JPS62240050A - ケロイド等の皮膚障害治療用体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はケロイド等の皮膚障害治療用体に関する。

火傷、切傷、手術側等に生ずる癲痕、ケロイド等の皮膚
障害の治療、予防等の外科療法には圧迫療法、副腎皮質
ステロイドホルモンの外用療法若しくはこれらの併用療
法が行なわれている。上記ステロイド剤は軟膏、クリー
ム、粘着テープ等にして患部に施用されるが、患部以外
の周辺部の正常な皮膚にも、このステロイド剤が付着し
、該皮膚が萎縮する等の副作用が生ずる。また圧迫療法
を患部に施こした場合、該患部の周辺部の皮膚は何等抑
制されていないため伸縮し易く、患部の圧迫効果を減少
する結果を生ずる等の欠点がある。

本発明は上述の如き欠点に鑑みなされたもので、ケロイ
ド等の患部の周辺部区帯に応当し所要形状に欠所を形成
して施用される貼付材と少なくとも患部を圧迫的に被覆
支持される弾性体を具備するもので、圧迫による予防、
治療効果を著しく良好にすると共に、ステロイド外用剤
を使用しても患部周辺部区帯の正常な皮膚を該薬剤の副
作用から容易且つ簡単に防護できるものを提供しようと
するものである。

本発明を実施例について説明すると、貼付材（１）フィ
ルム、不織布、紙などで形成された基材（１ａ）の一方
の面に皮膚面への接着性がよく、長時間安定に接着でき
、かぶれ等の皮膚障害の少ない粘着剤、例えばアクリル
系、ゴム系、シリコーンＭ等から選ばれる粘着剤層（１
ｂ）が全面一様に、若しくは間隔を存して形成され、粘
着剤層には必要に応じて剥離性台紙が仮着できる。貼付
材の形状は短冊状その他の角形状、丸形状、長尺のテー
プ状等に形成され、同じ若しくは異なる形状のものを７
個若しくはλ個以上間隔あるいは切目等を存して剥離性
台紙に仮着しておき、また長尺のテープ状のものは一定
長を一般の粘着テープ同様にロール状に巻回しておき、
所要時に患部の形状に応じてそのまま台紙から剥がして
、あるいは所要形状に裁断若しくは切抜いて使用される
。例えばほぼ直線状の手術創に生じたテロイド等には、
該テロイドαｑに沿って両側にそれよりやや長目の短冊
状の貼付材（１）を台紙から剥がし、若しくはロール状
に巻回された貼付材を所要長に裁断して貼着する０この
ような場合ケロイドの長手方向の延長部にも小片の貼付
材の貼着が一層好ましい。また、患部がＬ字状乃至Ｚ字
状等の手術創に生じたケロイド等には、該患部に沿って
両側にＬ字状、Ｚ字状に裁断、若しくは切抜いて所要の
欠所を生ずるように形成した貼付材（１）等を単独若し
くは２以上を組合わせて貼着する（第にへ〜第にＢ図）
。また患部がほぼ円形状、角形状その他の形状の場合に
は、ドーナツ状、三ケ月状その他の眉辺部区帯の形状に
ほぼ応じた欠所を生ずるよう裁断若しくは切抜いた／な
いし２以上の貼付材を組合わせて貼着する０ 上記の貼付材（１）は前述の如く、ケロイド、癲痕等の
被治療、被予防患部αｑの形状により該患部を残して貼
着されるが、そのさい該貼付材はケロイド等の一部にか
かつても正常な皮膚が露出しないようにすると共に、該
皮膚を伸ばし皺等が生じないように貼ることが好ましい
。

弾性体（２月ま適度の弾力性のある比較的腰の強い不撓
性を有し所定の圧迫力で底突きしないもの、例えばポリ
ウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニルその他のビニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、珪素樹脂、ゴムその他で形成された発泡体その他
があり、発泡体はその気泡溝造も連続気泡、独立気泡若
しくは両者が混在するものが選択して使用できる。また
比較的柔軟な弾力性のある軟質発泡体と適度の可撓性と
強い弾力性を有し、前記の軟質発泡体と積層したさい該
軟質発泡体の縦、横方向の変形を適度に抑制できる半硬
質発泡体とを積層一体化したものも使用できる。上記弾
性体の厚さは該弾性体の性質により患部に適するものを
適宜に選択して使用されるが、例えば、前記の発泡体で
は約０．／〜／θ■好ましくはθ、／Ｎｊ■程度でよい
場合が多い。

上記弾性体（２）はこれを患部に当てその弾力性により
該患部を押圧するようにして支持することが必要である
。このため弾性体を被覆し、少なくとも周縁部区帯が患
部の周辺部区帯に貼着された貼付材（１］の少なくも上
面に貼着して保持できる大形の支持用貼付材（３］を設
ける。支持用貼付材（３）は前記貼付材（１）と同様の
基材（３ａ）の一方の面の全面、若しくは基材（３ａ）
を貼布材（１）および皮膚に接着して支持させるに必要
な該基材の周縁部区帯に同様の粘着剤層（３ｂ）を形成
している。上記の支持用貼付材（３）の周縁部を少なく
とも皮青面に貼着されている貼付材（１）の上面に貼着
するようにすると、該支持用貼付材の周縁部の接着力が
皮膚に直接貼着するさいに比し著しく強く且つ安定し、
一定の強い圧迫力が持続でき治癒効果が著しく向上でき
、剥がしたさいでも、粘着剤層が変質していないからそ
のまま再接着できる。弾性体の支持は上記の如き該弾性
体を被覆する支持用貼付材の代りに、例えば帯状の支持
用貼付材（３］を７以上使用してもできる（第３図）。

また、弾性体の支持は該弾性体を大形にして患部の外側
周辺部に及ぶように形成し、患部外側周辺部に粘着剤層
（２ｂ）を設け、この粘着剤層（２ｂ）を介して貼付材
（１）および皮膚面に貼着支持させることもできる（第
７図）。上記の粘着剤層（２ｂ）は患部に当る部分にも
設ける場合がある。

上述の如くケロイドの治療、予防に当って、患部の周辺
部に貼付材（１）を貼り、患部に発泡体等の弾性体（２
）を当て、該弾性体が患部を押圧して圧迫的に支持され
ているから、患部の周辺部の正常な皮膚の伸縮運動は貼
付材（１）によって規制されて血液の流れも押えられ、
押圧圧迫された患部は周辺部の皮膚の動き等に影響され
ず、常に安定した圧迫状態が維持でき、テロイド等の治
癒に要する時間が著しく短縮できる。

上記においてケロイド、廠痕等の患部に副腎皮質ステロ
イドホルモン剤を含有する軟膏、クリーム等を塗布し、
若しくは該ステロイドホルモン剤を粘着剤に含有させた
粘着剤層（４ｂ）を設けた粘着テープ（４つやシートを
貼着する等して前記ステロイド含有外用薬剤（４）を併
用する（第５〜６図）と薬剤と圧迫療法との相乗効果に
よりケロイド等の患部の治癒を一層迅かにすると共に、
周辺部区帯の正常な皮膚に対するステロイド剤の副作用
をは７〜７００８ｇ７ｃｍ”好ましくは一〜／θ１１ｇ
／ｃｙｎ”の割合で所要のステロイド剤を含有するアク
リル系その他の粘着剤層（４ｂ）を弾性体（２）の患部
接触面に設け、この弾性体を患部に介在させることもで
きる（第７図）。

上記の如く弾性体と患部との間にステロイド含有外用薬
剤を介在させた本発明の圧迫療法と本発明の如く貼付材
（１）を貼着しないでステロイド含有外用薬剤を介在さ
せた従来の圧迫療法とについて治癒所要時間を比較する
と、本発明は従来の少なくともＳθ〜７０％程度の時間
でよい結果が得られたし、患部周辺部の正常な皮膚には
萎縮等のステロイド剤の副作用は全く起らなかった。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は平面図、第一図
は第１図の■−…線断面図、第３図は第１図の変形例を
示す平面図、第７図〜第を図はそれぞれ他の変形例を示
し、第７図は断面図、第Ｓ図は平面図、第６図は第３図
のＶｌ−ＶＩ線断面図、第７図は第６図同様の断面図、
第ｇｋＮＯ図は使用状態の説明用平面図である。 （１）は貼付材、（２）は弾性体、（３）は支持用貼付
材、（４）はステロイド含有外用薬剤、ＱＱは患部特許
出願人　　ニチバン株式会社 □＝πジ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、瘢痕、ケロイド等の患部周辺部区帯の正常な皮膚に
   応当して欠所を形成して貼着される貼付材と患部を圧迫
   的に被覆支持される弾性体を具備するケロイド等の皮膚
   障害治療用体。 ２、弾性体で被覆される患部にステロイド含有外用薬が
   施用されている特許請求の範囲第１項記載のケロイド等
   の皮膚障害治療用体。 ３、弾性体が支持用貼付材で支持されている特許請求の
   範囲第１項記載のケロイド等の皮膚障害治療用体。 ４、弾性体が該弾性体自体接着剤を介して支持されてい
   る特許請求の範囲第１項記載のケロイド等の皮膚障害治
   療用体。 ５、弾性体が適度の弾力性を有し比較的腰の強い可撓性
   な発泡体で形成されている特許請求の範囲第１項乃至第
   ４項記載のケロイド等の皮膚障害治療用体。