JPS62215384A - 生物医学材料 - Google Patents

生物医学材料

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JPS62215384A
JPS62215384A JP5796486A JP5796486A JPS62215384A JP S62215384 A JPS62215384 A JP S62215384A JP 5796486 A JP5796486 A JP 5796486A JP 5796486 A JP5796486 A JP 5796486A JP S62215384 A JPS62215384 A JP S62215384A
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JP
Japan
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film
polymeric material
polymer material
polymer
parts
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Pending
Application number
JP5796486A
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English (en)
Inventor
Kazunori Kanda
和典 神田
Yoshikazu Yamamoto
山本 好和
Teruaki Kuwajima
桑島 輝昭
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 光ユ互分肛 本発明は、新規な生物医学材料、特に細胞吸着材として
有用な生物医学材料に関する。
″ ゛ び号 。
近年、生物機能や品種改良を目的とした遺伝子操作や細
胞融合、細胞大量培養の技術が注目されている。しかし
これらの成功例は少ない。それは、個々の技術が多くの
問題点を抱えていることによる。動植物細胞の大量培養
では、動植物細胞の増殖が微生物細胞、特に細菌に比べ
非常に遅いことが、また環境等の変化に弱いことが現在
の課題として取り上げられている。また、遺伝子操作や
細胞融合等の技術を利用して得た細胞を大量に分離する
必要もある。
細胞や、細胞から細胞壁を除いたブラストは、単離した
状態において環境の変化(例えば温度。
pH,浸透圧等)に弱いが、他の物体に吸着された状態
では著しく安定化される性質を持っている。
従って吸着された状態で培養、融合、分離、精製等の処
理を行えば処理が著しくし易くなる。しかしながら、吸
着された状態で細胞の処理を可能とする適当な吸着材は
これまで知られていない。
高分子材料のバイオマテリアルとしての応用において、
高分子材料の表面を官能基の種類によって、静電的相互
作用によって、あるいは親水性疎水性によって特徴づけ
て生物細胞、生物組織、器官との相互作用を解決しよう
とされてきた。また最近では表面の微小不均一構造に注
目しドメインサイズとドメイン構造から相互作用が論じ
られるようになっている。
一般にバイオマテリアルと生物体の相互作用においては
、可逆的な吸着のステージとさらに進んだ接触活性を伴
う能動的粘着のステージに別けて考えることができる。
吸着のステージでは、バイオマテリアルと生物体は可逆
的に吸脱着を繰り返すことができるのに比べ、粘着のス
テージまで進んでしまうと、生物体が接触により活性化
されて接触点で構造変化や生物体の組織の破壊によりバ
イオマテリアル表面に生物体が粘着してしまい、もはや
可逆的な吸脱着をしなくなると考えられている。
ミクロドメイン構造を有するバイオマテリアル表面は生
物体との良好な親和性を有しているが、これは生物体の
表面自体が、ミクロに親水性部と疎水性部のような不均
一な構造を有しており、そのミクロな不均一表面が、バ
イオマテリアル表面のミクロドメイン構造に接触活性を
示さないことによると考えられている。
均一な組成、構造を有するバイオマテリアルは多く提供
されてきているが、不均一な組成構造を有するバイオマ
テリアルについてはその実施された例は比較的少ない。
今までの実施例では、バイオマテリアルにミクロドメイ
ン構造を与える方法としては、親水性部や疎水性部をブ
ロックとしてブロック共重合させて生ずる表面を利用す
る方法や、バイオマテリアル表面に必要機能をグラフト
重合させる方法などがある。
本発明は従来のブロック共重合法とは異なり、樹脂溶液
とそれに溶解しない微小樹脂粒子とからミクロドメイン
構造を有するバイオマテリアルの合成を可能にしている
提次方法 本発明は、第1の高分子材料からなる連続相と、第1の
高分子材料とは異なる第2の高分子材料よりなる非連続
相とによって構成された高分子膜であって、前記高分子
膜は第1の高分子材料の溶液中該溶液に熔解しない第2
の高分子材料の微小樹脂粒子の懸濁液から造膜すること
によって形成され、かつ膜の表面がドメイン構造を有し
ていることを特徴とする生物医学材料を提供する。
好ましくは前記第2の高分子材料の微小樹脂粒子は0.
O1〜20μの粒径を有し、エチレン性不飽和モノマー
混合物を共重合することによってつくられる。
前記高分子膜は、単独膜として、または試験管、ビーカ
ー、シャーレ、ビーズ等の形のセラミック、ガラス、プ
ラスチック、金属その他の材料からなる基質上に形成さ
れた被覆として形成することができる。
本発明の生物医学材料は、表面にドメイン構造を有する
ため、生物体を可逆的に吸脱着することができ、例えば
細胞吸着材として細胞の培養、融合、分離、精製その他
の処理に有用である。
また、第1および第2の高分子材料の組合せの選択、第
2の高分子材料の微小樹脂粒子の熔解パラメータ(SP
)、重合度、粒子構造、粒子表面、粒径およびその分布
、添加量などを変えることにより、広い範囲でドメイン
サイズを制御することができる。
韮星星1論 本発明における生物医学材料は、生体および生体から単
離した材料、例えば生物細胞、生物組織、細胞か粒、酵
素、生理活性物質と接触する物質を意味し、中でも細胞
と接触する材料が本発明を通用する上で特に望ましい。
細胞との接触の程度により、生物医学材料は細胞培養材
料、細胞吸着材料、細胞分離材料等に分類できる。
細胞は、微生物細胞、動物細胞、植物細胞のいずれでも
、またこれら細胞の雑種細胞でもよい。
また、これらの細胞の細胞壁を除去したプロトプラスト
も含まれる。プロトプラストには、2(11以上のプロ
トプラストが融合してできた融合プロトプラストやプロ
トプラストに遺伝子物質等を注入してできた改質プロト
プラストが含まれる。
本発明の生物医学材料は、第1の高分子材料の溶液中へ
該溶液に溶解しない第2の高分子材料の微小樹脂粒子を
懸濁した懸濁液を造膜して製造される。
第1の高分子材料としては、アクリル樹脂、アルキッド
樹脂、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、エ
ポキシ樹脂、ポリジエン、ポリアミド、ビニル樹脂、ま
たはそれらの変性樹脂等を例示し得る。その溶液は水系
、溶剤系または無溶剤系とすることができる。
また第1の高分子材料の溶液は架橋剤を含むことができ
、常乾、熱または紫外線などの高エネルギー線の照射に
よって硬化し得るタイプのものとすることができる。
第2の高分子材料は第1の高分子材料とは異なる材料か
ら選択され、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹
脂、ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、またはそれらの変性
樹脂などから選択することができる。第2の高分子材料
は、本発明の生物医学材料においてその表面が第1の高
分子材料の表面に比較して異なる水との接触角を持つよ
うに選択される。一般に第2の高分子材料の前記接触角
の方が第1の高分子材料の接触角よりも小さい方が好ま
しい。
第2の高分子材料の微小樹脂粒子は公知の任意の方法で
つくることができる。その粒径は0.01〜20μの範
囲であることが好ましい。しかしながらこの微小樹脂粒
子は、エチレン性不飽和結合を有する単量体を乳化重合
、沈澱重合、懸濁重合、塊状重合などの方法によって共
重合することにより製造することが好ましい。その理由
は後で記載するドメイン構造の形成およびドメインサイ
ズの制御が容易な微小樹脂粒子を得ることができるから
である。
エチレン性不飽和単量体としては、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ
)アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸または
メタクリル酸のアルキルエステルや、これと共重合し得
るエチレン性不飽和結合を有する他の単量体、例えばス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブ
チルスチレン、エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルなどが
ある。これら単量体は二種類以上用いてもよい。
前記エチレン性不飽和単量体は、樹脂粒子を内部架橋す
るために、その成分の一部として架橋性共重合単量体を
含んでいてもよい。
任意の成分である架橋性共重合単量体は、分子内に2個
以上のラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を揺す
る単量体および/または相互に反応し得る基をそれぞれ
担持する2種のエチレン性不飽和基含有単量体を含む。
分子内に2個以上のラジカル重合可能なエチレン性不飽
和基を有する単量体としては、多価アルコールの重合性
不飽和モノカルボン酸エステル、多塩基酸の重合性不飽
和アルコールエステル、および2個以上のビニル基で1
換された芳香族化合物などがあり、それらの例としては
以下のような化合物がある。
エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタク
リレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート
、1.3−ブチレングリコールジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチー−ル
プロパントリメタクリレート、1,4−ブタンジオール
ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート、ペンタ
エリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレート、ペンクエリスリトールテトラアクリ
レート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペン
タエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラメタクリレート、グリセロールジメタクリ
レート、グリセロールジアクリレート、グリセロールア
リロキシジメタクリレート、1.1.1− トリスヒド
ロキシメチルエタンジアクリレート、1,1.1−)リ
スヒドロキシメチルエタントリアクリレート、1.1.
1−トリスヒドロキシメチルエタンジメタクリレート、
1.1.1− )リスヒドロキシメチルエタントリメタ
クリレ−)、1.1.1−)リスヒドロキシメチルプロ
パンジアクリレート、1,1.1−1−リスヒドロキシ
メチルプロパントリアクリレート、1,1.1−1−リ
スヒドロキシメチルプロパンジメタクリレート、1.1
.1−)リスヒドロキシメチルプロパントリメタクリレ
ート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌ
レート、トリアリルトリメリテート、ジアリルテレフタ
レート、ジアリルフタレートおよびジビニルベンゼン。
微小樹脂粒子の粒径は使用する重合法によって制御する
ことができ、例えば平均粒子径が0.01〜2μまでは
乳化重合法、0.2〜10μまでは沈12M合法、5〜
20μは恕濁重合法が適している。
懸濁液中の第2の高分子材料の微小樹脂粒子の添加量は
、造膜後第2の高分子材料が非連続相となった前記ドメ
イン構造を形成するような量であればよく、一般に微小
樹脂粒子と第1の高分子材料の溶液中の不揮発分含量と
の比率が1=99ないし85:15の範囲にあることが
好ましい。
本発明においては、バインダー樹脂(第1の高分子材料
)と微小樹脂粒子(第2の高分子材料)との組合せによ
りドメインサイズは比較的自由に設計できる。
バインダーと粒子の体積分率、重合度、相互作用パラメ
ーターχ、Tg+ Tcおよび拡散係数等がその制御要
因となると一般に考えられているが定量的な解明につい
ては十分になされていない。
本発明においては特にバインダー樹脂と微小樹脂粒子の
組合せによってそれらの溶解性パラメータの差、重合度
の違い、粒子構造、粒子表面、官能基の分布状態、粒子
径等を利用している。たとえば熔解性パラメーターにつ
いてはバインダーと微小樹脂粒子の差が0.3以上、好
ましくは0.5以上あれば十分ドメインサイズを制御す
ることができる。重合度については微小樹脂粒子の重合
度を低くたとえばs、ooo以下にするといった方法が
有効である。
粒子構造や粒子表面についてもモノマーを自由に選択す
ることによりコア/シェル構造や表面ジータ−電位の制
御によってドメインサイズの制御は可能となる。ドメイ
ンサイズの大きさとその効果については必ずしも明らか
ではなく、1μから数十μのサイズを有している場合、
有効なバイオマテリアルとしての性能を有する場合が多
い。
第1の高分子材料と第2の高分子材料とは互いに半相溶
系または非相溶系であることが望ましい。
半相溶系では両者が無定形ポリマーである場合、又は一
方が結晶性ポリマーで他方が無定形ポリマーである場合
にそれぞれ核生成とその成長、スピノーダル分解、また
球晶の成長等によってドメイン構造の形成が可能になる
。非相溶系では強制混合や分散によりドメイン構造の形
成が可能になる。
ドメインサイズは光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡(SE
M)、X線小角散乱法等によって容易に測定することが
できる。SEMによる観察は最も通した方法であり、表
面ばかりでなく断面を観察することによってより立体的
にドメイン構造を観察することができる。
造膜は単独膜の場合は流延法などの公知の技術により、
基質に被覆した膜の場合は公知の技術により被覆し、乾
式もしくは湿式によるフィルムの凝固、常乾、熱硬化、
高エネルギー線照射などにより硬化膜を得ることができ
る。基質としては、ビーカー、フラスコ、シャーレなど
の細胞培養器具、ビーズなどのミクロキャリヤー、シリ
カゲル等のクロマト用担体などがあげられる。基質の材
質は金属、ガラス、セラミック、プラスチックなどが挙
げられるが、滅菌温度に耐えられる材質であることが望
ましい。
本発明の生物医学材料を使用して細胞の培養を行うには
、通常の細胞培養で用いる媒地または媒体、例えば振と
う培養法や攪拌培養法等で用いる液体培地や、寒天等を
含む固体培地に単独膜を分散させて行うことができる。
また培養器具の表面を被覆した本発明の生物医学材料を
使って行うこともできる。前記高分子膜は表面に生物体
との親和性の良好なミクロドメイン構造を有しているの
で、培養の際前記高分子膜の不存在下の培養に比べ細胞
が物理的および化学的環境変化に適応できる利点を有す
る。
本発明の生物医学材料を細胞の分離または精製に使用す
る場合、前記高分子膜または該高分子膜を被覆した基質
に、性質の互いに異なる複数の細胞懸濁液、または不純
物を含む細胞懸濁液を吸着させた後、細胞等の性質の差
を利用して、pH変化等の化学的方法もしくは振動等の
物理的方法によって行うことができる。再び細胞親和性
の良好なミクロドメイン表面構造のため、本発明の生物
医学材料を使用する細胞の分離もしくは精製は、細胞が
安定に存在する利点を有する。
以下に本発明の実施例および比較例を示す。実施例、比
較例中「部」および「%」は重量による。
参考例1 両性イオン性界面活性剤の合成攪拌機、窒素
導入管、温度制御装置、コンデンサー、デカンタ−を備
えた2リツトルコルベンに、ビスヒドロキシエチルタウ
リン134部、ネオペンチルグリコール130部、アゼ
ライン酸236部、無水フタル酸186部およびキシレ
ン27部を仕込み昇温する。反応により生成する水をキ
シレンと共沸還流させ除去する。還流開始より約2時間
かけて温度を190℃にし、カルボン酸相当の酸価が1
45になるまで攪拌と親水を継続し、140℃まで冷却
する。
ついで、反応液温度を140℃に保持し、「カージュラ
EIOJ  (シェル社製のパーサティック酸グリシジ
ルエステル)314部を30分で滴下し、その後2時間
攪拌を継続し反応を終了する。
得られるポリエステル樹脂は、酸価値59.水酸基値9
0.Mn1054であった。
参考例2 攪拌機、冷却器、温度制御装置を備えた1リツトルコル
ベンに、脱イオン水306部、上記両性界面活性剤30
部およびジメチルエタノールアミン3部を仕込み、攪拌
下温度を80’Cに保持しながら溶解し、これにアゾビ
スシアノ吉草酸4.5部を税イオン水45部とジメチル
エタノールアミン4.3部に熔解したものを添加する。
ついでメタクリル酸メチル180部、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル90部、およびエチレングリコールジメ
タクリレート60部からなる混合液を60分を要して滴
下する。滴下後、さらにアゾビスシアノ吉草酸1.5部
を脱イオン水15部とジメチルエタノールアミン1.4
部に溶解したものを添加して80℃で60分攪拌を続け
て、不揮発分45%、pH7,4,平均粒径0.060
部1粒子SPが11.5の微小樹脂粒子分散液が得られ
た。
参考例3 参考例2で用いたのと同様の装置を用いて脱イオン水5
00部を仕込み80℃にする。ついでこの中に脱イオン
水50部と過硫酸アンモニウム1部からなる水溶液とメ
タクリル酸メチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル75部、メタクリル酸ラウリル25部およびラウリル
メルカプタン10よりなる単量体混合液の5部を仕込み
、30分間攪拌を継続する。その後6時間をかけて単量
体混合溶液の残部と説イオン水50部と過硫酸アンモニ
ウム0.5部よりなる水溶液を滴下することで不揮発分
24.5%、平均粒子径0.5μおよび平均分子量40
00の微小樹脂粒子を得た。
参考例4 参考例2で用いたのと同様の装置を用いてイソプロピル
アルコールを80部仕込み60℃にする。
ついでこの中ヘスチレン15部、メタクリル酸ラウリル
15部、ジビニルベンゼン20部およびアゾビスイソブ
チロニトリル1部よりなる混合液を30分を要して滴下
した。滴下終了後、液温を80℃に上げ4時間保つこと
により、白色の析出樹脂分散液を得た。得られた分散液
を口紙を用いて分別し洗浄することで一次粒子が1.5
μで低SPの微小樹脂粉末を得た。
実施例1 〔フィルムの調整〕 分子量1000のポリエチレングリコールをイソホロン
ジイソシアネートとアクリル酸2−ヒドロキシエチルと
によりウレタンアクリレート化することによって得られ
たポリエーテルウレタンアクリレートオリゴマー100
部に、参考例4で得られた微小樹脂粒子2部およびベン
ゾインメチルエーテル2部を加え十分混合攪拌した後、
脱泡してからガラス板に膜厚が400μとなるように塗
装し、紫外線照射することで硬化膜が得られた。
ガラス板より剥離させた膜をSEMで観察したところ、
ポリエーテルウレタンアクリレート樹脂に3〜4μのサ
イズの凝集した微小樹脂粒子が非相溶の状態で分散して
いたことより、表面にミクロなドメインを有する膜が得
られたことが確認できた。
(細胞の培養〕 リンスマイヤー・スクーグ培地にベンジルアデニン(1
0″″呻)とナフチル酢酸(10″′5M)、上記の方
法により造膜された膜を0.25cdの正方形に切断し
た膜片(0,5g)を添加した液体培地(50mffi
)中にハナキリン培養細胞(2g)を移し、120rp
m回転振とう培養した。10日後、62μナイロンフイ
ルターで口集し、無菌水で洗浄して培養細胞(14g)
を得た。
比較例1 リンスマイヤー・スクーグ培地にベンジルアデニン(1
0−”’M)とナフチル酢酸(10−5M)、モルホリ
ンエタンスルホン酸(20mM ) jt添加した液体
培地(50d)中にハナキリン培養細胞(2g)を移し
、120rpm回転振とう培養した。
10日後、62μナイロンフイルターで口集し、無菌水
で洗浄して培養細胞(8g)を得た。
比較例2 実施例1において、微小樹脂粒子を添加しないで他は全
(同様にして得られた膜を用いて他は全(同様にして培
養して培養細胞(8g)を得た。
実施例2 〔被覆ガラスピーズの調製〕 脱水ヒマシ油、やし油、トリメチロールプロパン、ジエ
チレングリコールおよび無水フタル酸の縮合反応より得
られた酸価10. ヒドロキシル価40、樹脂S P 
9.5および不揮発分70%のアルキッド樹脂100部
、参考例2で得られた微小樹脂分散液31部およびキジ
ロール500部よりなる混合物を攪拌し、減圧下膜水蒸
留した後、サイメール303(三井シアナミド社製のメ
チル化メラミン樹脂)14部を加えて微小樹脂粒子分散
液を得た。
次に粒径0.5龍よりなるガラスピーズ20部を、得ら
れた微小樹脂粒子分散液のキジロール10倍希釈液10
0部に浸漬し、フィルターで分散液を分離させてから振
動させながら200℃で20分間熱処理を行うというガ
ラスピーズの処理操作を3回繰り返すことにより、ガラ
スピーズを被覆した。さらにガラス粒子をアセトン溶液
に20分間浸漬して、溶剤エツチングを行った。得られ
た被覆ガラス粒子をSEMで観察すると粒径が0.1〜
1μの微小樹脂粒子の集合体がアルキッド樹脂に非相溶
の状態で分散してなる表面を有するガラスーズを得るこ
とができた。
〔プロトプラストの分離〕
実施例1により得られたハナキリン培養細胞(15g)
を、下記組成を有する酵素液(1001ni)中に分散
し、25℃で14Orpmで回転振とうさせながら反応
させた。酵素液としては、セルラ−ゼオノズカR3(2
%−/V+ヤクルト化学工業製)、マセロザイムR−1
0(1%11/ v 、ヤクルト化学工業製)、マンニ
トール(0,7M)を混合し、p H5゜6に調整後、
0.22mμのメンブランフィルタ−で除菌口過したも
のに、実施例1により製造された膜片(10■/mi)
を混合し使用した。3時間培養後、反応液を62μナイ
ロンフイルターで四遇し、0液をlooorpm2分間
遠心分離してプロトプラストを沈澱させた。上澄み液を
除去し、洗浄液(マンニトール0.7M、塩化マグネシ
ウム5mM、実施例1により製造された膜片(10■/
−からなる)を退加後、更に同じ条件下で遠心分離し、
上記の方法で被覆されたガラスピーズを充填したガラス
カラムに注いで、プロトプラスト等を吸着させた。洗浄
液を通すと、細胞残査が最初に流出し、次いでプロトプ
ラストが流出した。得られたプロトプラスト流出液を遠
心分離により濃縮した。最終的にトーマの血球針算盤に
より、107個/成総量として108個のプロトプラス
トが得られた。
比較例3 実施例1により得られたハナキリン培養細胞(15g)
を、下記組成を有する酵素液(100mffi)中に分
散し、25℃で14Orpmで回転振とうさせながら反
応させた。酵素液としては、セルラーゼオノズカR3(
2%賀/v、ヤクルト化学工業製)、マセロザイムR−
10(1%W/V、ヤクルト化学工業製)、マンニトー
ル(0,7M)を混合し、pH5゜6に調整後、0.2
2 mμのメンブランフィルタ−で除菌口過したものに
、モルホリンエタンスルホン酸(20mM)を混合し使
用した。3時間培養後、反応液を62μナイロンフイル
ターで口遇し、0液を10100Orp分間遠心分離し
てプロトプラストを沈澱させた。上澄み液を除去し、洗
浄液(マンニトール0.7M、塩化マグネシウム511
1M、モルホリンエタンスルホン酸20mMからなる)
を違加後、更に同じ条件下で遠心分離し、洗浄液で繰り
返し洗浄した。最終的にトーマの血球針算盤により、1
07個/−総量として108個のプロトプラストが得ら
れた。しかし、このプロトプラスト液には、細胞残査等
が多く後の実験に使用できなかった。
実施例3 〔試験管の調整〕 アクリル単量体を溶液重合して得られた酸価29、ヒド
ロキシル価34.数平均分子量6000および不揮発分
50%の水溶性のアクリル樹脂フェス160部に、参考
例3で得られた微小樹脂粒子分散液82部、サイメール
30320部および脱イオン水300部を加えて樹脂分
散液を得た。かかる分散液1部を201mのガラス製試
験管にとり、回転させて試験管内部に均一に塗布してか
ら200℃で30分間加熱することで樹脂によって内面
が被覆された試験管を得た。かかる試験管の断面と内面
をSEMで観察すると10〜20μの微小樹脂粒子の溶
融塊が半相溶の状態で分散したドメイン構造を有してい
るのが確認できた。
(細胞の培養〕 次に実施例2の方法によって得られたプロトプラスト1
03個/TlTiをリンスマイヤー・スターブ培地にベ
ンジルアデニン(10−aM)とナフチル酢酸(10−
5M)、ゲルコール(0,57M)を添加した培地5献
の入った上記方法で作成した試験管に分散し、30rp
輪の回転培養機上で振とう培養した。1ケ月後細胞分裂
して増殖した細胞塊が肉眼で観察された。
比較例4 実施例3の試験管に代えて生地の試験管を用いる以外は
実施例3と同様の実験を行った。1ケ月後増殖した細胞
塊は認められなかった。
実施例4 〔ガラスシャーレの調製〕 アクリル酸−n−ブチル30部、メタクリル酸48部、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル20部、アクリル酸
2部より得られたアクリル樹脂50部にカイナー500
(ペンウォルト社製、フン化ビニリデン樹脂)10部、
n−ブタノール40部およびキジロール40部を加える
ことで微小樹脂粒子分散液を得た。かかる分散液を直径
8CIllのガラスシャーレの内部に膜厚が50μとな
るように塗布し、210℃で20分間乾燥させた。得ら
れたシャーレの被覆フィルムの表面をSEMによって観
察したところ、粒径が20〜30μのフッ素樹脂粒子が
半相熔の状態で分散したドメイン構造を示しているのが
確認できた。
〔細胞の培養〕
a)DME培地(日本水産製)とF12培地(フロー社
製)の1:1混合培地に胎児牛血清(5a++r/献)
を添加した調製培地を上記ガラスシャーレに10減分注
した後、マウスミエローマ細胞であるMPS−11(大
日本製薬製)浮遊液(細胞数5×105〜1.5X1(
lε/献)を1献分注し、5%CO2インキュベーター
で37℃、4〜7日培養した。シャーレの細胞数をコー
ルタ−カウンター(日本科学機械製)で測定した。細胞
増殖率(培養後の細胞数/培養開始時の細胞数)は15
.0を示した。
b)実施例4aの調製培地中から牛血清を除く以外は実
施例4の方法と同様に実施し、10.2の細胞増殖率を
得た。
比較例5 a)実施例4aのガラスシャーレに代えて裸麦面のガラ
スシャーレを用いる以外は実施例4aと同様に実施し、
9.8の細胞増殖率を得た。
b)実施例4bのガラスシャーレに代えて裸麦面のガラ
スシャーレを用いる以外は実施例4bと同様に実施し、
2.5の細胞増殖率を得た。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1の高分子材料からなる連続相と、第1の高分
    子材料とは異なる第2の高分子材料よりなる非連続相と
    によって構成された高分子膜であって、前記高分子膜は
    第1の高分子材料の溶液中該溶液に溶解しない第2の高
    分子材料の微小樹脂粒子の懸濁液から造膜することによ
    って形成され、かつ膜の表面がドメイン構造を有してい
    ることを特徴とする生物医学材料。
  2. (2)前記第2の高分子材料の微小樹脂粒子の粒径が0
    .01〜20μである第1項記載の生物医学材料。
  3. (3)前記第1の高分子材料はアクリル樹脂、アルキッ
    ド樹脂、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、
    エポキシ樹脂、ポリジエン、ポリアミド、ビニル樹脂ま
    たはそれらの変性樹脂から選ばれる第1項または第2項
    記載の生物医学材料。
  4. (4)前記第2の高分子材料はアクリル樹脂、アルキッ
    ド樹脂、ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ樹脂、
    フッ素樹脂、ビニル樹脂、ポリアミド樹脂またはそれら
    の変性樹脂から選ばれる第1項ないし第3項のいずれか
    に記載の生物医学材料。
  5. (5)前記第2の高分子材料の微小樹脂粒子はエチレン
    性不飽和単量体混合物を共重合して得られた微小樹脂粒
    子である第1項ないし第4項のいずれかに記載の生物医
    学材料。
  6. (6)前記高分子膜はセラミック、ガラス、プラスチッ
    ク、金属などの基質の上に形成されている第1項ないし
    第5項のいずれかに記載の生物医学材料。
  7. (7)前記第1の高分子材料と第2の高分子材料とは互
    いに半相溶系または非相溶系である第1項ないし第6項
    のいずれかに記載の生物医学材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013172662A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Kanazawa Inst Of Technology 物質変換方法、バイオリアクタの製造方法、バイオリアクタ

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