JPS62252049A - 陰極線管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、高解像度ディスプレイ等に使用される陰極
線管装置に関するものであり、特に陰極ｋＱ管と偏向ヨ
ークとの取り付は構造に関するものである。

［従来の技１＃Ｊ 第２図は従来構造による陰極線管と偏向ヨークの組立状
態を示した図である。ここで、（１）は陰極線管、（２
）は陰極線管（＋）のコーン部（１ａ）に外嵌された偏
向ヨーク、（７）は偏向ヨーク（２）を陰極線管（１）
のスクリーン側に対して位置快めし。

かつ支持固定するためのクサビである。

上記構造において、偏向ヨーク（２）は、陰極線管（１
）上に表示される画面性能、たとえばラスタの回転、ラ
スタの歪、あるいはカラー陰極線管の場合には、色純度
やミスコンバーゼンスといった性能を最良にするため、
陰極線管（１）に対して最適位置に固定する必要がある
。

そのため、偏向ヨーク（２）の尾部に設けられた締付は
バンド（８）によって、偏向ヨーク（２）を固定して陰
極線管軸方向の位置決めを行なう一方。

偏向ヨーク（２）の開口部、すなわち陰極線管（１）の
コーン部（ｌａ）に沿う偏向ヨーク（２）の大口径側は
、左右上下方向に首振し、ミスコンバーゼンス性能が最
良となる位置で、陰極線管（１）のコーン部（ｌａ）と
偏向ヨーク（２）の開口部との間にゴム製のクサビ（７
）を挿入し、固定支持する。

第３図は、陰ｍｌ’ｉ？（Ｄ　ト偏向Ｅ　−り（２）　
ト（７）取り付は部分の断面図である。ここで、（３）
は水平偏向コイル、（４）は垂直偏向コイルをそれぞれ
示している。

［発明が解決しようとする問題点］ さて、近年コンピュータの端末機器として急速にｉ　Ｉ
Ｆ（してきているキャラクタディスプレイやグラフィッ
クディスプレイ用モニタ等に使用される高解像度陰極線
管においては、表示性能を向上させるため、偏向ヨーク
の水平偏向走査周波数が高くなる傾向にあり、従来テレ
ビ走査周波数と同じ１５．７５Ｋｌ（ｚであった水平偏
向走査周波数が、最近では６４ＫＨｚ、さらには１３０
ＫＨｚにまで高くなる傾向がある。′ このように、偏向走査周波数が高くなってくると、偏向
ヨーク（２）における発熱が大きくなる。

とりわけ、水平偏向コイル（３）で発生する度合が高く
、偏向ヨーク自体の信頼性はもとより、陰極線管装置全
体の信頼性を損う可能性が大である。

特に、第３図からも明らかなように、水平偏向コイル（
３）は陰極線管（１）に近接しており、ガラスで真空外
容器を構成する陰極線管にとって、水ｒ偏向コイル（３
）による局部的な発熱は、ガラスに熱的歪を起こさせ、
クラックや亀裂等、陰極線管（１）にとって致命的な欠
陥の原因となる。

この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、偏向ヨークの水平偏向コイル部で発生する
熱を効率よく陰極線管全体に伝導するとともに、水平偏
向コイルの局部的な発熱を極力抑え１発熱を分散させる
ことが可能な陰極線管？ｃ２！ｌを提供することを目的
とする。

Ｅ問題点を解決するための手段］ この発明に係る陰極線管装置は、陰極線管と偏向ヨーク
との間に形成される空隙部に熱伝導部材を充填したもの
である。

［作用］ この発明における陰極線管？を置では、陰極線管と偏向
ヨークとの間に熱伝導部材が存在するため、ｉ向ヨーク
で発生する熱が効率よく陰極線管に伝導されて発熱が分
散される結果、水平偏向フィルの局部的な発熱による陰
極線管の熱的歪の発生は防止される。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を図面にしたがって説明する。

ｆｊＩＩ１図はこの発明による陰極線管装置の実施例を
示す断面図である０図において、（１）は陰極線管、（
２）は陰極線管（１）のコーン部（！ａ）に外嵌された
偏向ヨーク、（３）は偏向ヨーク（２）に装備された水
平偏向コイル、（４）は偏向ヨーク（２）に装備された
垂直偏向コイル、（５）は陰極線管（１）と偏向ヨーク
（２）との間に形成される空隙ｆｆｌ　（８）に充填さ
れた熱伝導部材である。熱伝導部材（５）はたとえばシ
リコン樹脂からなるものである。。

組立てにあたっては、陰極線管（１）と偏向ヨーク（２
）とを所定の位置に固定したのち、陰極線管（＋）と偏
向ヨーク（２）の間の空隙部（８）にシリコン樹脂等の
硬化性流動部材を注入し、固化する。

シリコン樹脂等の硬化前の流動物質を空隙部（８）に注
入する場合、樹脂漏れ等が心配されるが、偏向ヨーク（
２）の構成部品、とりわけセパレータと称される成形品
の改良と、偏向ヨーク（２）の陰極線管（１）への取付
は固定後、偏向ヨーク（２）の小口径側（陰極線管の電
子銃側）に施す目貼り等により、この問題は容易に解決
することができる。

前述のように、偏向ヨーク（２）における発熱は、走査
周波数の高い水平偏向コイル（３）で最も多く発生する
。第３図に示した従来構造では、水平偏向コイル（３）
は陰極線’Ｉｔ（１）に近接してはいるものの１両者の
間隙には空気が存在するのみであるから、きわめて熱伝
導性が悪く、偏向ヨーク（２）の内部に高温部を作りや
すい。

しかるに、上記この発明の実施例では、空隙部（８）に
熱伝導部材（５）を充填したため、水平偏向コイル（３
）から発生される熱は、８伝導部材（５）を介して陰極
！ａ管（１）に伝わり５発熱が分散される。この結果、
水平偏向コイル（３）には局部的な発熱が生じないため
、陰極線管（１）に８集中による悪影響を与えるおそれ
はない、また、陰極線管（＋）は比較的表面積が大きい
うえ、その画像表示部はほとんどの場合室温に近い部分
に露出しているため、放熱作用も効果的に行うことがで
きる。

また、偏向ヨーク（２）と陰極線管（１）との位置関係
は、その性能上きわめて重要であるが、上記実施例のよ
うに、ｒＡ極線１ｉ？（１）と偏向ヨーク（２）との間
に、シリコン樹脂のようにある程度の硬度と弾力性とを
もった部材を充填することにより、両者の位置関係がよ
り精度よく保たれることは言うまでもない。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、陰極線管と偏向ヨー
クとの間の空隙部を熱伝導部材で満たしたため、偏向ヨ
ークから発生する熱を効率よく陰極線管に伝えることが
でき、これによって偏向ヨークの局部的な発熱をなくす
ことができる。その結果、偏向ヨーク自体の信頼性はも
とより、陰極線管！ｌｔ置装体の信頼性を飛躍的に高め
ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による陰極線管装置の一実施例を示す
側面断面図、第２図は従来の陰極線管装置の側面図、第
３図は従来の陰極線管装置の側面断面図である。 （１）・・・陰極線管、（２）・・・偏向ヨーク、（５
）・・・熱伝導部材、（６）・・・空隙部。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）陰極線管と、この陰極線管に外嵌される偏向ヨー
   クとを備えた陰極線管装置において、上記陰極線管と偏
   向ヨークとの間に形成される空隙部に熱伝導部材を充填
   したことを特徴とする陰極線管装置。
2. （２）熱伝導部材がシリコン樹脂である特許請求の範囲
   第１項記載の陰極線管装置。