JPS6227863B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、主として金属製花瓶内に水漏れ防止
の目的でコールタールあるいは塗料系水漏れ防止
材等の皮膜層を均等に形成せしめる装置に関す
る。

従来から実施されている金属製花瓶の製造方法
は、製法上あるいは製造コスト面等の理由によ
り、主として第１図に示す花瓶筒部２と底蓋３を
ハンダ付あるいは嵌合止着せしめた花瓶本体１内
へ、用意したヤカン状容器内に高温溶解せしめた
コールタール適量を目測により注入した後、第２
図に示す様に、花瓶本体１を回転させながら、目
線より花瓶本体１底部を高く持ち上げた危険な状
態まで、花瓶本体１内のコールタールが溢れ出て
こない様に、しかも花瓶本体１の回転を続けなが
ら花瓶口４まで均等にコールタールの皮模層を形
成するといつた完全な手作業によつて行なわれ、
作業者には常に高温溶解されたコールタール下に
さらされるといつた危険を伴ない、しばしば作業
者が火傷を負う等の問題があつた。

本発明は上記問題を鑑み、各種形状の花瓶ある
いは各種寸法の花瓶等に合せた簡単な調整を行な
うだけで、安全且便利に利用出来ると共に一貫し
た自動システム装置に組合せ得る構造のものとし
得る等、所期する効果充分に奏し得たことを特徴
とし、経費の節減にもつながり得るものを提供す
ることを目的として工夫されたものである。

本発明は上記の目的を達成させるために次の様
に構成される。第３図は本発明の原理を示す簡略
縦断面図であつて、５は回転チヤツク１２を自転
用駆動軸７、平歯車８ａ，８ｂ、自転用主連動軸
９、傘歯車１０ａ，１０ｂ及び自転用補助連動軸
１１を介して自転せしめ得ると共に該変速停止逆
転を任意に調節し得る自転用減変速モーター、６
は回転チヤツク１２を公転用駆動軸１３、平歯車
１４ａ，１４ｂ、該自転用主連動軸９と同芯上筒
形の公転用主連動軸１５ａ、該筒形の公転用主連
動軸１５ａ端部に固定連結せしめたＬ字形の公転
用連動アーム１５ｂ及び該Ｌ字形の公転用連動ア
ーム１５ｂと自転用補助連動軸１１間に設けたベ
アリング１６ｃを介して公転せしめ得ると共に該
公転の変速停止逆転を任意に調節し得る公転用減
変速モーター、１６ａ及び１６ｂは自転用主連動
軸９と同芯上筒形の公転用主連動軸１５ａの連動
防止用ベアリング、１６ｄはケース本体１８と筒
形の公転用主連動軸１５ａ間に設けたベアリン
グ、１７はＬ字形の公転用連動アーム１５ｂを円
滑に作動せしめ得るためのバランスウエイト、１
９はケース本体１８を固定するアンカーボルトで
ある。

次に本発明の使用方法を図面により説明する。
各種形状あるいは各種寸法に合せた花瓶本体１内
へ適量の溶解コールタールあるいは塗料系水漏れ
防止材を注入の後、第３図に示す様に、該花瓶本
体１の形状あるいは寸法に合せた回転チヤツク１
２上に固定する、次に同時又は順次に自転用減変
速モーター５及び公転用減変速モーター６を作動
させると、該回転チヤツク１２上に固定された花
瓶本体１は、第４図に示す様に、該回転チヤツク
１２と共に自転しながら傾むく方向へ公転して行
くために、該花瓶本体１内の溶解コールタールあ
るいは塗料系水漏れ防止材は螺施状に花瓶口方向
へ移動して行く、更にこの自転及び公転を続けな
がら該花瓶本体１内溶解コールタールあるいは塗
料系水漏れ防止材は花瓶口付近迄ほぼ均等に撹拌
された位置で、リミツトスイツチ、遅延リレー、
タイムスイツチ等の電気的操作によつて、公転用
減変速モーター６を逆回転させて花瓶本体１の公
転方向を逆転させ、要する場合、該公転方向の逆
転位置で必要時間公転を停止させてから逆方向へ
の公転に切り変えた後、作動前の公転停止位置上
で停止させる。花瓶本体１の自転は該公転方向の
逆転位置又は逆方向への公転途中では花瓶本体１
内の溶解コールタールあるいは塗料系水漏れ防止
材がほぼ均等に撹拌されてあるために自転用減変
速モーター５は停止させておいても良く、要する
場合は該逆方向の公転途中あるいは作動前の公転
停止位置上で該公転の停止と同時に行なつても良
い。上記自転及び公転操作を終えた花瓶本体１
は、該回転チヤツク１２から取りはずして従来通
りの方法で花瓶本体１内の溶解コールタールある
いは塗料系水漏れ防止材を自然乾燥すれば良い。

本発明は上記の様に構成されたものであるか
ら、従来からの手作業による諸問題が解決される
他花瓶本体内の溶解コールタールあるいは塗料系
水漏れ防止材は機械操作によるより高度の均等配
分あるいは花瓶口付近迄ほぼ均等に配分し得るた
めに美観の増大をも計り得るばかりでなく、各種
形状あるいは各種寸法の花瓶本体に合せてチヤツ
クの自転数や公転数あるいは公転距離を、リミツ
トスイツチ、遅延リレー、タイムスイツチ等の電
気的操作によつて、あるいは回転式パルス発生機
と称されるコントロール機器等により簡単且任意
に調節出来る、また回転チヤツク上花瓶本体内へ
適量の溶解コールタールあるいは塗料系水漏れ防
止材を自動的に注入し得る装置、更には花瓶本体
を回転チヤツク上へ自動的に装着し得る装置及び
花瓶本体を回転チヤツク上から取り出し得る装置
等と組合せて一貫した自動システム装置としても
可能ならしめ得る、また自転及び公転軸間を歯車
等により連動せしめる様に利用すれば、自転及び
公転動力源を単一の減変速モーター等の動力源の
みでも所期する効果を奏し得るために、上記作業
の危険防止用等の目的で片手操作による手動式と
してでも充分に利用し得る等手動式から上記一貫
した自動システム装置等にも組合せ得る、また上
記実施例の場合には動力の伝達媒介に歯車を使用
したが歯車に限らずチエーン、タイミングベル
ト、フレキシブル軸等の組合せあるいは自転用減
変速モーターをＬ字形の公転用連動アーム上に取
付けて回転チヤツクの回転軸と直結させても同一
の効果を奏し得る等、各種用途目的に合せて選択
且変形利用出来その有用性を一層補増し得るもの
で、経費の節減価格も比較的低廉に提供し得るも
のである。

尚第５図〜第７図は本発明を利用した他の実施
例を示し、第５図は、ほぼ第３図に示す実施例の
自転及び公転軸を平行に連動する様にした形式
で、１６ｅ，１６ｆ，１６ｇ，１６ｈはベアリン
グ、２０ａ，２０ｂは平歯車、２１ａ，２１ｂ，
２１ｃは傘歯車、２２は公転用連動軸である。第
６図は自転及び公転軸を連動させて自転及び公転
動力源を単一の減変速モーター等の動力源２３と
した形式で、２４は固定用傘歯車、１６ｉはベア
リングである。第７図は、ほぼ第６図に示す公転
軸を傾斜させた他の実施例を示したもので、本発
明は公転軸をある角度の範囲内まで傾斜させた場
合でも所期する効果が得られることを示したもの
で、２５はスラストベアリングである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に使用する花瓶本体の縦断面
図、第２図は従来方法による作業状態を示す斜視
図、第３図は本発明の原理を示す簡略縦断面図第
４図はその側面図、第５図〜第７図は本発明の変
形例の簡略縦断面図である。 １……花瓶本体、２……花瓶筒部、３……底
蓋、４……花瓶口、５……自転用減変速モータ
ー、６……公転用減変速モーター、７……自転用
駆動軸、８ａ，８ｂ……平歯車、９……自転用主
連動軸、１０ａ，１０ｂ……傘歯車、１１……自
転用補助連動軸、１２……回転チヤツク、１３…
…公転用駆動軸、１４ａ，１４ｂ……平歯車、１
５ａ……筒形の公転用主連動軸、１５ｂ……Ｌ字
形の公転用連動アーム、１６ａ〜１６ｈ……ベア
リング、１７……バランスウエイト、１８……ケ
ース本体、１９……アンカーボルト、２０ａ，２
０ｂ……平歯車、２１ａ，２１ｂ，２１ｃ……傘
歯車、２２……公転用連動軸、２３……単一の減
変速モーター等の動力源、２４……固定用傘歯
車、２５……スラストベアリング、２６……駆動
軸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 水平に設けた自転用主連動軸の一端から上方
   垂直方向へ傘歯車を介して回転変換せしめた自転
   用補助連動軸に、各種形状あるいは各種寸法の花
   瓶本体を着脱自在に装着可能な回転チヤツクを固
   定せしめた該回転チヤツクの自転用連動系統と、
   該自転用主連動軸同芯上にベアリングを介して嵌
   合止着せしめた筒型の公転用主連動軸端部に、該
   自転用補助連動軸をベアリングを介して嵌合止着
   せる折曲部を有したほぼＬ字形の公転用連動アー
   ムを固定連結せしめて、該自転用補助連動軸と平
   行に回転する公転用連動系統とで構成され、自転
   用動力源駆動軸と該自転用主連動軸間及び公転用
   動力源駆動軸と筒形の公転用主連動軸間を直接又
   は間接的に夫々独立させて接続することにより該
   回転チヤツクの自転及び公転の変速停止逆転を同
   時あるいは独立させて操作し得る花瓶内の水漏れ
   防止材張りめぐらし機。 ２ 水平に設けた公転用主連動軸端部に、垂直方
   向に設けた各種形状あるいは、各種寸法の花瓶本
   体を着脱自在に装着可能な回転チヤツクに固定連
   結せしめた自転用補助連動軸を、ベアリングを介
   して嵌合止着せる折曲部を有するほぼＬ字形の公
   転用連動アームを固定連結せしめた公転用連動系
   統と、該公転用主連動軸と平行に設けた自転用主
   連動軸の回転を、該自転用補助連動軸へ伝達せし
   め得るために、該自転用補助連動軸下端部に設け
   た傘歯車及び該自転用主連動軸に設けた傘歯車間
   に、該公転用主連動軸上にベアリングを介して嵌
   合止着せしめた傘歯車を設けてなる自転用連動系
   統とで構成され、公転用動力源駆動軸と該公転用
   主連動軸間及び自転用動力源駆動軸と該自転用主
   連動軸間を直接又は間接的に夫々独立させて接続
   することにより、該回転チヤツクの自転及び公転
   の変速停止逆転を同時あるいは独立させて操作し
   得る花瓶内の水漏れ防止材張りめぐらし機。 ３ 水平に設けた公転用主連動軸端部に、各種形
   状あるいは各種寸法の花瓶本体を着脱自在に装着
   可能な回転チヤツクに固定連結せしめた自転用連
   動軸を、ベアリングを介して嵌合止着せる折曲部
   を有するほぼＬ字形の公転用連動アームを固定連
   結せしめた公転用連続系統と、該公転用主連動軸
   の回転により、該自転用連動軸下端部に設けた傘
   歯車及び該公転用主連動軸の同芯上に固定せしめ
   た傘歯車を介して該自転用連動軸を回転せしめ得
   る自転用連動系統とで構成されたことを特徴と
   し、公転用動力源駆動軸と該公転用主連動軸間を
   直接又は間接的に接続させて、該回転チヤツクの
   自転及び公転の変速停止逆転操作し得る花瓶内の
   水漏れ防止材張りめぐらし機。