JPS6223625B2 - - Google Patents
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- JPS6223625B2 JPS6223625B2 JP626883A JP626883A JPS6223625B2 JP S6223625 B2 JPS6223625 B2 JP S6223625B2 JP 626883 A JP626883 A JP 626883A JP 626883 A JP626883 A JP 626883A JP S6223625 B2 JPS6223625 B2 JP S6223625B2
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、電気的塗装に於て繰り返し使用さ
れるべきワーク支持具へ各使用回ごとに所要の導
電性を付与せしめるための方法と、この方法を実
用化するために使用される導電性付与剤とに関す
るものである。
れるべきワーク支持具へ各使用回ごとに所要の導
電性を付与せしめるための方法と、この方法を実
用化するために使用される導電性付与剤とに関す
るものである。
ところで、塗装の対象物であるワークの表面へ
所要の塗装を行なう場合には、該ワークを何らか
の支持具で支持するのが通例であり、コンベア化
された塗装ラインでは、トロリーコンベアからワ
ークを吊り下げるためのハンガーなどが、そのワ
ーク支持具に相当する。
所要の塗装を行なう場合には、該ワークを何らか
の支持具で支持するのが通例であり、コンベア化
された塗装ラインでは、トロリーコンベアからワ
ークを吊り下げるためのハンガーなどが、そのワ
ーク支持具に相当する。
一方、ワーク表面に対して塗料を電気的に吸引
付着させる塗装、例えば電着塗装や静電塗装及び
粉体塗装に於ては、ワークを一方の電極とする必
要上、上記のワーク支持具が該ワークに至る導電
体として利用される。従つてこのワーク支持具に
は、少なくともその塗装に充分なる導電性が確保
されていなければならない。
付着させる塗装、例えば電着塗装や静電塗装及び
粉体塗装に於ては、ワークを一方の電極とする必
要上、上記のワーク支持具が該ワークに至る導電
体として利用される。従つてこのワーク支持具に
は、少なくともその塗装に充分なる導電性が確保
されていなければならない。
然るに上記したような電気的塗装では、ワーク
のみならずワーク支持具の表面までもが塗膜で覆
われてしまうことになるのを避けられない。かか
る塗膜は電気絶縁性を有するものであるため、該
塗膜で覆われたワーク支持具を次回の塗装に再使
用して新たなワークを支持させようとするとき、
それら両者間に所要の導電性が確保できないこと
になる。
のみならずワーク支持具の表面までもが塗膜で覆
われてしまうことになるのを避けられない。かか
る塗膜は電気絶縁性を有するものであるため、該
塗膜で覆われたワーク支持具を次回の塗装に再使
用して新たなワークを支持させようとするとき、
それら両者間に所要の導電性が確保できないこと
になる。
そこで従来に於ては、このワーク支持具を一度
使用する毎に、これらの表面から塗膜を剥離する
ことが行なわれている。然し乍らその塗膜は、ワ
ーク支持具の表面へ強固に付着しているため、こ
れらの剥離作業に少なからぬ面倒を伴ない焙焼に
より炭化させて剥落させるか、薬品で溶解ないし
変質させて剥落させるか、或はブラスト加工で機
械的に剥落させるかのいずれにしても、多大の設
備投資とランニングコストを要して、然も廃ガス
や廃水の処理、騒音の抑制や粉塵の回収などとい
つたような問題が派生するを免れない。
使用する毎に、これらの表面から塗膜を剥離する
ことが行なわれている。然し乍らその塗膜は、ワ
ーク支持具の表面へ強固に付着しているため、こ
れらの剥離作業に少なからぬ面倒を伴ない焙焼に
より炭化させて剥落させるか、薬品で溶解ないし
変質させて剥落させるか、或はブラスト加工で機
械的に剥落させるかのいずれにしても、多大の設
備投資とランニングコストを要して、然も廃ガス
や廃水の処理、騒音の抑制や粉塵の回収などとい
つたような問題が派生するを免れない。
本発明は、上記したような従来の実情に対処し
て、面倒な塗膜剥離を行なわなくてもワーク支持
具へ各使用回ごとに所要の導電性を付与すること
ができるような簡便な方法と、その方法を容易に
実用化できるような導電性付与剤とを提供せんと
するものである。即ち第1の発明に係る導電性付
与方法は、塗膜で覆われた使用済みワーク支持具
の表面に、導電性を有する水溶液の薄い膜を途切
れることなく作り、その膜を通じてワークに荷電
できるようにしたものである。また第2の発明に
係る導電性付与剤は、陽イオン性の表面活性剤を
主成分として含む導電性の水溶性液体であり、ワ
ーク支持具表面の塗膜に対する親和性が高くて、
該塗膜上へ導電性ある薄い膜を途切れることなく
形成できるようにしたものである。以下それらの
本発明につき、実施例のもとづいて詳述する。
て、面倒な塗膜剥離を行なわなくてもワーク支持
具へ各使用回ごとに所要の導電性を付与すること
ができるような簡便な方法と、その方法を容易に
実用化できるような導電性付与剤とを提供せんと
するものである。即ち第1の発明に係る導電性付
与方法は、塗膜で覆われた使用済みワーク支持具
の表面に、導電性を有する水溶液の薄い膜を途切
れることなく作り、その膜を通じてワークに荷電
できるようにしたものである。また第2の発明に
係る導電性付与剤は、陽イオン性の表面活性剤を
主成分として含む導電性の水溶性液体であり、ワ
ーク支持具表面の塗膜に対する親和性が高くて、
該塗膜上へ導電性ある薄い膜を途切れることなく
形成できるようにしたものである。以下それらの
本発明につき、実施例のもとづいて詳述する。
第1図には、電気的塗装に使用されるワーク支
持具1の一例が示されている。この支持具1は、
上端にフツク2を有する垂直な支軸3と、この支
軸の下部へ固定された1段ないしはそれ以上の水
平な横棧4からなり、全体が金属製とされてい
る。かかる支持具1は、上端のフツク2で例えば
トロリーコンベアなどから吊り下げられた状態に
於て、その横棧4へ引つ掛けられたワーク5を支
持する。
持具1の一例が示されている。この支持具1は、
上端にフツク2を有する垂直な支軸3と、この支
軸の下部へ固定された1段ないしはそれ以上の水
平な横棧4からなり、全体が金属製とされてい
る。かかる支持具1は、上端のフツク2で例えば
トロリーコンベアなどから吊り下げられた状態に
於て、その横棧4へ引つ掛けられたワーク5を支
持する。
上記のようにして支持具1で支持されたワーク
5は、電着槽内の塗料液中に漬けられ、或は塗装
ブース内に於て、霧化された液体塗料もしくは粉
体塗料がスプレーガンなどにより吹き付けられ
る。このとき、ワーク5と電着槽もしくはスプレ
ーガンなどとの間には、直流の高電圧が印加され
る。従つて塗料は、その電着槽もしくはスプレー
ガンなどと同じ極性に帯電して、反対の極性に荷
電されたワーク5の表面へ電気的に吸引付着せし
められ、所要の塗膜を形成する。然してこの場合
におけるワーク5への荷電は、支持具1を介して
行なわれる。このため上記の塗料は、支持具1に
おける少なくともワーク5の附近へも付着するこ
とを免れず、従つて例えば第2図1に示す如く、
横棧4の表面には塗膜61が形成され、次の乾燥
工程で硬化する。このようにして支持具1の表面
を覆つた塗膜61は、次回の塗装時における新た
なワークへの、荷電を阻害する。
5は、電着槽内の塗料液中に漬けられ、或は塗装
ブース内に於て、霧化された液体塗料もしくは粉
体塗料がスプレーガンなどにより吹き付けられ
る。このとき、ワーク5と電着槽もしくはスプレ
ーガンなどとの間には、直流の高電圧が印加され
る。従つて塗料は、その電着槽もしくはスプレー
ガンなどと同じ極性に帯電して、反対の極性に荷
電されたワーク5の表面へ電気的に吸引付着せし
められ、所要の塗膜を形成する。然してこの場合
におけるワーク5への荷電は、支持具1を介して
行なわれる。このため上記の塗料は、支持具1に
おける少なくともワーク5の附近へも付着するこ
とを免れず、従つて例えば第2図1に示す如く、
横棧4の表面には塗膜61が形成され、次の乾燥
工程で硬化する。このようにして支持具1の表面
を覆つた塗膜61は、次回の塗装時における新た
なワークへの、荷電を阻害する。
そこで次回の塗装に際しては、これに先だつ
て、塗膜61で覆われた支持具1の表面へ、第2
図2に示す如く、導電性を有する水溶液の薄い膜
7を設ける。この導電膜7は、支持具1を上記の
水溶液に浸漬し、または該液のシヤワーに潜ら
せ、或はその支持具へ該液を吹き付ける等の手段
によつて、簡単に作ることができる。
て、塗膜61で覆われた支持具1の表面へ、第2
図2に示す如く、導電性を有する水溶液の薄い膜
7を設ける。この導電膜7は、支持具1を上記の
水溶液に浸漬し、または該液のシヤワーに潜ら
せ、或はその支持具へ該液を吹き付ける等の手段
によつて、簡単に作ることができる。
然して上記した導電性を有する水溶液は、支持
具1の表面を覆う塗膜上へ前記の導電性7をでき
るだけ薄く且つ途切れることのないように作り得
るものでなければならず、その塗膜上で水滴化し
たり滴り落ちたりするようなものであつてはなら
ない。従つてこの水溶液は、上記の塗膜に対する
親和性が高くて該塗膜上でよく濡れ拡がり、且つ
塗膜の状態を次回におけるワーク表面への塗膜形
成完了まで維持できるようなものであることが望
ましい。
具1の表面を覆う塗膜上へ前記の導電性7をでき
るだけ薄く且つ途切れることのないように作り得
るものでなければならず、その塗膜上で水滴化し
たり滴り落ちたりするようなものであつてはなら
ない。従つてこの水溶液は、上記の塗膜に対する
親和性が高くて該塗膜上でよく濡れ拡がり、且つ
塗膜の状態を次回におけるワーク表面への塗膜形
成完了まで維持できるようなものであることが望
ましい。
かかる水溶液は、次のような導電性付与剤から
得られる。即ちこの導電性付与剤は、塗膜に対す
る上記の条件を満足させて然も所要の導電性が得
られるようにするための陽イオン性表面活性剤を
主成分とし、これに水溶液をよくするための可溶
性調整剤と、防錆を兼ねて塗膜への付着性をよく
するための粘性付加剤とが添加された水溶性の液
体である。なお上記の表面活性剤に陽イオン性の
ものを使用する理由は、陰イオン性のものを使用
した場合よりも導電性が10倍程度よくなる点にあ
る。
得られる。即ちこの導電性付与剤は、塗膜に対す
る上記の条件を満足させて然も所要の導電性が得
られるようにするための陽イオン性表面活性剤を
主成分とし、これに水溶液をよくするための可溶
性調整剤と、防錆を兼ねて塗膜への付着性をよく
するための粘性付加剤とが添加された水溶性の液
体である。なお上記の表面活性剤に陽イオン性の
ものを使用する理由は、陰イオン性のものを使用
した場合よりも導電性が10倍程度よくなる点にあ
る。
このような導電性付与剤の組成を具体的に例示
すれば、次の通りである。即ち主成分である陽イ
オン性表面活性剤としてアルキルジメチルベンジ
ルアンモニウムクロライド(塩化ベンザルコニウ
ム)が25%、可溶性調整剤としてイソプロピルア
ルコールが2%とメチルアルコールが10%、防錆
剤を兼ねる粘性付加剤としてエチレングリコール
が1%及びトリエタノールアミンが5%、残りの
57%が溶剤としての水もしくは非イオン性表面活
性剤の水溶液である。かかる導電性付与剤は、無
色透明の液体であつて、PH値が7.5±0.5の範囲内
にある。この導電性付与剤は、これを原液として
更に水で希釈され、濃度1%の水溶液として使用
される。
すれば、次の通りである。即ち主成分である陽イ
オン性表面活性剤としてアルキルジメチルベンジ
ルアンモニウムクロライド(塩化ベンザルコニウ
ム)が25%、可溶性調整剤としてイソプロピルア
ルコールが2%とメチルアルコールが10%、防錆
剤を兼ねる粘性付加剤としてエチレングリコール
が1%及びトリエタノールアミンが5%、残りの
57%が溶剤としての水もしくは非イオン性表面活
性剤の水溶液である。かかる導電性付与剤は、無
色透明の液体であつて、PH値が7.5±0.5の範囲内
にある。この導電性付与剤は、これを原液として
更に水で希釈され、濃度1%の水溶液として使用
される。
このような導電性付与剤の希釈水溶液は、電気
抵抗値が103〜104Ω以下であることから、これを
用いれば、前記支持具1の塗膜61上に、充分な
導電性を有する薄い膜7を作り得る。またこの水
溶液は、表面活性剤を主成分とするものであるか
ら、塗膜61によくなじんで薄く濡れ拡がり、厚
さ数10μの塗膜上へ厚さ数μの薄い導電膜を途切
れることなく作り得る。更にこの水溶液は、粘性
付加剤が添加されているから、少なくとも次回に
おけるワーク表面への塗膜形成完了までは、上記
導電膜7の薄膜状態を充分に維持でき、電着塗装
の場合でも、塗料液中への分散を或る程度まで抑
制し得る。
抵抗値が103〜104Ω以下であることから、これを
用いれば、前記支持具1の塗膜61上に、充分な
導電性を有する薄い膜7を作り得る。またこの水
溶液は、表面活性剤を主成分とするものであるか
ら、塗膜61によくなじんで薄く濡れ拡がり、厚
さ数10μの塗膜上へ厚さ数μの薄い導電膜を途切
れることなく作り得る。更にこの水溶液は、粘性
付加剤が添加されているから、少なくとも次回に
おけるワーク表面への塗膜形成完了までは、上記
導電膜7の薄膜状態を充分に維持でき、電着塗装
の場合でも、塗料液中への分散を或る程度まで抑
制し得る。
上記のようにして支持具1の塗膜61上に薄い
導電膜7を設けると、該支持具で支持された新た
なワーク5′に対しては、第2図2に示す如く、
その膜7を通じて荷電することができ、従つて該
ワークの表面へも、前回と同じく塗料を電気的に
吸引付着させ得て、所要の塗膜を生じさせること
ができる。またこのときにも、支持具1の表面に
は塗料が付着するが、今回の塗膜は第2図3に符
号62で示す如く、導電膜7を介して前回の塗膜
61上へ重なる。
導電膜7を設けると、該支持具で支持された新た
なワーク5′に対しては、第2図2に示す如く、
その膜7を通じて荷電することができ、従つて該
ワークの表面へも、前回と同じく塗料を電気的に
吸引付着させ得て、所要の塗膜を生じさせること
ができる。またこのときにも、支持具1の表面に
は塗料が付着するが、今回の塗膜は第2図3に符
号62で示す如く、導電膜7を介して前回の塗膜
61上へ重なる。
このようにして、ワーク5への塗装を完了する
ごとにワーク支持具1の表面へ導電膜7を設ける
ようにすれば、その支持具表面へ形成された塗膜
61,62,…を毎回剥離することなしに該支持
具を繰り返し使用しても、ワークへの電気的な塗
装は毎回可能となる。但しこの塗膜61,62…
…は、厚さが数μであるといえども、数10層ない
しそれ以上に重なれば相当な厚さとなり、且つま
た支持具1の重量をも増加させるので、適当な時
期には矢張り剥離する必要がある。然し乍らこれ
らの塗膜61,62,……は、導電膜7を介して
形成されたものであるから、相互間の結合力が非
常に弱く、従つてハンマーで軽く叩くか或は少し
ブラスト加工を施すかして僅かな衝撃力を加える
だけでも、頗る容易に剥落させることができる。
なお以上に述べた実施例では、初回の塗装時に導
電膜7を設けていないので、1層目の塗膜61ま
でを剥落させることは面倒であるが、初回から導
電膜7を設けるようにすれば、全層をすべて容易
に剥落させることができる。もつとも1層目の塗
膜61だけが残つても、以後の使用には何ら差し
支えない。
ごとにワーク支持具1の表面へ導電膜7を設ける
ようにすれば、その支持具表面へ形成された塗膜
61,62,…を毎回剥離することなしに該支持
具を繰り返し使用しても、ワークへの電気的な塗
装は毎回可能となる。但しこの塗膜61,62…
…は、厚さが数μであるといえども、数10層ない
しそれ以上に重なれば相当な厚さとなり、且つま
た支持具1の重量をも増加させるので、適当な時
期には矢張り剥離する必要がある。然し乍らこれ
らの塗膜61,62,……は、導電膜7を介して
形成されたものであるから、相互間の結合力が非
常に弱く、従つてハンマーで軽く叩くか或は少し
ブラスト加工を施すかして僅かな衝撃力を加える
だけでも、頗る容易に剥落させることができる。
なお以上に述べた実施例では、初回の塗装時に導
電膜7を設けていないので、1層目の塗膜61ま
でを剥落させることは面倒であるが、初回から導
電膜7を設けるようにすれば、全層をすべて容易
に剥落させることができる。もつとも1層目の塗
膜61だけが残つても、以後の使用には何ら差し
支えない。
以上の如く、本発明に係る導電性付与方法によ
れば、塗膜で覆われた使用済みワーク支持具の表
面へ薄い導電膜が作られ、この膜を通じて次のワ
ークが荷電され得るので、各使用回ごとにワーク
支持具表面からの塗膜剥離を行なわなくても該支
持具を繰り返し使用し得て、ワークに対する電気
的な塗装を支障なく実現させることができ、従つ
て各使用回ごとに塗膜剥離を必要としていた従来
に比べ、その剥離に要する手数及び経費を削減し
得て、電気的塗装の大巾なコスト引下げが可能と
なる。然もこの本発明方法によれば、ワーク支持
具表面に形成される塗膜を脆弱化しておくことが
できるので、必要とあらば該塗膜を容易に剥離せ
しめ得て、従来にみられたような塗膜剥離に伴な
う問題を何ら派生させることがない。
れば、塗膜で覆われた使用済みワーク支持具の表
面へ薄い導電膜が作られ、この膜を通じて次のワ
ークが荷電され得るので、各使用回ごとにワーク
支持具表面からの塗膜剥離を行なわなくても該支
持具を繰り返し使用し得て、ワークに対する電気
的な塗装を支障なく実現させることができ、従つ
て各使用回ごとに塗膜剥離を必要としていた従来
に比べ、その剥離に要する手数及び経費を削減し
得て、電気的塗装の大巾なコスト引下げが可能と
なる。然もこの本発明方法によれば、ワーク支持
具表面に形成される塗膜を脆弱化しておくことが
できるので、必要とあらば該塗膜を容易に剥離せ
しめ得て、従来にみられたような塗膜剥離に伴な
う問題を何ら派生させることがない。
また本発明に係る導電性付与剤は、陽イオン性
の表面活性剤を主成分とした導電性ある水溶液の
液体であるから、ワーク支持具表面の塗膜に馴じ
み易くて、該塗膜上へ薄い導電膜を途切れること
なく容易に形成することができ、然も粘性付加剤
が添加されているため、電着塗装の場合といえど
もワーク表面への塗膜形成完了までは上記の導電
膜をよく維持でき、加えてこの粘性付加剤が防錆
剤を兼ねるため、PH値が7.5±0.5の範囲内である
ことと相俟つて、ワークはもとよりワーク支持具
に対しても悪い影響を与えることができない。
の表面活性剤を主成分とした導電性ある水溶液の
液体であるから、ワーク支持具表面の塗膜に馴じ
み易くて、該塗膜上へ薄い導電膜を途切れること
なく容易に形成することができ、然も粘性付加剤
が添加されているため、電着塗装の場合といえど
もワーク表面への塗膜形成完了までは上記の導電
膜をよく維持でき、加えてこの粘性付加剤が防錆
剤を兼ねるため、PH値が7.5±0.5の範囲内である
ことと相俟つて、ワークはもとよりワーク支持具
に対しても悪い影響を与えることができない。
第1図は本発明の実施例におけるワーク支持具
の正面図、第2図1,2,3はその一部分を示す
欠截拡大図である。 1…ワーク支持具、5…ワーク、61,62…
塗膜、7…導電膜。
の正面図、第2図1,2,3はその一部分を示す
欠截拡大図である。 1…ワーク支持具、5…ワーク、61,62…
塗膜、7…導電膜。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 電気的塗装に於て繰り返し使用されるべきワ
ーク支持具の塗膜で覆われる表面を、その使用回
ごとに導電性ある水溶液で濡らして、該表面へ薄
い導電膜を途切れることのないように形成させ、
塗装しようとするワークがこの導電膜を通じて荷
電されるようにしたことを特徴とする電気的塗装
用ワーク支持具への導電性付与方法。 2 陽イオン性の表面活性剤を主成分として、こ
れに水溶性をよくするための可溶性調整剤と、防
錆を兼ねて付着性をよくするための粘性付加剤と
が添加された水溶性の液体であり、且つそのPH値
が7.5±0.5の範囲内にあることを特徴とする電気
的塗装用ワーク支持具への導電性付与剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP626883A JPS59130567A (ja) | 1983-01-17 | 1983-01-17 | 電気的塗装用ワ−ク支持具への導電性付与方法および導電性付与剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP626883A JPS59130567A (ja) | 1983-01-17 | 1983-01-17 | 電気的塗装用ワ−ク支持具への導電性付与方法および導電性付与剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59130567A JPS59130567A (ja) | 1984-07-27 |
JPS6223625B2 true JPS6223625B2 (ja) | 1987-05-25 |
Family
ID=11633683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP626883A Granted JPS59130567A (ja) | 1983-01-17 | 1983-01-17 | 電気的塗装用ワ−ク支持具への導電性付与方法および導電性付与剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59130567A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5936436B2 (ja) * | 2012-05-08 | 2016-06-22 | 旭サナック株式会社 | 粉体塗装方法 |
ITTO20120981A1 (it) * | 2012-11-13 | 2014-05-14 | Itt Italia Srl | Metodo ed impianto per la verniciatura a polvere di elementi elettricamente non conduttivi, in particolare pastiglie freno |
-
1983
- 1983-01-17 JP JP626883A patent/JPS59130567A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59130567A (ja) | 1984-07-27 |
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