JPS6226535Y2

JPS6226535Y2 -

Info

Publication number: JPS6226535Y2
Application number: JP6623482U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-06
Filing date: 1982-05-06
Publication date: 1987-07-07
Also published as: JPS58168682U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、ウインドレギユレータに関し、更に
詳しくは、ケーブルの伸びを自動的に調節する機
構を備えたワイヤ式ウインドレギユレータに関す
る。

一般に、ワイヤ式ウインドレギユレータでは、
第１図に示す如く、ハウジング１内の巻胴２より
繰出したケーブル３を、アウタケーシング４やガ
イドピース５内を通した後、ガイド６に沿つて移
動可能なスライダ７に接続し、該スライダ７の移
動によつて、窓ガラスを昇降させている。

ところで、前記ケーブル３のセツト時には、ガ
イドピース５側若しくはハウジング１側に遊びを
設けておかないと、アウタケーシング４とケーブ
ル３とが張り合つて組付が困難になる。一方、こ
の遊びは構成部品のバラツキをみて長めにとる
と、組付後もケーブル３に弛みができてしまい、
円滑な作動を阻害する原因となる。又、前記ケー
ブル３には、温度変化や長期にわたる使用によ
り、伸びが発生するので、窓ガラスの昇降時にガ
タが生じることになる。更にこの伸びが前記の弛
みと相俟つて、甚だしい場合には、巻胴２からケ
ーブル３が外れたり、巻付かなかつたりして、ウ
インドレギユレータが作動不能となり、窓ガラス
の昇降が不可能になることがある。又ケーブル３
とハウジング１とが接触し、摩擦によりケーブル
３が切断することがある。

そこで、従来は、これらの遊びを含んだケーブ
ルの伸びを調節するために、例えばアウタケーシ
ングの中途部やスライダ部等に調節用のスプリン
グを介設していた。しかし、これらのスプリング
は単なるコンプレツシヨンスプリングであるた
め、巻胴側の高負荷トルクに対しては密着高さま
で縮んでしまい、応力、荷重共に負担が大きく、
ケーブルの伸び及び構成部品すべてのバラツキを
賄うためには縮み代もかなり長くなり、実用上こ
れらをすべて満足させることは困難であつた。

本考案は、斯かる実情に鑑み、ケーブルの伸び
を自動的に無段階に吸収して、常にガタのない状
態で窓ガラスを昇降させることのできるウインド
レギユレータを提供すべく成したものである。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

この実施例は、第２図及び第３図に示す如く、
中央部にケーブル挿通孔が穿設され、頭部８の外
壁部分にはスプリング引掛け部８ａを突設され、
更に一端側にはネジ９が形成されたアウタケーシ
ングアジヤスタ８の一側に、該アジヤスタ１０を
備え、該アジヤスタ１０を、第１図で示したワイ
ヤ式ウインドレギユレータにおけるハウジング１
とアウタケーシング４との間に、前記ネジ９の外
周にトーシヨンスプリング１１を配設した状態で
配置して、前記ネジ９をハウジング１のケーブル
導入孔に刻設した雌ネジ１２に所要量螺着せし
め、又、前記アジヤスタ１０の他端側に、アウタ
ケーシング４の端面を当接せしめ、更に、前記ト
ーシヨンスプリング１１の一端をハウジング１の
端面に穿設した通し孔１３内に嵌入して係止する
と共に、前記トーシヨンスプリング１１の他端を
前記アジヤスタ８の引掛け部８ａに係止し、該ト
ーシヨンスプリング１１の回動力により、アジヤ
スタ１０をハウジング１から突出する方向に付勢
するように構成されている。

前記アジヤスタ１０の具体的な取付けに際して
は、先ずネジ９をハウジング１の雌ネジ１２に螺
着して巻胴２側に寄せ、ガイドピース５とアウタ
ケーシング４との間或いはアウタケーシング４と
アジヤスタ８との間に遊びを形成した状態とし、
この状態にてケーブル３のセツトを行う。ケーブ
ル３のセツトが終了したら、前記の遊びがなくな
るまでネジ９を回転させてアジヤスタ８をアウタ
ケーシング４に当接せしめる。続いて、ハウジン
グ１端面の通し孔１３にトーシヨンスプリング１
１の一端を嵌入し、更にトーシヨンスプリング１
１の他端を、周方向に所要量戻し回転した後、ア
ジヤスタ８の引掛け部８ａに係止せしめ、アジヤ
スタ１０が常にハウジング１から突出すようにセ
ツトする。

このように、アジヤスタ１０はトーシヨンスプ
リング１１の力によつて、常にアウターケーシン
グ４側へ付勢されているので、ケーブル３に伸び
が発生した場合には、アジヤスタ１０は、その伸
びの分だけネジ９の回転を介しハウジング１から
突出し、ケーブルの伸びを自動的に無段階に吸収
する。尚、アジヤスタ１０のネジ９は、静止摩擦
角以下のピツチで最大をとるようにしておくこと
により、僅かな回転角で大きな調節量を得ること
ができ、トーシヨンスプリング１１の設定も容易
となる。

又、上記の場合、巻胴２側の高負荷トルクはト
ーシヨンスプリング１１には全く作用しないの
で、トーシヨンスプリング１１に負担がかからな
い。

以上説明したように、本考案によれば、アジヤ
スタがケーブルの伸びに追従してハウジングから
無段階に突出し、上記伸びを自動的に吸収できる
ので、窓ガラスの昇降操作を常にガタのない状態
で行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はワイヤ式ウインドレギユレータの概略
図、第２図は本考案のウインドレギユレータにお
ける主要部の構成図、第３図は第２図の主要部の
組付状態を示す断面図である。１……ハウジング、２……巻胴、３……ケーブ
ル、４……アウタケーシング、７……スライダ、
９……ネジ、１０……アウタケーシングアジヤス
タ、１１……トーシヨンスプリング。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ハウジング内に巻胴を装着し、該巻胴から繰出
したケーブルをアウタケーシング内を挿通させた
後、スライダ側に接続するようにしたワイヤ式ウ
インドレギユレータにおいて、中央にケーブル挿
通孔を有し、一端側にはネジが形成されたアウタ
ケーシングアジヤスタを、前記ハウジングとアウ
タケーシングとの間にケーブル挿通状態で配置し
て、前記ネジをハウジングのケーブル導入孔部分
に螺着せめると共に、前記アジヤスタの他端側に
アウタケーシングを当接せしめ、且つ前記アジヤ
スタの外周にトーシヨンスプリングを配設し、該
スプリングの一端を前記ハウジングに係止し、他
端を前記アジヤスタに係止して、前記アジヤスタ
に、前記アジヤスタが前記ハウジングから突出す
るようなねじり方向の回転力を付与したウイドレ
ギユレータ。