JPS62232553A - 電気泳動装置 - Google Patents

電気泳動装置

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JPS62232553A
JPS62232553A JP61075780A JP7578086A JPS62232553A JP S62232553 A JPS62232553 A JP S62232553A JP 61075780 A JP61075780 A JP 61075780A JP 7578086 A JP7578086 A JP 7578086A JP S62232553 A JPS62232553 A JP S62232553A
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JP
Japan
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electrophoresis
water
buffer solution
tank
support
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JP61075780A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tezuka
手塚 滋
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は、蛋白質、核酸等のように溶液中で電難基を持
つ物質を、その粒子の荷電および分子量の相違に基づい
て分離分析する等のために用いられる電気泳動装置に関
するものである。
(発明の背景) 緩衝液を浸み込ませたゲル慢、濾紙などのシート状電気
泳動媒体中において蛋白質、蛋白質分解物、咳酸、核酸
分解物などの荷電分子または粒子が電場の影響下で移動
する現象を利用して、それらの物質の分離を行なう電気
泳動操作が従来から知られており、特に上記のような生
体高分子物質の分離と固定に利用されている。
特に最近注目されている遺伝子工学の分野においては、
オートラジオグラフィーを利用したDNAなどの核酸の
塩基配列の決定のために電気泳動操作の実施が必須とさ
れている。この目的における電気泳動操作は一般に、枚
射性標識が付されたD’、lAあるい1ユDNA断片の
塩基特異的反応物混合物を電気泳動媒体の電界方向に沿
って複数種並行して泳動させる操作が含まれる。そして
、その泳動によりjqられた複数列の泳動パターン(電
気泳動により上記媒体上に形成されるゾーンの集合体)
をオートラジオグラムとして得たのち、各列のゾーンを
相互に対照比較することにより塩基配列の決定が行なわ
れる。すなわち、同一の分子量を有する塩基特異的反応
物は、電気泳動の開始点が同一であれば向−の位置に移
動するとの電気泳動の原理を利用して、それらの対照比
較を行なっている。
一般に電気泳動媒体としては濾紙、メンブランフィルタ
、澱粉ゲル嘆、ポリアクリルアミドゲル模などが用いら
れており、呼ざの均一なシート状のものである。これら
の電気泳動媒体のうち、澱粉ゲル膜、ポリアクリルアミ
ドゲル膜などのゲル膜は、ガラス板等の非導電性材料か
らなる平坦な支持体(支持具)の周囲に支持枠(スペー
サ)を設置して形成したモールド上にゲル1IiI製液
を導入し、必要に応じてざらに別の支持体で上面を密閉
したのちゲル化させることによって形成される。
この電気泳動媒体によって電気泳動操作を行なう際には
一般に、該電気泳動媒体を両側から挟持する非導電性の
平板状支持体を保持する支え台と、上記支持体の上端開
口と連通し、内部に緩衝液を貯えうる上部緩衝液槽と、
上記支持体の下端開口と連通し、内部に[i液を貯えう
る下部緩衝液槽と、上部および下部緩衝液槽の各々に配
された上部および下部電極とを有する電気泳動装置が用
いられる。すなわちこの装置の上部電極および下部型4
!!!間に所定電圧を印00すれば、上部および下部緩
衝液槽に貯えられた緩衝液を介して電気泳動媒体の上下
方向に電位勾配が与えられて、電気泳動が行なわれる。
ところで、シート状電気泳動媒体を用いて上記のような
電気泳動操作を行なった場合、同一の分子量を有する物
質であってもそれらの泳動位置により泳動距離が不均一
になる現象が生じることが従来より認められている。す
なわち、荷電物質の移動速度(すなわちゾーンの移動距
離)は一般に中央部よりも両側部の方が小ざくなる傾向
があり、このため一定時間経過後の泳動パターンは、第
7図に例示したように、両側部におけるゾーンの移動距
離が、中央部におけるゾーンの移動距離よりも短くなっ
たパターンになりやすい。なお第7図は、支持体(支持
具)70の上に形成された電気泳動媒体71上にて上端
開始点72から電気泳動させて得られたゾーン73.7
3’の泳動パターンを模式的に示すものである。この現
象はスマイリング効果と呼ばれ、DNAなどの塩基配列
の決定操作のように槽数の泳動列を対照比較する工程を
含む操作においては、塩基配列など、得られる情報の@
度の低下を引き起こす大きな原因となっている。
上記スマイリング効果の発生の主な原因としては、電気
泳動媒体中を電流が通ることにより発生した熱(ジュー
ル熱)が側面縁部から放熱されるために中央部と側面部
とで温度差が生ずることか挙げられる。すなわち、発生
したジュール熱は電気泳動媒体の中央部では表面および
書面からのみ放熱されるが、側面部では更に側面縁部か
らの牧熱かり0わるわまた、これらの敢然を補うために
ジュール熱が幅方向に移動することもあるが、この熱の
移動についても、電気泳動媒体の中央部は両側からの熱
の流入により敢然が補償されやすいのに対し、両側面部
では一方の側から熱の流入があるのみとなり、敢然の補
償が不十分となる。これらの理由により、側面部の温度
は中央部の温度に比較して低くなる傾向がおり、その結
果、温度の低い側面部では荷電物質の移動速度が中央部
より小ざくなり、スマイリング効果が発生する。。
このため従来より、スマイリング効果の発生を防止する
ため、支持体の電気泳動媒体に接しない側の表面に熱伝
導率の良い金属板などからなる放熱板を付設して温度差
の発生を抑制するという工夫がなされている。このよう
にすればある程度の効果は得られるが、金属板の平面度
を高めるのが難しいため金属板と支持体を全面にわたっ
て密着させるのが難しく、敢然板の敢然にムラが生じ易
いなどの問題がおり、したがってスマイリング効果発生
を完全に防止するのは困難であり、さらには敢然板を付
設する作業も煩雑となる。
このようなことから、第8図に示すように、緩衝液を入
れた上g緩衝液槽81を、電気泳動媒体84を挟持する
平板状支持体83の裏面にまで延ばして、上部@衝液槽
81内の緩衝液が支持体83の裏面全体に接触するよう
にした装置も使用されている。このようにすれば、上部
電極82と下部電極86との間に印QOされた電圧は、
上部@衝液槽81および下部緩衝液槽85内の緩衝液を
介して電気泳動媒体84に印aOされ、このとき支持体
83の裏面全体に接触する上部緩衝液槽81内の緩衝液
によって支持体83および電気泳動媒体84の温度勾配
が小さくなり、スマイリング効果の発生を抑えることが
できる。
しかしながらこの場合には、緩衝液に温度差が生じない
ようにするために比較的高価な緩衝液か大量に必要とな
り、電気泳動を行なわせるための経費か高くなるという
問題があるよさらに、電気泳動のため上部および下部電
極間に印す口される電圧は通常1500〜3000Vと
高電圧であり、そして緩衝液は導電性が良いため、上部
緩衝液[81を下方へ伸ばして下部緩衝液槽85に近づ
けると、両者の電気絶縁性不良の問題も生じやすい。
(発明の目的) 本発明は、このような問題に塔み、緩衝液を大量に必要
とすることなく比較的低コストでスマイリング効果を抑
えることかでき、ざらに上部および下部緩衝液槽の間の
電気絶縁不良を招くこともない電気泳動装置を提供する
ことを目的とするものである。
(発明の構成) 本弁明の電気泳動装置は、先に述べたような平板状支持
体を保持する支え台と、上部緩衝液槽と、下部緩衝液槽
と、上部および下部電極とを備えてなる電気泳動装置に
おいて、 平板状支持体の少なくとも一方の外表面上に、電気泳動
媒体の泳動に有効な部分に対面する大きざの保温水のう
を密着配置したことを特徴とするものでめる。
(作  用) 上述のような保温水のうが設けられていると、電気泳動
媒体はこの保温水のう内の水によって一様に冷却もしく
は保温されるようになり、したがって該電気泳動媒体に
温度勾配が生じることがなくなる。
(実施態様) 以下、図面に示す実施態様に基づいて本発明の詳細な説
明する。
第1図は本発明の一実施態様による電気泳動装置を示す
斜禍図であり、第2図はこの装置を前方から見た正面図
、第3図は第2図のm−m線に沿った断面形状を示す断
面図である。以下、これら第1.2および3図を参照し
てこの電気泳動装置について説明する。
本装置は基本的に、支え台1上に上部緩衝液槽2および
下部緩衝液槽7が取り付けられてなる。
上部緩衝液12および下部緩衝液槽7内にはそれぞれ幅
方向に延びた1木の白金線からなる下部電極3および下
部電極8が配され、各緩衝液槽2゜7内に緩衝液が入れ
られた時には、各電極3,8は緩衝液中に位置するよう
になっている。これら両電極3,8はそれぞれ、各@衝
液槽2,7の側壁外部に突出して取り付けられた外部端
子3a。
8aに接続している。
上部緩衝液槽2は、側面プレート12.13、後下面プ
レート14および前面プレート11により囲まれて上面
が開口するように形成された函体で、前面プレート11
の上部には切り火き11bが形成されている。この上部
V&衝液槽2は、支持台1に取り付けられた2本の支持
棒15.16に上記側面プレート12、13が保持され
ることにより、該支持台1上の高位置に固定されている
電気泳動に使用される電気泳動シート30(これについ
ては後に詳述する)は、例えばガラス板、セラミックス
板等からなる平板状支持体21と後述する水のう受け5
との間に挟持され、この状態のまま支持体21、水のう
受け5は例えばクリップ等を用いて上記前面プレート1
1の手前側に固定されるユなお、この状態下で該支持体
21aと前面プレート11との接触面間から緩衝液が漏
れることがないように、前面プレート11の表面にはパ
ツキン4が設けられている。
ここで、第4図を参照して上記、電気泳動シート30に
ついて詳しく説明する。この電気泳動シート30は基本
的に、非導電性有機ポリマーフィルムからなる2枚のシ
ート材31a、31bを左右端部に所定厚さのスペーサ
33.34を挟んで対向配置し、両シート材31a、3
1bの間に均一な厚さの電気泳動用ゲル幌35を挟持し
てなるもので必る。シート材31a、31bは、平面性
のよいもので、非導電性かつ実質的に水不透過性であれ
ばどのような材質のものでもよく、ポリエチレンテレフ
タレート、ビスフェノールAのポリカルボネートのよう
なポリエステル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル系重
合体、ナイロンなどのポリアミドなど、およびそれらの
共重合体(例、塩化ごニリデン・塩化ビニルコポリマー
)が好ましく用いられる。両シート材31a、32bの
材質は同じでも異なっていてもよいヤ前側のシート材(
カバーシートとも称される)31bは、それを通してオ
ートラジオグラフィの際の露出が実施できる範囲で薄い
ほうが好ましく、杓50!Jm以下のものが用いられ、
実用上好ましいのは厚ざ杓3μmから約50μmのもの
であり、特に好ましいのは厚さ杓5μmから約40um
の範囲のものである。後側のシート材31aの厚さは、
上記シート材31bと同じであっても異なっていてもよ
く、約5μmから約5mm、好ましくは杓8μmから3
mmの範囲から選ばれる。
電気泳動媒体としてのゲル!!!35は、その中で電気
泳動が行なえるものであれば何でもよく、例えば代表的
なものとして、アクリルアミドゲル、アガロースゲル、
澱粉ゲル、寒天ゲル、セルロースアセテート多孔質帳、
ir!紙などが挙げられる。
上記構成の電気泳動シート30が前述のように平板状支
持体21aと水のう受け5との間に保持された際、電気
泳動ゲル1l135は一表面側からシート材31aおよ
び支持体21a、地表面側からシート材31bによって
挟持される工水のう受け5は、電気泳動シート30の電
気泳動領域に対向する部分の壁面が取り除かれた画状の
ものである2この水のう受け5の中には、その上部開口
5aを通して、保温水のう6が収納される。この保温水
のう6は例えば薄いポリエチレンシート等から袋状に形
成されてなり、その内部には水Wが貯えられる。したが
って上記のように保温水のう6が水のう受け5に収めら
れたとき、ゲル幌35を挟持する支持体であるシート材
31bの外表面には保温水のう6が密着し、該シート材
31bを介してゲルQ!35は保温水のう6内の水Wに
よって一様に冷却(もしくは保温)されることになる。
なお保温水のう6の大きさは、少なくとも電気泳動シー
ト30の電気泳動領域に全面的に対面しつる大きざとさ
れる。そのため、例えば水のう受け5が電気泳動シート
30よりさほど大きくない場合、この保温水のう6は薄
い直方体状に形成され、隅部も完全に上記領域に対面す
るようにされる。
電気泳動シート30を挟持した平板状支持体21aおよ
び水のう受け5を前述のようにして上部緩衝液槽2に(
すなわち支え台1に)固定した後、上部および下部緩衝
液槽2,7に緩衝液Bを入れ、水Wが入った保温水のう
6を水のう受け5内に入れる。この後、外部端子3a、
Ba間に所定電圧を印加し、電気泳動を行なう。なお、
支持体21aの上端には、前面プレート11の上端の切
り火き11bと同様の切り欠きが形成され、上部緩衝液
槽2内の緩衝液Bはこの切り欠きを通ってゲル1lI3
5の上端と接触し、一方電気泳動シート30の下端は下
部緩衝液槽7内に突出して、ゲル935の下端が下部緩
衝液槽7内のII衝液Bと接触するようになっている。
このため、外部端子3a、Baに印加された電圧は@衝
液を介してゲル@35に作用し、ゲル幌35の上端から
注入された蛋白質、核酸等の被電気泳動物質の電気泳動
がなされる。なおゲル喚35には水のう6内の水Wの水
圧が作用するので、該ゲル@35が膨潤してしまうこと
がない。また、シート材31bの表面にチリ、ホコリ等
が付着していても、これらのチリ、ホコリ等によってゲ
ル幌35が押しつ、只されることがない、したがってこ
のゲル帳35のつ7S;れによる泳動パターンのゆがみ
が発生ぜず、該泳動パターンは精度良く読み取られる。
本装置においては、保温水のう6内に貯えられた水Wが
、薄い水のう膜を介してシート材31t)と接触するこ
とになり、これにより電気泳動シート30の温度が均一
化される。このため、ゲル摸35の冷却(もしくは保温
)効果が全面にわたってほぼ均一になり、前述のスマイ
リング効果の発生を防止できる。
なお第9図に示すように水のう受け5に、電気泳動シー
ト30の上端部を押える横部材5bを設けてもよい。そ
のようにすれば、ゲル幌35のスロット部に対向する部
分のシート材31bが、緩衝液Bの水圧によってゲル模
35から離間してしまうことが防止できる。
以上説明した実@態様においては、ゲルl]i35を挟
持する平板状支持体として一表面側にシート材31aa
よび支持体21aが、そして地表面側にシート材31b
が配されているが、上記支持体21aと同様の支持体を
シート材31bの外側に配置してもよい。しかし上記実
施態様におけるように、簿いシート材31bに直接保温
水のう6を接触ざぜれば、ゲル摸35の冷却(もしくは
保温)効果がより高められて好ましい。
本発明装置は特に上記のような電気泳動シート30を用
いる場合に限らず、第5図図示のようにガラス板、セラ
ミックス板等からなる2枚の平板状支持体21a、21
b間に、ゲル調製液を流し込んで形成したゲル幌45を
用いる場合にも適用可能であることは勿論である。また
上記実施態様装置においては、ゲルvA35を挟持する
一方の支持体であるシート材31bの外表面に保温水の
う6を密着配置しているが、使方の支持体21aの外表
面に密着するようにざらにもう1個の保温水のうを配設
してもよい。
なお、保温水のう6内の水温は常に実質的に一定に保つ
のが望ましく、そのためには例えば第10図および11
図に示すような構成をとればよい。
すなわちこの第10.11図に示す装置において、保温
水のう6は保温水供給管91と保温水排出管92とを有
する密閉容器状に形成されている。そして保温水供給管
91は配管93を介して保温水供給ポンプ94に接続さ
れており、このポンプ94により保温水のう6内には、
実質的に一定温度の水Wが連続的に供給される。それに
ともなって、保温水排出管92からは水Wが引き抜かれ
る。この引き抜かれた水Wはそのままを棄してもよいし
、あるいは貯留水温度を一定に保つヒーター等が設けら
れた貯留槽(図示せず)に戻すとともに、上記ポンプ9
4の吸込管@該貯留槽に接続して、この水Wを循環使用
するようにしてもよい。なおこの第10.11図の装置
においては、前述のように両支持体21a、21bの間
にゲル調製液を流し込んで形成したゲルjl145を使
用している。また保温水のう6内において両管91.9
2の端部は、新たに供給される水Wのシタートバスを防
ぐために互いに十分離されている。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明装置においては、電気泳動
媒体を挟持する平板状支持体の外表面に保温水のうを接
触させるようにしているので、この水のう内の水により
支持体表面の温度をほぼ均一に維持することかでき、し
たがって電気泳動媒体のmlをほぼ均一に保って電気泳
動時にスマイリング効果か発生するのを確実に防止する
ことができる。
ざらに、本発明の場合には、保温水のうに入れるのは通
常の水で良く、上部および下部緩衝液槽に入れる緩衝液
の量は各電極の電圧を電気泳動媒体に伝えるのに必要な
最小限の量で良いので、電気泳動操作のコスト低減を図
ることができる。
また、上部槽vjJvi槽と下部緩衝液槽との間隔を離
すことができるので、両液種間の絶縁も行ないやすい。
そして本発明装置においては、上述のような効果を奏す
る水を水のう内に貯えて利用しているから、例えば平板
状支持体を壁面とする保温水槽を設けて保温効果均一化
を図る場合に比べれば、保温水漏出防止のために上記保
温水槽と支持体との間にパツキンを配設する等の煩わし
さが無く、装置コストが低く抑えられる。また上記のよ
うな構成をとっているから、保温水漏出がなく、したが
って下部緩衝液槽と保温水との間の絶縁も確実となる。
(実施例) 以下に本発明の実施態様について実施例によって説明す
るが、本発明の内容はこれに限定されるものではない。
〈実施例1および比較例〉 平板状支持体としての2枚のガラス板21a、21b 
(0,5x20x40CIn) 、ただし、一方のガラ
ス板は上部緩衝液槽2と連通ずるための切り欠き部分を
有する、を用!し、両ガラス板の間に400μmのスペ
ーサを設はクリップによりガラス板を固定した。別に下
記組成のアクリルアミド水溶液を調製した。
アクリルアミド     11.879N、N’ −メ
チレンビスアクリルアミド0.63g 味    素         42.ogトリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン5QA3  Regis
try  Na77−86−1E1、oag ホ  ウ  酸            0. 55g
EDTA−2Na塩    0.0939水を0口えて
100m9.、とするユ 該水溶液に重合開始剤としてベルオクソニ硫酸アンモニ
ウム1.3m9J(5重量%)、N、N。
N’ 、 ’N’ −テトラメチルエチレンジアミン3
3μ応を加え、上記ガラス板の間に流し込んで、ポリア
クリルアミドゲル幌45を形成させた。ゲルが固まらな
いうちに、ゲルの上部に厚さ400umのスロット形成
用のざし込みを挿入しておいた。
電気泳動用のDNA試料は次のようにして調製した。T
 A K A RA 製D N Aシーケンスキットを
使用し、その指示書に従って、M−13ml)8および
[α−32PE d CTP (アマジャムジャパン製
)を用いてT反応を行ない Pで標識されたDNAを調
製した。
上記の電気泳動媒体(ポリアクリルアミドゲル幌)を有
する2枚のガラス板を、切り欠き部分が上部緩衝液槽切
り欠き11bと合うようにして固定した。次いで保温水
のう6内に水を入れ、また上部および下部の緩衝液槽2
,7に緩衝液を入れた。
上部緩衝液槽2を陰極、下部緩衝液槽7を陽極として、
ff!pで標識したDNAで全スロットを用いて電気泳
動を行なったe1500Vの電圧を印すロし、約3時間
泳動を行なった。通電中保温水のう6中の水は28℃で
あった。次いで、ガラス板をはずし、ゲル横をWA紙に
移した。その後ゲル幌をサランラップで覆い、−70℃
で15時間オートラジオグラフィを行なって結果を得た
。電気泳動後の泳動パターンは、第6図に示されている
ようにほぼ直線を示し、スマイリング効果の発生は無禍
できる程度であった。また比較実験として、保温水のう
6に水を入れない場合の電気泳動を同様に行なった。電
気泳動後の泳動パターンには第7図に示されているよう
にスマイリング効果が現われ、中央部の泳動距離と両側
面部の泳動距離とでは約3cmの差があった。なお上記
第6図において、62は上端開始点、63’ 、 64
’は電気泳動で得られたゾーンである。
〈実施例2〉 実施例1と同様にして、電気泳動媒体(ポリアクリルア
ミドゲル暎)及びDNA試料を用意し、本発明の電気泳
動装置による電気泳動を行なった。
その際前記第10.11図に示した装置を用いて、50
°Cの温水を循環させた。この結果保温水のう6に水を
入れただけの場合の泳動(水温的28℃で均一)より約
22°C高く設定され、泳動時間は保湿水のう6に水を
入れただけの場合の泳動時間(約3時間)より30分程
度短縮され杓2時間30分であった。電気泳動後の泳動
パターンは第6図に示されているように実施例1の場合
と同様にほぼ直線状を示し、スマイリング効果の発生は
無視できる程度であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実tN態様装置を示す分解斜横図、 第2図は上記実施態様装置の正面図、 第3図は第2図の■−■線に沿った部分の断面形状を示
す側断面図、 第4図は本発明装置に用いられる電気泳動シートを示す
断面図、 第5図は本発明装置に用いられる電気泳動媒体の他の例
を示す断面図、 第6図は本発明の電気泳動装置による泳動パターンを示
す概略図、 第7図は従来の電気泳動装置による、スマイリング効果
が生じた泳動パターンを示す概略図、第8図は従来の電
気泳動装置の一例を示す断面図、 第9図は本発明の別の実施態様装置を示す断面図、 第10図および第11図は本発明のざらに異なる実ff
!態様装置の一部を示す正面図と断面図でめる。 1・・・支え台      2・・・上部#M衝液液槽
・・・上部電極     5・・・水のう受け6・・・
保温水のう    7・・・下部緩衝液槽8・・・下部
電極    21a、21b・・・平板状支持体30・
・・電気泳動シート 31a、31b・・・シート材3
5、45・・・ゲル幌91・・・保温水供給管92・・
・保温水排出管   93・・・配管94・・・保温水
供給ポンプ B・・・緩衝液W・・・水 第1図 第2図   第3図 第4r:jJ 1a 第5図 第6図  第7図 第8図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シート状の電気泳動媒体を両側から挟持する非導
    電性の平板状支持体を保持する支え台と、前記支持体の
    上端開口と連通し、内部に緩衝液を貯えうる上部緩衝液
    槽と、前記支持体の下端開口と連通し、内部に緩衝液を
    貯えうる下部緩衝液槽と、前記上部および下部緩衝液槽
    の各々に配された上部および下部電極とを有し、 該上部および下部電極間に所定電圧を印加することによ
    り、前記上部および下部緩衝液槽内に貯えられた緩衝液
    を介して前記電気泳動媒体の上下方向に電位勾配を与え
    て電気泳動を行なわせる電気泳動装置において、 前記支持体の少なくとも一方の外表面上に、前記電気泳
    動媒体の泳動に有効な部分に対面する大きさを有する保
    温水のうが密着配置されたことを特徴とする電気泳動装
    置。
  2. (2)前記保温水のうに保温水供給口と保温水排出口と
    が設けられるとともに、 前記保温水供給口を介して保温水のう内に一定温度の水
    を供給する保温水供給手段が設けられたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の電気泳動装置。
JP61075780A 1986-04-02 1986-04-02 電気泳動装置 Pending JPS62232553A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006516732A (ja) * 2003-01-17 2006-07-06 バイオ−ラッド ラボラトリーズ インコーポレーティッド 貯蔵寿命が長いプレキャスト電気泳動スラブゲル
JP2006528354A (ja) * 2003-07-18 2006-12-14 バイオ−ラッド ラボラトリーズ インコーポレーティッド 補填モノマー溶液からのプレキャスト電気泳動スラブゲル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006516732A (ja) * 2003-01-17 2006-07-06 バイオ−ラッド ラボラトリーズ インコーポレーティッド 貯蔵寿命が長いプレキャスト電気泳動スラブゲル
JP2006528354A (ja) * 2003-07-18 2006-12-14 バイオ−ラッド ラボラトリーズ インコーポレーティッド 補填モノマー溶液からのプレキャスト電気泳動スラブゲル

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