JPS62220742A - 動力伝達用vベルト - Google Patents

動力伝達用vベルト

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JPS62220742A
JPS62220742A JP6460086A JP6460086A JPS62220742A JP S62220742 A JPS62220742 A JP S62220742A JP 6460086 A JP6460086 A JP 6460086A JP 6460086 A JP6460086 A JP 6460086A JP S62220742 A JPS62220742 A JP S62220742A
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JP
Japan
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belt
block
power transmission
connecting pin
chain
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Pending
Application number
JP6460086A
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English (en)
Inventor
Shigeru Okuwaki
茂 奥脇
Susumu Okawa
進 大川
Yasunobu Jiyufuku
寿福 康信
Takehiro Tatara
多々良 雄大
Yasunori Nakawaki
康則 中脇
Takashi Hayashi
孝士 林
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車等の変速機として用いることができる
ベルト式無段変速機の動力伝達用Vベルトに関し、更に
詳しくは、複数枚のリンク片を連結ピンにて順次連結し
て無端状に形成したチェーンと、両側部に入力プーリお
よび出力プーリと摩擦接触するテーバ面を有する複数個
のVブロックとを備えた動力伝達用Vベルトに係るもの
である。
〔従来の技術〕
最近、自動車等の変速機としてベルト式無段変速機が多
数提案されている。
ベルト式無段変速機は、一方の回転軸と他方の回転軸に
■字形断面の周溝(■溝)を有するプーリが設けられて
おり、両プーリ間に動力伝達用Vベルトが掛は渡されて
いる。そして、両プーリの上記■溝の幅が変えられるこ
とにより、一方の回転軸から他方の回転軸に回転動力が
無段階に変速されて伝達されるようになっている。
従来、この種のベルト式無段変速機に使用されるベルト
の一つとして、略中央部に切込みを設けた複数枚のチェ
ーン部材(リンク片)を交互に重ね合わせ、各チェーン
部材の端部を連結ピンによって関節運動可能に連結して
無端状に形成したチェーンと、両側部に入力プーリおよ
び出力プーリに摩擦接触するテーパ面を有する複数個の
ベルト素子(Vブロック)とを備え、チェーン部材の切
込みとベルト素子の角孔とを係合させてチェーンにヘル
ド素子を装着してなる所謂チェーンタイプの動力伝達用
Vベルトが知られている(例えば、実公昭39−391
9号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した構成の動力伝達用■ベルトにお
いては、チェーン部材(リンク片)をベルト素子(■ブ
ロック)の角孔内に斜めにして挿入し、チェーン部材を
直立してその切込みをベルト素子の角孔に保合保持した
後、各チェーン部材の両端部を順次連結ピンにて関節運
動可能に連結することにより、無端状に組み付けて■ベ
ルトを構成している。このため、■ベルトの組付けが極
めて煩雑であり、大量生産に対応することが困難である
また、ベルト素子の角孔の幅に対してチェーン部材の板
厚が組付番ノの点から狭くならざるを得す、しかもベル
ト素子の板厚も厚くできず、ブーりとの接触面積を十分
に取れない。それ故、トルク伝達能力が低い。
しかも、チェーン部材の切込みが直角であるため、切込
み隅部からの疲労破壊で耐久性の確保が困難であるとい
った問題があった。
従って、本発明の目的は、動力伝達用Vベルトにおいて
、大きなトルクを伝達可能とすると共に、その耐久性お
よび組付性の向上を図ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明は、上述の問題点を解決゛するための手段
として、次のような構成を採用したものである。
すなわち、本発明は、上述した動力伝達用■ベルトにお
いて、各リンク片の外周縁および内周縁の少なくとも一
方に滑らかな凹曲面を形成すると共に、この凹曲面と対
応する■ブロックの開口部に板厚方向に滑らかな凸曲面
を形成し、これらリンク片の凹曲面と■ブロックの凸曲
面とを互いに係合させて構成したことを特徴とする。
具体的には、第1図〜第6図、第9図および第10図を
例にとって説明すると、動力伝達用■ペルー−(30)
は、複数枚のリンク片(40・50)が交互に重ね合わ
され、各リンク片(40・50)の端部が連結ピン(6
0)によって関節運動可能に連結して無端状に形成され
たチェーン(35・35)に、両側部に入力プーリおよ
び出力プーリに摩擦接触するテーパ面(71・71)を
有する複数個の■ブロック(70)が装着されて構成さ
れている。
各リンク片(40・50)は、その外周縁および内周縁
の少なくとも一方に滑らかな凹曲面(43・44・53
・54)を備えている。
一方、■ブロック(70)は、チェーン(35・35)
を収容する開口部(72・72)を有しており、その開
口部(72・72)における前記凹曲面(43・44・
53・54)に対応するリンク係合面が板厚方向に滑ら
かな凸曲面(73・74)として形成されている。
そして、これらリンク片の凹曲面(43・44・53・
54)と■ブロックの凸曲面(73・74)とが互いに
係合するように構成されている。
〔作 用〕
上述の手段によれば、予め、複数枚のリンク片(40・
50)を交互に重ね合わせ、その端部を連結ピン(60
)によって関節運動可能に順次連結して無端状のチェー
ン(35・35)を形成する。そして、そのリンク片(
40・50)の凹曲面(43・44・53・54)とV
ブロック(70)の凸曲面(73・74)とが嵌合する
ように、チェーン(35・35)をVブロック(70)
の両側からその開口部(72・72)に嵌装することに
よって■ベル) (30)が組み付けられる。それ故、
組付性が良い。
また、組付性の点からリンク片(40・50)の枚数が
制限されることもなく、■ブロック(7o)のプーリと
の接触面積も大きく取れる。
入力プーリからの回転動力は、その■溝中にて摩擦接触
している■ブロック(70)に伝わる。そして、■ブロ
ックの凸曲面(73・74)と係合しているリンク片(
40・50)の凹曲面(43・44・53・54)を介
してチェーン(35・35)に引張力を発生させる。以
下、ゴムベルトと同じ理論で回転動力は出力プーリヘ伝
えられる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
先ず、第24図は本発明の動力伝達用Vベルトが適用さ
れる無段変速機を用いた自動車の駆動系の一例を示す模
式図である。
この第24図について説明すれば、エンジン等の駆動/
fIAIにはクラッチ2が連結されており、このクラッ
チ2の軸(無段変速機の入力軸)3には大力プーリ (
駆動プーリ)10が連結されている。
入力軸3と平行に配置された軸(無段変速機の出力軸)
4には大力プーリ10と対向する化カブ−U 20が配
設されている。そして、入カブ−IJ 10と出力プー
リ20との間に動力伝達用■ベルト(以下、■ベルトと
称する)30が掛は渡され、入力プーリ10から出力プ
ーリ20へ回転動力が伝達されるようになっている。
入力プーリ10は、第25図に示す如く人力軸3に一体
的に設けられた固定プーリ11と、この固定プーリ11
に対向して入力軸3上に軸線方向へ摺動可能に嵌合され
た可動プーリ12とからなっている。そして、互いに対
向する端面には円錐面が形成されており、両日錐面間に
■字形断面の周溝(V溝)13を形成している。更に、
入力軸3には入力側ピストン14が圧入され、図示しな
いロックナツトの締付力(軸力)にて軸方向に固定され
ており、このピストン】4の外周面が可動プーリ12の
内周面とOリング15を介して液密に嵌合している。こ
うして、入力軸3、可動プーリエ2およびピストン14
によって油圧室1Gが形成され、この油圧室16は入力
軸3に形成した油通路17によって外部の油圧源に接続
されている。
一方、出力プーリ20も入カブ−IJ10の場合と同様
に固定ブーIJ、21および可動プーリ22とからなり
、両ブーIJ21および22の対向面には円錐面が形成
され、■溝23を形成している。また、出力軸4には出
力側ピストン24が同様に軸方向に固定されており、ピ
ストン24の外周面が可動プーリ22の内周面とOリン
グ25を介して液密に嵌合している。そして、出力軸4
、可動ブー U 22およびピストン24によって油圧
室26が形成され、出力軸4に形成した油通路27によ
って外部の油圧源に接続されている。
そして、入力プーリ10の油圧室16内の作動油量が調
整されることによって入力プーリ10のV溝13の幅が
変更されると、これに追従して化カブ−IJ20の可動
プーリ22が軸線方向へ摺動させられて油圧室26内の
作動油量が増減され、出力プーリ20のV溝23に適合
した幅に変わることとなる。すなわち、入力プーリ10
側の油圧室17内の作動油量が制御されることによって
、入カブ−IJ10と化カブ−IJ20との回転速度の
比、つまり変速比が変更される。なお、■ベルト30の
張力は出力プーリ20の油圧室26内の油圧が制御され
ることによって最適値に保たれるようになっている。
このように、第24図に示す無段変速機は、■ベルト3
0が掛は渡された入力プーリ10と出力プーリ20との
組み合わせにより構成されるものであり、駆動源1から
の回転動力はクラッチ2および入力軸3を介して無段変
速機に伝えられ、無段変速機により変速されて出力軸4
に取り出される。取り出された回転動力は、歯車対5か
ら差動装置6に伝達され、差動装置6から車軸7を経て
更に車輪8に伝達され、車両を駆動する。
次に、第1図〜第10図に示す本発明の第1実施例に係
る動力伝達用■ベルトについて説明する。
■ベルト30は、これらの図に示されているように、複
数枚のリンク片40・50および連結ビン60とからな
るチェーン35と、両側部に■ブーIJI0・20と摩
擦接触するテーパ面71・71を有する複数個のVブロ
ック70とを備えている。
リンク片40(50)は、第4図に示す如くその両端部
に連結ピン取付孔41および42(51および52)が
形成されている。そして、両連結ピン取付孔41・42
(51・52)間の外周縁および内周縁(図において上
縁および下縁)には、後述する■ブロックを嵌装し得る
滑らかな凹曲面43および44(53および54)が形
成されている。
そして、上記形状をなす複数枚のリンク片40および5
0をその板厚方向に交互に重ね合わせ、これら各リンク
片の連結ピン取付孔41と52および42と51に、連
結ピンとしてのローラピン60を通して互いに関節運動
可能に順次連結して無端状に形成し、第5図および第6
図に示すチェーン35を2本形成する。各リンク片40
および50は、ローラピン60に対してその軸線方向に
位置決めされていることが好ましい。例えば、第7図に
示す如くローラピン60の両端部をカシメることにより
膨出部61を形成したり、第8図に示す如くローラピン
60の両端部に形成した環状i1$62に取り付けたE
リング63により位置決めを行う。
一方、■ブロック70は、第9図に示す如く両側部に前
記入力プーリのV溝13および出力プーリのV溝部3に
摩擦接触するテーバ面71・71を有し、前記2本のチ
ェーン35・35を収容する開口部として両側部に溝部
72・72を有しており、その正面形状におい゛て左右
対称に形成されている。更に、溝部72・72における
前記凹曲面43・44(53・54)に対応するリンク
係合面は、第10図に示す如く板厚方向に滑らかな凸曲
面73および74として形成されている。
そして、■ブロックの溝部72・72内に側方から2本
のチェーン35・35を嵌装し、これらリンク片の凹曲
面43・44(53・54)と■ブロックの凸曲面73
・74とを互いに係合させることにより、■ベルト30
を構成している。
また、■ブロック70の板厚tは、第1図に示すように
、前記チェーン35のピッチpと略同一寸法に設定され
ている。更に、■ブロック70のベルト進行方向前面お
よび後面は、前記チェーン35のピッチラインP−Pと
略同一線上に折れ線75を有し、その折れ線75よりも
外周側(第10図にて上方)が平行な平面76および7
7とされ、その折れ線75よりも内周側(第10図にて
下方)が先端程板厚が薄くなるテーバ面78および79
に形成されている。
また、第3図において、前記■ブロックの溝部72の幅
W2は、前記チェーン35の幅W、(詳細にはローラピ
ン60の長さ)よりも大きく設定されており、かつ両者
の差(W2  W+)は無段変速機にて発生する入力プ
ーリ10と出力プーリ20間の最大芯ずれ量δ(第26
図参照)よりも大きく設定されている。すなわち、W、
−W、>δの関係とされる。
上記構成からなる動力伝達用■ベルトは、次のようにし
て組み付けることができる。
先ず、予め複数枚のリンク片40および50を交互に重
ね合わせ、各々の両端部に形成した連結ピン取付孔41
と52および42と51とにローラピン60を挿入し、
互いに関節運動可能に順次  b 連結して無端状のチェーン35を2本構成する。
次に、各リンク片40の凹曲面43および44と■ブロ
ック70の凸曲面73および74、各リンク片50の凹
曲面53および54とVブロック70の凸曲面73およ
び74とが嵌合するように、2本のチェーン35を■ブ
ロック70の両側からその溝部72に嵌装する。
こうして、■ブロック70が2本のチェーン35・35
によって支持されて■ベルト30が組み付けられる。こ
のように■ベルト30は極めて容易に組み付けることが
できる。
上記のように構成された動力伝達用■ベルト30におい
ては、入力プーリ10および出力プーリ20の背面に作
用する油圧推力によるプーリからの挟圧力はVブロック
70にて受は持たれる。
この状態で入カブ−IJ10からの回転動力は、その■
溝13中にて摩擦接触している■ブロック70に伝わる
。そして、■ブロックの凸曲面73・74と係合してい
るリンク片の凹曲面43・44および53・54を介し
て後方の■ブロック70に順次伝達され、チェーン35
・35に引張力を発生させる。以下、ゴムベルトと同じ
理論で回転動力は出力プーリ20へ伝えられる。従って
、リンク片40および50とVブロック70間で摺動が
ないため、エネルギー損失が少なく伝達効率が良好であ
る。また、組付性の点から各リンク片40および50の
板厚や枚数が大きく制約されることがなく、大きなトル
クを伝達可能である。
また、前述したように、■ブロック70の板厚tをチェ
ーン35のピッチpと略同−とし、かつチェーン35の
ピッチラインP−Pと略同−の所に折れ線75を有し、
その折れ線75よりも外周側を平行な平面76および7
7とすると共にその折れ線75よりも内周側をテーパ面
78および79としたので、Vベルト30は一方向にし
か屈曲しない。このため、特にVベルト30のたるみ側
において発生するVブロック70の上下方向の踊りを抑
制することができ、振動騒音の点で有利である。更に、
■ブロック70におけるプーリV溝13・23との摩擦
接触面積が大きく取れるので、耐久性が向上する。
更に、自動車等の変速範囲が極めて広いベルト式無段変
速機においては、使用時に第26図に示す如く回転軸周
りの入カブ−IJ10のV溝中心平面Aと、出力プーリ
20のV溝中心平面Bとがδだけ軸方向にずれる、通称
芯ずれが発生する。この芯ずれが発生すると、■ベルト
幅方向が捩れた状態で入力プーリ10および出力プーリ
20に噛み込むこととなり、Vベルト30の耐久性を悪
化させる。特に、チェーンタイプのVベルト30にあっ
ては、各リンク片の剛性が高く、しかも振動騒音の点か
らVブロックとチェーン間のベルト幅方向の移動量が極
めて小さく規制されているため、両ブーIJ10・20
間で発生する芯ずれを吸収することができない。それ故
、第26図に示す如く各リンク片がVブロックに対して
捩れた状態となり、各リンク片が摩耗したり、場合によ
っては破損に至る虞があった。
しかしながら、本実施例によれば、入出カブ−+J 1
0・20間で芯ずれが発生した場合においても、■ブロ
ック70がチェーン35に対してその横方向(幅方向)
に移動可能であるため、上記芯ずれを無理なく吸収する
ことができる。この結果、チェーン35は常に直線状態
が維持され、異常な応力がチェーン35にかかることが
なくチェーン35の疲労耐久性が大幅に向上する。
第11図および第12図は、本発明の第2実施例に係る
動力伝達用Vベルトおよびロッカーピンを示すものであ
る。
なお、第11図において前記第1図に対応する部分は、
第1図と同一符号を用いてその詳細な説明を省略する。
この実施例は、前記した第1実施例において各リンク片
40および5oを互いに関節運動可能に連結する連結ピ
ンとして、前記ローラピン6oに代えて耐摩耗性に優れ
たロッカーピン65を使用したものである。
すなわち、各リンク片40および5oに形成した連結ピ
ン取付孔は、真円ではなく円弧状の回り止め突起41a
・42a・51a・52aを備えた形状とされている(
但し、図面においてはリンク片40のみを示している)
。一方、ロッカーピン65は、第12図に示す如く断面
湾曲形状をなしており、その内周に前記各リンク片の回
り止め突起41a・42a・51a・52aと係合する
回り止め窪み65aと、外周に円筒面の一部をなす転勤
面65bと、前記各リンク片の連結ピン取付孔41・4
2・51・52の内周面と係合する固定面65cとを有
する。そして、各リンク片の連結ピン取付孔41・42
・51・52内に、一対のロッカーピン65を背中合わ
せにして互いに転勤面65b同士が接触するように挿入
することにより構成されている。
この実施例によれば、Vベルト30の振動騒音を低減す
ることができると共に、Vベルト30の伸びを抑えるこ
とができ、延いてはVベルト30の寿命向上に繋がる。
第13図〜第16図は、本発明の第3実施例に係る動力
伝達用Vベルトを示すものである。
なお、第13図〜第16図において前記第1図〜第3図
に対応する部分は、第1図〜第3図と同一の符号にて示
されている。
この実施例は、左右2分割された略コの字形のブロック
片80Aおよび80Bを固定手段にて一体化してVブロ
ック80を構成したものである。
すなわち、ブロック片80Aおよび80Bは、第15図
および第16図に示す如く一側面に前記入出力プーリの
■溝13および23と摩擦接触するテーパ面81と、外
周縁部(上縁部)91と、内周縁部(下縁部)92とを
有する略コの字形を呈している。外周縁部91および内
周縁部92には、一対のブロック片80Aおよび80B
を結合する結合ピン93および94が圧入されるピン穴
95および96が形成されいる。
一体化された両ブロック片91および92によって、前
記チェーン35を嵌装する開口部としての角孔82が中
央部に形成される。この角孔82における前記リンク片
の凹曲面43・44・53・54に対応するリング係合
面は、板厚方向に滑らかな凸曲面83および84が形成
されている。
そして、前記実施例と同様に形成された1本のチェーン
35の両側からブロック片80Aおよび80Bを同様に
各リンク片の凹曲面43・44・53・54と■ブロッ
クの凸曲面83・84とを嵌合するように嵌装し、結合
ピン93および94を用いて結合することによってVベ
ルト30を構成する。なお、一対のブロック片BOAお
よび80Bの結合手段としては、結合ピン93および9
4に限定されるものではなく、例えばボルト・ナツト、
ビス、リベット、接着剤等が考えられる。
また、ブロック片80Aおよび80Bの板厚tは、第1
3図に示す如く前記チェーン35のピッチpと略同−と
し、かつ前記チェーン35のピッチラインP−Pと略同
−の所に折れ線85を有し、それよりも外周側が平行平
面86および87、内周側がテーパ面88および89に
形成されている。
更に、第14図において、前記一対のブロック片80A
および80Bを結合させた状態における角孔82の幅W
、は、前記チェーン35の幅W3(詳細にはローラピン
60の長さ)よりも大きく設定されており、かつ両者の
差(W4  W3)は無段変速機にて発生する入カブ−
IJ 10と出力プーリ20との最大芯ずれ量δよりも
大きく設定されている。つまり、W4−W、>δの関係
とされる。
この実施例においても、前記実施例と同様の作用効果が
得られるものである。
第17図および第18図は、本発明の第4実施例に係る
動力伝達用Vベルトおよびロッカーピンを示すものであ
る。
なお、第17図において前記第13図に対応する部分は
、第13図と同一符号を用いてその詳細な説明を省略す
る。
この実施例は、前記した第3実施例において各リンク片
40および50を互いに関節運動可能に連結する連結ピ
ンとして、前記ローラピン60に代えて耐摩耗性に優れ
た第18図に示すロッカービン65を使用したものであ
る。なお、ロッカービン65の形状は前記第12図と同
様である。
この実施例においても、前記実施例と同様の作用効果が
得られるものである。
第19図および第20図は、本発明の第5実施例に係る
動力伝達用Vベルトを示している。
この実施例は、Vベルト30が入力プーリ10および出
カブ−IJ 20に噛み込まれた状態においては、■ブ
ロック70 (又は80)とその前後のVブロック70
(80)に嵌装されたリンク片40および50とが干渉
しないように構成したものである。
すなわち、第20図に示すように、各リンク片40(5
0)における両端縁部45および46(55および56
)は、前記■ブロックの凸曲面73および?4(83お
よび84)と係合しない両端部の外形が連結ピン取付孔
41および42(51および52)の中心点Oを中心と
した半径R1の円弧で形成され、前記Vブロックの凸曲
面73および74(83および84)と係合する両端部
の外形が同一点Oを中心とした前記半径RIよりも大き
い半径R2の円弧(つまりR1<R2)で形成されてい
る。
それ故、プーリ噛み込み時において、第19図に示す如
く■ブロック70(80)とその前後の■ブロックに嵌
装されたリンク片40および50との間には、隙間C1
と02とが存在する。
従って、この実施例においては、■ベルト30のプーリ
掛かり径を小さくすることができ、広範囲の変速比を得
ることが可能である。
第21図〜第23図は、上記隙間いと02を得るための
リンク片の変形例を示すものである。
第21図に示したリンク片40(50)は、両端部45
および46(55および56)の外形を、連結ピン取付
孔41および42(51および52)の中心点Oから他
方の連結ピン取付孔方向に所定量d1だけオフセットし
た点01を中心とした半径R8の円弧で形成されている
第22図に示したリンク片40(50)の両端部45お
よび46(55および56)の外形は、前記■ブロック
の凸曲面73および74(83および84)と係合しな
い両端部の外形が連結ピン取付孔41および42(51
および52)の中心点Oから他方の連結ピン取付孔方向
に所定it dtだけオフセットした点02を中心とし
た半径R4の円弧で形成され、前記■ブロックの凸曲面
73および74(83および84)と係合する両端部の
外形が連結ピン取付孔41および4.2(51および5
2)の中心点0を中心とした半径R3の円弧で形成され
ている。
そして、各々の寸法がR42≦Rs+dz”の関係を満
足するように設定されている。
第23図に示したリンク片40(50)の両端部45お
よび46(55および56)の外形は、前記■ブロック
の凸曲面73および74(83および84)と係合しな
い両端部の外形が連結ピン取付孔41および42(51
および52)の中心点Oを中心とした半径R6の円弧で
形成され、前記Vブロックの凸曲面73および74(8
3および84)と係合する両端部の外形が連結ピン取付
孔41および42(51および52)の中心点Oから他
方の連結ピン取付孔方向に所定量d3だけオフセットし
た点03を中心とした半径R7の円弧で形成されている
そして、各々の寸法がR?”≧R6+d、”の関係を満
足するように設定されている。
以上、本発明を特定の実施例について説明したが、本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載の範囲で種々の実施態様が包含されるもの
であり、例えば、リンク片、連結ピン、■ブロックの各
構成部品の変形が可能である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、従来の動力伝達用Vベル
トに比べ大きなトルクを伝達可能である。
また、動力伝達用■ベルトの耐久性および組付性の向上
を図ることができる。
更に、リンク片と■ブロック間で摺動がないため、エネ
ルギー損失が少なく伝達効率が良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は本発明の第1実施例に係る動力伝達
用Vベルトを示すものであり、第1図は動力伝達用■ベ
ルトの側面図、第2図は第1図のn−n線に沿った断面
図、第3図は第1図のm−m線に沿った断面図、第4図
は一個のリンク片の側面図、 第5図はチェーンの平面図、 第6図はチェーンの側面図、 第7図はリンク片と連結ピンとの位置決め構造の一例を
示す拡大断面図、 第8図はリンク片と連結ピンとの位置決め構造の変形例
を示す拡大断面図、 第9図はVブロックの正面図、 第10図はVブロックの側面図、 第11図は本発明の第2実施例に係る動力伝達用Vベル
トの側面図、 第12図は第11図に用いられるロッカーピンの拡大斜
視図、 第13図〜第16図は本発明の第3実施例に係る動力伝
達用Vベルトを示すものであり、第13図は動力伝達用
Vベルトの側面図、第14図は第12図のXIV−XI
V線に沿った断面図、 第15図は略コの字形のブロック片の正面図、第16図
は略コの字形のブロック片の側面図、第17図は本発明
の第4実施例に係る動力伝達用Vベルトの側面図、 第18図は第17図に用いられるロッカーピンの拡大斜
視図、 第19図および第20図は本発明の第5実施例に係る動
力伝達用Vベルトを示すものであり、第19図はプーリ
噛み込み状態を示す動力伝達用Vベルトの側面図、 第20図は一個のリンク片の拡大側面図、第21図〜第
23図はリンク片の変形例を拡大して示す側面図、 第24図は本発明の動力伝達用Vベルトが適用される無
段変速機を備えた自動車の駆動系の一例を示す模式図、 第25図は本発明の動力伝達用Vベルトが適用される無
段変速機の一例を示す要部縦断面図、第26図は従来の
動力伝達用Vベルトを用いた無段変速機において両プー
リ間で芯ずれが発生した状態を示す概略外観図である。 符号の説明 10−・−・−人力プーリ 20・・−−−−−・出力プーリ 30・・・・・・・・動力伝達用Vベルト35−−−−
−−−−チェーン 40・50−−−−−−−リンク片 41・42・51・52−−−−−−一連結ピン取付孔
43・44・53・54・・・−・・・凹曲面6(1−
−−−・−ローラビン(連結ビン)61−−−−−−一
膨出部 63−−−−−−− Eリング 65・−・−ロッカービン(連結ピン)70・80・−
・・−Vブロック 80A・80 B−−−−−−−ブロック片、 71・
81−−−−−−−テーパ面72−−−−−−一溝部(
開口部) 82−−−−−−一角孔(開口部) 73・74・83・84−・・−凸曲面75・85・−
・・・−折れ線 76・77・86・87−−−−−−−平行平面78・
79・88・89−・−−−−−テーパ面93・94−
・−・−結合ピン P −P−−−−−−−チェーンのピッチラインp−−
−−−−−チェーンのピッチ t −−−−−−−yブロックの板厚 W、−チェーンの幅 W2 ’−−−’Vブロック溝部の幅 W3−チェーンの幅 W4−vブロック角孔の幅

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、複数枚のリンク片を交互に重ね合わせ、各リン
    ク片の端部を連結ピンによって関節運動可能に連結して
    無端状に形成したチェーンに、両側部に入力プーリおよ
    び出力プーリと摩擦接触するテーパ面を有する複数個の
    Vブロックを装着してなる動力伝達用Vベルトにおいて
    、 前記各リンク片はその外周縁および内周縁の少なくとも
    一方に滑らかな凹曲面を備えており、前記Vブロックは
    前記チェーンを収容する開口部を有しており、その開口
    部における前記凹曲面に対応するリンク係合面が板厚方
    向に滑らかな凸曲面として形成され、これらリンク片の
    凹曲面とVブロックの凸曲面とが互いに係合するように
    構成されていることを特徴とする動力伝達用Vベルト。
  2. (2)、前記Vブロックは、単一部材から構成されてお
    り、その開口部が両側部に形成された左右対称の溝部で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の動力
    伝達用Vベルト。
  3. (3)、前記Vブロックは、左右2分割された略コの字
    形のブロック片が結合手段にて一体化されて構成されて
    おり、その開口部が角孔であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の動力伝達用Vベルト。
  4. (4)、前記Vブロックの板厚は、前記チェーンのピッ
    チと略同一寸法に設定されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の動力伝達用Vベルト。
  5. (5)、前記Vブロックのベルト進行方向前後面は、前
    記チェーンのピッチラインと略同一線上に折れ線を有し
    、その折れ線よりも外周側が平行な平面とされ、その折
    れ線よりも内周側が先端程板厚が薄くなるテーパ面に形
    成されていることを特徴とする特許請求の範囲第4項記
    載の動力伝達用Vベルト。
  6. (6)、前記Vブロックにおける溝部の幅は、前記チェ
    ーンの幅よりも大きく、かつ両者の差が前記入出力プー
    リの最大芯ずれ量よりも大きく設定されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項記載の動力伝達用Vベル
    ト。
  7. (7)、前記一対の略コの字形ブロック片にて形成され
    た角孔の幅は、前記チェーンの幅よりも大きく、かつ両
    者の差が前記入出力プーリの最大芯ずれ量よりも大きく
    設定されていることを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載の動力伝達用Vベルト。
  8. (8)、前記プーリ噛み込み時において、前記Vブロッ
    クとその前後のVブロックに嵌装されたリンク片とが干
    渉しないように構成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の動力伝達用Vベルト。
  9. (9)、前記各リンク片は、前記Vブロックの凸曲面と
    係合しない両端部の外形が連結ピン取付孔の中心点を中
    心とした半径R_1の円弧で形成され、前記Vブロック
    における凸曲面と係合する両端部の外形が同一点を中心
    とした前記半径R_1よりも大きい半径R_2の円弧で
    形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第8項
    記載の動力伝達用Vベルト。
  10. (10)、前記各リンク片は、両端部の外形が連結ピン
    取付孔の中心点から他方の連結ピン取付孔の方向に所定
    量d_1だけオフセットした点を中心とした半径R_3
    の円弧で形成されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第8項記載の動力伝達用Vベルト。
  11. (11)、前記各リンク片は、前記Vブロックの凸曲面
    と係合しない両端部の外形が連結ピン取付孔の中心点か
    ら他方の連結ピン取付孔の方向に所定量d_2だけオフ
    セットした点を中心とした半径R_4の円弧で形成され
    、前記Vブロックにおける凸曲面と係合する両端部の外
    形が連結ピン取付孔の中心点を中心とした半径R_5の
    円弧で形成されており、各々の寸法がR_4^2≦R_
    5+d_2^2の関係を満足するように設定されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の動力伝達
    用Vベルト。
  12. (12)、前記各リンク片は、前記Vブロックの凸曲面
    と係合しない両端部の外形が連結ピン取付孔の中心点を
    中心とした半径R_6の円弧で形成され、前記Vブロッ
    クにおける凸曲面と係合する両端部の外形が連結ピン取
    付孔の中心点から他方の連結ピン取付孔の方向に所定量
    d_3だけオフセットした点を中心とした半径R_7の
    円弧で形成されており、各々の寸法がR_7^2≧R_
    6+d_3^2の関係を満足するように設定されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の動力伝達
    用Vベルト。
  13. (13)、前記各リンク片は、連結ピンに対してその軸
    線方向に位置決めされていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の動力伝達用Vベルト。
  14. (14)、前記連結ピンは、ローラピンであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の動力伝達用Vベル
    ト。
  15. (15)、前記連結ピンは、ロッカーピンであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の動力伝達用Vベ
    ルト。
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