JPS6221253Y2 - - Google Patents

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JPS6221253Y2
JPS6221253Y2 JP1981089330U JP8933081U JPS6221253Y2 JP S6221253 Y2 JPS6221253 Y2 JP S6221253Y2 JP 1981089330 U JP1981089330 U JP 1981089330U JP 8933081 U JP8933081 U JP 8933081U JP S6221253 Y2 JPS6221253 Y2 JP S6221253Y2
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JP
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temperature
heat
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heat storage
vacuum insulated
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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、湯や御飯等の貯蔵物の温度を長時間
に亘つて一定温度に保持し得る様にした定温型真
空断熱容器に関する。
一般に従前の真空断熱容器例えば魔法瓶等にあ
つては、内筒や真空断熱空間の熱容量が殆んど零
であるために、貯蔵物の温度は第1図のロに示す
如く略直線状に下降する。
一方、家庭等で抹茶や玉露をたてたり、コーヒ
を入れたりする場合に、90℃〜100℃位いの高温
湯を使つたのでは芳香が失なわれ、70℃位いのお
湯を使うのが最適である。然し乍ら、従前のこの
種魔法瓶等にあつては、前記第1図に示した如
く、湯温が70℃前後に保持されている時間帯は極
く僅かであり、その結果、高温過ぎる場合にはこ
れを冷やしたり、或は低温過ぎる場合には再加熱
する必要があり、極めて不都合である。又、上述
の如き事項は、一般家庭で茶をたてる場合等だけ
でなく、炊きたての御飯等を保温する場合や、各
種の真空断熱容器を使用する医療並びに一般産業
に於いても、屡々見受けられる事柄である。
本考案は、従前の家庭用魔法瓶や真空断熱容器
等における上述の如き欠点の除去を課題とするも
のであり、沸騰せしめた湯や炊きたての御飯等を
入れた場合に、短時間で所定の温度にまで下降
し、その後は長時間に亘つてその温度を保持し得
るようにした真空断熱容器の提供を目的とするも
のである。
以下、第2図乃至第3図に示す本考案の一実施
例に基づいて、その詳細を説明する。尚本考案は
実施例の構成のみに限定されるものではなく、そ
の要旨を逸脱しない範囲に於いて適宜に構造の変
更を為し得るものである。
第2図は本考案に係る真空断熱容器の縦断面図
であり、図に於いて1は内筒、2は外筒、3は蓋
体、4は適宜の間隔で配設されたスペーサであ
る。前記内筒1並びに外筒2はガラス製であり、
内筒1の外表面と外筒2の内表面には、輻射熱の
反射用金属皮膜が形成されている。尚、本実施例
にあつては内筒1と外筒2とをガラス製としてい
るが、合成樹脂例えば層状鉱物(モンモリロナイ
ド)とエポキシによる粘土有機ミクロ複合体とし
たエポキシ系樹脂より成る筒体の外表面に、内部
放出ガスの遮断用金属皮膜をメツキ若しくは蒸着
により形成したものでも良い。
前記エポキシ系合成樹脂は、熱変形温度が200
℃以上であり、且つ素材自体の内部ガス放出量も
略10-7〔torr・l/s・cm2〕であつて、一般の合
成樹脂に比較して一桁低い値となつている。従つ
て、これに金属皮膜を形成することにより尚一層
ガスの透過を低減し得ると共に、真空排気時の樹
脂及びメツキ層の温度を200℃以上に保つ事によ
つて残留ガスを略完全に排出することが出来、真
空封し切り後の真空度の劣化防止が極めて容易と
なる。又、当該エポキシ系樹脂は、略300℃程度
の耐熱性を有しているため、真空引き作業に於い
ても高温加熱操作が可能となり、真空引き作業に
要する時間の大幅な短縮が可能となる。更に、当
該樹脂は、熱硬化性にも拘わらず硬化速度が比較
的緩慢であり、その結果射出成形も可能で内・外
筒の形成が極めて容易なものとなる。
内筒1の内側には、金属製薄板より形成した貯
溜容器5が挿着されており、該貯溜容器5と内筒
1との間には後述する如く、適宜の間隙Gが設け
られている。6は、前記間隙G内に充填された蓄
熱剤であり、貯蔵物の所望温度に応じて適宜の蓄
熱剤6が使用される。例えば、湯の温度を70℃前
後に保持する場合には、融点略69〜70℃、溶融潜
熱略50cal/g、固相に於ける熱容量0.48cal/
g・℃、液相に於ける熱容量0.55cal/g・℃の
ステアリン酸を主剤とする蓄熱剤6が用いられ
る。又、御飯を保温する場合の様に保温温度を略
80℃位いとする場合には、融点80℃〜82℃、溶融
潜熱略65cal/g、固相に於ける熱容量0.36cal/
g・℃、液相に於ける熱容量0.48cal/g・℃の
水酸化バリウム〔Ba(OH)2・8H2O〕を主剤とす
る蓄熱剤が使用される。
前記蓄熱剤6の充填量は、湯等を一定温度に保
持すべき時間の長さによつて適宜に選定され、そ
れに応じて前記間隙Gの寸法が決定されている。
尚、本実施例にあつては、後述する如く間隙Gを
略5mmとして、ここのステアリン酸を主剤とする
蓄熱剤6を充填するようにしている。
次に、本考案に係る真空断熱容器の作用効果に
ついて説明する。
今、沸騰状態にある100℃程度の湯を貯溜容器
5内へ入れると、その熱により蓄熱剤6が加熱さ
れ、これが固相から液相へ変化する。即ち、注入
された湯が保有する熱量の一部が、蓄熱剤6の溶
融熱としてこれに吸熱され、液相となつた蓄熱剤
6内に蓄熱されることになる。その結果、注入さ
れた100℃前後の高温湯は短時間内に冷却され、
蓄熱剤6の融点に近い湯温に落ちつくことにな
る。
一方、真空断熱層や内筒1の頚部等を介して、
時間の経過と共に内部の熱量が徐々に外部へ放散
されていく。而して、蓄熱剤6の温度が略70℃前
後になり、該蓄熱剤6が液相から固相へ相転移を
始めると、吸熱されていた溶融熱に相当する熱量
が所謂凝固熱として徐々に放出されることにな
り、蓄熱剤6が完全に固相となるまでの間は、湯
温が略70℃前後に保持されることになる。
第3図は、内容積が1.5、内筒1及び外筒2
をガラス製とした従前の魔法瓶と、貯溜容器5を
0.2mmのステンレスで1.5の内容積に製作し、こ
れをガラス製内筒1内へ5〜6mmの間隙Gをもつ
て挿着し、該間隙G内へステアリン酸を主剤とす
る蓄熱剤6を充填して構成した本願考案に係る真
空断熱容器との、断熱特性の比較試験結果を示す
ものである。但し、外筒2はガラス製であり、且
つ真空断熱層の厚さ、真空度等の断熱条件は全く
同一としている。第3図の曲線イからも明らかな
様に、本願考案の真空断熱容器にあつては、略20
時間に亘つて湯温を約70℃の一定値に保つことが
出来、従前の真空断熱容器では、直線ロの如くそ
の間に略40℃の温度差が生ずるのに比較して、そ
の断熱特性に顕著な差異が見られる。
本考案は上述の通り、内筒1の内側に金属製の
貯溜容器5を挿着し、両者の間隙G内へ適宜の融
点を持つ蓄熱剤6を充填する構成としたから、貯
溜容器5内の湯温等を略前記融点の近傍温度に亘
つて保持することが出来、サーモスタツトやヒー
タ等の組合せによる定温保持装置を装備すること
なく一定温度の湯を何時でも得ることが可能とな
る。又、100℃程度の高温湯であつても、蓄熱剤
6の溶融熱によつて極めて短時間内に所定の温度
にまで下降するため、急を要する場合でも特別に
冷やす必要がなく極めて便宜である。
本考案は上述の通り、秀れた実用的効用を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従前の真空断熱容器の保温特性を示
すものである。第2図は本考案に係る真空断熱容
器の縦断面図である。第3図は本考案に係る真空
断熱容器の断熱特性を示すものである。 1……内筒、2……外筒、3……蓋体、4……
スペーサ、5……貯溜容器、6……蓄熱剤、G…
…貯溜容器の内筒の間隙、T……蓄熱剤の融点。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内筒1と外筒2間を断熱空間とする真空断熱
    容器に於いて、前記内筒1内へ一定の間隙Gを
    もつて金属製貯溜容器5を挿着すると共に、前
    記間隙G内へ溶融温度がT℃の蓄熱剤6を充填
    し、貯溜容器5内へ収納した高温貯溜物の温度
    を迅速に前記T℃近傍の温度とすると共に、長
    時間その温度保持することを特徴とする真空断
    熱容器。 (2) 溶融点Tが80℃〜85℃の範囲内にある水酸化
    バリウムか、若しくは溶融温度が65℃〜70℃の
    範囲内にあるステアリン酸を主剤とする蓄熱剤
    6を用いるようにした実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載の真空断熱容器。
JP1981089330U 1981-06-16 1981-06-16 Expired JPS6221253Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981089330U JPS6221253Y2 (ja) 1981-06-16 1981-06-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981089330U JPS6221253Y2 (ja) 1981-06-16 1981-06-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57200140U JPS57200140U (ja) 1982-12-20
JPS6221253Y2 true JPS6221253Y2 (ja) 1987-05-29

Family

ID=29884476

Family Applications (1)

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JP1981089330U Expired JPS6221253Y2 (ja) 1981-06-16 1981-06-16

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102239747B1 (ko) * 2020-12-08 2021-04-14 (주)비에스피 반복 사출성형을 이용한 고압저장용기의 제작방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5673670A (en) * 1979-11-14 1981-06-18 Ford Motor Co Manufacture of high effeciency cutting tool

Patent Citations (1)

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JPS57200140U (ja) 1982-12-20

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