JPS62270734A - 低品位Ni含有物のNi濃化方法 - Google Patents
低品位Ni含有物のNi濃化方法Info
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- JPS62270734A JPS62270734A JP11214186A JP11214186A JPS62270734A JP S62270734 A JPS62270734 A JP S62270734A JP 11214186 A JP11214186 A JP 11214186A JP 11214186 A JP11214186 A JP 11214186A JP S62270734 A JPS62270734 A JP S62270734A
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- JP
- Japan
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- waste liquid
- rodan
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
3、発明の詳細な説明
(産業上の利用分野)
本発明は、コークス炉ガスの脱硫工程で生ずる、いわゆ
るロダン廃液を利用して、ステンレス鋼廃酸中和スラッ
ジあるいは低品位N1FL石等の低品位Ni含有物のN
i濃化方法に関する。
るロダン廃液を利用して、ステンレス鋼廃酸中和スラッ
ジあるいは低品位N1FL石等の低品位Ni含有物のN
i濃化方法に関する。
(従来の技術)
ステンレス鋼酸処理廃液中和スラッジ、ステンレス鋼板
加工時発生切粉、ステンレス鋼溶調時発生するEF、
AOD等のダスト等の低品位Ni含有物については、従
来は、製鉄ダストをペレット化する方法の原料として鉄
分のみを回収していただけで、Ni分は全く回収してい
なかった。
加工時発生切粉、ステンレス鋼溶調時発生するEF、
AOD等のダスト等の低品位Ni含有物については、従
来は、製鉄ダストをペレット化する方法の原料として鉄
分のみを回収していただけで、Ni分は全く回収してい
なかった。
一方、ロダン廃液は、製鉄所などでコークス製造に伴い
発生するコークス炉ガス(以下、COGと略記)に含ま
れているH、Sを、脱硫塔においてイオウ回収式湿式法
によりアルカリ水溶液と接触させて吸収除去する際に必
然的に生ずる廃液であり、チオシアン酸アルカリ (俗
称二ロダンアルカリ)を多く含むためにこのように呼ば
れる。
発生するコークス炉ガス(以下、COGと略記)に含ま
れているH、Sを、脱硫塔においてイオウ回収式湿式法
によりアルカリ水溶液と接触させて吸収除去する際に必
然的に生ずる廃液であり、チオシアン酸アルカリ (俗
称二ロダンアルカリ)を多く含むためにこのように呼ば
れる。
より詳しく説明すると、COG中に4〜7g/Nd程度
含まれている11□Sは、環境対策および配管の腐食防
止の両面から0.5g/Nrd以下まで除去することが
要求され、この脱硫法としては、乾式も含め各種の方法
が実用化されているが、中でも湿式イオウ回収式(レド
ックス式)脱硫法が、脱硫率が高い上にCOG中のII
cNも高い脱シアン率で除去できることから、特に我国
では最も普及している。この脱硫方式では、COGを脱
硫塔内でレドックス系触媒(例、ピクリン酸、ナフトキ
ノン−スルホン酸ソーダ系など)を含有するアルカリ水
溶液(Na宜C0ffまたはNH,OH)からなる吸収
液と接触させ、ガス中のHlS 、!=llCNを吸収
除去する。脱硫塔を出た吸収液は再生塔に送られ、ここ
で空気により酸化されて、吸収液と触媒が再生され、コ
ロイド状イオウが生成する。再生された吸収液は、大部
分は脱硫塔に戻されて再利用されるが、循環使用中に脱
シアン反応および副反応で生ずるチオシアン酸塩、チオ
硫酸塩などが蓄積してくるので、一部を抜き取り、これ
から固形イオウ(Sケーキ)を分離した後、廃液として
処置する。これがロダン廃液であって、これはアルカリ
分のほかに多量のチオシアン酸塩(100〜120g/
j’程度)、チオ硫酸塩(60〜100 gil!程度
)などを含有し、c。
含まれている11□Sは、環境対策および配管の腐食防
止の両面から0.5g/Nrd以下まで除去することが
要求され、この脱硫法としては、乾式も含め各種の方法
が実用化されているが、中でも湿式イオウ回収式(レド
ックス式)脱硫法が、脱硫率が高い上にCOG中のII
cNも高い脱シアン率で除去できることから、特に我国
では最も普及している。この脱硫方式では、COGを脱
硫塔内でレドックス系触媒(例、ピクリン酸、ナフトキ
ノン−スルホン酸ソーダ系など)を含有するアルカリ水
溶液(Na宜C0ffまたはNH,OH)からなる吸収
液と接触させ、ガス中のHlS 、!=llCNを吸収
除去する。脱硫塔を出た吸収液は再生塔に送られ、ここ
で空気により酸化されて、吸収液と触媒が再生され、コ
ロイド状イオウが生成する。再生された吸収液は、大部
分は脱硫塔に戻されて再利用されるが、循環使用中に脱
シアン反応および副反応で生ずるチオシアン酸塩、チオ
硫酸塩などが蓄積してくるので、一部を抜き取り、これ
から固形イオウ(Sケーキ)を分離した後、廃液として
処置する。これがロダン廃液であって、これはアルカリ
分のほかに多量のチオシアン酸塩(100〜120g/
j’程度)、チオ硫酸塩(60〜100 gil!程度
)などを含有し、c。
Dが非常に高いため(平均約15%、最高約18%)、
そのまま排水することは許されず、適当な廃液処理をし
てから排水しなければならない。
そのまま排水することは許されず、適当な廃液処理をし
てから排水しなければならない。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明の目的は、従来そのを効利用が全く返り見られる
ことのなかったロダン廃液を積極的に利用し、これまた
従来なんら考慮されることのなかったステンレス鋼廃酸
中和スラッジ中のNi分の回収を図る方法を提供し、も
ってこれら廃棄物を排出するプロセス全体のコスト低減
、省資源化を図ることにある。
ことのなかったロダン廃液を積極的に利用し、これまた
従来なんら考慮されることのなかったステンレス鋼廃酸
中和スラッジ中のNi分の回収を図る方法を提供し、も
ってこれら廃棄物を排出するプロセス全体のコスト低減
、省資源化を図ることにある。
さらに、本発明の別の目的は、従来そのNi含有量が少
なく、その資源的利用がなんら考慮されることのなかっ
た低品位Ni含有物中のNi分の回収を図る方法を提供
することにある。
なく、その資源的利用がなんら考慮されることのなかっ
た低品位Ni含有物中のNi分の回収を図る方法を提供
することにある。
(問題点を解決するための手段)
本発明者は、他との共同研究により、すでにロダン廃液
が、マンガン団塊からCu、 Nis Coの有価金属
を抽出するのに利用できることを見出し、それを利用し
た有価金属回収方法を提案した。
が、マンガン団塊からCu、 Nis Coの有価金属
を抽出するのに利用できることを見出し、それを利用し
た有価金属回収方法を提案した。
本発明者はさらにこれらの点について研究を継続するこ
とにより、Niのアルカリ溶解液にHzSを吹き込むと
NiSが生成、分離してくることに着目し、従来全くそ
の回収が返り見られることのながつたステンレス鋼廃酸
中和スラッジなどの低品位Ni含有物のNiを濃化する
方法に有効であり、そのようにして濃化されたNi分で
あれば従来公知のNi回収法が容易に通用できることを
知見して、本発明を完成した。
とにより、Niのアルカリ溶解液にHzSを吹き込むと
NiSが生成、分離してくることに着目し、従来全くそ
の回収が返り見られることのながつたステンレス鋼廃酸
中和スラッジなどの低品位Ni含有物のNiを濃化する
方法に有効であり、そのようにして濃化されたNi分で
あれば従来公知のNi回収法が容易に通用できることを
知見して、本発明を完成した。
さらに、本発明によれば、Sトイオン発生物質を使用す
ることによりNi分を硫化物として析出させ、しかもそ
のために硫化物を使用するためにロダン廃1夜の循環再
使用が可能になることを知った。
ることによりNi分を硫化物として析出させ、しかもそ
のために硫化物を使用するためにロダン廃1夜の循環再
使用が可能になることを知った。
ここに、本発明は、
ステンレス鋼廃酸中和スラッジあるいは低品位Ni鉱石
等の低品位Ni含有物とロダン廃液とを接触させてNi
が選択的に抽出された溶解液を得る工程;S!−イオン
発生物質を前記溶解液に接触させて硫化ニッケルを析出
させる工程; 析出した硫化ニッケルを含有する析出物と残りの溶液と
を分離する工程;および、 前記析出物を回収するとともに前記の残りの溶液を、必
要によりアンモニア分添加後、ロダン廃液として前記の
低品位Ni含有物との接触工程に循環させる工程、 とから成る、低品位Ni含有物のN1fQ化方法である
(作用) ′ 以下、本発明を詳述する。
等の低品位Ni含有物とロダン廃液とを接触させてNi
が選択的に抽出された溶解液を得る工程;S!−イオン
発生物質を前記溶解液に接触させて硫化ニッケルを析出
させる工程; 析出した硫化ニッケルを含有する析出物と残りの溶液と
を分離する工程;および、 前記析出物を回収するとともに前記の残りの溶液を、必
要によりアンモニア分添加後、ロダン廃液として前記の
低品位Ni含有物との接触工程に循環させる工程、 とから成る、低品位Ni含有物のN1fQ化方法である
(作用) ′ 以下、本発明を詳述する。
添付図面の第1図は、本発明にかかる工程を示すフロー
チャートである。
チャートである。
まず、溶解工程1において、ステンレス鋼廃酸中和スラ
ッジあるいは低品位Ni鉱石などの低品位Ni含有物(
以下、単に「Niスラッジ」という)とロダン廃液とを
接触させNiを選択的に溶解させる。
ッジあるいは低品位Ni鉱石などの低品位Ni含有物(
以下、単に「Niスラッジ」という)とロダン廃液とを
接触させNiを選択的に溶解させる。
次いで、析出工程2において、上述のようにして得られ
た溶解液に硫化水素(HzS)、硫化アンモン((NH
4,)!S) 、多硫化アンモン((NHa)、 s)
等のSトイオン発生物質を接触させる硫化操作を行う。
た溶解液に硫化水素(HzS)、硫化アンモン((NH
4,)!S) 、多硫化アンモン((NHa)、 s)
等のSトイオン発生物質を接触させる硫化操作を行う。
このとき、溶解液に選択的に抽出されていたN1イオン
は硫化物となって析出し、その他亜鉛金属などのイオン
とともに析出スラッジを形成する。したがって、これら
の析出物は残りの溶液を分離する必要があり、次に分離
操作に送られる。この分離工程3において、NiSを含
有するスラッジは別途回収され、一方残液のほうは、循
環工程4において、NH3分添加操作を経て、再生され
た液がロダン廃液として循環され、再び溶解操作に使用
される。
は硫化物となって析出し、その他亜鉛金属などのイオン
とともに析出スラッジを形成する。したがって、これら
の析出物は残りの溶液を分離する必要があり、次に分離
操作に送られる。この分離工程3において、NiSを含
有するスラッジは別途回収され、一方残液のほうは、循
環工程4において、NH3分添加操作を経て、再生され
た液がロダン廃液として循環され、再び溶解操作に使用
される。
なお、上述のようにして回収されたNi含存スラッジは
Ni含有量が60重量%以上、一般には70重量%以上
にまで濃縮されており、したがって、従来周知の各種湿
式法により炭酸ニッケルを製造してもよ(、あるいはシ
エリ7トゴードン法によってNiパウダーを製造しても
よい。
Ni含有量が60重量%以上、一般には70重量%以上
にまで濃縮されており、したがって、従来周知の各種湿
式法により炭酸ニッケルを製造してもよ(、あるいはシ
エリ7トゴードン法によってNiパウダーを製造しても
よい。
いずれにしても、上述のように析出物には60重量%以
上にNi分が濃縮していることから、これからのNi分
の回収法については当業者にはすでに理解され、これ以
上の説明は要しないであろう。
上にNi分が濃縮していることから、これからのNi分
の回収法については当業者にはすでに理解され、これ以
上の説明は要しないであろう。
ところで、本発明の方法を実施する場合、溶解工程lに
おける抽出効率を高めるために、湿式または乾式により
一100メ、シェ程度の粒度に粉砕しておくのが好まし
い。
おける抽出効率を高めるために、湿式または乾式により
一100メ、シェ程度の粒度に粉砕しておくのが好まし
い。
このように処理したNiスラッジを、20〜100 g
/l、好ましくは50g71以上の混合比でロダン廃液
と混合し、好ましくは攪拌しながら溶解操作を行う。
/l、好ましくは50g71以上の混合比でロダン廃液
と混合し、好ましくは攪拌しながら溶解操作を行う。
溶解温度は、20〜60℃が適当である。
このようにしてNi分を溶解させて得られた溶解液はN
i分を措イオンの形態で含有しており、本発明にあって
は、これに82−イオン発生物質、代表的にはHasを
添加することにより、N1分をNiSの形で析出させる
のである。 H,S添加量は飽和量まで添加することが
でき、またそのときの温度についても特に制限されない
、かかる点は、HオSが入手し易く、安価であるという
ことと相俟って、本発明を一層実用的にするのである。
i分を措イオンの形態で含有しており、本発明にあって
は、これに82−イオン発生物質、代表的にはHasを
添加することにより、N1分をNiSの形で析出させる
のである。 H,S添加量は飽和量まで添加することが
でき、またそのときの温度についても特に制限されない
、かかる点は、HオSが入手し易く、安価であるという
ことと相俟って、本発明を一層実用的にするのである。
残りの液はチオシアン酸を主成分としており、これにア
ンモニア分を添加することにより、チオシアン酸アンモ
ニウムとすることにより、ロダン廃液を再生する。
ンモニア分を添加することにより、チオシアン酸アンモ
ニウムとすることにより、ロダン廃液を再生する。
本発明における、各工程での反応をまとめて示すと下表
の通りである。
の通りである。
呈上表
(溶解)・・・工程1
NiO+ 2NHaSCN−Ni (SCN) z
+ 2NH3丁十〇、0(析出)・・・工程2 Ni(SCN)z +HtS −NiS↓+211S
CNまたは、 N1(SCN)t+ ((N)In)zSX−”NiS
+2NHJSCN(再生)・・・工程3 2)ISCN + 2NH,→2N114SCNこのよ
うに、本発明の一つの特徴は、ロダン廃液の再生であり
、それにより、処理プロセスにおける循環系が達成でき
るのである。特に、S2−イオン発生物質として、((
NH=)zsXを使用する場合、Ni分の硫化と同時に
千オシ7ン酸アンモニウムが生成されるため、アンモニ
ウム分の添加操作が省略でき、好ましい。
+ 2NH3丁十〇、0(析出)・・・工程2 Ni(SCN)z +HtS −NiS↓+211S
CNまたは、 N1(SCN)t+ ((N)In)zSX−”NiS
+2NHJSCN(再生)・・・工程3 2)ISCN + 2NH,→2N114SCNこのよ
うに、本発明の一つの特徴は、ロダン廃液の再生であり
、それにより、処理プロセスにおける循環系が達成でき
るのである。特に、S2−イオン発生物質として、((
NH=)zsXを使用する場合、Ni分の硫化と同時に
千オシ7ン酸アンモニウムが生成されるため、アンモニ
ウム分の添加操作が省略でき、好ましい。
なお、本発明の原理に関連して、ロダン廃液である溶解
液の再生方法についてさらに説明すると、まず、ロダン
廃ン夜はp118〜8.4であり、これにNiスラッジ
を接触させるとアンモニウム分が抜けてpHは7.6〜
7.8に低下し、さらにこれに硫化物を添加すると、酸
が発生するから、pHはさらに低下して7.2〜7.6
となり、したがってアンモニウム分を添加してNIl、
SCNを再生するとともに、pl+を8〜8.4にまで
上昇させて、これで再び溶解操作を継続させることがで
きるのである。
液の再生方法についてさらに説明すると、まず、ロダン
廃ン夜はp118〜8.4であり、これにNiスラッジ
を接触させるとアンモニウム分が抜けてpHは7.6〜
7.8に低下し、さらにこれに硫化物を添加すると、酸
が発生するから、pHはさらに低下して7.2〜7.6
となり、したがってアンモニウム分を添加してNIl、
SCNを再生するとともに、pl+を8〜8.4にまで
上昇させて、これで再び溶解操作を継続させることがで
きるのである。
次に、実施例(実験例)により本発明の効果を例示する
。なお、以下の実験例ではNiスラッジを使用した例を
挙げているが、Ni含有鉱石を使用しても同様の効果が
得られることは容易に理解される。
。なお、以下の実験例ではNiスラッジを使用した例を
挙げているが、Ni含有鉱石を使用しても同様の効果が
得られることは容易に理解される。
1施燃
本例では、第2表に示す組成のステンレス鋼廃酸中和ス
ラフジ(Ni分は範型基準で1.7重量ン6)から、同
じく第3表に示す組成(平均)ロダン廃液(pH8,4
)を使用し、Ni分の抽出実験を行った。
ラフジ(Ni分は範型基準で1.7重量ン6)から、同
じく第3表に示す組成(平均)ロダン廃液(pH8,4
)を使用し、Ni分の抽出実験を行った。
67.8 11.6 6.2 0.9
0.3CaF2 Sing Ca5O
a Ca(Oil) tl、8 0.63
2.2 1.8まず、第2図に示す装置を使い、
40℃の高温槽にロダン廃液を注入し、これにスラリー
濃度50g/lとなるように上記Niスラッジを添加し
、攪拌を行いながら24時間抽出実験を行った。
0.3CaF2 Sing Ca5O
a Ca(Oil) tl、8 0.63
2.2 1.8まず、第2図に示す装置を使い、
40℃の高温槽にロダン廃液を注入し、これにスラリー
濃度50g/lとなるように上記Niスラッジを添加し
、攪拌を行いながら24時間抽出実験を行った。
かかる抽出操作を3回繰り返したところ、第1回でNi
分は85%抽出され、第2回で92%、第3回で95%
抽出された。
分は85%抽出され、第2回で92%、第3回で95%
抽出された。
次いで、このようにして得られた溶解液500 ccに
第1図に同し装置により、30℃に恒温保持しながら、
攪拌を行い、硫化水素ガスを110cc/minで10
分間添加した。また別法として、(NH,)S、を3当
量添加した。
第1図に同し装置により、30℃に恒温保持しながら、
攪拌を行い、硫化水素ガスを110cc/minで10
分間添加した。また別法として、(NH,)S、を3当
量添加した。
その結果、Has 、(NH4)SXいずれの場合にあ
っても、先の溶解工程で抽出されたNi分の100%が
硫化物として析出した。
っても、先の溶解工程で抽出されたNi分の100%が
硫化物として析出した。
このようにして析出したものを分離回収したが、そのN
i含有量は、範型基準で64%以上であった。
i含有量は、範型基準で64%以上であった。
析出物を分離した後に残った溶液は、H,S添加の場合
にはさらにアンモニウム分を添加してロダン廃液を再生
し、一方、(NH4)S、を添加した場合の液はそのま
ま最初の溶解工程に循環再使用した。
にはさらにアンモニウム分を添加してロダン廃液を再生
し、一方、(NH4)S、を添加した場合の液はそのま
ま最初の溶解工程に循環再使用した。
このようにして回収されたNi濃縮物はさらに従来周知
のNi分の精製法である適宜方法によって、炭酸ニッケ
ルとしであるいはニッケルパウダーとして精製回収され
る。
のNi分の精製法である適宜方法によって、炭酸ニッケ
ルとしであるいはニッケルパウダーとして精製回収され
る。
(発明の効果)
以上の説明および実験例から明らかなように、本発明の
方法によれば、いままで資源的に利用されることのなか
ったNiスラッジ中のNi分を95%以上とほぼ完全な
割合で回収でき、しかもそのために抽出液もロダン廃液
という特にその廃棄処理がやっかいであった1種の廃物
を利用できるのであり、さらにはロダン廃液の再V&環
が可能になり自動処理もできるなど、本発明の効果には
実用上大きなものがある。
方法によれば、いままで資源的に利用されることのなか
ったNiスラッジ中のNi分を95%以上とほぼ完全な
割合で回収でき、しかもそのために抽出液もロダン廃液
という特にその廃棄処理がやっかいであった1種の廃物
を利用できるのであり、さらにはロダン廃液の再V&環
が可能になり自動処理もできるなど、本発明の効果には
実用上大きなものがある。
さらに、本発明により濃縮されたNi含有析出物のNi
分濃度は60%以上、一般には70%以上であり、用途
によってはそのまま利用できるばかりでなく、有用なN
i資源としても利用できるのである。
分濃度は60%以上、一般には70%以上であり、用途
によってはそのまま利用できるばかりでなく、有用なN
i資源としても利用できるのである。
したがって、本発明は、NiスラッジからのNiの分離
抽出およびロダン廃液の有効利用という2つの課題を循
環プロセスによって同時に解決し得るようにした点で、
斯界に与える貢献は非常に大である。
抽出およびロダン廃液の有効利用という2つの課題を循
環プロセスによって同時に解決し得るようにした点で、
斯界に与える貢献は非常に大である。
第1図は、本発明にかかる方法の工程を示すフローチャ
ート:および 第2図は、本発明の実験例で使用する抽出、析出装置の
略式説明図である。
ート:および 第2図は、本発明の実験例で使用する抽出、析出装置の
略式説明図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 低品位Ni含有物とロダン廃液とを接触させてNiが選
択的に抽出された溶解液を得る工程; S^2^−イオン発生物質を前記溶解液に接触させて硫
化ニッケルを析出させる工程; 析出した硫化ニッケルを含有する析出物と残りの溶液と
を分離する工程;および、 前記析出物を回収するとともに前記の残りの溶液をロダ
ン廃液として、前記の低品位Ni含有物との接触工程に
循環させる工程、 とから成る、低品位Ni含有物のNi濃化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11214186A JPS62270734A (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 | 低品位Ni含有物のNi濃化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11214186A JPS62270734A (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 | 低品位Ni含有物のNi濃化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62270734A true JPS62270734A (ja) | 1987-11-25 |
Family
ID=14579239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11214186A Pending JPS62270734A (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 | 低品位Ni含有物のNi濃化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62270734A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109081409A (zh) * | 2018-08-22 | 2018-12-25 | 中南大学 | 一种选冶联合清洁处理污酸的方法 |
-
1986
- 1986-05-16 JP JP11214186A patent/JPS62270734A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109081409A (zh) * | 2018-08-22 | 2018-12-25 | 中南大学 | 一种选冶联合清洁处理污酸的方法 |
CN109081409B (zh) * | 2018-08-22 | 2021-08-06 | 中南大学 | 一种选冶联合清洁处理污酸的方法 |
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