JPS6228111Y2 - - Google Patents

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JPS6228111Y2
JPS6228111Y2 JP2490685U JP2490685U JPS6228111Y2 JP S6228111 Y2 JPS6228111 Y2 JP S6228111Y2 JP 2490685 U JP2490685 U JP 2490685U JP 2490685 U JP2490685 U JP 2490685U JP S6228111 Y2 JPS6228111 Y2 JP S6228111Y2
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circuit
reverberation
signal
circuits
difference
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JP2490685U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する分野の説明〕 本考案は、左右両耳用の2つの受話器を有する
(以後、このような受話器をヘツドホンという)
ことにより、高品質な受話を実現する電話機に関
するものである。
〔従来技術の説明〕
従来より電話通信では対向する電話機間の信号
系は1チヤンネルを用いるのが一般的である。し
たがつて、従来の電話機は一つの受話器により構
成され、この受話器を使つて、左耳もしくは右耳
によつて受話を行つた。このような単耳の受話に
おいては、人間の左右両耳を使つた受話によつて
生ずる以下の(1)〜(3)の効果を利用することが不可
能であつた。
(1) 音源の方向知覚 (2) 音源の距離感 (3) (1)と(2)によつて生ずる臨場感 即ち、従来の電話機においては、単耳という人
間の聴覚の情報受容能力の半分を利用することに
留まり、左右両耳を使つて受話することによつて
生ずる上記(1)〜(3)の効果を利用した高品質な音声
を実現することは、全く不可能という欠点があつ
た。
また、左右の2つのスピーカ系の残響差と位相
差と強度差により聴覚効果において臨場感を与え
ることは、一般のオーデイオにおけるステレオ録
音再生効果として知られている。しかしながら、
一般のステレオ録音、再生あるいはステレオ伝送
においては録音、再生又は伝送の系が2チヤンネ
ル必要であり、各チヤンネルの信号は、それぞれ
同一音源による信号でありながら、残響と位相と
強度が異なる。即ち、残響差と位相差と強度差に
よつて作られるステレオ効果を完全に実現するた
めには送話器から受話器までの系が片側2チヤン
ネル必要なことになる。したがつて、送信側から
受信側までの信号系が1チヤンネルの電話機で
は、上述した一般のオーデイオにおける技術を利
用することは全く不可能か、多くのチヤンネル
(信号系)を必要とする欠点があつた。
さらに、受話器を2個取り付けた送受話器が知
られている(例えば、実開昭52−82320号公報)
が、ステレオ効果をねらいとしたものではなくこ
のような送受話器の2つの受話器に1チヤンネル
の信号を単に接続しただけでは、上記(1)〜(3)の効
果を全く得られない問題があつた。
〔考案の目的〕
本考案は、この欠点を除去し、方向知覚、距離
感および臨場感といつた聴覚の能力のすべてを機
能させ、高品質な音声およびその他の音響信号の
受話状態を実現する電話機を提供するものであ
る。
以下、本考案について詳細に説明する。
〔考案の構成および作用の説明〕
第1図は、本考案の実施例であつて1は受話系
への信号入力端子、2,3は残響付加回路、4,
5は移相回路、6,7はそれぞれの移相回路への
移相制御信号入力端子、8,9は増幅回路、1
0,11はそれぞれの増幅回路の増幅利得制御信
号入力端子、12,13は左右両受話器への信号
出力端子である。
以下、第1図の実施例における構成にそつて各
部分の動作を説明する。1の信号入力端子より送
られた受話入力信号は左右両耳系に分岐し、2,
3の残響付加回路の入力となる。2,3は人工的
な残響付加回路であり、互に異つた残響特性を持
つ。残響付加回路2,3の構成は、例えば文献
「Journal of the Audio Engineering Society
Vol.9,No.3,pp.192〜pp.197」において示され
ている正帰還型あるいは負帰還型の残響付加回路
を用いる。残響付加回路2,3の出力信号は移相
回路4,5の入力信号となる。移相回路4,5は
入力信号に時間的な遅延を与える回路であり、こ
の遅延時間は6,7の端子よりの制御信号により
制御され時間的に変化する。すなわち、移相回路
4,5によつて与えられる時間的遅延τ,τ
はそれぞれ時間tの関数となり、τ=φ
(t),τ=φ(t)で表わされる。そして、
6,7の端子に付加される制御信号は、互に相関
があり、たとえば、移相回路4,5によつて生ず
る左右両耳系の信号の位相差ΔτがΔτ=φ
(t)−φ(t)=τ0cos2πft で表わされるように周期fHzで−τからτ
での変化をもつように設定される。移相回路4,
5の出力信号は増幅回路8,9の入力信号とな
る。増幅回路8,9の利得は、10,11の端子
よりの制御信号によつて制御され時間的に変化す
る。すなわち、増幅回路8,9の利得をG1,G2
とすれば、G1およびG2はそれぞれ時間tの関数
として表わされG1=g1(t),G2=g2(t)とな
るよう制御信号入力端子10,11に付加される
信号により制御される。そしてg1(t)とg2
(t)とは互に相関があり、たとえば、増幅回路
8,9によつて生ずる左右両耳系の利得差Δgが Δg=g1(t)−g2(t)=g0cos2πf′t で表わされるように周期f′Hzで−g0からg0までの
変化をもつように設定される。増幅回路8,9の
出力信号は左右それぞれの受話器の入力信号とな
り端子12,13に抽出される。
以上、説明したように、本実施例は、残響付加
回路、移相回路、増幅回路で構成されている。残
響付加回路により、左右両耳系の信号に互に相異
つた残響信号を付加しこれをヘツドホンにより両
耳で受聴することにより音像の頭外定位効果が生
れることがオーデイオ技術において知られている
(例えば、文献「日本音響学会聴覚研究会資料H
−54−2,1978年9月22日)。同様の効果は、本
実施例のように電話機にも応用することが可能で
あり、ヘツドホンを使用することにより送話者の
音声や音響信号の音像を頭外定位して受話するこ
とができる。
また、移相回路と増幅回路により、左右両耳系
の信号に位相差と強度差が与えられる。これらの
位相差と強度差は、音像定位に重要な役割を果た
すことが知られている(文献、聴覚と音響心理、
日本音響学会編音響工学講座6,12.6章pp.185〜
195)。従つて、本実施例による受話状態では、信
号は、位相差Δおよび強度差ΔIに依存してあ
る方向に音像定位が行われる。加えて、Δおよ
びΔIは時間的にゆつくりと変動するためこれに
応じて、受話者は音像の移動を知覚することがで
きる。このように、移動する音源に対する音像は
良く定位され、受話者は音像の移動を良く知覚で
きるという効果がある。この結果、受話状態は、
通常のステレオホニツクな受話状態と同様な効果
を生むことができる。即ち、このような受話状態
では、雑音中の信号に対する選択聴取の効果が生
じ、第2図に示すように、従来の単耳受聴に比較
して明りよう度は約20%良好なものとなる。第2
図はステレオ受聴における明瞭度の改善を示し、
7名のニユース朗読を背景音として、単音節単語
の明瞭度をステレオSとモノーラルMの場合につ
いて比較したものである(音響工学講座6、聴覚
と音響心理、p.184)。
〔効果の説明〕
以上述べたように本考案によれば、1チヤンネ
ルの受話入力信号を分岐した左右両耳用の2個の
受話器の入力信号系に、残響付加回路と、この回
路に加えて位相回路および増幅回路のうち少なく
とも1個以上の回路を設けることにより、方向知
覚、距離感および臨場感といつた聴覚の能力のす
べてを機能させ、高品質な音声およびその他の音
響信号の受話状態を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例のブロツク図、第
2図はステレオ受聴における明瞭度の改善特性の
一例を示す曲線図である。 1……信号入力端子、2,3……残響付加回
路、4,5……移相回路、6,7……移相制御信
号入力端子、8,9……増幅回路、10,11…
…増幅利得制御信号入力端子、12,13……左
右受話器用信号出力端子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 受話入力信号をそれぞれ受話器を有する左右両
    耳用の2つの信号系に分岐し、該左右両耳用の信
    号系に設置される残響付加回路と、該左右の残響
    付加回路のそれぞれに接続し、前記左右両耳用の
    信号系間に位相差,強度差を生ぜしめ、該位相
    差,強度差を時間的に変化させるようにした位相
    器回路と増幅器回路とがあつて、前記残響付加回
    路のそれぞれに対して、前記位相器回路と増幅器
    回路のうち少なくとも1個以上の回路を接続した
    ことを特徴とする電話機。
JP2490685U 1985-02-20 1985-02-20 Expired JPS6228111Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP2490685U JPS6228111Y2 (ja) 1985-02-20 1985-02-20

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JP2490685U JPS6228111Y2 (ja) 1985-02-20 1985-02-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6150361U JPS6150361U (ja) 1986-04-04
JPS6228111Y2 true JPS6228111Y2 (ja) 1987-07-18

Family

ID=30519496

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JP2490685U Expired JPS6228111Y2 (ja) 1985-02-20 1985-02-20

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