JPS62231081A - 電気植毛用短繊維 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、各種機能性を有する電気植毛用の短繊維に関
する。

（従来の技術） 従来から、電気植毛品は、通常の編物や織物と外観品位
が異なり、ベルベット調外観を有し、風合い、タッチが
良いことから、広く製造されている。その電気植毛用の
短繊維素材としても、レーヨン、ナイロン、ポリエステ
ルなど種々使用されている。しかし、これらの電気植毛
品は、あくまでも上述したように、外観品位、風合い、
タッチの良さを特徴とするものであり、吸水、吸湿、制
電、防融、防汚などの耐久性のある各種機能性を有する
ものではな（、新しい分野の電気植毛品として各種機能
性を付与したものの出現が強く要望されているのが実情
である。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は前述の背景に基づき、耐久性のある吸水、吸湿
、制電、防融、防汚などの機能性を有する電気植毛用の
短繊維の提供を目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明の目的は、カルボキシル基を少なくとも８、１４
Ｘ　１０−’グラム当量／グラム・ファイバー含有する
電気植毛用短繊維によって達成される。

尚カルボキシル基末端は植毛前後のいずれかの段階でア
ルカリ金属で置換されている。

以下に本発明の内容をさらに詳細に説明する。

本発明にいう短繊維の基材は、ナイロン、ポリエステル
、ポリアクリロニトリルの如き、合成繊維や、木綿、レ
ーヨンなどの天然、半合成繊維すべての繊維を対象とす
るが、カルボキシル基の導入のしやすさ、導入袋の繊維
形態の安定性、ならびに電気植毛用短繊維にするための
均一カットのしやすさなどの面からはナイロンやポリエ
ステル、アクリロニトリルなどの合成繊維が最も適して
いる。

本発明の特徴であるカルボキシル基の導入方法（ま、ｔ
Ｉ！紺の重合段階に、カルボキシル基を有するビニルモ
ノマーを共重合する方法、重合後、紡糸する前に、カル
ボキシル基を有するポリマーを、合成ｍ雑用重合体にブ
レンドする方法、さらにはｖＩ椎形１ｎ３にした後、カ
ルボキシル基を有するビニルモノマーをグラフト重合す
る方法などがあるが、！ａ維形態ならびにｗ４ｉａ物性
、染色性、染色堅牢度などを考慮した場合、繊維形態と
なした後、カルボキシル基を有するビニルモノマーをグ
ラフト重合加工によりｔａ維円内部導入する方法が最も
好ましい方法といえろ。

カルボキシル基を有するビニルモノマーとしては、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、ブテ
ントリカルボン酸などがあり、これらのモノマーを単独
あるいは２種以上混合して使用する。グラフト効率の上
がらは、アクリル酸とメタクリル酸の混合が最も好まし
い。

これらのビニルモノマーを過硫酸アンモニウム、過硫酸
カリウム、過酸化ベンゾイルなどの重合開始剤の存在の
もとに、以維内部へグラフト重合するか、もしくは、電
子線照射により、繊維に活性点を生せしめた後、これを
前述のモノマーで処理ずろ方法などがある。

本発明においては、カルボキシル基の導入量が８、１４
Ｘ　１０−’グラム当量／グラム・ファイバー以上であ
ることを要し、特に１．　ＩＸ　ＩＮ’グラム当Ｉｋ／
グラム・ファイバー以上であることが好ましい。カルボ
キシル基の導入量がこの値よりも小さし）と、本発明の
目的とする耐久性のある優れた吸水、吸湿、制電、防融
、防汚などの機能性を付与することが困難となる。なお
、このような機能性は、カルボキシル基末端をアルカリ
金属で置換するととにより、はじめて生ずる特性であゆ
、遊離のカルボキシル基の状態では、このような特性は
現われない。したがって、本発明の目的を達成するため
には、アルカリ金属で置換した状態で電気植毛をするか
、もしくは、電気植毛後、アルカリ金属で置換すること
が必須となる。いずれにしても電気植毛用パイルとして
は、いずれの形態でもよいが、カルボキシル基のままの
状態の場合は、従来の電気植毛と同様に、カット短ｍ維
に、一時帯電防止剤やシリカゲルなどの制電剤や、カッ
ト短繊維分散剤を付与しておく必要がある。一方、アル
カリ金属で置換された状態で電気植毛をする場合は、前
述のカルボキシル基の状態とは異なり、優れた制電性能
を有しているので、必要に応じて、シリカゲルなどのカ
ット短繊維分散剤のみを付与しておけばよ（、この点も
、本発明の大きな特徴の一つである。

なお本発明にいう、アルカリ金属とは、リチウム、カリ
ウム、ナトリウムなどの周期律表のアルカリ金属類を意
味するが、中でもナトリウムが最も一段的であり、置換
処理がしやすい。

カット短１ａ維の繊度は、０．５デニール〜３０デニー
ルであるが、最も一般的には１．θ〜１０デニールの範
囲が電気植毛用パイルとして好ましく、カッＩ・長は０
，３〜２０鴎で最も電気植毛しゃすい範囲としては０．
５〜５閤の範囲である。

（実施例） 以下、具体的な例でもって、さらに説明する。

なお、実施例中での各種８１能性の測定方法（よ、次な
る方法を用いた。

吸水性：ＪＩＳ　　Ｌ　　１０９６ 吸湿性：ＪＩＳ　　Ｌ　　１０９６ 制電性：ＪＩＳ　　Ｌ　　１０９４ 防融性：クバコに火をっけ、布帛（空間に張った状態の
布帛）上に垂直に５秒間のせ、穴開き度合でもって級判
定した。

５級：穴開き面積　　　０ ４級：　　　／／　　　　　１／８ ３級：　　　／／　　　　　１／４ ２級：　　　／／　　　　　１／２ １級：　　　／／　　　　　　１ なお洗濯はＪＩＳ　　Ｌ−０２１，７に基づいた。

実施例　１ ナイロン６からなる４０万デニール（単糸デニールは３
デニール）とトウな、パッケージ染色機に詰め込み、ア
クリル酸１０％ｏｗｆ、メタクリル酸３０％ｏｗｒ、過
硫酸アンモニウム１％ｏｗｌ、スーツ＜−ライトＣ（三
菱ガス化学社製）３％ｏｗｆからなる液中で浴比１：　
５で常温から１℃／分の割合で加熱界温し、７５℃で６
０分間、グラフト重合加工を行った。このものは、カル
ボキシル末端が、２８ＸＩＯ−’グラム当量／グラム・
ファイバー含まれていることが、酸−アルカリによる中
和、１々定反応でわかった。かかるグラフト重合された
ナイロントウを０．５ｍｍに短繊維カットをした。次い
で、炭酸ナトリウム１０　ｇ　／　ｌからなる水溶液中
にカットした短繊維を投入し、８０℃まで加熱界温した
後、３０分間処理をすることによりカルボキシル基末端
をアルカリ金属置換し、吸水、吸湿、制電、防汚性など
の機能性の良好な電気植毛用パイルを得た（本実施例）
。かかる短繊維は、アクリル酸エステル系バインダーを
塗布した布帛に良好な電植性を示した。

比較として、本実施例中のナイロン・トウをグラフト重
合加工を施すことな（，０，５ｍｍにカットし、本実施
例と同櫓に電気噴上してみたが、はとんど、飛昇せず、
電気植毛品は得られなかった（比較例Ａ）。次に比較例
Ａに用５）な、カット短鐵、惟をシリカゲルならびに、
リン酸エステル系の一時ｍ電防止剤処理を行い、それを
本実施例と同様に電気に毛したところ、良好な植毛品が
得られた（比較例Ｂ）。ただし、このものは、本実施例
のような洗濯耐久性のある良好な吸水、吸湿、制電、防
融性能はなかった。

実施例　２ ポリエチレンテレフタレートからなる単繊維繊度が１５
デニール、トータル繊度が５０万デニールのトウをパッ
ケージ染色機に詰め込み、アクリル酸１０ｇ／ｌ、メタ
クリル酸４０ｇ／ｌ、過酸化ベンゾイル２ｇ／ｅ、モノ
クロルベンゼン１０ｇ／ｅ、ブライサーフＡ２１７Ｅ（
第一工業社製）５（ｚ、／ｌからなる液で、浴比１：　
１０なろ条件のもとに、室温から徐々に昇温し、１０５
℃で６０分間、グラフト重合加工を施した。このものは
、カルボキシル末端が、５．８Ｘ　１０−３グラム当量
／グラム・ファイバー含まれていることが、重量増加率
から算出できた。次に、このトウを０５１ＴＩ１１１の
短議維にカットした後、炭酸ナトリウム１０　ｇ／ｌか
らなる水溶液にて８０℃×３０分間、加熱処理を行いカ
ルボキシル基末端をアルカリ金属置換し、本発明の吸水
、吸湿、制電、防汚、防融性に優れた電気植毛用短繊維
を得た（本実施例）。かかる短繊維（よ、アクリル酸エ
ステル系バインダーを塗布した布帛に、良好な電気植毛
性を示した。

（発明の効果） 本発明のカルボキシル基を多証に含んだ短繊維は、極め
て、電気植毛性に優れ、しかも半永久的な吸水、吸湿、
制電、防汚、防融性能を有し、従来存在しなかった前述
の各種機能性を有した電気植毛品を堤供できる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）カルボキシル基を少なくとも８．１４×１０＾−
   ＾４グラム当量／グラム・ファイバー含有することを特
   徴とする電気植毛用短繊維。
2. （２）カルボキシル基末端がアルカリ金属で置換されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の電気
   植毛用短繊維。