JPS6228155B2 - - Google Patents

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JPS6228155B2
JPS6228155B2 JP52013131A JP1313177A JPS6228155B2 JP S6228155 B2 JPS6228155 B2 JP S6228155B2 JP 52013131 A JP52013131 A JP 52013131A JP 1313177 A JP1313177 A JP 1313177A JP S6228155 B2 JPS6228155 B2 JP S6228155B2
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JP
Japan
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vinblastine
deacetoxy
solution
aqueous
mixture
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Application number
JP52013131A
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English (en)
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JPS52100498A (en
Inventor
Jauanoikusu Karora
Dantsui Rajosu
Ekuharuto Sandoru
Rorintsu Tsuaba
Sugaru Janosu
Rere Zusuzusa
Suzazu Karuman
Tamasu Jozusefu
Suzorosui Aron
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIHITAA GEDEON BEGIESUZECHI GIARU AARU TEII
Original Assignee
RIHITAA GEDEON BEGIESUZECHI GIARU AARU TEII
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Publication date
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Publication of JPS52100498A publication Critical patent/JPS52100498A/ja
Publication of JPS6228155B2 publication Critical patent/JPS6228155B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • C07D519/04Dimeric indole alkaloids, e.g. vincaleucoblastine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は医薬として活性なジインドールアル
カロイドもしくはその酸付加塩を製造する方法に
関係する。 周知のように、ジインドール骨格をもつビンカ
ロゼアLのマイナーアルカロイドは有益な毛細血
管うつ血性効果を有している(米国特許明細書第
3097137号および同第3205220号;)。これらのマ
イナーアルカロイドのうち、最も有益と見なされ
るビンクスチンはアルカロイド総含有量の百分の
数%を占めるもので、一方効果の劣るビンブラス
チンおよびビンリユウロシンはアルカロイド総含
有量基準で約1〜2%の量で存在する。 近年、後者の二種のアルカロイドの需要は、か
なり高まつて来たが、このことはビンブラスチン
が半合成方法により、より有益なビンクリスチン
に変換でき、しかもビンリユウロシンのN−ホル
ミル誘導体も従来公知の毛細血管うつ血薬剤に耐
性の腫瘍の増殖を阻止することを認めることによ
るものといえよう。 この分野における新しい研究は、カルボキシア
ミドおよびデアセチル誘導体のような更に効果的
な半合成アルカロイド誘導体の製造(公知された
ドイツ特許出願1795763号および同第2415890号)
並びにビンカジオリン(vincadioline)、リユウロ
コロンバイン(leurocolombine)(米国特許明細
書第3887565号および同第3890325号)および4−
デアセトキシ−ビンブラスチン(N.Neuss,A.J.
BarnesおよびL.L.Huckstep「Experimentia」
31/1,18〜19頁(1975年))のような他のマイ
ナーアルカロイドの単離に向けられてきた。 前記の他のマイナーアルカロイドの単離はクロ
マトグラフイーの技法における改良、より詳しく
述べれば、高圧のクロマトグラフの使用によつて
可能となつた。このような装置を用いると、かな
り近似した物理定数および化学構造の化合物でさ
え成功裡に相互分離できる。現在、高圧クロマト
グラフは実験室規模の操作で成功裡に使用できる
が、それらの利用は極めて複雑で、かつ大規模の
技術において高価である。 エヌ・ニユース(N.Neuss)外
(「Experimentia」31/1,18〜19頁(1975
年))はビンブラスチンを2回のクロマトグラフ
イーの分離および2回の再結晶によつて、以前に
知られていなかつたビンブラスチンの付随アルカ
ロイドである。4−デアセトキシ−ビンブラスチ
ンを単離することに成功した。ビンブラスチンお
よび4−デアセトキシ−ビンブラスチンのU.V.
およびI.R.スペクトルは極めて近い関係にあり、
そしてそれらの保持因子間の差0.03にすぎない。
前記した公報において著者は二種のアルカロイド
の分離技法および構造決定に関連して生じた困難
事を述べているがこの新規なアルカロイドの薬理
学的もしくは他の効果に関する報告はしてなかつ
た。 本発明は4−デアセトキシ−ビンブラスチンが
抗腫瘍作用を有するビンブラスチンおよび他のジ
インドールアルカロイドより、驚異的な薬理学的
利益を有することの確認に基づくものである。 本発明の方法において、マイナージインドール
アルカロイドの硫酸塩を多く含んだ混合物を出発
物質として用いる。この混合物はそれ自身公知の
方法に従つて前記植物(ビンカロゼアL)から単
離される。 新しく考え出した方法によれば、アルカロイド
塩の豊富な混合物の次のように処理する。 アルカロイド塩の混合物のアルカノール性溶液
を有機塩基で処理してアルカロイド塩基を遊離さ
せる。ビンリユウロシン塩基は反応混液から分離
し、過し、そして液を減圧下で蒸発する。残
留物を有機溶媒中に溶かし、前記アルカロイド塩
基を遊離するのに用いた有機塩基の塩を分離す
る。分離した副生成物を過し、そして液をリ
ン酸塩緩衝水溶液(PH=3.7ないし4.3)で抽出す
る。この水性−酸性抽出物をリン酸でPH3.7ない
し4.1に酸性化し、そして次にこの酸性溶液を塩
素化炭化水素で抽出する。ビンブラスチンの大部
分は塩素化炭化水素相から単離し、そして水性−
酸性相を更に試験する。 上記処理により、ビンブラスチンの付随アルカ
ロイドが水性−酸性相中に豊富にあることがわか
つた。 更に、その他の、既知であるビンクリスチン、
N−デメチル−ビンブラスチンおよび少量の残留
ビンブラスチン、4番目のアルカロイドである4
−デアセトキシ−ビンブラスチンは付随アルカロ
イドの混合物中においても検知できることがわか
つた。 この4種のアルカロイドの分離可能性を調べる
と、ビンブラスチンから分離するのが困難な物質
であるN−デメチル−ビンブラスチンをビンクリ
スチンへ変換するためにアルカロイドの混合物を
ホルミル化すると、三成分のみを含むアルカロイ
ド混合物が得られ、これは簡単な抽出操作および
慣用のカラムクロマトグラフ上で行つたクロマト
グラフイーを実施することにより容易に個々の成
分に分けることができる。 4−デアセトキシ−ビンブラスチン硫酸塩の薬
理学的性質を調べるとき、この化合物の腫瘍阻止
効果はビンブラスチンのものと大よそ同じであつ
ても、デアセトキシ化合物はビンブラスチンより
はるかに毒性が低いことがわかつた。麻痺症状を
伴う神経毒は構造関係化合物(たとえば、ビンク
リスチンおよびビンブラスチン)の有する特徴的
な不利な副作用であるが、デアセトキシ化合物の
投与の間には全く現われない。 ラツトおよびマウスの移植癌について薬理試験
を実施した。BDF1マウスにおいて、L1210/VS
(ビンカー感受性)マウスリンパ性白血病および
L1210/Ref(ビンカ−不応性)マウスリンパ性
白血病に及ぼす作用を試験し、エーリツヒ腹水腫
瘍およびS37腹水肉腫に及ぼす作用をスイスマウ
スにおいて調べ、一方ノビコフ血腫
(Novikoffhepatoma)に及ぼす作用をウイスター
ラツトについて試験した。 4−デアセトキシ−ビンブラスチン硫酸塩を生
理食塩水に溶かし、そしてこの溶液を被験動物の
腹腔内に投与した。この試験において、延命効果
(生存期間の平均的延長日数)および腫瘍抑制効
果を未処置の対照に相関して調査した。これらの
結果を第1表に示す。この表において「T/C」
の記号は処置動物の対照に対する割合を示し、そ
して「限度日数」という表現は対照群で観察され
た平均生存期間の4倍を意味する。
【表】 公知のビンカアルカロイドに耐性のL1210/
Ref白血病は4−デアセトキシ−ビンブラスチン
にも感受性ではないことがこの表から明らかであ
る。他方、その他の全移植癌について有意な用量
−依存性阻止効果が観察でき、前記阻止効果はノ
ビコフ血腫について最も著しかつた。4−デアセ
トキシ−ビンブラスチン硫酸塩をラツトもしくは
マウスに1ないし10mg/Kg好ましくは1ないし6
mg/Kgの日用量で投与するとき、生存期間は約50
〜250%で増す。 人の治療においては、静脈内もしくは注入投与
方法がすすめられる。本化合物は0.1〜0.5mg/Kg
の日用量で投与できる。 4−デアセトキシ−ビンブラスチンの毒性資料
を他の公知のビンカアルカロイドと比較して第2
表に示す。
【表】 従つて、本発明はマイナージインドールアルカ
ロイドの酸付加塩の豊富な混合物から高純度の4
−デアセトキシ−ビンブラスチンを製造するに当
たり、マイナージインドールアルカロイドの酸付
加塩の粗製混合物を塩基の溶液で処理し、得られ
た懸濁液をロ過し、得られた母液を蒸発させ、残
留物を有機溶剤に溶かし、得られた溶液をPH3.7
〜4.3のリン酸塩緩衝水溶液で抽出し、分離した
水性−酸性抽出物を塩素化炭化水素で抽出し、そ
して塩素化炭化水素相を酸性−水性相から分離
し、前記工程で得られた水性−酸性相のPHを塩基
で8.5〜9.2に調節し、この水性−アルカリ性溶液
を塩素化炭化水素で抽出し、4−デアセトキシ−
ビンブラスチンを含有する前記塩素化炭化水素相
を蒸発し、残留物をホルミル化し、ホルミル化後
に得られた混合物のPHを塩基で8.5〜9.2に調節
し、このアルカリ性溶液をベンゼン型炭化水素も
しくは塩素化炭化水素で抽出し、この抽出液を蒸
発し、4−デアセトキシ−ビンブラスチンを含む
生成残留物を部分的に脱活性化したアルミナ上の
クロマトグラフイーにかけ、得られた溶出液から
高純度の4−デアセトキシ−ビンビラスチンを分
離することを特徴とする。 本発明による方法の第一程において、ジインド
ールアルカロイドの酸付加塩の混合物、好ましく
はそれぞれの硫酸塩の混合物を有機溶媒に溶か
す。溶媒として好ましくはアセトンもしくは
C1〜5脂肪族アルコール、特にメタノールが使用
できる。この溶解は0゜〜50℃の温度、好ましく
は室温において実施される。 この溶液はモノエチルアミン、ジエチルアミン
もしくはピリジンのような塩基で処理し、ジイン
ドールアルカロイド塩基を遊離する。リユウロシ
ン塩基は0〜25℃において溶液から分離する。分
離を完全に達成するためにこの溶液を0℃に冷却
することもできる。分離したリユウロシンを取
し、溶解工程で用いた同一溶媒で洗浄し、そして
乾燥した。得られた粗製のリユウロシンは所望な
らば、再結晶のような公知方法によつて精製でき
る。所望ならば、リユウロシン塩基はその酸付加
塩、好ましくは硫酸塩に変えることができる。 混合液からリユウロシン塩基を分離するときに
得られた母液は減圧下で蒸発する。この残留物を
有機溶媒、好ましくはベンゼン、トルエンもしく
はキシレンのようなベンゼン型溶媒に溶かす。ベ
ンゼンが特に好ましい溶媒であるとわかつた。こ
の工程で、ジインドールアルカロイドの塩基を遊
離するのに用いた有機塩基(たとえば、モノメチ
ルアミン、ジエチルアミン、ピリジン等)の塩
(たとえば、硫酸塩)が析出し、そして除去でき
る。この固体の除去後、液をPH3.7〜4.3、まし
くはPH4±0.1のリン酸塩緩衝水溶液で抽出す
る。この水性−酸性抽出物を合併し、そしてこの
溶液のPHを酸、好ましくはリン酸で3.5〜4.1、更
に好ましくは4.0±0.1に調節する。生じた水性−
酸性溶液を塩素化炭化水素、好ましくは塩化メチ
レンで抽出し、そしてこれらの相を分離する。塩
化メチレン抽出液を合併し、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、過し、そして液を減圧下で蒸発乾固
する。この操作はビンブラスチンを残留物として
生成するが、場合によつてその残付加塩、好まし
くは硫酸塩に変えることができる。 その後、この混液に塩基、好ましくはアンモニ
ア水を添加することによつて水性−酸性相のPHを
7.5〜10、好ましくは8.5〜9に調節する。 このアルカリ性溶液を水混和性有機溶媒、好ま
しくは塩化メチレンもしくはクロロホルムのよう
な塩素化炭化水素で抽出する。この抽出液を合併
し、蒸発し、そしてビンクリスチン、N−デメチ
ル−ビンブラスチン、少量のビンブラスチンおよ
び4−デアセトキシ−ビンブラスチンを含む回収
残留物をホルミル化する。ホルミル化剤として蟻
酸および無水酢酸の混合物を用いることが好まし
い。この反応でN−デメチル−ビンブラスチンは
定量的にビンクリスチンに変化する。この反応の
終了時に、混合物を5〜15倍、好ましくは10倍量
の水で希釈し、そして希釈した溶液のPHを7.5〜
10、好ましくは8.5〜9に調節する。 このアルカリ性溶液を水不混和性有機溶媒、好
ましくはベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メ
チレンもしくはクロロホルム等のようなベンゼン
型炭化水素もしくは塩素化炭化水素で抽出する。
ベンゼンが特に好ましい抽出剤である。抽出物を
合併し、そして減圧下で蒸発する。ビンクリスチ
ン、ビンブラスチンおよび4−デアセトキシ−ビ
ンブラスチンを含む残留物を有機溶媒もしくは溶
媒混合物、好ましくはベンゼン型炭化水素および
塩素化炭化水素の混合物、特にベンゼンおよびク
ロロホルムの混液に溶かし、そしてこの溶液をカ
ラムクロマトグラフイーにかける。吸着アルミナ
として、特に部分的に脱活性化したアルミナを用
いる。この溶出は有機溶媒混液、特にベンゼンお
よびクロロホルムの二成分を異なる量で含有する
混液で実施することが好ましい。 クロマトグラフイーの留分は薄層クロマトグラ
フイーによつて検査することが好ましく、同一ア
ルカロイド成分を含有する留分を合併する。ビン
クリスチンおよびビンブラスチンを含む留分は
各々公知技法に従つて処理し、一方、4−デアセ
トキシ−ビンブラスチンを含む留分は合併した溶
液を蒸発乾固することによつて処理する。所望な
らば、得られた粗製の4−デアセトキシ−ビンブ
ラスチンは再結晶によつて精製してもよいし、又
はその酸付加塩に変換することもできる。 4−デアセトキシ−ビンブラスチンおよび/又
はその酸付加塩は経口および/又は非経口的に一
日一回の用量でもしくは一日数回に小分けして投
与できる。非経口用法、主として静注ルートが特
に好まれる投与方法であることがわかつた。 非経口的に投与できる製剤を製造するために
は、活性剤を蒸留水もしくは生理食塩水および/
又は、場合によつては、低級脂肪族アルコールも
しくはグリコールエーテル(たとえば、エチレン
グリコールモノエチルエーテル)のような有機溶
媒に溶解する。注射可能な溶液は場合によつて、
ポリオキシエチレンソルビタン誘導体(たとえ
ば、Tween20,Tween60,Tween80)のような
溶解助剤並びに保存剤(たとえば、ベンジルアル
コール、p−オキシ−安息香酸エステル等)、抗
酸化剤(たとえば、アスコルビン酸、ピロ亜硫酸
ナトリウム、トコフエロール等)、キレート化剤
(たとえば、エチレンジアミンテトラ酢酸塩)、緩
衝剤等のような他の補助剤を含むことができる。
本医薬製剤はリドカインのような局所麻酔等を含
んでいてもよい。固体の組成物は、様々な担体、
たとえば、乳糖等を含むことができる。 本発明の方法は、以下の非限定例を以つて詳し
く説明されよう。 4−デアセトキシ−ビンブラスチンの物理定数
は以下のように測定した。オプトン(Opton)型
旋光計上で旋光能を測定し、NMRスペクトルは
ヴアリアン(Varian)EM360型分光計上におい
て溶媒としてジユウテリオクロロホルムおよび内
部標準としてテトラメチルシランを用いて記録し
た。 例 1 粗製4−デアセトキシ−ビンブラスチン 粗製のジインドールアルカロイド硫酸塩の混合
物50gを室温においてメタノール300mlに溶か
し、そしてこの溶液にジエチルアミン13mlをかき
まぜながら、添加した。この溶液を0℃において
1時間保つたところ、粗製のリユウロシン塩基が
結晶形態で析出した。この結晶を取し、少量の
メタノールで洗浄し、そして真空中で乾燥した。 収量:粗製のリユウロシン塩基6.4gで、これ
は出発ジインドールアルカロイド硫酸塩混合
物にもともと存在するリユウロシンの90〜95
を含む。 この粗製のリユウロシン塩基を再結晶によつて
精製した。所望ならば、この化合物をその硫酸塩
に変換する。 粗製のリユウロシン塩基を分離するとき得られ
た液を減圧下で蒸発乾固し、そして残留物をベ
ンゼン2500mlにとかした。この操作の間に、ジエ
チルアミン硫酸塩は結晶形態で析出した。この結
晶を取し、少量のベンゼンで洗浄し、そして貯
蔵した。この塩はジエチルアミン塩基を回収する
のに用いることができた。 このベンゼン液をリン酸塩緩衝水溶液(PH=
4.0±0.1)2500mlで3回宛抽出した。このリン酸
塩緩衝溶液は乾燥ジヒドロリン酸ナトリウムを水
に10重量%とかし、この溶液のPHを0.1Nリン酸
で前記値に調節することによつて製造した。抽出
工程において生成された相を放置分離し、そして
この水溶液を合併した。本水溶液のPHは、更に
0.1Nリン酸を加えることによつて4.0±0.1に調節
し、そして次にこの溶液を塩化メチレン2500ml4
回宛で抽出した。塩化メチレン相を合併し、硫酸
ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発乾固
した。 収量:ビンブラスチン25g、これは直接、即
ち、これ以上精製せずにビンクリスチンの半
合成製造に用いることができた。 得られたビンブラスチン25gをメタノール80ml
にとかし、そしてこの溶液を0.3容量%エタノー
ル性硫酸で酸性化しPH=5にした。放置したとこ
ろ、ビンブラスチン硫酸塩は結晶形態で析出し
た。 水性−酸性相のPHは濃アンモニア水で8.5〜9.0
に調節し、そしてこのアルカリ性溶液をクロロホ
ルム800ml4回宛で抽出した。このクロロホルム
抽出液を合併し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そ
して過した。液を減圧下で蒸発し、そして残
留物(無定形アルカロイド混合物8g)を蟻酸45
mlおよび無水酢酸11mlの混合液に溶かした。この
溶液を室温において5〜15分間放置し、そして次
に予じめ5℃に冷却した。10倍量の蒸留水で希釈
した。希釈した溶液のPHを濃アンモニア水で8.5
〜9.0に調節し、そしてこのアルカリ性の溶液を
ベンゼン800ml4回宛で抽出した。ベンゼン抽出
液を合併し、減圧下で蒸発し、そして残留物(無
定形アルカロイド混合物6.9g)をベンゼンおよ
びクロロホルムの1:1混液42mlに溶かした。こ
のアルカロイドをカラムクロマトグラフイーによ
つて互に分離した。ベンゼンおよびクロロホルム
の1:1混液中のアルミナ(活性度:−V)
345gの懸濁液を直径4cmのカラムに充填し、そ
してこの被処理溶液をカラム上に注いだ。 カラム上に吸着されたアルカロイドは次のよう
にして溶出した。 ベンゼンおよびクロロホルムの9:1混液で溶
出をはじめ、そして流出液を100mlの留分宛に回
収した。これらの留分を薄層クロマトグラフイー
(吸着剤:アルミニウム箔上のアルミナ
(Merck);展開剤:ベンゼン100ml、クロロホル
ム50mlおよびジエチルアミン7.5mlの混液)にか
けた。4−デアセトキシ−ビンブラスチンを含有
する第3ないし10留分を合併し、そして減圧下で
蒸発した。粗製の4−デアセトキシ−ビンブラス
チン1.7gを取得した。 第10ないし36留分はベンゼンとクロロホルムと
の4:1混液で溶出し、そして各々の留分を前記
のような薄層クロマトグラフイーで験査した。 第11ないし19留分を一緒にし、そして減圧下で
蒸発乾固した。アルカロイド混合物を0.6g取得
したが、これはビンブラスチンおよび4−デアセ
トキシ−ビンブラスチンを1:1の割合で含んで
いた。この混合物は第二クロマトグラフイーの処
理を行つた。 残留物をベンゼンおよびクロロホルムの1:1
混液に溶かし、この溶液をアルミナ(活性度:
−)で充填したカラム上で使用し、そして次に
溶出を上記のように実施した。 収量:ビンブラスチン0.18gおよび4−デアセ
トキシ−ビンブラスチン0.20g 所望ならば、この後者のクロマトグラフイーの
工程を10の平行試験で得た合併残留物について実
施できた。 第20ないし24留分を合併し、そして減圧下で蒸
発した。ビンブラスチン0.9gを取得した。 第25ないし36留分はデアセチル−ビンブラスチ
ンを0.3g含んでいた。 第36ないし45留分はベンゼンおよびクロロホル
ムの二成分を等量で含有する混液で溶出した。溶
出液を合併し、そして減圧下で蒸発した。ビンク
リスチン1.7gを取得した。 例 2 4−デアセトキシ−ビンブラスチンの精製 粗製の4−デアセトキシ−ビンブラスチン1.7
gを例1に記載のようにして取得し、メタノール
および水の3:2混液25mlに溶かした。この溶液
を5℃に冷却し、そして16時間放置した。析出し
た結晶を取し、5℃に冷却したメタノールと水
との3:2混液3〜4mlで洗浄し、そして乾燥し
た。4−デアセトキシ−ビンブラスチン1.3gを
取得した。(融点=190〜193℃、〔α〕20 =+107

C=1%、クロロホルム中) 分 析 C44H56N4O7 計算値:C:70.19%,H:7.50%,
N:7.44%,O:14.87%; 実測値:C:69.85%,H:7.52%,
N:7.23%、O:14.97%。 質量分析 4−デアセトキシ−ビンブラスチンの質量分析
をビンブラスチンのものと比較して調べた。分子
イオンピークはデアセトキシ化合物に関して、
m/e=752に現われ、これに対しビンブラスチ
ンについてm/e=810に出現した。この58質量
単位に当たる差はアセトキシ基の質量に匹敵す
る。 両方のジインドールアルカロイドはベルバミン
(velbamine)およびビンドリン(vindoline)部
分からなつた。ベルバミンフラグメントの特徴を
示す質量数およびベルバミン部分の塩基のピーク
(m/e=355および154)は4−デアセトキシ−
ビンブラスチンの質量分析にも現われるので、問
題のアセトキシ基がビンドリンフラグメントから
消失すると理解する。分割路(splitting paths)
(m/e=122,135,224)に基づけば、デアセト
キシ化合物がビンブラスチンの4位に連結したア
セトキシ基を含まないと思われる。 NMR−スペクトル 4−デアセトキシビンブラスチンのNMRスペ
クトルをビンブラスチンのと比較するとき、δ=
2.09ppmにおけるビンブラスチンのスペクトル中
に観察できる、4−アセトキシ基の特徴であるピ
ークがデアセトキシ化合物のスペクトル中には認
められないことが明らかだつた。 4−デアセトキシ−ビンブラスチンのNMRス
ペクトルの特徴的ピークは以下の通りであつた。 δ=2.73ppm(N−メチル プロトン) δ=3.60ppm(カルボメトキシ プロトン) δ=3.81ppm(芳香族−OCH3プロトン) δ=3.85ppm(カルボンメトキシ プロトン) 例 3 4−デアセトキシ−ビンブラスチン硫酸塩 1.25%エタノール性硫酸を(例1に記載のよう
に調製した)粗製の4−デアセトキシ−ビンブラ
スチン1.1gに添加し、この混合物のPHを4.5の値
にした。この混合物を5℃で2時間放置した。析
出した結晶を取し、そして5℃のエタノール2
〜3mlで洗浄した。粗製の4−デアセトキシ−ビ
ンブラスチン硫酸塩0.95gを取得した。所望なら
ば、この化合物は次のように再結晶できた。 粗製の4−デアセトキシ−ビンブラスチン硫酸
塩0.95gをメタノール25mlに溶かし、そしてアセ
トン125mlをそこの溶液に加えた。この溶液を5
℃において2時間放置し、そして析出した結晶を
取した。この結晶を冷アセトン2〜3mlで洗浄
し、そして乾燥した。精製した4−デアセトキシ
−ビンブラスチン硫酸塩0.88gが得られた。 〔α〕20 =+29.0゜
(C=1%、メタノール中) 製剤例 4−デアセトキシ−ビンブラスチン硫酸塩を含
有する医薬製剤 生理食塩水1アンプルにつき5ml、ベンジルア
ルコール1アンプルにつき50mg、乳糖1アンプル
につき50mgおよび凍結乾燥した4−デアセトキシ
−ビンブラスチン硫酸塩1アンプルにつき1.5も
しくは7mgを含有する注射用溶液を製造した。こ
の溶媒はアンプルに充填する前に過法で殺菌し
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マイナージインドールアルカロイドの酸付加
    塩の豊富な混合物から高純度の4−デアセトキシ
    −ビンブラスチンを製造するに当たり、マイナー
    ジインドールアルカロイドの酸付加塩の粗製混合
    物を塩基の溶液で処理し、得られた懸濁液をロ過
    し、得られた母液を蒸発させ、残留物を有機溶剤
    に溶かし、得られた溶液をPH3.7〜4.3のリン酸塩
    緩衝水溶液で抽出し、分離した水性−酸性抽出物
    を塩素化炭化水素で抽出し、そして塩素化炭化水
    素相を酸性−水性相から分離し、前記工程で得ら
    れた水性−酸性相のPHを塩基で8.5〜9.2に調節
    し、この水性−アルカリ性溶液を塩素化炭化水素
    で抽出し、4−デアセトキシ−ビンブラスチンを
    含有する前記塩素化炭化水素相を蒸発し、残留物
    をホルミル化し、ホルミル化後に得られた混合物
    のPHを塩基で8.5〜9.2に調節し、このアルカリ性
    溶液をベンゼン型炭化水素もしくは塩素化炭化水
    素で抽出し、この抽出液を蒸発し、4−デアセト
    キシ−ビンブラスチンを含む生成残留物を部分的
    に脱活性化したアルミナ上のクロマトグラフイー
    にかけ、得られた溶出液から高純度の4−デアセ
    トキシ−ビンブラスチンを分離することを特徴と
    する、4−デアセトキシ−ビンブラスチンの製造
    方法。
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