JPS62263993A - 耐食性ニツケル−リン合金めつき製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐食性ニッケル−リン合金めっき製品に関す
る。

〔従来の技術〕

耐久消費製品の普及、自動車工業の発達などにともない
、その用途に応じた優れたニッケルめっき法が開発され
ているが、その目的は鏡面光沢のある外観と耐食性の向
上にある。

現在、工業的に実施されている防錆を目的とする電気め
っき法は、素材に銅めっきを施し、次に複層または三層
のニッケルめっきをし、最上層を薄いクロムめっきで仕
上げる方法であり、この場合鋼めっきを省くこともある
。また、めっきされる素材は、金属、プラスチック、セ
ラミックなどの不導体材料等例でもよい。

一方、自動車部品、特にその外装部品に、鏡面光沢のあ
るめっき製品を使用すると、鏡面反射により思わぬ自動
車事故につながることが指摘されている。このため、自
動車の外装部品には鏡面反射を起こさない、すなわち、
艶消しめっき製品が要求されている。このような艶消し
めっきとしては、母材表面に、光沢銅めっき皮膜または
半光沢ニッケルめっき皮膜、次いて艶消しめっき皮膜を
設けたのち、クロメート処理したものが知られている。

しかしこのめっき皮膜は、自動車などが使用される厳し
い環境、すなわち、高温、低温、高湿度、雨、雪、砂塵
、汚染された空気などの環境に対して、十分な耐食性を
備えていない。このため、自動車など、室外で使用され
る製品の艶消しめっき皮膜は、その厚さを大きくしたり
、表面に透明な塗料もしくは樹脂をコーティングして、
その耐食性を向上させる必要があった。しかし膜厚を大
きくすると艶消しめっきの色彩感が次第に失われて鏡面
光沢をもつようになり、また、透明層のコーティングは
、それだけ工程数が多くなり、しかも外観が低下すると
いう欠点があった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

したがって本発明の目的は、外観ならびに耐食性にすぐ
れた、耐食性ニッケル−リン合金めっき製品を提供する
ことである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の上記目的は、母材表面に光沢銅めっき皮膜また
は半光沢ニッケルめっき皮膜からなる第一めっき層と、
艶消しめっき皮膜からなる第二めっき層と、クロメート
処理皮膜とをこの順に設けためっき製品において、第一
めっき層と第二めっき層との間および／または第二めっ
き層とクロメート処理皮膜との間にニッケル−リン合金
めっき層を設けたことを特徴とする耐食性ニッケル−リ
ン合金めっき製品により達成される。

本発明には、金属、プラスチック、セラミック等の不導
体材料等、通常のめっき製品の母材として使用されてい
るいかなる材料も使用できる。母材がプラスチック、セ
ラミック等の不導体材料であるばあいには、あらかじめ
無電解銅めっき、無電解ニッケルめっきなどのめっき層
を設けておくことが望ましい。

本発明において、ニッケル−リン合金めっき層は、第二
めっき層とクロメート処理層との間に設けることが好ま
しく、さらに第一めっき層と第二めっき層との間にも設
けたものが最も好ましい。

第一めっき層と第二めっき層との間に設けるニッケル−
リン合金めっき層の厚さは特に制限されないが、第二め
っき屑とクロメート処理層との間に設けるニッケル−リ
ン合金めっき層の厚さは、０．５〜１．５μとすること
が必要である。０．５μより薄いと耐食性向上効果が不
充分であり、また１、５μより厚いと、艶消しめっきの
色彩感が次第にぼけて、鏡面仕上げになってしまうから
である。

リンを含むニッケルをめっきする方法にはげ）　ニッケ
ルイオンを次亜リン酸イオンで還元する無電解めっき法 （０）リン酸と亜リン酸を添加したニッケルめっき浴を
用いる電解めっき法 （ハ）陽極にニッケル−リン合金を用いる電解めっき法
などがある。

その具体的組成ならびにめっき条件を以下に例示する。

０　ρ プラスチック、たとえばＡＢＳ樹脂素材はあらかじめ無
電解銅めっきまたは無電解ニッケルめっきしてお（こと
が望ましい。その工程の例を次に示す。

ｐ宅　　　ｐ宅　　　ｐ掌　　　　　５ＪｕｚＯＤ　　
　　　　ロ　膿　　　　　　０　■　　　　　　　　０
０　（’ｌ”＋　　　ｌｊ’）　Ｉｆ”）　　　０−＋
　　　　０ｃｏ　　　　　　　　　ｃｏ　　　　　　　
　　ω　　　　　　　　　　！匡 郵臣　　　餡巨　　　招匡　　　　招 宮 則當　　　闇雲　　　則ｔ　　　　開 −別　　　　　別　強　　　　　嘔　冑　別　　　　　
（０←　　　　　　Ｏｏ　　　　　　へ　０　ロ　　　
　　　００　　ｍ　　ｃｏａｌ　　ｃｉｃｙｃ＋雷　ｏ
ｍ＋ｎ（％−日！− ２Ｍ　　　　　　　　／　　？　？ Ｌｎ　　Ｃ）Ｖ＞　　　　　　　　　　　　　Ｌｎ　　
Ｃ：ｓ　　Ｃ”つｄ〜　　　　　　　　　　−ω 別　冑　別　強　　　　　　　　強　冑　強　強　智聞
ｂｏ−関−Ｓ　　聞−鵜−１。

％　　　　　　　　　　　　　　　苦 また、金属、たとえば鉄素材は、次のような前処理をし
ておくことが望ましい。

ト　　　　　　　　　ロロ０　　　　　　　０１　？　
　　　　　　　叩ω←　　　　　　　■Ｏｃ−？？？　
　　　　　則２ ■　　　　　ロロＬｌ”）　　　　　０ぐω　　　　　
　　（ｌｌ＋Ｉω 冑 別　別　ｑ　　　　　　　別　冑　智　　　　　　　＼
口ｏＯ１ｉｉ涙　　ＯＯｏ謬雷　　ｏ涙　　。

起閃臂　　　わ−へ　　　の　　呻 ヰ 慢 令 ）うづ　　　　コづ　　　−条 ＠　郵　　　　　　　　ｗｌ　　　　　　　　圏謳 このように前処理した素材に、第一めっき層、すなわち
光沢銅めっきまたは半光沢ニッケルめっきを施す。光沢
銅めっきとしては硫酸銅、ピロリン酸銅、青化銅めっき
などが適当である。これらのめっき浴およびめっき条件
を以下に示す。

ｗ　＜　０　　　　Ｃｏ　ｕｚ　ａｓ　ｄｏ　＜　０−
〇ＮＯＯ−ＣＸ３　　　ｏＧロー ｑ　別　冑　　　　　　　　　別　智　別　　　　　　
　　　　　　別　冑　別　洒聞−１−閲１　　　　　　
　閣薗聞− ロロω　　　００ω　　　　Ｏ帥り一 〇り　　　　Ｏロ　　　　　で■− 七　　　　　　　　淑　　　　　　　　　　ポルＸ。、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　−
一−閣　−聞 ０寸に６ Ｃコ 扱 χ 自　〉　心喧凡 ８１１　Ｉｔコ 第二めっき層としては、無光沢銅めっき、無二沢ニッケ
ルめっき、スズ−ニッケル合金めっき一スズーコバルト
合金めっき、スズ−亜鉛合金めきなどの艶消しめっきが
適当である。これらの・つき浴、およびめっき条件を以
下に示す。

石 Ｓ−）名　　　　　！−）遭　　　　ｐく０寸旧ＣＮ　
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ｒ　Ｃ１（１＞　；Ｘ本発明において、クロメート処理
前に、装飾合金めっきを施してもよい。このような装飾
合金めっきの具体例としては、上記５ｎ−Ｎｉ合金めっ
き、５ｎ−Ｃｏ合金めっき、５ｎ−Ｚｎ合金めっきなど
があげられる。そのめっき組成、めっき条件は上記のも
′のと同一である。

〔実施例〕

次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。

実施例１ めっき用ＡＢＳ樹脂　５ｃｍＸ１０ｃｍ、厚さ０．３ｃ
ｆｆｌの板に、通常の前処理を行い、無電解銅めっき０
．３μｍ１光沢硫酸銅めっき１０μｍ１半光沢ニツケル
めっき５μｍ１電解Ｎ１−Ｐめっき（キザイ社製エバナ
イ）１μｍ１ザテンＮｉめっき（上材工業社製パールブ
ライト）３μｍ１工バナイ１μｍ、５ｎ−Ｃｏ合金めっ
き（キザイ社製スタナロイ）１μｍを施し、次いで無水
クロム酸１５ｇ／ｌ硫酸１ｇ／ｌの浴で、４０℃、３０
秒、陰極電解電流密度Ｉ　Ａ　／ｄｍ２　の条件で電解
クロメート処理を行なった。

耐食性の優劣を判定する方法は種々あるが、本発明では
コロードコート試験方法（ＪＩＳ、Ｄ−０２０１、付属
書−１）、キャス試験方法（ＪＩＳ　。

Ｄ−０２０１、付属書−２）を採用し、コロードコート
試験は２サイクル、キャス試験は３２時間行なった。

耐食性の優劣は、ＪＩＳＳＤ−０２０１に記載の腐食度
のレイテングナンバー（ＲＮ）で示した。

耐食性試験の結果、コロードコートはレイテングナンバ
ー９、キャスはレイテングナンバー１０であった。

実施例２ 実施例１と同じ材質に無電解銅めっき０．３μｍ１光沢
硫酸銅めっき１０μｍ１半光沢ニツケルめっき５μｍ１
無電解Ｎ１−Ｐめっき（キザイ社製ナイコＭＥ）１μｍ
１サテンＮｉめっき（シエーリング社製ベロア−）３μ
ｍ５ｎ−Ｎｉ合金めっき（キザイ社製ネオブラック）１
μｍ１を施し、電解クロメート処理は、無水クロム酸１
５ｇ／Ａ、硫酸ニッケル０．５　ｇ　／　Ｉ！の浴を用
い３５℃、５０秒で行なった。耐食性試験の結果、コロ
ードコート８、キャス９であった。

実施例３ ５ｃｍＸ１０ｃｍ、厚さ０．３　ｍｍの磨鋼板を、通常
の方法で脱脂、脱錆処理しニッケルストライクめっき後
、光沢ピロリン酸銅めっき１０μｍ１半光沢ニツケルめ
っき１０μｍ、エバナイ１μｍ、サテンニッケルめっき
（ニーシライト社製サチライト、３μｍ１ナイコＭＥＩ
μｍ１ネオブラック１μｍを施し、無水クロム酸５０ｇ
／ｌ硫酸１ｇ／ｊ１！の浴を用い、３０℃、６０秒の条
件で無電解クロメート処理を行なった。耐食性試験の結
果、コロードコート８、キャス８であった。

実施例４〜１３、比較例１〜３ 素材としてＡＢＳおよび鉄を用い、次表に示す膜厚の各
めっき層（μｍ）を設けた。耐食性試験結果をあわせて
示す。

〔発明の効果〕

ニッケル−リン合金めっき層を設けなかった比較例２お
よび３、クロメート処理皮膜を設けなかった比較例１に
くらべて、本発明のめっき製品はすぐれた耐食性および
外観を示すことがわかる。

手続補正書 １、事件の表示　　　昭和６１年特許願第１０６３９２
２、発明の名称　　　耐食束ニッケル−リン合金めっき
製品 ３、補正をする者 事件との関係　　出願人 名称　キザイ株式会社 ４、代理人 ５、補正命令の日付　　自　　発 ６、？ｉｌｉ正の対象　　　　明細書の発明の詳細な説
明の欄７、補正の内容

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 母材表面に光沢銅めっき皮膜または半光沢ニッケルめっ
   き皮膜からなる第一めっき層と、艶消しめっき皮膜から
   なる第二めっき層と、クロメート処理皮膜とをこの順に
   設けためっき製品において、第一めっき層と第二めっき
   層との間および／または第二めっき層とクロメート処理
   皮膜との間にニッケル−リン合金めっき層を設けたこと
   を特徴とする耐食性ニッケル−リン合金めっき製品。