JPS62235596A - 高速増殖炉の使用済燃料取扱システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、高速増殖炉の原子炉容器より取出され、洗浄
された燃料を水中を通して水中燃料貯蔵槽側へ移送する
高速増殖炉の使用済燃料取扱システムに関する。

〔発明の技術的背景〕

第３図は従来の高速増殖炉における使用済燃料取扱シス
テムの概゛要を示すものである。

原子炉容器１内での使用済燃料の取扱は、炉心２で十分
燃焼した燃料を原子炉容器１上部に設置した燃料交換機
３の操作により、炉内燃料貯蔵ラック４に移し、ここで
次回の燃料交換時まで貯蔵され、崩壊熱レベルを低下さ
せる。また、前回の燃料交換時から炉内燃料貯蔵ラック
４に貯蔵され崩壊熱レベルが低下した使用済燃料は、燃
料出入８５により原子炉容器１から取出される。

燃料出入ｌ１１５により取出された使用済燃料はいった
ん炉外中継槽６へ移され、直ちに、付着ナトリウムの反
応を防ぐため、水分を持込まないドライセル（不活性ガ
ス雰囲気に保持された小室）内をインセルクレーン７に
よって、回転式洗浄槽８に移送される。１転式洗浄槽８
は、次々に送られてくる使用済燃料を連続的に洗浄でき
るように、ターンテーブルに２１の洗浄槽を搭載した構
成となっており、受入れた使用済燃料を洗浄した後、タ
ーンテーブルごと反転して、水中燃料貯蔵槽９が設けら
れたウェットセル（水分を含む空気雰囲気の小室）側へ
受渡し、このウェットセル内をインセルクレーン１０に
より移送されて、水中燃料貯蔵槽９内に収容され、再処
理工場への搬出を待つ。

水中燃料貯蔵槽９内の使用済燃料を再処理工場へ搬出す
る際は、キャスク内容器１１に数本ずつ収容し、キャス
ク内容器取扱ホイスト１２を用いてキル２ク台車１３に
受渡した後、天井クレーン１４により搬出トレーラ１５
に積み、港湾設備等へ搬送される。

〔背崇技術の問題点〕

以Ｆのシステムでは、回転式洗浄槽８で洗浄された使用
済燃料がウェットセル内のインセルクレーン１０により
、いったんガス雰囲気中に取出されてから、水中燃料貯
蔵槽９に移送されることになるのでウェットセルへの運
転員の立入り制限が必要となる。

また、２Ｍの洗浄槽をターンテーブルに搭載した回転式
洗浄槽８を用いるため、洗浄ガス、洗浄水の供給・排出
配管の回転継手部に多くの保守を要する。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、崩壊熱を有する使用済燃料を、洗浄後
、ガス雰囲気中に取出すことなく移送することができ、
洗浄槽の保守期間の短縮を図り得る高速増殖炉の使用済
燃料取扱システムを提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は、炉心より取出された使用済燃料を原子炉容器
内に設けられた炉内燃料貯蔵ラックに貯蔵して崩壊熱レ
ベルを低下させた後、原子炉容器の外部へ取出して洗浄
し、さらに水中燃料貯蔵槽に貯蔵した後、再処理工場へ
搬送する高速増殖炉の使用済燃料取扱システムにおい−
て、原子炉容器の外部へ取出された使用済燃料を収容し
洗浄する筒状の洗浄槽と、この洗浄槽の下端を開閉する
ドアバルブと、このドアバルブの下方に設けられた水プ
ールと、前記洗浄槽の上方において洗浄槽内の使用済燃
料を取蒼及う燃料昇降機と、前記ドアバルブを通して前
記洗浄槽の下端より排出された使用済燃料を前記水プー
ルの水晶で受取る水中移送装置とを具備し、前記水中移
送装置を水中で水平移動させて使用済燃料を洗浄槽側か
ら水中燃料貯蔵槽側へ受渡すことを特徴とするものであ
る。

〔発明の実施例〕

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示すもので、原
子炉容器１から燃料交換機３、燃料出入機５及び炉外中
継槽６を経て取出された使用済燃料は、ドライセル内に
設けられたインセルクレーン７によって不活性ガス雰囲
気のセル内を移送され、セ゛ル床下に設けられた固定式
の燃料洗浄装置１６に受渡されて洗浄される。なお、第
１図には燃料洗浄装置１６を１Ｍのみ図示しであるが、
この敗け、燃料取扱本数や取扱スケジュール等に応じて
定めることができる。

湿潤ガス洗浄が完了した後の使用済燃料は、セル内燃料
昇降ｎ１７により、燃料洗浄装置１６の真下に配置され
た水中移送装置１８に受渡され、これにより′水プール
１つ内に移送される。その後、使用済燃料は水プール１
９の上方に設置したプール移送機２０により水中移送装
置１８から水中燃料貯蔵槽９へと移送され、ここに再処
理工場へ搬出されるまで貯蔵される。

また、使用済燃料の再処理工場への搬出手順は、プール
移送機２０により水中燃料貯蔵槽９からキャスク内容器
１１に数本ずつ収容された後、従来同様、キャスク内容
器取扱ホイスト１２を用いてキャスク台車１３に受渡さ
れ、天井クレーン１４により搬出トレーラ１５に積まれ
、港湾設備まで運ばれる。

第２図に燃料洗浄装置１６の詳細を示す。

ドライセル内のインセルクレーン７により移送されてき
た、ナトリウムの付着した使用済燃料２１はセル法制の
ドアバルブ２２を経て筒状の洗浄槽２３内に収納され、
燃料２１の下端は燃料支持装置２４で支持される。この
とき洗浄悄２３の下端に位置する水中移送装置ドアバル
ブ２５は閉じられて、水プール１９ｆｌｌｌから隔離さ
れている。

この状態で湿潤ガスによる洗浄を実施し、その後、洗浄
水入口２６及び洗浄水出口２７を介して洗浄水を循環さ
せ、燃料２１を洗浄する。

洗浄完了後、洗浄Ｉ！！２３内に清浄水を満たし、軌道
上を走行するセル内燃料昇降機１７をセル法則ドアバル
ブ２２上に位置決めして燃料昇降機ドアバルブ２８を接
続し、燃料昇降機１７のグリッパ２９で燃料２１を掴み
、燃料支持装置２４の支持板３３が移動可能となる位置
までわずかに吊り上げる。

燃料支持装置２４内の支持板３３は水平方向に移動自在
となっており、洗浄後、燃料２１を水中移送装＠１８に
移送する際には、この燃料２１の下降を邪魔しないよう
に支持板３３を燃料支持装置２４のケーシング３０内に
引込んでおく。そこで、水中移送室側ドアバルブ２５を
開いてセル内燃料昇降機１７により水中移送装置１８に
燃料２１を受渡すことができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、洗浄を終えた使用済燃料を洗浄槽２３
から直接水プール１９内の水中移送￥Ａ置１８へ受渡し
、この水中移送装置１８を水中で水平移動させて水中燃
料貯ｊｉｔｆｆＱ側へ受渡すことができるため、水中移
送装置１８から水中燃料貯蔵槽９側に受渡すまでの間の
ガス強制冷却装置が不要となり、ガス強制冷却装置の数
を削減できる。

また、洗浄槽２３自体の水平移送機能が不要となり、固
定式にできるため、燃料洗浄装置１６の構造を簡略化で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示すもので、第
１図は使用済燃料取扱システムの概略構成図、第２図は
燃料洗浄装置の断面図、第３図は従来の使用済燃料取扱
システムを示す概略構成図である。 １・・・原子炉容器、２・・・炉心、４−・・・炉内燃
料貯蔵ラック、９・・・水中燃料貯蔵槽、１６・・・燃
料洗浄装置、１７・・・燃料昇降機、１８・・・水中移
送装置、１９・・・水プール、２１・・・使用済燃料、
２３・・・洗浄槽、２４・・・燃料支持装置、２５・・
・ドアバルブ、３３・・・支持板。 出曽人代理人　弁理士　鈴江武彦 篇２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）炉心より取出された使用済燃料を原子炉容器内に
   設けられた炉内燃料貯蔵ラックに貯蔵して崩壊熱レベル
   を低下させた後、原子炉容器の外部へ取出して洗浄し、
   さらに水中燃料貯蔵槽に貯蔵した後、再処理工場へ搬送
   する高速増殖炉の使用済燃料取扱システムにおいて、原
   子炉容器の外部へ取出された使用済燃料を収容し洗浄す
   る筒状の洗浄槽と、この洗浄槽の下端を開閉するドアバ
   ルブと、このドアバルブの下方に設けられた水プールと
   、前記洗浄槽の上方において洗浄槽内の使用済燃料を取
   扱う燃料昇降機と、前記ドアバルブを通して前記洗浄槽
   の下端より排出された使用済燃料を前記水プールの水中
   で受取る水中移送装置とを具備し、前記水中移送装置を
   水平移動させて洗浄槽側から水中燃料貯蔵槽側へ使用済
   燃料を受渡すことを特徴とする高速増殖炉の使用済燃料
   取扱システム。
2. （２）前記洗浄槽は、燃料の下端を支持する支持板を備
   えた燃料支持装置を有し、その支持板を水平移動自在と
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の高速
   増殖炉の使用済燃料取扱システム。