JPS62225586A - 汚泥油化反応装置 - Google Patents

汚泥油化反応装置

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JPS62225586A
JPS62225586A JP6723186A JP6723186A JPS62225586A JP S62225586 A JPS62225586 A JP S62225586A JP 6723186 A JP6723186 A JP 6723186A JP 6723186 A JP6723186 A JP 6723186A JP S62225586 A JPS62225586 A JP S62225586A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は活性汚泥処理装置などの微生物処理装置から発
生する余剰汚泥等の有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱
化学的に反応させ、可燃性液体を得るとともに、当該可
燃性液体を前記熱化学的反応の熱エネルギー源や電気エ
ネルギー源として用いる、汚泥油化装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
各種の微生物処理装置から発生する余剰汚泥等の有機性
汚泥を処理する方法の一つとして、汚泥油化技術が提案
されている。
すなわち有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化学的に反
応せしめ、バイオマスから燃料油を得る技術である。
従来からこの種の技術として下水汚泥から、アスファル
トと燃料油を得る装置が提案(EPAProject 
Summary EPA−600/32−81−242
 Dec、1981)されているが、概念的なフローだ
けであり、具体的な反応器型式、形状等の記述は全くな
されていない。
一方、木材から燃料油を得るという研究が、米国鉱山層
で行われており、ベンチスケール規模の実験が行われて
いる。同方法における反応器は完全混合型反応器(C3
TR)であり、その前段にプレヒータとして操向式予熱
器を設置している。プレヒータ、反応器に送り込まれる
木材はあらかじめオイルスラリー化(Wood:0il
=2:8)又は酸加水分解等の前処理により流動性をも
たせている。
本発明者らは前出の従来の汚泥油化反応器の改善策とし
て先に有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化学的に反応
させ、当該反応物から可燃性液体を得る方法において、
熱化学的に反応させることによって生成する固形物と可
燃性液体と水との混合物スラリーに有機溶媒を加え、当
該有機溶媒により可燃性液体を抽出することを特徴とす
る可燃性液体の抽出方法を特願昭60−54204号と
して、又、有機性汚泥を必らかしめ脱水する脱水装置、
当該脱水汚泥を後述する予熱器、反応器、冷却器へ直列
に圧入するための圧入装置、圧入装置から圧入される脱
水汚泥を後段の冷却器で加熱した熱媒体によって間接的
に予熱する予熱器、予熱器で予熱した脱水汚泥を熱媒体
によって間接的に加熱し、250℃以上の温度でかつ当
該温度における水蒸気圧以上の圧力にて反応させる反応
器、反応器で反応させた反応物を熱媒体によって間接的
に冷却し、かつ反応物を冷却することによって加熱され
た熱媒体を前記予熱器の熱源とする冷却器、冷却器によ
り冷却した反応物を大気圧に開放する大気開放装置、大
気開放装置から開放した反応物中の可燃性液体を回収す
る回収装置、当該回収装置より回収した可燃性液体を燃
焼させて熱媒体を間接的に加熱し、当該加熱熱媒体を前
記反応器の熱源とする加熱炉とによって構成したことを
特徴とする汚泥油化装置を特願昭60−78393号と
して夫々提案している。この方法およびその概要は第1
図ないし第4図のフローヂャートに示す通りで第1図に
おいて有機性汚泥1をまず脱水装置またとえば遠心分離
機、ベルトプレス式脱水機などにより予かしめ脱水し、
当該脱水汚泥3を圧入装置4により予熱器5に供給する
。なお有機性汚泥にあまり多量の水分が含まれていると
後述する熱化学的反応において多量の熱量を消費するの
で、当該脱水装置2で水分含有率80%以下に脱水する
ことが望ましい。ざらに1多述する熱化学的反応におい
て有機性汚泥にアルカリ成分を共存させた方が反応効率
がよく進むので、有機性汚泥にあらかじめ炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、石灰などのアルカリ
成分を添加することが好ましい。前述の圧入装置4とし
ては高圧スラリーポンプは当然使用できるが、かなり高
圧下にて脱水汚泥を供給せねばならないので、以下に説
明するシリンダーとピストンを組み合わせた圧入装置を
使用した方が好ましい。
すなわち第2図に示したごとくピストン32を内蔵した
シリンダー33を設置するとともに水位計34A、34
Bを付設した水槽35を設置し、当該水槽35の下方部
とシリンダー33の上方部とをたとえば往復動ポンプ3
6を介して配管37で連通し、シリンダー33の下方部
に脱水汚泥の供給管38と排出管39を連通したもので
ある。
第2図に示した圧入装置4の操作は、まず図に示したご
とくピストン32の上方部に水を満たした状態で弁40
.41を開口して供給ポンプ42を駆動して脱水汚泥3
を供給管38からシリンダー33の下方部から流入する
。当該流入に伴いピストン32が上昇し、かつピストン
32の上部の水は配管37、弁41を介して水槽35内
に流入する。当該水槽35内の水位は供給した脱水汚泥
3の容量に応じて上昇するので、当該水位が水位計34
Aに達した点で脱水汚泥3の供給を止める。次いで弁4
1.40を閉じ往復動ポンプ36を駆動して、水槽35
内の水を圧入し、ピストン32を介してシリンダー33
内の圧力を加圧する。次いでシリンダー33内の圧力を
充分に高めた後、弁43を開口しシリンダー33内の脱
水汚泥3を水およびピストン32を介して圧入する。当
該圧入に伴いピストン32が下降しシリンダー内の脱水
汚泥3は後述する予熱器5に供給される。なお水槽内の
水位が水位計34Bに達した点で圧入を止め、前述した
操作を繰り返す。
圧入装置4として以上のような装置を用いれば、高圧で
脱水汚泥を供給することができ、かつ製造コストも安価
であり操作が簡単で自動制御も容易であるという利点を
有している。
予熱器5は後述する冷却器7によって熱を与えられた熱
媒体8を用いて脱水汚泥3を間接的に予熱するもので、
操向式熱交換器の内部に脱水汚泥3を流通させその外部
から前記熱媒体8により熱を与えたり、あるいはいわゆ
る多管式熱交換器等を用い管の内部に脱水汚泥3を流通
させ、管の外部から熱媒体8により熱を与えるものなど
を用いることができる。
予熱器5により予熱した脱水汚泥3を次いで反応器6に
供給し、ここで有機性汚泥3を高温高圧の条件下に熱化
学的に反応させる。当該反応器6は前述した予熱器5と
同じ操向式熱交換器を用い、後述する第1熱交換器24
により加熱された熱媒体8により間接的に脱水汚泥3を
加熱するもので、通常250’C〜350°Cの温度お
よび当該温度の水蒸気圧力に相当する圧力おるいはそれ
以上の圧力で反応させるものである。
ここで予熱器5と反応器6は両方で反応装置を構成して
おり反応器6の前段部が予熱器5となっている一体型で
も差し支えない。
このように有機性汚泥を高温高圧で処理するとバイオマ
スが熱化学的に変成し、種々の可燃性液体が生成すると
同時に流動性が極めて良好なものに変化する。次いで反
応器6を経た固形物と可燃性液体と水との混合物スラリ
ー9を加圧状態のまま冷却器7に供給し、熱媒体8によ
り間接的に冷却する。なお冷却することにより熱が与え
られた熱媒体8を前記予熱器5の熱源として用いること
により、反応器6により与えた熱を効果的に回収する。
なお冷却器7としては薄膜流下式熱交換器、満管熱交換
器、操向式熱交換器等を用いることができるが当該混合
物スラリー9は流動性が極めて良好なので、熱効率の最
もすぐれている薄膜流下式熱交換器を用いるこが望まし
い。
このようにして冷却した混合物スラリー9を次いで大気
開放装置10に供給し、加圧下の状態から常圧下の状態
とする。
大気開放装置10はたとえば冷却器7から混合物スラリ
ー9を受ける受槽と当該受槽の下部に設けたレッドダウ
ンバルブを用いることもできるが、第3図に示したよう
な装置を用いることが望ましい。
すなわち上部および下部にたとえばボール弁44A、4
4B、44C144Dを有する複数の受入槽45A、4
5Bと窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスボンベ
46とガス貯留タンク47とからなり、これらを第3図
に示したように多弁48〜55と背圧弁56.57とを
介して各配管で連通したものである。
第3図に示した大気開放装置10の操作は、まず弁54
および弁49を開口して不活性ガスボンベ46から不活
性ガスを受入槽45Aに流入し、受入槽45Aの圧力を
冷却器7の圧力とほぼ等しくしておく。なおこの操作は
最初だけ必要であり、後述するごとくその後は必要とし
ない。次にボール弁44A、弁48、弁52を開口して
冷却器7からの混合物スラリー9を受入槽45Aに受は
入れる。当該受は入れに伴い受入槽45Aから排出され
る不活性ガスは弁48、背圧弁56、弁52を介して受
入槽45Bに流入する。またこの際不活性ガスは背圧弁
56を通過するので、当該背圧弁56の作動圧力を冷却
器7の圧力と等しくしておくことににす、不活性ガスを
徐々に受入槽45Bに流入させることができる。
このような操作により受入槽45Aに規定量の混合物ス
ラリー9を受は入れた後、弁48は開口したままボール
弁44A1弁52を閉じ、弁51を開口する。このよう
にすると受入槽45Aと受入槽45Bの圧力は弁48、
弁51を介して不活性ガスが通じ合うので均等となる。
次いでボール弁44Cを開口して混合物スラリ−9を受
入槽45Bに受けいれる操作を開始する。−力受入槽4
5A側では弁48を閉じ、弁50を開口し、受入槽45
Aの上方部に残留する生母の加圧不活性ガスを貯留タン
ク47に流入し、余剰不活性ガスを背圧弁57を介して
外部へ放出する。なお反応器6によって脱水汚泥を反応
させた場合、種々のガスも発生するので、前述の放出の
際に必要に応じて脱臭処理を行うことが望ましい。当該
背圧弁57の作動圧力をたとえば5に’j/cMGとし
ておけば、本工程によって受入槽45Aの上方部には5
に’j/criGの加圧不活性ガスが残留することとな
る。次いでボール弁44Bを開口することにより前述の
5Ky/crAGの残留ガスの圧力により混谷物スラリ
ー9を外部、すなわち後述する浮上分離槽11に送給す
ることができる。
受入槽45Aの混合物スラリー9の排出が終了したら、
弁50を閉じ、弁49を開口して前記の受入槽45Bに
おける混合スラリー9の受は入れに伴い受入槽45Bか
ら排出される不活性ガスを弁51、背圧弁56、弁49
を介して受入槽4゛5Aに流入する。またこの際も同じ
ように不活性ガスは背圧弁56を通過するので、前述し
たごとく徐々に受入槽45Aに流入させることができる
。次いで前述したと同様に、受入槽45Bに規定量の混
合物スラリー9を受は入れた後押51は開口したままボ
ール弁44C1弁49を閉じ、弁48を開口する。この
操作により両槽の圧力を等しくした後、ボール弁44A
を開口し、混合物スラリー9を受入槽45Aに受は入れ
る操作を開始する。
一方、受入槽45B側では弁53を開口して受入槽45
Bの上方部に残留する少量の加、圧不活性ガスを貯留タ
ンク47に流入し、余剰ガスを背圧弁57を介して外部
へ放出し、続いてボール弁44Dを開口して混合物スラ
リー9を後述する浮上分離槽11に送給する。このよう
に第2図に示した大気開放装置10は複数の受入槽に順
次混合物スラリー9を受は入れ、受は入れに伴って排出
される不活性ガスを他の受入槽で回収するものである。
大気開放装置10として以上説明したようなものを用い
れば、比較的簡単な構造で高圧下の冷却器7内の混合物
スラリー9を大気圧下に降圧することができ、かつ不活
性ガスの消費量もわずかである。
このような大気開放装置10によって送給される混合物
スラリー9を続いて浮上分離槽11に送給し、混合物ス
ラリー9中の可燃性液体から特に水に浮く一部の可燃性
液体である油状物質12を選択的に回収する。なお水に
浮く一部の可燃性液体が液中の固形物に付着している場
合は、浮上分離槽11に供給する前に撹拌するとよい。
なお浮上分離槽11としては槽内に単に混合物スラリー
9をある時間滞留させ、浮上する油状物質12をスキマ
ー等で掻き取るもの、あるいはいわゆる簡単な構造のオ
イルセパレータ等を用いることができる。浮上分離槽1
1によって油状物質12を除いた混合物スラリー9を次
いで抽出槽13に送り、後述する溶剤回収装置20で回
収した溶剤14を加え充分に撹拌し、混合物スラリー9
中の可燃性液体を抽出する。当該抽出槽13としては混
合物スラリー9と溶剤14とを必要かつ充分に接触でき
るものであればどのような型式のものでもよく、混合物
スラリー9と溶剤14との混合物を槽内で撹拌する簡単
なものでも差し支えない。
なお用いる溶剤14としては混合物スラリー9中の全て
の可燃性液体を可及的に抽出可能で、かつ蒸発回収しや
すいものが好ましく、通常はベンゼン、トルエン、アセ
1〜ン、塩化メチレン等を用いる。
抽出槽13からバッチ式にあるいは連続的に得られる混
合物15を次いで三相分離機16に送給し、ここで廃水
17と固形物18と抽出物19とに分離する。当該三相
分離機16はいわゆる遠心分離機であって、比重の異な
る廃水17と固形物18と抽出物19とをそれぞれ遠心
作用によって分離するもので公知のものを用いることが
できる。当該三相分離機16によって得られる抽出物1
9を次いで溶剤回収装置20に送給し、ここで後述する
第2熱交換器25で加熱した熱媒体8で間接的に加熱し
、溶剤14を蒸発させ、蒸発残渣である可燃性液体21
を回収する。なお図面では溶剤回収装置20から回収し
た溶剤14を直接抽出槽13に供給しているが、実際は
溶剤回収装置20から得られる気体状の溶剤を冷却器(
図示せず)で冷却液化し、液状の溶剤14として回収す
るものである。
22は加熱炉であって、溶剤回収装置20から回収した
可燃性液体21、あるいは浮上分離槽11から回収した
油状物質12を燃料として用いるもので、これらの燃料
を燃焼させることにより得られる熱風23を第1熱交換
器24に供給して、前記反応器6に用いる熱媒体8を加
熱し、次いで当該熱風23を続いて第2熱交換器25に
供給して前記溶剤回収装置20で用いる熱媒体8を加熱
する。なお26は排ガスであり、27は燃焼用空気、2
8は燃焼灰を示す。
なお第1図に示したフローにおいて大気開放装置10か
ら19られる混合物スラリー9を浮上分離槽11に供給
し、あらかじめ油状物質12を選択的に回収しているが
、本工程を省略し、大気開放装置10から得られる混合
物スラリー9を直接抽出槽13に供給し、存在する可燃
性液体の全てを抽出しても差し支えない。なおこのよう
に油状物質12の回収工程を省略すると溶剤14の使用
量が若干増加するとともに、溶剤回収装置20から得ら
れる可燃性液体21中には前述の油状物質12も含まれ
ることとなる。
第4図は伯の実施態様のフローを示す説明図であり、浮
上分離槽11によって油状物質12を回収する工程まで
は一第1図と全く同様なので説明を省略する。当該浮上
分離槽11によって油状物質12を除いた混合物スラリ
ー9を次いで遠心分a**などのような固液分11tl
fi29に送り、ここで混合物スラリー9中の固形物1
8を除く。固形物を除いた混合溶液30を続いて抽出装
置31に供給し、溶剤回収装置20で回収した溶剤14
を加え、混合溶液30中の可燃性液体を抽出する。図示
したフローにおいて用いる抽出装置31としては固形物
18をあらかじめ除去しているので、溶剤14と混合溶
液30とを向流接触させるものを用いた方が効率よく、
混合溶液30より比重の大きい溶剤を用いる時は、図に
示したごとく溶剤14を上方から下降流で流すとともに
、混合溶液30を下方から上昇流で流し、また混合溶液
30より比重の小ざい溶剤を用いる時は上下方向を逆と
して、いずれも向流接触させるとよい。このようにして
得られる抽出物19を溶剤回収装置20に供給するもの
で、他は第1図と同様なフローなので説明を省略する。
なお第5図に示したフローでは固液分離機29で得られ
る固形物18の多少の可燃性液体が付着するので、当該
固形物18も加熱炉22の燃料として用いた方が好まし
い。
また第1図と同じように浮上分離槽11を省略すること
もできる。
(解決しようとする問題点) 上述の第1図ないし第4図に示すように、予熱器と反応
器とで構成される汚泥油化反応装置においては第5図に
示す枠面式熱交換器を用いるのが一般的である。この熱
交換器ではその内部にスクレーパを設けており、それで
内壁面を掻き取ることにより、伝熱係数の増加ならび閉
塞防止を図っている。しかしながら、本発明者らの実験
によれば、同然交換器の前段部すなわち低温部に汚泥が
閉塞し、圧入装置の吐出圧力が異常に上昇するというト
ラブルを経験している。木現象は汚泥中に含まれる繊維
状物質(下水汚泥の場合には髪の毛)がスクレーパ自身
にからまりついて、これが成長し閉塞をひきおこしたも
のと考えられる。更に同タイプの熱交換器はスクレーパ
という駆動機構を有し、高圧で使われるため、構造が複
雑でおり、大規模容量の装置には適さないという欠点も
有している。
一方、木材の液化装置に提案されている第6図に示した
完全混合型油化反応器においては、短絡流(Short
 pass)によるプロダクト性状の不安定化という欠
点のほか、撹拌軸のシール部が反応条件と同じ高温・高
圧となるためシール不良というエンジニアリングトラブ
ルを引きおこしている。
他方第7図に示す多管式熱交換型油化反応装置は内部に
何らの駆動機構もなく、従って、耐圧シール部を全く有
していないので、構造的に簡単であり、大規模容量の装
置に適しているが、多くの細い管の中へ流動性のほとん
どない脱水汚泥を圧入する為、均等分配性が悪く、閉塞
問題の危険性も持ち合せている。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化
学的に反応せしめ、可燃性液体を得るとともに効率よく
汚泥を処理するという技術において、閉塞問題等のトラ
ブルを起こさず、長時間安定して有機性汚泥を処理する
大規模容量向き汚泥油化反応器を提供するところにある
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化学的に反
応せしめ、汚泥から可燃性液体を得るとともに該汚泥の
処理を行う汚泥油化装置において、その熱交換型油化反
応器の前段に予熱器としてスクリュ型熱交換器を設置し
、かつ当該予熱器と反応器との間に圧入装置を設けたこ
とを特徴とする汚泥油化反応装置に関するものである。
〔作  用〕
前述のように予熱器5は後続の冷却器7によって熱を与
えられた熱媒体8を用いて脱水汚泥3を間接的に予熱す
るもので、スクリュ型熱交換器を用いることができる。
このスクリュ型熱交換器は脱水汚泥3に効率的に熱を与
えると同時に流動性の悪い脱水汚泥を強制的に移動させ
ることができるので、閉塞等のトラブル防止に非常に有
効である。又、予熱器出口から入口部へ循環ラインを設
ければ予熱後の流動性の向上した汚泥が一部循環される
ため、予熱前の脱水汚泥と混合し、更に閉塞が防止でき
る。この循環量は、スクリュの回転数を変えることで制
御可能である。
又、本発明では予熱器と反応器の間に圧入装置を設けて
いるので予熱器の使用圧力が著しく低くなり構造的に有
利となるばかりか、予熱後の脱水汚泥は流動性もかなり
向上するので圧入装置も安価なポンプとすることができ
装置的にも簡略化できる。
又、予熱器として2軸スクリュ型熱交換器を用いる場合
は、必要に応じて添加するアルカル触媒と脱水汚泥との
均一混合効果も期待できる。
なお、反応器の型式としては操向式熱交換型油化反応器
、多管式熱交換型油化反応器、完全混合型油化反応熱の
いずれにも特に制約されないが、その中で多管式熱交換
型油化反応器は構造が簡単であり大規模装置化も容易な
ため有利である。
又、予熱器として設置されるスクリュ型熱交換器は内側
に加熱媒体が流れる1軸ないしは2軸のスクリュを回転
させて原料を混合、押し出しながら加熱する1軸スクリ
ュ型又は2軸スクリュ型熱交換器でおり、高粘度物質の
加熱に用いて効果的である。
(実 施 例〕 第8図は本発明の実施例を示す。同図において予熱器5
としては1軸スクリュ型熱交換機A又は2軸スクリュ型
熱交換器Bが用いられ、脱水汚泥3がポンプによって入
口部Cより送給され、この熱交換器A又はB内で予熱さ
れながら出口部りから強制的に送出される。Eは出口部
りから入口部Cに設けた循環ラインを示す。
この予熱器5を出た脱水汚泥3・は流動性が著しく向上
しているので高圧ポンプによって反応器6の前段部に圧
入される。
反応器6としては多管式熱交換型油化反応器Gが用いら
れている。
この反応器G内では脱水汚泥は高温高圧の条件で熱化学
的に反応せしめられ、汚泥から可燃性液体を得ると共に
該汚泥の処理が行われる。
今、予熱器5および反応器6における運転条件を例示す
ると、予熱器5で温度150〜200’C1圧力5〜2
0に’J/ciG、滞留時間0〜60分の予熱処理を行
った後、反応器6で温度250〜350℃、圧力40〜
200Kg/cI?tG、滞留時間0〜60分の油化処
理を行う。
〔発明の効果〕
本発明の汚泥油化装置においては熱交換型油化反応器の
前段に予熱器としてスクリュ型熱交換器を設けることに
より流動性のほとんどない脱水汚泥を閉塞問題をおこさ
ずに予熱処理し脱水汚泥の流動性を向上させると共に触
媒混合効果が期待できる。又、反応器では前段の予熱器
で予熱された後の汚泥を受は入れるため反応器下部の汚
泥による閉塞が防止きる。更に、予熱器と反応器の間に
圧入装置を設けることにより予熱器の使用圧力が低下す
るためスクリュのシール構造が簡単となるばかりか、予
熱後の脱水汚泥は流動性が向上するので圧入装置も安価
な高圧ポンプとすることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の汚泥油化反応装置の適用
される汚泥油化システムのフローチv−トを示し、第1
図は汚泥油化反応のフロー説明図、第2図は第1図にお
ける圧入装置のフロー説明図、第3図は第1図における
大気開放装置のフロー説明図、第4図は第1図の別の例
に係わるフロー説明図である。 第5図ないし第7図は本発明の汚泥油化反応装置に用い
られる反応器の例示図でおり、第5図は操向式熱交換型
油化反応器の説明図、第6図は完全混合型油化反応器の
説明図、第7図は多管式熱交換型油化反応器の説明図で
ある。 第8図は本発明の汚泥油化反応装置の実施例を示す説明
図である。 A・・・・・・・・1軸スクリュ型熱交換器B・・・・
・・・・2軸スクリュ型熱交換器C・・・・・・・・入
  口 D・・・・・・・・出   口 E・・・・・・・・循環ライン F・・・・・・・・圧入装置 G・・・・・・・・多管式熱交換型反応器代理人  弁
理士   高 橋  章 第3図 第5図     第6図 第7図 手続補正書(自発) 昭和62年6月17日 特許庁長官  黒 1)明 雄 殿 1、事件の表示 昭和61年特許願第67231号 2、発明の名称 汚泥油化反応装置 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所  東京都文京区本郷5丁目5番16号名 称 
 (440)  オルガノ株式会社代表者   永  
井  邦  夫 4、代理人〒113 置、 812−5151 5、補正の対象 明細書および図面(第5図〜第8図) 6、補正の内容 別紙のとおり 明細書中の下記事項を訂正願います。 1、第9頁1行目〜2行目に「用いるこが望ましい。 」とあるのを「用いることが望ましい。」と訂正する。 2、第17頁19行目と200行目間に次の文章を挿入
する。 「なお第1図に示した浮上分離槽11、抽出槽13、三
相分離a16、溶剤回収装置20、第2熱交換器25お
よび第4図に示した浮上分離槽11、固液分離機29、
抽出装置31、溶剤回収装置20、第2熱交換器20等
は、可燃性液体を回収する装置に相当するが、特にこれ
らの組み合わせにする必要はな(、要は混合物スラリー
9中から可燃性液体を効果的に回収できるものであれば
どんなものでもよい。」3、第18頁4行目に「この熱
交換器ではその」とあるのを「この熱交換器では外周に
ジャケット管Jを設け、ジャケット管J内に熱媒体8を
流入し、当該熱交換器の」と訂正する。 4、第19頁4行目と5行目の間に次の文章を挿入する
。 [なお図中Jはジャケット管を、8は熱媒体を示してい
る。」 5、第19011行目と122行目間に次の文章を挿入
する。 「なお図中Jはジャケット管を、8は熱媒体を示してい
る。」 6、第23頁5行目と6行目の間に次の文章を挿入する
。 「なお図中Jはジャケット管を、8は熱媒体を示してい
る。」 図面の第5図、第6図、第7図、第8図を別紙のとおり
訂正する。 以上 第5図    第6図 第7図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化学的に反応
    せしめ、汚泥から可燃性液体を得るとともに該汚泥の処
    理を行う汚泥油化装置において、その熱交換型油化反応
    器の前段に予熱器としてスクリュ型熱交換器を設置し、
    かつ当該予熱器と反応器との間に圧入装置を設けたこと
    を特徴とする汚泥油化反応装置。
  2. (2)スクリュ型熱交換器として2軸スクリュ型熱交換
    器を用いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の汚泥油化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08192199A (ja) * 1995-01-18 1996-07-30 Agency Of Ind Science & Technol 有機性汚泥の油化処理方法
JP2005330116A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Kangen Yoyu Gijutsu Kenkyusho:Kk カーボン微粒子の製造方法及び製造装置

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