JPS6228317B2 - - Google Patents

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JPS6228317B2
JPS6228317B2 JP48053845A JP5384573A JPS6228317B2 JP S6228317 B2 JPS6228317 B2 JP S6228317B2 JP 48053845 A JP48053845 A JP 48053845A JP 5384573 A JP5384573 A JP 5384573A JP S6228317 B2 JPS6228317 B2 JP S6228317B2
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control
fluid
pressure
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Aikuman Kaaru
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Publication of JPS6228317B2 publication Critical patent/JPS6228317B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L7/00Rotary or oscillatory slide valve-gear or valve arrangements
    • F01L7/02Rotary or oscillatory slide valve-gear or valve arrangements with cylindrical, sleeve, or part-annularly shaped valves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/8593Systems
    • Y10T137/86493Multi-way valve unit
    • Y10T137/86574Supply and exhaust
    • Y10T137/86638Rotary valve

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば液力式あるいは空気力式の圧
縮機、ポンプ、モータ、変速機などの流体機械に
おいて、ロータに対し自己圧着作用を行う制御体
を配設して流体のシール制御を行う制御装置の改
良に関するものである。
(従来技術) このような流体機械の制御装置を示す従来技術
として、本発明者の米国特許第3561328号があ
る。同号の明細書によれば、この装置は、高圧流
体が還流する流路を備えたロータに、ハウジング
の凹所に軸方向に可動に支承された制御体を対設
し、制御体の後端が位置する上記凹所内に2つの
スラスト室を設け、このスラスト室内に充填した
流体の圧力により制御体の制御面をロータの回転
制御面に押圧して、両制御面の間のシールを行う
ようにしている。制御体は、ロータの軸心に同心
状に配設される制御部とこの軸心から偏心した偏
心部とを備え、制御部前面の制御面にはロータに
流体を給排する制御孔が設けられている。そし
て、この制御装置においては、制御体に偏心部を
設けてある関係上、制御面相互の過熱を避けるた
めに対抗室が設けられており、これに圧力流体が
供給されるようになつていた。
ところが、この対抗室を設けるためには、複働
式の場合、常に1つの逆転シリンダと逆転ピスト
ンとを配設しなければならず、装置自体の大型化
を招くばかりでなく、製造コストが高くなり、ま
た、対抗室を設けても、現実には所期の目的であ
る過熱回転の防止が充分に達成されないといつた
問題点を有する。
過熱回転を防止できない原因として次の2点が
考えられる。
対抗室を設けなければならないことから制御
体自体が長くなり、これに伴つて制御体が、こ
れを収容する上記凹所内で極く僅かではあるけ
れども径方向に運動自由度を有し、その制御面
がロータの回転制御面に対して平行に密着でき
なくなるからである。
対抗室を配設したにも拘らず、制御部の制御
面の圧力中心と、制御部後端のスラスト室の圧
力中心とが平行な軸線上になく、制御部の制御
面がロータの回転制御面に若干斜めに押しつけ
られるからである。
(目的) 本発明はこのような問題点に鑑み、制御体の制
御面とロータの回転制御面との間で過熱を生じる
ことがなく、それでいて構造が簡単で安価に製造
できる流体機械の制御装置を提供することを目的
とするものである。
(構成) 本発明は上記した目的を達成するために、前面
の制御面に流体の制御孔が設けられた制御体を、
ハウジング部に回動不能でかつ軸方向に可動に支
持させると共に、高圧流体の流路が形成された回
転制御面を備えるロータに対して上記制御面と回
転制御面とが制御間隙を保つて対峙するよう配設
し、上記制御体は、ロータの軸心に同心状でかつ
上記制御面を有すると共にその円筒状を成す外周
面がシール部として構成された制御部と、制御部
の後端面から上記軸心に対して偏心するようにし
て突出し、その円筒状外周面がシール部として構
成された偏心部とを備え、制御部の制御面から制
御部の後端面と偏心部の後端面にかけては、それ
ぞれ第1及び第2の流体通路が貫通し、制御部の
後端面並びに偏心部の後端面の後方に位置するハ
ウジング部内には、上記制御部の制御面をロータ
の回転制御面に向けて押圧する流体が供給される
スラスト室が設けられ、制御部の制御面は、制御
部の上記外周面よりも径方向内方に位置して流体
圧力の影響を受けない外縁部を備えると共に、上
記第1及び第2の流体通路の一端が開口する面上
に流体の圧力中心点を含む第1及び第2の流体圧
力区域を備え、また、前記制御部の後端面と偏心
部の後端面は、上記第1及び第2の流体通路の他
端が開口する面上に上記スラスト室からの流体が
作用する圧力中心点を含む第3及び第4の圧力区
域を有し、制御部の軸心と上記第1及び第2の圧
力中心までの距離が、制御部の軸心と上記第3及
び第4の圧力中心までの距離と等しくなるよう
に、制御体各部の外周面の外径と、偏心部の偏心
値と、制御面外縁部の外径とを設定した点、及び
前面の制御面に流体の制御孔が設けられた制御体
を、ハウジング部に回動不能でかつ軸方向に可動
に支持させると共に、高圧流体の流路が形成され
た回転制御面を備えるロータに対して上記制御面
と回転制御面とが制御間隙を保つて対峙するよう
配設し、上記制御体は、ロータの軸心に同心状で
かつ上記制御面を有すると共にその円筒状を成す
外周面がシール部として構成された制御部と、制
御部の後端面から上記軸心に対して偏心するよう
にして突出し、その円筒状外周面がシール部とし
て構成された偏心部とを備え、制御部の制御面か
ら制御部の後端面と偏心部の後端面にかけては、
それぞれ第1及び第2の流体通路が貫通し、制御
部の後端面後方に位置するハウジング部内には、
上記制御部の制御面をロータの回転制御面に向け
て押圧する流体が供給されるスラスト室が設けら
れ、制御部の制御面は、制御部の上記外周面より
も径方向内方に位置して流体圧力の影響を受けな
い外縁部を備えると共に、上記第1の流体通路の
一端が開口する面上に流体の圧力中心点を含む第
1の流体圧力区域を備え、また、前記制御部の後
端面は、上記第1の流体通路の他端が開口する面
上に上記スラスト室からの流体が作用する圧力中
心点を含む第2の圧力区域を有し、制御部の軸心
と上記第1の圧力中心までの距離が、制御部の軸
心と上記第2の圧力中心までの距離と等しくなる
ように、制御体の各部の外周面の外径と、偏心部
の偏心値と、制御面外縁部の外径とを設定した点
に特徴を有するものである。
(実施例) 以下図示した実施例に基づいて本発明を詳細に
説明する。
図中符号1は中空の制御体で、この制御体1
は、前方に円筒状を成す制御部2を、中間に制御
体1の軸心43から偏心した偏心部3を、また後
方に上記制御部2の軸心43と同軸上に配設され
た突出部4を有している。突出部4の円筒形状を
成す外周面8の外径によつて後述する内方スラス
ト室10の内径が決定される。制御部2の前端面
5は制御面5を構成し、制御部2の後端面は第5
図に示すように環状の外方スラスト室9の一部と
境を接している。中間の偏心部3の後端面22は
内方のスラスト室10の一部と接している。
制御面5はキドニー形状の流体制御孔35,3
6の前端が開口する面上に2つのポートを備えて
いる。一方(図中上方)の制御孔35は制御部2
の制御面5と後端面21を貫通して延び、他方
(図中下側)の制御孔36は制御部2の制御面5
と偏心部3の後端面22を貫通して延びている。
スラスト室9,10は、制御体1がハウジング
部11の凹所内に適正に挿入されることによつて
形成される。
制御部2の円筒状外周面6は外方スラスト室9
をその径方向に一部封鎖するシール部として構成
され、また偏心部3の円筒状外周面7は外方スラ
スト室9を同様に封鎖するシール部として構成さ
れており、突出部4の円筒状外周面8は内方スラ
スト室10をその径方向に一部封鎖している。
制御部2の外周面6は、制御面5の外縁部44
よりも大きな径に形成され、外縁部44は流体圧
力の影響を受けないようになつている。そして、
制御体1の偏心部3の外周面7は、その大部分が
制御面5の外縁部44の延長線よりも内側に位置
し、また一部分が制御面5の外縁部44の延長線
よりも外側に位置している。
偏心部3の中心は、制御部2と突出部4の共通
軸心43(第1図参照)と平行な軸線48上にあ
る。軸心43と軸線48との距離eが偏心部3の
偏心度合を示している。
制御面5の上記した2つのポートは、制御面5
の他の部分と共にそれぞれ制御面5の制御あるい
は圧力区域と呼ばれる部分を構成する。本制御装
置の作動状態において、2つの制御区域の一方の
区域には流体が高圧で作用し、他方の区域には流
体が低圧で作用する。
流体制御孔35の前端が開口するポートを含む
第1の制御区域は圧力域中心41(第1図参照)
を有し、流体制御孔36のの前端が開口するポー
トを含む第2の制御区域は圧力域中心42を有す
る。両圧力域中心41,42は軸心43を挟んで
互いに対向している。
両圧力域中心41,42と軸心43との距離は
各々符号GcoとGciとで表してある。第5図に見
られるように、圧力域中心41は外方スラスト室
9の反対側に位置し、圧力域中心42は内方スラ
スト室10の反対側に位置している。
制御部2の後端面21の面積は外方スラスト室
9の断面積と等しく、また偏心部3の後端面22
の面積は内方スラスト室10の断面積と等しい。
従つて、制御部2の後端面21の圧力区域の中心
31は制御面5の第1の制御区域の圧力域中心4
1と一致する。
制御部後端面21の圧力域中心31と軸心43
との距離はgcoで示してある。軸心43はロータ
14の軸線を構成する。偏心部3の後端面22の
圧力区域の中心32は上記第2の制御区域の圧力
域中心42と一致する。中心32と軸心43との
距離は符号gciで示してある。Gco,Gci,gco,
gciにおけるoとiの符号はそれぞれ外方スラス
ト室9と内方スラスト室10に対応したものであ
る。また符号Gcは、制御面5の各制御区域にお
ける流体圧力域の中心を示し、符号gcは、制御
体1の制御部2と偏心部3の後端面21,22に
おける圧力域の中心を示す。
第5図は制御体1を有する本装置を流体機械に
取付けた状態を示している。
制御体1が収納されるハウジング11の凹所1
1aは、制御体1と軸線を共通にする制御部2と
突出部4を収納する2つの同心部と、偏心部3を
収納する偏心した中間部を備えている。上述した
ように、ハウジング11は制御部材1の各部2,
3,4の外周面6,7,8と適合する円筒形の内
表面を有している。上記各部の外周面6,7,8
はハウジング11内に最少限の間隙をもつて受け
入れられており、プラスチツク性のシール部材を
必要としない。制御部材1はハウジング11内で
軸方向に移動できる。内方スラスト室10は偏心
部3の後端面21と偏心部3及び突出部4の円筒
状外周面7,8によつて囲まれ、外方スラスト室
9は制御部2の後端面21と制御部2及び突出部
4の円筒状外周面6,7とによつて囲まれてい
る。
第5図に見られる通り、制御体1はスラスト室
9,10を軸線方向にロータから遮断している。
外方スラスト室9は圧力流体の第1の流路12と
連通され、内方スラスト室10は圧力流体の第2
の流路13と連通される。ハウジング部11内に
形成されている外方スラスト室9に浸入した流体
は、制御部2の後端面21を押圧し、制御部2の
制御面5をロータ14の回転する端面57あるい
はロータ14の一部を形成する制御リング16
(第4図参照)に押し付ける。内方スラスト室1
0内に浸入した流体は偏心部3の後端面22を押
圧し、制御面5をロータ14の回転する端面57
あるいは制御リング16に押しつける。
ロータの上記回転面57もしくは制御リング1
6と制御部2の制御面5との間に制御間隙58が
形成される。この間隙58は、制御面5と回転面
57との間の非常に狭い間隙であつて、両面5,
57が実際に接触し合うといつてもさしつかえな
いほどの間隙である。
本発明が属する技術分野の主流の意見によれ
ば、流体は制御孔35,36を介して制御間隙5
8に浸入し、その圧力は制御面5の内端及び外端
に向かう方向においては零へと降下する。制御面
5のポートから制御面の内端及び外端に向かう方
向での圧力降下の状態は、ほぼ線形を成すか幾分
湾曲した曲線を成す。
ロータ14は軸線方向に平行な複数の流路15
を有し、これら流路15はそれぞれ流体移動室1
7と連通し、流体は流体移動室17を経由して流
路15を通過する。これらの流体移動室17は、
流体を放射線方向に移動させるための部材18を
備え、この部材18は各流体移動室17の容積を
変化させる。
ロータ14はスラストベアリング20に軸支さ
れ、またその軸線が制御体1の制御部2及び突出
部4の軸心43と一致するように1つもしくはそ
れ以上のラジアルベアリング19によつて回動可
能に支持されている。流路15は、本装置に制御
リング16が用いられる場合にはこの制御リング
に設けられてロータ14の流体移動室17と連通
し、その配列状態は第4図に示す通りである。
第1図は、偏心部3の外周面7が、制御面5の
縁部44よりも径方向外方に延び、制御部2の外
周面6よりも突出することがない状態を示してい
る。第2図は、制御面5におけるポート(その縁
部が図中符号37と38で示されている)の面積
が流体制御孔35,36の断面積よりも大きいこ
とを示している。
制御間隙58の圧力流体区域を計算するため
に、制御面5のポートの流体圧力が、第2図に示
す仮想円77と78の間で同一であると仮定す
る。仮想円78は制御面5の円形状の外縁44よ
りも幾分小さめの半径Roの領域をとり囲み、仮
想円77の半径Riは制御面5の円形状の内縁の
半径よりも幾分大きめである。仮想円78の半径
Roは、軸心43と、制御面5のポートをとり囲
む縁部37,38の外縁との間の距離よりも幾分
大きめである。仮想円77の半径Riは、軸心4
3と、制御面5のポートをとり囲む縁部37,3
8の内縁との間の距離よりも幾分小さめである。
仮想円77,78の正確な径は経験によつて決定
される。しかしながら、仮想円77はポートの内
縁と制御面5の内縁のほぼ中間に位置すると信じ
られていた。ところが、このような考えは、制御
間隙58が非常に狭くあるいは制御間隙58の広
さが零に近いときには正確でないことが判明し
た。
仮想円78の径に関しては、同様に以前では制
御面5の外縁44と、制御面5のポートをとり囲
む縁部37,38との中間に位置すると考えられ
ていたが、このような考えも縁部37と制御面5
の外縁44との間、及び縁部38と外縁44との
間が広く、及び/もしくは制御間隙58が非常に
狭くあるいは制御間隙58の広さが零に近いとき
には正確でないことが判明した。この結果、制御
面5のポートを制御面の外縁44に可能な限り近
ずけ、またこれを制御面5の内縁に可能な限り近
ずける、例えばその距離を2〜6mmあるいは1/20
〜1/5inchの範囲内とすることが望ましいと考え
られる。そうすれば、仮想円77,78の径が理
想値からほんの僅かずれるにすぎない、即ち、こ
れらの仮想円77,78が正確に位置づけられな
くても、その不確かさは制御間隙58の流体圧力
区域のより正確な計算をするために許される最少
限の範囲内におさえられる。もし、ポートを囲む
縁部37,38と制御面5の縁部44との距離が
非常に小さなもの(例えば2mm)であるなら、仮
想円78は両者37,38と44との間のほぼ中
間にあるものと仮定することができる。しかしな
がら、これが大きな間隔の場合にはそうではな
い。
制御面5の2つのポートと制御面の他の部分と
を含む流体圧力区域は、軸心43からの距離が
GcoとGciとで表される圧力中心31,32を有
する。流体制御孔35の一部を形成するポートを
含む流体圧力区域の横断面積Aは次のようにして
計算される。
Astz=(Ro2−Ri2)、απ/360 …(1) この式(1)において、Ro:中心から仮想円78
までの距離、Ri:中心から仮想円77までの距
離である。
流体制御孔36の一部を形成するポートを含む
流体圧力区域の横断面積は式(1)と同じようにして
計算される。
制御体1を軸方向に動かし、これをロータ14
から離そうとする力F(即ち制御部2の制御面5
と制御リング16あるいはロータ14の回転面5
7に作用する力)は、式(1)の結果に制御間隙58
内の流体圧力を掛けることによつて得られる。
Fstz=Astz×P …(2) 制御間隙58内の圧力は、制御体1の作用の信
頼性に影響を与える要素の1つにすぎない。距離
GcoとGciとを決定することが更に必要であり、
これらの距離は次のようにして計算される。
Gc=2/3 (Ro−Ri)/(Ro−Ri
) ×(sinα−sinα)/(α−α)…
(3) 但し、αの意味は角度であり、αは後述する式
(11)の(180度+2γ)であり、α=O,α
[(90度+γ)π]/180である。
制御面5のポートの面積が本発明通りに大きく
なく形成されていれば、GcoとGci、即ちこれら
の距離が(3)式におけるGcの距離と等しくなる。
制御体1がロータ14もしくは制御リング16
に必要な力(過度な力でなく)でもつて押し付け
られるためには、両スラスト室9,10の横断面
積が(1)式の横断面積Astzよりも幾分大きめに構
成される。
スラスト室9,10の横断面積の適当な大きさ
は、 ADfk=Astz×fb …(4) であつて、この式における係数fbはほぼ1.04〜
1.06である。ただ、特殊な場合には係数fbは上記
範囲から外れることもある。
スラスト室9,10の断面積が上記した範囲か
らずれると、制御面5とロータ回転面57の間の
過熱あるいは制御間隙58からの流体の漏れを惹
き起こす。流体の漏洩は、装置の有効性に大きな
影響を与える。
式(4)を考慮して、外方スラスト室9の径は次の
ようにして定められる。
(rp −ri )π=(Ro−Ri)πα/36
0×fb…(5) 内方スラスト室10の径は次のようにして計算
される。
(rn −ri )π=(Ro−Ri)πα/36
0×fb…(6) (ro,riとrmは第3図に示してある。) 流体機械を安全、高効率で作動させるには、
gcoとgciの距離がGcoとGciとの距離と等しいか
それに限りなく近くなければならない。従つて、
gcoとgciの距離はかなりの程度正確に計算されな
ければならない。このためには、次の式が利用さ
れる。
cp=∫θπ/540[(rp−e/4r+es
inα/arcθ −esin(α−θ)/arcθ+esin2α
/8rarcθ −esin(α−θ)/8rarcθ)
3rn 3] cos(α−θ/2)dα/1 …(7) gci=∫θπ/540[(rn−e/4r+es
inα/arcθ −esin(α−θ)/arcθ+esin2α
/8rarcθ −esin2(α−θ)/8rarcθ)
3ri 3] cos(α−θ/2)dα/1 …(8) 1=(rp −rn )/2(n−1) 1=(rn −ri )/2(n−1)…(9) 式(7)(8)は容易に積分することができないので、
次のようにして求める。一組の角度インターバル
τに分け、積分記号以下のそれぞれの値を計算
し、その合計の値をK1、即ち、1つのインター
バルの角度限界の間の圧力区域の面積の平均値、
によつて割る。例えば、角度インタバルτを10度
とし、計算は−5度と185度との間で行われる。
従つて、(9)式を参照して、インターバルの面積の
平均値は、(n−1)で割ることによつて求めら
れる。但し、nは計算されたインターバルの個数
である。
第6図は、偏心部3の偏心値eの要素としての
gcoとgciの値を示すもので、水平線Gcは制御部
2の圧力域中心41もしくは偏心部3の圧力域中
心42と軸心43との距離を示す。
制御体1の構成は、そのgciとgcoの距離を計算
したときにその値が第6図にみられるように曲線
が互いに交差する点と一致するときに、最も理想
的なものとなる。この交点は偏心部3の適正な偏
心値eを示すものである。この理想偏心値を持つ
偏心部材3を備えた制御体1は、制御面5と回転
面57の間で過熱、ジヤミングあるいは焼き付き
を生じさせることがなく、また制御間隙における
流体の過度な漏れをも発生させることがない。
偏心部3は制御面5の外縁44を越えて突出す
ることがないことから、制御体1は単一のハウジ
ング内に収納される。ハウジング11と制御体1
のこのような構成は、流体機械の製造コスト低減
化に貢献できる。このことは、 a 外方スラスト室9の径方向最外部を密封する
制御部2の円筒状外周面6を適正な径にするこ
と、 b 外方スラスト室9と内方スラスト室10の両
室を互いに密封する偏心部3の円筒状外周面7
を適正な径にすること、 c 内方スラスト室10の径方向最内部を密封す
る突出部4の円筒状外周面8を適正な径にする
こと、 d 制御面5、そのポート及び制御面の外縁44
を特別な構成にすること によつて達成される。
これらの構成によつて、制御面5の流体圧力域
中心41,42と、制御部2の後端面21及び偏
心部3の後端面22の流体圧力域中心31,32
とが、2本の共通な線41,42上にそれぞれ位
置することとなる。この結果、距離Gcは距離gc
と等しくなり、また偏心部3が制御面5を越えて
径方向に突出することがなくなる。
上記構成(b)によれば、制御部4の外周面7の径
を適切に選ぶと共に偏心値eを適切に選択するこ
とによつて、Gcとgcとを等しくさせることが可
能となる。偏心部eは、異つた種々の偏心値にお
ける距離gcを計算することによつて選択するこ
とができる{第6図及び式(7),(8),(9)参照}。
上記構成(c)は、距離gcが制御面5の距離Gcと
等しくなるように、制御部2の外周面6の径と、
突出部4の円筒状外周面8の径とを選択すること
を含むものである。一旦、上記制御部2及び突出
部4の外周面6,8の半径を決定したら、偏心部
3の外周面7の半径r0,r1は次の式によつて求め
られる。
n=√(p i )2 …(10) この式(10)は次のようにして導き出される。
制御部2の外周面6、偏心部3の外周面7及び
突出部4の外周面8の直径を、それぞれD=
2r0,2rm及びd=2r1とすれば、 D2π/4−(2rπ/4=(2rπ/4
−d2π/4 D2π/4−4rπ/4=4r π/4−d2π/4 D2π/4−rn π=rn π−d2π/4 D2π/4+d2π/4=rn π+rn π=2rn 2 n=√(p i )2 上記構成(d)は距離Gcと距離gcとを一致させる
ために重要な構成である。制御部5の外縁44の
径を円筒状外周面6の径に対応させて増減するこ
とにより、制御面5の圧力域中心41,42と軸
心43との間の距離Gcを増減させることができ
る。同様な結果は、ロータ14もしくは制御リン
グ16の流路15の径を変更し、及び/もしくは
制御面5のポートの径を変えることによつても達
成される。
流路15の外径を第4図に見られるように円形
からずれた形にすれば、制御面5の外径が狭めら
れ、距離Gcの増減が可能となる。制御面5の内
径もこれに伴つて減少される。
第6図によれば、距離gcoと距離gciは偏心部3
の偏心値eに応じて異なつている。また距離gco
は距離gciと同じ比率で変化するわけではない。
距離Gcを表す線は、距離gcoを示す曲線と距離
gciを示す曲線との正確な交点において交差する
ものではない。距離Gcを距離gcoとgciとに等し
くすることで制御体1の信頼性を向上させること
ができる。これは、制御面5の一方あるいは他方
のポートの領域を増加することによつて達成され
る。従つて、ポートを含む圧力域の中心41の距
離Gcが距離gco,gciよりも小さければ、このポ
ートは径方向外方に広げられることとなる。反対
に、上記距離Gcが距離gco,gciよりも大きい
と、ポートは内方に広げられることとなる。この
ような径方向におけるポートの拡大によつて、距
離Gcは変化を来たす。換言すれば、距離Gcoはそ
れがgcoと等しく、また距離Gciがgciと等しい限
り、距離Gciと同一にする必要はない。制御面5
のポートの拡大は、ロータ14あるいは制御リン
グ16の流路15の構成を変化させるようなもの
であつてはならない。換言すれば、制御面5のポ
ートは、流路15に及ばない範囲でその径方向内
外の拡大がなされるべきものである。
本発明においては、制御面5の外縁44を円筒
状外周面6に対して偏心させることも可能であ
る。このような偏心によつて、距離Gcoとgcoを
また距離Gciとgciを各々正確に等しくさせること
ができる。
第7図では、制御鏡(制御間隙)の高圧区域が
半径52のところから半径53のところまで延び
ていることを示している。内側の半径52は制御
ポート35,36の内壁と制御面5の内縁との間
のほぼ中間に位置している。外側の半径53は制
御ポート35,36の外壁と制御面5の外縁との
ほぼ中間に位置している。制御面5の内径は符号
74で示されており、制御面5の外径は符号73
で示されている。制御体1の円筒状外周面7は半
径75を有し、制御面5を越えて突出している。
半径52と半径53との間の角度τの角度インタ
ーバルは、本明細書中の式に基づいて計算される
領域dF=51を有する。半径55は式の1つの半
径rに対応し、制御面5の圧力域中心は制御体1
と回転ロータ14の軸心43からの距離Gc=5
6の位置にある。これらの距離は式(3)によつて計
算される。
第8図によれば、外方スラスト室9の圧力中心
とロータ14の軸心43との間の距離gco=59
と、ロータ14の軸心43と内方スラスト室10
との間の距離gci=60が示されている。
これらの距離は、式(7)もしくは(8)によつて計算
される。関係式を理解するために、積分平均値半
径A=61が第8図中に示されている。この半径は
後述する式によつて計算される。制御体1の偏心
部3の偏心値eは符号57で示されており、この
偏心値eは後続の式において重要な要素を成す。
第11図は上記した発明とは別発明に係る制御
体を示すもので、この制御体は突出部4を有して
おらず、第1のシール部71と偏心した第2のシ
ール部69とを有しているにすぎない。
このような制御体によれば、シール部が1つ少
なくなると共にスラスト室も1つで済む。この制
御体は一見して短くしかも単純な構造であるが、
ほとんど摩擦を生じることなく制御鏡を液密にシ
ールし、制御体の信頼性と効率化を図ることがで
きる。
しかしながら、本発明によれば、圧力中心gc
は制御体の軸線からの距離が制御面の圧力中心の
距離GCと同一でなければならないから、このよ
うな制御体は、本明細書の式を用いることによつ
て、いくつかの部分に分けて加工しなければなら
ない。制御面が広くなりすぎるか、シール部68
が制御面よりも大きくなるかしてしまうために、
制御体は分割することなしには組立てられないの
である。従つて、第11図の制御体は2つの部分
から成つている。制御ポート35,36を有する
前方部70と、シール部68と偏心部69とを有
する後方部71とである。シール溝67はOリン
グのようなシール部材を受け入れるためのもので
あり、制御面の内方に広がつた部分は孔部あるい
は凹部71aによつて制限されている。
本明細書の式を利用することによつて、次のこ
とが判明した。非常に高い圧力を作用させ、ある
いは圧力中心Gcとgci及びGCとgcoの距離を高精
度で等しくするためには、制御体の後端部62
(第9図参照)に、肩部3の偏心距離とは異なる
第2の偏心距離を与える必要がある。
第9図及び第10図によれば、制御体はその後
端部66に第2の偏心距離e2=63を有し、制御体
の肩部あるいは中間部3が第1の偏心距離e2=64
を有している。Oリング65をシール溝に挿着し
ても良い。これによつてスラスト室の壁面と制御
体との間に幾分大きめの間隙が形成され、制御体
1は、ロータの回転制御面に関係して僅かだけ運
動する。
流体圧力が約5000気圧までの流体機械では、第
2の偏心距離を設けなくても良く、制御体の後端
部66は同心的に形成すれば良い。何故なら、本
明細書の式によつて計算すれば、2の偏心距離は
究めて小さいからである。
更に式によれば、本発明のGc=gcの条件を満
たすためには、制御体の外方のシール部6が制御
面の外周面を越えて同心的に張り出していなけれ
ばならない。そして、更に制御面は第9図に示す
ように凹部もしくは孔部98によつて径方向内方
に向かつて制限されていなければならない。制御
体の後端部66の径は、制御面の内径よりも大き
くなければならない。これらの条件が満足され、
本発明の基本的条件であるGc=gcが満たされて
いれば、制御体は長期間にわたり有効に作用す
る。
制御体を望まれる精度にし、これによつて効率
と信頼性を確保するためには、gcの値をかなり
の程度正確に計算しなければならない。
流体の高圧領域は圧力中心32の180゜の曲線
に沿つてあるのではなく、実際には180゜+γの
描く曲線に沿つている。これによつて次の式(11)が
生じる。
G=α/360=(180゜+2γ)/360 …(11) 本式において〓γ〓は高圧領域の定数として仮
定されている。しかし、このγは実際にはコンス
タントな値ではなく、流体機械の運転中、ロータ
の流路がこれと連通する制御ポート35,36と
どの程度重なり合つているかによつて、絶えず変
化する。従つて定数としてのγは平均値である。
制御区域の寸法及び形状に基づけば、γの値は通
常、0゜〜15゜である。
以上の点を考慮して、制御区域は計算の便宜
上、高圧域AHpnと置換える。この高圧域は次の
ようにして求められる。
Hpn=(Ro2−Ri2)πG …(12) 制御区域の高圧域AHpnが分かれば、制御体の
段部分の必要な流体スラスト室の横断面積を容易
に求めることができる。流体スラスト室の横断面
積Apcは高圧域AHpnに釣合係数fbをかけること
によつて求められる。従つて次式が生じる。
Apc=AHpb=AHpn×fb …(13) この式で、釣合係数fbは、制御体を回転制御面
に対してしいかに強く押しつけるか、またシール
部材における摩擦力にいかに強く反発するかにも
よるが、通常は1.056±0.2である。制御体の各部
とハウジングの各座面との間に、Oリングのよう
なシール部材が設けられている。高圧装置にとつ
ては、こうした仮定は、制御区域のある域に過度
な圧力が負荷され、また制御区域の他の域は圧力
不足を招く結果となる。というのは、制御区域の
圧力中心は、riとroの間の丁度中間に位置すると
は限らないからである。
本発明によれば、高圧域の圧力中心が高圧域の
積分平均値のところに位置する。
こうして本発明によれば、積分平均半径rgcが
導入され、第7図の符号dF=51の面積部分を考
慮することにより、積分平均値rgcは次の通りで
ある。
gc=∫rdF/F=θπ/180 ∫rdr/F=
θπ/180 (r −r )/3F=360/540 (r
−r )/(r −r ) =2/3 (r −r )/(r −r
)…(14) しかしながら、積分平均半径の積分平均値rgc
は、制御区域の圧力中心Gcを決定することによ
り自動的に決定されるわけではない。制御区域の
高圧域の圧力中心は制御体の軸線から距離Gc=
53だけ離れたところに位置している。
この重要な距離Gcを求めるためには、各角度
区域についての積分平均値を計算しなければなら
ない。これは次式によつて求められる。
この式において、rgcが1であるとすると、角
度区域にわたつて1つの固定した曲線が現れ、こ
の曲線は係数fGを生じる。0度〜180度区域の係
数は0.636である。圧力中心の距離Gcの実際の計
算のため、数値fGと数値rgcがかけられる。(11)式
の角度γに対応した数値fGは、0.4と0.7の間を変
動する。
特許第630632号(特公昭46−10102号米国特許
3320897)明細書には、異つた半径r、Rを持つ
二つの円の部分の中間積分値Aと両方の円の中心
間の偏心度eとを計算する方法が開示されてい
る。しかしながら、それぞれのスラスト室の外側
及内側の直径が異つた円を形成し、両室は偏心度
eを持つているので、第8図中の角度τの扇形部
の外側面に関する積分平均値Aは、本発明の各ス
ラスト室の数値Aを計算するために使用すること
ができる。
この積分平均値は上記特許第630632号明細書に
従つて以下のように計算される。
これを積分すると次のようになる。
A=rp−e/4r+esinα/arcθ−es
in(α−θ)/arcθ −esin2α/8rarcθ−esin2(α
−θ)/8rarcθ…(17) r0は、制御体部分もしくはそれぞれのスラスト室
の外側の半径である。角度τは計算された間隔の
角度である。間隔τは5度〜10度が計算による通
常の適正値である。
内方スラスト室に対する偏心度eは必要とされ
ている圧力中心距離gc=59に対応し、外方スラ
スト室に対する偏心度eは第8図における符号60
+57に相当する。
次の段階で特許第630632号においてK1と呼ば
れている第7図の間隔51の断面積を計算する。
計算は以下の通りである。
K1=A2πθ/360−r πθ/360 …(18) K1{rp−e/4r+esinα/arcθ −esin(α−θ)/arcθ+esin2α
/8rarcθ −esin2(α−θ)/8rarcθr2πθ
/360−r πθ/360…(19) 積分平均値K1を使つて計算するため、複数の
K1から中間値K1が特定される。K1の平均値は全
ての計算されたK1の値を加算し、間隔の数zで
この合計を割ることにより定められる。計算は以
下の通りである。
1=ΣK1/Z …(20) 但し、zは間隔の数である。
それぞれのスラスト室の圧力中心を決定するた
めには、角度τの各部間隔K1のそれぞれの圧力
中心を計算することが必要である。
この点に関し、本発明ではK1の圧力中心は、
外側および内側シール面の半径方向中間点にはな
い。これはK1の外側部分はその内側部分より幅
広であるためである。従つて間隔K1の圧力中心
はその外側端部より内側にある。各間隔K1の圧
力中心の位置する半径rgを定めることが必要であ
る。半径rgは間隔K1の断面積を通る放射方向の
積分平均値であり、以下の様に計算される。
g=∫Kdr/K=∫(A−r)dr/K
=πθ(A−r)/540K …(21) 更に計算を進めると、gcの積分平均値の倍数
である間隔区域K1と等しい積Baが求められる。
この場合、Gcの積分平均値はrgno積分平均値に
(α−τ/2)をかけたものに等しい。従つて、
以下のようにK1を消去することが可能である。
Ba=ΔK1・=ΔK1×gcos(α−θ/2) =πθ/540(A3−ri )cos(α−θ/2)…
(22) 次いで、ロータの軸心からスラスト室の圧力中
心の必要な距離gc、またはスラスト室の圧力中
心の間隔gc+eは、間隔K1の平均値で割られた
Baを積分することによつて以下のように定めら
れる。
gc=∫Ba/K1 …(23) 又は、 gc=∫πθ/540[(rp−e/4r+esi
α/arcθ −esin(α−θ)/arcθ+esin2α
/8rarcθ −esin2(α−θ)/8rarcθ)
r3] cos(α−θ/2)/1 …(24) この式は、内外スラスト室に関する式(7),(8)に
通じるものである。
ロータの軸心または制御体の偏心部の軸線から
それぞれのスラスト室の圧力中心への距離を求め
る極めて重要なこの式は、解析的に容易に積分す
ることができない。しかし、間隔の総数を計算す
ることにより総計を算出し、このようにして得ら
れた総計をZの数で除することは容易である。こ
のようにして得られた値を(9)式によつて得られた
K1の平均値で割る。このようにしてスラスト室
の圧力中心の位置であるgcまたはgc+eが十分
な正確さを持つて得られるものである。
gcまたはgc+eを実際に計算するためには、
第12図の計算形式が極めて適しており、この計
算形式は本発明の制御体の実際計算でしばしば使
用される。
第13図は、本発明の制御体の縦断面図であつ
て、制御開口35の周りの圧力区域が第13図の
右側に矢印によつて示してある。矢印の長さは、
圧力の高さを示し、矢印のマークは制御体にかか
る圧力の方向を示す。前記制御圧力区域の半径7
3,74との間のシール面76,77にかかる圧
力は、線形に圧力の降下として示される。実際、
前記圧力の降下は、ポンプやモータの相違する回
転速度のため、僅かに線形に離れて行く。第13
図の左側は、制御部分2に対する圧力の矢印を示
す。これは、外方のスラスト室9からその後端面
21の後端にかかる圧力を示す。
第14図は、その右側において第13図の制御
体の前端における制御孔35の周りの制御区域を
示すもので、この制御区域は、その大きさを明確
にするため、短い傾斜ハツチングによつてのであ
る。
第15図は、第13図と同じく、制御体を示
す。しかし、第15図においては、圧力分布の矢
印は、内方のスラスト室10に高圧がかかつたと
きの圧力の大きさと位置とを示し、その結果、該
スラスト室10の後端面22にかかる圧力は、制
御体の後端にかかり、又制御体の前端にかかる圧
力は、制御孔36の周りの圧力区域にかかる。
第16図は、第14図と同じ図であつて、第1
5図の線A−A及びB−Bで示される圧力面積を
示す。
(効果) 以上述べたように本発明によれば、スラスト室
における高圧域の積分平均値から求められる圧力
中心gcと、制御体の制御面の高圧域の積分平均
値から求められる圧力中心Gcとを、ロータの軸
心から同一版権の距離に設定してあるから、制御
体の制御面がロータの回転制御面に対して平行に
密着することができ、両制御面間における過熱を
確実に防止できるものである。
また、本発明によれば、制御体の制御面外縁部
が、制御体の外周面よりも径方向内方に位置して
流体圧力の影響を受けないようになつているか
ら、制御体の外径の範囲内で制御面の外縁部の径
を増減することができ、これによつて上記した制
御面の圧力中心Gcと上記軸心との距離を容易に
変更でき、スラスト室の圧力中心GCと軸心との
距離の一致を簡単に行うことができるものであ
る。
制御体の偏心部は、その外径が制御部の外周面
から突出することがないから、ハウジング内にカ
バー部材を付加する必要がなくなつてハウジング
への制御体の挿入を簡単に行うことができると共
に、制御体の径が小さくなつて制御装置をその
分、小型化できるものである。
また、本発明によれば、スラスト室が制御体の
後方に2つ設けられているので、流体の双方向の
流れに対応したシール制御が可能となる。
また、スラスト室を制御体の後方に1つ設ける
ようにした発明によれば、流体の一方向の流れに
対応したシール制御が可能となるばかりでなく、
制御体が短くしかも単純な構造でありながら、ほ
とんど摩擦を生じることなく制御間隙を確実にシ
ールし、制御体の信頼性と効率化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明による実施例を示すもので、
第1図は本発明装置の制御体の一実施例の縦断面
図、第2図は第1図の−線による横断面図、
第3図は第1図の−線による正面図、第4図
は第5図−線による横断面図、第5図は第1
〜3図に示した制御体が取付けられる流体機械の
縦断面図、第6図は制御体及び該制御体を部分的
に支承している凹所の偏心的部分の偏心距離に関
連しての、ロータ及び制御体の軸線からの圧力域
中心の間隔の略示線図、第7図は数字上重要な位
置及び記号を説明するための書込みを加えた制御
体の制御面の正面図、第8図は第7図に示した制
御体の逆の端部の正面図、第9図は制御体のもう
1つの実施例の縦断面図、第10図は第9図に示
した制御体の後端部正面図、第11図は本発明の
もう1つの実施例の分割されている制御体の縦断
面図、第12図は本発明の式の”gc”値を計算
するための計算形式を示す説明図、第13図は制
御体の各段部の前部及び後部の圧力分布状態を示
す図、第14図は第13図の線A−A及びB−B
による図、第15図はスラスト室に負荷があつた
ときの圧力分布本状態を示す図、第16図は第1
5図の線A−A及びB−Bによる第15図の圧力
分布状態を示す図である。 1……制御体、2……制御部、3……偏心部、
4……突出部、5……制御面、6,7,8……円
筒状外周面、9,10……スラスト室、21,2
2……後端面、35,36……制御孔、44……
外縁部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 前面の制御面5に流体の制御孔35,36が
    設けられた制御体1を、ハウジング部11に回動
    不能でかつ軸方向に可動に支持させると共に、高
    圧流体の流路が形成された回転制御面57を備え
    るロータ14に対して上記制御面5と回転制御面
    57とが制御間隙58を保つて対峙するよう配設
    し、 上記制御体1は、ロータ14の軸心に同心状で
    かつ上記制御面5を有すると共にその円筒状を成
    す外周面6がシール部として構成された制御部2
    と、制御部2の後端面21から上記軸心に対して
    偏心するようにして突出し、その円筒状外周面7
    がシール部として構成された偏心部3とを備え、 制御部2はその制御面5に制御部外周面6より
    も径方向内方に位置して流体圧力の影響を受けな
    い外縁部44を備え、 偏心部3は、円筒状外周面7の大部分が上記制
    御面5の外縁部44の延長線よりも内側に位置
    し、残余の部分が外縁部44の延長線よりも外側
    であつて制御部外周面6よりもは外側に出ないよ
    うにして突出形成されており、 制御部2の制御面5から制御部2の後端面21
    と偏心部3の後端面22にかけては、それぞれ第
    1及び第2の制御孔35,36が貫通し、 制御部2の後端面21並びに偏心部3の後端面
    22の後方に位置するハウジング部11内には、
    上記制御部2の制御面5をロータ14の回転制御
    面57に向けて押圧する流体が供給されるスラス
    ト室9,10が設けられ、 更に制御部2の制御面5は、上記第1及び第2
    の制御孔35,36の一端が開口する面上に流体
    の圧力中心点を含む第1及び第2の流体圧力区域
    を備え、 また、前記制御部2の後端面21と偏心部3の
    後端面22は、、上記第1及び第2の制御孔3
    5,36の他端が開口する面上に上記スラスト室
    9,10からの流体が作用する圧力中心点を含む
    第3及び第4の流体圧力区域を有し、 制御部2の軸心43と上記第1及び第2の流体
    圧力区域の圧力中心までの距離Gcが、制御部2
    の軸心43と上記第3及び第4の流体圧力区域の
    圧力中心までのgcと等しくなるように、制御体
    1各部の外周面6の外形と、偏心部3の偏心値
    と、制御面外縁部44の外径とを設定したことを
    特徴とする流体機械の制御装置。 2 前面の制御面5に流体の制御孔35,36が
    設けられた制御体1を、ハウジング部11に回動
    不能でかつ軸方向に可動に支持させると共に、高
    圧流体の流路が形成された回転制御面57を備え
    るロータ14に対して上記制御面5と回転制御面
    57とが制御間隙58を保つて対峙するよう配設
    し、 上記制御体1は、ロータ14の軸心に同心状で
    かつ上記制御面5を有すると共にその円筒状を成
    す外周面6がシール部として構成された制御部2
    と、制御部2の後端面21から上記軸心に対して
    偏心するようにして突出し、その円筒状外周面7
    がシール部として構成された偏心部3とを備え、 制御部2はその制御面5に制御部外周面6より
    も径方向内方に位置して流体圧力の影響を受けな
    い外縁部44を備え、 偏心部3は、円筒状外周面7の大部分が上記制
    御面5の外縁部44の延長線よりも内側に位置
    し、残余の部分が外縁部44の延長線よりも外側
    であつて制御部外周面6よりもは外側に出ないよ
    うにして突出形成されており、 制御部2の制御面5から制御部2の後端面21
    と偏心部3の後端面22にかけては、それぞれ第
    1及び第2の制御孔35,36が貫通し、 制御部2の後端面21後方に位置するハウジン
    グ部11内には、上記制御部2の制御面5をロー
    タ14の回転制御面57に向けて押圧する流体が
    供給されるスラスト室9が設けられ、 更に制御部2の制御面5は、上記第1及び第2
    の制御孔35,36の一端が開口する面上に流体
    の圧力中心点を含む第1の流体圧力区域を備え、 また、前記制御部2の後端面21は、上記第1
    の制御孔35,36の他端が開口する面上に上記
    スラスト室9からの流体が作用する圧力中心点を
    含む第2の流体圧力区域を有し、 制御部2の軸心43と上記第1の流体圧力区域
    の圧力中心までの距離Gcが、制御部2の軸心4
    3と上記第2の流体圧力区域の圧力中心までの
    gcと等しくなるように、制御体1各部の外周面
    6の外形と、偏心部3の偏心値と、制御面外縁部
    44の外径とを設定したことを特徴とする流体機
    械の制御装置。
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