JPS62262870A - 感光体 - Google Patents

感光体

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JPS62262870A
JPS62262870A JP10742286A JP10742286A JPS62262870A JP S62262870 A JPS62262870 A JP S62262870A JP 10742286 A JP10742286 A JP 10742286A JP 10742286 A JP10742286 A JP 10742286A JP S62262870 A JPS62262870 A JP S62262870A
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JP
Japan
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layer
photoreceptor
filter
image
adhesive
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Pending
Application number
JP10742286A
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English (en)
Inventor
Kunihisa Yoshino
吉野 邦久
Satoru Haneda
羽根田 哲
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPS62262870A publication Critical patent/JPS62262870A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/142Inert intermediate layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は感光体、特に電子写真感光体に関するものであ
る。
ロ、従来技術 従来、電子写真法を用いて多色画像を形成するには、い
くつかの方法及び装置が提案されている。
例えば電子写真感光体−ヒに各色分解光に応じた像露光
及び現像を施して各色トナー像を形成するたびに、転写
材に転写する多色画像形成方法及び装置がある。また、
例えば、分解色数に応じた複数の感光体を配設した装置
を用い、該感光体のそれぞれに各色の像露光及び現像を
施して各色!・ナー(]) 像を形成し、これを順次転写材に転写する方法及び装置
がある。
しかしながら、前者の方法及び装置にあっては、感光体
を複数回回転して各色トナー像を形成するため、画像記
録に長時間を要し、その高速化が困難であるなどの欠点
がある。また、後者の方法及び装置にあっては、複数の
感光体を併行的に使用するため、高速性の点では有利で
あるが、装置が大型化し、高価となるなどの欠点がある
。さらには、前者及び後者共に、複数回の転写が繰り返
されるため、画像の位置合わせが困難であるという問題
がある。
これらの欠点を改良したものとして、特願昭59−18
5440号、同59−187044号、同59−199
547号、同60−229524号明細書等において、
色のそれぞれ異なる複数種類の微小フィルタをモザイク
状に配列した複合フィルタ層を感光層の上側(現像の際
にトナーが付着する側)あるいは下側(現像の際にトナ
ーが付着しない側)に有する感光体を用いた画像形成方
法が提案された。この方法によれば、感光体に接着され
た複合フィルタを1ffiして像露光を与えた後、R,
G、Bの特定の光によって全面露光を与え、複合フィル
タ中の特定のフィルタに対応する部分に該フィルタを透
過した光に対応した静電像を形成せしめ、特定の色のト
ナーを用いて現像し、再帯電によって平滑化を行う工程
をフィルタの種類だけ繰り返して感光体上に多色像を形
成せしめているので、像露光力月回で済み、位置合わせ
の必要がないなどの利点があり、簡単かつ高品質の多色
画像をえることができる。
ハ9発明が解決すべき問題点 モザイクフィルタを有する感光体を用いる方法は」−記
のように多くの長所を有するが、感光体上にいかにして
フィルタを設けるかが大きな課題である。即ち、比較的
脆弱であるにもかかわらず極めて平滑でキズなどの欠陥
のまったく無いことを要求される感光体の表面に、フィ
ルタ層を単に印刷するだけでは良い結果が得られず、か
つ技術的にも多くの困難を伴うものであった。
他方、感光体表面に絶縁層を付着させた感光体を用いて
画像形成を行う方式は、周知の画像形成方式である。こ
の画像形成法において使用されている感光体では、感光
体と絶縁層との間の接着に、大日本インキ化学工業(株
)のポリエステルフィルムラミネート用接着剤の主剤F
、 P S−623と硬化剤KN−40とを5:1の割
合で混合し、更にメチルエチルケトンで2倍に希釈した
接着剤を用いている(特開昭48−16645号)。
このような接着剤を用いて、上記した色分解用フィルタ
であるモザイクフィルタを感光層上に接着することが一
案であるが、結果が不十分となる。
即ち、使用する接着剤には、次の如き種々の諸性能が要
求されるが、これらを満足する接着剤は未だ擢案されて
いない(モザイクフィルタはポリエチレンテレフタレー
ト等の絶縁外皮膜製)。
(1)、感光体と色分解用部材(モザイクフィルタ)と
の間の付着層(接着剤層)が均一であること。
(2)、硬化時の凝集率が小さいこと(これが大きいと
、気泡が発生し、この部分の画像にみだれが生じる)。
(3)、硬化時に水を遊離しない素材の接着剤を用いる
こと。また、水溶性接着剤の場合には、感光体表層の電
位が流れて不都合である。
(4)、接着剤(硬化剤も含む。)の中に、感光体及び
色分解用部材を溶かしたり、或いは汚染するものがあれ
ば、これを避ける方が好ましい。
(5)、接着時に加熱を伴なわないのがよい(感光層が
例えばアモルファスセレン系の場合には結晶化し易い)
(6)、接着剤は白色光および赤外光に対して透明度の
高いものが良い(像露光量の低下をまねくので)。
(7)、絶縁性の高いものが良い(導電性のものである
と、電荷が流れ、画像のみだれがおこる)。
二8発明の目的 本発明の目的は、上記した各諸性能を満足した接着剤を
使用して色分解用部材(層)を接着した感光体を提供す
ることにある。
ホ0発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、感光層の上側又は/及び下側に、色分
解機能を有する層(以下、色分解層又は色分解用部材と
称する。)がボットメルト接着剤を介して接着されてい
る感光体に係るものである。
本発明によれば、色分解層(特に、既述したモザイクフ
ィルタ等の色分解用部材)の接着に特定の接着剤、即ち
ホットメルト接着剤を使用しているが、このホットメル
ト接着剤は、溶剤や水を全く含まない熱可塑性の高分子
ポリマーをベースとする固体の接着剤で、加熱すると融
解し、冷却すると同化する。接着は樹脂の溶融状態で行
い、結合(固着)は接着後の冷却によって生じる。
溶剤、水を全く含まないホットメルト接着剤は色分解用
部材を付着させるに良好な接着剤である。
水を含まないために十分抵抗は高(、また溶剤を含まな
いために感光体を汚染させる等の心配がない。また、溶
剤を含まないことによって、乾燥が不要であり、かつ固
化時間が短<、100%固形分で収縮も小さく、更に透
明度も十分出せる。
このように、接着剤を介して色分解層を感光体に設ける
ことによって、特に感光層とフィルタ層を比較的容易に
密着することができるし、ポリマーを使用している為に
絶縁性が高い。また、ポリマーと溶剤、硬化剤を比較的
自由に選べる為、感光体やフィルタ層を汚染しないもの
を選べる。同様に、像露光の発光スペクトル(主波長4
50nm、550nm 、650nm等)に対して透過
率の高いものが選べる。非水溶性の接着剤を用いている
ので、感光層と接着層との界面にトラップされる電荷量
は接着層を介さないものにくらべ高いと考えられる。
また、感光層とフィルタ層を接合させる働きのほかに、
感光層の保護にもなる。
本発明に使用する上記接着剤の厚みは、感光層とフィル
タ層とを接着させる場合、1ミクロン程度が好ましい。
接着層の膜厚が増すと、その部分での画像ボケがおこり
、かつ画像コントラストの低下がおこる。
なお、接着時の加熱による問題は、特に後述の方法によ
って効果的に解消することができる。また、ホットメル
ト接着剤は、溶融状態で被着面に塗布する関係で、他の
タイプの接着剤と異なり、適用装置が必要である。この
適用装置は、接着剤が被着面に満足に塗布されるまで接
着剤を流動状態に保つようなものとしておく。
本発明で使用する上記のホットメルト粘着剤について、
そのベースポリマーとしては、次のものが挙げられる。
クマロンインデン樹脂 ロジンおよびその誘導体 鉱物系、植物系、石油系ワックス 動植物側 アルキド樹脂 テルペン樹脂 フェノール樹脂 アスファルトおよびコールタールピッチエチルセルロー
ス 酢酸ビニル樹脂およびその誘導体 ポリエチレン エチレン−酢酸ビニル共重合体 ブチルメタクリル樹脂 ポリスチレンおよびその共重合体 ポリイソブチレン 炭化水素樹脂(石油樹脂) ポリプロピレン ポリアミド樹脂 ポリエステル樹脂 エチレン三元重合体 フェノキシ樹脂(可塑化したもの) トランスポリイソプレン このペースポリマーには、次の種々の添加成分が混合さ
れる。
ワックス類: 石油系ワックス(パラフィンワックス)、植物系ワック
ス(木ろう、自ろう、密ろう)などのワックス類はホッ
トメルト接着剤の粘度および適用性を改良するための改
質剤としても用いられる。
可塑剤: 可塑剤は接着剤の溶融を堅め、流動性を改良し、また被
着体表面をぬらす目的で添加される。また、接着剤の低
温たわみ性、耐衝撃性、耐はく離性、あるいは粘着性な
どを改良する目的でも使用される。この目的に用いられ
るものには、ポリブテン(イソブチレンの高次重合体)
、スルホンアミド樹脂、石油樹脂(P 1ccopa 
I e)、β−ピネン樹脂(Piccoplastic
s、Piccolate)等がある。そのほが、DBP
、DOP、TCP、、BBP、塩化パラフィンなどの可
塑剤が用いられる。
粘着付与剤: 粘着付与剤は初期粘着性または残留粘着性を改良するた
めに用いられる。粘着付与剤の種類および混合量は原料
ポリマーとの相溶性によって制限され、粘度曲線や貯蔵
性に影響を与える。粘着付与剤には、ブチラール樹脂、
ポリイソブチレン、アクリロニトリルポリマー、石油樹
脂などがある。
酸化防止剤: ホットメルト接着剤は溶融状態で長時間保持されるので
、着色、接着力低下、粘度変化などを防止するために酸
化防止剤が用いられる。
酸化防止剤としては、ジラウリルチオジプロピオネート
、2,6−ジーt−ブチル−p−クレゾール、p−オク
チルフェノール、安息香酸ソーダ、ステアリン酸カルシ
ウムが用いられる。
充てん剤: 充てん剤は収縮率の低下、ブロッキングの防止、多孔性
被着体への過度の浸透防止、コスト低下を目的とするが
、ホットメルト接着剤はアプリケータ中で常に溶融状態
に保たれるから、比重のはなはだしく異なる充てん剤に
ついては使用条件を十分に考慮に入れる必要がある。充
てん剤としては、タルク、クレー、炭酸カルシウム、炭
酸バリウム、バライタ(硫酸バリウム)が用いられる。
本発明の感光体を製造するに際し、耐摩耗性に優れ、導
電特性を損なう事のないフィルタ層を有する感光体を容
易かつ能率良く製造することのできる製造方法を採用す
ることが望ましい。こうした製造方法は、支持体上に接
着層を介して設けられた透明薄膜上にフィルタ層を設け
る工程と、前記薄膜を支持体より剥離する工程と、前記
フィルタ層を有する薄膜を前記感光層の上側あるいは下
側に上記のホントメルト接着剤で接着する工程とを含む
ものである。
この方法に用いられる前記支持体としては、適度の硬さ
と可撓性とを有するフィルム状のウェッブ、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ボリスヂ
レン、ポリエチレン、トリアセテートなどの各種プラス
チックフィルム等が好ましく用いられる。これらの支持
体の厚さは素材の性質によっても異なるが100μm程
度とすることが好ましい。
上記支持体と、フィルタ層を形成せしめるための薄膜と
の間には、両者を一時的に接着しておくための接着層を
設けるが、接着層としてはとくに限定はなく、各種公知
の接着剤、粘着剤を用いることができる。
前記薄膜は前記支持体と同様のプラスチック類などを用
いて構成すればよく、その厚さは特に限定はないが、該
薄膜を支持体から剥離したときに独立の膜として取り扱
い得るだけの強度を持つ範囲内において薄いことが望ま
しく、実際上は5〜100 μmの厚さをもつことが好
ましい。また、薄膜は感光層の上に設けられる場合、1
013Ω−cm以上の固有抵抗値を有することが好まし
いが、感光層の下側に設ける場合にはとくに限定は必要
でない。
前記支持体及び/又は薄膜には、接着層からの剥離性を
調整するためにテフロンコート等の加工を施すこともで
きる。即ら、薄膜−接着層間の接着性を接着層−支持体
間の接着性よりも高(すれば、剥離の際に接着層は薄膜
側に付着して剥がれ、また接着の強度関係を逆にすれば
、接着層は支持体側に残留して接着層の無い薄膜が得ら
れる。前者の場合、接着層は上述のホットメルト接着剤
で形成してよい。
第2図は、上記のような薄膜を有する支持体の断面を模
式的に示す図であって、図中の1は支持体、2は接着層
、3bは薄膜である。
そして、前記支持体上に設けられた薄膜面にフィルタ層
(色分解層又は色分解用部材)を設ける。
フィルタ層を設ける方法としては、所要の色を有する着
色剤と透明樹脂(好ましくは熱あるいは光等によって硬
化する硬化性樹脂)を含むインクを用いて、前記薄膜上
に直接印刷し、あるいはフォトレジストの技法を用いて
所要のパターンのフィルタ層を形成する方法が好ましい
ものとして挙げられるが、その他、着色剤を熱転写する
方法、など各種の方法をとることができる。
印刷あるいはフォトレジストの技法によりフィルタ層を
形成する場合、インクは、バインダー樹脂としての熱ま
たは光硬化性のアクリル樹脂、シリコン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、メラミン樹脂、イソシアネート樹脂、桂皮酸樹
脂等での後処理によって溶剤不溶と成しうるちのが好ま
しく、樹脂70重量%またはそれ以上と、30重量%未
満で好ましくは2重量%以上の有機溶剤に可溶の有機染
料又は顔料を着色剤として含有せしめて形成することが
好ましい。かかる着色剤としては、青色フィルタ用とし
て、例えば銅フタロシアニン、メチレンブルー、シアニ
ンブルー、ビクトリアブルー等の有機染料又は顔料が用
いられる。また、緑色フィルタ用としては、例えばブリ
リアントグリーン、マラカイトグリーン、ナフトールグ
リーン等の有機染料又は顔料、赤色フィルタ用としては
、ツクシン、フェノサフラニン、ローダミンB1ナフト
−ルレッド等の有機染料又は顔料が用いられる。
また、フィルタ層の加工性を向上するための可塑剤等、
着色剤の紫外線による退色を防止するための例えばチヌ
ビン(チバ社製商品名)等の紫外線吸収剤などを加えて
もよい。
前記薄膜上にフィルタ層を形成するには、」二記着色剤
及び硬化性結着剤樹脂をトルエン、ベンゼン、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶剤に溶解
して成るインクを用いて、オフセット、グラビア、スク
リーン、シルク、凸版等の印刷技術あるいはフォトレジ
スト技術を用いてフィルタを設け、光あるいは熱により
硬化させる工程を順次行って、線条またはモザイク状に
形成する。この工程を繰り返すことにより、前のフィル
タ部を溶剤や機械的力で壊すことなく、次のフィルタ部
を設けていくことができ、必要とするフィルタの種類だ
け操作を繰り返せば、所要の複合フィルタ層を完成する
ことができる。フィルタ層厚は通常、1〜10μmに形
成することが透過率特性から好ましい。
上記のようにして得られる複合フィルタ層を含む薄膜の
厚みは5〜100μm、好ましくは10〜50μmであ
る。
得られた複合フィルタ層上には更に、樹脂等から成る透
明な絶縁性の保護層を設けることが好ましい。こうする
ことにより、フィルタ層を使用時における摩耗、傷、汚
れ、帯電時に発生するオゾン、像露光光などから保護す
ることができる。第3図(A)は、複合フィルタ層を印
刷した後の、前記支持体1、接着層2、及び薄膜3bか
らなるウェッブの断面図であって、3aはフィルタ層で
あってR,G、日はそれぞれ赤、緑、青のフィルタを示
している。第3図(B)は、フィルタ層の上に更に保護
層3cを施したものである。前記理由より (B)の構
成の感光体を用いることが好ましい。
上記複合フィルタを構成する色分解フィルタの形状、配
列及び構成される微小フィルタの個々の数の割合は、特
に限定されるものではないが、第4図(A)のような線
条状(例えば感光体がドラム状の場合、線が回転方向に
直交するものや、平行のもの)等を用いることができる
しかし、通常は、第4図(B)、(C)のようなモザイ
ク状に構成したものが用いられ、各フィルタのサイズは
、色の繰り返し中(第4図中の7!1.12)として3
0〜500 μmとするのが好ましい。
フィルタのサイズが過小の場合、隣接した他の色部分の
影響を受けやすくなり、またフィルタの1個の巾がトナ
ー粒子の粒径と同程度あるいはそれ以下になると、高画
像濃度を得ることも作成も困難となる。また、フィルタ
のサイズが過大となると、画像の解像性、混色性が低下
して画質が劣化する。なお、第3図(A)乃至(日)、
第4図(A)乃至(C)はいずれも、赤、緑、青のいわ
ゆる3色分解フィルタを設けた場合を示す。図中のRは
赤、Gは緑、日は青のフィルタを示すが、複合フィルタ
層の着色はこの3色に限定されるものではなく、必要に
応じて任意の色のフィルタ層を形成することができる。
本発明に係る感光体は、導電性基体−トに光導電性の感
光層を設けたものであって、感光層は、硫黄、セレン、
無定形シリコンまたはこれらとテルル、ヒ素、アンチモ
ン等との合金から成る光導電体、あるいは亜鉛、アルミ
ニウム、アセチモン、ビスマス、カドミウム、モリブデ
ン等の金属の酸化物、ヨウ化物、硫化物、セレン化物の
無機光導電体を蒸着するか、或いは結着剤樹脂中に分散
塗布して形成される。また、ビニルカルバゾール、アン
トラセンフタロシアニン、トリニトロフルオレノン、ポ
リビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリ
ビニルピレン、多環牛ノン染料又は顔料、ジスアゾ染料
又は顔料等の有機光導電体を同様に蒸着または樹脂分散
した後、塗布して形成される。かかる結着剤樹脂として
は、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリカ
ーボネート、アクリル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂
、エポキシ樹脂等の絶縁性、かっ透光性樹脂が挙げられ
る。また、電荷発生層と電荷移動層とに分けた機能分離
型の光導電体も用いられる。
導電性基体としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅
、ステンレス等の金属、それらの合金、又はそれらの金
属の薄層をラミネート、あるいは薄着等の方法によって
、ポリエステルテレフタレートフィルム等の上に設けた
もの等、通常、電子写真感光体に用いられる各種公知の
基体を用いることができる。感光体の形状は特に限定は
なく、ドラム状、無端ベルト状、あるいはシート状のも
の等必要に応じて適宜の形状、構造のものを作成すれば
よい。
支持体1からフィルタ層3aを有する薄膜3bを剥離し
、前記の感光体表面に接着するか、あるいは感光体表面
上に接着後に剥離するが、薄膜の接着方法としては、フ
ィルタ層側を感光体面に接着してもよく、また薄膜の裏
側(即ち、剥離前における接着層側)を感光体面に接着
してもよい。
接着の方法としては、剥離したときに接着層が支持体側
に残る場合には、感光体表面あるいは薄膜側に上述した
ホットメルト接着剤を塗布あるいはスプレーする等の方
法により均一に41着させ、薄膜の所要の面を圧着すれ
ばよい。また、剥離の際に接着層が薄Hり側に付着して
剥離するようにした場合には、接着層を予め上述のホッ
トメルト接着剤で形成し、剥離した薄膜の接着層面をそ
のまま感光体表面に直接貼付してよい。接着層が付着し
たまま薄膜のフィルタ層側を外側にして感光体面に接着
する場合には、接着剤を感光体面あるいは薄膜のフィル
タ層側に施し、感光体面に薄膜のフィルタ層側を貼付し
たのち、表面に付着している接着層を溶剤等によって除
去すればよい。
薄膜を感光体に貼イ1するための接着剤としては、支持
体、薄膜に設けられる接着層に用いるものと同様のもの
を用いることができる。薄膜を感光体に貼付する際、熱
や圧力を加えることにより密着性を向上させることがで
きる。
第1図は上記のようにして作成された感光体40の断面
を模式的に表した図であって、導電性部材11上に感光
層12を設け、その上に前記の方法によって作成した所
要の微細色分解フィルタ(図の場合、赤(R)、緑(G
)、青(El)の色分解フィルタ)群から成る複合フィ
ルタ層3aと薄膜3bから成る層3が上述のホットメル
ト接着剤2で接着されている。13は、フィルタ層3a
を有する薄膜3bと感光体面とを接着する上述のホット
メルト接着剤層である。第1図(A)は薄膜3b側を感
光体面と接着した例、第1図(日)はフィルタ層上に予
め絶縁性保護層3cを設けたものの薄膜3b側を感光体
面に接着した例、第1図(C)はフィルタ層3aと薄膜
3bとから成る層のフィルタ層側を感光体面に接着した
例、第1図(D)はフィルタ層3a上に予め保護層3C
を設けたものの保護層3C側を感光体面に接着した感光
体の例である。
上記の導電性部材11はアルミニウム、鉄、ニッケル、
銅、ステンレス等の金属あるいはそれらの合金等を用い
て円筒状、無端ベルト状等必要に応じて適宜の形状、構
造のものを作成すればよい。
上記において、表面に保護層3C又は薄膜3bが存在し
ている構成【第1図(B)、(C)、(D))が耐久性
、耐刷性の点で望ましい。第1図(C)の感光体は、フ
ィルタ層3aが感光層12側に存在しているので、光の
散乱による画像ボケ等がなく、比較的有利である。
また、ホントメルト接着剤を薄膜3b又はフィルタ層3
a側に塗布しておいた状態で、感光層12上に接着でき
るが、この際、薄膜3b及びフィルタ層3aの熱容量を
小さくすることによって、ホットメルト接着剤の温度が
かなり高くても感光層への接着時に感光層の温度はあま
り上らない。したがって、溶融時の温度によって感光層
12がこうむる悪影響(例えばセレン系における結晶化
)を効果的に防ぐことができる。
本発明はまた、フィルタ層が感光層の下側に設けられた
感光体にも適用することができる。この感光体を用いる
画像形成方法は、特願昭59−199547号明細書に
記載されたものであって、絶縁層と感光層と透明導電部
材を有する感光体を用い、−次及び二次帯電は絶縁層側
からおこない、像露光及び特定光による全面露光は裏面
のフィルタ側から行うことが特徴である。第1図(E)
及び(F)はこの型の感光体の例で、第1図(E)は薄
膜3bとフィルタ層3aから成る層の薄膜側を透明導電
部材11の裏面にホントメルト接着剤2で接着したもの
、第1図(F)はフィルタ層側を透明導電部材11の面
に接着したものである(15は絶縁層である)。この場
合、透明導電部材11としては、フィルム上に酸化錫等
の導電性膜を蒸着やスパッタにより形成したものが好ま
しく用いられる。
第5図には、上記のようにフィルタ層3aのある薄膜3
bを感光層12上に接着する際(例えば第1図(C)の
感光体を製造する際)、感光層12側にホットメルト接
着剤2を塗布しておく場合の有利な方法が示されている
即ち、まず第5図(A)のように、導電性部材11」二
に感光層12を形成し、そして、ホソトメル]・接着剤
層2をロールコータで予め剥離フィルム16上に均一塗
布したものを矢印17で示すように感光層12−1−に
重ね合わせる。そして第5図(B)のように、接着剤層
2が十分な温度を有している状態でプレスし、完全に一
体化する。更に第5図(C)のように、剥離フィルム1
6を剥離してホットメルト接着剤層2を感光層12上に
転写する。しかる後、上述の如くにしてフィルタ層3a
を重ね、感光層12に接着する。
この第5図の方法では、ホットメルト接着剤2を直接的
に感光層12上に塗布するのではなく、一旦離型性基体
16に塗布した後に感光層12上に転写するようにして
いるので、その離型性基体への塗布はロールコータでも
エクストルージョンコータ等でも行えて容易に再現性よ
く、均一に塗布することができる。こうして離型性基体
上にホットメルト接着剤を塗布し、その温度が十分に高
く、良好な接着力を有している間に、感光層12上に重
ねてプレスし、その形状にあわせて打抜き加工して感光
体を作製できる。その際、接着剤層をランプ照射などに
より多少加熱すると、より良い接合強度が得られる。ま
た、この接合方法によって、感光層側に傷が付いたり、
搬送不良が生じ(tlj) ることもない。
また、接着剤と離型性基体の熱容量は十分に小さくでき
るので、接着剤の温度がかなり高くても転写時の感光層
12の温度はあまり上らず、このまま次のフィルタ層3
aの接着を行えるので、感光層12の熱的ダメージが少
なくなる。
第6図は、前記の積層ウェッブよりフィルタ層を有する
薄膜を剥離しながら、接着剤2の塗布された前記感光体
の感光体面にラミネートし、第1図(C)の構造を有す
る複合フィルタを有する感光体1を得た。第6図におい
て、31は前記積層ウェッブの巻き出し部、32は薄膜
剥離後の支持体を巻き取る巻き取り部、33はフィルム
状感光体の巻き出し部、34は完成した感光体の巻き取
り部である。35は接着剤2を入れたバットであって、
接着剤2は塗布ローラー37によって巻き出されてゆく
感光体表面に塗布される。接着剤の塗布量はドクター3
8によって規制される。積層ウェッブは、ラミネートロ
ーラー39によってそのフィルタ層面が接着剤を塗布さ
れた感光体表面に圧着され、フィルタ層を有する薄膜が
積層ウェッブから剥離して感光体表面に接着し、完成し
たフィルム状感光体は巻き取り部34に巻き増られる。
薄膜が剥離した接着層の付着した支持体は、巻き取り部
32に巻き取られる。
第6図では、ホットメルト接着剤を流動状態にしておく
装置は省略している。
第7図の装置では、積層ウェッブからフィルタ層を有す
る薄膜を剥離し、ローラーカッター36で適当なサイズ
に裁断した後、感光体ドラムへ送られる。感光体ドラム
40は、あらかじめディッピング、塗布等により接着剤
2を付着しである。
外部の加熱装置により加熱され、接着剤を溶融させ、付
着性をもたせている。外部加熱装置により積層ウェッブ
を加熱してもよいし、感光体ドラムと積層ウェッブの両
方を加熱してもよい。又、積層ウェッブ巻出部31、感
光体ドラム40の支持部に加熱機構をもたせ、一方か両
方を加熱してもよい。そこへ裁断されたフィルタ層を有
する薄膜が移動し、感光体ドラムへ付着する。
薄膜が剥離した接着層の付着した支持体は、支持体巻取
部へ巻き取られる。
得られた感光体40は、第1図(C)の構造を有するも
のである。
上記において、シート状感光体に色分解用部材を付着さ
せたものをドラム上に張設する場合も、感光体ドラム上
へ色分解用部材を張設する場合も、シート状感光体及び
色分解用部材ともに張り合わせ部分を感光体の運動方向
に対して傾けて配置すると、クリーニングブレードへの
圧接力を低下させる為、クリーニング性能も向上するし
、張り合わせ部からの感光体の剥離及び色分解用部材の
剥離も防止可能となる。
次に、本発明による感光体を用いて多色画像を形成する
プロセスを説明する。まず、その全面に1次帯電、2次
帯電及び同時像露光を施し、各フィルタの下部の感光層
に色分解画像濃度に対応する一次潜像を形成する。次い
で特定光による全面露光を施すことによって、この特定
光を透過したフィルタの下部の感光層にのみ、前記−次
潜像の強度に対応する表面電位の強弱、即ち電位パター
ンを有する二次潜像を形成する。この二次潜像は前記フ
ィルタと補色の関係にあるトナーで現像される。以後、
感光体上の該トナー像への混色を防止するため、表面電
位を平滑化する再帯電、次の分解フィルタ部での電位パ
ターンを形成する特定光の全面露光、該フィルタと補色
の関係にあるトナーによる現像の工程を繰り返すことに
より、感光体上に多色画像が形成される。この多色画像
は唯1回の転写によって転写材−Lに重ね合わせて転写
される。
次に、本発明の感光体を用いた多色画像形成のプロセス
を具体例によって説明する。第8図〔1〕乃至〔8〕は
、感光層として硫化カドミウムのようなn型半導体を用
いた感光体の一部分を取り出し、そこにおける像形成過
程を模式的に表わしたものである。図中の11.12は
第1図と同じく、それぞれ導電性部材、感光層であり、
3は前記の高抵抗の3色(B、G、R)複合フィルタ3
aと薄膜3bと(場合によって更に保護層)を含む層で
あるが、図を簡略化するためにフィルタ層のみを示し、
他の層は省略されている。ホントメルト接着層2も図示
省略している。また、第8図中の各図の下部のグラフは
、感光体各部表面の電位を示している。
まず第8図〔1〕のように、帯電器4によって全面に正
のコロナ放電を与える。これによって、複合フィルタを
含む層3表面に正の電荷を生じ、それに対応して感光層
12とフィルタを含む層3との境界面に負の電荷が誘発
され、第8図〔1〕の状態となる。
次いで、第8図〔2〕のように、露光スリットを備えた
帯電器5により交流若しくは負の放電を与え、複合フィ
ルタ3表面の電荷を消去しながら、多色原稿からの像露
光り、、を施す。この例では、赤色、緑色、青色の多色
像露光が施されて像形成が行われるが、理解容易のため
に赤色像のみを有する原稿を例として像形成プロセスを
説明する。
第8図〔2〕は、前記赤色像からの像露光(矢印り、)
が施された部分の状態を示す。赤色光り。
は層3の赤色分解フィルタ部3Rを通過し、その下部に
ある感光層12を導電性とするため、層3上の殆んどの
正電荷が消去されると共に、感光層12中に誘発された
前記負電荷も消去され、表面電位が零電位に近いものと
なる。
これに対して緑色、青色の分解フィルタ部3G、3日は
赤色光り、を透過しないため、層3上の正電荷の一部は
消去されるが、感光層12中の前記負電荷はそのまま残
留し、かつ前記消去された一部正電荷に相当する電荷が
導電性部材11に誘発される。このような電荷配置にお
いては、緑色、青色の分解フィルタ部3G、3B上の表
面電位は零電位に近いものとなる。但し、帯電器5のス
コロトロン帯電器として、グリッド電圧を制御すること
により極性を反転させて例えば−200v等の均一な表
面電位となるようにしてもよい。したがって、複合フィ
ルタは1次潜像としての電荷パターンが内在しているが
、表面電位差が生じないため、トナー像を形成すること
ができない。
次に、第8図〔3〕のように、複合フィルタ3の分解フ
ィルタの一種のみ電位パターンを生じさせる特定光、例
えば光源6及び青色フィルタFllによって得られた青
色光り、で全面露光を施す。
この場合、青色光LBを透過する分解フィルタ3B下部
の感光層12の負電荷の一部と、導電性部材1の正電荷
とが中和されて、第8図〔3〕のように、分解フィルタ
3Bの部分に対応する層3と感光層12との間に負の電
荷が残留し、複合フィルタ3上に正の表面電位が与えら
れる。
これを第8図〔4〕に示されるように、負のイエロート
ナーT7を担持した現像器7により現像することにより
、分解フィルタ3Bの部分イエロートナー像が形成され
る。このイエロートナー像が形成された分解フィルタ3
Bの領域は、未だ表面電位がトナーにより飽和されずに
残っているため、下方のグラフに示されるように、比較
的に高い表面電位が残存していて、次の工程の現像によ
り別のトナーが付着できる余地が残されている。
そこで、第8図〔5〕のように、層3の表面に交流また
は負の直流再帯電、好ましくはスコロトロン帯電器8に
よる負のコロナ放電を付与して、第8図〔5〕下方のグ
ラフのようなフラットな表面電位の状態に復帰せしめ、
第8図〔2〕のときの表面電位と等しくするとよい。
次に、第8図〔6〕のように、光源9及び緑色フィルタ
F、によって得られた緑色光(矢印り、)で全面露光を
施すことにより、感光層12中の負の電荷と導電性部材
11の正電荷とが中和されて、層3の3Gの領域に下方
のグラフに示す高い表面電位が得られる。
これを第8図〔7〕のように、マゼンタトナーT、を担
持した現像器9で現像することにより、3Gの領域にマ
ゼンタi・ナー像が得られる。
次に、再帯電後(第8図〔8〕)、赤色フィルタFRに
よって得られた赤色光で全面露光を施すが、この時には
電位パターンが発生せず、シアントナーT、による現像
は行われない。かくして、前記イエロートナ像とマゼン
タトナー像とを転写材に転写定着すれば、転写材に視覚
的にイエローとマゼンタが重畳された赤色像が観察され
る。
以上の説明は、原稿が赤色像である場合について説明し
たが、原稿が白、緑、青、イエロー、マゼンタ、シアン
または黒の画像である場合についても同様に、3色分解
法と減法混色3原色トナーの組合せにより色再現が行わ
れる。第9図は、かかる各色原稿を用いたときの色再現
のプロセスを説明する図表である。第9図中、横軸は原
稿の色調を表わし、縦軸は各色原稿を用いたときのトナ
ー像形成に至る各段階のプロセスを表わしている。
符号r(−::」は−吹溜像形成、符号[0]は二次潜
像形成、符号「O]はトナー像形成の各段階のプロセス
を表わしている。また、符号「↓」は−L欄の状態がそ
のまま維持されていることを表わし、空欄は潜像形成が
行われない部分を表わしている。
第10図は、前記の感光体40を用いた、多色゛ 画像
を複写するための多色画像形成装置の要部断面図である
。40は、金属製ドラム11−Lに前記フィルム状感光
体12 (更には層3)を設けた感光体ドラム、4は正
の直流1次帯電器、5は像露光し用スリットを有する負
の直流コロナ放電用スコロトロン帯電器、6は青色フィ
ルタFBを有し、青色光り、を照射する光源、7はイエ
ロートナーを収容した現像器である。8は負の直流コロ
ナ放電用スコロトロン帯電器、9は緑色フィルタF。
を有し、緑色光LGを照射する光源、10はマゼンタト
ナーを収容した現像器、14は負の直流コロナ放電用ス
コロトロン帯電器、18は赤色フィルタF、を有し、赤
色光L7を照射する光源、19はシアントナーを収容し
た現像器である。Pは転写材、51は転写電極、52番
才分離電極、53は電極背面から白色光又は赤外光を露
光しつつ除電を行う残留電荷除去用除電器、54は残留
トナー除去用クリーニングブレードである。
前記構成の感光体40にまず、帯電器4により一様な正
の帯電を施し、次いで帯電器5により負帯電させると同
時に、青、緑、赤の3原色原稿からの像露光りを走査露
光する。感光体40上には、複合フィルタの各色分解フ
ィルタ別に原稿からの像露光の強度に対応した色分解さ
れた一次潜像が形成される。次に、青色フィルタF、を
備えた白色又は青色光源6による全面露光り、を施し、
青色分解フィルタの領域に前記−吹溜像に対応した静電
荷像を形成し、これをイエロー現像器7でイエロー現像
する。
次に、負のスコロトロン帯電器8により、前記青色分解
フィルタの領域に残存する静電荷像を消去した後、緑色
フィルタF、を備えた白色又は緑色光源9による全面露
光LGを施し、マゼンタ現像器10でマゼンタ現像する
次に、負のスコロトロン帯電器14により残存する静電
像を消去した後、赤色フィルタF、を備えた白色又は赤
色光源18による全面露光L8を施し、シアン現像器1
9でシアン現像する。
かくして、感光体上には、原稿に対応した多色トナー像
が形成され、タイミングを合せて給紙された転写材Pに
転写電極51の作用で転写され、かつ分離電極52の作
用で分離された後、図示しない定着器により定着される
一方、転写後の感光体40は除電器53により除電され
た後、クリーニングブレード54により残留トナーが清
掃され、次の像形成に備えられる。
なお、前記説明では、感光体としてn型半導体が用いら
れているが、セレン等のn型半導体を用いた感光体であ
ってもよく、この場合は、電荷の正負符号が逆になるだ
けで基本的には変りがない。
むろん、n型及びp型としても使いうる感光体ではどち
らを用いてもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る感光体は
、感光層」二に絶縁性複合フィルタを設けた感光体であ
り、該感光体を用いて画像を形成方法として、唯1回の
像露光により一次潜像を形成した後、三色分解法による
全面露光を施して、複合フィルタを構成する色分解フィ
ルタの色別毎に二次潜像を形成し、対応する色のトナー
で現像し、かつ再帯電する工程を繰り返えして多色像を
得るようにしたものである。
前記の如く、感光層中に誘発させる電荷を利用する公知
の方式が用いられるが、2回目以降の全面露光による二
次潜像形成に際して、先の1回目の潜像の残留による弊
害を除去するため再帯電が必要とされる。この再帯電は
交流または残存する静電像とは逆極性の直流放電、好ま
しくはスコロトロン帯電器による残存する静電像と逆極
性の直流コロナ放電により行われる。なお、−に記の方
法でいう「帯電」とは、帯電を行ったときに得られた表
面電位が0となったり、表面の電荷が消失するような場
合も含むものである。
また本発明は、−次帯電、−次帯電とは実質的に逆極性
の二次帯電、像露光の後、電位パターンの平滑化のため
の再帯電、特定光による全面露光、特定の色トナーによ
る現像を繰り返す画像形成法にも適用することができる
上記における現像は磁気ブラシ法によって行うのが好ま
しく、現像剤は非磁性トナーや磁性トナーを用いるいわ
ゆる1成分現像剤、トナーと鉄粉等の磁性キャリアを混
合したいわゆる2成分現像剤のいずれとも使用すること
ができる。現像に当っては磁気ブラシで直接摺擦する方
法を用いてもよいが、特に第2の現像以後は形成された
トナー像の損傷を避けるため現像剤層が感光体面に接触
しない現像方式であって、現像スリーブと感光体との間
隙が該スリーブ上の現像剤層の厚さより大きく設定(但
し、両者間に電位差がない場合)されている現像方式、
例えば米国特許3,893.418号明細書、特開昭5
5−18656号公報、特願昭58−57446号、特
願昭58−238295号の公報、特願昭58−238
296号の各明細書に記載されているような方式を用い
ることが特に好ましい。この方式においては、彩色を自
由に選べる非磁性トナーのみからなる一成分現像剤、非
磁性トナーを含んだ二成分現像剤を用い、現像域に交番
電場を形成し、静電像支持体と現像剤層を接触させずに
現像を行うものが好ましい。但し、磁性トナーを用いた
現像剤であってもよい。
現像に用いるカラートナーは、通常、トナーに用いられ
る公知の結着用樹脂、有機無機の顔料、染料等の各種有
彩色、及び荷電制御剤などの各種の添加剤等からなる、
公知技術によって作られた静電像現像用トナーを用いる
ことができる。キャリアとしては、通常、静電像に用い
られる鉄粉、フェライト粉、更に好ましくは鉄粉やフェ
ライ1へに樹脂被覆を施したもの、あるいは樹脂中に磁
性体を分散したもの等の高抵抗磁性キャリア等、各種公
知のキャリアを用いることができる。
また、本件出願人が先に出願した特願昭58−2496
69号、同58−240066号各明細書定記載された
現像方法が用いられていてもよい。
以−にの説明はすべて、いわゆる3色分解フィルタと3
原色トナーを用いたカラー複写機の実施例について述べ
たが、本発明の実施態様はこれに限定されるものではな
く、各種の多色画像記録装置、カラー写真プリンタ等広
く使用することができる。
分解フィルタの色、及びそれに対応するトナーの色の組
み合わせも目的に応じて任意に選択できることはいうま
でもない。
本装置により多色原稿の複写を行うと、画像のズレ、色
の滲み等のない美しい複写物を得ることができる。
また、以上の説明では、全面露光用の光の分光特性は青
(B)、緑(G)、赤(R)のフィルタを用いたもので
得られるが、フィルタ以外の手段によって得られてもよ
く、またその分光特性もB、G、Rに限るものではない
。要は、特定光による全面露光によって、感光体上の特
定光に対応した特定のフィルタ部のみに電位パターンを
形成するような分光特性であればよい。従って、−り記
でいう「複数種のフィルタ」とは、単種の色分解フィル
タ(特定波長域のみ光を透過するフィルタ)とフィルタ
のない部分(透明樹脂あるいは大気等であってもよい)
とでなる層をもつ感光体であってもよい。このフィルタ
のない部分は透明フィルタと見なし、前記「複数種のフ
ィルタ」に含まれるのである。
へ、実施例 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、これ
により本発明の実施の態様は限定されるものではない。
犬1劃1− ケッチェンブラック(導電性カーボン)と塩化ビニル−
マレイン酸共重合体から成る厚さ2.3μmの導電層と
、次の化合物1からなる厚さ21.5.+rmの電荷輸
送層(CTL)と、次の化合物2からなる厚さ1μmの
電荷発生層(CGL)とを順次積層した感光体上に、第
6図の装置を用いて第1図(C)及び第4図(B)の構
造を有しかつ第11図に示す分光特性の厚さ2μmの色
分解用フィルタを厚さ15μmのポリエステルフィルム
−1−に設けたものを接合し、像担持体を作製した。
tH5 上記のフィルタ層を存する薄膜と感光体との接合(接着
)には、ゴム系ホットメルト接着剤“ハマタイトM−4
50” (横浜ゴム株式会社製)を用いた。この接着剤
の最適使用温度は170℃〜200℃である。
次に、この像担持体を第12図に示す画像形成装置に組
み込み、画像形成を行った。第12図において、像担持
体40に一次帯電器4のランプで一様露光を行いながら
直流のスコロトロンコロナ放電器4により像担持体40
の表面電位が一2000Vになるように帯電した。
この場合、像担持体の周速を80mm/secとした。
次に、像露光を行いながら、交流成分をもっスコロトロ
ンコロナ放電器から成る二次帯電器5で像担持体40の
表面電位が+50Vになるように帯電した。像露光の際
には、赤外及び紫外光は予めフィルタによりカントした
次に、ブルーフィルタを通して一様露光を行うことによ
り、原稿りの白地部+50V、原稿りの黒地部−320
■の約370■のコントラストの静電像が形成された。
この電位コントラストは、透明絶縁層を用いた場合の約
1/3であった。この静電像を現像器7で現像した。
現像器7では、マグネタイトが樹脂中に70wt%分散
含有した、平均粒径が25μm、iff化が30emu
/g、抵抗率が1014Ω−(2)以上のキャリアと;
スチレン−アクリル樹脂にイエロー顔料としてヘンジジ
ン誘導体10重量部とその他荷電制御剤とを加えた平均
粒径が10μmの正帯電用非磁性トナーTとから成る現
像剤D8を、トナーの現像剤中に対する比率が20wt
%になる条件で用いた。また、第13図に明示した同現
像器7の現像スリーブ47の外径は30III11、そ
の矢印B方向への回転数は100rp…、矢印A方向へ
回転する磁石体43のN、S[極の磁束密度は900ガ
ウス、回転数は11000rp 、現像域での現像剤層
の厚さ0.3mm 、現像スリーブ47と像担持体40
との間隙0.5開とし、現像スリーブ47には一100
■の直流電圧と2.0 kllz、 100OVの交流
電圧の重畳電圧(工法波の振幅はfxloo。
■である)を印加する非接触現像条件によった。
なお、現像器7で静電像を現像している間は、他の同様
に構成された第12図の現像器10.19を現像を行わ
ない状態に保った。それは、現像スリーブを電源45.
46から切離してフローティング状態とすること、ある
いは接地すること、または積極的に現像スリーブに静電
像と同極性(すなわちトナーの帯電と逆極性)の直流バ
イアス電圧を印加することによって達成され、中でも、
直流バイアス電圧を印加することが好ましい。又、非現
像時、現像装置の駆動を停止した。現像器10.19も
現像器7と同じ非接触現像条件で現像するものとしてい
るから、現像スリーブ上の現像剤層は除去しな(でもよ
い。この現像器10には、現像器7の現像剤のトナーが
イエロー顔料の代りにマゼンタ顔料としてポリタンダス
トリン酸を含むl・ナーに変えられた組成の現像剤を用
い、現像器19には、同じくトナーがシアン顔料として
銅フタロシアニン誘導体を含むトナーに変えられた組成
の現像剤を用いた。勿論、カラートナーとして他の顔料
や染料によるものを用いることもできるし、また、現像
する色の順番も鮮明なカラー画像が得られるように適当
に決定し得る。特に、現像する色の順番は、カラー画像
の鮮明性や得られる電位コントラストに関係することも
あるので、慎重に決定する必要がある。
現像器7で現像された像担持体40の表面をスコロトロ
ンコロナ帯電器により、表面電位が+110■に再帯電
した後、グリーンフィルタを通して一様露光を行った。
これによって得られた静電像の電位は、白地部+95V
に対して、黒地部−260■であった。この静電像を、
現像スリーブに直流成分+10V1交流成分2.0 k
Hz、 100OVの電圧を印加した以外は現像器7に
おけると同じ条件で、現像器10により現像した。
同様に、スコロトロン帯電器により表面電位が+130
Vに再帯電した後、レッドフィルタを通して一様露光を
行った。これにより、白地部+100■に対して、黒地
部−220vの静電像を形成し、この静電像を、現像ス
リーブに直流成分+50V1交流成分2.0k)Iz、
100OVの電圧を印加した以外は現像器7におけると
同じ条件で、現像器19により現像した。
この3回目の現像が行われ、像担持体40上に3色のカ
ラー画像が形成されるようになった段階で、コロナ放電
器20と転写前ランプを作動し、それによってカラー画
像を転写され易くして、転写器51で複写紙Pに転写し
、分離器52で分離を行い、熱ローラ一定着器21によ
って定着した。
カラー画像を転写した像担持体40は、白色光又は赤外
光を照射しつつ除電器によって除電され、クリーニング
装置22のクリーニングブレード54によって表面から
残留トナーが除かれ、カラー画像形成の行われた面がク
リーニング装ff22を通過した時点で、完全にカラー
画像記録の一サイクル工程を終了した。
この実施例1での画像形成条件を下記表−1にまとめて
示した。
表−1 害鉗−性主 像担持体40として、Ni4体上に、第14図に示す様
な分光特性を示す厚さ60μmS、T、感光層と、第4
図(B)に示した構造を有しかつ第11図に示す分光特
性を有する厚さ2μmの色分解用フィルタを厚さ15μ
mのポリエステルフィルム上に設けたものとを接合した
ものを用いた。使用した接着剤は実施例1と同様であっ
た。実施例1と同様の画像形成を下記表−2に示すよう
な条件で行った。
使用した感光体のドラム径は200mm 、回転線速度
は180mm /secであった。
以下余白 表−2 大施刊J 実施例1.2は、シート状感光体に、フィルタ層を有す
る薄膜を付着させる例であるが、この実施例3では、薄
膜側に離型処理を施して支持体側の離型処理を止めて剥
離の際に接着剤が支持体側に残る様にしたウェッブ上に
、前記と同様に複合フィルタ層を印刷して積層ウェッブ
を作成した。
第7図に示す装置により、積層ウェッブからフィルタ層
を有する薄膜を剥離し、適当なサイズに裁断した後に感
光体ドラムへ送った。感光体ドラムは、あらかじめディ
ッピングにより接着剤を付着した。本実施例は、外部の
加熱装置により加熱されて接着剤を溶融させ、粘着性を
もたせた。そこへ、裁断されたフィルタ層を有する薄膜
が移動し、感光体ドラムへ付着させた。薄膜が剥離して
接着層の付着した支持体は、支持体巻取部へ巻き取られ
た。
得られた感光体は、第1図(C)の構造を有するもので
ある。第1図(C)の様に感光体面側にフィルタ層を設
置する接着法と、フィルタ層を有する薄膜を第1図(C
)に対して反対側に接着させる方法(第1図(A):感
光体面とフィルタ層をはなす。)がある。しかし、好ま
しくは、第1図(C)の様に接着する方が好ましい。そ
の理由として、使用時の摩耗、傷付きに対し強い一部に
、フィルタ層がオゾンにおかされない等の利点がある。
接着剤の影響により感光体の汚染のおそれがある場合は
、第1図(B)の構成が望ましい。
4比、較別 実施例1〜3で使用した接着剤は非水溶性であるが、こ
の比較例では、水溶性接着剤(例えばカゼイン)を使用
してフィルタを接着し、同様にして画像形成に供した。
この結果、実施例による接着剤を使用して製造した感光
体による画像は良好であったのに対し、水溶性タイプの
接着剤を使用して製造した場合、接着剤の種類によって
画像流れのおこるもの、画像コントラストの出てないも
の、まったくトナーが付着せず、画像形成されないもの
と、さまざまであった。水溶性タイプの接着剤による接
着層を介在させた感光体はいずれも、実施例による接着
剤を使用した感光体による画像よりもすぐれたものを得
ることはできなかった。
水溶性タイプの接着剤では、接着剤自体が低抵抗である
為、形成された1次潜像において電荷が保持されずに別
のフィルタ部に流れる事、又、1次帯電時に基体から注
入される1次帯電電荷と逆極性の電荷がトラップされな
い事により、上記現象がおこるものと考えられる。
それゆえ、感光層とフィルタ層の接合には、高抵抗であ
る本発明の様なタイプの接着剤を使用する必要がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を例示して説明するものであって、第1図
(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F)は
各種感光体の一部断面図、第2図は薄膜を支持体上に設
けた状態の一部断面図、 第3図(A)及び(B)は複合フィルタを有する積層物
の断面図、 第4図(A)、(B)及び(C)はフィルタの各種パタ
ーンを示す一部平面図、 第5図(A)、(B)及び(C)は他の接着方法を示す
主要段階の一部断面図、 第6図、第7図は感光体に対するフィルタ層の接着工程
を示す概略図、 第8図〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6
〕、〔7〕及び〔8〕は赤色原稿からの像形成プロセス
を説明する図、 第9図は各種着色原稿からの像形成プロセスを説明する
図、 第10図、第12図は多色画像形成装置の断面図、 □   第11図はフィルタの分光特性を示すスペクト
ル図、 第13図は現像器の断面図、 第14図は感光層の光感度を示すグラフである。 なお、図面に示す符号において、 1−−−−−−−−−一支持体 2、+ 3−−−−−−−−−−−一接着層3 a−−
−−−−−−−−−−−フィルタ層3 b −−−−−
−−−−−−一薄膜3 c−一−−−−−−−−−−・
保護層IL−−−−−・−−m=−〜−・導電性部材+
 2−−−−−−−−・−−一−−感光層である。 代理人 弁理士  逢 坂  宏 区   −− 第4図 第5図 (’IJ  − 囚 − 烏@hIす 8  鶴勧 棋18−場 謔−E−(nm) 第12図 波長(nm ) (自釦手続補正書 昭和61年1り月/1日 特許庁長官  黒 1)明 雄  殿 1、事件の表示             ′−昭和6
1年 特許願第107422号 2、発明の名称 感光体 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号名 称 
(127>小西六写真工業株式会社4、代理人 住 所 東京都立川市柴崎町2−4−11 PINRビ
ル置装0425−24−5411&6 6、補正により増加する発明の数 7、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 (1)、明細書箱18頁6行目の1アセチモン」を1ア
ンチモン」と訂正しまず。 (2)、同第48頁3行目のrseTeJを[の5eT
eJと訂正します。 一以」ニー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、感光層の上側又は/及び下側に、色分解機能を有す
    る層がホットメルト接着剤を介して接着されている感光
    体。
JP10742286A 1986-05-09 1986-05-09 感光体 Pending JPS62262870A (ja)

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