JPS6227718Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は使い捨て型オイルフイルタなどに用
いられる板ばねに関する。

例えば第１図に示すように使い捨て型オイルフ
イルタ１はコツプ状の容器２の開口端を油の出入
口を有する蓋板３で封鎖し、その内部に材とそ
の両端面に付した端板とから成る過体４と、コ
ツプ状容器の底面と過体端板との間で付勢され
たばね５などを収容したものである。

このようなオイルフイルタを製造するには、ま
ず仰向けにしたコツプ状容器の中へばね、次いで
過体を挿入し蓋板をかぶせて押付けばねを付勢
した状態で容器開口端と蓋板周縁とをかしめ付け
るのであるが、上記工程にばねを供給する場合、
コイルばねを用いると互にからみ合つて作業が渋
帯するので往々板ばねが用いられる。しかし従来
の通常の板ばねは帯金状のほゞ長方形であり長辺
方向に弓形に反つており、時には短辺方向にも曲
率を持つていてゆるやかな曲面を形成している。
このような板ばねは多くの場合取扱便利なよう多
くの枚数が重ね合わせられているので、ばねの成
形時にその表面に油が付着することなどにより第
２図のように互い密着してしまい、組付け作業時
には一枚づつはがす手間を要したり、自動組付け
機へ一枚ずつ供給できず支障を来たすという不具
合があつた。

この考案は上記のような何枚かの密着状態をお
こさないばねを提供するものである。

図面に示す実施例によつて説明すれば、第３
図・第４図に示す板ばね１５は第１図に示したよ
うな使い捨て型オイルフイルタ１の内部に組付け
られる板ばね５の如く用いられるものであつて、
ほゞ長方形でゆるやかな弓形をなし両短辺１５ａ
はコツプ状容器底面の肩部に沿うように円弧状を
なして平坦になつている。弓形の中央は平坦部１
５ｂがあつて過体の端板に平らに接触するよう
になつている。平坦部１５ｂの中央に開口が設け
られその周縁は第４図イに示すようにホールフラ
ンジ１５ｃとなつてほゞ平坦面に垂直な弓形の内
方に向いた短かい立上り部となつている。また第
４図ロのようにホールフランジ１５c′の先端を拡
げ反らせてもよい。

このような本考案の板ばねは取扱時に重ね合わ
されても第５図のように中央開口の立上り部が端
面で突合せ状態となり板ばね全表面にわたつて接
触し密着することはない。

従つて一枚ずつ剥がす手間は不要であり、板ば
ねの自動組付け機を使用するときも一枚ずつ供給
され支障をおこすことがない。また中央開口は
過体端面に接触していてたわみを生じない部分で
あり、かつ開口はホールフランジによつて剛性が
十分補われるので、当該板ばねに必要とされる強
い弾力性を損なうことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は使い捨て型オイルフイルタの断面図。
第２図は板ばねの密着状態を示す図。第３図は本
考案の板ばね斜視図。第４図は本考案の板ばねの
横断面図。第５図は重なり状態断面図を示す図で
ある。 ５，１５……板ばね、１５ｃ……開口周縁の立
上り部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ほぼ長方形で弓形に反らせた板ばねの中央部に
   平坦部を設け、該平坦部の中央に開口を穿設し該
   開口周縁に立上り部を弓形の内方向きに設けてな
   る板ばね。