JPS62238802A - 尿の吸収・保持体 - Google Patents

尿の吸収・保持体

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JPS62238802A
JPS62238802A JP61079276A JP7927686A JPS62238802A JP S62238802 A JPS62238802 A JP S62238802A JP 61079276 A JP61079276 A JP 61079276A JP 7927686 A JP7927686 A JP 7927686A JP S62238802 A JPS62238802 A JP S62238802A
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博 伊藤
新田 敦彦
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は尿の吸収・保持体に関する。更に詳しくは特定
の(メタ)アクリルアミド誘導体の重合体を水に不溶化
してなる吸収・保持剤成分を利用した尿の吸収・保持体
に関する。
〔従来技術とその問題点〕
従来、尿の吸収・保持体としてはオムツが昔よりよく使
用されてきた。また、近年平均寿命の大幅な伸び及び医
療技術の急速な進歩により、寝たきりのままで或いは歩
行不自由等の身体にハンプキャンプを冑負った状態での
生活を強いられる人々も増えてきており、それらの人々
を含めた上での福祉社会の実現が叫ばれている。
具体的には、それらの人々にも通常の人の生活様式に準
じた形での生活が望まれており、各種の看護器材及び看
護システムが開発されている。それらの中でも小用の処
理が1つの大きな問題になっている。
すなわち、病院等に入院している寝たきりの人にとって
は夜間等の小用の処理が、また歩行が不自由な人にとっ
ては不意の尿意の処理が問題となっており、失禁後の不
快感及び特に冬期時の尿水の放置に伴うカゼ等の罹病を
引き起こす原因の1つに考えられている。そのようなこ
とに対して従来はベットの上に尿を吸収するためにバッ
トを敷くとか、或いは大吉なオムツを使用するとかの方
法が採用されているが、そのような器材では尿の吸収・
保持力が十分ではな(、身体の重み等の圧力により尿水
の遊離等が起こり十分満足できるものにはなっていない
、また、最近ではそれらのバット或いはオムツに吸収性
の樹脂を入れて尿の吸収・保持能力を高める試みがなさ
れている。しかし、この場合には尿の保持能力は高まる
のであるが、使用したバット或いはオムツを操り返し使
用しようとした場合、吸水した樹脂より水を分離するこ
とが困難になり、実質的に繰り返し使用できなくなる。
従って、この場合には使い捨てとなり、費用がかさむ結
果となる。
c問題点を解決するための手段〕 本発明者らは上記した点に鑑み鋭意検討した結果、特定
の(メタ)アクリルアミド誘導体の重合体は特異的な水
の分離及び保持特性を有しており、その特性を利用する
ことにより繰り返し使用可能な尿の吸収・保持体になる
ことを見い出し、本発明に到った。
即ち、本発明は一般式(I)または一般式(■)で表さ
れる 一般式 (上式でR1は水素原子またはメチル基、Rtは水素原
子、メチル基またはエチル基、R2はメチル基、エチル
基またはプロピル基を表す、)一般式 (上式でRtは水素原子またはメチル基、Aは(CHt
eiでnは4〜6または云CHz汁0−(CH!汁を表
す、) N−アルキルまたはN−アルキレン置換(メタ)アクリ
ルアミドの単独または共重合体、または他の共重合しう
る単量体との共重合体を水に不溶化してなる、粉末状、
粒状、フレーク状、繊維状またはフィルム状である尿の
吸収および保持材成分を、織布および又は不織布の眉間
、あるいは織布または不織布と透湿性の防水フィルム若
しくは布地との眉間の一部または全面に分散させてなる
尿の吸収および保持体である。
本発明の特定のN−アルキルまたはN−アルキレン置換
(メタ)アクリルアミドとは、上記一般式(■)及び一
般式(n)で表されるものであり、具体的には、たとえ
ばN−n−プロピルアクリルアミド、N−n−プロピル
メタクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、
N−イソプロピルメタクリルアミド、N−エチルアクリ
ルアミド、N、N−ジエチルアクリルアミド、N、H−
ジエチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミ
ド、N、N−ジメチルアクリルアミド、N、N−ジメチ
ルメタクリルアミド、N−メチル−N−エチルアクリル
アミド、N−メチル−N−エチルメタクリルアミド、N
−アクリロイルピロリジン、N−メタクリロイルピロリ
ジン、N−アクリロイルピペリジン、N−メタクリロイ
ルピペリジン、N−アクリロイルモルホリン、N−メタ
クリロイルモルホリン等を挙げることができる。
上記した化合物のうち、本発明の吸収・保持体に好適な
ものはN、N−ジアルキル置換(メタ)アクリルアミド
であり、さらに好適なものとしてはアミド基に置換した
2ケのアルキル基が各々の末端で結合して環状構造を形
成したN−アルキレン置換(メタ)アクリルアミドであ
り、具体的にはN−(メタ)アクリロイルピロリジン及
びN−(メタ)アクリロイルピペリジンである。上記し
たN−アルキレン置換(メタ)アクリルアミドの水に不
溶化してなる重合体は純水中に比べて電解質水溶液中で
の吸水量の低下が極めて少ないという特徴を有する。
また、上記した単量体と共重合可能な単量体としては、
親水性単量体、イオン性単量体、親油性単量体等があげ
られ、それらの一種以上の単量体が適用できる。具体的
には親水性単量体として、たとえばアクリルアミド、メ
タクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、ジアセト
ンアクリルアミド、ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、各種
のメトキシポ1)エチレングリコールメタクリレート、
各種のメトキシポリエチレング+j゛コールアクリレー
ト、N−ビニル−2−ピロリドン等をあげることができ
るし、また、酢酸ビニル、グリシジルメタクリレート等
を共重合により導入して、それを加水分解して親水性を
賦与することもできる、イオン性単量体としては、たと
えばアクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸、2−アクリルアミド−2−フェニルプロパンスル
ホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸等の酸及びそれらの塩、N、N−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、N、N−ジエチルアミノエチル
メタクリレート、N、N−ジメチルアミノエチルアクリ
レート、N、N−ジメチルアミノプロとルメタクリルア
ミド、N、N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
等のアミンおよびそれらの塩等をあげることができる。
また、各種アクリレート、メタクリレート、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル等を共重合
により導入して、それを加水分解してイオン性を賦与す
ることもできる。親油性単量体としては、たとえばN−
n−ブチルアクリルアミド、N−n−ブチルメタクリル
アミド、N−tart、−ブチルアクリルアミド、N−
ten、−ブチルメタクリルアミド、N−n−ヘキシル
アクリルアミド、N−n−ヘキシルメタクリルアミド、
N−n−オクチルアクリルアミド、N−n−オクチルメ
タクリルアミド、N−tert−オクチルアクリルアミ
ド、N−n−ドデシルアクリルアミド、N−n−ドデシ
ルメタクリルアミド等のN−アルキル(メタ)アクリル
アミド誘導体、N、N−ジグリシジルアクリルアミド、
N、N−ジグリシジルメチルリルアミド、N−(4−グ
リシドキシブチル)アクリルアミド、N−(4−グリシ
ドキシブチル)メタクリルアミド、N−(5−グリシド
キシペンチル)アクリルアミド、N−(6−ゲリシドキ
シヘキシル)アクリルアミド等のN−(ω−グリシドキ
シアルキル)(メタ)アクリルアミド誘導体、エチルア
クリレート、メチルメタクリレート、ブテノCメタクリ
レート、ブチルアクリレート、ラウリルアクリレート、
2−エチルへキシルメタクリレート、グリシジルメタク
リレート等の(メタ)アクリレート誘導体、アクリロニ
トリル、メタクリレートリル、酢酸ビニル、塩化ビニル
、エチレン、プロピレン、ブテン等のオレフィン類、ス
チレン、α−メチルスチレン、ブタジェン、イソプレン
等をあげることができる。上記の親水性単量体、イオン
性単量体、親油性単量体の(メタ)アクリルアミド誘導
体に対する割合は使用する (メタ)アクリルアミド誘
導体と上記単量体の組合わせに依存し、特に制限はない
が、一般的には親水性単量体、イオン性単量体、親油性
単量体はそれぞれ60重量%以下、30重量2以下 6
0MNN以下の割合で使用される。
次に上記した単量体の重合体を水に不溶化する方法とし
ては、重合時に不溶化する方法と重合後の処理で不溶化
する方法があるが、具体的な不溶゛叱方法として、分子
中に少なくとも二個以上の二重結合を有する架橋性モノ
マーと上記した(メタ)アクリルアミド誘導体とを共重
合する方法、N−アルコキシメチル(メタ)アクリルア
ミド誘導体を共重合する方法、上記した親油性モノマー
の比率を高めて(メタ)アクリルアミド誘導体と共重合
する方法、塊状で重合する方法、重合体を加熱処理する
方法、セルロース等の水に不溶の繊維状物質等と重合体
を一体化する方法、または重合体中に水酸基あるいはア
ミノ基等が存在する場合には、それらとエピロルヒドリ
ン等の多官能性化合物を反応させて架橋し、不溶化する
方法、更にはカルボキシ基、スルホン酸基、水酸基等の
ように活性水素を有する置換基の置換された単量体との
共重合もしくはそれらの置換基の置換された重合体との
間で複合体を形成させ、不溶化する方法等を採用できる
より具体的には第1の方法では架橋性七ツマ−として、
たとえばN、N’−メチレンビスアクリルアミド、N、
N−ジアリルアクリルアミド、トリアクリルホルモール
、N、N−ジアクリロイルイミド、N。
N−ジメタクリロイルイミド、エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、各
種ポリエチレングリコールジアクリレート、各種ポリエ
チレングリコールジアクリレート、プロピレングリコー
ルジアクリレート、プロピレングリコールジメタクリレ
ート、各種ポリプロピレングリコールジアクリレート、
各種ポリプロピレングリコールジメタクリリレー)、1
.3−ブチレングリコールジアクリレート、1.3−ブ
チレングリコールジメタクリレート、1.4−ブチレン
グリコールジメタクリレート、グリセロールジメタクリ
レート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタン
トリメタクリレート、トリメチロールエタントリアクリ
レート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート
、テトラメチロールメタントリアクリレート、ジビニル
ベンゼン、ジアクリルフタレート等を使用できる。上記
架橋性モノマーの(メタ)アクリルアミドfA’lL体
に対する割合は使用する架橋性モノマーと(メタ)アク
リルアミド誘導体の組合わせや架橋度に依存し、特に制
限はないが、一般的には0.01〜10重量%の範囲で
使用される。
第2の方法でのN−アルコキシメチル(メタ)アクリル
アミド誘導体としてはN−ヒドロキシメチル(メタ)ア
クリルアミドも含み、たとえばN−メチロール(メタ)
アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリル
アミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、
N−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−
tart、−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等
を使用できる。上記N−アルコキシメチル(メタ)アク
リルアミド誘導体の(メタ)アクリルアミド1lH2]
体に対する割合は使用するN−アルコキシメチル(メタ
)アクリルアミド誘導体とN−アルコキシメチル(メタ
)アクリルアミド誘導体の組合わせに依存し、特に制限
はないが、一般的には0.01〜30重量%の範囲で使
用される。
第3の方法での親油性モノマーのアンフィフィリフクな
性質を宵する (メタ)アクリルアミド誘導体に対する
比率は(メタ)アクリルアミド誘導体と親油性モノマー
との組合わせにより変化し、−概に断定できないが、一
般的には、1%以上好ましくは3%以上である。その時
共重合法としてはランダム共重合、ブロック共重合、グ
ラフト共重合のいずれもが採用できる。
第4の方法による塊状で重合する方法としては、溶媒で
希釈せずにそのまま重合して重合体ブロックを得る方法
或いは溶媒に懸濁させながらモノマー滴中で重合を行い
、粒子状重合を得る方法等を採用できる。
第5の方法である重合体を加熱処理する方法において加
熱条件は重合体により異なり一様ではないが、一般的に
は、60〜250℃、好ましくは80〜200℃の温度
で、塊状重合、懸濁重合、溶液重合等で得た重合体を加
熱処理する。その際、溶液重合においては、乾燥或いは
溶媒の留去と加熱処理を兼ねておこなってもよい。
第6の方法である繊維状物質等と一体化する方決として
は、セルロース、ナイロン、ポリエステル、アクリル等
の繊維またはポリプロピレン、エチレン−プロピレンと
も重合体等でできた不織布等の水に不溶の繊維状物質あ
るいはシリカ、アルミナ、ゼオライト等の水不溶の多孔
質物質に上記した(メタ)アクリルアミド誘導体を含浸
重合或いはグラフト重合する方法、及び重合体を含浸さ
せる方法等を採用できる。
第7の方法であるエピクロルヒドリン等の多官能性化合
物を反応させて架橋し、不溶化する方法では重合体中に
水酸基、アミノ基あるいはカルボキシ基を予め導入して
おく必要がある。アミノ基及びカルボキシ基は共重合に
より容易に導入できるが、水酸基の場合には、ヒドロキ
シエチルメタクリレート、イソプロペニルフェノール等
との共重合または酢酸ビニル、グリシジルメタク;Iレ
ート等を共重合法により導入して、その後塩基性物質で
ケン化して水酸基を導入する方法もある。ついで、前記
した重合体とエピクロルヒドリン等の多官能性化合物と
を塩基性物質の存在下に反応させて架橋し、不溶化する
。その際不溶液そのままで不溶化すると寒天状となり、
それを粉砕することにより実用に供される。また水溶液
を油中に分散させて不溶化すると粒状ゲルとなる。
第8の方法は活性水素を有する前記した単量体との共重
合、それらの単量体の共重合体との複合、共重合体中の
活性水素をアンモニウムイオン等で置換しておき、まず
混合しておきその後酸を添加して活性水素を賦活させて
複合体を形成させて不溶化する方法である。
上記した8つの方法を各々単独で採用してもよいし、併
せて採用してもよい、概ね併用したほうがより効果的な
結果を得ることができる。
上記した方法に従って、本発明に使用する尿の吸収・保
持剤成分を製造するに当って採用できる重合のより具体
的方法としては、たとえば(1)モノマーを溶剤で希釈
せずにそのまま重合して重合体ブロックを製造する方法
、(2)溶剤中で重合して重合後乾燥或いは貧溶剤中に
重合体を析出させ、重合体を得る方法、(3)懸濁重合
により粒子状重合体として得る方法、(4)乳化重合に
より重合体ラテックスとして得る方法、(5)水に不溶
な繊維状物質または多孔質物質に重合体溶液の含浸ある
いはグラフト重合等の方法で重合体を一体化する方法等
を採用できる。
(2)の方法の重合に使用する溶剤としては(メタ)ア
クリルアミドやそのN置換誘導体は各種溶剤に極めて相
溶性が優れているので各種の溶剤が使用できる。特に水
、メタノールやエタノールのようなアルコール類、テト
ラヒドロフランや1.4−ジオキサンのような環状エー
テル類、アセトンのようなケトン類、N、N−ジメチル
ホルムアミドやN、 N−ジメチルアセトアミドのよう
なアミド類、ベンゼンやトルエンのような芳香族炭化水
素類、クロロホルムやジクロルメタンのようなハロゲン
化炭化水素類、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロ
リドン、ジグライム、テトラグライム、ピリジンのよう
な塩基性溶媒が好ましい。
その際、重合を開始する方法としては、加熱のみによっ
ても行いうるが、通常重合開始剤を使用したほうが良好
な結果が得られる6重合開始剤としてはラジカル重合を
開始する能力を有するものであれば制限はなく、たとえ
ば無機過酸化物、有機過酸化物、それらの過酸化物と還
元剤との組合わせおよびアゾ化合物などがある。具体的
には過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素
、tert、−ブチルバーオキシド、ベンゾイルパーオ
キシド、クメンヒドロキシパーオキシド、tert、−
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、過安息
香酸ブチル等があり、それらと組合せる還元剤としては
亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、鉄、銅、コバルトなどの低次
のイオン価の塩、アニリン等の有機アミン更にはアルド
ース、ケトース等の還元糖等をあげることができる。ア
ゾ化合物としては、アゾビスイソブチロニトリル、2.
2°−アゾビス−2−アミジノプロパン塩酸塩、2.2
゛−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、4.
4′−アゾビス−4=シアツバレイン酸などを使用する
ことができる。また、上記した重合開始剤の2種以上を
併用することも可能である。この場合の重合開始剤の添
加量は通常採用される量的範囲で充分であり、たとえば
単量体当たり0.01〜5重Mχ、好ましくは0.05
〜2重量%の範囲である。
このようにして得られる重合体のうち、ブロック状のも
の、または溶剤を留去して得られる重合体は、粉砕によ
り粉状に、または融解して粒状、フレーク状、繊維状ま
たはフィルム状に成型し、粒子状重合体はそのままの形
で、またラテックス状重合体は布および紙のような繊維
状あるいは多孔質物質に含浸コーティングしたり、また
はフィルム化して、尿の吸収・保持剤成分として本発明
に提供することができる。
上記した方法により、種々の形態の樹脂を製造でき、そ
れらの樹脂は尿の吸収・保持剤成分の形態に応じて使用
される。一般に尿の吸収・保持剤成分の吸収および保持
を効率的に行わせ、かつ繰り返し使用時の乾燥を速やか
に行わせるため繊維状物質と一体化して使用される場合
が多く、そのような場合には粉末状品及び粒状品がよ(
使用される。
粉末状品は前記したように水溶液中でゲル重合を行い、
その後乾燥して得る等種々の方法をとりうる。一方、粒
状品は一般的には懸濁重合法により容易に製造されるの
であるが、本発明で使用されるN−アルキル又はN−ア
ルキレン置換(メタ)アクリルアミドは一般に水溶性が
高いので、懸濁重合法としては、単量体またはその水溶
液等を油中に分散した逆相懸濁重合、水−溶、ホ中に多
量の電解質等を溶解して単量体の溶解度を抑制して行う
塩析懸濁重合、更には重合体の合点以上の高温で重合を
行い、重合体を析出させる析出懸濁重合等の方法が採用
される。更には乳化重合法により微粒子を製造できる。
またシリカ、アルミナ、ゼオライトのような多孔質粒子
表面に重合体溶液の含浸あるいはグラフト重合等の方法
で重合体と一体化したものも採用できる。更にその際に
単量体とは相溶するが、重合体とは相溶しないような第
3成分を添加して製造することにより、多孔質の樹脂を
製造することも可能である。
以上のようにして製造した尿の吸収・保持剤成分は固体
であり、水溶液との接触により水を吸収保持し、大過剰
の水の存在下においても加温により収縮して放水すると
いう極めて特異的な性質を有する。さらに都合のよいこ
とは、上記の水の吸収保持及び放出という過程を繰り返
すことができる。
吸収・保持剤成分への水の吸水量は、本発明で利用され
るN−アルキル又はN−アルキレン置換(メタ)アクリ
ルアミドの少なくとも1種の重合体または共重合体を水
に不溶化してなる重合体(以下、単に樹脂と略称する)
の組成、吸水時の温度及び水溶液の組成等により変化す
る。即ち、樹脂組成について説明すれば、前記した共重
合し得る単量体のうち親油性単量体との共重合体では、
その比率が増すと吸水量は低下し、一方樹脂の機械的強
度は大きくなる。また、親水性およびイオン性単量体と
の共重合体では、その比率が増すと、吸水量そのものは
増加するが、温度による吸水量の変化は少なくなり、機
械的強度も低下する。上記したように樹脂組成により吸
水量は変化するが、概ね常温(25℃)においては自重
の2倍から100倍程程度水を吸収でき、温度を下げる
と水の吸収量を増加させることができる。
また、吸水した樹脂の温度を上昇させると樹脂は収縮し
て水を放出するという尿の吸収・保持剤成分としては極
めて好都合な性質を存する。樹脂の温度を更に上昇させ
るとある温度以上では加温しても樹脂の収縮が極めて緩
慢になり、収縮現象の転移点が観察されることがある。
その転移温度は樹脂の組成により決まり、概ね10〜1
00℃の範囲で制御できる。その転移温度付近の樹脂の
収縮量は樹脂の組成及び水溶液の組成等により変化する
が、概ね自重の1倍より20倍程度である。
従って場合によっては樹脂の自重の倍量の尿水を吸収し
てのち、洗滌、加温、脱水処理して自重の5倍量程度の
保水量としたのち乾燥することもできる。
一方、尿中には無機塩、有機塩、水溶性有機物質等の低
分子物質が溶解しており、本発明の尿の吸収・保持剤成
分ではそれらの物質を含んだ水溶液のまま該樹脂に取り
込むことができる。無機塩の溶存する場合、従来の吸水
樹脂ではその吸水量は急激に減少し、たとえばメチレン
ビスアクリルアミドで架橋したアクリルアミド−アクリ
ル酸ナトリウム共重合体(アクリル酸ナトリウム含量:
21重量%)では、蒸溜水中と1規定塩化ナトリウム水
溶液中とでその吸水量は17分の1に低下する。
一方、本発明に使用する尿の吸収・保持剤成分は、その
低下率は10χ前後であり、吸水量に及ぼす尿中の共存
物質の影響は少ない。このことは純水の吸水量が同等で
ある場合には、従来の吸水樹脂より少ない量の樹脂量で
同様の吸水効果が達成されると共に、尿水での膨潤量と
洗滌時での膨潤量との差が小さくなるので洗滌時の不要
の吸水がなく、繰り返し使用する場合において特に有効
である。
すなわち、従来の吸水性樹脂では同じ液量を吸収するに
際し、尿水の場合には純水の場合に比べて少なくとも2
0〜30倍量の添加量が必要となる。
そのことは結果として洗濯中に樹脂の吸水に伴う樹脂容
積の著しい増大を引き起こし、操り返し使用する上で大
きな障害になる。
上記した如く、本発明に使用する尿の吸収・保持剤成分
は乾燥状態において尿を吸収し、その後洗滌及び必要に
応じて脱水を行い、該樹脂を好ましくは高温下の環境に
さらして乾燥し、再生を行う、その時の尿の吸収温度は
外気の温度を考慮すると、0〜40℃である。一方洗滌
後の吸水した樹脂を加温して収縮させるには、高温・下
の雰囲気にさらせばよく、空気中、熱水中またはアイロ
ン、プレス等の熱媒体を介してもよい、その場合の温度
はその雰囲気にもよるがその熱容量が大きい場合には比
較的低温でもよく、その逆の場合には高温のほうが好ま
しり、一般的には30〜200℃、好ましくは40〜1
20℃、更に好ましくは50〜90℃の範囲である。
上記のような尿の吸収・保持、加温による水の放出及び
乾燥は、本発明の樹脂が小さなセルの集合した蜂の巣状
のハニカム構造を形成することが電子顕微鏡写真により
、観察されることから、多孔質の水性ゲル構造を維持す
ることにより好都合に進行するものと推察される。
尿の吸収・保持の具体的方法としては、該樹脂を尿と接
触させればよく、その時の吸収・保持剤成分の形状とし
ては粉末状、粒状、フレーク状、繊維状(織布、不織布
を含む)、フィルム状のいずれでもよい、これらの吸収
・保持剤成分(以下核剤と称する)は他の材料、例えば
繊維状物質と複合化して本発明の吸収・保持体とする。
繊維状物質としては天然繊維、半合成繊維、合成繊維の
いずれもが使用できる。具体的には、たとえば綿、麻、
絹、アセテート繊維、銅アンモニア繊維、ビスコースレ
ーヨン、パルプ、アクリル繊維、ナイロン、ビニリデン
繊維、ビニロン、フッ素繊維、プロミックス繊維、ポリ
ウレタン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、
ポリ塩化ビニル繊維、ポリプロピレン繊維、石綿、ガラ
ス繊維、シリカ繊維、炭素繊維等があげられる。これら
はフィラメントでもステープルでもよく、また織布、不
織布およびわた状およびパルプ状のいずれの形態でもよ
く、更にこれらの材料を組み合わせて使用しても良い、
また各種の繊維状物質に予め核剤を含浸またはグラフト
重合等の方法により一体化しそれを織布まkは不織布と
したもの、逆に織布または不織布に対して核剤を含浸ま
たはグラフト重合等の方法により一体化したもの、また
はこれらのものを組み合わせたものでもよい。
上記した繊維状物質と核剤とを複合化する具体的方法と
しては、最も簡単な方法として、核剤を織布または不織
布の1部または全面の眉間にはさみ、それを縫製するこ
と、圧力または熱により一体化する方法があげられる。
その際核剤の移動の制御および製品の柔軟化のために核
剤と不織布または織布の間に綿状物、パルプ状物または
不織布等を挿入してもよい、より具体的には核剤と繊維
状物質との複合化方法として繊維状物質の上またはその
中に或いは一部に袋状部を形成させ核剤を散布、分散ま
たは収納し、場合により繊維状物質と核剤をはさみこん
だ後、それと縫製すること、圧力または熱により一体化
すること等の方法が採用できる。縫製の方法としてはキ
ルテイング加工等が、また圧力または熱による方法とし
ては前記複合体表面を均一に加熱しながら加圧する方法
及び局所的に加熱、加圧して点または線融着して一体化
する方法等が採用できる。
上記の方法に於いて核剤の繊維状物質に対する使用量は
、使用目的及びその条件により変化するが、添加量が少
なすぎると尿の吸収量が小さくその効果が明確でなく、
一方多すぎると尿の吸収に伴う核剤の容積変化が大きく
なり結果として一体化した複合体が破損してしまう等の
不都合が生じる。概ね繊維材料の1層または全層当たり
2g/ rrr〜2000g/ rd T: to リ
、好ましくは5g/ nr 〜1000g/ rdであ
る。
各種の繊維状物質に予め核剤を含浸またはグラフト重合
等の方法により一体化しそれを織布または不織布とする
方法としては、前記した繊維状物質の存在下にN−アル
キル又はN−アルキレン置換アクリルまたはメタクリル
アミドを重合せしめてこれらの単独重合体、第1または
第2共重合体を製造し、更に必要により不溶化するか或
いは重合と同時に不溶化する方法により一体化し、それ
らを通常の方法により織布または不織布とすることによ
り行われる。
また、織布または不織布に対して核剤、電、含浸または
グラフト重合等の方法により一体化する方法としては、
同様に織布または不織布の存在下に上記単独重合体、第
1または第2共重合体を製造し更に必要により不溶化す
るか或いは重合と同時に不溶化する方法により行われる
。また、更には核剤の共存下で紡糸を行ったり、不織布
とすることにより、より緊密に一体化された複合体を製
造することができる。
上記した繊維材料との複合体は使用する人に応じてその
形態が変化する。すなわち、たとえば全くの寝たきりの
人の場合にはベットと腰との間に用いるシート状のバッ
トまたはオムツとして、ある程度身体の動(人の場合に
はオムツまたはパンツ状のもの(以後失禁パンツと略す
)として、更に外出の可能な歩行に障害のある人には失
禁パンツ状のものとして提供できる。
より具体的には、シート状のバットは、織布、不織布及
び綿状物質等の繊維状物質及びそれらを組み合わせたも
の中に核剤を分散させ複合し、そ7れを縫製または圧力
および/または加熱により一体化して提供できる。オム
ツは、上記したバットをより薄<シて裁断したものであ
る。失禁パンツは、上記したバットをより薄<シてそれ
を生地としてパンツ様に縫製してもよいし、または該生
地と局所のみに使用し他は通常のメリヤス等の布地を使
用してパンツ様に縫製してもよい、また、いずれの場合
においても尿水の外部への漏洩を防ぐため、透湿性の防
水フィルムまたは布地を使用してもよい、そのような防
水フィルムまたは布地として、例えば通気性ポリオレフ
ィンフィルム、微多孔を有する弗素樹脂フィルム等をm
物や編物等にラミネートしたもの、織物や編物等にポリ
ウレタン樹脂などをコーティングしたもの、極細繊維を
高密度に織りあげたもの等を使用できる。
その使用方法としては防水フィルムまたは布地を単に核
剤と繊維状物質との複合物が人体と接触する面の反対側
にあてがうだけでもよいし、更にそれらの端部を内側に
折り込んだ形態にしてもよい、その時、使用される状態
に応じて形状も変化し、速やかに尿を吸収したい時には
比較的比表面積の大きなものが、一方しっかりと尿を保
持したい時には粒径の比較的大きなものが使用される。
そのようにして尿を吸収保持したものは、通常の洗濯機
等で洗滌し汚れを落とすが、その時の該剤中の尿成分の
残存量は無視できる程度迄減少できる。このことは衛生
管理上極めて好都合なことであり、必要に応じて遠心脱
水等で付着水を除去してもよい。
次にそのようにして洗滌した核剤を含む複合体は、前記
した高温にさらすことにより容易に水を放出して乾燥さ
れる。その具体的方法としては、通常の熱風乾燥機の使
用、スチームの吹きつけ、熱水中への浸漬、アイロン、
熱ロール等による熱プレス等により加温して先づ液体状
の水として放出させ、核剤を収縮させたのち、更に加熱
して残りを水蒸気として蒸発させて乾燥することもでき
る。
このようにして再生したものは尿の吸収・保持体として
何度でも繰り返し使用できる。
上記した本発明の尿の吸収および保持体は、+11単に
加温するだけで液体状の水を相変化することなく放出で
きるので、洗滌後の乾燥を速やかに行うことができ、再
生操作を容易に行える。(2)蜂の巣状のハニカム構造
部分に尿を吸収・保持した後、水中に分散させると該剤
中の尿成分は速やかに水中に拡散してゆくので、洗滌工
程において核剤よりの尿成分の洗滌が容易であり、衛生
上極めて好都合となる。(3)尿を吸収・保持した時と
水を吸収・保持した時との核剤の膨潤容積の差が小さい
、即ち無機塩の存在下による影響が小さいので、尿の吸
収工程と洗滌工程での核剤の容積変化は少ない。従って
操り返し使用時における製品の容積変化に伴う破損を少
な(できるという効果を有する。
上記の尿の吸収・保持剤は寝たきり或いは歩行不自由等
の身体にハンプキャップを背負った状態での生活を強い
られる人に対して、特に有用な看護器材の1つであるが
、幼児のオムツ着用よりパンツ着用への歩行時の補助器
材としても有用である。
さらには本願の尿の吸収・保持体は尿水以外の体内より
排出される体液たとえば出産時に排出される羊水、生理
時に排出される血液含育体液等の吸収・保持にも有用で
ある。
〔実施例〕
参考例1 後述する実施例における供試体サンプル粉末1.0gを
50m1の蒸溜水の入ったメスシリンダー中に投入し、
25℃と50℃での平衡吸水量をメスシリンダー内での
容量として夫々測定した。
実施例I N−アクリロイルピロリジン507.5.とN、N’−
メチレンビスアクリルアミド2.6gとを蒸溜水117
0gに溶解し、0.5wtχ のN、N’−メチレンビ
スアクリルアミドを含むN−アクリロイルピロリジンの
水溶液を調製した。該水溶液を10℃に冷却した後、内
容積2eのステンレス製ジェワー瓶に移液し、11/I
IImの流量でボールフィルターを用いて窒素ガスを1
時間バブリングした。ついで該水溶液に過硫酸アンモニ
ウム2.55gを蒸溜水10gに溶解した液と亜硫酸水
素ナトリウム1 、16gを蒸溜水10gに溶解した液
とを同時に添加し、該水溶液を断熱的に重合した。得ら
れたゲルを細断して乾燥した後、さらに粉砕してタイラ
ーメツシユによる20〜100メツシュ留分を採取し、
サンプルとした。
レーヨン類で厚さが約1.5e11.120 X 18
0a1のベットバットの使用時に人の腰にあたる部分8
0cmX12Qaaの範囲を解体し、該バットの上下の
層の間にサンプル粉末25g  を均一に散布した後、
元のように縫製して供試体とした。得られた供試体の肌
ざわり等は何等異和惑はなく、元の製品と同じであった
供試体のサンプル粉末をはさみ込んだ部分に0.1規定
の食塩水300m+1を侵み込ませ、5分後にその部分
を手で圧したが、供試体の表面はさらうとしており水の
遊離は感じられず、手が濡れるようなことはなかった。
また供試体の外観は、食塩水の吸収前後において大きな
変化は認められなかった0次いでこの食塩水を侵み込ま
せた供試体を通常の洗剤と電気洗濯機を用いて通常の条
件で洗滌遠心脱水したが、供試体の外観には大きな変化
は認められなかった。脱水後の供試体を蒸溜水に浸漬し
、その浸漬水の一部に硝酸銀水溶液を滴下したが、白濁
は認められず、食塩は完全に除去されていることが確認
された0次いで該供試体を通常の熱風乾燥機を用いて9
0℃、30分間乾燥したが、供試体は試験前と肌ざわり
等何ら変化はなく、十分に乾燥していた。
上記した食塩水の吸収、洗滌、乾燥の工程を60回繰り
返して行なったが、試験前後の食塩水の吸収・保持性、
乾燥性に大きな差は認められなかった。
上記食塩水にかえて尿水300m lを用いて同様に試
験した結果、食塩水の場合に対して相異は認められなか
った。
比較例1 実施例1で用いたベントバットの腰にあたる部分80C
Il x 120cmの範囲に0.1規定の食塩水30
0m1を侵み込ませ、5分後に手で圧してみたところ、
供試体の表面は裂しく濡れた状態になっており、手がす
ぐ濡れてしまった。1時間後に手で圧してみたが、やは
り手は濡れてしまった。
比較例2 アクリルアミド400.9g 、アクリル酸ナトリウム
106.6gそしてN、 N’−メチレンビスアクリル
アミド2.6gを蒸溜水1170gに溶解した水溶液を
用いて実施例1と同様の方法により重合、乾燥、粉砕し
てサンプル粉末を得た。Fxサンプル粉末 25gと実
施例1と同じベットバットとを用いて実施例1と同様の
方法により供試体を得、さらに同様の試験を行った。即
ち、0.1規定の食塩水300m1を浸み込ませた後、
洗滌したが、すすぎあらいの段階でサンプル粉末をはさ
み込んだ部分が異常にふくらみ、その部分の厚みが他の
部分よりもかなり厚い状態となった。そのまのの重量を
測定したところ洗滌前と比べて8Kg  増加していた
。また実施例1と同様の条件下で熱風乾燥したが、乾燥
後のサンプル粉末をはさみ込んだ部分は十分に乾燥して
なく、厚さが他の部分よりも厚い状態のままであり、実
施例1の10倍の時間をかけてもまだ乾燥は不十分であ
り、厚さも他の部分と同じにまではもどっていなかった
実施例2 重合開始温度を20℃にし、重合開始剤として2゜2−
アゾビス−2−アミノジプロパン塩酸塩4.41gを蒸
溜水20gに溶解した水溶液を用いた他は実施例1と同
じ方法によりゲルを得た。得られたゲルを細断して乾燥
後、更に粉砕して100メツシユパスの留分を採取して
サンプルとした。
ポリプロピレンとレーヨンの二成分からなる不織布30
cmX80amを11枚重ね合わせ(全重量193g)
、各層の間に2gづつ総量で20gの上記サンプル粉末
を均一に散布し片面に通気性ポリエチレンフィルムをあ
て縫製したものを供試体とした。供試体はゴワゴワした
怒じはなく肌ざわりのよいものであった。
供試体に0.1規定の食塩水300m1を侵み込ませ、
5分後に手で圧したが、供試体の表面はさらりとしてお
り、手が濡れるようなことはなかった。
ついでこの食塩水を浸み込ませた供試体を実施例1と同
じ条件下で洗滌脱水した後、蒸溜水に浸漬し、その浸漬
水の一部に硝酸銀水溶液を滴下したが、白濁は全く認め
られず、食塩は完全に除去されていることが確認された
。更にこの供試体を実施例1と同じ条件下で乾燥したが
、供試体は試験前と肌ざわり等何ら変化がなく、十分に
乾燥していた。
0.1規定の食塩水のかわりに人間の尿水を用いて全く
同様に試験を試みたが全く同様の結果が得られた。
比較例3 比較例2で得られたサンプル粉末を更に粉砕しテ100
メツシュバスの留分を採取してサンプルとした。咳サン
プル粉末20gを用いて実施例3と同じ方法により供試
体を得た。更に試験を行ったが、すすぎ粗いの段階で該
供試体は異常にふくらみ、厚さが増大し、縫製した部分
がところどころ破壊され、一部のサンプル粉末が脱落分
離してしまった。
実施例3 ポリプロピレンとレーヨンの二成分からなる不織布40
caX80口を11枚重ね合わせ(全重量257g)、
各層の間に5gづつ総量で50gになるように実施例3
で得たサンプル粉末を均一に散布し片面に通気性ポリエ
チレンフィルムを縫製した。
上記の不織布を重ね合わせシートに一辺がそれぞれ30
c11及び35cmの三角形を向かい合わせた形で、頂
点のところを幅10cmの帯で接触した形状を存する型
紙をあて、°その型紙にそって切断し、その切断部を縫
製したものを供試体とした。このものは一般に失禁パン
ツと呼ばれる。
上記供試体を成人男子の腰部にあて、それをゴム性のパ
ンツで保持しておき、体の全部より0.1規定の食塩水
300m1を注ぎ込んだ0食塩水の漏出はなく、5分後
に供試体と接触したところ、その表面はさらっとしてお
り、手が濡れるようなことはなかった。ついでこの供試
体を実施例1と同じ条件で洗滌、乾燥したが、乾燥後の
供試体は試験前と肌ざわり等は何ら変わりなく、十分に
乾燥していた。
また、供試体を上記した方法で装着し、実際にその中に
放尿したところ、尿水の漏出はなく、尿水は供試体に吸
収保持され、また装着中格別の不快感は感じられなかっ
た。ついでこの供試体を実施例1と同じ条件下で洗滌、
乾燥したが、乾燥後の供試体は試験前と肌ざわり等は何
ら変わりなく、十分に乾燥していた。
実施例4〜7 実施例1のN−アクリロイルピロリジンのかわりに、N
−イソプロピルアクリルアミド(実施例4)、N−n−
プロピルアクリルアミド(実施例5)、N−アクリロイ
ルモルホリン(実施例7)を使用した以外は実施例1と
同様に重合、粉砕してサンプル粉末を得た。夫々のサン
プル粉末を表1に示す量用い、表に示す試験方法、即ち
バット或いはオムツを用い実施例Noで示した試験方法
に従って0.1規定食塩水または尿水の吸収および乾燥
後肌ざわりを評価し、結果を表1に示した。
猶、実施例6は次の方法によりサンプルを調製したもの
であり、同様な試験を行った。
0.5χのN、N−メチレンビスアクリルアミドを含む
N、N−ジエチレンアクリルアミドの30χN、N−ジ
メチルホルムアミド溶液をジュワー瓶に移液し、液を窒
素置換した後、30℃にてアゾビスイソブチロニトリル
を1.5χ添加して、断熱的に重合した、得られたゲル
を細断して120℃で乾燥後、更に粉砕して20〜10
0メツシュ留分を採取した。
実施例 7.8 底辺25aa、上辺3 cm 、高さ25cfflの台
形状に切断したポリエステル布地の表面をウレタンコー
ティングした透湿防水布の上に同形に裁断した80g/
rrlのポリエステル綿を重ね、そこに実施例1で得ら
れた供試体サンプル25gを均一に散布し、その上に同
型のポリエステル綿及び同型のガーゼを重ね120℃、
100Kg/cd  の条件で1分間圧縮した。ついで
該複合体を菱形状に縫製した後、ガーゼの上に前記した
透湿防水布を使用し該複合体の外縁部より3cfflま
での巾の帯状となるように裁断して重ね、それを折り返
しとしてメリヤス製婦人用パンツの底部の内側にぬいつ
け失禁パンツを製造した。
該失禁パンツ供試体の内側に人間の尿水300+wlを
徐々に侵み込ませ、5分後にその部分を手で圧してみた
が、供試体の表面はさらっとしており、尿水の遊離は感
じられず、手が濡れるようなこともなく、その外観も大
きな変化はなかった。ついで該供試体を用いて実施例1
と同じ条件下で洗滌、脱水を行ったが、洗滌中にも何ら
異常は見られず、脱水後の該供試体の重量を測定したと
ころ575gであった。ついで該供試体を熱風乾燥機を
もちいて90℃、30分間乾燥した。
乾燥後の供試体も試験前と肌ざわり等は変化なく十分に
乾燥していた。
また、供試体を装着し実際にその中で放尿したところ、
尿水の漏出はなく、尿水は供試体に吸収保持され、また
装着中格別の不快感は惑じられなかった。ついでこの供
試体を実施例1と同じ条件で洗滌、脱水を行った後、該
供試体を90℃の熱水中に20分間侵潰して加温処理し
た後脱水して重量を測定したところ132gであった。
ついで該供試体を熱風乾燥機を用いて乾燥したところ6
0℃、30分で試験前と肌ざわり等何ら変化なく十分乾
燥していた。
実施例9 長さ25c11、巾14c11の長方形に裁断したレー
ヨン不織布上に同型に裁断したポリエステル不織布を重
ね、そこに実施例1で得られた供試体サンプル25gを
均一に散布し、その短辺のところで2つ折にして120
℃、100Kg/aJの条件で1分間圧縮した。ついで
該複合体を菱形状に縫製した後、外縁部を縫って袋状と
した。ついで外複合体を実施例8で使用したと同型、同
材質の透湿防水布の中央部に上辺と下辺のところで一致
するように重ね、同様にその上に同型のポリエステル綿
及びガーゼを重ね、更に実施例8と同様にi2に?W防
水布を折り返して使用し、外複合体をメリヤス製婦人パ
ンツの底部の内側にぬいつけ失禁パンツを製造した。該
失禁パンツ供試体の内側に人間の尿水300m lを徐
々に侵み込ませ、5分後にその部分を手で圧してみたが
、供試体の表面はさらっとしており、尿水の遊離は惑し
られず、手が濡れるようなこともなく、その外観も大き
な変化はなかった。
ついで該供試体を用いて実施例9と同じ条件下で加温処
理した後脱水、乾燥した。乾燥後の供試体も試験前と肌
ざわり等何ら変化はなく十分に乾燥していた。また、供
試体を装着し、実際にその中に放尿したところ、尿水の
漏出はなく、尿水は供試体に吸収保持され、また装着中
格別の不快感は感じられなかった。ついでこの供試体を
前記と同じ方法及び条件で洗濯、乾燥したが、肌ざわり
等何ら変わりはなかった。
実施例10 tart、−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート1χを含むN−アクリロイルピロリジンを40℃で
40時間放置して無溶媒重合を行い、ブロック状のポリ
マーを得た@該ポリマーを粉砕し、20〜100メツシ
ユの粒度の部分を採取してサンプルとした。該サンプル
粉末20gを使用して実施例3と同様にして試験を行っ
て、その結果を表1に示した。
実施例11.12 N−アクリロイルピロリジン403.0g 、 N、N
−ジメチルアクリルアミド102.Og SN、N’−
メチレンビスアクリルアミド5.1g(実施例11)、
N−アクリロイルピロリジン397.9g 、 N−ビ
ニル−2−ピロリドン102.0g 、 N、N’−メ
チレンビスアクリルアミド10.2g(実施例12)を
使用した以外は実施例1と同様にして重合、粉砕してサ
ンプルを得た。該サンプル粉末を使用してパンツ様供試
体を作成して試験を行い、結果を表1に示した。
表1 試験結果の判定 +110.IN食塩水または尿水の吸収○: 供試体の
表面は一見上乾燥しており、手が濡れなかった。
Δ: 供試体の表面はわずかに湿った状態であり手はわ
ずかにぬれた。
(2)乾燥後の肌ざわり ○; 十分乾燥し、試験前とかわりなし。
Δ: 乾燥十分でなく、供試体はややふくらんでいた。
実施例13 実施例8において実施例1で得られた供試体サンプル2
5g  のかわりに、該供試体サンプル25gと平均繊
維長0.9n+mのポリエチレン合成パルプ(三井石油
化学社製、商標514P) 2.5gを十分に攪拌混合
して混ぜ合わせたものを使用した以外は全〈実施例8と
同様にして失禁パンツを製造した。
該失禁パンツ供試体の内側に人間の尿水300m1を徐
々に侵み込ませ、5分後にその部分を手でおしつけたと
ころ、供試体の表面はさらっとしており、尿水の遊離は
感じられず、手が濡れるようなこともなく、その外観も
大きな変化はなかった。
ついで該供試体を用いて実施例1と同条件下で洗滌、脱
水、乾燥を行った。乾燥後の供試体も試験前と肌ざわり
等何ら変化なく、十分に乾燥していた。
また、供試体を装着し、実際にその中で放尿したところ
、尿水の漏出はなく、尿水は供試体に吸収保持され、ま
た装着中格別の不快感は感じられなかった。ついでこの
供試体を前記と同じ方法及び条件下で洗濯、乾燥したが
、肌ざわり等何ら変わらなかった。
実施例14 N−アクリロイルピロリジン30.0g、 N、N’−
メチレンビスアクリルアミド0.15g  及び過硫酸
アンモニウム0.54g  を蒸溜水170m1に溶解
して、モノマー水溶液を調製する。該七ツマー水溶液を
予めソルビタン脂肪酸エステル(商品名 アラ−セル8
3) 0.8+wlを溶解しであるn−へキサン520
m1及び四塩化炭素280+111よりなる有機媒体中
に分散して、200rpmの速度で攪拌しながら、重合
系内を窒素ガスで30分間パージした。ついで20℃に
てN、N。
f、No−、−トラメチルエチレンジアミン1.1ml
を滴下して重合を開始した。6時間重合を行った後、重
合液を濾別して含水重合体ビーズを得た。このものを乾
燥して、20〜100メソシュ留分を採取し、球形粒子
状のサンプル得た。
該供試体サンプル25gを使用して、実施例8と同様に
して失禁パンツを製造した。
該失禁パンツ供試体の内側に人間の尿水300m1を徐
々に侵み込ませ、5分後にその部分を手でおしつけたと
ころ、供試体の表面はさらうとしており、その外観も大
きな変化はなかった。ついで該供試体を用いて実施例1
と同じ条件下で洗滌、脱水、乾燥を行った。乾燥後の供
試体も試験前と肌ざわり等変化なく十分に乾燥していた
また、供試体を装着し実際にその中に放尿したところ、
尿水の漏出はなく、尿水は供試体に吸収保持され、また
装着中格別の不快感は感じられなかった。
ついでこの供試体を前記と同じ方法及び条件で洗濯、乾
燥したが、肌ざわり等変化はなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I )または一般式(II)で表される一
    般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (上式でR_1は水素原子またはメチル基、R_2は水
    素原子、メチル基またはエチル基、R_3はメチル基、
    エチル基またはプロピル基を表す。) 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (上式でR_1は水素原子またはメチル基、Aは−(C
    H_2)−_nでnは4〜6または−(CH_2)−_
    2O−(CH_2)−_2を表す。) N−アルキルまたはN−アルキレン置換(メタ)アクリ
    ルアミドの単独または共重合体、または他の共重合しう
    る単量体との共重合体を水に不溶化してなる粉末状、粒
    状、フレーク状、繊維状またはフィルム状である尿の吸
    収および保持剤成分を、織布および又は不織布の層間、
    あるいは織布または不織布と透湿性の防水フィルム若し
    くは布地との層間の一部または全面に分散させてなる尿
    の吸収および保持体。
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JPH0757233B2 (ja) 1995-06-21

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