JPS6223590Y2

JPS6223590Y2 -

Info

Publication number: JPS6223590Y2
Application number: JP16427982U
Authority: JP
Priority date: 1982-10-28
Filing date: 1982-10-28
Publication date: 1987-06-16
Also published as: JPS5970793U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はスカムスキマーの改良に関する。

従来斯種スカムスキマーとして、長手方向にス
リツト状吸込口を開設した吸込管を、管筒の略下
周部を水面下に、吸込口を含む上周部を水面の上
方へ臨ませてウオータラインに配設して構成し、
吸込管を手動レバー或いはタイマ、減速駆動装置
等により適時、軸回転することによつて吸込口を
水面に変位させ、浮上したスカムを流入回収する
ことがなされている。しかし、前記手動式の場
合、１日に１回或いは２回等、定期的に作動させ
ることは、作業上極めて面倒且つ困難を生じ、
又、自動スキマーの場合、特別な機器、設備を要
す等の問題があつた。

本考案は、沈澱池に超低速回転する汚泥掻寄機
の回転軸が存在することに着眼し、斯る回転軸を
駆動源としてスカム吸込フードを作動させること
により、簡単な設備にて、水面に浮上したスカム
を定期的且つ自動的に除去できる新規なスカムス
キマーを提供するものである。

以下図面に示す実施例に基づき本考案を具体的
に説明する。

図面は最終沈澱池を示し、該沈澱池には汚泥掻
寄装置１及び本考案に係るスカムスキマー２が配
備されている。前記汚泥掻寄装置１は、汚泥溜４
に近接して上部に回転駆動軸１１、槽底の上流、
下流部及びスカムスキマー２の稍上流部に夫々従
動軸１２を軸承配備し、駆動軸１１及び各従動軸
１２の両端に軸止したスプロケツトホイール１
３，１３間に２条の無端チエーン１４，１４を捲
回し、両チエン１４，１４間に等間隔を存してフ
ライトと称す汚泥掻寄板１５を取付けており、駆
動装置１６を作動することにより、チエン上の汚
泥掻寄板１５が超低速度で移行し、槽底に沈澱し
た汚泥を汚泥溜４に掻寄せるようになつている。

本考案の特徴をなすスカムスキマー２は、従動
軸１２の下流側槽内へ、端部をスカム排出ピツト
（図示せず）に連通した吸込管２１を横架し、該
吸込管２１には、可撓性伸縮管２２を介して上面
開口のスカム吸込フード２３を取付けている。該
フード２３には、フード開口面を水面の上方に浮
上保持するフロート２４を取付けると共に、フー
ド開口面をフロート２４の浮力及び伸縮管２２の
縮小によつて水面下へ下降させる作動機構２５を
連繋している。作動機構２５は、前記汚泥掻寄機
の従動軸１２を駆動軸としたもので、前記従動軸
１２にチエンホイール１７を軸止し、該ホイール
１７に対応して床上へ減速機２６を設けてチエン
等の伝動手段１８を介して連繋し、減速機２６の
出力軸２７は、特殊ギヤを内蔵した間欠作動機構
２８に連繋し、間欠作動機構の出力軸２９を、例
えば掻寄装置が数時間作動する間に数分間に亘り
低速度で１回転すべく設定し、該出力軸２９をフ
ード作動チエン３０に連繋すると共に、上記チエ
ン３０を吸込管２１の側面に配備したホイール３
１に周回させ、その端部をフード２３に止着した
ものである。

然して、沈澱池では、活性汚泥処理した後の混
合液を通常数時間に亘り静置し、沈澱物と清澄水
に分けられるが、沈澱した汚泥には嫌気性細菌に
よつて気泡が発生し、該気泡が汚泥に附着して上
昇し、所謂スカムとなつて水面に浮上する。この
とき、スカムスキマーはフード２３の開口面を水
面の僅か上方に位置し、汚泥掻寄装置１による間
欠動作に待機している。一方、汚泥掻寄装置１
は、チエン１４によつて掻寄板１５が槽底を超低
速度で移行し、沈澱した汚泥を汚泥溜４に掻寄せ
ると共に、このとき、従動軸１２は伝動手段１８
を介して減速機２６、間欠作動機構２８を作動
し、その出力軸２９は数分間に亘り低速回転す
る。該出力軸２９の作動にてチエン３０が牽引さ
れるとき、チエン３０はフード２３をフロート２
４の浮力に抗し且つ伸縮管２２を縮小して強制下
降させ、フード２３の上面開口を水面下に下降し
てスカムを清澄水の一部と共に流入させ、回収す
るのである。出力軸２９が特殊ギヤーから解放さ
れ停止するとき、フード２３はフロート２４にて
浮上され上面開口を水面の上方に定位し、チエン
３０は原状に復帰して次の動作に待機するのであ
る。

本考案は上記の如く、スカム吸込管に伸縮管を
介して吸込フードを備え、該フードには、開口面
を水面の上方に浮上保持するフロート、及び、フ
ード開口面を水面下に下降すべく減速機、間欠作
動機構を介して汚泥掻寄装置の回転軸に連繋した
から、本案は、汚泥掻寄せ作動に応じて定期的に
しかも自動的にスカム回収を実現でき、従来の手
動による作業の煩わしさ及び特別な自動設備を要
しない等、考案目的を達成した効果を有してい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は沈澱池の全体概略図、第２図は本案ス
カムスキマーの正面図、第３図は第２図の右側面
図、第４図はスカムスキマーの駆動系を示す平面
図である。１……汚泥掻寄装置、２……スカムスキマー、
１２……従動軸、２１……吸込管、２２……伸縮
管、２３……フード、２４……フロート、２６…
…減速機、２８……間欠作動機構。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

スカム吸込管に可撓性伸縮管を介して吸込フー
ドを備え、該フードには、フード開口面を水面の
上方に浮上保持するフロート及びフード開口面を
水面下へ下降すべく減速機、間欠作動機構を介し
て汚泥掻寄装置の回転軸に連繋したことを特徴と
するスカムスキマー。