JPS6226456B2 - - Google Patents

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JPS6226456B2
JPS6226456B2 JP2981879A JP2981879A JPS6226456B2 JP S6226456 B2 JPS6226456 B2 JP S6226456B2 JP 2981879 A JP2981879 A JP 2981879A JP 2981879 A JP2981879 A JP 2981879A JP S6226456 B2 JPS6226456 B2 JP S6226456B2
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JP
Japan
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layer
film unit
diffusion
weight
image
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Application number
JP2981879A
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English (en)
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JPS5541490A (en
Inventor
Debitsudo Teiraa Roido
Aabingu Sariban Chaaruzu
Furanku Bederu Sutarei
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Polaroid Corp
Original Assignee
Polaroid Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Polaroid Corp filed Critical Polaroid Corp
Publication of JPS5541490A publication Critical patent/JPS5541490A/ja
Publication of JPS6226456B2 publication Critical patent/JPS6226456B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/42Structural details
    • G03C8/52Bases or auxiliary layers; Substances therefor
    • G03C8/54Timing layers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31855Of addition polymer from unsaturated monomers
    • Y10T428/31935Ester, halide or nitrile of addition polymer

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は写真、特に拡散転写写真像の形成に使
用するのに適した製品に関する。 本発明の主目的は拡散転写写真法で使用する、
グラフト共重合体よりなる新規な拡散コントロー
ル層を提供することにある。 本発明のもう1つの目的は新規な受像要素、特
に拡散転写写真法および製品に使用するのに適し
ており、アルカリ性環境でβ−離脱を受けること
ができる単量体化合物および疎水性共単量体化合
物がそれぞれ有機重合体幹鎖(backbone)上に
グラフトしたグラフト共重合体物質を含む受像要
素を提供することにある。 本発明のさらにもう1つの目的は新基な受像要
素、特に拡散転写カラー写真法で使用するのに適
し、支持体;重合体系酸層;特異な透過特性を有
するアルカリ溶液透過性グラフト共重合体層;お
よび染色しうる重合体系受像層を順に有する複合
構造体よりなる受像要素を提供することにある。 本発明のさらに別の目的は予め定められた透過
特性を有するグラフト共重合体物質よりなる中間
層または上塗り層を有する、拡散転写写真法で用
いる感光性要素を提供することにある。 本発明のさらにもう1つの目的はアルカリ性環
境でβ−離脱を受けることができる単量体単位と
疎水性単量体が有機重合体幹基にグラフトされて
いるグラフト共重合体物質よりなる、受像要素用
の上塗り層を提供することにある。 本発明のその他の目的は1部は明白であり、そ
して1部は下記の説明から明白になるであろう。 本発明の性質および目的をより十分に理解する
ために、以下の詳細な説明を添付図面と関連させ
て参照すべきである。 審査中の米国特許出願第942490号(ケースNo.
5794)には、β−離脱に引き続いて、アルカリま
たはその他の試薬に対し実質的に不透過性の状態
からこのような物質に対し実質的に透過性の状態
に変化しうる、拡散転写フイルム単位中の拡散コ
ントロール層を使用し、β−離脱が起るまでこの
ような物質の拡散に対する不透過性障壁を提供し
うることが記載されている。これらの重合体はア
ルカリの影響下にβ−離脱反応を受けることがで
き、そして構造式: (式中R″は炭素原子2ないし5個を有するエチレ
ン状不飽和アルキル基の付加重合生成物であり;
A、DおよびEは水素、メチルおよびフエニルよ
りなる群から選ばれ、但しA、EまたはDの1つ
より多くないものがメチルまたはフエニルであり
うる;そしてYは活性基である)を有する単量体
単位を含有する。ここに記載されている代表的活
性基(activating group)は−SO2W、
【式】
【式】および−CN(ここでWは −C6H5CH3、−CH3、−OC2H5、−C6H5、−NR2また
は−N(CH2C6H52であり;Tは−OC2H5、−
CH3、−H、−NH2または−NR2であり;Gはフエ
ニル、メチルまたはエチルであり;そしてRはメ
チルまたはエチルである)を包含する。 前記特許出願には、これらの重合生成物の拡散
コントロール層が感光性要素の中間層および上塗
り層として、および受像要素の拡散コントロール
上塗り層およびタイミング層として有用であるこ
とが記載されている。 本発明により、重合体幹鎖上にグラフトしたβ
−離脱性単量体単位および疎水性共単量体単位よ
りなるグラフト共重合体が拡散転写写真単位、特
に拡散転写カラー像の形成に適したこのような単
位の拡散コントロール層として使用できることが
見出された。このようなグラフト共重合体は特
に、アルカリに対し実質的に不透過性の状態から
実質的に透過性の状態に速かに変わることが望ま
れる受像要素の拡散コントロール層として適して
いる。このようなグラフト共重合体はまた感光性
要素の中間層または上塗り層の形で、または受像
要素の上塗り層の形で拡散コントロール層として
も有用である。 本発明の好適な態様において、本発明のグラフ
ト共重合体のタイミング層としての使用は受像要
素に、感光性要素と受像要素との間の空隙におけ
るより小さい変動を調節する能力を付与する。こ
の空隙の容積はフイルム単位を処理している時に
存在するアルカリ性処理組成物の量を決める。こ
の処理組成物のPHは染料像形成物質の受像要素へ
の過度の転写を停止させるために低下させねばな
らない。さらに、このグラフト共重合体タイミン
グ層は像染料転写に要するアルカリ性を望ましい
そしてより長い持続時間にわたり維持せしめる。 前記したように、拡散転写写真単位に拡散コン
トロール層として使用される共重合体はグラフト
共重合体である。一般に、グラフト共重合体は重
合体幹鎖上に単量体化合物をグラフトさせるため
の反応性部位を形成しつつ既知の方式で酸化され
うる重合体幹鎖物質上に1種またはそれ以上の単
量体単位をグラフトすることにより適当に製造で
きる。すなわち、エチレン状不飽和単量体または
共単量体系物質との混合物を、既知の方法で遷移
金属イオン触媒を用いる酸化により重合体幹鎖物
質上に適当にグラフトできる。遷移金属はこれを
次の最低の酸性溶液安定酸化状態に還元した時
に、酸性溶液中で少なくとも約1ボルトの酸化電
圧を有する、第1次酸化状態のいずれの遷移金属
イオン触媒もこの目的に使用できる。好適な触媒
としては、V+5、Ce+4およびCr+6よりなる群から
の遷移金属を挙げることができる。 本発明のグラフト共重合体の幹鎖重合体につい
て言えば、一般に
【式】基(ここでUはヒド ロキシ、アミノ、アミド、メルカプト、アシルお
よびアロイルよりなる群から選ばれる)を含有す
る繰返し単位を有する有機重合体はいずれも上記
のごとき遷移金属イオン触媒により酸化されう
る、従つて、これらの重合体が本発明で有用であ
り、生成するグラフト共重合体を適当な基質上に
被覆し、比較的不透過性状態から比較的透過性の
状態に変化しうる障壁層を提供しうる。上記で用
いたヒドロキシ、アシルおよびアロイルの各語は
これらの特定の官能性基の部分アセタールを包含
するものとする。適当な幹鎖物質としてはポリビ
ニルアルコール、ゼラチン、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
アミドおよび類似物質を包含する。好適な幹鎖物
質としてはポリビニルアルコール並びにヒドロキ
シエチルセルロースのような置換および非置換セ
ルロース系重合体を包含する。この幹鎖重合体の
【式】基が酸化すると、遊離基が形成され、 これが共単量体物質の二重結合を攻撃し、かくし
て重合が始められるものと考えられる。 疎水性単量体または単量体混合物をこの重合体
幹鎖にグラフトさせる。このような単量体は重合
体障壁材料として被覆しうるグラフト共重合体に
或る程度の疎水性を付与する。このグラフト共重
合体に付与された疎水性はこのグラフト共重合体
の透過特性の所望のコントロールを可能にする。
使用できる疎水性単量体の例としては、N−メチ
ルアクリルアミド、メタアクリルアミド、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタアクリル酸
メチル、N−メチルメタアクリルアミド、N−エ
チルアクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、N・N−ジメチルアクリルアミド、N・N
−ジメチルメタアクリルアミド、N−(n−プロ
ピル)アクリルアミド、N−イソプロピルアクリ
ルアミド、N−(β−ヒドロキシ−エチル)アク
リルアミド、N−〔β−(ジメチル−アミノ)〕ア
クリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、
N−〔β−ジメチルアミノ)エチル〕メタアクリ
ルアミド、2−〔2′−(アクリルアミド)エトキ
シ〕エタノール、N−〔3′−メトキシプロピル〕
アクリルアミド、2−アクリルアミド−3−メチ
ルブチルアミド、アクリルアミドアセトアミド、
メタアクリルアミドアセトアミド、2−〔2′−メ
タアクリルアミド−3′−メチルブチルアミド〕ア
セトアミド、およびジアセトンアクリルアミド或
はその混合物を挙げることができる。 本発明で拡散転写コントロール層として使用す
るグラフト共重合体はアルカリ性環境でβ−離脱
を受けることができ、そして次式 (式中Rは炭素原子2ないし3個を有するエチレ
ン状不飽和アルキル基であり、A、EおよびDは
水素、メチルおよびフエニルよりなる群から選ば
れ、但しA、EまたはDの1つより多くないもの
がメチルまたはフエニルでありうる、そしてYは
活性基である)を有する単量体からの必須の単量
体単位を含有する。この重合生成物にβ−離脱活
性基を付与することが立証されている代表的単量
体としては2−シアノエチルアクリレート、2−
シアノエチルメタアクリレートおよび2−カルボ
エトキシエチルメタクリレートを包含する。 本発明のグラフト共重合体は特定のそして望ま
しい性質を付与するために、その他のエチレン状
不飽和単量体をさらに含有しうる。すなわち、た
とえばアクリル酸エチルまたは2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸のような化合
物を使用して、許容温度範囲および拡散転写処理
における透過度を制御するための疎水性/親水性
バランスを付与しうる。 本発明で有用なグラフト共重合体は次のものを
包含する: (1) ポリビニルアルコール上にアクリルアミド/
ジアセトンアクリルアミド/β−シアノエチル
アクリレートをグラフトさせた共重合体: PVA/DAA/AA/CEA=22/180/12/12
(重量部) (2) ポリビニルアルコール上にアクリルアミド/
ジアセトンアクリルアミド/β−シアノエチル
アクリレートをグラフトさせた共重合体。 PVA/DAA/AA/CEA=22/180/6/24
(重量部) (3) ポリビニルアルコール上にジアセトンアクリ
ルアミド/β−シアノエチルアクリレートをグ
ラフトさせた共重合体。 PVA/DAA/CEA=22/180/36(重量部) (4) ポリビニルアルコール上にアクリルアミド/
ジアセトンアクリルアミド/β−シアノエチル
アクリレートをグラフトさせた共重合体。 PVA/DAA/AA/CEA=22/180/12/24
(重量部) 本発明で拡散転写写真単位の拡散コントロール
層として有用なその他のグラフト共重合体は次の
ものを包含する: (5) ポリビニルアルコール上にジアセトンアクリ
ルアミド/β−シアノエチルアクリレート/2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸/アクリル酸エチルをグラフトさせた共重
合体。 PVA/DAA/AMPS/EA=22/180/1/12
(重量部)。 (6) ポリビニルアルコール上にジアセトンアクリ
ルアミド/β−シアノエチルアクリレート/2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸/アクリルアミドをグラフトさせた共重合
体。 PVA/DAA/CEA/AMPS/AA=22/180/
24/1/12(重量部)。 (7) ポリビニルアルコール上にジアセトンアクリ
ルアミド/β−シアノエチルアクリレート/2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸/アクリルアミドをグラフトさせた共重合
体。 PVA/DAA/CEA/AMPS/AA=22/180/
24/1/6(重量部)。 (8) ポリビニルアルコール上にジアセトンアクリ
ルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸/β−シアノエチルアクリレ
ートをグラフトさせた共重合体。 PVA/DAA/AMPS/CEA=22/180/1/36
(重量部)。 上記の代表的グラフト共重合体で使用した略語
において、PVA=ポリビニルアルコール;DAA
=ジアセトンアクリルアミド;AA=アクリルア
ミド;CEA=β−シアノエチルアクリレート;
AMPS=2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸;およびEA=アクリル酸エチルで
あることが理解されるだろう。 本発明のグラフト共重合体の製造に用いられる
β−離脱性単量体はそのグラフト共重合体に、比
較的不透過性の状態から比較的透過性の状態に明
白に変化する能力を付与する、すなわち前記のご
とき拡散コントロール層としての機能を付与する
に十分な量で用いる。このようなβ−離脱性単量
体の量は幹鎖重合体および疎水性共単量体種の性
質、その割合、および拡散コントロール層の特定
の、そして予め定められた透過特性により変わ
る。一般に、β−離脱性単量体はこのような単量
体(単一または複種の)からの単位がグラフト共
重合体の約2ないし約30重量%、好ましくは約5
ないし約25%を構成するような量で用いる。同様
に、エチレン状不飽和単量体(単一または複種
の)からの疎水性単位はグラフト共重合体の約50
ないし約90重量%を構成する。 本発明で好適なグラフト共重合体はポリビニル
アルコール上にβ−離脱性単量体(単一または複
種の)および疎水性単量体(単一または複種の)
をグラフトさせたものである。このようなポリビ
ニルアルコールベースグラフト共重合体の場合
に、好適なβ−離脱性単量体はβ−シアノエチル
アクリレートであり、一方好適な疎水性単量体は
ジアセトンアクリルアミド、アクリル酸エチルお
よびアクリル酸ブチルのようなアクリル酸アルキ
ル、並びにメタアクリル酸メチルのごときメタア
クリル酸アルキルを包含する。これらの好適なグ
ラフト共重合体は前記なように比較的透過性の層
に変化しうる望ましい障壁層を提供し、これは拡
散転写受像要素のその他の多数の被覆物と共に同
時に乾燥させる基体上に被覆するのに特に適して
いる。これらのグラフト共重合体はまた低温でよ
り長い「保有」(hoiding)時間、たとえば75〓
(約24℃)のより高い温度で観察される「保有」
時間に比較してたとえば40〓(約4℃)の低温で
より長い「保有」(holding)時間を備えたタイミ
ング層として顕著な許容温度範囲を付与すること
が見出された。 アルカリ性環境でβ−離脱を受けうる本発明の
グラフト共重合体は拡散転写写真フイルム単位に
時間的に調整された拡散コントロールを付与する
のに有用である。これらのグラフト共重合体の拡
散コントロール層は感光性要素の拡散コントロー
ル中間層または上塗り層として、および受像要素
のタイミング層または上塗り層のごとき拡散コン
トロール層として使用するために調製しうる。こ
れらの重合体系物質は実質的な膨潤が生起する前
にβ−離脱を受けねばならない。β−離脱と膨潤
とはアルカリによる、または水性アルカリ性処理
流体中に可溶性であるか、またはこの流体により
可溶化される選ばれた物質による透過にとつて必
須要素である。 本発明の拡散コントロール層の重合体系物質が
受けるβ−離脱反応はこの拡散コントロール層が
水性アルカリ性処理組成物と接触した後に透過を
遅延させることを確実にし、そしてアルカリ或は
可溶性物質或はまた可溶化した物質を「保有」
し、次いで速かに「放出」(release)または開口
してアルカリ或は可溶性物質或はまた可溶化した
物質の通過を可能にする。重合体系物質はアルカ
リ或は処理流体に可溶であるかまたはこれにより
可溶化される物質がここを通つて拡散するのを予
め定められた時間、たとえば5秒より少ない時間
ないし数100秒以上の時間、遅らせる「保有−放
出」性重合体であると考えることができる。 本発明のグラフト共重合体がβ−離脱反応を受
け、望ましい「保有−放出」機能を備えるメカニ
ズムは一般のβ−離脱反応図を引用してより良く
理解できる。単結合を有する分子中への二重結合
の導入は隣接する原子からの基または原子の離脱
を含む。離脱反応がβ−置換エステル、酸、ケト
ン、アルデヒドおよびニトロ化合物を含むとき
に、この反応はβ−離脱(β−elimination)と
呼ばれる。ヘンドリクソン(Hendrickson)、ク
ラム(Cram)およびハモンド(Hammond)の
オルガニツクケミストリイ(Organic
Chemistry)〔第3版、マツクグロウ−ヒルブツ
クカンパニイ(Mc Graw−Hill Book
Company)、1970年〕によると、電子吸引性基は
この反応中に塩基により除去されるα−プロトン
に対する強酸−強化作用を有する。塩基性条件下
でのこの1・2−離脱はハンドリクソン、クラム
およびハモンドから第14−3図に次のように示
されているように非常にありふれている。 (式中Lは離脱性基であり、Bは塩基であり、そ
して−NO2は代表的活性基である)。 一般的表現では、これは次のように書き表わす
ことができる: (式中Yは活性基である)。 塩基性条件でβ−離脱を活性化する置換基は既
知である。β−離脱における活性化の性質はジエ
イ・クロスビイ(J.Crosby)およびシー・ジエ
イ・エム・スターリング(C.J.M.Stirling)によ
りジエイ・ケミ・ソシ(J.Chem.Soc.)(B)1970、
671頁で研究されている。この論文はカルボ陰イ
オン性基の共鳴安定化が活性化の重要な因子であ
ると結論している。 このようなβ−置換化合物を前記のごとき重合
体上にグラフトして、β−離脱が結合を破壊し、
水を吸収しうる基を遊離し、膨潤し、そして重合
体をアルカリまたはアルカリ性処理流体に可溶性
のまたはこの流体により可溶化される物質に対し
透過性にさせる後まで、このような物質に対して
実質的に不透過性である重合体を提供しうる。こ
のような重合体は、アルカリまたは可溶性或は可
溶化した物質の早すぎる拡散を予め定められた時
間遅延させる拡散コントロール層として使用でき
る。重合体上にグラフトされたこのようなβ−離
脱性分子のモル比または割合、並びに重合体層の
厚さを調節することにより、特定の拡散転写シス
テムに対し望まれる予め定められた透過時間を備
えさせることができる。 β−離脱に係る上記一般式を引用すると、ポリ
ビニルアルコール、β−離脱性単量体および疎水
性単量体ジアセトンアクリルアミド(DAA)よ
りなるグラフト共重合体についてのβ−離脱反応
図は次のように表わすことができる: 〔式中Lは
【式】 であり、R′はたとえば水素またはメチルであ
り、Yは−SO2W、
【式】
【式】および CN(ここでWは−C6H5CH3、−CH3、−OC2H5、−
C6H5、−NR2または−N(CH2C6H52であり;T
は−OC2H5、−CH3、−H、−NH2または−NR2
あり;Gはフエニル、メチルまたはエチルであ
り;そしてRはアルキルである)よりなる群から
選ばれ、そしてB、A、EおよびDは前記定義の
とおりである〕。 本発明のグラフト共重合体は拡散性の像形成物
質、たとえば染料、染料中間体または可溶性銀複
合化合物、の像様転写に基づく多くの拡散転写写
真法で使用できる。本発明で有用な、特に拡散転
写によるカラー像の形成に適したシステムは米国
特許第2983606号に記載されているシステムであ
り、この特許では像形成物質として染料現像剤を
用いる。このようなシステムでは、そこに組合さ
れて染料現像剤を有する少なくとも1つのハロゲ
ン化銀層を有する感光性要素を水性アルカリ性処
理組成物の適用より現像する。露光され、そして
現像されたハロゲン化銀を染料現像剤で現像し、
次いでこの染料現像剤が酸化されて、未反応染料
現像剤より明らかに拡散性の小さい酸化生成物を
生じ、かくしてハロゲン化銀層の未露光領域と一
致して拡散性染料現像剤の像様分布を提供する。
この像様分布が染色しうる積層物に少なくとも部
分的に拡散により転写され、そこりポジ染料転写
像を与える。多色像は2またはそれ以上の選択的
に増感されたハロゲン化銀層および組合されてい
る染料現像剤を有する感光性要素を用いて得るこ
とができ、上記の米国特許第2983606号および同
第3345163号を包含する種々の特許に記載の形式
のトライパツク構造体が特に適している。 このようなカラー拡散転写システムでは、時に
は「ネガ成分」(negative component)と称され
る、同じ層または隣接層に組合されている線染料
提供物質を有するゼラチンハロゲン化銀乳剤層の
ごとき少なくとも光感性の層を有する感光性要素
を露光して現像しうる像を形成し;この露光要素
を処理組成物で現像して拡散しうる像染料提供物
質の像様分布を形成し;次にこの像様分布を時に
は「ポジ成分」(positive component)と称され
少なくとも染色しうる積層体よりなる重ね合され
た受像層に拡散により少なくとも部分的に転写し
てカラー転写像を得る。ネガおよびポジ成分は始
めに別々の支持体上に担持されていて、これを処
理中に一緒に合わせ、その後分離するかまたは最
終的に一体化したネガ−ポジ反射プリントとして
一緒のまま保持することができる。またはこれら
の成分は最初から単一の構造体、たとえばネガお
よびポジ成分が感光性ラミネートの1部である1
体化したネガ−ポジフイルム単位よりなることも
でき、或はまたこれらの成分は別様として処理前
および像形成後に重ね合された関係で一緒に物理
的に保持することもできる。多色像を得るために
意図されたフイルム単位は組合されているハロゲ
ン化銀の露光により、光に対し実質的に補色のス
ペクトル吸収特性を有する像染料を提供する適当
な像染料提供物質を組合せて有する2またはそれ
以上の選択的に増感されたハロゲン化銀層を有す
る。多色像の形成に最も慣用されているネガ成分
はトライパツク構造のもので、同じ層または連続
層の形でそこに組合せてそれぞれ黄−、マゼンタ
−およびシアン−像染料提供物質を有する青−、
緑−および赤−感性ハロゲン化銀層を有する。本
明細書に記載のとおりのグラフト共重合体の中間
層またはスペーサー層はそこに組合されている像
染料提供物質の層と各ハロゲン化銀層との間に、
またはその他の層の間に形成することができる。 受像層はポリビニルアルコール、ゼラチン等の
ごとき当技術で既知の物質の1つよりなることが
できる。この層は転写像染料を媒染またはその他
の方式で定着させるに適した助剤を含有しうる。
転写像染料の色がPH変化により影響を受ける場合
には、像層のPHを調節して、望ましい色を与える
PHを生成することができる。 従来技術で開示されており、水性アルカリ性処
理組成物を用いる種々のカラー拡散転写システム
では、フイルム単位の層に酸−反応性剤を使用し
て、実質的染料転写に引き続いてその環境PHを下
げ、像安定性を増しおよび(または)像染料が拡
散性である第1次PHからこれらが拡散性でない第
2次PH(より低い)にそのPHを調整することは良
く知られている。たとえば、前記米国特許第
3415644号は染色しうる層に隣接する重合体系酸
素を形成することにより、望ましいPH減少を行な
いうることを記載している。これらの重合体系酸
は酸基、たとえばカルボン酸およびスルホン酸基
のようなアルカリ金属とまたは有機塩基と塩を形
成できる酸基、または無水物或はラクトンのよう
な潜在的酸生成性基を含有する重合体でありう
る。好適には、酸重合体は遊離のカルボキシル基
を含有する。別様として、ハロゲン化銀と隣接し
且つ受像層から最も離れている層に酸反応性助剤
が存在していてもよい。 不活性中間層またはスペーサー層は重合体系酸
層と染色しうる層との間に位置でき、またここに
位置することが好ましく、PH減少をコントロール
し、またはその時間を調整し、PH減少が早すぎな
いようにし、そして現像処理を妨げることができ
る。 酸層および組合されているスペーサー層は染色
しうる層と感光性層とが別々の支持体上にあるシ
ステムで用いるポジ部材中に、たとえば受像層用
の支持体と染色しうる層との間の位置に、或は1
体化したフイルム単位で染色しうる層と組合せ
て、たとえば染色しうる層の、ネガ成分とは反対
側上の位置に存在させることが好ましいが、所望
によりこれらは、たとえば米国特許第3362821号
および同第3573043号に記載されているように、
感光性積層体と組合せることもできる。前記の米
国特許第3594164号および同第3594165号に記載さ
れているもののごときフイルム単位では、これら
の層はまた使用されているスプレーダーシート
(spreader sheet)上に存在させて、処理流体の
適用を促進することができる。 1968年1月1日付発行の米国特許第3362819号
は拡散転写法で使用するのに特に適した受像要素
を記載しており、この受像要素はその1表面上に
順に、重合体系酸層;不活性タイミング層または
スペーサー層;および拡散性染料像形成物質のこ
の層への転写により目で見える像を生成するに適
した受像層を有する支持体層よりなる。 この重合体系酸層は像層のPHを約12ないし14の
PHから少なくとも11のPHに、好ましくは5ないし
8のPHに予め定められた時間の後に減少させるに
少なくとも十分な酸基を有するものであると開示
されている。 この重合体系酸層の作用がネガの現像または未
酸化染料現像剤の像転写のどちらかを妨害しない
ように制御することが必要なことは勿論である。
この理由で、像層のPHはポジ染料像が形成される
まではPH12ないし14のレベルに保持し、その後そ
のPHを望ましい最終PHにまで速かに減少させる。 前記特許ではたとえばポリビニルアルコールま
たはゼラチンよりなる不活性スペーサー層は重合
体系酸層によるPH減少を「時間的」にコントロー
ルする作用をする。このタイミングはアルカリが
この不活性スペーサー層を通り拡散する速度の函
数である。 アルカリ障壁(スペーサー層)は或る時間アル
カリを抑止し、次にアルカリを通過させるように
切り変わるものであるが、これに対し処理時間が
短縮されるようにアルカリを漏れ通させるもので
ある場合には、処理時間の函数として得られる最
高濃度での差異がより顕著になる。 本発明のグラフト共重合体を拡散転写写真単位
の拡散コントロール層として使用することについ
ては、図面を引用することにより、一層よく理解
できる。第1図に示されているように、本発明の
拡散コントロール層は感光性要素26および受像
要素27を有する写真フイルム単位に使用でき
る。中間層13および16は感光性要素の赤−と
緑−および青−と緑−増感ハロゲン化銀乳剤の間
にそれぞれ位置している。これらの中間層および
そこに組合せて染料像形成物質を有する乳剤は支
持体10上に、支持体から次の順序で配置させる
ことが好ましい:シアン染料現像剤層11、赤感
性ハロゲン化銀乳剤層12、中間層13、マゼン
タ染料現像剤層14、縁感性ハロゲン化銀乳剤層
15、中間層16、黄染料現像剤層17および青
感性ハロゲン化銀乳剤層18。本発明のグラフト
共重合体またはその他の重合体の上塗り層19を
青感性ハロゲン化銀乳剤層の最上面上に被覆しう
る。 第1図に例示されている受像要素は順に、受像
層21、スペーサーまたはタイミング層22、中
和層23および支持体層24よりなる。処理中
に、受像層を感光性要素に隣接して位置させる。 感光性要素を露光した後、感光性要素と受像要
素との間に水性アルカリ性処理組成物20を導入
し、乳剤層を透過してここに担持されている潜像
の現像を開始させ、そして受像要素への染料拡散
転写のための媒体を提供する。乳剤層の未露光部
分に組合されている染料像形成物質は既知の方式
で受像要素に拡散する。米国特許第3362819号に
記載されているように、重合体系酸を含有する中
和層は受像層の下に位置し、予め定められた時間
の後に処理組成物中のアルカリを中和する。 重合体物質よりなり、受像層と中和層との間に
位置するタイミングまたはスペーサー層を使用
し、PH減少を制御する。本発明によるβ−離脱性
グラフト共重合体よりなる拡散コントロール層は
好適な態様の1つでは中間層13および(また
は)16である。もう1つの好適な態様では、ス
ペーサー層22が本発明の拡散コントロールグラ
フト共重合体層を構成する。 第2図に例示されている受像要素27は順に、
支持体層28、中和層29、スペーサーまたはタ
イミング層30、受像層31および上塗り層32
よりなる。この受像要素の処理中は、上塗り層を
感光性要素と隣接する位置におく。本発明の態様
の1つでは、本発明によるβ−離脱性グラフト共
重合体物質よりなる拡散コントロール層が上塗り
層32を構成する。 前記のもののごとき各層が、それぞれそこに組
合しているそれ自体の染料像形成物質を有する2
組またはそれ以上の組のハロゲン化銀乳剤層を用
いる多色拡散転写製品を用いる場合には、処理中
にカラー提供物質の早すぎる浸透が望ましくない
インターイメージ効果、すなわち染料またはその
他のカラー提供物質が少なくとも部分的に「間違
つた」(wrong)ハロゲン化銀層、すなわちこれ
がフイルム単位で初めに組合されていたもの以外
のハロゲン化銀層によりコントロールされる現像
が生じることがある。 この問題はネガがシアン染料現像剤を組み合わ
せて有する赤感性ハロゲン化銀層、マゼンタ染料
現像剤を組み合わせて有する緑感性ハロゲン化銀
層および黄染料現像剤を組み合わせて有する青感
性ハロゲン化銀層を担持する支持体よりなる、慣
用の染料現像剤を用いるトライパツクネガを引用
してさらに説明できる。理想的には、可溶化した
染料現像剤はその組合されているハロゲン化銀層
に拡散すべきであり、この層に結合しない場合
に、さらに受像要素に拡散する。ハロゲン化銀層
を通しての拡散は一般にこのハロゲン化銀層の現
像によりコントロールされる。染料現像剤がその
組合されているハロゲン化銀層を現像する前に別
のハロゲン化銀層に浸透することが可能であるな
らば、生成する転写像は染料の損失および(また
は)間違つた染料の転写により望まれるカラー忠
実度より幾分少ない忠実度(fidelity)を有する
だろう。 さらに説明すると、マゼンタ染料現像剤が赤感
性ハロゲン化銀層をシアン染料現像剤により現像
される前に、このハロゲン化銀層に逆−拡散でき
るならば、このマゼンタ染料現像剤のいくらかが
この「間違つた」層中のハロゲン化銀を現像で
き、そこに結びつくかまたは非拡散性になる。こ
れはマゼンタ染料の損失をもたらす、これは転写
像における「マゼンタ落後」(drop off)と称さ
れる。さらにまた、赤感性ハロゲン化銀層のマゼ
ンタ染料現像剤による現像が酸化されるべきシア
ン染料現像剤のいくらかをその代りに受像要素に
拡散せしめて、かくして望まれないシアン転写が
生じる。 これらのインターイメージ効果を解消もしくは
最少にするために、前記のとおりのグラフト共重
合体の中間層を感光性要素で乳剤とそれらの個々
に組合されている染料像形成物質との間に使用で
きる。本発明の拡散コントロール層のグラフト共
重合体が受けるβ−離脱反応はこの拡散コントロ
ール層が処理組成物と接触した後の透過の遅延を
確実にし、可溶性のまたは可溶化した物質の「保
有」とそれに続く可溶性のまたは可溶化した物質
の通過を許す速かな「放出」もしくは開口をもた
らす。すなわち、この重合体物質は処理流体中に
可溶性のまたは処理流体により可溶化された物質
がそこを通る拡散を予め定められた時間遅延させ
る「保有−放出」性重合体であると考えることが
できる。 処理組成物との接触に引き続いて生起するβ−
離脱および引き続く水和に要する時間は中間層と
受像層との間の乳剤の少なくとも実質的な現像が
生起するまでであつて、しかもこの乳剤層を最も
速いカブリ処理速度による実質的なカブリ
(fogging)が行なわれる前に、中間層を可溶化し
た染料像形成物質に対し不透過性に維持するに十
分であるべきである。 本発明の拡散コントロール層はそれぞれ組合さ
れて染料像形成物質を有する、スペクトルの異な
る領域に対し増感されたハロゲン化銀乳剤層の間
に中間層として使用できる。これらはたとえば前
記米国特許第3615422号および同第3421892号に記
載されている方式で、この特許に記載の中間層重
合体組成物の代りに本発明の保有−放出性グラフ
ト共重合体を用いて使用できる。 本発明のグラフト共重合体拡散コントロール層
の、β−離脱反応により比較的染料透過性重合体
に変わるまで像形成染料のそこを通る透過を遅延
させる能力は第3図に示されているような試験構
造体を用いることにより都合良く評価できる。第
3図では透明支持体33上に、シアン染料現像
剤、ゼラチンおよびサクシンアルデヒドのごとき
硬化剤よりなる層34を慣用のループ被覆器
(loop coater)を用いて被覆しうる。この層の上
に、試験グラフト共重合体の層を被覆する。この
試験要素をポリエステルフイルムの透明要素38
と重ね合わせ、二酸化チタン含有の不透明アルカ
リ性処理組成物を第3図に示されているようにそ
の間に導入する。支持体33を通して見るこの試
験構造体の赤色光に対する光学反射濃度を次にた
とえばヒユーレツト−パツカード(Hewlett−
Packard)17505Aストリツプ−チヤート記録器を
備えたマクベス−クオンタ−ログ(MacBeth
Quanta−Log)濃度計を用いて連続的に読み取る
ことができる。この濃度は染料層中に残存する染
料像形成物質および試験層中の染料像形成物質か
ら与えられるものよりなる。処理組成物中の二酸
化チタンは処理組成物層中の染料像形成物質をマ
スクする。このように重合体試験物質を通しての
染料転写を追跡することにより、試験物質の「保
有−放出」性を、たとえば感光性要素における中
間層として、この物質の機作をまねて評価でき
る。 前記したように、受像要素中のタイミングまた
はスペーサー層としてのグラフト共重合体拡散コ
ントロール層の使用は本発明の好適な態様を構成
する。拡散転写フイルム単位中に導入されたアル
カリ性処理組成物と中和層との間に使用されたこ
のような層はβ−離脱が生起するまでアルカリ処
理組成物に対する実質的に不透過性障壁として作
用することにより、PH減少の開始を効果的に制御
できる。ここでタイミング層として使用されるグ
ラフト共重合体の透過特性は次の方法に従い「ヌ
ケ時間」(clearing time)を測定することにより
都合良く評価できる。 支持体上に順に、重合体系酸層、試験タイミン
グ層および媒染性層を有する受像要素に、約12な
いし14のPHで高度に着色し且つ約10以下のPHで無
色である指示染料を含有する高PHのアルカリ性処
理組成物を展延させる。この処理物質上に透明カ
バーシートを重ね合せる。このカバーシートを通
して受像要素の方向を見ると、アルカリが重合体
系酸層に浸透してPHがアルカリ消費により減少
し、指示染料が無色になるまで、すなわちシステ
ムがヌケるまでは暗色である。このヌケ始めの時
点とヌケの完了した時点とを当業者は測定でき
る。「漏れやすい」タイミング層は最初の接触の
瞬間からアルカリの漏出が可能であり、ヌケ始め
にも或はヌケの終了時においても性急な変化を示
さない。本発明のグラフト共重合体よりなるタイ
ミング層は予め定められた時間の間アルカリを留
め、そして次に短時間の間隔にわたり十分のアル
カリの通過を許して指示染料の変化範囲以下にPH
を下げる。 ヌケ時間は完全に受像要素よりなる構造体につ
いて測定でき、或は支持体上の重合体系酸層の上
に被覆されているタイミング層だけよりなる単純
化したモデル構造体について測定できる。最初の
場合のヌケ時間は「媒染体を通してのヌケ」
(clearing through the mordant)と称され、一
方2番目のモデル構造体のヌケは「タイミング層
を通してのヌケ」(clearing through the timing
layer)と称される。 本発明を次の例でさらに説明する。これらの例
は例示の目的にだけ示すものである。 例 1−4 透明な4ミル(0.1mm)厚さのポリエチレンテ
レフタレートフイルムベースにポリビニルアルコ
ール20重量部と混合した無水マレイン酸−ポリビ
ニルメチルエーテル共重量体80重量部よりなる重
合体系酸層を1ミル(0.0254mm)の厚さで被覆
し、次に下記に詳述するタイミング層を被覆する
ことにより4種の試験要素を作つた。 1 ポリビニルアルコール22重量部上のジアセト
ンアクリルアミド(180重量部)、2−シアノエ
チルアクリレート(12部)、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸(1部)お
よびアクリル酸エチル(12部)のグラフト共重
合体。 2 ポリビニルアルコール22重量部上のジアセト
ンアクリルアミド(180重量部)、2−シアノア
クリル酸エチル(24部)、2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸(1部)およ
びアクリルアミド(12部)のグラフト共重合
体。 3 ポリビニルアルコール22重量部上のジアセト
ンアクリルアミド(180重量部)、2−シアノエ
チルアクリレート(24部)、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸(1部)お
よびアクリルアミド(6部)のグラフト共重合
体。 4 ポリビニルアルコール22重量部上のジアセト
ンアクリルアミド(180重量部)、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸(1
部)および2−シアノエチルアクリレート(36
部)のグラフト共重合体。 フイルムベース上の重合体系酸層の上に、ポリ
ビニルアルコール7重量部を混合したアクリル酸
ブチル/スチレン/ジアセトンアクリルアミド/
メタアクリル酸の60/4/30/6重合体100重量
部よりなるタイミング層を被覆することにより、
標準要素を作つた。 タイミング層の重合体1は次のとおりにして製
造した: ポリビニルアルコール22g(0.5モル)の蒸留
水1溶液に、ジアセトンアクリルアミド180g
(1.07モル)、2−シアノ−アクリル酸エチル12g
(0.10モル)および2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸1g(0.005モル)を加
えた。単量体を溶解させた後、溶液のPHを濃硝酸
で1.5に合せた。溶液を1時間窒素で脱気させ
た。脱気の完了後に、表面活性剤、トリトン
(Triton)X−100 4.4gを加えた。反応混合物を
表面剤が完全に溶解するまで撹拌した。予め脱気
したアクリル酸エチル12g(0.12モル)を数分間
にわたり滴下して加えた。水20c.c.中の硝酸第二セ
リウムアンモニウム4gを加え、重合を室温で2
時間続けさせた。単量体の重合体への変換率は
98.5%以上であつた。 タイミング層の重合体2は次のとおりにして製
造した: ポリビニルアルコール22g(0.5モル)の蒸留
水1溶液に、ジアセトンアクリルアミド180g
(1.07モル)、アクリルアミド12g(0.17モル)、
2−シアノエチルアクリレート24g(0.19モル)
および2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸1g(0.005モル)を加えた。単量体
が溶解した後に、溶液のPHを濃硝酸で1.5に合せ
た。撹拌した力液を窒素で1時間脱気させた。脱
気が完了した後に、表面活性剤、トリトンX−
100 4.4gを加えた。表面剤が完全に溶解するま
で撹拌を続けた。溶液上に窒素を通しながら、水
20c.c.に溶解した硝酸第二セリウムアンモニウム4
gをこの撹拌した反応溶液に加えた。撹拌を2時
間続けた。単量体の重合体への変換率は98.5%以
上であつた。 タイミング層の重合体3および4はアクリルア
ミドおよび2−シアノエチルアクリレートの量だ
けを変えて2の重合体を用い同じやり方で製造し
た。 清明なポリエステルフイルムベースよりなる透
明要素を試験要素および標準要素と重ね合せ、サ
ンドイツチ構造体を形成し、この試験物質層と透
明要素との間の下記のように変えた空隙に次の組
成よりなるアルカリ性処理組成物を導入した: 100c.c. 水 4.0g ヒドロキシエチルカルボキシメチルセル
ロース 20.8g 水酸化カリウム50%溶液 1.1g ベンゾトリアゾール 0.5g チモールフタレイン サンドイツチ構造体の青色から無色に色が変わ
るに要する時間は処理組成物がタイミング層を通
過し、重合体系酸層と反応してそのPHを低下させ
るに要する時間の尺度であり、これを透過時間と
して秒単位で測定する。時間はサンドイツチ構造
体が最初にヌケ始める時点を「開始時」とし、そ
してサンドイツチがヌケを実質的に完了する時点
を「終了時」とし、そしてサンドイツチがヌケを
実質的に完了する時点を「終了時」として記録す
る。
【表】 前記データは記載のグラフト共重合体の空隙変
化(展過された処理組成物の量)に対する透過に
特性の相対的無感応度を示している。さらにま
た、本発明のグラフト共重合体タイミング層の
「保有−放出」性に比較して、「標準」タイミング
層の相対的「漏れ」特性を示している。 例 5 この例では本発明の「保有−放出」性グラフト
共重合体タイミング層の不変性をアルカリ性度の
変化に対する慣用のタイミング層の相対的依存性
に比較して存在するアルカリ濃度の函数として示
す。 試験要素は透明な4ミル(0.1mm)厚さのポリ
エチレンテレフタレートフイルムベース上に次の
層を被覆することにより作つた: 1 ポリビニルアルコール20重量部と混合したポ
リビニルメチルエーテル、無水マレイン酸共重
合体80重量部よりなり、1ミル(0.0254mm)厚
さの重合体系酸層;および 2 ポリビニルアルコール22重量部上のジアセト
ンアクリルアミド180重量部および2−シアノ
エチルアクリレート36重量部のグラフト共重合
体よりなり、約500mg/ft2(約5380mg/m2)の
被覆量で被覆したタイミング層。 ポリエステル清明フイルムベースよりなる透明
要素をこの試験要素と重ぬ合せ、サンドイツチを
形成し、重合体試験物質層と透明要素との間の
0.0028インチ(約0.07mm)の空隙にアルカリ性処
理組成物を導入した。例1−5と同様に透過時間
を測定した。 実験5Aでは、そのアルカリ性処理組成物を使
用した: 100c.c. 水 4.0g ヒドロキシエチルカルボキシメチルセル
ロース 4.2g 水酸化カリウム50%溶液 1.1g ベンゾトリアゾール 0.5g チモールフタレイン 実験5Bでは、次のアルカリ性処理組成物を使
用した: 100c.c. 水 4.0g ヒドロキシエチルカルボキシメチルセル
ロース 20.8g 水酸化カリウム50%溶液 1.1g ベンゾトリアゾール 0.5g チモールフタレイン
【表】 慣用の要素のヌケ時間は存在するアルカリの濃
度に強く依存するのに対し、本発明のグラフト共
重合体よりなる試験要素のヌケ時間は存在するア
ルカリの量が4倍増加しても顕著に不変であるこ
とがわかる。 例 6−7 各々、透明な4ミル(0.1mm)厚さのポリエチ
レンテレフタレートフイルムベース上に下記に詳
述するように重合体系酸層、タイミング層および
受像層を有する受像要素、E6、E7および標準を
作つた。
【表】 ここでaはポリビニルアルコール20重量部と
混合したポリビニルメチルエーテル、無水マレイ
ン酸共重合体80重量部の混合物で、1ミルの厚さ
を有し;aは約500mg/ft2(約5380mg/m2)の
被覆量で被覆した、ポリビニルアルコール22重量
部上のジアセトンアクリルアミド(180重量部)、
アクリルアミド(6部)、2−シアノ−アクリル
酸エチル(24部)、および2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸(2部)のグラフ
ト共重合体であり;aは約300mg/ft2(約3230
mg/m2)の被覆量で被覆した、ポリビニルアルコ
ール2重量部、ポリ−4−ビニルピリジン1重量
部およびヒドロキシエチルセルロース上に4−ビ
ニルピリジンおよびビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロリドをグラフトさせたもの(この
グラフト重合体の割合はヒドロキシエチルセルロ
ース2.2:4−ビニルピリジン2.2:ビニルベンジ
ルトリメチルアンモニウムクロリド1である)の
配合物であり;bは約1600mg/ft2(約17200
mg/m2)の被覆量で被覆した、ポリビニルアルコ
ール約20重量%と混合したポリビニレン/無水マ
レイン酸共重合体であり;bは約500mg/ft2
(約5380mg/m2)の被覆量で被覆した、アクリル
酸ブチル、ジアセトンアクリルアミド、スチレン
およびメタアクリル酸の60−30−4−6四元重合
体とポリビニルアルコールとの4:1比の混合物
であり;そしてbは約300mg/ft2(約3230mg/
m2)の被覆量で被覆した、ヒドロキシエチルセル
ロース(2.2重量部)上に4−ビニルピリジン
(2.2重量部)およびビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロリド(1重量部)をグラフトさせ
たものである。 次表に示した評価を行なう際に、次のようなA
およびBで示す処理組成物を用いた:
【表】
【表】 ヌケ時間は例1−4と同様に測定した。この時
間を次表に示す:
【表】 前記データは本発明のグラフト共重合体を含む
本発明による受像要素の空隙変化に対する相対的
不感応性を示し、且つまた「標準」受像要素のタ
イミング層の「漏出」特性とは相対的に反するこ
のようなグラフト共重合体の保有−放出性を例示
している。 例 8および9 透明な4ミル(0.1mm)厚さのポリエチレンテ
レフタレートフイルムベースに、ポリビニルブラ
ル11重量部と混合したエチレンの半ブチルエステ
ル/無水ニレイン酸共重合体89重量部よりなる重
合体系酸層を2ミル(0.05mm)の厚さで被覆し、
次に下記に詳述するタイミング層を被覆し、さら
に2つの試験要素を作つた: 例8−ポリビニルアルコール22重量部上のアク
リル酸ブチル(180重量部)、2−シアノ−アクリ
ル酸エチル(40部)および2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸(1重量部)のグ
ラフト共重合体。 例9−ポリビニルアルコール22重量部上のアク
リル酸ブチル(90重量部)、メタアクリル酸メチ
ル(40重量部)および2−シアノエチルアクリレ
ート(20重量部)のグラフト共重合体。 フイルムベース上の重合体系酸の半ブチルエス
テル、ポリビニルブチラル混合物の上に、ポリビ
ニルアルコール7重量部と混合したアクリル酸ブ
チル/スチレン/ジアセトンアクリルアミド/メ
タアクリル酸の60/4/30/6重合体100重量部
よりなるタイミング層を被覆することにより、第
2の標準要素(標準2)を作つた。 例8のタイミング層の重合体は次のとおりにし
て製造した: ポリビニルアルコール22g(0.5モル)の蒸留
水1溶液に、アクリル酸ブチル180g(1.4モ
ル)、2−シアノエチルアクリレート40g(0.32
モル)および2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸1g(0.005モル)を加えた。
混合物のPHを濃硝酸で1.5に合せた。混合物を窒
素で1時間脱気させた。脱気が完了した後に、表
面活性剤、アベツクス(Abex)265 26gを加え
た。表面剤が家完全に溶解するまで、反応混合物
を撹拌した。水20c.c.中の硝酸第二セリウムアンモ
ニウム4gを加え、重合を室温で2時間続けさせ
た。単量体の重合体への変換率は98.5%以上であ
つた。 例9のタイミング層の重合体は次のとおりにし
て製造した: ポリビニルアルコール22g(0.5モル)の蒸留
水700c.c.溶液に、アクリル酸ブチル90g(0.7モ
ル)、メタアクリル酸メチル40g(0.4モル)およ
び2−シアノエチルアクリレート20g(0.16モ
ル)を加えた。混合物のPHを濃硝酸で1.5に合せ
た。撹拌した混合物を窒素で1時間脱気させた。
脱気が完了した後に、表面活性剤、アベツクス
265 13gを加えた。表面剤が完全に溶解するまで
撹拌を続けた。この溶液上に窒素を通しながら、
水20c.c.に溶解した硝酸第二セリウムアンモニウム
4gも加えた。撹拌を2時間続けた。単量体の重
合体への変換率は98.5%以上であつた。 例8および9の試験要素を例1−4の試験要素
について記載したやり方で評価し、次の結果を得
た:
【表】 例8および9の試験要素を例5について記載し
たやり方で評価し、次の結果を得た:
【表】 上記データは例8および9のグラフト共重合体
タイミング層が明らかな「保有−放出」特性を示
すこと、およびアルカリ濃度の変化によりその透
過性をコントロールしうることを例示している。 本発明の範囲から逸脱することなく、或る変更
を上記製品について実施しうるから、前記記載に
包含されるそして添付図面に示されている全ての
事柄は例示するものであつて、制限する意味を持
たないものと解釈する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の拡散コントロール層を含む写
真フイルム単位の横断面を示す;第2図は本発明
の拡散コントロールタイミング層を含む受像要素
の横断面を示す;そして第3図は本発明の中間層
の「保有−時間」を測定するためのモデル配置を
示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 処理組成物に可溶性かつ拡散性である像
    形成物質を組み合わして有する少なくとも1つ
    の感光性ハロゲン化銀乳剤層; (b) アルカリ処理組成物浸透性の受像層; (c) フイルム単位内にアルカリ性処理組成物を放
    出するための手段;および (d) 拡散転写写真フイルム単位中の時間拡散コン
    トロールを提供するための少なくとも1つの拡
    散コントロール層; を含み、而してこの拡散コントロール層が疎水性
    単量体からの繰返し単位およびアルカリ性環境で
    β−離脱を受けることができる式 (式中Rは炭素原子2または3個を有するエチレ
    ン状不飽和アルキル基であり;A、EおよびDは
    それぞれ水素、メチルおよびフエニルよりなる群
    から選ばれ、但しA、EおよびDの1つより多く
    ないものがメチルまたはフエニルでありうる、そ
    してYは活性基である)を有する単量体からの繰
    返し単位をそこにグラフトされて有する有機重合
    体幹鎖を包含するグラフト共重合体よりなるもの
    であることを特徴とする拡散転写写真フイルム単
    位。 2 処理組成物に可溶性かつ拡散性である像形成
    物質を各々が組合せて有する少なくとも2つのハ
    ロゲン化銀乳剤層を含み、そして拡散コントロー
    ル層がこれらのハロゲン化銀乳剤層の間に位置し
    ている中間層を構成している、特許請求の範囲第
    1項の拡散転写写真フイルム単位。 3 拡散コントロール層がネガ要素の上塗り層を
    構成する、特許請求の範囲第1項の拡散転写写真
    フイルム単位。 4 拡散コントロール層がアルカリ中和タイミン
    グ層を構成する、特許請求の範囲第1項の拡散転
    写写真フイルム単位。 5 転散コントロール層がポジ要素上塗り層を構
    成する、特許請求の範囲第1項の拡散転写写真フ
    イルム単位。 6 像形成物質が染料現像剤である、特許請求の
    範囲第1項のフイルム単位。 7 活性基を−SO2W、【式】【式】− CNおよび−NO2(ここでWは−C6H5CH3、−
    CH3、−OC2H5、−C6H5、−NR2または−N
    (CH2C6H52であり;Tは−OC2H5、−CH3、−
    H、−NH2または−NR2であり;Gはフエニル、
    メチルまたはエチルであり;そしてRはメチルま
    たはエチルである)よりなる群から選択する、特
    許請求の範囲第1項のフイルム単位。 8 β−離脱性単量体が2−シアノエチルアクリ
    レートよりなる、特許請求の範囲第1項のフイル
    ム単位。 9 β−離脱性単量体が2−シアノエチルメタア
    クリレートよりなる、特許請求の範囲第1項のフ
    イルム単位。 10 β−離脱性単量体からの単位が当該グラフ
    ト共重合体の約2から約30重量%を構成する、特
    許請求の範囲第1項のフイルム単位。 11 疎水性単量体からの単位が当該グラフト共
    重合体の約50〜約90重量%を構成する特許請求の
    範囲第10項のフイルム単位。 12 疎水性単量体をジアセトンアクリルアミ
    ド、アクリル酸アルキル、メタアクリル酸アルキ
    ル、およびその混合物から選択する、特許請求の
    範囲第11項のフイルム単位。 13 有機重合体幹鎖をセルロース系重合体、ビ
    ニル重合体およびゼラチンよりなる群から選択す
    る、特許請求の範囲第12項のフイルム単位。 14 有機重合体幹鎖がポリビニルアルコールよ
    りなる、特許請求の範囲第13項のフイルム単
    位。
JP2981879A 1978-09-15 1979-03-14 Diffusion transfer photograph film unit Granted JPS5541490A (en)

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CA1148010A (en) 1983-06-14
AU521008B2 (en) 1982-03-11
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