JPS622830B2 - - Google Patents

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JPS622830B2
JPS622830B2 JP1870378A JP1870378A JPS622830B2 JP S622830 B2 JPS622830 B2 JP S622830B2 JP 1870378 A JP1870378 A JP 1870378A JP 1870378 A JP1870378 A JP 1870378A JP S622830 B2 JPS622830 B2 JP S622830B2
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JP
Japan
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sheet
stuffing
fiber
batting
fibers
Prior art date
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Expired
Application number
JP1870378A
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English (en)
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JPS54111966A (en
Inventor
Kazunori Aiyama
Etsuji Oda
Masakatsu Umeda
Osamu Tsubaki
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP1870378A priority Critical patent/JPS54111966A/ja
Publication of JPS54111966A publication Critical patent/JPS54111966A/ja
Publication of JPS622830B2 publication Critical patent/JPS622830B2/ja
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  • Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な構造を呈する詰綿材およびその
製造方法に関するものである。 さらに詳しくは、特に敷ふとんに使用した場
合、人間工学的に理想的な就寝姿勢を実現し、か
つ取扱いの良好な構造を呈する詰綿材と該詰綿材
を合理的かつ簡単に製造する方法に関するもので
ある。 詰綿を構成する繊維は、元来平面的に積層して
側袋に入れられ使用されていたが、これを波形に
折りたたみ、外力(圧縮力)の方向に対し同じ方
向に繊維軸を向けて側袋に入れる(以下波形方法
と言う)により、特に敷ふとんの部類においては
人間が寝た時に沈みが少なく、また、へたりが少
なく第1表に示すような性能となり、良好である
ことは知られている。
【表】
【表】 しかしながら、かかる波形方法に関し従来種々
提案されている構造においては、理想的な性能を
得るには未だ問題点があつた。 その第1は、着用中に波形がくずれてしまい、
実用不能となることであり、この解決策として波
形どうしあるいは波形を形成する繊維相互を接着
せしめる方法が提案されているが、いずれの方法
も波形くずれは解決されても、生産上のコストア
ツプ、設備が莫大となること等のほか、本来繊維
の持つている“やわらかさ”が損なわれてゴム状
の触感を呈するようになる等の問題、さらには折
りたたみが困難である等の問題もあつて甚だ実用
的ではないのであつた。 また、第2の問題点として、例えば敷ふとんに
使用する場合、身体体重がかかる部分が特に集中
的な応力を受け、波形が移動したり、また該部分
の波形がへたつてしまい、結局、いわゆる“船底
形”に敷ふとんがへたるという問題があつた。 本発明は、これらの従来の波形法による詰綿材
の問題点を一気に解決するばかりか、さらに敷ふ
とん用として詰綿材が使用される場合において
は、身体と接触する部分ごとに自ずからふとん中
の詰綿に加わる圧力が異なるのであつて、これに
従い該詰綿の部分ごとの沈み量も変えてやる必要
があり、かかる点からも理想的な詰綿材を提供す
るものである。またさらに、敷ふとんにおいては
身体と接触する部分のみに圧力が加わり、他の部
分はフリーとなつているが、これは前述の通り
“船底形へたり”等の不都合を招きやすいのであ
り、理想的には敷ふとん全面に均一に力が加えら
れて単位面積当りの加圧力をできるだけ小さくせ
しめてへたりを少なくせんとするのがよい。本発
明はまたかかる加圧力の詰綿材全面への均一化と
いう点でも効果を呈する詰綿材を提供するもので
ある。 本発明は上述の通り、理想的な特性を呈する波
形方法による新規な構造の詰綿材を得ることを第
1の目的とし、また該詰綿材の製造方法を得るこ
とを第2の目的とするものである。 かかる本発明の第1の目的は、繊維により構成
されるシート状物が波形に折りたたまれてなる詰
綿材であつて、該詰綿材の繊維密度が部分的に異
なつていることを特徴とする詰綿材とすることに
よつて達成される。 以下本発明の詰綿材について図面等に基づきさ
らに詳細に説明をする。 本発明において波形を形成するシート状物は、
繊維でなくてはならず、繊維の種類は合成繊維、
天然繊維、又は両者が混合されていてもよいもの
である。シート状とは繊維が開繊されて平面板と
なつていることであり、出発原料はトウ、ステー
ブルいずれであつてもかまわない。また、ニード
ルパンチ等により繊維が絡合されてシート状物が
形成されてなるものでもよい。たとえばステープ
ルをカード機にかけて平面状としたものを用いる
ことが一般的であり簡便な方法である。 第1図は従来より提案されている波形詰綿材の
構造を示す断面概略図であり、繊維により構成さ
れるシート状物2を波形に折りたたんで、表皮
(側地)1で包んで、詰綿製品となしたものであ
る。このように従来より提案されている繊維より
成るシートを単に波形に折りたたんで詰綿にする
ものは、繊維密度差がなく、前述の通り敷ふとん
のように部分によつて加圧力の大巾に異なる製品
に応用した場合、高加圧部はへたりが進み、低加
圧部はへたらないため、着用時間がたつにつれて
凹凸ができ、良好なる製品を得ることはできな
い。 本発明の詰綿材の特徴は、部分的に繊維密度を
異ならしめたものであつて、かかる繊維密度の変
更は敷ふとんの場合、高加圧部分における密度を
大きくする必要があり、例えば尻のあたる部分
(尻部)において最も大きくすることが一般に最
も有効である。 詰綿材に部分的な繊維密度差を付与する方法
は、たとえば、波形にする繊維シート単体自体の
密度を変える方法、波形のピツチを変える方法、
例えば均一な密度を有する繊維シートにさらに該
繊維シートよりも幅の小さい別の繊維シートを重
ね合わせ供給して一緒に波形とするとかの複数の
シートを用いる方法、波形の高さを変える方法等
があるが、特に波形のピツチを変える方法、複数
の繊維シートを組合せて用いる方法が簡単であり
好ましい。これらの方法はむろん適宜組合せて用
いられてもよいものである。 本発明の詰綿材の代表的な好ましい実施態様例
を第2図および第3図に示す。 すなわち、第2図は本発明の詰綿材の1例を示
す概略断面図であつて、繊維により構成されるシ
ートを波形に折りたたんで、長さ方向の中央部に
おいて波形の単位長さあたりの波数が他の部分5
より多くなつた部分4により構成され、表皮3で
包んで詰綿製品となしたものである。すなわち、
4の部分において繊維密度が大きな値を呈するも
のである。さらに、第3図は本発明の詰綿材の別
の1例を示す外観概略図であつて、繊維により構
成されるシートが波形に折りたたまれ、かつ詰綿
の幅方向の中央部7が両端部6よりも目付が多く
構成され、表皮8で包んで詰綿製品となしたもの
である。したがつて、幅方向の中央部7において
繊維密度が大きな値を呈するものである。 ここで云う日付とは、該詰綿体における単位面
積当りの繊維重量のことを指称し、第3図に示さ
れる如き幅方向の中央部分において該中央部分以
外の部分よりも目付が多くされて波形を形成して
なる詰綿材は、例えば、同図に示した所望の詰綿
材の幅Wと等しい繊維シート状物を通常の手段に
より波形に折りたたむに際して、該折りたたみ前
に目付を多くせんとする幅W2と等しい幅の別途
の繊維シート(この繊維シートを形成する繊維
は、幅Wの繊維シートを形成する繊維と異なる種
類でもよく、あるいは同じ種類のものでもよ
い。)を重ね合わせて供給して双方のシート状物
を一諸にして波形を形成せしめる方法や、あるい
はそれぞれ幅W1,W2,W3の繊維シートを用意
し、このとき幅W2の繊維シートの目付は多いも
のを用いて、これら3者の繊維シートを並列せし
めて通常の波形に折りたたむ工程に供給する方法
等によつて簡単に得ることができる。なお、この
ようにW1,W2,W3の幅の3者の繊維シートを用
いるとき、別途W2の幅のものだけを波形ピツチ
を多くして形成して、波形ピツチの少ないW1
W2のものを並置して側地に入れることによつて
もよい。また、かかる第3図の詰綿材を得る方法
と第2図の詰綿材を得る方法とを併用することに
より、詰綿材の中央部においても最も繊維密度が
大きくされた詰綿材を得ることができ、かかる詰
綿材は尻部において最も密度が高くなつていると
いう点で好ましいものである。 本発明による詰綿材においては、詰綿の用途に
より波形の高さ、ピツチ、シートの厚さ等は適宜
異なる値とすることができるが、敷ふとんのよう
に高荷重のかかるものは、詰綿の沈みが少なく加
圧時の厚さが高い方がよいことから、山数25山/
m〜80山/m、シートの目付100g/m2〜500g/
m2、波形の高さは、一般的な敷ふとんの厚さから
60mm〜150mm程度の良好であり、好ましくはかか
る範囲内において繊維密度差を持たせるようにす
ればよい。 なお、本発明者らの知見によれば第3図のよう
に幅方向の中央部において該中央部以外の部分よ
りも目付を多くする場合には、目付の多い部分を
幅方向の中心線より片側最底15cmから最高40cm、
両側最底30cmから最高80cm程度の範囲とするのが
よいようであり、また、第2図のように長さ方向
の中央部において波数ピツチを多くする場合に
は、該高ピツチ部分の長さ方向の中心線より片側
最底15cmから最高40cm、両側最抵30cmから80cm程
度とするのがよいようである。 本発明の詰綿材で付与される繊維密度差の程度
は、従来のものを100とすると、例えば敷ふとん
の場合人体と接触することの少ない密度の小さい
部分は最低50程度、密度を大きくとる尻部分およ
び人体線に沿つた部分は最高150程度までとする
のがよい。これは具体的には敷ふとんにおいて目
付5.0Kg/枚に仕げる場合、密度の小さい部分を
最低1250g/m2程度、密度の大きい部分を3750
g/m2程度になるようにすることにより達成でき
る。 本発明の詰綿材において、波形線に対して直角
方向の繊維密度を変える場合、すなわち波形のピ
ツチにより密度を変える場合密度差のかなり大き
いものは着用により波形の動きが生じてピツチ差
が少なくなる問題が生じることがある。このよう
な付与された密度差を無くしようとする傾向は着
用中においてほとんどの構造のものにおいて多か
れ少なかれ現われる。 かかる問題を解消せしめるために、本発明はさ
らに好ましい実施態様例として、既述の本発明の
詰綿材において繊維密度の異なる部分の少なくと
も一つの境界部にしきり材が設けられ、かつ該し
きり材は詰綿材を包被する側地と少なくとも部分
的に固定されるものであることを特徴とする詰綿
材を提供するものである。すなわち、かかるしき
り材は着用により、移動しないことが必要であつ
て、詰綿を包被する布状物に止められてあること
が必要である。該しきり材の材質はやわらかさを
有し、境界部をしきるという目的を達成するもの
であればどの様なものでもよく、たとえば、発泡
ウレタン、不織物、布などが好ましい。詰綿を包
被する側地との固定は全面的に固定される必要は
なく、着用中に移動がない程度、たとえば、部分
的に糸で固定、キルテイング、接着剤により固定
等の方法で達成されるのがよい。 かかる態様の本発明の詰綿材の外観概略図を第
4図に示す。 すなわち、第4図において、繊維の密度の大き
い部分9,10,11(この場合11が最も大き
い)と小さい部分14,15,15′,16との
境界部分にしきり材12を配して、表皮13とと
じ17により固定させて詰綿製品となしたもので
ある。 このようにしきり材を設けることにより、本発
明の詰綿材の各部分間の繊維の密度差は長期の使
用によつても損なわれることなく良好な特性が保
たれるようになるのである。 また、本発明はさらに好ましい実施態様例とし
て着用中における加圧力が特定の部分に偏よるこ
とを改善し詰綿材全面への加圧力の均一化という
点で効果を呈し、ひいては単位面積当りの加圧力
を極力小さくかつ該加圧力の部分的な差異をでき
るだけなくし、全体のへたりを防止する点、およ
び波形形状に基づく使用時の凹凸感を少なくする
点で効果のある下記の通りの詰綿材をも提供する
ものである。 すなわち、既に述べた通りの本発明の詰綿材に
おいて、詰綿材の表面および/又は裏面に、繊維
シートあるいは発泡樹脂シートが設けられ、かつ
該繊維シートあるいは発泡樹脂シートは少なくと
も詰綿材を包被する側地と部分的に固定されるも
のであることを特徴とする詰綿材である。 この付加的に用いられる繊維シートは、波形を
形成する繊維シート状物の密度よりも高くてもあ
るいは低くてもよい。 かかる態様の本発明の詰綿材の外観概略図を第
5図に示す。 すなわち、第5図において、繊維の密度の大き
い部分と小さい部分の境界部分にしきり材18を
配し、さらに繊維シート状物あるいは発泡樹脂シ
ート状物19を詰綿材の表面および/又は裏面に
設け、表皮20と該シート状物19およびしきり
材18とが止め係21によつて部分的に固定され
て、詰綿製品をなしているものである。 かかる繊維シート状物あるいは発泡樹脂シート
状物を用いる態様において、第5図に示した如く
しきり板と併用して用いてもよいが、むろんしき
り板を設けていない態様の本発明の詰綿材に使用
することもできるものである。該シート状物は少
なくとも詰綿材の片面に設けられると効果を呈す
るが、詰綿材の両面を良好に使用可能にする意味
で表面、裏面のそれぞれに設けるのが最適も便利
であり有用な方法である。なお、繊維シート状物
あるいは発泡樹脂シート状物は側地と少なくとも
部分的に固定されていなければ十分であるが、し
きり材を併用するときには該しきり材とも固定関
係にするのがよい。 かかる態様をとることにより、一層へたりの少
ないかつ使用時に良好な触感を呈する本発明の詰
綿材が得られる。 以上述べた通りの本発明の詰綿材は、特に敷ふ
とんに使用したときには、使用者の良好な就寝姿
勢を実現せしめ、また従来のものに比してへたり
の少ない優れたものとなる。 なお、本発明の詰綿材において、必要に応じて
前記した本発明の目的、効果を損わない範囲内で
波形間あるいは波形としきり材間等に部分的に接
着剤等を使用したりしてもよいものである。 次に本発明の詰綿材の製造方法について説明を
する。 上述の部分的に繊維密度の異なつている詰綿材
を製造する方法は種々考えられるが以下に記す方
法が簡便であつて特に有効である。 すなわち、繊維により構成されたシート状物を
波形に折りたたみつつ、形成された波形形状物を
一対のコンベアで挾みながら移送せしめて連続的
に詰綿材を形成するに際して、波形に折りたたむ
速度を一程としコンベアの移送速度を変更せしめ
ることおよび/又は前記シート状物の折りたたみ
前に該シート状物の幅方向の中央部に該シート状
物よりも幅の小さい別途の繊維シート状物を重ね
合わせ供給して波形を形成せしめる詰綿材の製造
方法である。 第6図に本発明の詰綿材の製造方法の工程概略
断面図を示す。 第6図において、繊維により構成されるシート
状物22はフイードローラ26により折りたたみ
装置に供給される。シート状物22は前述の通り
一般的にはカード機により、繊維を開繊し、薄い
シート状としたもの、又は該カードシートをクロ
スラツパにより、製品の目付にあわせて適宜単一
状に重ね合わせてシート状物を作る方法によるも
の等が良い。特別な方法としては、トウを開繊、
開拡装置によつてシート状物を作る方法もある。 該シート状物の折りたたみは、どのような方法
も使用できるが、第6図に示す様に1対のプレー
ト23,23′が左右方向にスライドする方法が
よい。プレート23,23′は目標とする製品の
規格にしたがい、スライドする距離が調節できる
ようにされてなるものが好ましい。さらに該プレ
ートの表面および裏面の加工は、繊維が引掛から
ないようにしておくのがよい。プレート23,2
3′により押されたシート状物22はフツク2
7,27′によりつかまれて波形が形成される
が、プレートのスライドと、フツクの関係は重要
で、位置は十分な調整をしないと波形を作ること
はむずかしいので注意を要する。 このようにして波形を形成されたシート状物は
詰綿材25となつて、一対のコンベア24,2
4′で挾まれて移送される。 詰綿材の長さ方向の中央部において該部分以外
よりも繊維密度を大きくせしめる方法としての波
形のピツチの変更は、折りたたみ速度を一定にし
つつ1対のコンベア24,24′の移送速度を適
宜変更せしめることによつて成される。すなわ
ち、製品の目標規格にあわせ、たとえば波形10山
は目付を多く、5山は少なくするとすれば、プレ
ート23,23′の動きに合わせ、10山が形成さ
れるまではコンベア24,24′の速度は遅く
し、11山目からは速度を早くすることにより波形
のピツチを変更することができるのである。 詰綿材の幅方向の中央部分において該部分以外
よりも繊維密度を大きくせしめるために、供給す
るシート状物を幅方向中央部において、両端部に
くらべ目付を多くせしめる方法は、たとえば、ク
ロスラツパでカードシートを重合する時、2台の
カード機を並列し1台のカード機は、他の1台の
カード機のものよりも幅の小さいカードシートを
他のシートの中央部に供給するようにして重ね合
わせて両者のシートを積層して波形を形成せしめ
る方法でなすことができる。 このようなコンベアの移送速度を適宜変更せし
める方法と複数の幅の異なる繊維シート状物を重
ね合わせて波形とする方法のそれぞれは単独の方
法としてなされてもよいしあるいは適宜組合わせ
てなされてもよい。 波形のピツチを変える境界部にしきり材を入れ
る方法は、所望の規格に合つた適度の波数の波形
を形成した後にシート状物22を波形に折りたた
む時に行なうのがよく、プレート23又は23′
が、スライドして波形を作る時、波形の高さにあ
わせてカツトされた、しきり材を同時に入れ、該
しきり材の挿入直後において前記コンベアの移送
速度を変更せしめる方法によつてなすことができ
る。 詰綿材として例えば3つの幅の狭い繊維シート
状物を並列せしめて波形を形成する場合等におい
て、詰綿材の長さ方向にしきり材を設けたいとき
には、波形を形成した後、コンベアの移送後等の
適宜の時点で該しきり材の挿入を行なうとよい。 さらに詰綿製品として、表側および/又は裏側
において側地と本発明の詰綿材の波形の頂点との
間に繊維シートあるいは発泡樹脂シートを設けた
いときには、該シートをフツク27,27′とコ
ンベア24,24′の間より挿入するか、あるい
はコンベアを2段階に設けたものとして第1段目
と第2段目のコンベアの間において該シートを挿
入するようにすればよい。 このようにして本発明の詰綿材は一対のコンベ
アで移送され、しかる後カツトされて側地内に挿
入されるかあるいは側地内に一部挿入されるかの
段階でカツトされて、側地に包み込まれる工程を
経て該側地と部分的に一体にとめられて詰綿製品
となるのである。 以上述べた通りの本発明の詰綿材の製造方法に
よれば部分的に繊維密度の異なつている詰綿材を
簡便に製造することができる。 以下に実施例を示す。 実施例 1 ポリエステル繊維(太さ12デニール、カツト長
さ76mm)を用い、カード機にかけて繊維を開繊し
て、クロスラツパにてカードウエツブを重ね合わ
せて300g/m2の単一状のシート状物を作り、詰
綿材の長さ方向の中央部を長さ60cmにわたつて、
波形のピツチが他の部分にくらべ1.39倍多くなる
様にして敷ふとん用詰綿材を作成した。包被する
側地は綿サテンを使用し、製品の仕上り目付は中
味4000g、波形の高さは10cm、波形の総数は60
山/2mとした。さらに比較品として従来より提
案されている波形詰綿である波形ピツチに変化の
ない敷ふとん用詰綿材を作成した。製品仕上り目
付は中味4000g、波形の高さは10cm、波形の総数
60山/2mと本発明品と同一とした。 両者を各2枚づつ作成して、作成直後の性能と
着用1ケ月後の性能を比較した結果は第2表のご
とくであり、本発明品は着用中、尻部の沈みが少
なく安定した姿勢が保てるのに対して従来品は高
荷重のかかる尻部のへたりが大きく、いわゆる船
底のごとくへたり、優れた製品とは言いがたいの
に対して、本発明は、尻部のへたりも少なく、良
好な結果が得られた。
【表】 実施例 2 ポリエステル繊維(太さ12デニール、カツト長
さ76mm)を用い、カード機にかけて繊維を開繊し
てクロスラツパにてカードウエツブを90cm幅にな
る様単一状に重ね合わせ、さらに他のカード機を
用い、クロスラツパにて、幅50cmになる様カード
ウエツブを得て前記90cm幅のカードウエツブの幅
方向中央部に重ね合わせ、両者を積層して、折り
たたみ機のフイードローラに供給し、第6図に示
された態様で左右に揺動する1対のプレートによ
りシート状物を波形に折りたたみ、折りたたまれ
た波形を一対のコンベアによつて移動させたの
ち、2mの長さにカツトして包被する側地にて包
んで24ケ所、糸にてとじをして敷ふとんを作成し
た。 この時の波数は60山/2m、目付は中味4000
g/枚、折りたたみ機に供給されるシート状物は
幅方向中央部において、端部より18%重量が多く
なる様に重ね合わされ、波の高さは10cmとした。
一方従来から提案されている波形詰綿材として、
折りたたみ機に供給されるシート状物が幅方向に
何らの重量の変化を持たない物を供給して、目付
4000g、波の高さ10cm、波形の総数60山/2mの
ものを作成した。 これら両者について、製造直後の性能と着用1
ケ月後の性能を比較した結果は第3表のごとくで
あり、着用中、本発明品は身体全体の沈みも少な
く、これに対して従来品は身体重の加わる中央部
のへたりが大きく、いわゆる船底の如きへたりが
あつた。かかる本発明による製品は実施例1の本
発明の製品よりもさらにへたりの船底形状は少な
く満足のゆく製品を得ることができた。
【表】 実施例 3 ポリエステル繊維(太さ12デニール、カツト長
さ76mm)を用い、カード機にかけて繊維を開繊し
てクロスラツパにかけてカードウエツブを重ね合
わせて300g/m2のシート状物を作り、第6図に
示した如く折りたたみ機のフイードローラに供給
し、左右に揺動する1対のプレートによりシート
状物を波形に折りたたみ、一対のコンベアベルト
の速度を変えることにより単位長さ当りの波形の
ピツチを変える方法によつて、70cm間は一定の波
形ピツチとし、その後、発泡ウレタン製の厚さ10
mm、長さ900mm、幅100mmのしきり材を入れたの
ち、波形ピツチが1.4倍になる様にして60cmの間
において波形を作成し、さらに再び該しきり材を
入れてさらに70cmの間波形ピツチの少ない状態で
波形詰綿材を作成した。該詰綿材を敷ふとん用の
側地で包み、しきり材の位置する部分をとじ糸に
よつて合計10ケ所とめ、さらに他の部分を14ケ所
とめて敷ふとんを作成した。 波形の高さは10cm、製品目付け中味4000g/枚
波形の総数は60山/2mである。 さらに比較用として実施例1で比較用として作
成したのと同様の従来より提案されている繊維の
密度変化、しきり材のない敷ふとんを作成した。 両者の製造直後の性能と着用2ケ月後の性能を
比較した結果は第4表のごとくであり、本発明の
詰綿材は着用中身体の沈みも少なく、特に実施例
1で述べた本発明製品にくらべても、着用中にお
ける波形ピツチ差の移動によるピツチ均一化傾向
が、しきり材によつてとめられ、さらに船底化現
象の少ないものを得ることができた。
【表】 実施例 4 ポリエステル繊維(太さ12デニール、カツト長
さ76mm)を用い、カード機にかけて繊維を開繊し
てクロスラツパにてカードウエツブを90cm幅にな
る様に単一状に重ね合わせ、一方他のカード機を
用い、ポリエステル繊維(太さ6デニール、カツ
ト長さ64mm)と、もめん繊維を重量比50対50に混
合して50cm幅のカードウエツブを紡出し、クロス
ラツパにて該カードウエツブを前記90cm幅のカー
ドウエツブの幅方向中央部に重ね合わせ、両者を
積層してシート状物を作つた。さらに波形構造体
の表面と裏面に繊維シートを重ねるためのものと
して、もめん繊維100%をカード機にて紡出し、
ニードルパンチ機でパンチイングをほどこし、目
付300g/m2、厚さ5mmになる様繊維シートを作
つた。 波形を作るためのシート状物を、折りたたみ機
のフイードローラに供給し、左右に揺動する1対
のプレートによりシート状物を波形に折りたた
み、折りたたんだ波形を1対のコンベアによつて
速度を変えて1枚の詰綿材のピツチが該詰綿材の
長さ方向の中央部において60cmだけ他の部分より
1.4倍多くなる様波形体を作つた。波形ピツチの
異なる境界面に先にニードルパンチしたと同種の
シートを長さ90cm、巾10cmに切断してしきり材と
して入れた。しかる後、前記パンチングをほどこ
した繊維シールトをコンベアでの移送工程中にお
いて表面と裏面に供給挿入し、詰綿材1枚の長さ
である2mに切断して、包被する綿サテンの側地
で包んだ。さらにとじ糸にてしきり材の位置して
いる部分を12ケ所とじ、他の部分も12ケ所とじを
ほどこして敷ふとんを作成した。 さらに比較用として実施例1で比較用として作
成したのと同様の従来より提案されている、繊維
の密度変化、しきり材、繊維シートのない敷ふと
んを作成した。 両者の製造直後の性能と着用2ケ月後の性能を
比較した結果は第5表のごとくであり、かかる本
発明品はその着用において実施例1、2、3によ
る本発明製品よりもさらに身体および、身体の尻
部の沈みが少なく、かつ繊維シートを配置してい
るため、身体のつつみ込みがなく、圧迫感がない
良好な就寝姿勢が得られ、快的であつたととも
に、へたりについても、より少なく、波形のたお
れ、ピッチの乱れもなく非常に良好なるものであ
つた。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は従来提案されてなる波形詰綿材の構造
を示す断面概略図、第2図乃至第5図はそれぞれ
本発明の詰綿材の一実施態様例を示す概略図であ
り、第2図が断面概略図、第3図乃至第5図が外
観概略図(第3図および第4図は側地部分を一部
切欠きしてなる外観図、第5図は側地部分とシー
ト状物を一部切欠きしてなる外観図)、第6図は
本発明の詰綿材の製造方法の一実施態様例を示す
工程概略側面図である。 1,3,8,13,20:表皮(側地)、2:
繊維シート状物、4:単位長さ当りの波数の多い
部分、5:単位長さ当りの波数の少ない部分、
6:幅方向の目付の少ない部分、7:幅方向中央
部の目付の多い部分、9,10,11:繊維の密
度の大きい部分、12,18:しきり材、14,
15,15′16:繊維の密度の小さい部分、1
7,21:とじ、19:繊維シート状物あるいは
発泡樹脂シート状物、22:シート状物、23,
23′:プレート、24,24′:コンベア、2
5:詰綿材、26:フイードローラ、27:フツ
ク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維により構成されるシート状物が波形に折
    りたたまれてなる詰綿材であつて、該詰綿材の繊
    維密度が部分的に異なつていることを特徴とする
    詰綿材。 2 単位長さ当りの波数が、詰綿材の長さ方向の
    中央部分において該中央部分以外の部分よりも多
    くなつていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の詰綿材。 3 詰綿材の幅方向の中央部分において該中央部
    分以外の部分よりも目付が多くされて波形を形成
    していることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    あるいは第2項記載の詰綿材。 4 繊維密度が異なる部分の少なくとも一つの境
    界部にしきり材が設けられ、かつ該しきり材は詰
    綿材を包被する側地と少なくとも部分的に固定さ
    れるものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項、第2項あるいは第3項記載の詰綿材。 5 詰綿材の表面および/又は裏面に、繊維シー
    トあるいは発泡樹脂シートが設けられ、かつ該繊
    維シートあるいは発泡樹脂シートは少なくとも詰
    綿材を包被する側地と部分的に固定されるもので
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第
    2項、第3項あるいは第4項記載の詰綿材。 6 繊維により構成されたシート状物を波形に折
    りたたみつつ、形成された波形形状物を一対のコ
    ンベアで挾みながら移送せしめて連続的に詰綿材
    を形成するに際して、波形に折りたたむ速度を一
    定としコンベアの移送速度を変更せしめることお
    よび/又は前記シート状物の折りたたみ前に該シ
    ート状物の幅方向の中央部に該シート状物よりも
    幅の小さい別途の繊維シート状物を重ね合わせ供
    給して波形を形成せしめることを特徴とする部分
    的に繊維密度の異なつている詰綿材の製造方法。 7 繊維により構成されたシート状物を波形に折
    りたたみつつ、形成された波形形状物を一対のコ
    ンベアで挾みながら移送せしめて連続的に詰綿材
    を形成するに際して、単一状の前記シート状物を
    供給して波形を形成せしめるかあるいは前記シー
    ト状物の折りたたみ前に該シート状物の幅方向の
    中央部にさらに該シート状物よりも幅の小さい前
    記繊維と同種又は異種の繊維により構成されるシ
    ート状物を重ね合わせ供給して波形を形成せし
    め、かつ適度な波数を形成した後に波形の間にし
    きり材を挿入せしめて、該しきり材の挿入直後に
    おいて前記コンベアの移送速度を変更せしめるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第6項記載の部分
    的に繊維密度の異なつている詰綿材の製造方法。 8 波形形状物を一対のコンベアで移送せしめる
    に際し、繊維シートあるいは樹脂シートを前記波
    形形状物の波形の項点とコンベアの間に挿入し移
    送せしめることを特徴とする特許請求の範囲第6
    項あるいは第7項記載の繊維密度の異なつている
    詰綿材の製造方法。
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