JPS6224931Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6224931Y2 JPS6224931Y2 JP1977020268U JP2026877U JPS6224931Y2 JP S6224931 Y2 JPS6224931 Y2 JP S6224931Y2 JP 1977020268 U JP1977020268 U JP 1977020268U JP 2026877 U JP2026877 U JP 2026877U JP S6224931 Y2 JPS6224931 Y2 JP S6224931Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal member
- cylindrical metal
- pole piece
- magnetic pole
- inner cylindrical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 31
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 9
- 230000005855 radiation Effects 0.000 claims description 7
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 claims description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000001902 propagating effect Effects 0.000 description 2
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000005672 electromagnetic field Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 238000010943 off-gassing Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Microwave Tubes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は例えば電子レンジなどに用いられる
マグネトロンに関するものである。
マグネトロンに関するものである。
この種のマグネトロンにおいては、本来の発振
周波数以外の高調波の漏洩が、通信障害を正ずる
などの弊害を招くことがあつて、極めて有害なも
のであることから、その高調漏洩を阻止するため
に種々の手段を講じている。
周波数以外の高調波の漏洩が、通信障害を正ずる
などの弊害を招くことがあつて、極めて有害なも
のであることから、その高調漏洩を阻止するため
に種々の手段を講じている。
第1図にこのような高調波漏洩阻止を施した従
来のマグネトロンの構成例を示してある。すなわ
ち、この第1図において従来のマグネトロンは、
永久磁石1、磁極片2およびヨーク3などにより
磁気回路を構成させて、陽極円筒内壁から各々中
心に向け突設した複数個のベイン4と、中心部に
同心に配した陰極5との間に形成される作用空間
6に所要の磁界を与えるようにし、また前記ベイ
ン4から磁極片2を貫通して導出した出力導体7
を、磁性金属材料で形成された磁極片2、円筒状
金属部材8およびリング状金属部材9と共に真空
容器を形成している出力放射窓10の内部にまで
延長させ、この出力放射窓10にガスケツト11
を介して被嵌される図示省略した導波管内に高周
波エネルギを放射させるようにしており、このよ
うな構成において、前記円筒状金属部材8の内側
に別の円筒状金属部材12を同軸的に固定配置さ
せると共に、この円筒状金属部材12の深さを、
空胴共振器部で発生する高周波の高調波に対する
λ/4に選ぶことにより、前記出力導体7に沿つ
て伝播する高調波成分に対するチヨークを形成さ
せ、このような高調波成分の漏洩を阻止するよう
にしているのである。
来のマグネトロンの構成例を示してある。すなわ
ち、この第1図において従来のマグネトロンは、
永久磁石1、磁極片2およびヨーク3などにより
磁気回路を構成させて、陽極円筒内壁から各々中
心に向け突設した複数個のベイン4と、中心部に
同心に配した陰極5との間に形成される作用空間
6に所要の磁界を与えるようにし、また前記ベイ
ン4から磁極片2を貫通して導出した出力導体7
を、磁性金属材料で形成された磁極片2、円筒状
金属部材8およびリング状金属部材9と共に真空
容器を形成している出力放射窓10の内部にまで
延長させ、この出力放射窓10にガスケツト11
を介して被嵌される図示省略した導波管内に高周
波エネルギを放射させるようにしており、このよ
うな構成において、前記円筒状金属部材8の内側
に別の円筒状金属部材12を同軸的に固定配置さ
せると共に、この円筒状金属部材12の深さを、
空胴共振器部で発生する高周波の高調波に対する
λ/4に選ぶことにより、前記出力導体7に沿つ
て伝播する高調波成分に対するチヨークを形成さ
せ、このような高調波成分の漏洩を阻止するよう
にしているのである。
しかし乍ら従来のこのようなマグネトロンにお
いては、前記両円筒状金属部材8,12により真
空容器内部にチヨーク構造を形成させているた
め、例えば用いられる円筒状金属部材12の材質
は、ガス放出の少ない特殊なものを選ぶ必要があ
り、かつ真空容器内の構造が復雑になつて、良好
な気密封止を得るための接合に高度の技術が要求
され、結果的にコストアツプにつながるほか、こ
れはいわゆる同軸チヨーク構造でこそあるが、実
際には前記出力導体7が屈曲して使用される場合
が多く、かつ磁極片2なども介在されているか
ら、単純同軸線路に対するチヨーク理論の適用が
できず、充分なチヨーク効果を得られないことが
多いなどの欠点を有するものであつた。
いては、前記両円筒状金属部材8,12により真
空容器内部にチヨーク構造を形成させているた
め、例えば用いられる円筒状金属部材12の材質
は、ガス放出の少ない特殊なものを選ぶ必要があ
り、かつ真空容器内の構造が復雑になつて、良好
な気密封止を得るための接合に高度の技術が要求
され、結果的にコストアツプにつながるほか、こ
れはいわゆる同軸チヨーク構造でこそあるが、実
際には前記出力導体7が屈曲して使用される場合
が多く、かつ磁極片2なども介在されているか
ら、単純同軸線路に対するチヨーク理論の適用が
できず、充分なチヨーク効果を得られないことが
多いなどの欠点を有するものであつた。
この考案は前記従来の欠点を改善して、簡単な
構造で優れたチヨーク効果を得られるようにする
ため、真空容器外に同軸チヨークを形成させたも
のである。
構造で優れたチヨーク効果を得られるようにする
ため、真空容器外に同軸チヨークを形成させたも
のである。
以下この考案の一実施例につき第2図を参照し
て説明する。この第2図において前記第1図と同
一符号は同一または相当部分を示しており、この
考案では前記出力放射窓10を内側円筒状金属部
材13により、前記磁極片2上に支持させて、そ
の内部に前記同様出力導体7を延長させると共
に、この内側円筒状金属部材13の外側に、同軸
的に外側円筒状金属部材14を配設し、該外側円
筒状金属部材14は、一方側(導波管15側)を
開口し、他方側(磁極片2側)を磁極片2に当接
固定配置して閉口し、かつこの外側円筒状金属部
材14と導波管15との間に、両者の充分な電気
的接触を保持してガスケツト11を介在させるよ
うにし、またこゝで前記内側円筒状金属部材13
の外側に、外側円筒状金属部材14を同軸的に配
設し、前記内側円筒状金属部材14の磁極片2の
上面からの高さを、発振周波数の高調波に対して
λ/4に選んだものである。
て説明する。この第2図において前記第1図と同
一符号は同一または相当部分を示しており、この
考案では前記出力放射窓10を内側円筒状金属部
材13により、前記磁極片2上に支持させて、そ
の内部に前記同様出力導体7を延長させると共
に、この内側円筒状金属部材13の外側に、同軸
的に外側円筒状金属部材14を配設し、該外側円
筒状金属部材14は、一方側(導波管15側)を
開口し、他方側(磁極片2側)を磁極片2に当接
固定配置して閉口し、かつこの外側円筒状金属部
材14と導波管15との間に、両者の充分な電気
的接触を保持してガスケツト11を介在させるよ
うにし、またこゝで前記内側円筒状金属部材13
の外側に、外側円筒状金属部材14を同軸的に配
設し、前記内側円筒状金属部材14の磁極片2の
上面からの高さを、発振周波数の高調波に対して
λ/4に選んだものである。
従つて前記実施例の構成によると、高周波出力
は空胴共振器を構成しているベイン4に取付けら
れた出力導体7に沿つて導かれ、出力放射窓10
を通して負荷につながる導波管15内に放射され
る際、出力導体7と外側円筒状金属部材14によ
つて、同軸的な高周波伝播路が形成され、該伝播
路において、内側円筒状金属部材13と外側円筒
状金属部材14との間の空間は、その一方の出力
放射窓側が開口されており、他方の磁極片2側が
磁極片2と内側および外側円筒状金属部材13,
14とによつて閉口され、この部分で内側円筒状
金属部材と外側円筒状金属部材間が電気的に短絡
されていることによつて、前記内側円筒状金属部
材13の開口端側から閉口端を見たインピーダン
スが最大となるため、高周波出力の伝播が抑止さ
れ、高周波のチヨークとして機能し、このために
たとえ出力導体7に沿つて伝播する高周波出力に
高調波成分が含まれていたとしても、このチヨー
クにより同高調波成分の伝播を阻止することがで
き、高調波成分の外部漏洩を殆んど完全に防止で
きるのである。
は空胴共振器を構成しているベイン4に取付けら
れた出力導体7に沿つて導かれ、出力放射窓10
を通して負荷につながる導波管15内に放射され
る際、出力導体7と外側円筒状金属部材14によ
つて、同軸的な高周波伝播路が形成され、該伝播
路において、内側円筒状金属部材13と外側円筒
状金属部材14との間の空間は、その一方の出力
放射窓側が開口されており、他方の磁極片2側が
磁極片2と内側および外側円筒状金属部材13,
14とによつて閉口され、この部分で内側円筒状
金属部材と外側円筒状金属部材間が電気的に短絡
されていることによつて、前記内側円筒状金属部
材13の開口端側から閉口端を見たインピーダン
スが最大となるため、高周波出力の伝播が抑止さ
れ、高周波のチヨークとして機能し、このために
たとえ出力導体7に沿つて伝播する高周波出力に
高調波成分が含まれていたとしても、このチヨー
クにより同高調波成分の伝播を阻止することがで
き、高調波成分の外部漏洩を殆んど完全に防止で
きるのである。
以上詳述したようにこの考案によるときは、内
側円筒状金属部材の外側に同軸的に外側円筒状金
属部材を配置固定することによつて、真空容器の
外部にチヨーク構造を形成させたゝめに、真空容
器内に含まれる部品点数を少なく、かつ構造を簡
略化し得ると共に、陰極の電子放射作用に対する
有害なガス放出の量も少なくなつて信頼性の向上
に寄与でき、かつ外側円筒状金属部材はガス放出
の問題とかゝわりなくなつて、その材質選択範囲
が広くなり、結果として低価格のマグネトロンの
提供を可能にし、また磁極片、屈曲した出力導体
などによる電磁界の乱れを考慮する必要がなくな
り、単純同軸構造としての取扱いが可能であるば
かりか、設計が容易で確実な効果を得られるなど
の特長を有するものである。
側円筒状金属部材の外側に同軸的に外側円筒状金
属部材を配置固定することによつて、真空容器の
外部にチヨーク構造を形成させたゝめに、真空容
器内に含まれる部品点数を少なく、かつ構造を簡
略化し得ると共に、陰極の電子放射作用に対する
有害なガス放出の量も少なくなつて信頼性の向上
に寄与でき、かつ外側円筒状金属部材はガス放出
の問題とかゝわりなくなつて、その材質選択範囲
が広くなり、結果として低価格のマグネトロンの
提供を可能にし、また磁極片、屈曲した出力導体
などによる電磁界の乱れを考慮する必要がなくな
り、単純同軸構造としての取扱いが可能であるば
かりか、設計が容易で確実な効果を得られるなど
の特長を有するものである。
第1図は従来のマグネトロンの構成を示す断面
図、第2図はこの考案に係わるマグネトロンの一
実施例による構成を示す断面図である。 1……永久磁石、2……磁極片、3……ヨー
ク、4……ベイン、5……陰極、6……作用空
間、7……出力導体、10……出力放射窓、11
……ガスケツト、13……内側円筒状金属部材、
14……外側円筒状金属部材、15……導波管。
図、第2図はこの考案に係わるマグネトロンの一
実施例による構成を示す断面図である。 1……永久磁石、2……磁極片、3……ヨー
ク、4……ベイン、5……陰極、6……作用空
間、7……出力導体、10……出力放射窓、11
……ガスケツト、13……内側円筒状金属部材、
14……外側円筒状金属部材、15……導波管。
Claims (1)
- 永久磁石、磁極片およびヨークからなる磁気回
路により、複数個のベインと該ベインの中心に配
した陰極との間の作用空間に所要の磁界を与え、
前記ベインからは出力導体が前記磁極片を貫通し
て導出し、かつ磁極片に接し、封止固着されて真
空容器を形成している内側円筒状金属部材と出力
放射窓の内部に延長させ、前記出力放射窓を導波
管内に嵌挿してなるマグネトロンにおいて、前記
内側円筒状金属部材の外側に1個の外側円筒状金
属部材を配設し、該外側円筒状金属部材は、外気
中でその一端側を前記磁極片に当接して閉口し、
反対側をガスケツトを介して導波管側に開口して
固定させ、前記内側円筒状金属部材の前記磁極片
からの高さを、発振周波数の高調波に対してλ/
4になるように構成してなることを特徴とするマ
グネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977020268U JPS6224931Y2 (ja) | 1977-02-23 | 1977-02-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977020268U JPS6224931Y2 (ja) | 1977-02-23 | 1977-02-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53116257U JPS53116257U (ja) | 1978-09-16 |
JPS6224931Y2 true JPS6224931Y2 (ja) | 1987-06-25 |
Family
ID=28850915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1977020268U Expired JPS6224931Y2 (ja) | 1977-02-23 | 1977-02-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6224931Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51137246U (ja) * | 1975-04-25 | 1976-11-05 |
-
1977
- 1977-02-23 JP JP1977020268U patent/JPS6224931Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53116257U (ja) | 1978-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2489131A (en) | Electron discharge device of the cavity resonator type | |
US5021713A (en) | Magnetron | |
KR910004087B1 (ko) | 마그네트론 | |
JPS6114627B2 (ja) | ||
US3980920A (en) | Multi-resonator microwave oscillator | |
JPS6224931Y2 (ja) | ||
US4207496A (en) | Microwave output section of an internal magnet type magnetron | |
JP3277215B2 (ja) | マイクロウェーブオーブン用マグネトロンの不要電子波遮蔽構造 | |
JPS5836452B2 (ja) | マグネトロン | |
JPS5841717Y2 (ja) | マグネトロン | |
JPS5818732B2 (ja) | マグネトロン | |
GB734828A (en) | Improvements in or relating to electron discharge devices employing travelling waves | |
US2792520A (en) | Ultra-high frequency discharge device | |
JPS6391932A (ja) | 電子レンジ用マグネトロン | |
JP2594315B2 (ja) | マグネトロン | |
US2855543A (en) | Microwave beam transmitter | |
JP3261726B2 (ja) | マグネトロン | |
JP2733056B2 (ja) | マグネトロン | |
JPH11149879A (ja) | 電子レンジ用マグネトロン | |
JPH03238736A (ja) | マグネトロン | |
KR930000383B1 (ko) | 마그네트론 | |
KR920001567Y1 (ko) | 마그네트론의 전파 누설 방지장치 | |
KR100251565B1 (ko) | 마그네트론 | |
JP3001097U (ja) | 高周波発振装置 | |
KR100268288B1 (ko) | 마그네트론 |