JPS6225614Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は１缶２回路式の給湯風呂釜に関するも
のである。

従来第２図に示したようにフイン１を共用して
このフイン１の上下部に給湯用吸熱管２と風呂用
吸熱管３を配した１缶２回路式の缶体を用いて給
湯と風呂の加熱を行うものでは、同時使用を行う
と給湯用吸熱管への熱分配が低い為充分な能力の
給湯が行えなかつた。この為従来のものでは給湯
時、水路４に配設した通水検出器５が通水を検出
すると浴槽６と風呂用吸熱管３との循環路７に介
設した循環ポンプ８の作動を停止せしめて、給湯
時は風呂の加熱が行えない所謂給湯優先方式を採
用していた。尚９は共用のガスバーナ、１０は風
呂スイツチ、１１はリレー、１２はリレー１１と
直列接続した通水検出器５の常閉スイツチ、１３
は循環ポンプ８と直列接続したリレー１１の常開
スイツチである。

このように従来のものでは給湯時は完全に風呂
の加熱が行えないものであるからそれ故使用勝手
が極めて悪いものであつた。

本考案はかかる従来例の問題を考慮して、満足
な能力の給湯が同時使用時においても行えるよう
にして、使用勝手の向上を計つたものであり、以
下図示の一実施例に基づいて具体的に説明する。

２１はフインで、このフイン２１の上下部に
夫々給湯用吸熱管２２と風呂用吸熱管２３を配設
して１缶２回路式の缶体を形成してある。２４は
ガスバーナである。２５は浴槽であり、風呂用吸
熱管２３と循環路２６で連結して、循環路２６に
は循環ポンプ２７を介設してある。又循環路２６
は途中を２水路に分岐して、一方の水路２６ａに
はオリフイス２８を、他方の水路２６ｂには水電
磁弁２９を夫々介設して、後述するように同時使
用時に作動して循環量を制限する装置Ａを構成し
てある。３０は給湯用吸熱管２２と接続した給湯
管３１の末端に設けた給湯栓、３２は給水管３３
に設けた通水検出器である。３４は風呂加熱を行
う時に投入するスイツチで、該スイツチ３４の投
入により循環ポンプ２７に通電が行われ、又リレ
ー３５が作動して、常開リレースイツチ３６が閉
じ、水電磁弁２９が開くようにしてある。そして
上記通水検出器３２の通水検出時に開くスイツチ
３７を前記リレー３５と直列に接続してある。

以上の構成において、給湯を行うのであれば給
湯栓３０を開けばよく、通水検出器３２の通水検
出によりガスバーナ２４が燃焼して給湯が行われ
る。又風呂の加熱を行う場合にはスイツチ３４を
投入すればよく、循環ポンプ２７が通電されて作
動し、リレー３５が作動して常開リレースイツチ
３６が閉じて水電磁弁２９が開かれ、浴槽の水が
強制的に循環路２６を循環され、ガスバーナ２４
の燃焼が行われて風呂加熱が行われるのである。

そして又同時使用が行われた場合には、通水検
出器３２のスイツチ３７が開いてリレー３５の通
電が行われない為水電磁弁２９は閉成し、従つて
同時使用の際の浴槽水の循環はオリフイス２８を
介設した水路２６ａを通して行われるので循環量
は風呂加熱の単独使用時に比較して制限された量
に減少し、それ故給湯用吸熱管２２への熱の分配
が増加するので同時使用を行つた場合でも充分な
能力の給湯が行えるのである。

以上に述べたように本考案は、フインを共用し
て当該フインの上下部に給湯用吸熱管、風呂用吸
熱管を配した缶体を有し、風呂用吸熱管と浴槽と
の循環路に給湯と風呂加熱の同時使用時に作動し
て循環量を制限する装置を設けたので、同時使用
時においても風呂加熱が行なえてかつ充分な能力
の給湯が得られ、従来例の如く同時使用時に風呂
加熱が行なえず、又行なえても充分な能力の給湯
が得られないという使用上の不都合が解消される
のであり、非常に実用効果が大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第２図は従来例を示す全体構成図、第１図は本
考案の一実施例を示す構成図である。 ２１……フイン、２２……給湯用吸熱管、２３
……風呂用吸熱管、２５……浴槽、２６……循環
路、Ａ……装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フインを共用して当該フインの上下部に給湯用
   給熱管、風呂用吸熱管を配した缶体を有し、風呂
   用吸熱管と浴槽との循環路に風呂加熱時作動する
   循環ポンプを介設すると共に給湯と風呂加熱の同
   時使用時に作動して循環ポンプによる浴槽水の循
   環量を制限する装置を設けたことを特徴とする１
   缶２回路式給湯風呂釜。