JPS6225017A - ゴム成形品用加硫缶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ゴム成形品、例えば、タイヤなどを熱風によ
り加硫するために用いられる加硫缶に関するものである
。

（従来の技術） 従来、ゴム成形品飢加硫するための加硫缶は、通常鋼鉄
製の筒状の缶で構成され、横型と縦型の２種がある。

横型加硫缶は第３図に示すように、筒状の缶体１が水平
に配置され、この缶体の両端が内側に向けて凹面の鏡板
による端板２および３によりそれぞれ閉止されて密閑構
造とされ、缶体１内部にタイヤ吊り下げレール４が長さ
方向に延長して上端壁に固定して設（）られ、このレー
ル４に複数個のフック５が１習動自在に取付けられ、こ
れらのフック５に加硫すべきタイヤ６がワイヤ７により
吊り下げられるよう構成されており、缶体１の一端の端
板２側にモータ８により駆動される送風機つと電気ヒー
タまたは蒸気ヘッダのような熱源１０とが設けられ、こ
れにより熱風（通常は高温の空気と水蒸気との混合気体
）を矢へで示すように一端から他端の端板３に向け軸線
方向に送り、缶内のタイヤ６を熱風により加熱するよう
構成している。

なお、１１は蒸気その他の加熱気体の供給管を示す１゜
縦型加硫缶は第４図に示すように、筒状の缶体１が垂直
に配置され、上下端が端板３および端板２により閉止さ
れ、缶体内部に加硫すべきタイヤ６が適当な間隔片を介
して積重ねて装入され、下端側に、前述したと同様に、
モータ８により駆動される送風機９と熱源１０とが設け
られ、これにより熱風を矢Ａで示すように下端から上端
の端板３に向け軸線方向に送り、缶内のタイヤを熱風に
より加熱するよう構成されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上述した構造の従来の加硫缶は、横型お
よび縦型のいづれにおいても、缶の一端から他端の端板
３に向け、矢へで示ずように軸線方向に送られた送風熱
風が、他端の端板３にぶつがって矢Ｂで示すように送風
熱風と対向流で送１［９に戻る構成であるため熱風の流
れが乱れて温度にばらつきが生じ、この熱風流の乱れに
よる温度のばらつきは、缶の長さまたは高さが大きいほ
ど人きくなり、例えば１０本程度のトラック・バス用タ
イＡ７を加硫し得る大ぎさの横型加硫缶において、缶内
の最高温度と最低温度には１０℃以上のばらつきが生ず
ることが多い。

そし７て、加硫缶内の目標温度部分に位置するタイＡ７
と、目標温度より１０°低い部分に位置するタイＡ７と
では所要の加硫度に達するに要する加硫時間の大幅な相
違による加硫時間の無駄および加硫度の不均一等の問題
がある。

（問題点を解決するだめの手段） 本発明は、上述した問題を解決しようとするＬ）ので、
熱風を円筒形の密閉缶の一端から他端の端板に向け軸線
方向に流すよう構成された加硫缶に二おいて、第１図に
示すＪ：うに缶体１の内周壁に沿って軸線方向に延びる
内側仕切壁１２を設置して缶体内周壁との間に戻り気体
通路１４を設けたことを特徴どする。

（作　用） 上述の本発明の構成によれば、缶の一端から他端の端板
の中央部に向け軸線方向に送出された熱風は、他端の端
板の中央部にぶつかった後、端板の表面に沿って半径方
向外方に流れ、缶体内周壁と内側仕切壁との間の戻り気
体通路に流れ、この戻り気体通路の一端に作用する送風
機の吸込み力により送風機の吸込側に還流する。

本発明によれば、上述したように、加硫缶の一端から他
端の端板中央部に向け軸線方向に送出される熱風と、他
端の端板にぶつかった後の戻り気体とを別個の通路に流
すことにより加硫缶内部の温度分布のばらつきを著しく
少なくリ−ることができ、加硫缶内で加硫されるゴム成
形品の加硫度をほぼ等しくすることかできることが後述
の実験の晴宋確められた。

〈実施例〉 第１および２図は横型加硫缶に本発明を実施した例を示
しており、図中、従来構造と同様の部分には第３図と同
じ符号を付しで示し、その詳細な説明を省略する。

図示の例では、缶体１の内周壁１ａに沿って軸線方向に
延びる内側仕切壁１２２図示の例では５個の分割内側仕
切壁部分１２ａ　、　１２ｂ　、　１２ｃ　、　１２ｄ
　６３よび１２ｅを間隔片１３を介して全周にわたって
設け、これらの仕切壁と缶体内周壁との間に戻り気体通
路１４を画威し、この戻り罠体通路１４の一端１４ａに
送風機９の吸込側負圧が作用するよう形成し、他＋３＋
４ｂには端板３の中央部３ａにぶつかって矢Ｃで示すよ
うに端板３の内側凹面に沿って半径方向外方に流れた気
体が流入し得るよう形成する。

図示の例では、内側仕切壁１２をほぼ全周にわたり設け
ているが、例えば、部分１２ａ　、　１２ｃおよび１２
ｅのように部分的に設けてもかなりの効果を得ることが
できる。

また、本発明は、縦型加硫缶にも上述した横型加硫缶と
同様に実施することができる。

（発明の効果） 本発明による効果を確認するため、第１図に示す構造の
本発明による加硫缶と第３図に示す構造の従来技術によ
る加硫缶との加硫時における缶内温度差に関し比較テス
トを（ｊなった結果を第１表に示す。この比較テス１−
では、缶中心軸線を含む垂直面内で上下および軸線方向
に離間した缶内６点にザーモカツブル線をセラ［−シて
加硫中湿度を測定した。第１表の数値は加熱設定温度１
０５℃で、加硫開始時から３０分、６０分、９０分、１
２０分、１５０分、１８０分、２１０分および２４０分
後に６測定点で測定された最高温度と最低温度との温度
差を示す。

第１表 第１表から明らかなように、本発明によれば、内側仕切
壁を設けて戻り気体通路を経て気体を戻ずことによるだ
けで、缶内の温度差を著しく低減することかでき、これ
によりタイＡ７加硫の品質制御をさらに向上することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による加硫缶の長さ方向縦断面図、 第２図は第１図に示す加硫缶の横断面図、第３図は従来
の横型加硫缶の長さ方向縦断面図、第４図は従来の縦型
加硫缶の縦断面図である。 １・・・缶体　　　　　　２，３・・・端板４・・・タ
イヤ吊り下げレール ５・・・フック　　　　　　６・・・タイヤ７・・・ワ
イＮ７８・・・モータ ９・・・送風機　　　　　１０・・・熱源１２・・・内
側仕切壁　　　１３・・・間隔片１４・・・戻り気体通
路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、筒形缶体とこの缶体の両端を閉止する端板とを具え
   、熱風を密閉缶の一端から他端の端板に向け軸線方向に
   送風するよう構成されたゴム成形品用加硫缶において、
   缶体の内周壁に沿って軸線方向に延びる内側仕切壁を設
   置して缶体内周壁との間に戻り気体通路を設けたことを
   特徴とするゴム成形品用加硫缶。