JPS62241737A - 自動車用速度制御装置 - Google Patents

自動車用速度制御装置

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Publication number
JPS62241737A
JPS62241737A JP8475186A JP8475186A JPS62241737A JP S62241737 A JPS62241737 A JP S62241737A JP 8475186 A JP8475186 A JP 8475186A JP 8475186 A JP8475186 A JP 8475186A JP S62241737 A JPS62241737 A JP S62241737A
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JP
Japan
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vehicle speed
opening
signal
control
throttle valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP8475186A
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English (en)
Inventor
Masao Tsujii
辻井 正雄
Katsuhiro Oba
大羽 勝廣
Hitoshi Takeuchi
均 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 R里LH力 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車の定速走行に関する系の動的なモデル
に基づいて車速を目標車速とする制御(所謂Δ−トドラ
イブ、クルーズコントロール等)に有効な自動車用速度
制御装置に関する。
[従来の技術] 従来より、自動車の走行中に希望車速を目標車速として
設定すると、車速を上記目標車速とするような速度制御
を自動的に行なう技術が知られている。上記のような速
度1i制御は、自動車を駆動する内燃機関の出力番調節
することにより行なわれていた。ここで、内燃機関の出
力は、例えば、その吸入空気量を調節するスロワ1−ル
バルブの開度により定まる。このため、一般に速度制御
を行なう自動車は、アクセルペダルの操作mに応じてス
ロワ1〜ルバルブを開閉する機構の他に、該スロットル
バルブの開度を変更するアクチュエータを備えている。
したがって、上述のような速度制御は、車速およびスロ
ットルバルブ開度を検出し、該車速と目標車速との偏差
に基づいて上記アクチュエータを駆動し、スロットルバ
ルブ開度をフィードバック制御することにより実現され
ていた。これにより、車速は目標車速近傍に維持される
[発明が解決しようとする問題点] 速度制御の応答性および追従性向上を目的として、自動
車の定速走行に関する系の動的なモデルに基づいて求め
た最適フィードバックゲインを使用し、検出された車速
およびスロットルバルブ開度等の諸量を用いてスロット
ルバルブ開度変更アクチュエータの制御量を算出する改
良技術を、本願出願人は例えば、特願昭60−3190
68等において提案している。
(1) しかし、上記ルリ御量の算出に使用する車速も
しくはスロットルバルブ開度に、機械的または電気的要
因による誤差が含まれていると、算出される制御量は常
時大きく変化する。このため、内燃機関の駆動力変動に
より自動車の前後方向加速度の急変(所謂サージ現象)
が生じ、乗り心地の悪化を招くことが判明し、いまだ改
良技術は充分なものではなかった。
(2) また、上記(1)の対策として、最適フィード
バックゲインの値を小ざく変更すると共に、定速走行時
における実車速と目標車速との偏差許容値を大きく設定
すると、乗り心地は改善されるが、速度制御の応答性お
よび追従性が低下し、最適フィードバットゲインを有効
に使用できなくなり、改良技術の充分な効果が1qら机
ない。
(3) しかも、上記(2)のような対策では、平坦路
の定速走行は可能でも、速度制御の高い追従性が要求さ
れる登板時には定速走行を維持できないという不具合も
生じた。
本発明は、定速走行時におtプる制御特性と乗り心地と
の両立が可能な自動車用速度制御11装置の提供を目的
とする。
及皿夏貰痙 [問題点を解決するための手段] 上記問題を解決するためになされた本発明は、第1図に
例示するように、 内燃機関のスロットルバルブ開度を、外部からの制御毎
に従って変更する開度調節手段M1と、該スロットルバ
ルブ開度を検出して開度信号を出力する開度検出手段M
2と、 上記スロットルバルブ開度に応じた速度で走行する自動
車の車速を検出して車速信号を出力する車速検出手段M
3と、 上記自動車の設定された目標車速を目標車速信号として
出力する車速設定手段M4と、自動車の定速走行に関す
る系の動的なモデルに基づいて予め定められた最適フィ
ードバックゲインを使用して、上記車速が上記目標車速
となるように上記開度調節手段M1をフィードバック制
御する付加積分型最適レギュレータである制御手段M5
と、 を具備した自動車用速度制御装置であって、ざらに、上
記開度信号を入力し、上記開度調節手段M1の動的なモ
デルの時定数に応じて定まりスロットルバルブ開度の実
変動に相当する第1の所定周波数帯域成分をろ波開度信
号として上記制弾手段M5に出力する開度信号ろ技手段
M6と、上記車速信号を入力し、上記自動車の動的なモ
デルの時定数に応じて定まり車速の実変動に相当する第
2の所定周波数帯域成分をろ波車速信号として上記制御
手段M5に出力する車速信号ろ技手段M7と、 を有し、 しかも、上記制御手段M5が、 上記目標車速信号と上記ろ波車速信号との偏差を累積し
て車速偏差積分値を算出する偏差累積部M8と、 該車速偏差積分値、上記ろ波開度信号および上記ろ波車
速信号と前記最適フィードバックゲインとから制御量を
算出して上記開度調節手段M1に出力するフィードバッ
ク伍決定部M9と、を備えたことを特徴とする自動車用
速度制御装置を要旨とするものである。
開度調節手段M1とは、スロットルバルブ開度を変更す
るものである。例えば、スロットルバルブとリンク機構
を介して接続されたダイヤフラムアクチュエータ、該ダ
イヤフラムアクチュエータ内部に大気を導入する電磁バ
ルブおよびダイヤフラムアクチュエータに負圧を供給す
るバキュームポンプから構成できる。また例えば、上記
負圧は吸気管内負圧を用いてもよい。ざらに例えば、電
動機を使用してスロットルバルブを開閉するアクチュエ
ータ等により実現できる。
開度検出手段M2とは、スロットルバルブ開度に応じた
開度信号を出力するものである。例えば、ポテンショメ
ータを内蔵したスロットルポジションセンサにより実現
できる。
車速検出手段M3とは、車速に応じた車速信号を出力す
るものである。例えば、自動車の出力軸と共に回転する
磁石と固定されたリードスイッヂとの組み合わせにより
実現できる。また例えば、上記出力軸に配設されたパル
スギヤとこれに対向する電磁ピックアップとから構成し
てもよい。
車速設定手段M4とは、設定車速に応じた目標車速信号
を出力するものである。例えば、車室内に配設された車
速設定器のようなものであってもよい。
開度信号ろ技手段M6とは、開度信号を入力してろ波開
度信号を出力するものである。例えば、アナログ回路か
ら成るアクティブフィルタにより実現できる。開度調節
手段M1の動的なモデルの時定数の、例えば逆数を20
〜50倍して求めた周波数帯域60〜150[Hz]以
上の周波数帯域成分を遮断するよう構成すると、スロッ
トルバルブ開度の実変動に応じたろ波開度信号を1qる
のに好適である。
車速信号ろ技手段M7とは、車速信号を入力してろ波車
速信号を出力するものである。例えば、周知のCPUを
始めROM、RAMおよびその他の周辺回路素子と共に
論理演算回路として構成され、予め定められた処理手順
に従ってろ波を行なうディジタルフィルタにより実現で
きる。ディジタルフィルタとは、所望の周波数特性を持
つように設計された離散時間系のことである。ディジタ
ルフィルタを構成するには、まず所望の周波数特性にな
るべく近い特性を有する伝達関数を求める必要がある。
このような関数近似は、アナログフィルタの離散時間近
似による巡回形フィルタ、または離散フーリエ変換を用
いた非巡回形フィルタにより可能となる。このようなデ
ィジタルフィルタ構成の手法については、例えば木村英
紀著「ディジタル信@処理と制御」 (昭和57年)昭
晃堂等に紹介されている。例えば、ろ波車速信号を出力
、車速信号を入力とし、上記遮断周波数以上の周波数帯
域成分を遮断する周波数特性を有する伝達関数を定め、
次に、該伝達関数に基づいてろ波を行なう系の離散時間
系における状態方程式を求めることにより実現できるが
、このような状態空間法については後述する。ところで
ディジタルフィルタの遮断周波数としては、自動車の動
的なモデルの時定数の、例えば逆数を50〜100倍し
て算出した2 [Hz]程度の周波数を選択すると、車
速の実変動に応じたろ波車速信号を得るのに好適である
。上記のような遮断周波数を実現するためのディジタル
フィルタの係数は、上述のような特性を有する伝達関数
に基づいて予め決定される。
制御手段M5とは、偏差累積部M8とフィードバック足
決定部M9とを備え、車速を目標車速とするフィードバ
ック制御を行なう付加積分型最適レギュレータである。
制御手段M5は通常CPU。
ROM、RAMおよび周辺回路素子と共に構成された論
理演算回路として実現され、予め記憶された処理手順に
従って、車速設定手段M4から入力される目標車速信号
と、車速検出手段M3により検出されて車速信号ろ技手
段M7を介して入力されるる波車速信号とが一致するよ
うに、開度調節手段M1を、自動車の定速走行に関する
系の動的なモデルに基づいて予め定められた最適フィー
ドバックゲインから定まる制御量により制御するよう構
成されている。
ところで、上述のような付加積分型最適レギュレータの
構成の手法は、例えば古田勝久著「線形システム制御理
論」 (昭和51年)昭晃堂等に詳しいが、ここで実際
の構成の手法について一通の見通しを与えることにする
。なお、以下の説明において、X、A、[3,C,’M
、IJ、P、G、G。
IR,F、Sはベクトル量(行列)を示し、ATの如き
添字7は行列の転置を、A−1の如き添字−1は逆行列
を、各々示している。
自動車の定速走行に関する系の制御において、制御対象
の動的な振舞は、離散時間系において、X (K+1)
−P−X (K> 十〇 −u (K>−(1)’M 
(K)=C−X (K>         ・・・(2
)として記述されることが現代制御理論より知られてい
る。ここで式(1)は状態方程式、式(2)は出力方程
式と呼ばれ、Xはこの系の内部状態を表ねず状態変数m
、u (K>はこの系の入力である制御量からなるベク
トル、v (K>はこの系の出力を示す諸量からなるベ
クトルである。なお、本発明の自動車の定速走行を行な
う系では、入力ベクトルu (K)はスロットルバルブ
開度のみであり、出力ベクトル量(K>は車速のみであ
るため以下スカラ吊u (K) 、 y (K)として
扱う。
また、上式(1)、(2>は離散系で記述されており、
添字にはサンプリングの時点を示す。
自動車の定速走行に関する系の動的な娠舞い、すなわら
、車速がスロットルバルブ開度によりどう変化するかと
いう系の動的なモデルが明らかになり、式(1)、(2
>のベクトルP、G、Cを定めることができれば、状態
変数ff1X(K>を用いて車速を最適に制御できる。
なお、本発明の制御手段M5は、目標値が常に一定であ
る系を対象とした単なるレギュレータではなく、目標値
が常時変化するサーボ系を対象とするため、系をサーボ
系に拡大する必要がおるが、これについては後述する。
ところで、自動車の定速走行のように複雑な対象につい
ては、その動的なモデルを理論的に正確に求めることは
困難であり、何らかの形で実験的に定めることが必要と
なる。これが所謂システム同定と呼ばれるモデル構築の
手法であって、自動車が所定の状態で運転されている場
合、その状態の近傍では線形の近似が成り立つとして、
式(1)の状態方程式、式(2)の出力方程式に則って
モデルを構築するのである。従って、本発明の場合のよ
うにその動的なモデルが非線形のような場合にも、定常
的な複数の運転状態に分離することにより線形な近似を
行なうことができ、個々の動的なモデルを定めることが
できるのである。この場合、制御量であるスロットルバ
ルブ開度および出力である車速に関しては、線形近似を
行なった場合の定常点における両基Q設定値からの摂動
力を抽出し、該摂動力を使用して諸量の算出を行ない、
該算出値を上記基準設定値に加えて制amであるスロッ
トルバルブ開度とする処理が必要となる。
本発明の自動車の定速走行を行なう系では、ある程度近
似のよい物理モデルを構成することは困難であり、この
ような場合には、例えば過渡応答試験法、最小二乗法等
のシステム同定により動的なモデルを構築する。このよ
うに動的なモデルが定まれば、状態変数ff1X(K>
からフィードバック聞が定まり、理論的に最適な制御量
としてのスロットルバルブ開度が求まる。
また、制御手段M5の制御対象となる系は、目標車速か
車速設定手段M4によりステップ的に変化するサーボ系
である。すなわら、目標車速は例えば運転者の操作によ
り変化する。一般にサーボ系の制御においては、制御対
象の出力が与えられた目標入力に定常偏差なく追従する
ように制御する必要がある。このため、伝達関数におい
て適当な次数の積分を含む必要がある。本発明において
はステップ的に目標車速が変化する場合を想定している
ので、−次の積分を考慮すればよい。そこで、制御手段
M5は、目標車速信号と車速に対応するろ波車速信号と
の偏差を累積して車速偏差積分値を算出する偏差累積部
M8を備え、対象とする制御系をサーボ系に拡大してい
る。
ざらに、制御手段M5は、上記車速偏差積分値および上
述した状態変数ff1X(K>と最適フィードバックゲ
インとから制御量であるスロットルバルブ開度を算出し
、開度調節手段M1に出力するフィードバック量決定部
M9を有し、付加積分型最適レギュレータとして制御量
を決定する。
次に、最適フィードバックゲインについて説明する。上
記のように積分値を付加した最適レギュレータでは、評
価関数Jを最小とするような制御入力(ここではスロッ
トルバルブ開度)の求め方が明らかにされており、最適
フィードバックゲインもリカツチ方程式の解と状態方程
式(1)のIP。
0行列と評価関数に用いられる重みパラメータ行列とか
ら求められることが知られている(前掲書他)。ここで
重みパラメータ行列は当初任意に与えられるものでおっ
て、評価関数Jが自動車の定速走行を行なう系のスロッ
トルバルブ開度の挙動を制約する重みを変更するもので
ある。重みパラメータ行列を任意に与えて大型コンピュ
ータによるシミュレーションを行ない、得られたスロッ
トルバルブ開度の挙動から重みパラメータ行列を所定量
変更してシミュレーションを繰り返し、最適な値を決定
しておくことができる。これに基づいて最適フィードバ
ックゲインFも算出される。
従って、制御手段M5は、予めシステム同定等により決
定された自動車の定速走行に関する系の動的なモデルを
用い、て付加積分型最適レギュレータとして構成され、
その内部における最適フィードバックゲインF等は、予
めシミュレーションにより決定されている。
なお、状態変数層X(K>としては、例えば、スロット
ルバルブ開度、車速および車速偏差積分値等を用いるこ
とができる。また例えば、自動車の定速走行に直接関与
する量として、状態観測器(オブザーバ)等により推定
された諸mより成るベクトル量であってもよい。
[作用] 本発明の自動車用速度制御装置は、第1図に例示するよ
うに、自動車の車速を目標車速とするように制御手段M
5が開度調節手段M1をフィードバック制御するに際し
、車速検出手段M3の出力する車速信号を入力して車速
信号ろ技手段M7の出力するろ波車速信号と車速設定手
段M4の出力する目標車速信号とから偏差累積部M8が
車速偏差積分(lfi 8 W出し、ざらに、開度検出
手段M2の出力する開度信号を入力して開度信号ろ技手
段M6の出力するろ波開度信号、上記ろ波車速信号およ
び上記車速偏差積分値と最適フィードバックゲインとか
らフィードバック量決定部M9が制御mを算出して上記
開度調節手段M1に出力するよう働く。
すなわら、開度検出手段M2から開度信号ろ技手段M6
を介して得られるスロットルバルブ開度の実変動に相当
するる波開度信号と、車速検出手段M3から車速信号ろ
技手段M7を介して得られる車速の実変動に相当するる
波車速信号とに基づいて、付加積分型最適レギュレータ
である制御手段M5が開度調節手段M1をフィードバッ
ク制御するのである。
従って本発明の自動車用速度制御装置は、各種外乱の影
響を除去した正確なスロットルバル1間度と車速とに基
づいて、制御特性および乗り心地を両立させた好適な速
度制御を実現するよう動く。
以上のように本発明の各構成要素が作用することにより
、本発明の技術的課題が解決される。
[実施例] 次に、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。第2図は本発明一実施例における自動車用速度
制m装置のシステム構成図、第3図は自動車の定速走行
に関する系の制御−〔デルを示づ一制御系統図、第4図
はシスデム同定の説明に用いるブロック線図、第5図は
ディジタルフィルタの説明に用いるブロック線図、第6
図〜第10図は本発明一実施例において電子制御装置に
より実行される制御を示すフローチャートであって、以
下この順に説明する。
自動車用速度制御装置1は、エンジン2のスロットルバ
ルブ3の開度を図示しないアクセルペダルとは独立に調
節するホールド型のアクチュエータ4、該スロットルバ
ルブ3の開度を検出するスロットルポジションセンサ5
、該スロットルポジションセンサ5の出力信号をろ波す
るアクティブフィルタ6、自動車の速度を検出する車速
センサ7、車室内に配設された定速走行用のコントロー
ルスイッチ8および電子制御装置(以下単にECUと呼
ぶ>10から構成されている。
アクチュエータ4は、ハウジング11、バキュームポン
プ12およびモータ13から構成されている。ハウジン
グ11内部はダイヤフラム15により大気圧室16とダ
イヤフラム室17とに区画されている。上記ダイヤフラ
ム15はリンク機構18によりスロットルバルブ3に連
結され、該スロットルバルブ3の開度は上記ダイヤフラ
ム15の変位に対応して変化する。なお、ダイ\7フラ
ム室17内には、ダイヤフラム15を大気圧室16側に
付勢し、スロットルバルブ3の開度を減少さぜる回転力
を与えるスプリング19も配設されている。また、ダイ
ヤフラム室17には、大気を導入する電磁弁であるコン
トロールバルブ20およびリリースバルブ21が各々配
設され、さらに、モータ13により駆動されるバキュー
ムポンプ12の吸込口に連通する負圧ポート22も設け
られている。ECLJloにより駆動される上記コント
ロールバルブ20.リリースバルブ21およびバキュー
ムポンプ]2の動作に伴いスロットルバルブ3の開度は
第1表に示すように変化する。
第1表 上記スロワ1−ルポジシヨンセンザ5は、ボデンショメ
ータを内蔵し、スロットルバルブ3の開度に応じたアナ
ログ信号を出力する。また、上記アナログ信号をろ波す
るアクティブフィルタ6は電圧ソース型(Voltag
e  Controlled  voltage  5
ource)の回路方式により構成された2次バターワ
ース・ローパスフィルタであって、その遮断周波数は1
00[H2]である。すなわら、上記スロットルポジシ
ョンセンサ5の出力するアナログ信号のうら、100[
+−fZ]以上の高周波帯域成分を遮断する。車速セン
サ7は、エンジン2の出力軸に連動するスピードメータ
ケーブルにより回転される4極永久磁石と、該4極永久
磁石に近接対向するリードスイッチとから成り、車速に
応じたパルス信号を出力する。
上記各センサからの信号はECUloに入力され、該E
CU10はアクチュエータ4を駆動制御する。ECUl
oは、CPU10a、ROM10b、RAM10Gを中
心に論理演算回路として構成され、コモンバス10dを
介して入力部10e、出力部10fに接続されて外部と
の入出力を行なう。
次に、上記ECL110により行なわれるフィードバッ
ク制御の制御モデルを第3図に基づいて説明する。なお
、第3図に示す制御系はハード的な構成を示すものでは
なく、第6図〜第10図の各フローヂャートに示す一連
のプログラムの実行により、離散時間系として実現され
る。
第3図に示すように、アクチュエータ4により変更され
たスロットルバルブ開度はスロットルポジションセンサ
ーより検出され、開度信号θとして出力される。ここで
外乱P1(高周波帯域成分を含む電気的ノイズ)が上記
開度信号θに加わり、外乱を含む開度信号θnとなるが
、既述したアクティブフィルタ6により100[Hz1
以上の高周波帯域成分が除去されて、ろ波開度信号θf
として出力される。次に摂動分抽山部P2において、上
記ろ波開度信号θfのうち、定常的な基準値(θfa)
からの摂動力δθfが抽出される。これは、既述したよ
うに、非線形なモデルに対して線形な近似の成立する範
囲において、系の動的なモデルを構築したためである。
一方、スロットルバルブ開度の変更に応じて変化した車
速は車速センサにより検出され、車速信号SPDとして
出力される。ここで外乱P3(車速セン°す゛自転部分
の偏心に起因する機械的ノイズ)が上記車迷信@SPD
に加わり、外乱を含む車速信号5PDnとなるが、ディ
ジタルフィルタP4により2[f−1z]以上の周波数
帯域成分が除去されて、ろ波車速信号5PDfとして出
力される。
次に、摂動分抽山部P5において、上記ろ波車速信号5
PDfのうち、定常的な基準値(SPDfa)からの摂
動力δ5PDfが抽出される。
一方、目標車速は目標車速設定部P6により設定され、
目標車速信号5PDtとして出力される。
ここで、目標車速設定部P6は既述したコントロールス
イッチ8に相当する。
積分器P7は、目標車速信号5PDtとろ波車速信号5
POfとの偏差errを累積して、偏差積分値i er
rを算出する。
フィードバック旧決定部P8は、上述した各摂動力δθ
f、δ5PDfおよび偏差積分値1errに、後述する
最適フィードバックゲイン「を掛けて、制御量の摂動弁
δθt@算出する。
フィードバック母決定部P8で算出された制御量の摂動
力δθtは、上述した両摂動分抽出部P2、P5により
選択された定常的な状態に対応した制御量からの摂動力
である。このため、基準設定値加算部P9は、上記定常
的な状態に対応した基準設定値θtaを上記摂動力δO
1に加算し、アクチュエータ4の制御量θtを算出する
のである。
以上自動車用速度制御装置のシステム構成および制御系
の構成について説明した。そこで、次に実際のシステム
同定による動的なモデルの構築、最適フィードバックゲ
イン[の搾出およびディジタルフィルタP4の構成につ
いて説明する。
まず自動車用速度制御装置の動的なモデルを構築する。
第4図は、1人力1出力の系として定常的な状態にある
自動車用速度制御装置の系を、アクチュエータ4の伝達
関数Ga (S)と自動車30の伝達関数GV (S)
とによりの表現した図である。ここで、伝達関数Ga 
(S)、Gv (S)は、ある基準動作状態近辺で線形
近似されたものである。
ここで上記両伝達関数Ga (S)、Gv (S)は、
システム同定と呼ばれる手法により定めることができる
。本実施例では、過渡応答試験法により同定する。なお
、システム同定の手法は、例えば相良節夫著「システム
同定」 (昭和56年)社団法人バー1測自動制御学会
等に詳解されており、最小二乗法等により同定すること
もできる。
まず、アクチュエータ4の伝達関数Ga (S)を過渡
応答試験法により求める。一般に伝達関数Ga (S)
はSの有理式である次式(3)で与えられる。
Ga (S) = (bl ・S’−’ 十・+bn−1・S十bn)
/(S  −al ・Sn−’ 十・+an−1−3+
an)・・・(3) 本実施例ではn=1として、 Ga(S)=θ(S)/θt (S) =b1/(S+al>     −(4)と仮定する。
ここで入力θt (S)にステップ入力信号を加え、そ
の出力θ(S)が飽和する一定値Cの63.2 [%]
の値に達するまでの時間taを4測する。この時間ta
が上記式(4)の時定数(1/al>であり、また上記
一定値Cが上記式(4)の飽和値(b1/a1>である
。このように時定数taと飽和値Cとを4測すると、ア
クチュエータ4の伝達関数Ga (S)は、次式(5)
のように定まる。
Ga (S)=θ(S)/θt (S)=1/ (1+
0.3xS)   ・・・(5)同様の方法により、自
動車30に関する系の伝達関数GV (S)は、次式(
6)のように定まる。
GV (S) =SPD (S)/θ(S) =145.4/ (1+25.07xS)・・・(6)
ところで、本実施例の制御系においては、既述したJ、
うに両伝達関数Ga (S)、Gv (S)の出力であ
る開度信号θ、車速信@S P Dは、各々ろ波開度信
号of、ろ波車速信号5PDUとして検出されるので、
以下の説明では上記式(5)。
(6)に代えて、上記両出力を各々ろ波された信号にて
表記した次式(7)、(8)を使用する。
Ga(S)=θf (S)/θt (S)=1/ (1
+0.3xS)   ・・・(7)Gv (S) =SPDf (S)/θ(S) =145.4/(1+25.07XS)・・・(8)ざ
らに、既述した積分器P7に関し、ステップ的に目標値
が変化する場合を想定した一次の積分を考慮すると、そ
の伝達関数Gi(S)は次式(9)のように定まる。
Gi (S)=ierr (S)/err (S)=1
/S          ・・・(9)なお、目標車速
信号5PDt (t)、ろ波車速信号5PDf (t)
、偏差err (t)の間には次式(10)のような関
係がある。
err (t)=SPDt (t)−3PDf (t)
・・・(10) 上記式(7)〜(9)を各々逆ラプラス変換し、ざらに
上記式(10)により偏差err(t)を消去すると、
次式(11)〜(13)を得る。
D・θf(t) =−3,33Xθf(t )+3.33xθ1(1)・
・・(11) D−3PDf(t ) =5.80Xθf(t )−0,040XSPDf(t
)・・・(12) D−i err(t )=SPDt(t )−3PDf
(t)・・・(13) 但し、Dは時間微分演算子d/d’tを示す。
上記式(11)〜(13)を次式(14)のように行列
表記に改める。
・・・(14) 上式(14)の目標車速信号5PD(t)の項を外乱と
して扱うと、本制御系の連続時間系における状態方程式
は次式(15)のように求まる。
1)X(t)=A−X(t)+1B−u(t)  ・ 
(15)u(t)=θ1(1)         ・・
・(17)次に、上記式(15)をサンプリング周期T
(本実施例では256 [m5ec] )でサンプルし
た離散時間系に変換する。すなわら、上記式(18)、
(19)に示す行列A、 lt3を次式(20)、(2
1)に従って行列P、Gに変換する。
P=et1             ・ (20)G
=f1e12dτ−[3−(21> 但し、tl=A−T t2=A・τ さらに、上記式(15)は線形近似可能な摂動弁δの間
で成立するので、状態変数量Xおよび入力である制御f
iuを摂動弁表記に改めると、離散時間系における状態
方程式は次式(22)のように求まる。
X (K+1 >=P−X(に)+[B−u(に)  
・ (22)u (K)−δθt(K>       
  −(24>このようにして、本実施例の線形近似可
能な範囲における動的なモデルが定まる。
次に最適フィードバックゲイン「の求め方について説明
するが、最適フィードバックゲイン「を求める手法は、
例えば「線形システム制御理論」(前掲書)等に詳しい
ので、ここでは結果のみを示す。
上記式(22)で表現される可制御な対象において、消
費エネルギを少なく保らなから状態を可能な限り速く零
状態にする。すなわら、次式(27)の離散型2次形式
評価関数Jを最小にする最適制御入力、すなわら制御f
f1u (K>を求める。
ここでQ、Rは重みパラメータ行列を、Kは制御開始時
点をOとするサンプリング回数を各々示す。
この時、最適フィードバックゲインFはF= CIR十
G” −5−G)’ −6” −5−P・・・(28) で与えられる。ここでSは、次式(29)に示す離散型
リカツヂ方程式を満たす止定対称行列である。
S=Q+P” −5−P−P” −5−G・(lR十G
”−5−G)−1・G”−5−IF・・・(29) 本実施例では、状態変数Mの個数は3、入力の個数は1
である。そこで、重みパラメータ行列0は3×3半正定
行列、重みパラメータ行列a<は要素1個の正定行列と
して、次式(30)、(31)のように定めた。
IR=1.0              ・・・(3
1)上記式(29)〜(31)よりSは次式(32)・
・・(32) 従って、上記式(28)より最適フィードバックゲイン
「は次式(33)のように定まる。
F=[0,2230,138−0,0291・・・(3
3) そこで、最適な入力である制御ff1u(K>は、次式
(34)として求まる。
u (K)=−F・X (K>       −(34
)すなわち、 δθt(K)=−0,223xδ/7f(K)−0,1
38x6SPDf(K) 十 〇、029x i err(K)−(35)次にディジ
タルフィルタP4の構成について説明する。ディジタル
フィルタP4は、外乱を含む車速信号5PDn(S)を
入力、ろ波車速信号5PDf (S)を出力とするもの
で、その伝達関数Gf (S)とすると第5図に示すよ
うに表記できる。まず、車速信号に含まれる外乱を除去
するため、上記ディジタルフィルタP4の遮断周波数f
Cを決定する。該遮断周波数fcは、既述した自動車3
0の伝達関数GV (S)の時定数が25゜07でおる
ため(式(8)参照)、本実施例ではその逆数を50倍
して求めた2 [Hz]とする。
このように遮断周波数fcを定めると、上記伝達関数G
f (S)の時定数は、その逆数として0゜5と求まる
。したがって、−次の伝達関数0f(S)は次式(36
)のように定まる。
Gf (S)=SPDf (S)/5PDn (S)=
1/(1+0.5xS)  ・・・(36)上記式(3
6)を逆プラス変換すると、次式(37)を1!7る。
D−3PDf(t)= 一2xSPDf(t) +2xSPDn(t) ・ (
37)但し、Dは時間微分演算子d/dtを示す。
上記式(37)より、ディジタルフィルタP4の連続時
間系にお【プる状態方程式は次式(38)のように求ま
る。
D−X(t)=A−X(t)+B−U(t>  −(3
B>但し、X(t)=SPDf(t>       ・
・・(39)U(t)=SPDn(t)       
  −(40)A=−2・・・(41) B=2                ・・・(42
)次に、上記(38)をサンプリング時間−「S(本実
施例では32[m5ecl>でサンプルした@rP1時
間系に変換する。既述した式(20>。
(21)により係数A、Bを係数P、Gに変換すると次
式(43)を得る。
X(K)=P−X(に−1> +G−LJ(K−1> 
 ・・・(43)但し、X(に−1>=SPDf(に−
1)   ・・・(44)LJ(K−1>=SPDn(
に−1>         ・・−(45)P=0.9
38               ・・・(46)G
=0.062               ・・・(
47)したがって、ろ波車速信号5PDf (K>は次
式(48)のように求まる。
5PDf(に) =0.938xSPDf(に−1) +0.062XSPDn(に−1>    −(4B>
以上、過渡応答試験法を用いたシステム同定による制御
系の動的なモデルの構築、最適フィードバックゲイン「
の算出およびディジタルフィルタP4の構成について説
明したが、上記最適フィードバックゲインFおよびディ
ジタルフィルタP4の係数等は予め計算しておき、EC
Ulo内ではその結果だけを用いて制御を行なう。
次に、ECUloの実行する定速走行処理を第6図〜第
10図の各フローチャートに従って説明する。なお、現
在の処理で扱われる間を添字(i>、(j>、(k)で
、前回の処理で扱われた担を添字(i−1>、  (j
−1>、  (k−1>で示す。
まず定速走行5I!l理を第6図(A>、(B)に示す
フローチャートに基づい°C説明する。
本定速走行処理は、自動車の走行に伴い、所定時間毎に
繰り返して実行される。まずステップ100では、初期
値設定処理が行なわれる。該初期値設定5I!i理の詳
細は後述する。続くステップ200では、各制御のため
に計時を行なうタイマを力ウンl〜アップする処理が行
なわれる。次にステップ210に進み、定速走行の指令
がコントロールスイツブ8から入力されているか否かが
判定される。肯定判断されると、定速走行を実行するた
めにステップ220に進み、アクチュエータ4のリリー
スバルブ21を閉状態とする処理が行なわれる。次にス
テップ230に進み、フラグFPUMPが値1にセット
されているか否かが判定される。
フラグFPtJMPはバキュームポンプ12の作動時(
ON)は値1にセットされ、一方、停止時(OFF)は
値Oにリセットされる。上記ステップ230にて肯定判
断された場合はステップ240に、一方、否定判断され
た場合はバキュームポンプ12が停止しているものとし
てステップ270に進む。バキュームポンプ12の作動
時に実行されるステップ240では、該バキュームポン
プ12を駆動するモータ13の通電時間Ta1(i>だ
け経過したか否かが判定される。肯定判断された場合は
ステップ250に進み、一方、否定判断された場合はい
まだ通電が必要なものとしてステップ270に進む。既
にモータ13の通電時間Ta1(i)だけ経過した時に
実行されるステップ250では、バキュームポンプ12
を停止(OFF)する処理が行なわれる。続くステップ
260ではバキュームポンプ12の停止に伴い、フラグ
FPUMPを値Oにリセットする処理が行なわれる。次
にステップ270に進み、フラグFCON丁が値1にセ
ットされているか否かが判定される。
フラグFCONTは、アクチュエータ4のコントロール
バルブ20が開状態にある場合は値1に、一方、開状態
にある場合は値Oにリセットされるフラグである。上記
ステップ270で肯定判断された場合はステップ280
に進み、一方、否定判断された場合はコントロールバル
ブ20が閉状態にあるものとしてステップ310に進む
。コント1]−ルバルブ20が開状態にあるとぎに実行
されるステップ280では、該コントロールバルブ20
を開状態に保つ非通電時間Ta2(i>だ【プ経過した
か否かが判定される。肯定判断された場合はステップ2
90に進み、一方、否定判断された場合はいまだ開状態
を保つ必要があるものとしてステップ310に進む。既
にコントロールバルブ20の非通電時間Ta2(i)だ
Cブ経過したときに実行されるステップ290では、コ
ン1−ロールバルブ20を閉状態とする処理が行なわれ
る。続くステップ300ではコントロールバルブ20の
閉鎖に伴い、フラグFCONTを値Oにリセットする処
理が行なわれる。
次にステップ310に進み、コントロールスイッチ8か
ら目標車速5PDtを読み込む処理が行なわれる。この
ステップ310の処理が既述した目標車速設定部P6と
して機能する。続くステップ320では20 [m5e
c]経過したか否かがタイマ計時に基づいて判定され、
肯定判断された場合はステップ330に、一方、否定判
断された場合はステップ340に各々進む。20[m5
eC]毎に実行されるステップ330では、後述するス
ロットルバルブ開度制御処理におCプるサンプリング、
演算、制御の回数を計数するカウンタiの値に1だけ加
算する処理が行なわれる。続くステップ500では、ス
ロットルバルブ開度制御処理が行なわれる。該スロット
ルバルブ開度制御処理の詳細は後述する。その後、既述
したステップ200に戻る。
一方、上記ステップ320で20 [m5ec]経過し
ていないと判定された場合は、ステップ340に進む。
ステップ340では、32[m5eC]経過したか否か
がタイマ開時に基づいて判定され、1肯定判断された場
合はステップ350に、一方、否定判断された場合はス
テップ360に各々進む。32 [m5eC]毎に実行
されるステップ350では、後述する車速信号ろ波処理
におけるサンプリング、演算の回数を計数するカウンタ
jの値に1だ【ブ加算する処理が行なわれる。続くステ
ップ600では、車速信号ろ波処理が行なわれる。該車
速信号ろ波処理の詳細は後述する。その後、既述したス
テップ200に戻る。
一方、上記ステップ340で32 [m5ec]経過し
ていないと判定された場合は、ステップ360に進む。
ステップ360では、256[m5eC]M過したか否
かが94751時に基づいて判定され、肯定判断された
場合はステップ370に進み、一方、否定判断され々場
合は既述したステップ200に戻る。256 [m5e
c]毎に実行されるステップ370では、後述するスロ
ットルバルブ開度算出処理におけるサンプリング、演算
の回数をh!数ツるカウンタにの値に1だけ加算する処
理が行なわれる。続くステップ700では、ズロットル
バルブ開度算出処理が行なわれる。該スロワ]・ルバル
ブ開度算出処理の詳細は後述する。
その後、既述したステップ200に戻る。
一方、上記ステップ210にて、ブレーキ、パーキング
、クラッチ等の操作に伴う定速走行キャンセル信月が入
力されたと判断された場合は、ステップ380に進む。
ステップ380では、定速走行を解除するために、まず
、アクチュエータ4のリリースバルブ21を開状態とす
る処理が行なわれる。次にステップ390に進み、バキ
ュームポンプ12を停止(OFF>する処理が行なわれ
る。続くステップ400では、上記バキュームポンプ1
2の停止に伴い、フラグFPUMPを値Oにリセットす
る処理が行なわれる。次にステップ410に進み、コン
トロールバルブ20を同状態とする処理が行なわれる。
続くステップ420では、上記コントロールバルブ20
の解放に伴い、フラグFCONTを値1にセットする処
理が行なわれた後、既述したステップ200に戻る。
次に、上記定速走行処理中のステップ100で実行され
る初期値設定処理を第7図のフローチャートに基づいて
説明する。まずステップ105では、外乱を含む車速信
号、ろ波車速信号および目標車速の各初期値5PDn 
(0)、5PDf (0)、5PDtを値Ok:設定す
る処理が行なわれる。
続くステップ110では、車速偏差積分的と積分値との
両初期値1err (0)、Ser (0)を値Oに設
定する処理が行なわれる。次にステップ115に進み、
スロワ1〜ルバルブ開度偏差の初期値er (0)を値
Oに設定する処理が行なわれる。
続くステップ120では、既述した各カウンタ1゜j、
kを1ifIoにクリアする処理が行なわれる。次にス
テップ125に進み、アクチュエータ4のバキュームポ
ンプ12を停止(OF F >する処理が行なわれる。
続くステップ130では上記バキュームポンプ12の停
止に伴い、フラグFPUMPを値Oにリセッ]・する処
理が行なわれる。次にステップ135に進み、アクチュ
エータ4のコン1−ロールバルブ20を開状態とする処
理が行なわれる。続くステップ140では、上記コント
ロールバルブ20の開状態に伴い、フラグF CON 
−rを値1にセットする処理が行なわれる。ざらにステ
ップ142に進み、既述したコントロールバルブ20の
非通電時間Ta2(i>を値Oに設定する処理が行なわ
れる。次にステップ145に進み、アクチュエータ4の
リリースバルブを21を開状態とする処理が行なわれる
。続くステップ150では計時用のタイマをクリアする
処理が行なわれた後、本初期値設定処理を終了し、制御
は既述した定速走行処理に移行する。
既述した定速走行処理中のステップ500で実行される
スロットルバルブ開度制御処理を第8図。
(A)、(B)、(C)、に示すフローチャートに基づ
いて説明する。まずステップ502では、スロットルバ
ルブ開度綽出処理(ステップ700)で算出された最適
なスロットルバルブ開度01(i)およびスロットルポ
ジションセンサ5で検出されたアクティブフィルタ6で
ろ波されたろ波開度信号of (i)を読み込む処理が
行なわれる。
続くステップ504ではスロットルバルブ開度偏差er
(i)を次式(49)のように算出する処理が行なわれ
る。
er(i)=θtい)−of(i> ・−(49)次に
ステップ505に進み、上記スロットルバルブ開度偏差
er(i)がOであるか否かが判定される。肯定判断さ
れた場合はステップ505aに、一方、否定判断された
場合はステップ506に各々進む。スロットルバルブ開
度が最適なスロットルバルブ開度θt(i)に一致して
いるときには、アクチュエータ4の作用によりスロット
ルバルブ開度を保持するために、ステップ505a〜5
05dの各処理が行なわれる。すなわら、バキュームポ
ンプ12を停止(OFF>させ(ステップ505a)、
フラグFPUMPを値Oにリセツトシ(ステップ505
b)、さらに、コントロールバルブ20を閉状態としく
ステップ505G>、フラグFCONTを値Oにリセッ
トした後、一旦本スロットルバルブ開度制御l処理を終
了する。
一方、スロットルバルブ開度偏差er(i)が0でない
場合に実行されるステップ506では、上記スロットル
バルブ開度偏差er(i)が正であるか否かが判定され
、肯定判断された場合はステップ508に、一方、否定
判断された場合はステップ548に各々進む。すなわら
、スロットルバルブ開度を増加する必要がある場合には
、ステツブ508〜536の各処理が実行され、PID
制御されるバキュームポンプ12の作動によりアクチュ
エータ4がスロットルバルブ3を開く。一方、スロット
ルバルブ開度を減少する必要がある場合には、ステップ
548〜576の各処理が実行され、PID制御される
コントロールバルブ20を開状態とすることによりアク
チュエータ4がスロットルバルブ3を閉じる。
バキュームポンプ12を作動させるときに実行されるス
テップ508では、まず比例項51(i)を次式(50
)のように算出する処理が行なわれる。
5l(i>=KPVxer(i)     =−(50
)但し、KPV・・・バキュームポンプの比例ゲイン定
数 続くステップ510では積分値5er(i)を次式(5
1)のように算出する処理が行なわれる。
5ep(i)=ser(i−1)+er(i>  ・・
・(51)次に、ステップ512に進み、積分項32(
i)を次式(52)のように算出する処理が行なわれる
52(i>=KIVxser(i>   −(52)但
し、KIV・・・バキュームポンプの積分ゲイン定数 続くステップ514では微分値der(i)を次式(5
3)のように算出する処理が行なわれる。
der(i)=er(i)−er(i−1>   ・・
153)次に、ステップ516に進み微分項s3(+>
を次式(54)のように算出する処理が行なわれる。
33 (i>=KDVxder (i>   ・・−(
54)但し、KDV・・・バキュームポンプの微分ゲイ
ン定数 続くステップ518ではバキュームポンプ駆動デユーテ
ィ比DUTY1 (i >を次式(55)のように算出
する処理が行なわれる。
DUTY 1 (i) = 31(i>+32(i)+33(i)+DO1・・・(
55)但し、DOl・・・バキュームポンプオフセット
デユーティ比 次にステップ520に道み、バキュームポンプ12を上
記デユーティ比DUTY1(i)で駆動するため、モー
タ13への通電時間Ta1(i)を次式(56)のよう
に算出する処理が行なわれる。
Ta1  (i)=20XDUTY1  (i)−(5
6)続くステップ522では、上記通電時間Ta1(i
)が20 [m5ec]以下であるか否かが判定され、
肯定判断された場合はステップ526に進む。一方、ス
テップ522で否定判断された場合はステップ524に
進み、通電時間Ta1(i)を20 [m5eclに設
定して最大値保障をした復、ステップ526に進む。続
くステップ526では、上記通電時間Ta1(i>が正
であるか否かが判定され、肯定判断された場合はステッ
プ528に、一方、否定判断された場合はステップ53
2に各々進む。通電時間Ta1(i>が正である場合に
実行されるステップ528では、該通電時間に亘ってモ
ータ13に通電することによりバキュームポンプ12を
作動(ON)ざぜる処理が行なわれる。続くステップ5
30では、−り記バキュームポンプ12の作動(伴いフ
ラグFPUMPを値1にセットする処理が行なわれた後
、一旦本スロツトルバルブ開度制御処理を終了する。一
方、上記ステップ526で通電時間Ta1(i>が正で
ないと判定された場合にはステップ532に進み、該通
電時間Ta1(i>を値Oに設定して最小値保障をする
。次にステップ534に進み、モータ13への通電を中
止することによりバキュームポンプ12を停止(OFF
>させる処理が行なわれる。続くステップ536では、
上記バキュームポンプ12の停止に伴い、フラグFPU
MPを値Oにリセットする処理を行なった後、一旦本ス
ロットルバルブ開度制御処理を終了する。
一方、上記ステップ506で否定判断された場合、すな
わち、コントロールバルブ20を開状態としてスロット
ルバルブ開度を減少させるときにはステップ548に進
む。まず比例項51(i)を次式(57)のように算出
する(ステップ548)。
Sl (i>=KPCxer (i>    ・ <5
7>但し、KPC・・・コントロールバルブの比例ゲイ
ン定数 次に、積分値5er(i>を次式(58)のように算出
する(ステップ550)。
5ep(i)=ser(i−1)+er(i)  =−
(58)次に、積分項32(i)を次式(59)のよう
に算出する(ステップ552)。
32(i)=KICxser(i>   ・・・(59
)但し、KIC・・・コントロールバルブの積分ゲイン
定数 次に、微分値der(i)を次式(60)のように算出
する(ステップ554)。
der(i)=er(i)−er(i−1>   ・・
・(60)次に、ステップ556に進み微分項33(i
)を次式(61)のように算出する(ステップ556)
33 (i)=KDCxder (i>   ・・・(
61)但し、KDC・・・コントロールバルブの微分ゲ
イン定数 次にコントロールバルブ20の駆動デユーティ比DUT
Y2 (i >を次式(62)のように算出する(ステ
ップ558)。
DUTY2(i>= Sl(i)+32(i)+83(i) +DO2・・・
(62)但し、DO2・・・コントロールバルブのオフ
セラ1−デユーティ比 次にコントロールバルブ20を上記デユーティ比DLJ
TY2(i>で駆動するため、非通電時間Ta2(i)
を次式(63)のように算出する(ステップ560)。
Ta2 (i )=20xDUTY2 (i >−(6
3)次に、上記非通電時間Ta2(+)が20[m5e
c]を越える場合には最大値保障される(ステップ56
2,564>。上記非通電時間Ta2(i)が正の場合
には、コントロールバルブ20が非通電により閉状態と
され、ざらに、フラグ1:C0NTが値1にセットされ
る(ステップ566゜568.570)。その後、−量
水スロットルバルブ開度制御処理を終了する。なお、非
通電時間Ta2(i>が正でない場合には最小値保障さ
れた後、コントロールバルブ20は通電により閉状態と
され、ざらに、フラグFCONTが値Oにリセットされ
る(ステップ572,574.576>。その後、−量
水スロットルバルブ開°度制御19a理を終了し、制御
は既述した定速走行処理に移行する。
次に、既述した定速走行処理中のステップ600で実行
される車速信号ろ液処理を第9図に示すフローチャート
に基づいて説明する。水車速信号ろ液処理が、既述した
ディジタルフィルタP4として機能する。まずステップ
610では、外乱を含む車速信号5PDn(j−1>を
読み込む処理が行なわれる。続くステップ620では、
ろ波車速信号5PDf(j)を既述した式(48)に従
って次式(64)のように算出する処理が行なわれる。
5PDf(j)= KflxSPDf(j−1> +Kf2xSPDn(j
−1>・・・(64) 但し、Kf1=0.938 Kf2=0.062 その後、−量水車速信号ろ液処理を終了し、制御は既述
した定速走行処理に移行する。
次に、既述した定速走行処理のステップ700で実行さ
れるスロットルバルブ開度算出処理を第10図のフロー
チャートに基づいて説明する。まずステップ710では
、アクティブフィルタ6でろ波されたろ波開度信号θf
 (k) 、上述した車速信号ろ液処理により求められ
たろ波車速信号5PDI’(k)および車速偏差積分値
1err(k−1)を読み込む処理が行なわれる。続く
ステップ720では、ろ波開度信号の摂動分δθf (
k)およびろ波車速信号の摂動分δ5PDf (k)を
次式(65)、(66)のように算出する処理が行なわ
れる。
δθf(k)=θf (k)−θfa   −(65)
δ5POf(k)=SPOf(k)−3PDfa  ・
 (66)但し、θfa・・・定常的な基準値(本実施
例では0゜7 [V] ) 5PDfa・・・定常的な基準値(本実施例では70[
Km/h]) なお、本ステップ720の処理が既述した摂動分抽山部
P2.P5として機能する。次にステップ730に進み
、車速の偏差err(i)を次式(67)のように算出
する処理が行なわれる。
err(k)=SPDt−3PDf(k)  ・・・(
67)続くステップ740では、上記偏差err(k)
にサンプリング周期Tを掛けた値を累積して次式(68
)のように車速偏差積分値1err(k)を算出する処
理が行なわれる。
i err(k)=ierr(k−1) +err(k
)x−r・・・(68) なお、本ステップ740の処理が既述した積分器P7と
して機能する。次にステップ750に進み、制御量の摂
動分、すなわち最適なスロットルバルブ開度の摂動分δ
θt (k)を既述した最適フィードバックゲイン[を
使用して、既述した式(35)に従い、次式(69)の
ように算出する処理が行なわれる。
δθt (k) =F11Xδθf(k)+F12xδ5PDf(k)+
F13x i err(k)        ・−(6
9)但し、F11=−0,223 F12=−0,138 F13=0.029 なお、本ステップ750の処理が既述したフィードバッ
ク聞決定部P8として機能する。続くステップ760で
は、上記摂動分δθt (k)に基準設定値θtaを加
算して次式(70)のように制御量、すなわち最適なス
ロットルバルブ開度θt (k)を算出する処理が行な
われる。
θt(k)=δθt (k)十θta     −(7
0)但し、本実施例ではθta=0.7 [V]である
なJ3、本ステップ760の処理が、既述した基準設定
値加算部P9として機能する。その俊、−量水スロット
ルバルブ開度算出処理を終了し、制御は既述した定速走
行処理に移行する。
なお本実施例において、アクチュエータ4が開度調節手
段M1に、スロットルポジション5が開度検出手段M2
に、車速センサ7が車速検出手段M3に、コントロール
スイッヂ8が車速設定手段M4に各々該当し、ECUl
oの実行する処理(ステップ220,230,240,
250,260.270.280,290,300,3
10゜320.330,360,370,500.70
0)が制御手段M5として機能する。また、アクティブ
フィルタ6が開度信号ろ波手段M6に該当し、EC,U
IOの実行する処理のうち(ステップ610.620>
が車速信号ろ波手段M7として、(ステップ730.7
40>が偏差累積部M8として、(ステップ750,7
60>がフィードバック辺決定部M9として各々機能す
る。
以上説明したように本実施例は、アクティブフィルタ6
を介して(qられるろ波開度信月θfおよびディジタル
フィルタとして構成した車速信号ろ波処理(ステップ6
00)でろ波されたろ波車速信号5PDfに基づき、最
適フィードバックゲイン[を使用してアクチュエータ4
の制御量θtを算出するよう構成されている。このため
、検出信号に含まれる電気的もしくは機械的な外乱が除
去されるので、第11図のタイミングチャー1−に示す
ように、時刻T11以後の定速走行時のスロットルバル
ブ開度θは急変せず、安定した値を保つ。
したがって、エンジン2のトルク変動の減少により乗り
心地が向上する。
なお、従来のように開度信号、車速信号を、ろ波されな
いノイズを含んだままの状態で制御に使用すると、第1
2図のタイミングチャートに示すように、時刻T12以
後の定速走行時にはスロ開度〜ルバルフ間度θが常時急
変していた。このため、エンジン2のトルク変動に伴う
車両前後方向加速度の変化(領謂ナージ現象)が生じ、
乗り心地を著しく低下させていた。
一方、ディジタルフィルタP4(ECUIOの実行する
ステップ600で実現される。)の遮断周波数fcを本
実施例の値より低く設定した比較例を第13図のタイミ
ングチャートに示す。本実施例では、遮断周波数fcを
2 [H2]としているので、ディジタルフィルタP4
の伝達関数Gf(S)の時定数は0.5であるが、この
比較例では遮断周波数fcを0.5[Hz]としたため
、そのディジタルフィルタの伝達関数Gf (S)の時
定数は2と大きく変更されている。この比較例のような
ディジタルフィルタを使用すると、第13図に示すよう
に、時刻T13以後の定速走行時におけるスロットルバ
ルブ開度θは大きく変動してしまう。これは、ディジタ
ルフィルタの伝達関数Gf (S>の構築が、自動車3
0の動的なモデルに基づいてなされず、必要な車速信号
も除去されてしまったことに起因する。従って、ディジ
タルフィルタP4の遮断周波数fcは、既述したように
、自動車30の動的なモデルのの伝達関数GV (S)
の時定数の逆数の50〜100倍程度の範囲の値に設定
した場合に、良好な効果を奏する。
さらに、本実施例ではバタワースの設計条件に基づくア
クディプフィルタ8を使用しているため、遮断周波数(
本実施例では100[Hz])以上の周波数帯域成分の
除去特性および過渡応答特性を両立させたろ波作用によ
り、実際のスロットルバルブ開度を良好に反映したろ波
開度信号θfを得ることができる。
また、本実施例の制御では、古典制御理論に基づく中線
なフィードバック制御に代えて、付加積分型最適レギュ
レータであるECUIOによる制御を行なうため、応答
性・追従性が向上する。これは、自動車の定速走行に関
する系の動的なモデルを構築し、アクティブフィルタ6
によりろ波したろ波開度信号θf1.ディジタルフィル
タP4によりろ波したろ波車速信号5PDfおよび車速
偏差積分値i e r rを状態変数mとし、R適フィ
ードバックゲイン「を用いてアクチュエータべの制御m
θtを算出するためである。しかも、上記両ろ波信@O
f、5PD1’を得る場合の遮断周波数が、アクチュエ
ータ4、自動車30の動的なモデルの時定数に基づいて
定められていることにも起因する。
ざらに、本実施例ではECUloにおける最適フィード
バックゲイン「の算出およびディジタルフィルタP4と
して機能する車速信号ろ液処理(ステップ600)の構
成が、各々現代制御理論およびディジタル信号処理の手
法に基づいて論理的になされている。従って、従来の制
御系の設計のように、設81者の経験等に基づく試行t
H誤的な作業が不用となるので、制御系の設計・開発工
数および費用を低減できる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこの
ような実施例に何等限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し
得ることは勿論である。
発明の効果 以上詳記したように本発明の自動車用速度制御装置は、
自動車の車速を目標車速とするよう制御手段がフィード
バック制御するに際し、車速検出手段から車速信号ろ波
手段を介しては1qられるろ波車速信号と車速設定手段
の出力する目標車速信号とに基づいて偏差累積部が車速
偏差積分値を算出し、さらに開度検出手段から開度信号
ろ波手段を介して得られるる波開度信号、上記ろ波車速
信号および上記中速偏差積分値と最適フィードバックゲ
インとに基づいてフィードバック量決定部が制御■を算
出して開度調節手段に出力するよう構成されている。こ
のため、車速およびスロットルバルブ開度の検出値に含
まれる機械的もしくは電気的な要因による誤差を除去し
たろ波車速信号およびろ波開度信号に基づき、最適フィ
ードバックゲインを使用して制御量を算出するので、上
記誤差による制御量の不必要な急変を防止できる。した
がって、内燃機関の駆動力変動の低減により乗り心地が
向上すると共に、速度制御の応答性・追従性を高水準に
維持できるという優れた効果を奏する。
また、最適フィードバックゲインを有効に使用している
ので、平坦路走行時だけでなく、登板時もしくは降板時
にも良好な制御特性を発揮した定速走行が可能となる。
ざらに、スロットルバルブ開度の必要な変更がなくなる
ので、開度調節手段を構成する各種機器の信頼性および
耐久性が向上する。
また、自動車の定速走行に関する系の動的なモデルに基
づく最適フィードバックゲインを使用し、さらに、ろ波
する第1および第2の周波数帯域成分を上記モデルの時
定数に応じて定めているので、制御系設泪開発工数を低
減できるという利点も生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の内容を概念的に例示した基本的構成図
、第2図は本発明一実施例のシステム構成図、第3図は
同じくその制御系統図、第4図は同じくその系のモデル
を同定するのに用いたブロック線図、第5図は同じくそ
のディジタルフィルタを説明するためのブロック線図、
第6図〜第10図は同じくその制御を示すフローチャー
ト、第11図は同じくその制御特性を示すタイミングチ
ャート、第12図は従来の制御の様子を示すタイミング
チャート、第13図は比較例の制御の様子を示すタイミ
ングチャートである。 Ml・・・開度調節手段 M2・・・開度検出手段 M3・・・中速検出手段 M4・・・車速設定手段 M5・・・制御手段 M6・・・開度信号ろ波手段 Ml・・・車速信号ろ波手段 M8・・・偏差累積部 M9・・・フィードバック間決定部 1・・・自動車用速度制御l装置 2・・・エンジン 3・・・スロットルバルブ 4・・・アクチュエータ 5・・・スロットルポジションセンサ 6・・・アクティブフィルタ 7・・・車速センサー 8・・・コントロールスイッチ 10・・・電子制御装置(ECU) 10a−CPU 10b・・・ROM

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内燃機関のスロットルバルブ開度を、外部からの制
    御量に従って変更する開度調節手段と、該スロットルバ
    ルブ開度を検出して開度信号を出力する開度検出手段と
    、 上記スロットルバルブ開度に応じた速度で走行する自動
    車の車速を検出して車速信号を出力する車速検出手段と
    、 上記自動車の設定された目標車速を目標車速信号として
    出力する車速設定手段と、 自動車の定速走行に関する系の動的なモデルに基づいて
    予め定められた最適フィードバックゲインを使用して、
    上記車速が上記目標車速となるように上記開度調節手段
    をフィードバック制御する付加積分型最適レギュレータ
    である制御手段と、を具備した自動車用速度制御装置で
    あって、さらに、上記開度信号を入力し、上記開度調節
    手段の動的なモデルの時定数に応じて定まりスロットル
    バルブ開度の実変動に相当する第1の所定周波数帯域成
    分をろ波開度信号として上記制御手段に出力する開度信
    号ろ波手段と、 上記車速信号を入力し、上記自動車の動的なモデルの時
    定数に応じて定まり車速の実変動に相当する第2の所定
    周波数帯域成分をろ波車速信号として上記制御手段に出
    力する車速信号ろ波手段と、を有し、 しかも、上記制御手段が、 上記目標車速信号と上記ろ波車速信号との偏差を累積し
    て車速偏差積分値を算出する偏差累積部と、 該車速偏差積分値、上記ろ波開度信号および上記ろ波車
    速信号と前記最適フィードバックゲインとから制御量を
    算出して上記開度調節手段に出力するフィードバック量
    決定部と、 を備えたことを特徴とする自動車用速度制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03163601A (ja) * 1989-11-21 1991-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 車両用適応制御装置
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