JPS62224303A

JPS62224303A - 靴

Info

Publication number: JPS62224303A
Application number: JP6672486A
Authority: JP
Inventors: 山田　忠利; 翼斎藤
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1986-03-25
Filing date: 1986-03-25
Publication date: 1987-10-02
Anticipated expiration: 2010-05-01
Also published as: JPH0738803B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は老壮年用の靴に関するものであり、特に皮、人
工皮革もしくはこれらに類似したビニール等の材質より
なる通勤等に好適な靴に関するものである。

［従来の技術］ｔＪＳ１図は通勤等に用いられる靴の斜視図である。こ
の靴は、皮、人工皮革もしくはこれらに類似したビニー
ル等の材質よりなる靴本体ｌと、該靴本体ｌの底面側に
設けられているソール２とから構成されており、ソール
２の後側には踵３が設けられている。

循来の靴においては、トウスプリング（第１図の寸法ａ
）が５〜８ｍｍ程度にとられ、踵３の高さく第１図の寸
法ｂ）が２０〜３０ｍｍとされている。また、ソール２
の材質としては古くは皮が用いられていたが、近年は合
成樹脂の一体成形物が用いられている。

ところで、加齢に伴う身体及び歩行形態の変化として次
のような事項が挙げられる。

身体変化のうち骨、関節に関しては、背骨の変形（曲り
）、関節可動域の減少（例えば腰、膝、首、肩、足首な
どが曲りにくくなる）、膝関節の変形（所謂かに股）、
骨密度減少が挙げられる。

また筋の変化としては、筋力の低下、筋活動効率の低下
が挙げられる。

しかして、このような身体変化に伴って、歩行形態も次
のように変化する。■ゆっくり歩くようになり、かつ歩
幅が減少する。■足が外傾し、検定歩行をするようにな
る。■平衡感覚が低下することに伴って歩行安定性が低
下するようになる。

ｌΦ蹴出力が弱くなることに伴って、転び易くなり、か
つ疲れ易くなる。

［発明が解決しようとする聞題点］上記の如く、加齢に伴って身体変化及び歩行形ｆＬは相
当に変化するのであるが、従来の靴においては、足の寸
法のみを採寸することによってその設計をなしており、
老壮年の歩行機能を考慮した靴作りはなされていないの
が実状である。そのため、若者には歩行上問題はないと
しても、加齢に伴う身体、歩行形態等の機能低下を有す
るに至った老壮年の鞘としては、現状の靴は明らかに不
満足である。具体的には、疲れ易く長時間履きにくい、
安定性が悪くなって転倒し易い等の問題が生じる。

［問題点を解決するための手段及び作用］本発明は、ト
ウスプリングを９〜１７ｍｍとし、踵高さを１０−１５
ｍｍとし、かつ内部の踵部を踵形状に沿って凹曲させた
ことを特徴とするものである。なお、本発明において、
踵の高さとは、第１図のｂの如く、踵部と靴前部との高
低差をいう。かかる本発明の靴によれば、加齢に伴う歩
行機能の低下や身体の変化を補い、歩き易く快適な使用
が可能な靴が提供される。

［実施例］以下図面に示す実施例を参照しながら本発明について更
に詳細に説明する。

第１図は本発明の実施例にかかる靴の斜視図、第２図は
同社を製作するに用いた木型の側面図、第３図は同木型
の後面図である。

この靴は、２４〜２６ｃｍ程度のサイズであり、トウス
プリングａはｌ　Ｏ＝　１５　ｍ　ｍとし、踵高さｂを
１０−１５ｍｍとしている。なお、他のサイズ例えば２
３ｃｍ程度或いは２７ｃｍ程度の靴においては、これよ
りも若干逸脱したトウスプリングや踵高さとしてもよく
、例えばトウスプリング９〜１７ｍｍの範囲内で選定す
ればよい。

また、この靴は踵部を人体の踵形状に合わせて凹曲させ
である。なお、このように凹曲させるには、木型４の踵
を第２図、第３図の如く凸に湾曲させれば良い。

更に、本実施例においては、甲回りの寸法をＪＩＳ表示
ランクよりも１ランク大きくしである（例えば、ポルガ
ースＥＥであったものをＥＥＥとしである）。また、こ
の実施例に係る靴は中敷又は中底として衝撃吸収材を用
いである。更に、ソール２の底面を構成するアウトソー
ル材は高庁擦構成材とされており、重量は２８０〜３３
０ｇ、甲被材材質は軟質材とされている。

かかる構成の靴においては、 ■　トウスプリングを従来よりも高くとってあり、蹴出
力の低下を補うことができる。

■　靴内部の踵部を人体の踵形状に合わせて凹曲させて
あり、この靴を履いたときの安定性が極めて高い。

■　甲回り寸法を大きくとっであるので、足の締め付け
が緩やかになり、老壮年の血行の悪化によって生じる足
の冷えをよく防ぐことができる。

■　靴の踵高さを低くしであるので、安定性が高い。

■　靴が軽；４であるから、長時間歩行しても疲労が極
めて少ない。

■　柔らかい甲被材を用いているので、血行の悪化を防
ぐ。

け）滑りにくいアウトソール材を用いているので、滑り
による転倒や骨折の防止を図ることができる。

（Φ　中敷もしくは中底に衝撃吸収材を用いているので
、筋肉障害を防止することができる。

等の優れた効果が奏される。

なお、本発明において踵高さを１０−１５ｍｍとした理
由は次の通りである。すなわち、踵高さｂが１０ｍｍよ
りも小さくなると靴を履いたときに後に倒れるような感
覚になり、歩行しにくくなる。また１５ｍｍを超えると
踵着地時の横振れが生じ、歩行安定性が低下するように
なる。

次に上記化に用いるに好適な素材について説明する。

甲材（アッパー）は、しめつけによる足の冷え、足入れ
のソフト感（特に骨ぼっている人が多いため）を図るた
めに、極力軟らかい素材を用いる必要がある。天然皮革
ではカーフ（生後６ケ月以内の牛革）、キッド（山羊の
革）、カンガル−、ペラカリ−（野豚の革）等が適当で
あり、合成皮革では薄く軟らかい革、数値的には厚みが
１．０〜１−４ｍｍが適当である。また革以外には布も
甲材として用いることができる。

水底（アウトソール）素材は、安定性低下による滑り、
転倒防止、特に坂道、雨天時でも滑りにくいもの、また
疲労軽減を目的とし軽量であることが好ましい。具体的
には、材料はアウトソール全部が発泡ゴムかあるいは、
発泡ゴムを主体とした底表面にゴムを薄く接着したもの
が良いが、材料の耐久性（耐摩耗性）を考慮すると後者
の方が適当である。接着するゴムシートの厚さは１ｍｍ
〜３ｍｍが適当であり、その材料物性は常温（２ｏ’ｃ
）で硬度７５′″以下（ＪＩＳＡ）、ｔａｎδ０．０５
以上であるものが良い、また耐摩耗性の目安とし、ピコ
摩耗試験法を用いた値は常温で摩耗体積が０．０８ｃｍ
”以下（回転数１１００ｒｐ、回転時間４分）であるも
のが好ましい。

前述の如く、中敷あるいは中底には衝撃吸収材を入れる
と、靴の着地時の衝撃を緩和することができる。特に老
壮年になると脂肪分が減少し、いわゆる骨ばった足にな
るため、衝撃は直接骨を伝わって膝関節や足首関節を痛
め易い。そのため長時間歩行もできなくなる恐れが生ず
る。吸収材は重量軽減も考慮して比重０．２〜０．５ま
でが良く、衝撃値（加速度）は目安として３０Ｇ以下（
サンプル厚さ１０ｍｍ、落錘重量５ｋｇ、落錘面積９Ｃ
ゴ、落下高さ１０ｃｍの場合）のものが好ましい。

なお本発明の靴は、ソフトで４当たりがよく、軽量にで
きるカリフォルニア製法（プラット製法）によるのが好
ましい。

［発明の効果］以上の通り、本発明の靴によれば、老壮年になると低下
してくる歩行機能すなわち蹴出力、安定性、衝撃吸収性
を補うことができ、安定性、歩行効率、快適性が向上さ
れ、疲労性も低下される。

従って、転倒によるけがや関節の故障、歩行に伴う葺駄
な工ふルキーの消＠を回癖１．　硲眸聞÷ト適な外歩き
を行なうことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る靴の斜視図、第２図は同
化を製造するに用いる木型の側面図、第３図は同木型の
後面図である。ｌ・・・靴本体、　　　　　　２・・・ソール材、３・
・・踵。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）トウスプリングを９〜１７ｍｍとし、踵高さを１
０〜１５ｍｍとし、内部の踵面を踵形状に沿わせて凹曲
させたことを特徴とする靴。
（２）甲回り寸法をＪＩＳ表示ランクよりも１ランク大
きくしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
の靴。
（３）中敷又は中底に衝撃吸収材を用いたことを特徴と
する特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の靴。
（４）アウトソール材に高摩擦係数材を用いたことを特
徴とする特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか
１項に記載の靴。
（５）サイズが２４〜２６ｃｍであるときのトウスプリ
ングが１０〜１５ｍｍである特許請求の範囲第１項ない
し第４項のいずれか１項に記載の靴。
（６）重量が２８０〜３３０ｇであることを特徴とする
特許請求の範囲第５項に記載の靴。
（７）甲被材として軟質材を用いたことを特徴とする特
許請求の範囲第１項ないし第６項のいずれか１項に記載
の靴。