JPS62235805A - 電子同調発振器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 電子同調発振器において、周波数調整螺子部に固定され
た誘電体部で誘電体共振子の牢共振周波数を変化する際
に、副共振回路の副共振周波数も同時に、且つ同一方向
に変化して、主共振周波数と副共振周波数の比がほぼ一
定になる様な位置に副共振回路を固定して、発振周波数
を広帯域に変化させた時の変調感度の調整を不要にした
ものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明は電子同調発振器の改良に関するものである。

電子同調発振器はマイクロ波帯及びミリ波帯までの局部
発振器９周波数変調器や電圧制御発振器などに使用され
るが、この発振器の発振周波数を変化させた時に調整し
ないで変調感度がほぼ一定になることが必要である。

〔従来の技術〕

第３図従来例の構成図で、第３図（ａ）は平面図。

第３図中）は第３図（ａ）のＡ−Ａ　”断面図、第４図
は第３図の変調感度特性図を示す。

以下第３図、第４図により従来例を説明する。

第３図（ａ）及び第３図中）において、主共振周波数ｆ
ｏを有する誘電体共振子１と、これに磁界結合し、一端
に負性抵抗素子（例えば電界効果トランジスタ）６が、
他端に直流阻止用コンデンサ８を介して終端抵抗器９が
接続された第１の伝送線路７とで構成された発振器と、
前記の誘電体共振子１に磁界結合する第２の伝送線路１
７と、この線路の一端に接続された可変容量ダイオード
５とからなる副共振回路（副共振周波数ｆ＋）とで電子
同調発振器が構成されている。

ここで、誘電体共振子１は支持台２を介して誘電体基板
１０の上に固定され、真上にロックナツト４の付いた周
波数調整螺子部３が設けられ、この螺子部の先端と誘電
体共振子ｌの上面との間隔ｄが小さくなると主共振周波
数が高くなり、大きくなると低くなる。

又、第２の伝送線路１７に可変容量ダイオード用バイア
ス電圧供給線路１５．１６が接続されているが、Ｂ点か
ら左側を見たインピーダンスが高インピーダンスになる
様にそれぞれの供給線路長はλｇ／４になっているので
、このバイアス電圧供給線路が第２の伝送線路に及ぼす
影響は殆どない。ここで、λｇは波長を示す。

次に、この様に構成された電子同調発振器を例えばｆｏ
の周波数で発振させるには、主共振周波数をｆｏに、副
共振周波数ｆ１を例えば約（０，８〜０．８５）ｆｏに
なる様に第２の伝送線路１７の長さを調整すると共に、
周波数ｆｏで安定に発振する様な誘電体共振子１と第１
及び第２の伝送線路７，１７との結合位置を定める。そ
こで、この電子同調発振器はｆｏで安定に発振し、結合
アンテナ１１より出力コネクタ１２を介して出力される
。

尚、上記の電子同調発振器は蓋１３の付いたケースの中
に収容される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、ある周波数で所定の変調特性が得られても、周
波数調整螺子部３で主共振周波数のみを変化させて発振
周波数を変えた時は、第４図に示す様に変調感度が変化
する。

これは主共振周波数ｆｏのみを変化する為に副共振周波
数ｆ、が前記のｆ１″ｑ　（０，８〜０．８５）　ｆｏ
の関係を満足できなくなる為であるが、第２の伝送線路
１７の長さを再調整して上記の関係を満足させれば変調
感度を一定にすることができる。

即ち、発振周波数を変化する度に変調感度を調整しなけ
れば、この感度は一定にならないと云う問題点がある。

〔問題点を解決する為の手段〕

上記の問題点は第１図に示す如く、誘電体部１８が誘電
体共振子１の上面に対向する様に主共振周波数を可変す
る周波数調整螺子部３に、第２の伝送線路１９が該誘電
体部の誘電体率の影響を受ける位置にそれぞれ配置・固
定され、該誘電体部１８の位置変化に伴い咳主共振周波
数と副共振回路の共振周波数とが同時に、且つ同一方向
に変化する様に構成した本発明の電子同調発振器により
解決される。

〔作用〕

本発明は変調感度が主共振周波数ｆｏと副共振周波数ｆ
１との周波数比及び誘電体共振子１と第２の伝送線路１
９との結合量によって決定されるので、結合量が一定の
時に主共振周波数と副共振周波数とを同時に、しかも同
一方向に可変して周波数比をほぼ一定にすることにより
変調感度を一定に保つ様にしたものである。

即ち、第２の伝送線路１９を誘電体共振子１の近くに配
置することにより、誘電体部１８が誘電体共振子１に近
づき主共振周波数が下がると、第２の伝送線路１’ｌに
も近づく為、誘電体部１８の誘電率の影響を受けて等価
的に線路長が長くなり副共振周波数も低下する。

そこで、誘電体部１日の大きさや誘電体率、第２の伝送
線路の位置等を選択することにより、主共振周波数のみ
を可変した時の変調感度の変化を防ぐことができてこれ
の調整が不要となる。

〔実施例〕

第１図は本発明の実施例の構成図で、第１図（ａ）は平
面図、第１図中）は第１図（ａｌのＡ−Ａ“断面図、第
２図は第１図の変調感度特性図を示す。

オード、１０はケース、１１は結合アンテナ、１２は出
力コネクタ、１３は蓋を示す。

以下、第１図及び第２図により本発明の詳細な説明する
。

先ず、従来例と異なる部分は周波数調整螺子部３に誘電
体部１８を固定し、この誘電体部が誘電体共振子１に近
づいた時に、これの影響を受ける様な位置に第２の伝送
線路１９を配置した。

即ち、周波数調整螺子部３の先端に取付けられた誘電率
が例えば１５〜２０の誘電体部１８が、誘電率が例えば
３５〜４０の誘電体共振子１に近づくと、主共振周波数
ｆＯが下がると共に、第２の伝送線路１９にも近ずく為
に副共振周波数ｆｌも下がる。

そこで、前記のｆＩ”ｑ　（０，８〜０．８５）ｆｏの
関係は殆ど変化しな（１ので変調感度はほぼ一定になる
。尚、誘電体共振子と第２の伝送線路との位置関係は変
化しないので前記の結合量は一定である。

第２図は第１図の変ｔＩ！感度特性を示すが、誘電体部
１８と誘電体共振器１との間隔を変化させて主共振周波
数を６．８〜７．３ＧＨｚと変化させても変調感度は殆
ど変化せず、これの調整は不要となる。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明した様に本発明によれば、主共振周波数
のみを変化させて発振周波数を変えてもほぼ一定の変調
感度特性が得られるので、これの調整は不要になると云
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の構成図、 第２図は第１図の変調感度特性図、 第３図は従来例の構成図、 第４図は第３図の変調感度特性図を示す。 図において、 １は誘電体共振子、 ３は周波数調整螺子部、 ５は可変容量ダイオード、 ６は負性抵抗素子、 ７は第１の伝送線路、 ９は終端抵抗器、 １７、１９は第２の伝送線路、 １８は誘電体部を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 主共振周波数を有する誘電体共振子（１）と、該誘電体
   共振子と磁界結合し、一端に負性抵抗素子（６）が、他
   端に終端抵抗器（９）が接続された第１の伝送線路（７
   ）とからなる発振器と、 該誘電体共振子に磁界結合した第２の伝送線路（１９）
   と、該第２の伝送線路の一端に接続された可変容量ダイ
   オード（５）とからなる副共振回路とで構成される電子
   同調発振器において、 誘電体部（１８）が該誘電体共振子の上面に対向する様
   に該主共振周波数を可変する周波数調整螺子部（３）に
   、該第２の伝送線路（１９）が該誘電体部の誘電率の影
   響を受ける位置にそれぞれ配置・固定され、 該誘電体部（１８）の位置変化にともない該主共振周波
   数と該副共振回路の共振周波数とが同時に、且つ同一方
   向に変化する様に構成したことを特徴とする電子同調発
   振器。