JPS6224235B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、板ばねを決められたばね圧力の位
置に調整し固定する板ばね圧力位置調整装置に関
するものである。

従来このような板ばね圧力位置調整作業を行な
うものとして第１図、第２図に示すものがあつ
た。図において、１は板ばね、２は第５図に示す
ようにこの板ばね１を固定するピンで、中央部に
溝２ａを有している。３は板ばね取付金具、Ａは
決められた板ばねの圧力位置、４は第６図に示す
ようにこの板ばねの圧力位置Ａを見るゲージ金、
５はばねばかり、６は上記ピン２の溝２ａに挿入
し、これを決められたばね圧力まで回わすドライ
バ、４ａは決められた板ばねの圧力位置を示すマ
ーク、７は電動ドリル、８はバイス台である。

このようなものにおいて、ドライバ６をピン２
の溝２ａに挿入し、ばねばかり５をゲージ金４に
押し当て、決められた板ばねの圧力位置Ａで決め
られたばね圧力になるようにドライバ６を回わし
調整する。調整後、電動ドリル７でピン２に固定
穴を明け、スプリングピン等を挿入する。

従来の板ばね圧力位置調整作業を行なう装置は
以上のように構成されているので、両手を使つて
作業を行なわなければならないことと、調整後の
板ばね位置がずれてしまうなどの欠点がある。ま
たばねばかりで測るので精度が出にくいという欠
点があつた。

この発明は上記のような従来のものの欠点を除
去するためになされたもので、ドライバを保持金
に取り付けることによりばね圧力調整を容易に行
なえるようにし、またばね圧測定器を設けること
により精度の高いばね圧調整を行なえるようにし
た板ばね圧力位置調整装置を提供することを目的
としている。

以下この発明の一実施例を図について説明す
る。第３図、第４図において、１乃至４及び４
ａ，７，Ａは第１図、第２図のものと同様なので
説明を省略する。９は上記ピン２の溝２ａに挿入
し、これを決められたばね圧力まで回わずドライ
バ、１０はこのドライバ９を保持する保持金、１
１はこの保持金１０に圧入されたドリルガイドブ
ツシユ、１２は取付金、１３は上記ドライバ９を
ロツクするロツクねじ、１４は上記板ばね取付金
具３をセツトするセツトねじ、１５はばね圧測定
センサ、１６はばね圧測定器、１７は取付台であ
る。

次にこの装置の動作について説明する。板ばね
取付金具３を取付金１２にはめ込み、ドライバ９
をピン２の溝２ａに挿入してセツトねじ１４で上
記板ばね取付金具３をセツトし、ドライバ９をば
ね圧測定器１６に設定した決められたばね圧力ま
で回わし、ロツクねじ１３でロツクし、電動ドリ
ル７でピン２に固定穴を明けスプリングピン等を
挿入する。このとき、ドライバ９は保持金１０に
保持されているため、その操作は回転させるだけ
の簡単な操作となり、ロツクねじ１３でロツクも
できるので電動ドリル７での穴明け作業時に板ば
ね１の位置がずれることもない。また電動ドリル
７による固定穴明け作業時に保持金１０に設けら
れたドリルガイドブツシユ１１を通して作業する
ためブツシユ支持構成が簡単となり、また正確な
穴明けが可能となる。さらに、ばね圧力の測定を
ばね圧力測定器により行なつているため、精度の
高いものが得られる。

以上のようにこの発明によれば、精度の高い板
ばね圧力位置調整装置を簡単な構成で実現するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の板ばね圧力位置調整装
置を示すもので、第１図は正面図、第２図は平面
断面図、第３図乃至第６図はこの発明の一実施例
を示すもので、第３図は正面図、第４図は平面
図、第５図はピン部分を示す正面断面図、第６図
はゲージ金の斜視図である。 図中、１は板ばね、２はピン、３は板ばね取付
金具、４はゲージ金、７は電動ドリル、９はドラ
イバ、１０は保持金、１１はドリルガイドブツシ
ユ、１２は取付金、１３はロツクねじ、１４はセ
ツトねじ、１５はばね圧測定センサ、１６はばね
圧測定器、１７は取付台である。尚図中、同一符
号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一端がピンに固定された板ばねをセツトする
   取付金具と、この取付金具を取付台上に固定する
   取付金と、取付台上に固定された保持金に、上記
   ピンを回動しうるように回動自在に保持されたド
   ライバと、このドライバの回動をロツクするロツ
   クねじと、上記保持金に取付けられ、上記ピンに
   固定用の穴を明けるドリルを挿通するドリルガイ
   ドブツシユと、上記板ばねの自由端の圧力を測定
   するばね圧力測定器とを備えたことを特徴とする
   板ばね圧力位置調整装置。