JPS6224106B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は装脱が容易であると共に装着者の特
性あるいは装着箇所の変更に伴つて自在にそのバ
ンドの装着寸法の調整をなし得るようにした磁気
療養バンドの提供と、治療のツボに対する的確な
磁力線の作用の強制と、ツボに対する指圧効果の
同時奏効を期し得るようにした療養バンドの提供
に係わるものである。

永久磁石の磁力線を利用した健康増進器具ある
いは治療器具類は今日多方面に於いて改良、使用
されてきたものであり、磁力線の末梢神経に対す
る刺激機能、毛細血管部分に対する血行促進機能
あるいは細胞の再生機能等に相当の療養効果の発
現が認められてきたものである。

しかし乍ら、従前の磁気療養器具は、漫然と永
久磁石を皮膚面等に当接使用されたものであつ
て、使用磁石の有するガウス量に比し、その施療
効果に見るべきものがなかつた。

又、従前器具に於いては永久磁石の皮膚面に対
する装着に難を有し、一般にバンド類に於いては
皮膚面と装着磁石との面に相当の磁気的なギヤツ
プを生じ、又粘着テープ等による貼着に於いて
は、再貼着使用に難を有すると共に使用者に独特
の不快感をもたらしたものである。

本発明に係る磁気療養具は、かゝる従前に於け
る不都合に鑑み、一方に於いてバンドの装着寸法
を調節自在なものとし、装着者の個人差に即応し
た確実な装着と、異つた装着箇所に対する自在に
変更装着を約束するようになすと共に装着自在を
単純な磁石に対する吸着として、バンド装脱を円
滑、容易とし、又、他方に於いてツボに対する押
圧部材を用意し、このツボに対する指圧効果と共
に、このツボ部分に磁力線を集中的に作用せしめ
て磁力線の施療効果を有効に引出すようにしたも
のである。

特に、身体のツボに対する皮膚面よりの単純な
磁力線の付与に対し、ツボの内奥に於いて磁力線
を作用させ、これ等磁力線の有する各種の療養機
能の効果的な引出しを予定したものである。

本発明に係る磁気療養具は、かゝる諸特性の合
目的々な奏効を期すべく、特にその構成の要旨を
一方の磁極面より他方の磁極面に向けて孔１ａを
開設された永久磁石１に於ける一方の磁極面ｂに
強磁性鈑２を添装止着し、他方の磁極面に係脱自
在に吸着される強磁性鈑３と該鈑２に於ける孔１
ａ面に両方又はいずれか一方より突設した強磁性
突起２ａ，３ａを該孔１ａに於いて他方の強磁性
鈑２，３又は他の突起２ａ，３ａと係脱自在に吸
着せしめるようにした止具Ａ，Ｂのいずれか一方
の止具にバンド４の一方自由端を取付け、且つ他
方止具に該バンド４の他方自由端部を装脱自在に
係合してバンド４の長さ調節を自在になすと共に
止具Ａ，Ｂのいずれか装着時に内側に位置する止
具に於ける鈑２又は鈑３面上に押圧部材を隆設し
た点に置き以下の具体的な実施例と、これ等の実
施例に附随する相当の設計変更が予定されたもの
である。

以下本発明に係る磁気療養バンドの典型的な一
実施例を添付の図面について説明するに、先ず磁
力線の発生源であり、且つ又バンド端の係合部分
を構成する磁石１と鈑２，３とは概ね次の構成よ
りなるものである。即ち、使用される永久磁石１
はフエライトその他の鉄、希土類等の各種素材、
形状よりなるものとし、その磁極面ａ，ｂに亘つ
て孔１ａが開設されると共に面ｂに強磁性鈑２が
添装され、他方の面ａに係脱自在に吸着される強
磁性鈑３と、この鈑２との両方又はいずれか一方
より突設された強磁性突起２ａ，３ａを他方の鈑
２，３に直接又は他方の突起２ａ，３ａの面に前
記の孔１ａを介して吸着し得るように構成したも
のである。尚、強磁性突起２ａ，３ａは強磁性部
材であつて永久磁石１の磁極面の磁力を集束する
ものである。

即ち第１図に於いて示されるように突起２ａ，
３を夫々鈑２の孔１ａ内と、鈑３に設けこの突起
３ａを該孔１ａに係入するようにして鈑３と磁極
面ａとの接触、突起３ａの突起２ａに対する接触
を期した場合と、第２図に於いて示されるように
突起２ａを割愛し、代つて突起３ａを孔１ａの深
さ寸法として突起３ａの頂端が直接孔１ａ内の鈑
２面に当接するようにした場合と、更に第３図に
於けるように突起２ａを孔１ａの上縁又はこれよ
り稍々突出するものとして鈑３に直接々触させ、
代つて鈑３の周縁に鍔３ｂを設けた場合とが予定
されたものである。

次いで、一方の止具Ａの個々の実施例について
説明するに、第４図に於いては強磁性の突起３ａ
を鈑３の溶接、ロウヅケその他の適宜の手法をも
つて止着し、且つ鈑３の側縁にバンド４の取付環
５を回動可能に枢着した事例を、第５図に於いて
は鈑３に対し強磁性突起３ａの細径桿部３a′をも
つてカシメづけるようになし、且つ鈑３の側縁を
折曲げ縁３ｃとし、こゝにバンド４の取付け用の
スリツト６を開設した事例を、第６図に於いては
鈑３の側縁を捲装してバンド４の取付環７とした
事例を、又第７図に於いては突起３ａに於ける細
径桿部３a′を螺子状として鈑３に取付けた装飾部
材８にバンド４の取付環９を枢着した事例を、更
に第８図に於いては鈑３に於ける突起３ａの細径
桿部３ａをもつて⊃状に折曲げられた取付けプレ
ート１０をカシメづけ、このプレート１０をバン
ド４の自由端を挟持した事例を示したものであ
る。

次いで、第９図〜第１３図に於いて示される事
例は押圧部材の取付け例を示したものであつて、
第９図に於いては突起３ａに於ける細径桿部３
a′を強磁性の押圧部材１に圧入嵌着した事例を、
第１０図に於いては同様に突起３ａに於ける細径
桿部３a′を螺子状として押圧部材１１に螺着した
事例を、第１１図に於いては突起３ａに於ける鈑
３より側方に突出した部分をプレス押圧部材１１
となした事例を、第１２図に於いては突起３ａに
於ける細径桿部３a′をピン状のものとし、飾釦状
とされた押圧部材１１に於ける内側プレート１１
ａのスリツトに刺挿、係止するようになした事例
を、又第１３図に於いては押圧部材１１を強磁性
部材以外のものとし、これを螺着その他の適宜の
手法をもつて鈑３に取付け使用した事例を示した
ものであり、これ等押圧部材１１の取付けに於い
て、この押圧部材１１と鈑３との間にバンド４が
介装止着されたものである。

次いで他方の止具Ｂについて説明するに、第１
４図に於いては磁極面ａ，ｂに亘つて孔１ａの開
設された永久磁石１の磁極面ｂに強磁性鈑２を添
装し、この磁石１と鈑２とを前記孔１ａに連通す
る孔１２ａを有する皿状のケース１２をもつて被
包し、爪１２ｂを鈑２面上に折つけるようにして
抱持一体になし、且つ鈑２を一部ケース１２の側
方に延設し、スリツト１３を開設してバンド４の
取付部とし、しかも孔１ａ内に突設した強磁性の
突起２ａの細径桿部２a′を螺子桿状として押圧部
材１１に螺着した事例を、第１５図に於いては第
１４図に於ける事例の突起２ａを孔１ａの開口縁
に至る長さ寸法とした事例を、第１６図に於いて
はかゝる突起２ａを割愛し、又絞り出し膨成部を
有するプレート状の押圧部材１１をケース１２を
もつて鈑２、磁石１に一体に抱持した事例を、第
１７図に於いては磁気シールド鈑１４を磁石１に
於ける磁極面ａ上に介装した事例を、第１８図に
於いてはケース１２を筒状のものとして、ケース
１２の上縁に鍔１２ｃを設けシールド鈑１４と磁
石１並びに鈑２を一体に抱持した事例を、第１９
図に於いては磁石１に於ける磁極面ａの周縁上の
ケース１２を上方に立上らせて立上り突縁１２ｄ
とし、磁気テープ等が直接磁極面ａ上に接触する
ことのないようにした事例を、第２０図並びに第
２１図に於いてはケース１２を割愛した事例を示
したものである。

更に第２２図に於いては鈑２にバンド４の取付
けをなくすことなくケース１２にバンド４の取付
環１５を枢着した事例を、第２３図に於いては押
圧部材１１に同様の取付環を枢着事例を、第２４
図に於いては突起２ａに於ける細径桿部を押圧部
材１１に圧入嵌着した事例を、又第２５図に於い
ては飾釦状の押圧部材１１に於ける内側プレート
１１ａのスリツトに突起２ａに於ける細径桿部２
a′をピン状として突刺、止着するようにした事例
を夫々示したものである。

尚、第２８図乃至第３０図は、強磁性の突起３
ａを略角形状の鈑３に溶接、ロウヅケその他の適
宜の手法をもつて止着した止具Ａと、この止具Ａ
に対応する止具Ｂを例示したものであるが、特に
第２８図は、側縁の折曲げ縁３ｃを先の第５図と
反対方向に形成し、ここにバンド４の取付け用の
スリツト６が開設された止具Ａと、爪１２ｂを用
いず、端縁にスリツト１３が開設された鈑２にケ
ース１２を溶接、ロウヅケされた止具Ｂとを、又
第２９図，第３０図は、スリツト６を開設せず、
バンド４の取付環５を枢着した止具Ａと、ケース
１２に取付環１５を枢着した止具Ｂとを示してい
る。第３１図は、先の第７図に示される止具Ａと
この止具Ａに対応を予定する先の第２３図に示さ
れる止具Ｂとを示している。

かくして構成された止具ＡとＢとをバンド４に
対し第２６図並びに第２７図，第３２図乃至第３
５図に於いて示されるように取付けたものであ
り、止具Ａ又はＢのいずれか一方に対するバンド
４の取付けをバツクル１６あるいはベルベツト式
フアスナー１７等の適宜の係合手段により長さ調
節自在となしたものである。

本発明に係る磁気バンド療養バンドは叙上に於
ける特徴ある構成よりして、ツボの位置に夫々の
押圧部材等が位置するようにバンドの長さを調節
し、腕、脚の要部に捲回装着すると云つた単純な
取扱いのみにより確実に磁気を帯びた押圧部材が
ツボ部分に密着、当接し所期の指圧治療効果と、
ツボ部分に集中する磁力線による効果的な治療が
約束されたものである。

更にバンドの装脱使用が容易、且つ円滑になし
得たことよりして頻繁な装脱使用が予定される部
位に対する使用と、又バンドの長さを調節自在と
したことにより装着すべき箇所の自在な変更と、
更に装着者の個性に即応した規格品としてのバン
ドの量産提供をも約束したものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は吸着部分の要部断面図を、第
４図〜第１３図は止具Ａの断面図、第１４図〜第
２５図は止具Ｂの断面図を、第２６図並びに第２
７図はバンドの側面図を、第２８図〜第３１図は
止具Ａ，Ｂの斜視図を第３２図〜第３５図は製品
の斜視図である。 尚、図中１……永久磁石、２，３……強磁性
鈑、４……バンド、５……取付環、６……スリツ
ト、７……取付環、８……装飾部材、９……取付
環、１０……プレート、１１……押圧部材、１２
……ケース、１３……スリツト、１４……シール
ド鈑、１５……取付環、１６……バツクル、１７
……ベルベツトフアスナーを示したものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一方の磁極面ａから他方の磁極面ｂに向けて
   孔１ａを有する永久磁石及び、この永久磁石１の
   磁極面ｂに取付けられる強磁性鈑２とよりなる止
   具Ｂと、この止具Ｂの磁極面ａに吸着される強磁
   性鈑３よりなる止具Ａとからなつており該止具
   Ａ，Ｂの前記強磁性鈑２，３の両方又はいずれか
   一方より突設される強磁性突起２ａ，３ａが前記
   孔１ａ内で着脱自在に吸着される止具Ａ，Ｂのい
   ずれか一方の止具にバンド４の一方自由端を取付
   け、且つ他方止具に該バンド４の他方自由端部を
   装脱自在に係合してバンド４の長さ調節を自在に
   なすと共に止具Ａ，Ｂのいずれか装着時に内側に
   位置する止具に於ける鈑２又は鈑３面上に押圧部
   材を隆設したことを特徴とする磁気療養バンド。