JPS6227584B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電話投票システムを試験する場合の擬
似データ発生装置に係わり、特にカウンタを使用
したランダム呼の発生方式に関する。

電話投票システムはキヤツシユレス方式の電話
投票業務を行うものであり、プツシユホンを入出
力端末として使用し、特定多数の加入者が直接コ
ンピユータシステムと会話しながら、勝馬投票券
の購入を行うオンラインシステムである。

このシステムは、公衆回線経由でオンライン接
続し、プツシユホンから入力される大量でランダ
ムな投票申し込みを受付け、その結果を加入者単
位にセンタシステムに送信し、センタシステムか
らの応答電文を音声に変換し加入者に伝えてい
る。

ところで、従来シユミレータにより実際の投票
業務相当のランダムな呼を発生させるためには、
システムが入力可能（レデイ）状態となつてか
ら、実際にシステムに出力するタイミングを与え
るために、複雑な回路を要していた。

本発明の目的は、電話投票システムの試験にお
いて、実際の運用状態に近いランダム呼を擬似的
に簡易に発生するランダム呼発生方式を提供し、
その結果、安価で信頼性の高い電話投票システム
を実現することにある。

本発明によれば、 擬似データ発生装置の各回線ごとに、 音声応答に対応した投票データと一連の投票デ
〓〓〓〓
ータの終了を表す終了情報とを出力順にメモリに
格納するとともに、 タイミング用カウンタを設け、電話投票システ
ムがデータ入力可能状態のとき、該タイミング用
カウンタの発生するカウントオーバフロー信号の
タイミングで前記投票データを読出し出力する出
力手段と、 該終了情報を検出する手段を設け、該終了信号
を検出し且つ前記入力可能状態のとき電話投票シ
ステムに呼を発生し、前記出力手段により繰り返
し該投票データを出力する手段と、 を設けることにより、回線間の該カウントオーバ
フロー信号のタイミングと、該カウントオーバフ
ロー信号と電話投票システムの処理速度との非同
期性とに基づき、該電話投票システムにランダム
に呼を発生することができる。

以下図面を参照して詳細に説明する。

第１図は本発明の対象である電話投票システム
のブロツク図、第２図は本発明のランダム呼発生
方式の１実施例を示すブロツク図である。

第１図において、１は電話投票システム、２は
音声サブシステム、３はセンタシステム、４は
電々公社の公衆回線交換用の交換機、５は入出力
端末装置として使用されるプツシユホンである。

ここで、電話投票システム１は、プツシユホン
５から入力として与えられる電話番号と、それに
よつて動作する交換機４とにより、プツシユホン
５を電話投票システム１の入出力チヤネル１〜ｎ
の内の１チヤネルに接続されるもので、プツシユ
ホン５の押し釦ダイアルを押下することにより、
投票データが項目別に順次入力される。

第５図は上記投票データ入力のタイムチヤート
図であつて、回線が接続されると、音声応答サブ
システム２より、口座番号、暗証番号、レース番
号等項目別に入力案内がなされ、この音声応答に
従つてそれぞれ数字、記号等より構成される投票
データを入力することを示している。

各項目の入力データの終わりには、そのデータ
の区切りを表す記号、例えば「＃」が押下され、
音声応答サブシステム２はその「＃」を検出する
か、または図示しない受信用のバツフアレジスタ
がオーバフローした時、センタシステム３へ転送
し、センタシステム３の応答の後、次の項目の入
力案内を行う。

このようにして、一連の投票データを入力する
と、入力終了を表す音声応答で終了する。

なお、この音声応答サブシステム２の入出力チ
ヤネル１〜ｎは通常128〜256回線程度のもので、
１加入者当たりの平均サービス時間は２〜３分程
度、会話処理に要するセンタシステムの問い合わ
せは２秒以内程度であり、センタシステム３への
各入出力チヤネルのデータは時分割処理されて転
送処理されている。

第２図に示す擬似データ発生装置は、入出力端
末としてのプツシユホンの機能を擬似するもの
で、入出力チヤネル１〜ｎについて、それぞれ独
立に動作する擬似データ発生機能が持たせられ、
それぞれ入出力チヤネル１〜ｎに対して、擬似チ
ヤネル装置６−１，６−ｎなる装置からなつてい
る。

各擬似チヤネル装置には、各項目の投票デー
タ、例えば第５図，，等が出力順にメモリ
に格納されており、この投票データを音声応答サ
ブシステム２に入力せしめるために、音声応答サ
ブシステム２はデータ入力可能状態を表すレデイ
信号を応答し、また繰り返し呼を発生するため
に、擬似チヤネル装置は着信信号Ciを音声応答
サブシステム２に応答するように構成される。

本発明は、上記レデイ信号に基づいて出力する
投票データおよび着信信号Ciの出力タイミング
を、音声応答サブシステム２の動作と非同期で動
作するカウンタに基づいて行い、ランダム呼を発
生するものである。

第３図は擬似チヤネル装置の１チヤネルの詳細
を示すブロツク図、第６図は動作タイムチヤート
図、第７図はリードオンリメモリの構成図であ
る。

第３図において、１１はクロツク信号発生回
路、１２はクロツク信号CLKをサイクリツクに
カウントするタイミング用カウンタ、１３，１
９，２０は論理アンドゲート、１４はフリツプフ
ロツプ、１５はリードオンリメモリ、１６はアド
レスカウント周期およびプツシユホン信号の出力
幅を与えるカウンタ、１７はリードオンリメモリ
のアドレス指定を行うアドレスカウンタ、１８は
リードオンリメモリから読出されるデータによつ
て、あたかも、プツシユホン５の押し釦ダイアル
を押下したごとく２周波の音声周波数信号を発生
〓〓〓〓
する信号発生回路、２１は、後述するように、１
連の投票データの終了を表す終了情報を検出する
検出回路、２２は、検出回路２１での検出情報と
システムからのレデイ信号RYにより着信信号Ci
を出力する回路である。

なお、レデイ信号RYは、音声応答が終了しデ
ータ入力可能状態になつたとき、音声応答サブシ
ステム２が出力する信号、着信信号Ciは、音声
応答サブシステム２に呼を発生するための信号
で、回線における16Hzに相当するものである。

リードオンリメモリ１５には、第７図に示すよ
うに、アドレス順に一連の投票データ「××＃」
……が格納されており、最後の領域にはデータ
「××＃」に続いて終了情報として例えば「＊」
が格納されている。

上記構成において、呼発生動作を第６図、第４
図を参照して説明する。

音声応答サブシステム２は、着信信号Ciまた
は各投票データの区切りを示す符号「＃」を受信
したとき、所定の処理に続いて次の音声応答を行
つた後、レデイ信号RYを出力する。

擬似チヤネル装置では、レデイ信号RYが送出
されている間に、タイミング用カウンタ１２があ
るカウンタサイクルに達し、カウンタオーバフロ
ー信号CSを発生すると、フリツプフロツプ１４
がセツトされ、アドレスカウンタ１７が動作を開
始する。

この結果、リードオンリメモリ１５の投票デー
タは順次読出されて信号発生回路１８に与えら
れ、２周波信号PBに変換されて音声応答サブシ
ステム２に送出される。（第６図，，） 各投票データの区切を示す「＃」を検出する
と、音声応答サブシステム２はレデイ信号RYの
送出を停止して音声応答を開始し（，，
）、擬似チヤネル装置ではフリツプフロツプ１
４がリセツト（０にセツト）され、アドレスカウ
ンタ１７が停止して、投票データの出力は停止さ
れる。

以上の動作が繰り返され、一連の投票データの
転送が終了すると、次のレデイ信号RYにおける
カウントオーバフロー信号CSのタイミングで
「＊」が読出され、検出回路２１で検出されて着
信信号Ciとして音声応答サブシステム２に出力
される。

この着信信号Ciを受信すると、音声応答サブ
システム２は再び最初より音声応答を行い、擬似
チヤネル装置では、アドレスカウンタ１７がスタ
ートアドレスにセツトされて、上記投票データ入
力動作が繰り返される。

以上のごとく、各擬似チヤネル装置は、音声応
答サブシステム２よりレデイ信号RYが応答され
ても、直ちに投票データを転送せず、タイミング
用カウンタ１２の出力するオーバフロー信号CS
のタイミングで転送するとともに、次の呼を発生
するように構成されている。

このような擬似チヤネル装置を電話投票システ
ムの各回線に対応して設けると、回線ごとに独立
したカウントオーバフロー信号と、音声応答サブ
システム２の回線間の処理時間の遅れ、即ちレデ
イ信号RYの遅れにより、第４図に示すように、
各チヤネルごとに出力タイミングにずれが発生
し、動作が繰りかえされていくうちに、このずれ
が大きくなつて、音声応答サブシステム２にラン
ダムな呼が与えられることになる。

このため、擬似チヤネル装置を公衆回線の全チ
ヤネルについて設け、一斉に動作させることによ
り、運用情報の最大呼処理を同時多重処理するた
めのハードウエアおよびソフトウエアのデバツグ
が簡易に実施可能であり、システムの信頼性の向
上が期待できる。

以上本発明により、運用時に近いランダム呼を
擬似的に発生する電話投票システムのランダム呼
発生方式が提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の対象である電話投票システム
のブロツク図、第２図は本発明のランダム呼発生
方式の１実施例を示すブロツク図、第３図は擬似
チヤネル装置のブロツク図、第４図はランダム呼
発生を示すタイムチヤート図、第５図は投票デー
タ入力タイムチヤート図、第６図は擬似チヤネル
装置の動作タイムチヤート図、第７図はリードオ
ンリメモリの構成図、である。図中、 １は電話投票システム、２は音声応答サブシス
テム、３はセンタシステム、４は交換機、５はプ
ツシユホン、６は擬似データ発生装置、１２はタ
イミング用カウンタ、１５はリードオンリメモ
リ、２１は検出回路、２２は着信信号Ciを発生
する回路、である。 〓〓〓〓

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の回線に接続される音声応答サブシステ
   ムおよび該音声応答サブシステムに接続されるセ
   ンタシステムを含み、該複数の回線を経由して投
   票データを受信し、音声によつて応答する電話投
   票システムを試験するために、該複数の回線位置
   にて該音声応答サブシステムに接続される擬似デ
   ータ発生装置において、 音声応答に対応した投票データと一連の投票デ
   ータの終了を表す終了情報とを出力順に格納する
   メモリと、 サイクリツクにカウント動作を行うタイミング
   用カウンタと、 上記電話投票システムが入力可能状態のとき、
   上記タイミング用カウンタの発生するカウントオ
   ーバフロー信号のタイミングで上記メモリの読出
   しを開始せしめる手段と、 上記メモリから読出された投票データを上記電
   話投票システムに出力する手段と、 上記メモリから読出された終了情報を検出する
   手段と、 上記メモリからの終了情報が検出され、かつ上
   記電話投票システムが入力可能状態のとき上記電
   話投票システムに呼を発生する手段と、 を回線ごとに設け、回線間の該カウントオーバフ
   ロー信号のタイミングと、該カウントオーバフロ
   ー信号と電話投票システムの処理速度との非同期
   性とに基づき、該電話投票システムにランダムな
   呼を発生することを特徴とする電話投票システム
   におけるランダム呼発生方式。