JPS62242782A - 加熱管付回転乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は加熱管付回転乾燥機、より詳しくは粉炭、微粉
体やポリエチレン樹脂粉末の如き粉体の乾燥に使用され
る加熱管付回転乾燥機に関するものである。

〔従来技術〕

一般に粉炭、微粉炭やポリエチレン樹脂粉末の如き粉体
を乾燥させる場合、加熱管付乾燥機が使用される。

この加熱管付回転乾燥機は第３図ないし第５図に示され
るように、円筒状本体ｌ内にはその円周方向に多数の伝
熱管２が配置され、この伝熱管２は円筒状本体ｌが取付
けられる蒸気分配ヘッダー３及び支持材４により支持さ
れるようになっている。そしてこの円筒状本体１の外部
にはタイヤ５が設けられ、取付台６に設けられたローラ
ー７により回転可能な如く支持されている。

円筒状本体１の外部には更にガースギア８が設けられ駆
動装置９により回転されるピニオンｌＯがこのガースギ
ア８に噛合っている。

この円筒状本体ｌの一端には被乾燥物Ｍの入口１１とキ
ャリアガス出口１２を有するスクリューフィーダー１３
が設けられるとともに、他端には被乾燥物Ｍの出口１４
、キャリアガス入口１５、加熱蒸気人口１６及びドレン
出口１７が設けられている。

そして、スクリューフィーダー１３により、円筒状本体
１内に送給された粉体の被乾燥物Ｍは、特に第５図に示
されるように円筒状本体ｌが矢印Ｃ方向に回転されるこ
とによって内部で攪拌され、伝熱管２内を流れる加熱蒸
気より熱を受けて乾燥されるようになっている。

しかしながら、このような加熱管付回転乾燥機には問題
がある。

即ち、円筒状本体１の内に配置された多数の伝熱管２は
、円筒状本体１に固定され、これと一体となって回転す
る。そのため各伝熱管２の本数が増し、ピッチが密にな
ると被乾燥物Ｍが各伝熱管２の間隙に詰り、両者の接触
期間中伝熱管２と被乾燥物Ｍとの相対速度がなくなり、
その結果として伝熱管２から被乾燥物Ｍへの熱伝達率が
悪くなる。この傾向は被乾燥物Ｍの含水率が高いほど顕
著である。

このような事情で各伝熱管２のピッチを大きく取らなけ
ればならずそのため装置が大型化し、結果として製作費
が高くなるという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は前記したような従来の問題点を解決するために
なされたものであって、その目的は加熱管２と被乾燥物
Ｍとの相対速度を失なうことなく各伝熱管２のピッチを
小となし、伝熱管２と被乾燥物Ｍとの間の熱伝達率を向
上させ、もって装置の小型を計るようにしたものである
。

〔発明の概要〕

本発明は前記目的を達成するために、円筒状本体内の円
周方向に少な（とも２列の伝熱管群を配置し、前記伝熱
管群の少なくとも１列は円筒状本体と一体として回転す
る第１の伝熱管群として他の伝熱管群は静止もしくは第
１の伝熱管群と異なる回転速度となる第２の伝熱管群と
なるようにした加熱管付回転乾燥機を提供せんとするも
のである。

本発明は円筒状本体の内部に配設する伝熱管群を複数の
環状群を形成し、その一部の伝熱管群を円筒状本体と共
に回転させ、残りの管群を前記管群に対して相対的な速
度を与えるように構成したものである。

具体的には、複数の伝熱管群のうち、外側に配設した伝
熱管群を円筒状の本体と共に回転させ、内側に配設した
伝熱管群を静止状態としたものである。

本発明の技術的思想は、従来の装置のように複数の伝熱
管群が互いに位置を保持した場合には、その伝熱管群の
間に被加熱物が保持されてこの伝熱管群と共に回転する
ので、この被加熱物に伝熱管群を利用して剪断力を与え
てブリッジや塊りの状態となることを防止すると同時に
、伝熱管群中の被乾燥物の流動を活発化し、熱伝達率の
向上を図ろうとするものである。

被加熱物に剪断力を与える手段としては前記のように伝
熱管を複数の環状に配置された伝熱管群に形成し、伝熱
管群のうち少なくとも１つ伝熱管群を回転させ、残りの
伝熱管群を前記伝熱管群に対して相対的な回転速度を与
えるように構成することが必要である。

〔実施例〕

以下第１図及び第２図に基づき本発明による加熱管付回
転乾燥機の一実施例を説明する。これらの図において第
３乃至第５図と同一符号は同一名称を示す。

第１図は加熱管付回転乾燥機Ｐの概略側断面図であり、
第２図は第１図のＡ−Ａ矢視図である。

円筒状本体ｌ内には円周方向に外側伝熱管２１と内側伝
熱管２２とが配置されている。詳述すれば、外側伝熱管
２１は二重管として構成され、その外管２１ａは内側蒸
気ヘッダー２３ｂに、また内管２１ｂは外側蒸気ヘッダ
ー２３ａに開口するように取付けられるとともに、この
外側伝熱管２１の他端は支持部材２４により円筒状本体
１の内部に固着されている。

外側蒸気ヘッダー２３ａと内側蒸気ヘッダー２３ｂとよ
りなる蒸気ヘッダー２３は円筒状本体１の一他に固着さ
れている。したがって、この外側伝熱管２１は円筒状本
体１と一体となって回転する第１の伝熱管群として構成
されている。

内側伝熱管２２はその両端をそれぞれ小径蒸気ヘッダー
２４．２４’に取付けられるとともに、一方の小径蒸気
ヘソグー２４はスクリューコンベア１３の筒体２５に固
着されるとともに他方の小径蒸気ヘッダー２４′は前記
内側蒸気ヘッダー２３ｂの凹部に嵌入支持されている。

したがって、この内側伝熱管２２は、静止即ち円筒状本
体ｌが回転しても静止状態を保つ第２の伝熱管群として
構成されている。

前記構成において、外側伝熱管２１には加熱蒸気入口１
６から蒸気Ｓが送給されるが、この蒸気Ｓは外側蒸気ヘ
ッダー２３ａ、内管２１ｂ、外管２１ａ、内側蒸気ヘッ
ダー２３ｂに至る間に被乾燥物Ｍに熱を供給して乾燥さ
せ、管路２６からドレン出口１７に至る。

一方、内側伝熱管２２には、加熱蒸気入口１６′から小
径蒸気ヘッダー２４を経て上側の内側伝熱管２２に加熱
蒸気が送給され、この加熱蒸気は一方の小径蒸気ヘソグ
ー２４′から下側の内側伝熱管２２をへてドレン取出口
１７′に至る。この間に被乾燥物Ｍに熱を供給し乾燥さ
せる。

そして各伝熱管２１と２２のピッチが小さい場合にはこ
の間隙に被乾燥物Ｍが詰まろうとするが、この場合、回
転する外側伝熱管２１と静止する内側伝熱管２２とによ
りせん断力が作用し、この間隙に被乾燥物Ｍが詰ること
を防止することができる。

勿論、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば円周方向に配置される伝熱管群は２列以上として
もよく、また内側伝熱管２２を静止させる必要はなく外
側伝熱管２１と異なる回転速度とすることもでき、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。

〔発明の効果〕

以上説明の如く、本発明による加熱管付回転乾燥機によ
れば、各伝熱管のピンチを小さくしても伝熱管と被乾燥
物との相対速度を失なうことがないため、伝熱管と被乾
燥物間の熱伝達率が従来の装置より向上するので、装置
全体を小型化でき、結果として製作費を低減できるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明による加熱管付回転乾燥機の
一実施例を示すものであって、第１図は概略側面図、第
２図は第１図のＡ−Ａ矢視図、第３図乃至第５図は従来
の加熱管付回転乾燥機の説明図であって、第３図は一部
破断斜視図、第４図は円筒状本体の概略側断面図、第５
図は第４図のＢ−Ｂ矢視図である。 １・・・円筒状本体、２・・・伝熱管、３・・・蒸気分
配ヘソグー、４・・・支持材、５・・・タイヤ、６・・
・取付台、７・・・ローラー、８・・・ガースギア、９
・・・駆動装置、１０・・・ピニオン、１１・・・被乾
燥物入口、１２・・・キャリアガス出口、１３・・・ス
クリューフィーダー、１４・・・被乾燥物出口、１５・
・・キャリアガス入口、１６・・・加熱蒸気入口、１７
・・・ドレン出口、２１・・・外側伝熱管、２２・・・
内側伝熱管、２３・・・蒸気へ７グー、２４・・・小径
蒸気へ７グー、２５・・・筒体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円筒状本体内の円周方向に少なくとも２列の伝熱管群を
   配置し、前記伝熱管群の少なくとも１列は円筒状本体と
   一体として回転する第１の伝熱管群とし、他の伝熱管群
   は静止もしくは第１の伝熱管群と異なる回転速度となる
   第２の伝熱管群となるようにしたことを特徴とする加熱
   管付回転乾燥機。