JPS62266543A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JPS62266543A
JPS62266543A JP10940686A JP10940686A JPS62266543A JP S62266543 A JPS62266543 A JP S62266543A JP 10940686 A JP10940686 A JP 10940686A JP 10940686 A JP10940686 A JP 10940686A JP S62266543 A JPS62266543 A JP S62266543A
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layer
amorphous silicon
thin layer
band gap
bandgap
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JP10940686A
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Akira Shimada
昭 島田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
    • G03G5/08214Silicon-based
    • G03G5/08235Silicon-based comprising three or four silicon-based layers

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアモルファスシリコンを含有する電子写真用感
光体、特に半導体レーザを用いたレーザプリンタ用感光
体に関する。
〔従来の技術〕 従来、電子写真の感光体に用いられている光導電性の材
料としては、アモルファスSeや、CdS。
ZnOを有機バインダ中に分散させた複合材料や、ポリ
N−ビニルカルバゾール(PVK)、  トリフェニル
アミンなどの有機化合物等がある。これらの材料は、高
い光導電性を有しているが、感光体に用いた場合、硬度
が十分でないため電子写真方式を用いた複写機等の装置
で使用すると、表面に傷がついたり、また摩耗して膜厚
が変わり*m電位が変化する欠点があった。更に、Se
やCdSは1人体に有害な物質であるためにこれら材料
を用いた感光体の取扱いには、特1111な注意が必要
であった。これらの欠点を改善するため、アモルファス
シリコン(以下、a−3iと略記する)を感光体として
用いることが提案された(例えば、特開昭54−781
35号公報) s a  S iは、前述の感機体に比
べて硬度が高く、毒性を有しないため、従来の感光体が
持っていた欠点を改善することができる。しかし1通常
のa−Si感光体は、文献(例えば昭和57年5月25
日、オー4社発行。
菊池 誠監修「アモルファス半導体の基礎」 (第1版
第1刷)第191頁〕に示されているように、可視光に
対しては非常に光感度が高いが、650nmの光の波長
をピークに、それ以上の長い光波長領域では、光感度が
急激に低下する。そのため、a−5i悪感光は、半導体
レーザを光源とするレーザプリンタ等では半導体レーザ
の発光波長が780〜830nm付近であるため、その
光感度が悪かった。そこで、a−3i感光体の持つ良い
点を失うことなく、長波長領域で光感度の高い感光体の
開発が切望されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
水素化あるいはハロゲン化されたa −S iは。
通常1.6〜2.OeV程度の光学的バンドギャップE
gを有するため、半導体レーザの発光波長に相当する1
、55〜1.58eV付近の光では、光子のもつエネル
ギーが小さく、バンド励起が起り戴く、光感度が低下す
る。この材料の光学的バンドギャップEgを減少させ、
長波長感度を高めるためには、a−3iの含有水素ある
いはハロゲン量を低下させる(例えば、特開昭56−1
46142号公報)か、Si以外の周期表の第■族元素
であるGθやSnをa −S i中に混入させる(例え
ば、特開昭54−146142号公報)方法が知られて
いる。
しかし、これら方法はいずれも感光体材料の有する比抵
抗を低下させるため、感光体表面の電荷の保持性が悪く
なり、帯電電位の暗減衰の時定数を減少させ、電子写真
方式の感光体が持つ特性としては、好ましくない結果を
もたらす。更に、これらの方法を用いて光学的バンドギ
ャップを狭めた1漠をキャリア発生層として用い、それ
をa−3iで形成されるキャリア搬送層上に積層した第
3図のような構造の感光体も提案されている(例えば、
特開昭57−115552号公報)、すなわち、第3図
は従来の長波長に対し増感を行った感光体の断面構造を
示す回である。第4@は、第3図に相当する感光体のバ
ンド構造を示す図である。第3図、第4図において、符
号2は基板、3は表面体WI層。
7はキャリア搬送層、4は従来のキャリア発生層を意味
する。第4図に示したように、従来のキャリア発生層4
とキャリア搬送層7との光学的バンドギャップの差から
生じる界面のポテンシャル段差S又はS′のために、従
来のキャリア発生層4がポテンシャルの井戸となって該
キャリア発生層4中で生成されたキャリアが井戸の外部
に取り出され娠いという問題があった。更に、上述した
ように、バンドギャップを狭めたキャリア発生層4は比
抵抗が低いため、この層にかかる電界も減少する。その
結果、キャリア発生層4で生成されたキャリアを効率よ
くキャリア突送層7の界面まで輸送できず長波長増感効
果を続き出すことができなかった。
本発明の目的は、特に半導体レーザ光等の長波長光に対
して光感度が高く、かつ電子写真特性も良い電子写真用
感光体を提供することにある。
C問題点を解決するための手段〕 本発明は、アモルファスシリコン層上に上記アモルファ
スシリコン層の光学的バンドギャップより狭いバンドギ
ャップを有するアモルファスシリコン薄層を設けた電子
写真用感光体において、上記アモルファスシリコン層と
、上記アモルファスシリコン薄層との間に、上記アモル
ファスシリコン層の光学的バンドギャップより広くしか
もより高比抵抗のアモルファスシリコン薄層を介在させ
た電子写真用感光体である。
更に、本発明は広いギンドギャップを有するアモルファ
スシリコン薄層が存在する側とは逆の側、即ち基体とア
モルファスシリコン層との脊面にアモルファスシリコン
層の光学的バンドギャップより広く、しかもより高比抵
抗のアモルファスシリコン薄層を介在させた電子写真用
感光体である。
本発明の電子写真用感光体を図で示すと、第1図に示す
ような積層構造をなしている。すなわち第1図は、本発
明の感光体の断面構造を示す図で、第2図は本発明の感
光体のバンド構造を示す図である1図において、符号1
は感光体、2は基板。
3は表面保護層、4はキャリア発生層、5は光吸収層、
6はキャリア引き出し層、7はキャリア搬送層、8はブ
ロッキング層を示している。
a−8iを含む物質の光学的バンドギャップを増大させ
るためには、Siのほかに酸素O2炭素Cや窒sNなど
の元素を混入させれば良いことが知られている〔例えば
、フイロゾフイカル マガジン(Philosophi
cal Magazina)第35巻(1977年)第
1〜16頁〕。
図に示したように、感光体1の表面あるいは基板2との
界面付近に、光学的バンドギャップが比較的大で、しか
も比抵抗の大きい物質で表面保護M3又はブロッキング
M8を設ける。
表面保護層3は、コロナ放電に゛より感光体表面に与え
た電荷が感光体内部に注入することを防ぐと共に1表面
電荷像が面方向に拡散して電子写真像の解像度低下をも
たらすことを防ぐ効果がある。
ブロッキング層8は、基板2から感光体1べのキャリア
注入を防ぎ、暗減衰め時定数を向上させる効果がある。
キャリア搬送層7は通常のa−8iで形成され、比抵抗
を上げたり、正孔の走行性を向上するためには、ホウ素
Bをドープする。
〔作用〕
スパッタリング法やプラズ、マCVD法によりa−8i
t−xGex: R(水素化されたアモルファスジ、リ
コンゲルマニウム)を作製すると、Xの景により、光学
的バンドギャップ及び比抵抗は第5図のように変化する
。すなわち第5図は光学的バンドギャップ(eV)及び
比抵抗(Ω・Ca1)(縦軸)とX(横軸)との関係を
示すグラフである。
一方、上記のa  5it−xGex:Hにおいて。
Xが0.6 付近の光学的バンドギャップ1.45eV
の膜(厚さ2μm)をキャリア発生層に用い、1第3図
の示す構造で全体の厚さが20μmの感光体を作った所
、この感光体の電子写真特性は良くなかった。特に、暗
減衰が悪く、長波長領域の増減も見られなかった。そこ
で、第3図のキャリア発生M4とキャリア搬送Nj7の
間に光学的バンドギャップの値が3eVのa −S i
 1−X G x : H(水素化されたアモルファス
炭化シリコン)の膜を厚さ0.02 pm入れた構造の
感光体を作製した所、この感光体は暗減衰も良く、シか
もきちんと長波長領域で感度を向上させることが出来た
a−8is−zcx:Hは、スパッタリング法やプラズ
マGV−D法により作製することができる。
Xの値により、a −S i 1−zcx : Hの光
学的バンドギャップ及び比抵抗値は第6図のように変化
する。すなわち第6図は光学的バンドギャップ(eV)
及び比抵抗(Ω・(!l)  (縦軸)とX軸(横軸)
との関係を示すグラフである。
次の条件で、第1図の構造の感光体を作製した。
即ち、光吸収層5には、x=0.8 で光学的バンドギ
ャップが1.25eVのa −S i l−o、aG 
e o*Jl:H膜を用い、厚さは、1μmとした8表
面保護M3とブロッキング層8、さらにキャリア引き出
し層6には、Xが0.6 近辺のa−8it−、:F(
膜を用い、キャリア引き出し層6の厚さtを種々変えて
感光体を作り、半導体レーザの発光波長付近の780n
mで感度Sを調べた。その結果を第7図に示す、すなわ
ち第7図は感光体の感度S(m”/mJ)  (縦軸)
とキャリア引き出し層6の厚さt (μm)(横軸)と
の関係を示すグラフである。第7図から、上記構造でキ
ャリア引き出しM6の厚さが0.005 p mから0
.05  pmの間−で感度が上がり、その中でも特に
0.01 μInから0.03 μmの間が最も良好で
あることがわかった。
このように、光吸収層5とキャリア搬送層7との界面に
、広バンドギャップで高抵抗の膜を非常に薄く挾むこと
により、長波長領域の感度を上げることができる原因は
1次の点にある。
第8図は、第2図のバンド構造に電界がかかった状態を
示す。これは、感光体が?F電している時に対応してい
る。各層のバンドの傾きは、それぞれの層のもつ抵抗値
の違いによっている。つまり。
1018Ω”dll程度のa−8it−xcx:Hを用
いた表面保護層3とキャリア引き出し層6とブロッキン
グ層8の傾きが大きく、電界が集中する・、とこめが、
100 Ω・1程度のa−8it−xGex:Hを用い
た光吸収層4には、はとんど電界がかからない、そのた
めキャリア引き出し層6がなかった従来型の構造では、
キャリア搬送層7に光吸収層5から効率よくキャリアを
引き出すことが出来なかった。ところが、本発明のよう
に高抵抗でかつ非常に薄い膜を光吸収層5とキャリア搬
送Pyj7の間に挾むことにより、光吸収M5で発生し
た電子が、まずトンネル効果でキャリア引き出し層6に
移動しさらにキャリア引き出し層6にかかる高電界で加
速され、キャリア搬送R37に注入される。
このため、キャリア注入効率が上がり、長波長領域の感
度を上げることが出来るのである。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、更に具体的に説明する。
実施例1 表面を鏡面研磨したAQドラムを真空容器中に入れ、1
xlO−’hルまで排気した後ドラム表面の温度を25
0℃に保ちつつ、ArとH2を混合したガスと更にCH
4ガスを上記真空容器中に流して、容器内の圧力を5×
10−δトルに保つ。この雰囲気中でSiのターゲット
を用いて高周波スパッタにより、AQトドラム上a −
S i o、aco、e:Hの膜を0.1 μmの厚さ
に堆積させブロッキング層を作る0次にCH4ガスを切
り、ArとH2の混合ガスのみを上記真空容器中に流し
、上記と同じ条件のもとで、a−5i:H(水素化a 
−S i )のキャリア搬送層を18μmを堆積させる
。次に、再びCH4ガスを流し、ブロッキング層を作製
した時と同じ条件のもとで、a −S i 0.4CQ
、8 : Hの膜を0.02 μmの厚さに堆積させキ
ャリア引き出し層を作る。その後、Siターゲット上に
Ge結晶の小片をSiターゲットに対する面積比で80
%のせ、上記と同一の作製条件下で、a −3io、z
Geo、a: Hの膜を1μmの厚みまで堆積させ光吸
収層を作る・6次に、Siターゲット上のGe結晶の小
片を取除いた後に、ブロッキング層を堆積させた条件と
同一の条件で、 a −5io、4Co*s 。
:Hの膜を0.1  μmの厚さに堆積させ、表面保8
Mを形成して電子写真感光ドラムとする。このドラムは
表面にコロナ放電で正、負どちらの電荷を帯電させて使
用しても、暗減衰特性及び長波長領域の増感をはかれ、
安定した印字が得られた。
特性を示た1例として、この実施例1の感光ドラムの分
光感度と帯電電位の暗減衰特性を第9図。
第10図に示す、すなわち、第9図はa−8i:H感光
体の分光感度と本発明の分光感度の比較であった。波長
λ(nm)(横#)と感度(m2/m J )との関係
を示すグラフである。第9図から本発明を用いた感光体
の長波長領域の感度が向上していることがわかる。また
、第10図はa −3iGe:Hfiをキャリア発生層
に用いた第3図に示す構造をもつ従来型の感光体と本発
明の感光体の暗減衰特性の比較であって、時間(秒)(
横軸)と暗減衰率(縦軸)との関係を示すグラフである
。第10図から本発明を用いることにより暗減衰の時定
数の低下が抑制されていることがわかる。
実施例2 表面を鏡面研磨したAQドラムを真空容器中に入れ、1
X10−’トルまで排気した後ドラムの表面温度を25
0℃に保ちつつ、Cz H4を含有するSiH4とH2
の混合気体を0.3 トルの圧力まで導入し、13.5
6MHzの高周波グロー放電(プラズマCVD法)によ
り、 a −S i 0.4C0,6:Hの膜を0.1
  μmの厚さに堆積し、ブロッキング層を作る、グロ
ー放電を行わせる高周波電力は200Wからsoowの
閏である1次に、導入ガスからCz H&を除き、Si
H4とH2の混合気体のグロー放電により、a−8i:
Hを18μmの厚みに堆積させて、キャリア搬送層を作
る6作製条件は、上記と同一である0次に、上記ブロッ
キング層の作製条件と同一の条件下でa−S i o、
a Co、a : Hの膜を0.02  μmのJgさ
に堆積させ、キャリア引き出し層を作る。その後。
Cz Haを除き、新たにGeHiガスを5iHa と
Hzに混ぜ、上記と同一条件下でa −5ia、zGa
o、a:Hの膜を1μmの厚さに堆積させ、光吸収層を
作る6次に、再び上記ブロッキング層の作製条件と同一
条件下でa −S i o、ico、a : Hの膜を
厚さ061 μm堆積させ、表面保護層を作る。このよ
うにして作製した電子写真感光ドラムは、実施例1で述
べたドラムと同様な特性を示し、長波長領域で高感度で
、半導体レーザを用いたプリンタで安定した印字が得ら
れた。
実施例3 本実施例は感光体の作製方法においては前記実施例2と
同じプラズマCVD法を用いているが、ブロッキング層
とキャリア引き出し層に用いるaSll−11cえ :
Hに■族元素であるリンPをドープし、また表面保護層
に用いるa−5i−xcx  :Hに1i族元素である
ボロンBをドープし、バンド構造を第11図のように使
用するキャリアに対して層と層の接合界面に出来るエネ
ルギ障壁を低減させるようにした点に特徴がある。Pド
ープの際はPHsガスを、Bドープの際はBzHeガス
を基礎ガスとして用いる5iHaとHzに混合させ、前
記実施例2と同じ作製条件で感光ドラムを作った。この
様にして作製した電子写真感光ドラムは。
表面にコロナ放電で負の電荷をW電して使用する。
この時の長波長領域の感度は、実施例2の感光ドラムと
比べて約2倍向上していた。
実施例4 本実施例における感光体は前記実施例と反対に、表面に
正の電荷を?iF電して使用するようにしたので、その
バンド構造を第12図に示す1本実施例では、ブロッキ
ング層とキャリア引き出し層にPをドープ、表面保護層
にBをドープした。作製方法、条件は、前記実施例2と
同じであるが、キャリア搬送層における正孔の移動度を
上げるために、Bを約1100ppドープしたa−3i
:H膜を用いた。この様にして作製した電子写真感光ド
ラムは、長波長領域で高感度で、半導体レーザを用いた
プリンタで安定した印字が得られた。
実施例5 本実施例におけろ感光体は、第13図に示すようにキャ
リア発生層を複数の光吸収層とキャリア引き出し層でモ
カ成する点に特徴がある。本実施例における感光体の作
製方法は、前記実施例3と同じにしたが、光吸収層の1
層の厚さは0.4  μm。
キャリア引き出し層の1層の厚さは0.01  μmと
しそれぞれ交互に二層堆積し、キャリア発生層とした。
この様にすることにより、光吸収層で発生したキャリア
をより有効に利用することができる。そのため1本実施
例を用いた構造の感光ドラムは、長波長領域での感度が
実施例2に比べて約4倍向上し、半導体レーザを用いた
プリンタで良好な印字が得られたばかりか、光源に用い
る半導体レーザの出力が小さいものを使うことができる
また、本実施例の応用として、光吸収層とキャリア引き
出し層を更に多数回積層した膜をキャリア発生層として
用いることも可能である。
〔発明の効果〕
実施例によって示したように本発明による感光体の構造
は、長波長領域の光を吸収してキャリアを生成する光吸
収層からキャリアを効率よく引き出して、キャリア搬送
層への流出を容易にして高感度化を実現するのに極めて
有効である。
以上、本発明を実施例によって説明したが、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において種々変更し得ること勿論である。
例えば、キャリア搬送層の特性制御には特に実施例の説
明ではふれなかったが、第14図のようにキャリア搬送
層をn型又はp型にコントロールしても、本文中で述べ
たように界面部のエネルギー障壁が小さくなるため、キ
ャリア発生層からの注入効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感光体の断面構造を示す図、第2図は
本発明の感光体のバンド構造を示す図。 第3図は従来の長波長増感を行った感光体の断面構造を
示す図、第4図は第3図に相当する感光体のバンド構造
を示す図、第5図乃至第17図は本発明に用いた材料及
び構造の特性を示すグラフ。 第8図は本発明の感光体表面を負にtrW&させた場合
のバンド構造を示す図、第9図及び第10図は本発明の
感光体と従来の感光体との比較を示すための分光感度を
暗減衰特性を示す図、第11図及び第12図は本発明の
実施例における感光体のバンド構造を示す図、第13図
は本発明を実施した感光体の断面構造例を示す図、第1
4図はキャリア搬送層をP型にした場合の積層感光体の
バンド構造図である。 1・・・感光体、2・・・基板、3・・・表面保護層、
4・・・キャリア発生層、5・・・光吸収層、6・・・
キャリア引き出し層、7・・・キャリア搬送層、8・・
・ブロッキング層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基板上に設けられたアモルファスシリコン層、及び
    上記アモルファスシリコン層上に設けられた上記アモル
    ファスシリコン層の光学的バンドギャップより狭いバン
    ドギャップを有するアモルファスシリコン薄層とから成
    る電子写真用感光体において、上記アモルファスシリコ
    ン層と上記アモルファスシリコン薄層との間に上記アモ
    ルファスシリコン層の光学的バンヅギャップより広いバ
    ンドギャップを有し、しかも高比抵抗のアモルファスシ
    リコン薄層を介在させたことを特徴とする電子写真用感
    光体。 2、アモルファスシリコン層上に広いバンドギャップを
    有する薄層と狭いバンドギャップを有する薄層とがそれ
    ぞれ複数交互に積層されて成る特許請求の範囲第1項記
    載の電子写真用感光体。 3、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコン
    薄層には酸素、炭素、窒素の内の一つ又は複数が添加さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載の電子写真用感光体。 4、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコン
    薄層に燐を添加したことを特徴とする特許請求の範囲第
    3項記載の電子写真用感光体。 5、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコン
    薄層の比抵抗は10^1^4Ωcm以上であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項又は第3項又
    は第4項記載の電子写真用感光体。 6、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコン
    薄層の光学的バンドギャップが2eV以上であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項又は第3項
    又は第4項記載の電子写真用感光体。 7、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコン
    薄層の膜厚が0.005μm乃至0.05μmであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項又は第
    3項又は第4項又は第5項又は第6項記載の電子写真用
    感光体。 8、狭いギンドギャップを有するアモルファスシリコン
    薄層にゲルマニウム又はセレニウムの内の一つ又は複数
    を添加したことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は
    第2項又は第3項又は第4項又は第5項又は第6項又は
    第7項記載の電子写真用感光体。 9、アモルファス薄層表面にアモルファスシリコン層の
    光学的バンドギャップより広いバンドギャップを有し、
    しかも高比抵抗のアモルファスシリコン薄層を表面保護
    膜として設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    又は第2項又は第3項又は第4項又は第5項又は第6項
    又は第7項又は第8項記載の電子写真用感光体。 10、膜厚が0.01μm乃至0.03μmであること
    を特徴とする特許請求の範囲第7項記載の電子写真用感
    光体。 11、基板上に設けられたアモルファスシリコン層、及
    び上記アモルファスシリコン層上に設けられた上記アモ
    ルファスシリコン層の光学的バンドギャップより狭いバ
    ンドギャップを有するアモルファスシリコン薄層とから
    成る電子写真用感光体において、上記アモルファスシリ
    コン層と上記アモルファスシリコン薄層との間、及び上
    記アモルファスシリコン層と上記基体との間にそれぞれ
    上記アモルファスシリコン層の光学的バンドギャップよ
    り広いバンドギャップを有し、しかも高比抵抗のアモル
    ファスシリコン薄層を介在させたことを特徴とする電子
    写真用感光体。 12、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコ
    ン薄層には酸素、炭素、窒素の内の一つ又は複数が添加
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第11項記
    載の電子写真用感光体。 13、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコ
    ン薄層に燐を添加したことを特徴とする特許請求の範囲
    第12項記載の電子写真用感光体。 14、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコ
    ン薄層の比抵抗は10^1^4Ωcm以上であることを
    特徴とする特許請求の範囲第11項又は第12項記載の
    電子写真用感光体。 15、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコ
    ン薄層の光学的バンドギャップが2eV以上であること
    を特徴とする特許請求の範囲第12項又は第13項記載
    の電子写真用感光体。 16、広いバンドギャップを有するアモルファスシリコ
    ン薄層の膜厚が0.005μm乃至0.05μmである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第11項又は第12項
    又は第13項又は第14項又は第15項記載の電子写真
    用感光体。 17、狭いギンドギャップを有するアモルファスシリコ
    ン薄層にゲルマニウム又はセレニウムの内の一つ又は複
    数を添加したことを特徴とする特許請求の範囲第11項
    又は第12項又は第13項又は第14項又は第15項又
    は第16項記載の電子写真用感光体。 18、アモルファス薄層表面にアモルファスシリコン層
    の光学的バンドギャップより広いバンドギャップを有し
    、しかも高比抵抗のアモルファスシリコン薄層を表面保
    護膜として設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    1項又は第12項又は第13項又は第14項又は第15
    項又は第16項又は第17項記載の電子写真用感光体。 19、膜厚が0.01μm乃至0.03μmであること
    を特徴とする特許請求の範囲第16項記載の電子写真用
    感光体。
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