JPS6228272Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、胴形状を角筒形となした液体保温容
器に関するものであり、更に詳しくは、この種液
体保温容器における底構造に関するものである。

以下、添付の図面を参照して本考案の実施例に
かかる液体保温容器を説明する。

第１図ないし第３図には、本考案の第１実施例
が示されている。

この液体保温容器の容器本体１は、外周面を構
成する角筒状の合成樹脂製の外ケース２と内周面
を構成する真空二重瓶製の液容器３と上面を構成
する合成樹脂製の下口部材４と底面を構成する合
成樹脂製の底部材５とによつて角筒状に形成され
ている。

前記下口部材４には、中央部に給液口６と、前
方に給液口６に連続する樋状の注口部７とがそれ
ぞれ形成されており、上面には、カバー８が被着
されている。

該カバー８には、前記給液口６へ通ずる栓差込
穴９が形成されており、該栓差込穴９から給液口
６を開閉する栓体１０が螺着せしめられている。

前記外ケース２において、注口部７直下の平面
部には、上下全長に亘つて凹溝１１が形成され、
且つ該凹溝１１の上下両端には切欠部１２，１３
がそれぞれ形成されている。

この凹溝１１には、縦長の合成樹脂製の連結板
１４が外側から嵌着されている。該連結板１４の
上下両端には、ビス止め用のボス部１５とネジリ
ング１６とが内方に向つて一体に突設されてい
る。

しかして、連結板１４は、ボス部１５とネジリ
ング１６とを凹溝１１の切欠部１２，１３に嵌合
せしめることによつて固定されている。

又、連結板１４のボス部１５には、下口部材４
がビス１７によつて固着されている。なお、下口
部材４は外ケース２上端に設けたボス部１８に対
して前記同様にビス１７で固着される。

一方、底部材５は、矩形状に形成され、その上
面には、前記ネジリング１６に螺合すべきネジ筒
１９が一体に突設されている。符号２０は、液容
器３を支承する受部材２１を螺着するためのネジ
筒、２２は把手である。

即ち、本実施例においては、外ケース２の平面
部に嵌着した連結板１４下端のネジリング１６に
対して底部材５のネジ筒１６を螺着せしめること
によつて容器本体１の底構造が完成する。

第４図には本考案の第２実施例が示されてお
り、この場合には、連結板１４を下口部材４と一
体に形成している。その他の構造は第１実施例と
同様なので、説明を省略す。

第５図には本考案の第３実施例が示されており
この場合には、連結板１４を底部材５と一体に形
成している。従つて、本実施例の場合、第１実施
例におけるネジリング１６およびネジ筒１９が省
略されている。その他の構造は第１実施例と同様
なので、説明を省略する。

なお、上記第１および第２実施例においては、
連結板１４と底部材５との結合手段として、ネジ
リング１６とネジ筒１９との螺結合手段を採用し
ているが、ビス止めによる固着手段を採用しても
よい。又、上記各実施例においては、連結板１４
を一体のみ使用しているが、これを複数としても
よいことは勿論である。

続いて本考案の液体保温容器の効果を以下に別
記する。

即ち、本考案によれば、 (1) 容器本体１の外周面を構成する角筒状の外ケ
ース２の平面部外側面に設けた連結板１４下端
に容器本体１の底面の構成すべき底部材５を適
宜の結合手段を介して結合せしめたので、底部
材５の取付構造が簡易となり、生産性が向上す
る、 (2) 外ケース２の平面部外側面に上下全長に亘つ
て連結板１４を設けたので、外ケース２と連結
板１４とを別色の部材で構成できることとなり
意匠感を向上せしめることができる。

等の実用的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例にかかる液体保温
容器の斜視図、第２図は第１図の液体保温容器の
要部分解斜視図、第３図ないし第５図はそれぞれ
本考案の第１ないし第３実施例にかかる液体保温
容器の半縦断面図である。 １……容器本体、２……外ケース、５……底部
材、１４……連結板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体１の外周面を構成する外ケース２を角
   筒状に形成し且つ該外ケース２の平面部外側面に
   上下全長に亘つて連結板１４を設けるとともに、
   該連結板１４下端には、前記容器本体１の底面を
   構成すべき底部材５を適宜の結合手段を介して結
   合せしめたことを特徴とする液体保温容器。