JPS62256876A

JPS62256876A - 電子部品用不燃性塗料

Info

Publication number: JPS62256876A
Application number: JP61099619A
Authority: JP
Inventors: Masaru Hasegawa; 優長谷川; Yasuhiro Shindo; 泰宏進藤; Hidemoto Ishida; 石田　英基
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1986-04-30
Filing date: 1986-04-30
Publication date: 1987-11-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、過負荷や自己発熱を伴う電子部品、すなわち
抵抗器、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサ、
コイル、各種ヒータ等の被覆材として使用される電子部
品用不燃性塗料に関するものである。

従来の技術従来、一般の電子部品用塗料は有機系を主とし、エポキ
シ系、フェノール系笈び難燃性に優れるシリコン系が知
られ、実用化されている。

発明が解決しようとする問題点このような従来の構成では、いずれも塗料の硬化焼付時
間が長く（３０分〜２時間）、また難燃性に優れたシリ
コン系は高温（１８０°Ｃ以上）にて焼付しなければな
らず、電子部品の製作工程上で量産性に欠け、かつ省エ
ネルギーの観点からも不向きとされているものの多用さ
れているのが現状である。特に最近では、電子部品製作
工程上の安全性の意味から、無臭、無煙で、かつ引火爆
発性のない無機質からなる不燃性塗料の開発が切望され
ている。また、最近の電子部品の小形・軽量化指向が進
み、小形化するのに必要な放熱効果を上げるものとして
、高熱伝導性絶縁塗料の開発が切望されているのが現状
である。

本発明は、このような問題点を解決するものであり、低
温（約１６０°Ｃ）かつ短時間（約１０分）の焼付硬化
を可能とし、また引火性がなく保安上安全で、無臭性を
有すると共に過負荷に伴う自己発熱や外部からの発炎に
対しても着火することなく、しかも高熱伝導性で耐湿性
等の品質特性も従来品と同等かそれ以上の性能を有し、
異常な過負荷や自己発熱を伴う電子部品用被覆材として
好適な電子部品用不燃性塗料を提供することを目的とす
るものである。

問題点を解決するための手段この目的を達成するために本発明の電子部品用不燃性塗
料は、アルミナ固形成分１％〜１１チを有する水性アル
ミナ質コロイド（以下アルミナゾルという）１部〜４０
部とエチルシリケート単量体１部〜５部を、シランカッ
プリング剤１部〜２部を触媒として加水分解させたもの
をバインダー成分として、それに無機質フィラーとして
６Ｑ部〜７０部、及び必要に応じて無機顔料１部〜１０
部を混合して均一な液状スラリーとして塗料化したもの
である。

作用この構成により、アルミナゾルを上記のように加水分解
することにより、有機配位子（シラノール）を低分子量
のアルミナゾル水和物骨格に、選択的に結合する。即ち
、このアルミナゾル水和物の無機部分に、水酸基安定性
と耐加水分解性を与えることになり、上記バインダーは
、薄い均一な皮膜を形成する。特に、シランカップリン
グ剤の無機質と結合する部分とシラノール（′こよるエ
チルシリケートに親和する部分とが相乗的に架橋するも
のと思われる。従って、本塗料の被覆されるべき電子部
品の素体を構成する金属面やガラス質の表面に対し、機
械的な密着性が良好である。このようなバインダー成分
に、無機的フィラーとして、アルミナ粉を入れ、必要に
応じて無機顔料を混合してなる塗料は、焼付温度１５０
’Ｃ〜１７０°Ｃ９焼付時間１０分〜１５分の硬化処理
により脱水縮合し、有害ガスの発生もなく、セラミック
状のシロキサンとなり、緻密な塗膜を形成する。

実施例以下、本発明の実施例について説明する。まず、アルミ
ナゾル（アルミナ固形成分１０％１粒径５ｍμ〜２ｏｏ
ｍ／１）２ｅｓ部にエチルシリケート単量体３部を、シ
ランカップリング剤２部を触媒として、加水分解させた
ものをバインダー成分として使用し、無機質フィラーと
してアルミナ粉を７０部及び無機顔料１部を混合して、
均一な液状スラリーとして塗料化した。

上記塗料を電子部品に塗布して特性調査を行った。ここ
において、電子部品で一番発熱量が大なるものは抵抗器
であり、不燃性の点で要求の強いものであるため、電子
部品の代表例として抵抗器を使用した。そして、抵抗器
には、酸化金属皮膜抵抗器で、２Ｗ・２２にΩのものを
用い、１６０’Ｃで１６分間の硬化乾燥を行ったものを
試験試料とした。下記に特性試験の結果を示すが、十分
規格値を満足し、かつ従来のシリコン系塗料よりも、不
燃性１表面硬度、耐熱性、耐溶剤性、熱伝導度の点で良
好な結果が得られた。

（以下余白）く試験方法〉不燃特性　　抵抗器に定格の１６倍の過負荷電力を破壊
するまで印加し、その時に発炎するかどうか調べる。また煙の発生度合を比較する。

耐溶剤性　　トリクロルエタンに浸漬し、超音波洗浄を
１０分間行い、塗膜の外観状態を比較する。（但し、両者とも乾燥条件を、１６０°Ｃで１５分間とする。）乾燥性：　比較
データである。

負荷寿命　　ＫＩ人Ｊ規格（ＲＣ−６４５人）を適用耐
湿負荷寿命二Ｅ工人Ｊ規格（ＲＣ−６４５Ａ）を適用湿
度特性：　　ＭＩＬ−３ＴＤ−２０２規格を適用温度サ
イクル　　Ｊ　Ｉ　５−Ｃ−６４０２規格を適用ここで
、本発明材料は、上記実施例に限定されるものではなく
、アルミナ固形成分１チ〜１１％を有するアルミナゾル
１部〜４０部に対し、エテルンリケート単量体１部〜６
部、シランカップリング剤１部〜２部の範囲で、所期の
目的、効果を達成することができる。ここで、アルミナ
ゾルが４部部を超えるものにするとフィラー表面には強
固に結合するが、残念ながら耐加水分解性に乏しく、カ
ップリング効果がないので塗膜強度が弱く、クラックが
発生し、実用面で不満足である。また、エチルシリケー
ト単量体の限定理由は、１部未満では、結合力がなくな
り、５部を超えた時には、ゲル化して塗膜にクラックが
発生するためである。

また、シランカップリング剤の限定理由は、１部未満で
は、触媒効力がなく、２部を超えた場合には、ゲル化し
、塗膜にクラックが発生するためである。一方、無機質
フィラーとして、アルミナ粉に限定しているのは、塗膜
が形成された場合の熱伝導度を高めるためである。現在
、量産でき得る無機絶縁物で、アルミナは高熱伝導度を
有するものの一つであり、アルミナゾルを塗料化したの
も高熱伝導度を得るためである。

発明の効果以上のように、本発明に係る電子部品用不燃性塗料は構
成されているものであり、低温かつ短時間の焼付硬化が
可能なため、量産性に富むと共に、省エネルギーの面で
も有利なものである。また、電子部品に被覆した際に、
塗膜強度も硬く、耐溶剤性に優れ、しかも過負荷に対し
、発炎や引火を伴わず、かつ耐熱性に優れているため電
子部品の被覆材としての安全性を十分確保することがで
きるものである。また、高熱伝導性を有し、電子部品の
小形化に有効であり、耐湿性等の品質特性も良好で、か
つ有機溶剤を使用しない無公害、無毒。

無臭の塗料を提供するものであり、その産業性は誠に大
なるものである。

Claims

【特許請求の範囲】

　アルミナ固形成分１％〜１１％を有する水性アルミナ
質コロイド１部〜４０部とエチルシリケート単量体１部
〜５部を、シランカップリング剤１部〜２部を触媒とし
て加水分解させたものに、無機質フィラーとしてアルミ
ナ粉５０部〜７０部を混合してなる電子部品用不燃性塗
料。