JPS6221082Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、テレビ受像機、ビデオテープレコ
ーダ等におけるリモートコントロール装置の収納
箱に関するものである。

〔従来の技術〕

たとえば、テレビ受像機、ビデオテープレコー
ダのような被制御機器に使用されているリモート
コントロール装置（以下、「リモコン」という。）
は、被制御機器に装着された収納箱に着脱自在に
収納されるものが主流である。このようなリモコ
ンは、収納箱に収納された状態でも動作できるよ
うになつている。第１図において、１は受光部、
３は従来の収納箱であり、上記受光部１および収
納箱３は被制御機器（図示せず）に装着されてい
る。２は受光部の発光窓である。４はリモコンで
あり、収納箱３に着脱自在に収納されている。５
はリモコン４の発光部であり、たとえば、発光ダ
イオードでなる。７はコントロールスイツチであ
る。収納箱３は、収納されたリモコン４の発光部
５と対向する側壁に、発光部５からの光線を通過
させる発光窓６が設けられている。ここで、リモ
コン４を作動させると、リモコン４の発光部５か
ら出た光線は、収納箱３の発光窓６を通過して受
光部１に到達するようになつている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところが、従来は、リモコン４の発光部５とし
て用いられる発光ダイオードの指向性により、発
光部５と受光部１とが対向していなければならな
かつた。このため、ともに被制御機器に装着され
る受光部１と収納箱３との位置関係を自由に設定
することができないので、被制御機器は設計上大
きな制約を受けるという問題点があつた。

この考案は上記のような問題点を解決するため
になされたもので、受光部との位置関係を自由に
設定できるリモートコントロール装置の収納箱を
提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案にかかるリモートコントロール装置の
収納箱は、受光部を備えた被制御機器に装着され
るものであり、収納されたリモートコントロール
装置の発光部と対向する側壁に開設されて、上記
発光部から出た光線を通過させる発光窓と、この
発光窓に隣接した位置で収納箱に固定されて収納
箱の外方へ突出し、発光窓を通過した光線の進路
を変更して光線を、被制御機器の内方の上記受光
部に向かわせる反射板またはプリズムとを備えて
いる。ここで、上記側壁とは、収納箱の開口を除
いた周囲を形成する壁をいう。

〔作用〕

この考案において、リモートコントロール装置
の収納箱に、発光窓を通過した光線を受光部に向
かわせる反射板またはプリズムが設けられている
ので、受光部とリモートコントロール装置の発光
部とが対向していなくても、受光部は発光部から
の光線を受けることができる。このため、ともに
被制御機器に装着される受光部と収納箱とを所望
の位置関係に設定できる。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。

第２図において、１は受光部、４はリモコン、
８はリモコン１の収納箱である。上記受光部１お
よび収納箱８は被制御機器（図示せず）に装着さ
れている。被制御機器に装着されている収納箱８
は、被制御機器外方に向けて開口しており、リモ
コン４は、被制御機器外方から収納箱８内に、着
脱自在に収納されている。

収納箱８は、収納されたリモコン４の発光部５
と対向する側壁に、発光部５から出た光線を通過
させる発光窓６が開設されている。さらに、収納
箱８は、上記発光窓６を通過した光線を進路変更
させて受光部１に向かわせる反射板９が発光窓６
に隣接した位置に、収納箱８の外方へ突出して固
定されている。

上記構成において、収納箱８に、発光窓６を通
過した光線を受光部１に向かわせる反射板９が設
けられているので、受光部１とリモコン４の受光
部５とが対向していなくても、受光部１は発光部
５からの光線を受けることができる。

したがつて、ともに被制御機器に装着される受
光部１と収納箱８とを所望の位置関係に設定でき
るので、被制御機器内のスペースを有効に使え、
かつ、外観のデザインも自由に行なえる。つま
り、被制御機器の設計上の制約が大幅に緩和され
る。

なお、上記実施例では、発光窓６を通過した光
線を受光部１に向かわせるために、反射板９を用
いたが、この考案はこれに限られるものではな
く、反射板９に替えて、プリズムを用いても上記
実施例と同様の効果を奏することができる。

〔考案の効果〕

以上のようにこの考案によれば、ともに被制御
機器に装着される受光部と収納箱とを、所望の位
置関係に設定できるので被制御機器の設計上の制
約が大幅に緩和される。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の収納箱を用いたリモートコント
ロール装置と受光部とを示す斜視図、第２図はこ
の考案の一実施例による収納箱を用いたリモート
コントロール装置と受光部とを示す斜視図であ
る。 １……受光部、４……リモートコントロール装
置、５……発光部、６……発光窓、８……収納
箱、９……反射板。なお、図中、同一符号は同一
または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受光部を備えた被制御機器に装着されて被制御
   機器外方に向かつて開口し、この開口からリモー
   トコントロール装置が着脱自在に収納されるリモ
   ートコントロール装置の収納箱であつて、収納さ
   れたリモートコントロール装置の発光部と対向す
   る側壁に開設されて、上記発光部から出た光線を
   通過させる発光窓と、この発光窓に隣接した位置
   で収納箱に固定されて収納箱の外方へ突出し、発
   光窓を通過した光線の進路を変更して光線を被制
   御機器の内方の上記受光部に向かわせる反射板ま
   たはプリズムとを備えてなるリモートコントロー
   ル装置の収納箱。