JPS62269149A - 感光体 - Google Patents

感光体

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JPS62269149A
JPS62269149A JP11221586A JP11221586A JPS62269149A JP S62269149 A JPS62269149 A JP S62269149A JP 11221586 A JP11221586 A JP 11221586A JP 11221586 A JP11221586 A JP 11221586A JP S62269149 A JPS62269149 A JP S62269149A
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JP
Japan
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layer
adhesive
photoreceptor
filter
image
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Application number
JP11221586A
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English (en)
Inventor
Kunihisa Yoshino
吉野 邦久
Satoru Haneda
羽根田 哲
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/12Recording members for multicolour processes

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は感光体、特に電子写真感光体に関するものであ
る。
口、従来技術 従来、電子写真法を用いて多色画像を形成するには、い
くつかの方法及び装置が提案されている。
例えば電子写真感光体上に各色分解光に応じた像露光及
び現像を施して各色トナー像を形成するたびに、記録紙
に転写する多色画像形成方法及び装置がある。また、例
えば、分解色数に応じた複数の感光体を配設した装置を
用い、該感光体のそれぞれに各色の像露光及び現像を施
して各色トナー像を形成し、これを順次記録紙に転写す
る方法及び装置がある。
しかしながら、前者の方法及び装置にあっては、感光体
を複数回回転して各色トナー像を形成するため、画像記
録に長時間を要し、その高速化が困難であるなどの欠点
がある。また、後者の方法及び装置にあっては、複数の
感光体を併行的に使用するため、高速性の点では有利で
あるが、装置が大型化し、高価となるなどの欠点がある
。さらには、前者及び後者共に、複数回の転写が繰り返
されるため、画像の位置合わせが困難であるという問題
がある。
これらの欠点を改良したものとして、特願昭59−18
5440号、同59−187044号、同59’−19
95/17号、同60−229524号明細書等におい
て、色のそれぞれ異なる複数種類の微小フィルタをモザ
イク状に配列した複合フィルタ層を感光層の上側(現像
の際にトナーが付着する側)あるいは下側(現像の際に
トナーが付着しない側)に有する感光体を用いた画像形
成方法が提案された。この方法によれば、感光体に接着
された複合フィルタを通して像露光を与えた後、特定の
光によって全面露光を与え、複合フィルタ中の特定のフ
ィルタに対応する部分に該フィルタを透過した光に対応
した静電像を形成せしめ、特定の色のトナーを用いて現
像し、再帯電によって平滑化を行う工程をフィルタの種
類だけ繰り返して感光体上に多色像を形成せしめている
ので、像露光が1回で済み、位置合わせの必要がないな
どの利点があり、簡単かつ高品質の多色画像をえること
ができる。
ハ0発明が解決すべき問題点 モザイクフィルタを有する感光体を用いる方法は上記の
ように多くの長所を有するが、感光体上にいかにしてフ
ィルタを設けるかが大きな課題である。即ち、比較的脆
弱であるにもかかわらず極めて平滑でキズなどの欠陥の
まったく無いことを要求される感光体の表面に、フィル
タ層を単に印刷するだけでは良い結果が得られず、かつ
技術的にも多くの困難を伴うものであった。
他方、感光体表面に絶縁層を付着させた感光体を用いて
画像形成を行う方式は、周知の画像形成方式である。こ
の画像形成法において使用されている感光体では、感光
体と絶縁層との間の接着に、大日本インキ化学工業−の
ポリエステルフィルムラミネート用接着剤の主剤E P
 S−623と硬化剤KN−40とを5:1の割合で混
合し、更にメチルエチルケトンで2倍に希釈した接着剤
を用いている(特開昭48−16645号)。
このような接着剤を用いて、上記した色分解用フィルタ
であるモザイクフィルタを感光層上に接着することが一
案であるが、結果が不十分となる。
即ち、使用する接着剤には、次の如き種々の諸性能が要
求されるが、これらを満足する接着剤は未だ提案されて
はいない(モザイクフィルタはポリエチレンテレフタレ
ート等の絶縁性皮膜製)。
(1)、感光体と色分解用部材(モザイクフィルタ)と
の間の付着層(接着剤層)が均一であること。
(2)、硬化時の凝集率が小さいこと(これが大きいと
、気泡が発生し、この部分の画像にみだれが生じる)。
(3)、硬化時に水を遊離しない素材の接着剤を用いる
こと。また、水溶性接着剤の場合には、感光体表層の電
位が流れて不都合である。
(4)、接着剤(硬化剤も含む。)の中に、感光体及び
色分解用部材を熔かしたり、或いは汚染するものがあれ
ば、これを避ける方が好ましい。
(5)、接着時に加熱を伴わないのがよい(感光層が例
えばアモルファスセレン系の場合には結晶化し易い。) (6)、接着剤は白色光及び赤外光に対して透明度の高
いものが良い(像露光量の低下をまねくので)。
(7)、絶縁性の高いものが良い(導電性のものである
と、電荷が流れ、画像のみだれがおこる)。
二0発明の目的 本発明の目的は、上記した各諸性能を満足した接り剤を
使用して色分解用部材(層)を接着した感光体を提供す
ることにある。
ホ0発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、感光層の上側又は/及び下側に、色分
解機能を有する層(以下、色分解層又は色分解用部材と
称する。)がポリクロロプレン接着剤を介して接着され
ている感光体に係るものである。
本発明によれば、色分解Fi(特に、既述したモザイク
フィルタ等の色分解用部材)の接着に特定の接着剤、即
ち上記のポリクロロプレン接着剤(以下、本発明の接着
剤と称する。)を用いているが、このポリクロロプレン
接着剤自体は、溶剤溶液接着剤の中で最も広く用いられ
ている一般用接着剤である。
本発明の接着剤としては、ネオプレンAF(デュポン社
製:以下同様)、ネオプレンAC,ネオプレンHC等が
ある。
ネオプレンAFは、汎用ネオプレンとは化学構ボ 造φ異なり、カルボキシル基を持つクロロプレンゴムで
ある。
ネオプレンACは、他のネオプレンに比べて溶剤中で高
度のチキソトロピーを示すゲルタイプのクロロプレンポ
リマーである。
ネオプレンHCは、他のネオプレンとは全く異なる性質
を有する高度の結晶性ポリマーである。
70℃に加熱したポリマーを冷却して室温に保持すると
、HCポリマーのかたさは数分で急速に増加するのに対
し、他のネオプレンは完全に結晶化するのに2時間以上
を要する。HCは50℃まではほとんど軟化を示さない
が、50℃を越えると、わずかな温度増加で急激に軟化
する。
ネオプレンHCから得られるヒートシール接着剤は、室
温で全く粘着性のない塗膜を形成するが、接着剤を塗布
した被着体を、塗布しない被着体に重ねて適度の圧力の
下で加熱すると、塗膜は溶融して非常に強い接着を生じ
る。熱プレスの時間は、被着体の熱伝導性、塗膜の接着
までの放置時間にもよるが、普通は135〜163℃で
、10〜30秒である。この程度の加熱状態では、感光
体の影響もない為、この接着剤は本発明に適している。
本発明では、例えはポリエチレンテレフタレートの膜厚
にヒートシール接着剤を付着させ、後述する方法で感光
体面に薄膜を付着させることができる。
感光体面上に絶縁層をコートさせておくことで、感光体
への汚染は避けられる。
この、ように、接着剤を介して色分解層を感光体に設け
ることによって、特に感光層とフィルタ層を比較的容易
に密着することができるし、ポリマーを使用している為
に絶縁性が高い。また、ポリマーと溶剤、硬化剤を比較
的自由に選べる為、感光体やフィルタ層を汚染しないも
のを選べる。同様に、像露光の発光スペクトル(主波長
450nm、550nm、  650nm等)に対して
透過率の高いものが選べる。非水溶性の接着剤を用いて
いるので、感光層と接着層との界面にトラップされる電
荷量は接着層を介さないものに比べ高いと考えられる。
また、感光層とフィルタ層を接合させる働きのほかに、
感光層の保護にもなる。
本発明の接着剤の厚みは、感光層とフィルタ層とを接着
させる場合、1ミクロン程度が好ましい。
接着層の膜厚が増すと、その部分での画像ボケがおこり
、かつ画像コントラストの低下がおこる。
本発明の感光体を製造するに際し、耐摩耗性に優れ、導
電特性を損なう事のないフィルタ層を有する感光体を容
易かつ能率良く製造することのできる製造方法を採用す
ることが望ましい。こうした製造方法は、支持体上に接
着層を介して設けられた透明薄膜上にフィルタ層を設け
る工程と、前記薄膜を支持体より剥離する工程と、前記
フィルタ層を有する薄膜を前記感光層の上側或いは下側
に本発明の接着剤で接着する工程とを含むものである。
この方法に用いられる前記支持体としては、適度の硬さ
と可撓性とを有するフィルム状のウェッブ、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチ
レン、ポリエチレン、トリアセテートなどの各種プラス
チックフィルム等が好ましく用いられる。これらの支持
体の厚さは素材の性質によっても異なるが100μm程
度とすることが好ましい。
上記支持体と、フィルタ層を形成せしめるための薄膜と
の間には、両者を一時的に接着しておくための接着層を
設けるが、接着層としてはとくに限定はなく、各種公知
の接着剤、粘着剤を用いることができる。
前記薄膜は前記支持体と同様のプラスチック類などを用
いて構成すればよく、その厚さは特に限定はないが、該
薄膜を支持体から剥離したときに独立の膜として取り扱
い得るだけの強度を持つ範囲内において薄いことが望ま
しく、実際上は5〜100μmの厚さをもつことが好ま
しい。また、薄膜は感光層の上に設けられる場合、10
′3Ω−cm以上の固有抵抗値を有することが好ましい
が、感光層の下側に設ける場合には特に限定は必要でな
い。
前記支持体及び/又は薄膜には、接着層からの剥離性を
調整するためにテフロンコート等の加工を施すこともで
きる。即ち、薄膜−接着層間の接着性を接着層−支持体
間の接着性よりも高くすれば、剥離の際に接着層は薄膜
側に付着して剥がれ、また接着の強度関係を逆にすれば
、接着層は支持体側に残留して接着層の無い薄膜が得ら
れる。前者の場合、接着層は上述の本発明の接着剤で形
成してよい。
第2図は、上記のような薄膜を有する支持体の断面を模
式的に示す図であって、図中の1は支持体、2は接着層
、3bは薄膜である。
そして、前記支持体上に設けられた薄膜面にフィルタ層
(色分解層又は色分解用部材)を設ける。
フィルタ層を設ける方法としては、所要の色を有する着
色剤と透明樹脂(好ましくは熱あるいは光等によって硬
化する硬化性樹脂)を含むインクを用いて、前記薄膜上
に直接印刷し、あるいはフォトレジストの技法を用いて
所要のパターンのフィルタ層を形成する方法が好ましい
ものとして挙げられるが、その他、着色剤を熱転写する
方法、など各種の方法をとることができる。
印刷或いはフォトレジストの技法によりフィルタ層を形
成する場合、インクは、バインダー樹脂としての熱又は
光硬化性のアクリル樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹
脂、メラミン樹脂、イソシアネート樹脂、桂皮酸樹脂等
での後処理によって溶剤不溶と成しうるちのが好ましく
、樹脂70重量%又はそれ以上と、30重量%未満で好
ましくは2重量%以上の有機溶剤に可溶の有機染料又は
顔料を着色剤として含有せしめて形成することが好まし
い。かかる着色剤としては、青色フィルター用として、
例えば銅フタロシアニン、メチレンブルー、シアニンブ
ルー、ビクトリアブルー等の有機染料又は顔料が用いら
れる。また、緑色フィルター用としては、例えばブリリ
アントグリーン、マラカイトグリーン、ナフトールグリ
ーン等の有機染料又は顔料、赤色フィルタ用としては、
ツクシン、フェノサフラニン、ローダミンB1ナフトー
ルレツド等の有機染料又は顔料が用いられる。また、フ
ィルタ層の加工性を向上するための可塑剤等、着色剤の
紫外線による退色を防止するための例えばチヌビン(チ
バ社製商品名)等の紫外線吸収剤などを加えてもよい。
前記薄膜上にフィルタ層を形成するにi、上記着色剤及
び硬化性結着剤樹脂をトルエン、ベンゼン、酢酸エチル
、メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶剤に溶解し
てなるインクを用いて、オフセット、グラビア、スクリ
ーン、シルク、凸版等の印刷技術あるいはフォトレジス
ト技術を用いてフィルタを設け、光或いは熱により硬化
させる工程を順次行って、5線条又はモザイク状に形成
する。この工程を繰り返すことにより、前のフィルタ部
を溶剤や機械的力で壊すことな(、次のフィルタ部を設
けていくことができ、必要とするフィルタの種類だけ操
作を繰り返せば、所要の複合フィルタ層を完成すること
ができる。フィルタ層厚は通常、1〜10μmに形成す
ることが透過率特性から好ましい。 、 上記のようにして得られる複合フィルタ層を含む薄膜の
厚みは5〜100 μm、好ましくは10〜508mで
ある。
得られた複合フィルタ層上には更に、樹脂等からなる透
明な絶縁性の保護層を設けることも好ましい。こうする
ことにより、フィルタ層を使用時における摩耗、傷、帯
電時に発生するオゾン、像露光などから保護することが
できる。第3図(A)は、複合フィルタ層を印刷した後
の、前記支持体1、接着層2、及び薄膜3bからなるウ
ェッブの断面図であって、3aはフィルタ層であってR
lG、Bはそれぞれ赤、緑、青のフィルタを示している
。第3図(B)は、フィルタ層の上に更に保護層3Cを
施したものである。
前記理由より(B)の構成の感光体を用いることが好ま
しい。
上記複合フィルタを構成する色分解フィルタの形状、配
列及び構成される微小フィルタ個々の数の割合は、特に
限定されるものではないが、第4図(A)のような線条
状(例えば感光体がドラム状の場合、線が回転方向に直
交するものや、平行のもの)等を用いることができる。
しかし、通常は、第4図(B)、(C)のようなモザイ
ク状に構成したものが用いられ、各フィルタのサイズは
、色の繰り返し中(第4図中の11.12)として30
〜500μmとするのが好ましい。フィルタのサイズが
過小の場合、隣接した他の色部分の影響を受けやすくな
り、またフィルタの1個の巾がトナー粒子の粒径と同程
度或いはそれ以下になると高画像濃度を得ることも作成
も困難となる。また、フィルタのサイズが過大となると
、画像の解像性、混色性が低下して画質が劣化する。な
お、第3図(A)乃至(B)、第4図(A)乃至(C)
はいずれも、赤、緑、青のいわゆる3色分解フィルタを
設けた場合を示す。図中のRは赤、Gは緑、Bは青のフ
ィルタを示すが、板金フィルタ層の着色はこの3色に限
定されるものではなく、必要に応じて任意の色のフィル
タ層を形成することができる。
本発明に係る感光体は、導電性基体上に光導電性の感光
層を設けたものであって、感光層は、硫黄、セレン、無
定形シリコン又はこれらとテルル、ヒ素、アンチモン等
との合金からなる光導電体、或いは亜鉛、アルミニウム
、アンチモン、ビスマス、カドミウム、モリブデン等の
金属の酸化物、ヨウ化物、硫化物、セレン化物の無機光
導電体を蒸着するか、或いは結着剤樹脂中に分散塗布し
て形成される。また、ビニルカルバゾール、アントラセ
ンフタロシアニン、トリニトロフルオレノン、ポリビニ
ルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニル
ピレン、多環牛ノン染料又は顔料、ジスアゾ染料又は顔
料等の有機光導電体を同様に蒸着又は樹脂分散した後、
塗布して形成される。
かかる結着剤樹脂としては、ポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、アクリル樹脂、シ
リコン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂等の絶縁性、か
つ透光性樹脂が挙げられる。また、電荷発生層と電荷移
動層とに分けた機能分離型の光導電体も用いられる。導
電性基体としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、
ステンレス等の金属、それらの合金、又はそれらの金属
の薄層をラミネート、或いは蒸着等の方法によって、ポ
リエステルテレフタレートフィルム等の上に設けたもの
等、通常、電子写真感光体に用いられる各種公知の基体
を用いることができる。感光体の形状は特に限定はなく
、ドラム状、無端ベルト状、或いはシート状のもの等必
要に応じて適宜の形状、構造のものを作成すればよい。
第3図の工程後に、支持体1からフィルタ層3aを有す
る薄15!3bを剥離し、前記の感光体表面に接着する
か、或いは感光体表面上に接着後に剥離するが、薄膜の
接着方向としては、フィルタ層側を感光体面に接着して
もよく、また薄膜の裏側(即ち、剥離前における接着層
側)を感光体面に接着してもよい。接着の方法としては
、剥離したときに接着層が支持体側に残る場合には、感
光体表面或いは薄膜側に上述した本発明の接着剤を塗布
或いはスプレーする等の方法により均一に付着させ、薄
膜の所要の面を圧着すればよい。また、剥離の際に接着
層が薄膜側に付着して剥離するようにした場合には、接
着層を予め上述の本発明の接着剤で形成し、剥離した薄
膜の接着層面をそのまま感光体表面に直接貼付してよい
。接着層が付着したままEElffのフィルタ層側を外
側にして感光体面に接着する場合には、接着剤を感光体
面或いは薄膜のフィルタ層側に施し、感光体面に薄膜の
フィルタ層側を貼付したのち、表面に付着している接着
層を溶剤等によって除去すればよい。
薄膜を感光体に貼付するための接着剤としては、支持体
、薄膜に設けられる接着層に用いるものと同様のものを
用いることができる。薄膜を感光体に貼付する際、熱や
圧力を加えることにより密着性を向上させることができ
る。
第1図は上記のようにして作成された感光体40の断面
を模式的に表した図であって、導電性部材11上に感光
層12を設け、その上に前記の方法によって作成した所
要の微細色分解フィルタ(図の場合、赤(R)、緑(G
)、青CB)の色分解フィルタ)群からなる複合フィル
タ層3aと薄膜3bからなる層3が上述の本発明の接着
剤2で接着されている。13はフィルタ層3aを有する
薄膜3bと感光体面とを接着する上述の本発明の接着剤
層である。゛第1図<A)は薄膜3b側を感光体面と接
着した例、第1図CB)はフィルタ層上に予め保護層3
Cを設けたものの薄膜3b側を感光体面と接着した例、
第1図(C)はフィルタ層3aと薄膜3bとからなる層
のフィルタ層側を感光体面に接着した例、第1図(D)
はフィルタ層3a上に予め保護層3Cを設けたものの保
護層3C側を感光体面に接着した感光体の例である。
上記の導電性部材11はアルミニウム、鉄、ニッケル、
銅、ステンレス等の金属酸いはそれらの合金等を用いて
円筒状、無端ベルト状等必要に応じて適宜の形状、構造
のものを作成すればよい。
上記において、表面に保護層30又は薄膜3bが存在し
ている構成(第1図(B)、(C)、(D))が耐久性
、耐剛性の点で望ましい。第1図(C)の感光体は、フ
ィルタ層3aが感光層12側に存在しているので、光の
散乱による画像ボケ等がなく、比較的有利である。
また、本発明の接着剤を薄膜3b又はフィルタ層3a側
に塗布しておいた状態で、感光層12上に接着できるが
、この際、薄1iA3b及びフィルタ層3aの熱容量を
小さくすることによって、本発明の接着剤の温度がかな
り高くても感光層への接着時に感光層の温度はあまり上
がらない。従って、熔融時の温度によって感光層12が
こうむる悪影響(例えばセレン系における結晶化)・を
効果的に防ぐことができる。
本発明はまた、フィルタ層が感光層の下側に設けられた
感光体にも通用することができる。この感光体を用いる
画像形成方法は、特願昭59−199547号明細書に
記載されたものであって、絶縁層と感光層と透明導電部
材を有する感光体を用い、−次及び二次帯電は絶縁層側
からおこない、像露光及び特定光による全面露光は裏面
のフィルタ側から行うことが特徴である。第1図(E)
及び(F)はこの型の感光体の例で、第1図(E)は薄
膜3bとフィルタ層3aからなる層の薄膜側を透明導電
部材11の裏面に本発明の接着剤2で接着したもの、第
1図(F)はフィルタ層側を透明導電部材11の面に接
着したものである(15は絶縁層である)。この場合、
透明導電部材11としては、フィルム上に酸化錫等の導
電性膜を蒸着やスパッタにより形成したものが好ましく
用いられる。
第5図には、上記のようにフィルタ層3aのある薄膜3
bを感光体12上に接着する際(例えば第1図(C)の
感光体を製造する際)、感光層12側に本発明の接着剤
2を塗布しておく場合の有利な方法が示されている。
即ち、まず第5図(A)のように、導電性部材11上に
感光層12を形成し、そして、本発明の接着剤層2をロ
ールコータで予め剥離フィルム16上に均一塗布したも
のを矢印17で示すように感光層12上に重ね合わせる
。そして第5図(B)のようにプレスし、完全に一体化
する。更に第5図(C)のように、剥離フィルム16を
剥離して本発明の接着剤層2を感光層12上に転写する
。しかる後、上述の如くにしてフィルタ層3aを重ね、
感光層12に接着する。
この第5図の方法では、接着剤2を直接的に感光層12
上に塗布するのではなく、一旦離型性基体16に塗布し
た後に感光層12上に転写するようにしているので、そ
の離型性基体への塗布はロールコータでもエクストルー
ジョンコータ等でも行えて容易に再現性よ(、均一に塗
布することができる。こうして離型性基体上に接着剤を
塗布し、その温度が十分に高く、良好な接着力を有して
いる間に、感光層12上に重ねてプレスし、その形状に
あわせて打抜き加工して感光体を作製できる。
その際、接着剤層をランプ照射などにより多少加熱する
と、より良い接合強度が得られる。また、この接合方法
によって、感光層側に傷が付いたり、搬送不良が生じる
こともない。また、接着剤と離型性基体の熱容量は十分
に小さくできるので、接着剤の温度がかなり高(でも転
写時の感光層12の温度はあまり上がらず、このまま次
のフィルタ層3aの接着を行えるので、感光層12の熱
的ダメージが少なくなる。
第6図は、前記の積層ウェッブよりフィルタ層を有する
薄膜を剥離しながら、接着剤2の塗布された前記感光体
の感光体面にラミネートし、第1図(C)の構造を有す
る複合フィルターを有する感光体1を得た。第6図にお
いて、31は前記積層ウェッブの巻き出し部、32は薄
膜剥離後の支持体を巻き取る巻き取り部、33はフィル
ム状感光体の巻き出し部、34は完成した感光体の巻き
取り部である。35は接着剤2を入れたバットであって
、接夛剤2は塗布ローラー37によって巻き出されてゆ
く感光体表面に塗布される。接着剤の塗布量はドクター
38によって規制される。積層ウェッブは、ラミネート
ローラー39によってそのフィルタ層面が接合剤を塗布
された感光体表面に圧着され、フィルタ層を有する薄膜
が積層ウェッブから剥離して感光体表面に接着し、完成
したフィルム状感光体は巻き取り部34に巻き取られる
。薄膜が剥離した接着層の付着した支持体は、巻き取り
部32に巻き取られる。
第7図の装置では、積層ウェッブからフィルタ層を有す
る薄膜を剥離し、ローラーカッター36で適当なサイズ
に裁断した後、感光体ドラムへ送そこへ裁断されたフィ
ルタ層を有する薄膜が移動し、感光体ドラムへ付着する
薄膜が剥離した接着層の付着した支持体は、支持体巻き
取り部へ巻き取られる。
得られた感光体40は、第1図(C)の構造を有するも
のである。
上記において、シート状感光体に色分解用部材を付着さ
せたものをドラム上に張設する場合も、感光体、ドラム
上へ色分解用部材を張設する場合も、シート状感光体及
び色分解用部材ともに、張り合わせ部分を感光体の運動
方向に対して傾けて配置すると、クリーニングブレード
への圧接力を低下させる為、クリーニング性能も向上す
るし、張り合わせ部からの感光体の剥離及び色分解用部
材の剥離も防止可能となる。
次に、本発明による感光体を用いて多色画像を形成する
プロセスを説明する。まず、その全面に1次帯電、2次
帯電及び同時像露光を施し、各フィルタの下部の感光層
に色分解画像濃度に対応する一次潜像を形成する。次い
で特定光による全面露光を施すことによって、この特定
光を透過したフィルタの下部の感光層にのみ、前記−次
潜像の強度に対応する表面電位の強弱、即ち電位パター
ンを有する二次潜像を形成する。この二次潜像は前記フ
ィルタと補色の関係にあるトナーで現像される。以後、
感光体上の該トナー像への混色を防止するため表面電位
を平滑化する再帯電、次の分解フィルタ部での電位パタ
ーンを形成する特定光の全面露光、該フィルタと補色の
関係にあるトナの転写によって転写材上に重ね合わせて
転写される。
次に、本発明の感光体を用いた多色画像形成のプロセス
を具体例によって説明する。第8図〔1〕乃至〔8〕は
、感光層として硫化カドミウムのようなn型半導体を用
いた感光体の一部分を取り出し、そこにおける像形成過
程を模式的に表したものである。図中の11.12は第
1図と同じく、それぞれ導電性部材、感光層であり、3
は前記の高抵抗の3色(B、G、R)複合フィルタ3a
と薄MfA3bと(場合によって更に保護層)を含む石
層2も図示省略している。また、第8図中の各図の下部
のグラフは、感光体各部表面の電位を示している。
まず第8図〔1〕のように、帯電器4によって感光体4
0の表面に正のコロナ放電を与える。これによって、複
合フィルタを含む層3表面に正の電荷を生じ、それに対
応して感光Fi 12とフィルタを含む層3との境界面
に負の電荷が誘発され、第8図(1〕の状態となる。
次いで、第8図〔2〕のように、露光スリットを備えた
帯電器5により交流若しくは負の放電を与え、複合フィ
ルタ3表面の電荷を消去しながら、多色原稿からの像露
光Lrを施す。この例では、赤色、緑色、青色の多色像
露光が施されて像形成が行われるが、理解容易のために
赤色像のみを有する原稿を例として像形成プロセスを説
明する。
第8図〔2〕は、前記赤色像からの像露光(矢印Lr)
が施された部分の状態を示す。赤色光L「は層3の赤色
分解フィルタ部3Rを通過し、その下部にある感光層1
2を導電性とするため、層3上の殆どの正電荷が消去さ
れると共に、感光層12中に誘発された前記負電荷も消
去され、表面電位が零電位に近いものとなる。
これに対して緑色、青色の分解フィルタ部3G。
3Bは赤色光Lrを透過しないため、層3上の正電荷の
一部は消去されるが、感光FI2中の前記負電荷はその
まま残留し、かつ前記消去された一部正電荷に相当する
電荷が導電性部材11に誘発される。このような電荷配
置においては、緑色、青色の分解フィルタ部3G、3B
上の表面電位は零電位に近いものとなる。但し、帯電器
5のスコロトロン帯電器として、グリッド電圧を制御す
ることにより極性を反転させて例えば−200v等の均
一な表面電位となるようにしてもよい。従って、複合フ
ィルタは1次潜像としての電荷パターンが内在している
が、表面電位差が生じないため、トナー像を形成するこ
とができない。
次に第8図〔3〕のように、複合フィルタ3の分解フィ
ルタの一種にのみ電位パターンを生じさせる特定光、例
えば光源6及び青色フィルタFBによって得られた青色
光L8で全面露光を施す。
この場合、青色光L8を透過する分解フィルタ3B下部
の感光N2の負電荷の一部と、導電性部材1の正電荷と
が中和されて、第8図〔3〕のように、分解フィルタ3
’Bの部分に対応する層3と感光層12との間に負の電
荷が残留し、複合フィルタ3上に正の表面電位が与えら
れる。
これを第8図〔4〕に示されるように、負のイートナー
像が形成される。このイエロートナー像が形成された分
解フィルタ3Bの領域は、未だ表面電位がトナーにより
飽和されずに残っているため、下方のグラフに示される
ように、比較的に高い表面電位が残存していて、次の工
程の現像により別のトナーが付着できる余地が残されて
いる。
そこで、第8図〔5〕のように、層3の表面に交流又は
負の直流再帯電、好ましくはスコロトロン帯電器8によ
る負のコロナ放電を付与して、第8図〔5〕下方のグラ
フのようなフラットな表面電位の状態に復帰せしめ、第
8図〔2〕のときの表面電位と等しくするとよい。
次に、第8図〔6〕のように、光源9及び線色フィルタ
F@によって得られた緑色光(矢印L(、)で全面露光
を施すことにより、感光層12中の負の電荷と導電性部
材11の正電荷とが中和されて、r:J3の3Gの領域
に下方のグラフに示す高い表面電位が得られる。
これを第8図〔7〕のように、マゼンタトナー丁Hを担
持した現像器9で現像することにより、3Gの領域にマ
ゼンタトナー像が得られる。
次に、再帯電後(第8図(8))、赤色フィルタFRに
よって得られた赤色光で全面露光を施すが、この時には
電位パターンが発生せず、シアントナーTcによる現像
は行われない。かくして、前記イエロートナー像とマゼ
ンタトナー像とを転写材に転写定着すれば、記録紙には
視覚的にイエローとマゼンタが重畳された赤色像が観察
される。
以上の説明は、原稿が赤色像である場合について説明し
たが、原稿が白、緑、青、イエロー、マゼンタ、シアン
又は黒の画像である場合についても同様に、三色分解法
と減法混色3原色トナーの組合せにより色再現が行われ
る。第9図は、かかる各色原稿を用いたときの色再現の
プスセスを説明する図表である。第9図中、横軸は原稿
の色調を表し、縦軸は各色原稿を用いたときのトナー像
形成に至る各段階のプロセスを表している。符号「i3
」は−次層像形成、符号「O」は二次潜像形成、符号「
0」はトナー像形成の各段階のプロセスを表している。
また、符号「↓」は上欄の状態がそのまま維持されてい
ることを表し、空欄は潜像形成が行われない部分を表し
ている。
第10図は、前記の感光体40を用いた、多色画像を複
写するための多色画像形成装置の要部断面図である。・
40は、金属製ドラム11上に前記フィルム状感光体1
2(更には層3)を設けた感光体ドラム、4は正の直流
1次帯電器、5は像露光し用スリットを有する負の直流
コロナ放電用スコロトロン帯電器、6は青色フィルタF
Bを有し、青“色光り、を照射する光源、7はイエロー
トナーを収容した現像器である。8は負の直流コロナ放
重用スコロトロン帯電器、9は緑色フィルタFAを有し
、緑色光t、4を照射する光源、10はマゼンタトナー
を収容した現像器、14は負の直流コロナ放電用スコロ
トロン帯電器、18は赤色フィルタFRを有し、赤色光
L4を照射する光源、19はシアントナーを収容した現
像器である。Pは記録紙、51は転写電極、52は分離
電極、53は電極背面から白色光を露光しつつ除電を行
う残留電荷除去用除電器、54は残留トナー除去用クリ
ーニングブレードである。
前記構成の感光体40にまず、帯電器4により一様な正
の帯電を施し、次いで帯電器5により負帯電又は交流帯
電をさせると同時に、青、緑、赤の3原色原稿からの像
露光りを走査露光する。感光体40上には、複合フィル
タの各色分解フィルタ別に原稿からの像露光の強度に対
応した色分解された一次層像亦形成される。次に、青色
フィルタFBを備えた白色又は青色光源6による全面露
光し8を施し、青色分解フィルタの領域に前記−次層像
に対応した静電荷像を形成し、これをイエロー現像器7
でイエロー現像する。
次に、負のスコロトロン帯電器8により、前記青色分解
フィルタの領域に残存する静電荷像を消去した後、緑色
フィルタF% を備えた白色又は緑色光源9による全面
露光L&を施し、マゼンタ現像器10でマゼンタ現像す
る。
次に、負のスコロトロン帯電器14により残存する静電
像を消去した後、赤色フィルタFR,を備えた白色又は
赤色光源18による全面露光しRを施し、シアン現像器
19でシアン現像する。
かくして、感光体上には、原稿に対応した多色トナー像
が形成され、タイミングを合わせて給紙された転写材P
に転写電極51の作用で転写され、かつ分離電極52の
作用で分離された後、図示しない定着器により定着され
る。一方、転写後の感光体40は除電器53により除電
された後、クリーニングブレード54により残留トナー
が清掃され、次の像形成に備えられる。
なお、前記説明では、感光体としてn型半導体が用いら
れているが、セレン等のp型半導体を用いた感光体であ
ってもよく、この場合は、電荷の正負符号が逆になるだ
けで基本的には変わりがない。むろん、n型及びp型と
しても使いうる感光体ではどちらを用いてもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る法として
、唯1回の像露光により一次潜像を形成した後、三色分
解法による全面露光を施して、複合フィルタを構成する
色分解フィルタの色別毎に二次潜像を形成し、対応する
色のトナーで現像し、かつ再帯電する工程を繰返して多
色像を得るようにしたものである。
前記の如く、感光層中に誘発させる電荷を利用する公知
の方式が用いられるが、2回目以降の全面露光による二
次潜像形成に際して、先の1回目の潜像の残留による弊
害を除去するため再帯電が必要とされる。この再帯電は
交流又は残存する静電像と逆極性の直流放電、好ましく
はスコロトロン帯電器による残存する静電像と逆極性の
コロナ放電により行われる。なお、上記の方法でいう「
帯電」とは、帯電を行ったときに得られた表面電位がO
となったり、表面の電荷が消失するような場合も含むも
のである。
また本発明は、−次帯電、−次帯電とは実質的に逆極性
の二次帯電、像露光の後、電位パターンの平滑化のため
の再帯電、特定光による全面露光、特定の色トナーによ
る現像を繰返す画像形成方法にも通用することができる
上記における現像は磁気ブラシ法によって行うのが好ま
しく、現像剤は非磁性トナーや磁性トナーを用いるいわ
ゆる1成分現像剤、トナーと鉄粉等の磁性キャリアを混
合したいわゆる2成分現像剤のいずれとも使用すること
ができる。現像に当っては磁気ブラシで直接摺擦する方
法を用いてもよいが、特に第2の現像以後は形成された
トナー像の損傷を避けるため現像剤層が感光体面に惨神
しない現像方式であって、現像スリーブと感光体との間
隙が該スリーブ上の現像剤層の厚さより大きく設定(但
し、両者間に電位差がない場合)されている現像方式、
例えば米国特許3,893,418号明細書、特開昭5
5−18656号公報、特願昭58−57446号、特
願昭58−238295号の公報、特願昭58−238
296号の各明細書に記載されているような方式を用い
ることが特に好ましい。この方式においては、彩色を自
由に選べる非磁性トナーのみからなる一成分現像剤、非
磁性トナーを含んだ二成分現像剤を用い、現像域に交番
電場を形成し、静電像支持体と現像剤層を接触させずに
現像を行うものが好ましい。但し、磁性トナーを用いた
現像剤であってもよい。現像に用いるカラートナーは、
通常、トナーに用いられる公知の結着用樹脂、を機態機
の顔料、染料等の各種有彩色、及び荷電制御剤などの各
種の添加剤等からなる、公知技術によって作られた静電
像現像用トナーを用いることができる。キャリアとして
は、通常、静電像に用いられる鉄粉、フェライト粉、更
に好ましくは鉄粉やフェライトに樹脂被覆を施したもの
、あるいは樹脂中に磁性体を分散したもの等の高抵抗磁
性キャリア等、各種公知のキャリアを用いることができ
る。
また、本件出願人が先に出願した特願昭58−2496
69号、同58−240066号各明細書定記載された
現像刃”法が用いられてもよい。
以上の説明はすべて、いわゆる3色分解フィルタと3原
色トナーを用いたカラー複写機の実施例について述べた
が、本発明の実施態様はこれに限定されるものではなく
、各種の多色画像記録装置、カラー写真プリンタ等広く
使用することができる。
分解フィルタの色、及びそれに対応するトナーの色の組
合せも目的に応じて任意に選択できることはいうまでも
ない。
本装置により多色原稿の複写を行うと、画像のズレ、色
の滲み等のない美しい複写物を得ることができる。
また、以上の説明では、全面露光用の光の分光特性は青
(B)、緑(G)、赤(R)のフィルタを用いたもので
得られるが、フィルタ以外の手段によって得られてもよ
く、またその分光特性もG、B、Rに限るものではない
。要は、特定光による全面露光によって、感光体上の特
定光に対応した特定のフィルタ部のみに電位パターンを
形成するような分光特性であればよい。従って、上記で
いう「複数種のフィルタ」とは、車種の色分解フィルタ
(特定波長域のみ光を透過するフィルタ)とフィルタの
ない部分(透明樹脂あるいは大気等であってもよい)と
でなる眉をもつ感光体であってもよい。このフィルタの
ない部分は透明フィルタと見なし、前記「複数種のフィ
ルタ」に含まれるのである。
へ、実施例 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、これ
により本発明の実施の態様は限定されるものではない。
1見■土 ケッチェンブラック(導電性カーボン)と塩化ビニル−
マレイン酸共重合体からなる厚さ2.3μmの導電層と
、次の化合物1からなる厚さ21.5μmの電荷輸送f
fi (CTL)と、次の化合物2からなる厚さ1μm
の電荷発生層(CGL)とを順次積層した感光体上に、
第6図の装置を用いて第1図(C)及び第4図(B)の
構造を有しかつ第11図に示す分光特性の厚さ2μmの
色分解用フィルタを厚さ15μmのポリエステルフィル
ム上に設けたものを接合し、像担持体を作製した。
2H5 化合物2: 上記のフィルタ層を有する薄膜と感光体との接合(接着
)には、本実施例では、接着剤として、ヒートシール接
着剤を用いた。
次に、上記の像担持体を第12図に示す画像形成装置に
組込み、画像形成を行った。第12図において、像担持
体40に一次帯電器4のランプで一様露光を行いながら
直流のスコロトロンコロナ放電器4により像担持体40
の表面電位が一2200Vになるように帯電した。この
場合、像担持体の周速を70龍/secとした。
次に、像露光を行いながら、交流成分をもつスコロトロ
ンコロナ放電器からなる二次帯電器5で像担持体40の
表面電位が+50Vになるように帯電した。像露光の際
には、赤外及び紫外光は予めフィルタによりカットした
次に、ブルーフィルタを通して一様露光を行うことによ
り、原稿りの白地部+40V、原稿りの黒地部−270
Vの約310 Vのコントラストの静電像が形成された
。この電位コントラストは、透明絶縁層を用いた場合の
約1/3であった。この静電像を現像器7で現像した。
現像器7では、マグネタイトが樹脂中に70−t%分散
含有した、平均粒径が25μm、磁化が30emu/g
、゛抵抗率が10′4Ω−■以上のキャリアと;スチレ
ン−アクリル樹脂にイエロー顔料としてベンジジン誘導
体10重量部とその他荷電制御剤とを加えた平均粒径が
108mの正帯電用非磁性トナーTとから成る現像剤1
)eを、トナーの現像剤中に対する比率が20wt%に
なる条件で用いた。また、第13図に明示した同現像器
7の現像スリーブ47の外径は30m、その矢印B方向
への回転数は100rpI11、矢印入方向へ回転する
磁石体43のN、 S磁極の磁束密度は900ガウス、
回転数は11000rp、現像域での現像剤層の厚さ0
.3 t*、現像スリーブ47と像担持体40との間隙
0.5龍とし、現像スリーブ47には一100■の直流
電圧と2.0kHz、10QOVの交流電圧の重畳電圧
(正法波の振幅はn x tooo vである)を印加
する非接触現像条件によった。
なお、現像器7で静電像を現像している間は、他の同様
に構成された第12図の現像器10.19を現像を行わ
ない状態に保った。それは、現像スリーブを電源45.
46から切り離してフローティング状態とすること、あ
るいは接地すること、又は積極的に現像スリーブに静電
像と同極性(すなわちトナーの帯電と逆極性)の直流バ
イアス電圧を印加することによって達成され、中でも、
直流バイアス電圧を印加することが好ましい。また、非
現像時、現像装置の駆動を停止した。現像器10.19
も現像器7と同じ非接触現像条件で現像するものとして
いるから、現像スリーブ上の現像剤層は除去しなくても
よい。この現像器10には、現像器7の現像剤のトナー
がイエロー顔料の代わりにマゼンタ顔料としてポリタン
ダストリン酸を含むトナーに変えられた組成の現像剤を
用い、現像器19には、同じくトナーがシアン顔料とし
て銅フタロシアニン誘導体を含むトナーに変えられた組
成の現像剤を用いた。勿論、カラートナーとして他の顔
料や染料によるものを用いることもできるし、また、現
像する色の順番も鮮明なカラー画像が得られるように適
当に決定し得る。
特に、現像する色の順番は、カラー画像の鮮明性や得ら
れる電位コントラストに関係することもあるので、慎重
に決定する必要がある。
現像器7で現像された像担持体40の表面をスコロトロ
ンコロナ帯電器により、表面電位が+110■に再帯電
した後、グリーンフィルタを通して一様露光を行った。
これによって得られた静電像の電位は、白地部+60V
に対して、黒地部−210■であった。この静電像を、
現像スリーブに直流成分+IOV、交流成分2.0kH
z、1000 Vの電圧を印加した以外は現像器7にお
けると同じ条件で、現像器10により現像した。
同様に、スコロトロン帯電器により表面電位が+130
 Vに再帯電した後、レッドフィルタを通して一様露光
を行った。これにより、白地部+70Vに対して、黒地
部−190■の静電像を形成し、この静電像を、現像ス
リーブに直流成分+50V、交流成分2.0kHz、1
000 Vの電圧を印加した以外は現像器7におけると
同じ条件で、現像器19により現像した。
この3回目の現像が行われ、像担持体40上に3色のカ
ラー画像が形成されるようになった段階で、コロナ放電
器20と転写前ランプを作動し、それによってカラー画
像を転写され易くして、転写器51で複写紙Pに転写し
、分離器52で分離を行い、熱ローラ一定着器21によ
って定着した。
カラー画像を転写した像担持体40は、白色光を照射し
つつ除電器によって除電され、クリーニング装置22の
クリーニングブレード54によって表面から残留トナー
が除かれ、カラー画像形成の行われた面がクリーニング
装置22を通過した時点で、完全にカラー画像記録の一
サイクル工程を終了した。
この実施例1での画像形成条件を下記表−1にまとめて
示した。
(以下余白、次頁に続く。) 表  −1 実】l引l に示す様な分光特性を示す厚さ60μ!5・T・感光層
と、第4図(B)に示した構造を有しかつ第11、図に
示す分光特性を有する厚さ2μmの色分解用フィルタを
厚さ15μmのポリエステルフィ例1と同様の画像形成
を下記表−2に示すような革件で行った。使用した感光
体のドラム径は200龍、感光体ドラムの周速度は15
0mm/secであった。
この実施例2では、接着剤は約200℃まで加熱し、熔
融状態とした。感光体巻き取り部の感光体は、室温にま
で低下することで、十分接着力を生ぜしめた。
(以下余白14次頁に続く。) 表  −2 ス】U連1 実施例1.2は、シート状感光体に、フィルタ層を有す
る薄膜を付着させる例であるが、この実施例3では、薄
Ml!側に離型処理を施して支持体側の離型処理を止め
て剥離の際に接着剤が支持体側に残る様にしたウェッブ
上に、前記と同様に複合フィルタ層を印刷して積層ウェ
ッブを作成した。
第7図に示す装置により、Mi層ウェッブからフィルタ
層を有する薄膜を剥離し、適当なサイズに裁断した後に
感光体ドラムへ送った。感光体ドラムは、あらかじめデ
ィッピングにより接着剤を付着した。
得ら、れた感光体は、第1図(C)の構造を有するもの
である。第1図(C)の様に感光体面側にフィルタ層・
を設置する接着法と、フィルタ層を有する薄膜を第1図
(C)に対して反対側に接着させる方法(第1図(A)
:感光体面とフィルタ層をはなす。)がある。しかし、
好ましくは、第1図(C)の様に接着する方が好ましい
。その理由として、使用時の摩耗、傷付きに対し強い上
に、フィルタ層がオゾンにおかされない等の利点がある
。接着剤の影響により感光体の汚染のおそれがある場合
は、第1図(B)の構成が望ましい。
止較皿 実施例1〜3で使用した接着剤は非水溶性であるが、こ
の比較例では、水溶性接着剤(例えばカゼイン)を使用
してフィルタを接着し、同様にして画像形成を供した。
この結果、実施IJIJによる接着剤を使用して製造し
た感光体による画像は良好であったのに対し、水溶性タ
イプの接着剤を使用して製造した場合、接着剤の種類に
よって画像流れの起こるもの、画像コントラストの出て
ないもの、まったくトナーが付着せず、画像形成されな
いものと、様々であった。水溶性タイプの接着剤による
接着層を介在させた感光体は、いずれも、実施例による
接着剤を使用した感光体による画像よりも優れたものを
得ることはできなかった。
水溶性タイプの接着剤では、接着剤自体が低抵抗である
為、形成された1次潜像において電荷が保持されずに別
のフィルタ部に流れる事、また、1次帯電時に基体から
注入される1次帯電電荷と逆極性の電荷がトラップされ
ない事により、上記現象がおこるものと考えられる。
それゆえ、感光層とフィルタ層の接合には、高抵抗であ
る本発明の様なタイプの接着剤を使用する必要がある。
      ゛
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を例示して説明するものであって、第1図
(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F)は
各種感光体の一部断面図、第2図は薄膜を支持体上に設
けた状態の一部断面図、 第3図(A)及び(B)は複合フィルタを有する積層物
の断面図、 第4図(A)、(B)及び(C)はフィルタの各種パタ
ーンを示す一部平面図、 第5図(A)、(B)及び(C)は他の接着方法を示す
主要段階の一部断面図、 第6図、第7図は感光体に対するフィルタ層の接着工程
を示す概略図、 第8図〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6
〕、〔7〕及び〔8〕は赤色原稿からの像形成プロセス
を説明する図、 第9図は%植着色原稿からの像形成プロセスを説明する
図、 第10図、第12図は多色画像形成装置の断面図・ 第11図はフィルタの分光特性を示すスペクトル図、 第13図は現像器の断面図、 第14図は感光体の光感度を示すグラフである。 なお、図面に示す符号において、 1・・・・・・・・・支持体 2.13・・・・・・・・・接着層 3a・・・・・・・・・フィルタ層 3b・・・・・・・・・薄膜 3C・・・・・・・・・保護石 ′   −11・・・
・・・・・・導電性部材 12・・・・・・・・・感光層 である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、感光層の上側又は/及び下側に、色分解機能を有す
    る層がポリクロロプレン接着剤を介して接着されている
    感光体。
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