JPS62254314A

JPS62254314A - ケ−ブルの静電防止用外被

Info

Publication number: JPS62254314A
Application number: JP9666786A
Authority: JP
Inventors: 洋介鈴木; 健星子; 喜昭佐藤
Original assignee: Junkosha Co Ltd
Current assignee: Junkosha Co Ltd
Priority date: 1986-04-28
Filing date: 1986-04-28
Publication date: 1987-11-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ケーブルに用いられる静電防止のための外被
に関する。

（従来の技術）最近、コンピュータ内部で静電気発生による故障が問題
になっている。すなわも、空冷に伴なう高速の風、ケー
ブル相互の摺動、その池によって、ケーブル表面に静電
気が帯電し、この静電気がケース等に放電することによ
り誤動作を誘発したり、ＩＣを破壊する。特に弗素樹脂
を絶縁体に用いたケーブルは静電気を帯びやすく、上記
問題が深刻なものとなっている。

そこで、樹脂にカーボンブラック等の導電物質を含有さ
せることにより導電化（たとえば１０６ΩＩ１１以下）
した外被を用い、この外被の表面に生じた静電気を逃が
すようにしたケーブルが開発されている。

（発明が解決しようとする問題点）上記のような静電防止用外被を用いた場合、外被が導電
化しているため次の欠点があった。

外被が池の回路に接触すると誤動作を誘発するため、接
触防止のための処置を講じなければならない。

パルスなまり（パルス立ち上がり時間の遅延）等の重要
な信号伝送特性を劣化させてしまう。

ケーブル端部において、信号導体と外被との間の絶縁不
良が生じやすくこれらの開の漏電により信号伝送に悪影
響が生じる。

フラットケーブルの場合、圧接型コネクタを多数の信号
導体に一括して直接接続するとこのフネクタが外被に接
触して信号伝送に悪影響を及ぼす。

このため、端部に特別な処理を施さなければ圧接型コネ
クタが使用できなかった。

（問題点を解決するための手段）本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
その要旨は、樹脂１こ、親水性で非導電性の物質を含有
させてなることをｖ！＠とするケーブルの静電防止用外
被にある。

（作用）外被に含有された物質が親水性を有しており、この物質
が外被の表面において空気中の微量の水分を吸着するた
め、外被の表面に静電気が生じにく　い。

上記含有物質は非導電性であるので、外被の電気絶縁性
は良好に保たれ、以下の利点を有する。

すなわち、外被が他の回路に接触しても誤動作を誘発せ
ず接触防止のための特別の処置を必要としない。パルス
なまり等の信号伝送特性が良好である。フラットケーブ
ルの端部において、信号導体と外被との間が導電状態と
なることはなく、信号伝送に悪影響を与えることはない
。圧接型フネクタを多数の信号導体に一括して直接接続
する際に、外被に接触しても可算不都合は生じず、端部
）こ特別な処理を施さなくても圧接型フネクタの使用が
可能である。

（実施例）以下、本発明の一実施例を第１図に基づいて説明する。

第１図中符号１はフラットケーブルを示し、このフラッ
トケーブル１は、弗素樹脂例えばＰＴＦＥ（ポリテトラ
フロロエチレン）からなる偏平な絶縁体２に、多数の信
号導体３を配し、絶縁体２の両面を本発明の特徴部をな
す静電防止用外被４で被覆したものである。

上記外被４は、弗素樹脂たとえばＰＴＦＥに、親水性で
非導電性の物質を含有させたものである。

この含有物質としては、例えば二酸化チタン（ＴｉＯ２
）が用いられる。また、二酸化チタン上り比誘電率が低
く信号伝送等の電気特性に有利なアルミナ（Ａｌ□Ｏ，
）、シリカ（Ｓ　ｉｏ　２）等も用いられる。

さらに、これら物質を二種以上含有させたものを用いて
もよい。

上述構成において、外被４に含有された物質が親水性を
有しており、この物質が外被４の表面において空気中の
微量の水分を吸着するため、外被４の表面に静電気が生
じにくく、この静電気による種々の問題を解消できる。

前述した従来の静電防止用外被では一旦外被の表面に生
じた静電気を逃がすものであるから、本発明はこれとは
原理的に異なる。

また、上記含有物質は非導電性であるので、外被４の電
気絶縁性は良好に保たれ、以下の利点を有する。すなわ
ち、外被４が池の回路に接触しても誤動作を誘発せず接
触防止のための特別の処置を必要としない。パルスなま
り等の信号伝送特性が良好である。フラットケーブル１
の端部において、信号導体３と外被４との間が導電状態
となることはなく、信号伝送に悪影響を与えることはな
い。圧接型コネクタを多数の信号導体３に一括して直接
接続する際に、外被４に接触しても可算不都合は生じず
、端部に特別な処理を施すことなく、圧接型コネクタの
使用が可能である。

夫１上記構成の７ラツトケーブル１と従来のフラットケーブ
ルの電気特性を測定して比較した。なお、本発明に係る
フラットケーブル１として、１０重量％の二酸化チタン
を含む外被４を用いたもの（以下の説明で７ラツトケー
ブルＡと称す）と、２０重量％の二酸化チタンを含む外
被４を用いたもの（以下の説明で７ラツトケーブルＢと
称す）の２種類用意した。また、従来例として第２図に
示すように静電防止用外被を有しないフラットケーブル
Ｃと、第３図に示すようにＰＴＦＥにカーボンブラック
３重量％を含有させて導電化した静電防止用外被５を有
するフラットケーブルＤとを用意した。第２図、第３図
において、信号導体３と絶縁体２は第１図と同様である
。各７ラツトケーブルＡ−Ｄの厚さを等しくし、信号導
体３の径および中心間距離も等しくする。具体的には、
フラットケーブルＡ−Ｄの厚さを０　、９　ｍｍ、信号
導体３の径０．２５４＋ｕ＋、信号導体３の中心間距離
０．６３５Ｉ、外被４，５の厚さ０．１１ＩＩＩ１１に
して実験を行なった。

静電気発生の比較相対湿度３０％と６６％の各雰囲気で、長さ３ｍのフラ
ットケーブルＡ−Ｃを直径ｌ５ｃｍに巻き込み、巻と戻
す。これを１０回繰り返すことにより静電気を発生させ
、測定する。測定結果を第１１ページの表１に示す。こ
の表１から明らかなように、静電防止用外被を有しない
フラットケーブルＣに比較して本発明の７ラツトケーブ
ルＡ、Ｂでは顕著な静電防止効果が得られた、特に、実
用上の最低湿度である相対湿度３０％の時でも顕著な静
電防止効果が得られた。

パルスなまりの比菓長さ９．０５＋Ｉｌのケーブルに立ち上がり時間（ただ
し第４図に示す入力パルス電圧Ｅｉの１０％に達した時
点から９０％に達した時点までの時間）が２，５ｎｓ、
５ｎｓ、１０ｎｓ、１５０Ｓのパルスを、ケーブルの始
端から入力し、ケーブルの終端で出力波形を観測する。

パルスなまりの度合はパルス立ち上が１）時間の遅延Ｔ
ｒとして数値化する。

ただしＴｒ、は入力パルスの立ち上がり時開Ｔｒ２は出
力パルスの立ち上がり時間なお、上記立ち上がり時間Ｔ　ｒ＋　＋　Ｔ　ｒ　２は
、第４図、第５図に示すように入力パルス電圧Ｅｉの２
０％に達した時点から８０％に達した時点までの時間で
ある。

上記立ち上がり時間の遅延Ｔｒの測定結果を第１１ペー
ジの表２に示す。表２から明らかなように、本発明のフ
ラットケーブルＡ、Ｂのパルスなまりは、静電防止用外
被なしの７ラツトケーブルＣと同程度であり、また、導
電化の静電防止用外被を有するフラットケーブルＤに比
べた場合、特に入力パルスの立ち上がり時間が短い時に
は良好であった。

池の電気特性の比較パルスの立ち上がり時間（ただし入力パルス電圧の１０
％に達した時点がら９０％に達した時点までの時間）が
１５０ｐｓの測定器を用いて、信号導体３間の特性イン
ピーダンスおよびケーブルの伝搬遅延時間をそれぞれ測
定し、測定周波数ＩＭＨｚの測定器を用いて信号導体３
間の静電容量を測定した。これら測定結果を第１２ペー
ジの表３に示す。

表３から明らかなように、二酸化チタンが１０重量％の
静電防止用外被を用いたフラットケーブルＡでは、静電
防止用外被を有しないフラットケーブルＣに比べて電気
特性が若干劣るが大きな劣化は見られず、導電化の静電
防止用外被を有する”７　；、、、　Ｌ　ｊｒ−コＬｒ
′１１”　ル＾−４１白ｈ７ｎ　Ｌ　−？−ｋた、二酸
化チタンが２０重量％の静電防止用外被を用いたフラッ
トケーブルＢでは電気特性がほぼフラットケーブルＤと
同程度であった。

二酸化チタンの含有率が高くなると外被４の比誘電率が
高くなり、電気特性に悪影響を及ぼすことが予想される
。したがって、二酸化チタンの含有率は、上記フラット
ケーブルＤと電気特性が同程度となる２０重量％より低
いのが好ましい。また、二酸化チタンは、充分な静電防
止効果を上げるために５重量％以上であるのが好ましい
。

表１表２本発明は上記実施例に制約されず種々の態様が可能であ
る。例えば、本発明はシールドを有するケーブルや同軸
ケーブルの外被にも適用できる。

（発明の効果）以上説明したように、本発明では、外被に含有された物
質が親水性を有しいるため外被の表面に静電気が生じに
＜＜、静電気発生に伴なう諸問題を解消できる。

上記含有物質は非導電性であるので、外被の電気絶縁性
は良好に保たれ、信号伝送が良好に行なえ、外被が池の
回路に接触するのを防止するための特別の処置を必要と
しない。また、フラットケーブルに適用した場合には特
別な端部処理なしに圧接型フネクタの使用が可能となる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の静電防止用外被を有するフラットケー
ブルの断面図であり、第２図は静電防止用外被を有しな
い従来のフラットケーブルの断面図、第３図は導電化・
した静電防止用外被を有する従来ハ１４　・・・　ｔ　
寿　−り゛　Ｉｌ、小展需Ｍり　七　２　　　士　ン、
　　　竹　４図、第５図はパルスなまりを測定する場合
においてそれぞれ人力パルス、出力パルスの立ち上がり
時間の決定の仕方を説明する図である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）樹脂に、親水性で非導電性の物質を含有させてな
ることを特徴とするケーブルの静電防止用外被。
（２）上記含有物質が二酸化チタンである特許請求の範
囲第１項に記載のケーブルの静電防止用外被。
（３）上記二酸化チタンの含有率が５〜２０重量％であ
る特許請求の範囲第２項に記載のケーブルの静電防止用
外被。
（４）上記含有物質がアルミナである特許請求の範囲第
１項に記載のケーブルの静電防止用外被。
（５）上記含有物質がシリカである特許請求の範囲第１
項に記載のケーブルの静電防止用外被。
（６）上記樹脂が弗素樹脂である特許請求の範囲第１項
に記載のケーブルの静電防止用外被。