JPS62222810A - 複合体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業−１−の利用分野〕 本発明はアスファルト発泡体を主体とし、その吸音性、
遮音性といった優れた特性を更に改善した複合体を製造
する方法に関する。

〔従来の技術〕

連続気泡を有するウレタンフオームに溶融アスファルト
あるいはアスファルトエマルジョンを含浸させることに
より撥水性および緩徐な復元力を伺ケしたものが目地材
等として従来広く用いられている（以下、このようにア
スファルトの撥水性と発泡体の復元力を備えたものをア
スファルト発泡体という）。

また、上記のアスファルト発泡体とは別に、アスファル
トの水性エマルジョンに、エチレンオキサイド含有率１
５％以上のポリエーテルポリオールと有機イソシアネー
トとを反応させて得らたウレタンプレポリマーを添加混
合して発泡させたアスファルト発泡体が知られている。

この製造方法は本件の出願人が特願昭５７−１２５３７
３号として提案したもので、前記含浸法と違ってアスフ
ァルト粒子が全体に均一に分散されるため均一な品質が
得られ、且つアスファルト自体が発泡体基体を構成して
いるため、アスファルトが発泡体基体から分離して品質
の劣化を生じないという優れた特長を有している。

上記各種のアスファルト発泡体は何れも目地材に適した
特性のみならず、吸音性や遮音性に優れ、更に防震性を
も具備することが明らかになった。そのため、近年では
自動り（用のフロア材等、防音防震特性を生かした用途
で効果的に用いられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、吸音性および遮１″Ｙ性を大きくするためにア
スファルト成分の含浸基または配合量を多くすると弾力
性が著しく低下し、また表面にべｌ・ツキを生じる等、
その特性を更に向上しようとしても一定の限界があると
いう問題があった。

上記事情に鑑み、本発明はアスファルト発泡体を主体と
した複合シートとすることにより、アスファルト発泡体
の特徴である吸音性および遮音性を更に向上することを
目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明による複合体の製造方法は、モールド用型の下型
成形面」−に軟質ポリ塩化ビニル発泡体シートを載置し
た後、ポリオールとアスファルトを相溶させた混合液中
にアミン触媒、錫触媒、発泡剤、有機イソシアネート、
必要に応じて充填材等を添加し攪拌混合した発泡原液を
前記下型内に注入し、１−型を閉じて一体に発泡成形す
ることを特徴とするものである。

本発明に用いるポリ塩化ビニル発泡体シートとしては、
柔軟性に優れたものがよい。このため、ポリ上１！化ビ
ニル樹脂１００重り部に対して可塑剤（ＤＯＰ、　ＤＢ
Ｐ　、ＤＩＤＰ等）を７０重縫部以上使用したもので、
密度も５０ｋｇ／　ｍ　”以下のものが好ましい。

本発明において、前記軟質ポリ塩化ビニル発泡体シート
を下型成形面上に載置する場合、下型成形面が平坦であ
る場合にはそのまま載置しても良好な性形成が得られる
。しかし、成形面に凹凸が多い場合には、型温度を４０
℃〜６０℃程度に加熱した状態で塩化ビニル発泡体シー
トを載置し、シー）・を更に柔軟にして凹凸形状に密着
させるのが望ましい。

本発明においては、発泡終了後に５０℃〜８０℃程度の
温度で５〜１５分程度キュアーさせることが望ましい。

〔作用〕

上記本発明によって、第１図に示すようにアスファルト
発泡体層ｌの表面に軟質ポリ塩化ビニル発泡体シート２
が積層された構造の複合体が得られる。ポリ塩化ビニル
発泡体シート２の気泡、は独立気泡で、遮音性および急
音声に優れている。

従って、この複合体ではアスファルト発泡体層１の特性
以外に、積層されたポリ塩化ビニル発泡体層２による特
性が加わるため、アスファルト発泡体単独では得られな
い更に優れた吸音性および遮音性を得ることができる。

また、表面をポリ塩化ビニル発泡体層で覆われているた
め、表面の仕−Ｌげが美麗である共に、アスファルト発
泡体に特有のベトッキが殆どなくなり、どのような用途
に使用するにしても作業性および使用感が向上する。更
に、ポリ塩化ビニル発泡体層は良好な弾力性を有してい
るから、積層することによってアスファルト発泡体層の
弾力性が損なわれることもない。このような性質は、自
動車のダッシュアウターやダッシュサイレンサー等とし
ての用途に特に適している。

なお、第２図に示すように、モールド型の成形面に凹凸
が存在して一般的にはモールド成形の形状精度が悪くな
るような場合にも、既述のように下型１１を加熱するこ
と発泡体シート２が容易に成形面に密着するから、良好
な形状精度が得られる。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を説明する。

（１）　　　　ポリ　ヒビニル　°　−シートのポリ塩
化ビニルペーストレジン　ｔｏｏ、ｏｏ重量部ジオクチ
ルフタレート（可塑剤）９０００／／アゾシカ−ボンア
ミド（発泡剤）　　２．５　　ｔｔ炭酸カルシウム　　
　　　　　　２０．Ｏｔｔ錫系安定剤　　　　　　　　
　　　２，０　　／／上記原料をケーキミキサーにより
攪拌し、ペースト状とした。このペーストをステンレス
ベルト上に塗布し、　１２０℃×　５分加熱した後、引
き続き２００℃×　３分加熱したところ、密度３８ｋｇ
／　ｍ　３の柔軟な発泡体シートが得られた。

（２）炙九生立１１ モールド用金型を５０℃に加温し、その下型成形面を覆
って上記で得られた軟質ポリ塩化ビニルシートを載置し
た。次いで、下記処方の発泡原液を前記軟質ポリＪ１！
化ビニルシート−にに注入した。

合液（アスファルト分６５％） トリエチレンジアミン　　　　　　０．２５　　ｔｔノ
ルマルエチルモルポリン　　　　Ｑ、４　　ｔｔジブチ
ルチンジラウレ−１−０，２５／／シリコーン油　　　
　　　　　　　０．５　　ｔｔＨ２０２，０／／ トリレンジイソシアネーｔ・２８．０　　／／続いて」
−型を閉型して発泡させ、発泡完了後６０℃にて１０分
間キュアーさせたところ、軟質ポリ塩化ビニル発泡体シ
ートとアスファルト発泡体とが一体に固着した複合体が
得られた。

（１）られた複合体は表面が美麗で且つ形状精度が高く
、また優れた吸音性および遮音性を具備していた。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明によればアスファルト発泡
体の特徴である吸音性および遮音性を更に向上し、且つ
モールド成形の形状精度が高い美麗な複合シートを製造
できる等、顕著な効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明で得られる複合体の積層構造を示す断面
図、第２図は本発明における作用を示す断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. モールド用型の下型成形面上に軟質ポリ塩化ビニル発泡
   体シートを載置した後、ポリオールとアスファルトを相
   溶させた混合液中にアミン触媒、錫触媒、発泡剤、有機
   イソシアネート、必要に応じて充填材等を添加し攪拌混
   合した発泡原液を前記下型内に注入し、上型を閉じて一
   体に発泡成形することを特徴とする複合体の製造方法。