JPS62262457A - 高分子lb膜電気素子 - Google Patents

高分子lb膜電気素子

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JPS62262457A
JPS62262457A JP61104900A JP10490086A JPS62262457A JP S62262457 A JPS62262457 A JP S62262457A JP 61104900 A JP61104900 A JP 61104900A JP 10490086 A JP10490086 A JP 10490086A JP S62262457 A JPS62262457 A JP S62262457A
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surface pressure
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molecular
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Junko Shigehara
淳孝 重原
Akira Yamada
瑛 山田
Masahiko Hara
正彦 原
Hidenari Nakahama
仲浜 秀斉
Seizo Miyata
清蔵 宮田
Takashige Murata
村田 敬重
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 、   [産業上の利用分野] −本発明は導電性ないし半導体基板上に累積された、厚
さIOA以上の平滑かつ均質な有機絶l性(超)薄膜上
に導電性ないし半導体電極を設置してなる高分子LB膜
電気素子に関する。
[従来の技術] バリスタ、サイリスク、ダイオード、フォトダイオード
、発光ダイオード、トランジスタ、それらを集積してな
るLSI等は、基本的にMIM (Metal/In5
ulator/Metal  :金属/絶縁体/金属)
、M I S (Metal/In5ulator/S
em1conductor :金属/絶縁体/半導体)
 、MS (Metal/Sem1conductor
 :金属/半導体 = ショットキー素子)、S I 
S (Semiconductor/In5ulato
r/Sem1conduct。
r)、等の構造に分類される。このうち1層を必要とす
るMIM、MIS、MSM素子に関しては、通常アルミ
ニウムやベリリウム等の基板やシリコン基板表面を薄く
酸化して金属酸化物ないし5tO2絶縁層を形成させ、
しかるのちに対向電極を設ける手法がとられている。し
かしながらこの手法は上記以外の金属ないし半導体基板
には適用できず、特に化合物半導体を含めたS1以外の
半導体を用いた場合は、ダイオード、フォトダイオード
、発光ダイオード、電界効果トランジスタ、等応用範囲
の広いMIS型素子への適用ができない。
従って有機の絶縁性(超)薄膜を1層に用いることがで
きれば、すべての組み合わせを達成できるはずである。
その際、用いる絶縁性(超)薄膜は50A以下、好まし
くは2OA以下の膜厚であり、かつ平滑かつ均質である
ことが要求される。
分子配向の揃った、平滑かつ均質な有機超薄膜の作成法
の一つにラングミュア・プロジェット法(以下LB法)
がある、LB法は、有機分子を好ましくは水と混和しな
い有機溶媒の希薄溶液とし、それを清浄な水平面上に展
開して、溶媒が蒸散した後に残る気体膜を平面方向に圧
縮して分子が密にバッキングされた固体膜を形成させ、
しかる後に固体基板を水平面と垂直方向に上下すること
により固体基板表面に固体膜を移し取り、累積させる方
法を言い、この結果形成された基板上の(超)薄膜をL
B膜と称する(例えば、文献に、 B、 Blodge
tt、J、 Am、 Chew、 Soc、 、 55
.1007(1935>を参照)。
これに対し、固体膜表面に基板が水平に接するように上
下して累積する水平付着法も開発され(文献に、 Fu
kuda他、J、Co11oid Interface
 Sci、 54430(1976) ’) 、現在で
は水平付着法による基板上の(超)薄膜もLB膜と呼ば
れている。LBlljiの3長は、分子オーダーの超薄
膜から、積層を繰り返せば任意の厚みの累積膜まで作成
でき、かつ分子配向の揃った平滑・均質な膜であること
にある。
従ってLB膜は、[発明の効果]に後述するように種々
のエレクトロニクス用材料として期待され、炭素数16
以上の直鎖脂肪酸ないしそのアルカリ土類金属塩、カド
ミウム塩のLB膜化は広く検討されて来た[例えば、福
田清成、中原弘雄(分担執筆)、化学ll説40゛°分
子集合体” p82−104.1983、及びその文献
]、シかしながら、これら脂肪酸ないしその金属塩のL
B膜は力学強度、耐熱性等に乏しく実用に供せられない
、そこで重合性脂肪酸をLB膜化してから重合処理を施
すか、あるいは水面上で重合してからLB膜化する手法
が考案されたが(文献、同上)、後重合法では重合時に
膜のひきつりやクラックの形成が甚だしく、水面上重合
法では重合条件の設定が雅しく、かつ垂直浸せき・水平
付着両法による基板上への移し取りが極めて難しくなる
。従って、力学強度、耐熱性等に優れた高分子のLB膜
が可能になれば、その産業に与える波及効果は極めて大
きいと考えられる。
一般に、柔軟・線状高分子はいかなる希薄溶液に於いて
も糸まり状の集合状態を有しており、水面状に展開した
ときに気体膜状懲が取れないのでLB化に適さない。例
外的にポリペプチドのLB膜が報告されているが(文献
、J、 H,McAIear他、Symposium 
on VLSI Technology、 Diges
t of Tech、 Papers、 82 (19
81) ) 、それらは例えばりクロフォルム/トリク
ロロ酢酸/メタノール、等の特殊な多成分溶媒にしか溶
けず、かつ溶解性を保つための必須成分であるトリクロ
ロ酢酸が基板として用いる金属の表面を劣化させる可能
性があり、やはり上述の素子を作製するための材料とし
て適さない。
[発明の目的] 従って本発明の目的は、力学強度、耐熱性、等に優れる
式〈1)のポリフマレートの高分子LB膜を1層とする
高分子LB膜電気素子およびその製造法を提供すること
である。
[発明の構成コ 本発明は、一般式(1)で示されるポリフマレートを、
水と混和しない有機溶剤の0.1−3 mg/mlの濃
度の溶液とし、それを清浄な水平面上に静かに展開して
有機溶剤を蒸散させて表面圧1 dyne/c重以下の
気体膜を形成させ、それに水平面方向に圧力を加えて表
面圧10−30 dyne/cmに制御して得られる単
分子固体膜を垂直浸せき法または水平付着法により固体
基板上に累積してなる高分子LB膜を1層とする高分子
LBli電気素子およびその製造方法に関する。
OOR −(CI−CID −(1) OOC 但し式(1)において、Rは、次のz>−d)のいずれ
かより選ばれる基である。
a)炭素数3以上30以下の枝分かれ炭化水素基であり
、フマレートエステルから数えたとき3つ目の炭素より
内側に1つ目の枝分かれ点を持ち、同様にある枝分かれ
点から次の枝分かれ点までの炭素数が3以下である炭化
水素基6 b)第一アミド、第二アミド、ヒドロキシ、チオール等
の易動性水素を含まず、かつN、0、P、Sより選ばれ
るヘテロ原子をふくんでおり、水素を除く構成原子数が
3以上30以下の枝分かれ炭化水素系基であり、フマレ
ートエステルから数えたとき構成原子数3以内に1つ目
の枝分かれ点を持ち、同様にある枝分かれ点から次の枝
分かれ点までの構成原子数が3以下である炭化水素系基
c)トリフロロメチル、ペンタフロロエチル、ヘプタフ
ロロ−n−プロピル、あるいは亀)の炭化水素基の水素
の一部ないし全部がフッ素に置き換わった基より選ばれ
るフッ素系炭化水素基。
d)ヒドロキシ基を含まず、構成原子数、枝分かれの様
子がb)と同様であるシロキサン系炭化水素基。
本発明に用いられるポリフマレートは、大津らにより開
発された方法(文献、T、 0tsu et al、 
、 Hakromol、 Chew、 、 Rapid
 Commun、 、 2.725 (1981) )
に基づき合成され、それらは参考例にて詳述する。
これらポリフマレートはガラス転移温度Tgが200°
C以上(分解)であり、汎用の有機溶媒、例えばクロロ
フォルム、二塩化エチレン、ジオキサン。
テトラヒドロフラン、ベンゼン、などに易溶である。ポ
リフマレートをこれらの有機溶媒の希薄溶液とし、水面
上に展開して溶媒を蒸散させると、各々の分子が互いに
相互作用していない気体膜状態が得られる。これは本発
明で用いられるポリフマレートが剛直な(lIl鎖を有
し、分子形態が棒状であるため、糸まり状の会合体にな
らないからである。水面上への展開に際しては、ポリフ
マレート溶液の濃度および溶媒種に注意を払う必要があ
り、濃厚溶液ないし水と混和する溶媒の溶液を用いると
単なる水面展開膜になりやすく、その場合、膜の分子配
向、表面平滑度、均質性、等を制御できないばかりでな
く、分子オーダーの例えばIOA内外の超薄膜はTA!
!8!すべくもない、従って、水と混和しない溶媒、例
えばクロロフォルム、二塩化エチレン、ベンゼン、等を
選ぶ必要があり、その蒸散速度から鑑み、クロロフォル
ムが最も好ましい。
また、展開する溶液の濃度は10 mg101以下であ
る必要があり、好ましくは0.1−3 mg/mlの範
囲である。溶媒種と濃度の選択は作業温度によっても若
干変化する必要があり、高温になる程高沸点溶剤、例え
ばベンゼンや二塩化エチレン等が選択され、またより希
薄な溶液にすべきである。但し通常の作業温度、10−
35°Cの範囲では先に述べた[クロロフォルム−10
H/m1以下コの条件で十分である。
なお、脂肪酸(およびその金属塩)のLB膜では、その
ゾル−ゲル転移温度Tc(固体膜から液晶状態膜への転
移)が低いため概ね25°C以下で作業する必要がある
が、本発明の高分子LB膜ではTgが200°C以上で
あるため、70−80’Cに至る高い温度でもLB化が
可能である特長を有する。従って、作業条件の運択幅が
広いだけではなく、このような高温でしか溶解しない機
能分子との混合溶媒から混合LB膜を形成させることも
できる。
以上のようにして得られた気体膜に対し、水平方向から
表面圧を加え10−30 dyne/ca+に保つと固
体膜状態になる。どの程度の表面圧に設定するかは用い
るポリフマレートの種類に依存し、あらかじめ表面圧−
面積(FA)等温曲線を求めておき、その固体膜相に相
当するFA凸曲線鋭い立ち上がり部分の表面圧に設定す
る。これに関しては実施例をもって詳述する0次に、こ
の固体膜を垂直浸せき法または水平付着法により基板表
面に移し取るとLBI!iが形成される。垂直浸せき法
では、基板の引き上げ・押し下げ両時に累積されるので
Y膜が形成され、水平付着法ではZMとなる。但し、脂
肪酸のように非対称な線状分子と異なり、このポリフマ
レートは剛直・円筒状線状高分子であり、X、Y、Z膜
の区別がなくいずれにしろ同じ形式のLB膜となる。な
お、例えばポリ(ジ−イソプロピル)フマレートの場合
、分子模型から計算される円筒の直径はIOA程度と見
積られるが、LB膜の厚み測定から計算される1層当た
りの厚さは10−11 Aであり、従ってこのLB膜お
よび水面上のラングミュア膜は、平面上に円筒が横にバ
ッキングされた分子配向状態を取っていることがわかる
0通常の脂肪酸ないしその金属塩のLB膜は、Tcおよ
び溶解性によりLB化が可能な鎖長の下限が炭素数にし
て16(これ以下では水相に溶は込んでミセルを形成す
る)、膜厚にして20A程度である。しかし本発明のポ
リフマレートを用いれば、トンネル効果が発現され、上
述の素子が成立する10A程度の単層膜を容易に得るこ
とができる。
垂直浸せき法においては、基板の上下動の速度が形成さ
れるLB膜の特性に大きく影響し、脂肪酸等では0.5
−1 mm/win以下の速度で累積しないと膜欠陥が
多くなる。しかし本発明のポリフマレートのLB化では
、10龍/mtnの極めて大きな基板移動速度であって
も十分累積可能である0例えばポリ(ジ−イソプロピル
)フマレートを10mm/winで20層累積して40
0倍の微分干渉光学顕微鏡を用いて写真撮影し、100
0倍に引き伸ばして観察した結果では少なくとも0.0
5μm以上の大きさの膜欠陥は認められない、一方、同
条件で累積したアラキン酸カドミウム塩のLB膜は、1
−5μmに及ぶ大きな膜欠陥がいたるところに見うけら
れる。このように本発明のLB膜は10 ff1m/f
lIin以下の基板移動速度であれば累積可能であるが
、安全性を鑑み51111/1Iin以下、好ましくは
操作性を合わせ考え2−3 m■/■inが適当である
。水平付着法においては、水面上の固体膜と基板が接す
る瞬間の基板移動速度が5 I1m/謹in以下、好ま
しくは1−3 am/winに制御すべきである。
垂直浸せき法においては、強親水的材料、例えばポリビ
ニルアルコールやポリアクリルアミドなどの素材、及び
テフロン系材料を除き、殆ど全ての金属、プラスチック
ス、セラミックスを基板素材として用いることができる
。また、水平付着法においてはテフロン上にも積層可能
である。但し、基板表面の平滑度には影響されるが、肉
眼観察で研磨痕跡が認められない程度のミラー表面であ
れば十分である。素子を形成する場合に基板として特に
有用かつ累積し易いものを例示すると、^l、Si、 
Ge、Ni、 Fe、Co、Cu、Pt、Au、希土類
金属、金属酸化物及び金属酸化物半導体、例えば、5i
02・NiO・5n02・In2O3・インジウムスズ
ネサガラス(以下ITOネサと略)、酸化スズネサガラ
ス(以下ネサと略)など、化合物半導体、例えば、ガリ
ウムヒ素、ガリウムリン、インジウムリンなど、カルコ
ゲン類、例えばセレン化亜鉛、硫化亜鉛などの遷移金属
セレン化物、硫化物など、WO3系カルコゲニド、v0
2系カルコゲニドなど、ポリカーボネート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、等
であるが、これらのみに限定されるものではない。
このようにして得た基板上のLB膜に、さらに導電性な
いし半導体電極を適当な方法、例えば真空蒸着、高周波
スパッタリング、イオンビームスパッタリング、分子線
エピタキシー、等の諸法により設ければ、本発明の目的
とする高分子LB膜電気素子が得られる。
[発明の効果] 本発明の高分子LB膜電気素子は、力学強度、耐熱性、
耐湿性、耐光性、透明性、絶縁性に優れたIOAオーダ
ーのポリママレー)LB膜を1層として採用しているた
め、MとSのすべての材料系に適用可能であり、次のよ
うに利用される。
1)HIM(Metal/In5ulator/Met
al)型素子、即ち、バリスタ、サイリスタ、など。
2)MIS型素子、即ち、ダイオード、フォトダイオー
ド、発光ダイオード(LED) 、など。
3)St!3(p−!3emiconductor/I
n5ulator/n−3層miconducn−3e
型素子、即ち、ダイオード、フォトダイオード、発光ダ
イオード(LED) 、など。
[実施例の説明] 次に実施例をもって本発明を詳述するが、それに先立ち
、本発明に使用されるポリフマレートの作成法及びポリ
フマレートLBJjlの作製法を参考例をもって記述す
る。
参考例1゜ ジイソプロピルフマレートをガラスアンプル中に10g
とり、ラジカル重合開始剤として、2゜2゛−アゾビス
イソブチロニトリルを0.1g添加し、次にアンプル内
を窒素置換および脱気をくり返した後密封し、40°C
で48時間塊状重合を行ない、重合後内容物をベンゼン
に溶解し、大量のメタノール5投入してポリマーを沈殿
させ、口割し十分メタノール洗浄を行なった後、減圧乾
燥して目的の、ポリ(ジイソプロピルフマレート)(以
下PDiPFと略)を得た。
参考例2゜ ジターシャリブチルフマレートをガラスアンプル中にL
ogとり、ベンゼン10m1を加え、ラジカル重合開始
剤として、ベンゾイルペルオキシド 0.2gを添加し
、次にアンプル内を窒素置換および脱気を繰り返した後
密封し、60°Cで10時時間液重合を行なった9重合
後の処理は、参考例1と同様に行なって目的のポリ(ジ
ターシャリブチルフマレート)(以下PDtBFと略)
を得た。
参考例3゜ ジシクロへキシルフマレートをガラスアンプル中にLo
gとり、ラジカル重合開始剤として、2゜2″−アゾビ
スイソブチロニトリルを0.1g添加し、次にアンプル
内を窒素置換および脱気をくり返した後密封し、60°
Cで10時間塊状重合を行なった0重合後の処理は、参
考例1と同様に行なって目的のポリ(ジシクロへキシル
フマレート)(以下PDcHFと略)を得た。
参考例4゜ 内面積20X20 cm 、深さ3 cmのテフロン製
トラフに純水を2.5cI11の深さになるように入れ
、部屋全体の温度を20°Cに設定する。濃度1 mg
/mlのPDiPFのクロロフォルム溶液を150μl
水面上に静かに展開し、溶媒を蒸散させる。水面に半分
差し込まれるように設置されたNo、4の粗さの 2.
5X5cll+のろ紙の重さを量ることにより表面圧を
検知しながら、水面上に設置された長さ20 cmのテ
フロン製浮子を2層m/sinの速度で平行移動させて
氷表面を狭くして行き、表面積と表面圧をW1測するこ
とにより第一図(a)に示すFA曲線を求めた。
これによりPDiPFは表面圧15−25 dyne/
c+sの範囲で固体膜を形成することがわかる。厚さ1
.0mm、面積2.5X5 cmの清浄なITOネサガ
ラス(表面抵抗10Ω/cm )を、水面に対して垂直
に2.0 am/winの速度で上下させ、表面圧が常
に20dyne/cmとなるようにテフロン浮子を移動
させながら垂直漫せき法により1及び20Ji2累積し
た。このLBIIIを400倍の微分干渉光学顕微鏡で
写真撮影し、1000倍程度に引き伸ばして観察した結
果からは、いずれも少なくとも0.05μm以上の大き
さの膜欠陥は認められなかった。また、表面粗さ計によ
り20層累積したLB膜について求めた全膜厚は210
Aであり、これより1層当たりの厚さは10.5Aと計
算される。
このLB膜を乾燥アルゴン雰囲気下、100°Cで12
時間装いた後、再び型機り&観察、および膜厚測定を行
なったが、なんらの変化も認められなかっ実施例1゜ 参考例4のPDiPFの20層累積したLB膜に対向電
極としてAIを約400Aの厚さに蒸着し、ITO及び
A1層を伝導度測定装置に接続して直流2端子法1■で
伝導度を測定したところ、アルゴン雰囲気下20°Cで
1O−13S/am以下であることがわかった。更に、
5°Cずつ昇温し、その温度に12時間放置した後同様
の測定をおこなったところ、160°Cに至るも絶縁特
性になんら変化は認められなかった。また、1層積層し
たときのITO/PDiPF−LB膜/Atの三層構造
はサイリスタに相当し、サイリスタに特有な第二図に示
す電流−電圧(1−V)特性を示した。
参考例5゜ 参考例4と同様の方法で、但しアラキン酸をPDiPF
の代わりに用い、水相中に4+*Hの濃度になるように
塩化カドミウムを入れて、表面圧を15dyne/cm
に保ってITO基板上にをアラキン酸カドミウム塩20
層累積したLB膜を作成した。アラキン酸カドミウム塩
一層当たりの厚さは28Aであることが知られているの
でこのLBJljの全膜厚は220Aである。このLB
膜上に対向電極としてA1を約40OAの厚さに蒸着し
、ITO及びA1層を伝導度測定装置に接続して直流2
端子法1■で伝導度を測定したところ、アルゴン雰囲気
下20’Cで10−’33/。m以下であることがわか
った。更に、5°Cずつ昇温し、その温度に12時間放
置した後同様の測定をおこなったところ、45−50°
Cの間で絶縁破壊が起きることを確かめた。
参考例6゜ 参考例4と同様に、但しPDiPFの代わりにPDtB
Fの1 yag/膳lクロロフォルム溶液を用いてFA
曲線を求め、その結果を第一図(b)に示した0次に表
面圧20 dyne/c+mで1及び20.fi1m層
したLB膜を作成した。全膜厚は220 Aであり、一
層当たりの膜厚はIIAに相当する。実施例1と同様に
微分干渉顕微鏡観察を行なった結果、少なくとも0.0
5μm以上の膜欠陥は認められなかった。
このLBJliを乾燥アルゴン雰囲気下、100’Cで
12時間装いた後、再び顕微鏡観察、および膜厚測定を
行なったが、なんらの変化も認められながった。
実施例2゜ 参考例6のようにしてPDtBFを20層累積したLB
膜に参考例5と同様に対向tMi1を設けて伝導度測定
を行な・た結果、20°Cで10″13S/。・以下の
良好な絶縁性を示し、昇温実験では160″Cに至るも
゛絶縁特性になんら変化は認められなかった。また、1
層累積した場合のITO/PDtBF−LB膜/Alの
三層構造はサイリスタに相当し、サイリスタに特有なr
−v特性を示した。
参考例7゜ 参考例4と同様に、但しPDiPFの代わりにPDcH
Fの1 ff1g/+*Iクロロフォルム溶液を用いて
FA曲線を求め、その結果を第一図<cjに示した0次
に表面圧20 dyne/c+*で200層積したLB
膜を作成した。全膜厚は220^であり、一層当たりの
膜厚はIIAに相当する。実施例1と同一に微分干渉顕
微fiA観察を行なった結果、少なくとも0.05μm
以上の膜欠陥は認められなかった。
このLB膜を乾燥アルゴン雰囲気下、100″Cで12
時間装いた後、再び閉微鏡観察、および膜厚測定を行な
ったが、なんらの変化もz2められながった。
実施例3゜ 参考例7のLB膜に実施例1と同様に対向電極を設けて
伝導度測定を行なった結果、20”Cで1i13S/c
m以下の良好な絶縁性を示し、昇温実験では160°C
に至るも絶縁特性になんら変化は認められなかった。ま
た、積層数が1のこのITO/PDcHF−LB膜/A
Iの三層構造はサイリスタに相当し、サイリスタに特有
なI−V特性を示した。
実施例4−12 参考例4と同様に、但し第−表に示す各条件でポリフマ
レートのLB膜を作成した。参考例4と同様に微分干渉
閉微鏡観察を行なった結果、少なくとも0.05μm以
上の膜欠陥は認められなかった。
このLB膜を乾燥アルゴン雰囲気下、100°Cで12
時時間−た後、再び顕微鏡観察、およびM厚測定を行な
ったが、なんらの変化も認められなかった。また、実施
例1と同様に対向電極を設けて電流−電圧測定を行なっ
た結果、第−表に示す特性を示し、昇温実験では160
°Cに至るもこの特性になんら変化は認められなかった
実施例13 基板にGaPを用いた他は参考例4と同様にして、PD
iPFを1層積層したLBJIiを作成した。対向電極
として実施例1と同様にAIを約200^の厚さに蒸着
し、電流−電圧特性を測定した。その結果良好な整流効
果が認められ、この1−3i/ PDiPF−LB膜/
Alの三、Iw構迫力(MIS型の素子として働くこと
が確かめられた。また、この素子に、0.4霞W/。−
の白色光を照射すると第三図(b)のようになり、光電
変換能を有することがわかった。
実施例14 基板に(GaP)0.g −Ag3.1  を用いた他
は実施例13と同様にLB化を行ない、PDiPFが1
層積層したのち実施例13と同様に対向電極を設けた。
この素子に、直流電位5■をあたえると赤色に発光し、
発光ダイオード、エレクトロルミネッセントディスプレ
イ等に応用可能であることがわかった。
【図面の簡単な説明】
第1図 (a)参考例4に記載のPDiPFの20°C
における表面圧−面積曲線 (b)9考例5に記載のPDtBFの 20°Cにおける表面圧−面積曲線 (c)参考例6に記載のPDcHFの 20°Cにおける表面圧−面積曲線 第2図 実施例1に記載のサイリスタの20°Cにおけ
る電流−電圧特性 第3ciil  実施例14に記載のMIS型素子の(
a)暗下における電流−電圧特性 (b)明下(白色光0.4n+W/cm 2 )におけ
る電流−電圧特性 第一表 手 続 補 E  8  (方式) 昭和61年8月8日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式(1)で示されるポリフマレートを、水と混和し
    ない有機溶剤の0.1−3mg/mlの濃度の溶液とし
    、それを清浄な水平面上に静かに展開して有機溶剤を蒸
    散させて表面圧1dyne/cm以下の気体膜を形成さ
    せ、それに水平面方向に圧力を加えて表面圧10−30
    dyne/cmに制御して得られる単分子固体膜を垂直
    浸せき法または水平付着法により導電性または半導体基
    板上に累積してなる高分子LB膜上に、導電性ないし半
    導体電極を設置してなる高分子LB膜電気素子およびそ
    の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 但し式(1)において、Rは、次のa)−d)のいずれ
    かより選ばれる基である。 a)炭素数3以上30以下の枝分かれ炭化水素基であり
    、フマレートエステルから数えたとき3つ目の炭素より
    内側に1つ目の枝分かれ点を持ち、同様にある枝分かれ
    点から次の枝分かれ点までの炭素数が3以下である炭化
    水素基。 b)第一アミド、第二アミド、ヒドロキシ、チオール等
    の易動性水素を含まず、かつN、O、P、Sより選ばれ
    るヘテロ原子をふくんでおり、水素を除く構成原子数が
    3以上30以下の枝分かれ炭化水素系基であり、フマレ
    ートエステルから数えたとき構成原子数3以内に1つ目
    の枝分かれ点を持ち、同様にある枝分かれ点から次の枝
    分かれ点までの構成原子数が3以下である炭化水素系基
    。 c)トリフロロメチル、ペンタフロロエチル、ヘプタフ
    ロロ−n−プロピル、あるいはa)の炭化水素基の水素
    の一部ないし全部がフッ素に置き換わつた基より選ばれ
    るフッ素系炭化水素基。 d)ヒドロキシ基を含まず、構成原子数、枝分かれの様
    子がb)と同様であるシロキサン系炭化水素基。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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