JPS6227158Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はテーブルなどの天板に関し、特に天
板の模様を任意に変えることができるようにする
ことを目的とする。

第１図はこの考案をこたつとしても使用できる
テーブルに実施したもので、１は天板、２は脚、
３は脚２，２間に橋わたした幕板、４は幕板３に
固定した取付板である。通常のテーブルとして使
用する場合、取付板４に挿通したネジ５を、天板
１裏面にねじ込んで、天板１と脚２とを一体化す
る。またこたつとして使用する場合にはネジ５を
外して天板１と脚２との間にふとんをはさみ、ヒ
ータ６を装着する。

天板１は、内側に開口１０を形成する枠１１
と、その開口１０を閉鎖するように枠１１に固定
される化粧板１２とから成る。枠１１は開口１０
の周縁部に、下方へ向いた第一の段部１１ａと、
その第一の段部１１ａから間隔をおいて下方でか
つ外方に下方へ向いた第二の段部１１ｂとを、枠
の下面から段階状に形成して備える。第一の段部
１１ａと第二の段部１１ｂとの段差は、化粧板１
２の複数枚の厚さに相当する。化粧板１２は第一
の段部１１ａの外周部に沿う大きさを持つてい
る。１３は第二の段部１１ｂに取付けられる押え
板で、第二の段部１１ｂの幅と同じかそれりも小
さく製作されており、枠１１の内外方向に長く形
成した挿通孔１３ａにネジ１４を挿通し、第二の
段部１１ｂに埋込んだナツト１５にねじ込むこと
により、第二の段部１１ｂに固定される。上記各
段部１１ａ，１１ｂおよび押え板１３は、枠１１
の四辺にそれぞれ在る。

複数枚の化粧板１２は表裏両面にそれぞれ異な
る模様を持つているので、複数枚の化粧板１２を
上下入れ替えたり、表裏を替えることにより、天
板の表面にあらわれる模様をかえることができ
る。

即ち、ネジ１４をゆるめることにより押え板１
３を摺動させ開口１０に対し出入させることがで
き、押え板１３の内側端部が開口１０内へ突出し
た状態にあるとき化粧板１２を枠１１に固定する
ことができ、突出しない状態にあるとき化粧板１
２を外して上下入れ替えたり表裏を替えることが
できる。

複数枚の化粧板のうち上部のものを透明ガラス
板にすることにより、その透明ガラス板と下部の
板との間に模様紙、絵画を挿入して楽しむことが
できる。

以上のようにこの考案は、使用者の好み、気分
に応じて天板の模様をかえることができるととも
に製作に際しては模様ごとに多種類の天板を製作
する必要がなく安価に製作できる。また枠に第一
および第二の段部を階段状に形成して、第一の段
部に化粧板を当接し、第二の段部に取付けた押え
板で化粧板を保持するから、工作が容易で、化粧
板のそりなどが防止できる。特に、押え板を第二
の段部の下面に沿つて枠の内外方向に摺動可能に
固定する構成であるから、天板の模様をかえる毎
に、押え板をいちいち取外したり取付けたりする
等の手間がいらず、ネジをわずかゆるめて押え板
を摺動させるのみの簡単な操作で、容易かつ迅速
に化粧板を外して上下入れ替えたり表裏を替えた
りすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を実施したこたつ兼用テーブ
ルの一部破断側面図、第２図は天板の要部拡大断
面図、第３図は天板の要部裏面図である。 符号の説明、１は天板、１１は枠、１１ａは第
一の段部、１１ｂは第二の段部、１２は化粧板、
１３は押え板、１３ａは挿通孔、１４はネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内側に開口１０を形成する枠１１の前記開口周
   縁部に、下方へ向いた第一の段部１１ａとその第
   一の段部１１ａよりも下方かつ外方の位置で下方
   に向いた第二の段部１１ｂとを階段状に形成し、
   前記開口１０を閉鎖する化粧板１２の上面外周部
   を前記第一の段部１１ａに当接させるとともに同
   化粧板１２の下面外周部を、前記第二の段部１１
   ｂに取付けた押え板１３で取外し可能に保持し、
   更には、前記第一の段部１１ａと第二の段部１１
   ｂとの段差を、複数枚重ねられた化粧板１２の厚
   みに相当させて、それらの各化粧板１２を上下入
   れ替えたり、表裏を替えることができるように構
   成するとともに、前記押え板１３には固定用のネ
   ジ１４が挿入される挿通口１３ａを枠１１の内外
   方向に長く形成して、前記第二の段部１１ｂの下
   面に沿つて前記開口１０に対して出入する方向へ
   摺動可能に固定したこを特徴とするテーブルなど
   の天板。