JPS6223599A - 送風機の扇車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は送風機の扇車の改良に関するものである。

〔従来の技術〕

第５図は従来の扇車の斜視図であり、一般にシロッコフ
ァンと呼ばれているものである。図において、１は羽根
、２ａ、　２ｂは複数の羽根１を固着し、扇車を一体に
形成する側円板であり、片方の側円板２龜は内径部に空
気を流入させろ穴２ｃをもっており、他方の側円板２ｂ
は図示せぬ駆動機の出力軸とを結合するファンボスを有
している。なお送風機の所要性能によっては側円板２ｂ
の両面に羽根１と側円板２＆を備えたものもある。

第６図は第５図に示す扇車外径部の一部の断面図であり
、羽根１が側円板２ｂの外径部分に固着された状態を示
す。

第７図は第５図の羽根１の単品形状とその端部構造の一
例を示す。端部の爪１ａは側円板２ａ、　２ｂとの取付
面であり、小穴１ｂに適応するリベットを用いて羽根１
と側円板２ａ、２ｂとをかしめ止めする。

または小穴１ｂを加工せず、爪部１ａと両側円板２ａ、
２ｂと溶接、または接着などの方法によって一体に組立
てろものもある。

扇車の外内径および羽根１の寸法・形状および枚数は送
風機に要求される吐出風量および風圧により設定される
が、一般に扇車外径０２〜０．５ｍ程度のものでも羽根
数は５０〜１００枚にも達し、？５６図に示す羽根ピッ
チＰは羽根高さＨの５０％前後しかないことが多いので
、羽根相互間隔は非常に狭隘であり、前記の羽根取付か
しめまたは溶接作業は非常に手間どり、機械化も困難な
低能率作業である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の扇車は以上のように構成されているので、羽根１
と両側円板２ａ、２ｂとの接合箇所が羽根１個に付４個
所合計２００〜４００個所にもなり機械化も困難のため
接合部の信頼！１：確保にも問題があり、その作業の高
速回転体としての構造面にも無理があるなど製造コスト
および機能面に問題があった。

この発明は前記の欠点を解消するためになされたもので
、従来の形式と類似した羽根の形状を持ち、羽根取付平
均径における羽根取付円周ピッチの２倍相当までの羽根
縦長を持つ扇車の製造工程を非常に簡略化し、構造堅牢
な羽根車を安価に得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明による扇車は、多数の羽根を個々に製造してこ
れを側円板に固着する構造とせず、所要の羽根縦寸法の
峠相当で羽根取付はピッチと同等高さの台形状羽根部材
を矩形状うす板材料よりプレス作業などにより所要羽根
数並べて切り曲げにより形成し、これをほぼ羽根平均径
の円筒に整形し、しかも外側円筒になった部材より形成
した台形状羽根部は外側へ向け、内側円筒になった部材
より形成した台形羽根部は内側へ向け、さらに内側羽根
の後縁と外側羽根の前縁を密着させ、平滑な羽根単体を
形成するようにしたものである。

〔作用〕

したがって本発明により改良された羽根車は、はぼ羽根
中央部から回転軸芯までの寸法を半径とするうす板製２
ｆｆ１円筒から羽根の平均径層ピッチ寸法毎に外側円筒
からは外向きに、内側円筒からは内向きに台形状切片を
曲げ起こし対応する内・外切片の各１組を丁度１枚の羽
根として作用するよう片端を密着して構成し、前記２重
円筒を一体にして従来どおり両側円板に固着させること
により完成する。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図において、１１，１２は円筒状うす板羽根部材であり
、羽根部材１１は外向きに切り曲げられた台形状切片１
１ａを持ち、羽根部材１２は内向きに切り曲げられた台
形状切片１２ａを持っている。２ａ。

２ｂは羽根部材１１．１２を固着する側円板であり、第
５図に示す扇車斜視図の側円板２転２ｂと同等品である
。尚図中２ｄはボスを示す。

第２図は第１図の軸方向断面図であり、とくに第１図の
台形状切片１１ａと１２ａの形状を示すと共に外向き切
片１１ａの内縁と内向き切片１２ａの外縁との位置関係
を第１図と組合せて明確に示している。

また両側円板２ａ、２ｂと羽根部材１１．１２との固着
は溶接まｔこはリベットかしめなどの工法が適用できし
かも固着作業施工箇所は羽根枚数に関係なく任意の箇所
に施工でき作業スペースが広いので作業は容易・確実に
実施できる。

第３図は第１図における円筒状うす板羽根部材１１．１
２とこれより切り起こした切片１１ａ、１２ａの詳細形
状を示している。同図で円筒部材１１．１２より切り起
こされた切片１１＆、１２亀の切抜き穴１３は扇車より
吐出される空気の通路として作用する空間である。

第４図は第１図の扇車の外周側面拡大図である。

図中、逆台形状抜穴１３は第３図に示す空気通路１３で
あり、切片１１ａの切り起こし形状を示している。

このように切片１１ａを円筒部材１１につぎつぎ縦に並
べて切り起こして所要の羽根形状となるよう湾曲させて
おく。また、内側円筒部材１２も外径側と同じ形状とし
内側に曲げである切片１２ａと第３図のようにびっｔこ
り合致するよう組合せて両側の円板２ａ、　２ｂと固着
する。

以上のように従来５０〜１００個の部品を面倒な作業に
よって製造した複雑な形状をもつ扇車に比べて、この発
明により改良された扇車は、匹か４個の部材から成り、
プレスとスポット溶接器またはかしめ装置により機械化
し高能率に頑丈な扇車を製造することができる。

〔発明の効果〕

以上のようにこの発明によれば、羽根平均間隔の２（ｇ
までの羽根幅寸法をもつ扇車を５０〜１００個もの部品
を面倒な手作業によって製作した複雑な形状をもつ従来
形式の扇車に比べて僅か４個の部材から成り、主として
プレス作業とスポット溶接またはかしめ装置により機械
化し高能率に頑丈なＦａｌｒＬとして製造することがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による扇車の正面図、第２図は第１図
に示す扇車の軸方向断面図、第３図は第１図に示す扇車
の羽根部所面図、第４図は第１図に示す扇車の側面拡大
図、第５図は従来の扇車の斜視図、第６図は第５図の扇
車の外径部分の軸方向断面図、第７図は第５図に示す扇
車に使用されろ羽根の斜視図である。 図中、２ａ、２ｂは側円板、１１はうす板外円筒、１２
はうす板肉円筒、Ｉｌｍ、１２ａは羽根として作用する
台形状切片、１３は空気流通空間である。 尚、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　２重の円筒形うす板部材に、その円筒中心軸線に平行
   に切り曲げた多数の幅広い台形状羽根部材の曲げ方向を
   、外側円筒のものは外側、内側円筒のものは内側とし、
   内側羽根部材、外側羽根部材とも同数の台形状羽根部材
   を形成し、外向き羽根部材の内縁と内向き羽根部材の外
   縁を接するよう全円周の内・外羽根部材を組合せて羽根
   を形成したことを特徴とする送風機の扇車。