JPS62210001A

JPS62210001A - スクリユ−式連続蒸発機

Info

Publication number: JPS62210001A
Application number: JP5265286A
Authority: JP
Inventors: Takuya Kawasaki; 川崎　卓也
Original assignee: NITSUKUU KOGYO KK; Nikku Industry Co Ltd
Current assignee: NITSUKUU KOGYO KK; Nikku Industry Co Ltd
Priority date: 1986-03-12
Filing date: 1986-03-12
Publication date: 1987-09-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は合成樹脂等の高分子材料に種々の反応をさせた
後に、その高分子材料の持っている揮発分を連続的にほ
ぼ均一な時間で取除くためのスクリュー式連続蒸発機に
関するものである。

〔従来技術〕

一般に、化学物質を比較的短時間に、かつ連続的に蒸発
処理するものとして竪型の流下薄膜式の蒸発機がよ（使
われている。

ｑれは処理される原液が加熱された円筒の内面を薄膜状
で流下しながら蒸発濃縮されるもので、中心部に掻取翼
を設けて、これにより強制的に拝取り、境界層を更新す
る型式のものもあり、コンパクトで高能率な蒸発機であ
るが、原液の移動は重力による流下によるものであり、
その粘度が低い間に薄膜が維持されるが、蒸発が進むに
従ってその粘度が上ると膜厚が大きくなり、あるいは攪
拌翼にくっついてしまい蒸発効率が悪くなったり、処理
時間が不均一になるという問題点が出てくる。

また、横型のものとして、槽内に攪拌翼を取付けた軸を
並べて回転させながら、その一端より原液を連続的に供
給し、反対側より処理済の液を取出す方式のものもある
が、一般にこのような反応装置は高温の液状反応物を供
給口から取出口へ押流すかたちで序々に輸送し、その間
反応物に一定の平均゛滞留時間を与え、反応により発生
する揮発性物質を効果的に取除くようにできている。

しかし、この種の反応機は滞留時間が長（、また、高粘
度の場合は攪拌翼や軸に付着するため、必然的に滞留時
間に差異を生じ、例えば、粘度が数拾から数百Ｃ，Ｐ、
程度の原液を１分以内で数千から数万Ｐｏ１ｓｅまで短
時間にしかもほぼ均一な時間で処理したいという目的に
は合わないものである。

〔発明の目的〕

本発明は前記従来の問題点を解消するためになされたも
のであり、主として合成樹脂類に種々反応させたもので
、その性質が比較的熱に敏感で揮発性物質を有している
材料を短時間に、しかも均一に蒸発濃縮させることを目
的としたものである。

〔発明の構成〕

以上の目的を達成するため、本発明のスクリュー式連続
蒸発機は、互に噛み合いながら回転される一対のスクリ
ューを内蔵した蒸発部及び圧送部から構成されると共に
、該スクリューの少なくとも蒸発部に位置する部分の内
部に加熱面を設けることにより構成される。

〔実施例〕以下図面を参照して本発明によるスクリュー式連続蒸発
機の一実施例を説明するが、第１図はその実施例におけ
る縦断面図、第２図は第１図の横断面図である。

まず、このスクリュー式蒸発機は、第１図の１の範囲で
示す蒸発部と、■の範囲で示す圧送部とから構成されて
おり、更にこの蒸発部Ｉは、外周に加熱用ジャケットｌ
Ｏを持った蒸発室１と、その上部に接続された真空室２
とからなり、その内部に第２図のごと（互に噛み合いな
がら回転される１対のスクリュー５，６が内蔵されてお
り、このスクリュー５．６の蒸発部Ｉに位置する部分の
内部に加熱面７を設けている。

なお、加熱用ジャケット１０からの加熱壁面とスクリュ
ー５．６との外周面とは０．２粍程度の僅かの隙間を保
つように、これらスクリュー５．６は支持されている。

次に、上記蒸発部■に隣接して圧送部■が設けられてお
り、冷却ジャケット１１を持った前蓋３とその中に先端
部をつっこんだスクリュー５．６が内蔵されており、圧
送部■を形成している。

また、蒸発室１の反対側には後蓋４があり、前蓋３と共
に内部に軸シール１２と軸受１３とを有している。

一方、スクリュー５．６の外周面には、第３図に示すご
とき左右のねし山があり、互に僅かの隙間を保って噛み
合っている。

軸端部にはギヤー１４．１４’があり、２本のスクリュ
ー５，６は互に逆方向に回転させるようになっている。

真空室２には真空引口１５、原液投入口１６゜１６′が
あり、ノズル１７．１７’からスクリュー５．６上に原
液を投入できるようになっている。

なお、本実施例のスクリュー５，６の内部には、蒸発部
■及び圧送部■ともにそれぞれ加熱面７及び８が設けら
れており、必要に応じて蒸発熱媒等で加熱することがで
きるが、圧送部■、即ち、出口側の加熱面８は条件によ
っては冷却に使用することもできる。

スクリュー５，６の前端部は前蓋３に首をつっこんでお
り、ここで蒸発濃縮された液が圧力を持って吐出口９か
ら外部に押出される。

次に、上記の構成からなるスクリュー式連続蒸発機の実
際の使用状態について説明すると、蒸発室１及びスクリ
ュー５．６の内部の加熱面７．８に蒸気を通し、真空引
口１５から図示されていない真空ポンプに接続してこの
スクリュー式連続蒸発機内部を真空に保ち、原液投入口
１６．１６’から原液を投入すると、原液はスクリュー
５．６のねじ山と蒸発室ｌの本体の加熱用ジャケラ）１
０から加熱されて蒸発を始め、スクリュー５．６の回転
につれて出口側に移動しながら蒸発濃縮がすすみ、蒸発
部■の前端迄きた時には揮発分が殆んど無くなった状態
で圧送部■に入り、スクリュー５，６のねじ山により加
圧されて吐出口９より外部に押出される。

そこで、２本のスクリュー５．６のねじ面に付着した原
液は濃縮が進むにつれて粘度が増すが、スクリュー５．
６の軸の１回転毎にねじの噛み合い部で表面に付いた原
液が掻き落されて更新される。

例えば、両方のねじ山の噛み合いの隙間を０゜３粍とし
た場合、ねじ表面に残る膜厚は０．１５粍となり、その
境界層が薄くなるので、ねじ表面の伝熱係数が上ると共
に、加熱によるこげ付きが発生しないため、熱に敏感な
樹脂液などの原液でも熱による劣化が発生しない。

また、このスクリュー式連続蒸発機は、２本のスクリュ
ー５，６の回転方向を外向きにした場合、両方のスクリ
ュー５，６の軸の表面に付着した樹脂液が回転につれて
蒸発室１の中の空間で引張られる状態となり、そのため
スクリュー５．６の回転の動力が樹脂液の内部エネルギ
ーの増加に使用されて自己発熱を起すので、熱的に考え
ると加熱用ジャケット１０、あるいはスクリュー５．６
の内部の加熱面７からの伝熱加熱よりも、粘性による自
己発熱の方が大きくなり、熱に敏感な材料の処理に特に
適した蒸発機となる。

〔発明の効果〕

以上に説明したごとく、本発明によるスクリュー式連続
蒸発機は樹脂液等の原液から揮発物を蒸発濃縮させる時
の条件として、それからの揮発分が多いもの、短時間、
例えば１分以内に揮発分を零近く迄濃縮したい時、熱に
敏感で出来るだけ低温で処理したい時、更に、濃縮後の
液の粘度が非常に大きく、例えば致方Ｐｏ１ｓｅにもな
るような時に最適の連続式蒸発、または濃縮機として有
効に利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例におけるスクリュー式蒸発機の
縦断面図、第２図は第１図の横断面図、第３図は第２図
のスクリューのねじ山を示す要部拡大平断面図である。１・・・蒸発室、５．６・・・スクリュー、７・・・加
熱面、■・・・蒸発部、■・・・圧送部。

Claims

【特許請求の範囲】

互に噛み合いながら回転される一対のスクリューを内蔵
した蒸発部及び圧送部から構成されると共に、該スクリ
ューの少なくとも蒸発部に位置する部分の内部に加熱面
を設けたスクリュー式連続蒸発機。