JPS6225326Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、Ｌ字形の肉箱を備えた傾斜型の食
肉スライサーの丸刃研摩装置に関する。

従来のこの種の丸刃研摩装置は、丸刃の背面の
上方にスライサーのフレームに固定設置されてい
たので、スライサーの使用中に丸刃の回転に伴つ
て、小肉片あるいは脂肪等が丸刃研摩装置および
それに取り付けられている砥石に付着して、その
清掃に手数を要し、かつ、砥石の研摩効率を低下
させる欠点があつた。

そこで本考案は、丸刃の正面研摩砥石と裏面研
摩砥石とを支承するブラケツトを、Ｌ字形を成す
肉箱の前縁に対して着脱自在に装着できうるよう
にすることによつて、従来装置の欠点を除去した
丸刃研摩装置を提供したものである。

以下に本考案の実施例を図面について説明する
と、 Ａは水平に対し約45゜に回転軸を傾斜させた丸
刃、A′はその正面、A″はその裏面である。Ｃは
丸刃Ａの側方に設置されて正面A′と平行を保ち
つつ進退する厚味調節板、Ｂは上記丸刃正面
A′に沿つて丸刃Ａと厚味調節板Ｃとの間を往復
する断面Ｌ字形の肉箱、B′はその前縁である。１
は肉箱Ｂの前縁B′に沿つて嵌合しうる断面コ字形
の嵌合凹部２を下部に具え、上部に丸刃の正面研
摩砥石３と裏面研摩砥石４とを回転自在に支承し
たブラケツト、１′はその裏面、５はこの裏面
１′の中心に貫設したねじ孔、６は肉箱Ｂの前縁
B′の裏面から上記ねじ孔５に螺合して、その先端
を肉箱裏面に当接させることにより、上記ブラケ
ツト１を着脱自在に肉箱Ｂに固定しうるようにし
たねじである。

なお図中、７は前記二つの砥石３，４の砥石軸
３′，４′を支承した砥石台、８はブラケツト１に
螺合して砥石台７を進退させる調節杆、９はブラ
ケツト１から延設された砥石台の案内軸、１０は
裏面研摩砥石４の角度調節用ねじ孔、１１はブラ
ケツト１の前縁から延設された垂下部１２に基部
を固定され、先端を、厚味調節板Ｃに設けた孔
C′に挿通することにより、上記研摩装置の使用
中に、誤つて肉箱駆動用のクラツチが結合したと
きに肉箱が起動しないようにした安全ストツパー
である。

以上のように構成したこの研摩装置は、ブラケ
ツト１の裏面１′の固定用のねじ６を操作するこ
とにより、肉箱Ｂの前縁B′から外すことができ
る。

以上のように本考案によれば、ハムまたは冷凍
肉等の食肉塊をスライスする運転中は、研摩装置
をスライサーから外した使用ができるので、運転
中に小肉片、脂肪等が付着することを防止して、
清潔でかつ常に正常な研摩能力を具えた研摩装置
の使用ができる上に、スライサーのフレームに丸
刃研摩装置を固定していた従来のスライサーに比
べて、その外形形状が単純化し、美観を具えさせ
ることもできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例をその使用状態ととも
に示す一部切欠正面図、第２図は第１図のＸ矢視
方向に沿つた一部切欠平面図、第３図は第１図の
Ｙ矢視方向に沿つた側面図である。 Ａ……丸刃、A′……正面、A″……裏面、Ｂ…
…肉箱、B′……前縁、Ｃ……厚味調節板、C′…
…孔、１……ブラケツト、１′……裏面、２……
嵌合凹部、３……正面研摩砥石、４……裏面研摩
砥石、３′，４′……砥石軸、５……ねじ孔、６…
…ねじ、７……砥石台、８……調節杆、９……案
内軸、１０……角度調節用ねじ孔、１１……安全
ストツパー、１２……垂下部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 丸刃Ａの正面研摩砥石３と裏面研摩砥石４とを
   回転自在に支承したブラケツト１に嵌合凹部２と
   固定用のねじ孔５とを設けて、Ｌ字形に形成され
   た傾斜型食肉スライサーの肉箱Ｂの前縁B′に上記
   嵌合凹部２を嵌めうるとともに、前記ねじ孔５に
   ねじ６をねじ込んで前記ブラケツト１を着脱自在
   に固定しうるように構成したことを特徴とする食
   肉スライサーの丸刃研摩装置。