JPS62196112A

JPS62196112A - 磁場射出成形機の監視装置

Info

Publication number: JPS62196112A
Application number: JP3827286A
Authority: JP
Inventors: Akira Yokota; 明横田
Original assignee: Japan Steel Works Ltd
Current assignee: Japan Steel Works Ltd
Priority date: 1986-02-25
Filing date: 1986-02-25
Publication date: 1987-08-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、異方性プラスチックマグネットを射出成形す
る磁場射出成形機の監視装置に関するものである。

（ロ）従来の技術従来の磁場射出成形機として、例えば実開昭６０−３７
２３３号公報に示されるものがある。

このような従来の磁場射出成形機は、磁場発生コイルへ
の通電電流を制御することにより金型キャビィティ部に
発生する磁束を制御するようしている。この場合、磁場
発生コイルへの通電電流が正常である限り設定どおりの
磁束が実際に金型キャビィティ部に発生していると判断
されることになる。

（ハ）発明が解決しようとする問題点磁場射出成形においては成形中の磁束の制御によって成
形品の磁気特性が大きな影雷を受ける。

しかし、成形品の冷却固化後に脱磁工程が行われる場合
には成形後の製品は磁気を帯びておらず、成形直後には
磁気特性が規格どおりのものであるかどうかを判別する
ことができない。このため、成形品の磁気特性が規格ど
おりのものであることを保証するためには、成形工程中
の磁束か成形サイクルの全工程にわたって正常であるこ
とを監視する必要がある。

しかし、磁場発生コイルへの通電電流を監視することに
より異常を検知するようにしたものの場合には、間接的
な検出であるため鯖密に磁束を検出しこれの異常を検知
することができないという問題がある。磁場発生コイル
への通電から実際に磁束が発生するまでに時間遅れがあ
る。これは磁場発生コイルに通電された際に磁路にうず
電流が発生し磁束の急激な立上りが阻止されるからであ
る。また、電路の磁気抵抗値が変化すると金型キャビィ
ティに発生する磁束も変化するが、磁場発生コイルに通
電される電流は通常一定値であるため、通電電流を検出
しても磁気抵抗値の変化を検出することはできない。こ
のように通電電流を検出することによっては実際の発生
磁束を検出することはできない。このため、所定どおり
の磁束が発生していない場合であってもそのまま成形が
続行される可能性がある。なお、電路中の特定場所の磁
束を検出することは可能であるが、一時点における磁束
の検出は可能であっても磁場射出工程全体を監視するこ
とはできなかった。本発明は、このような問題点を解決
することを目的としている。

く二）問題点を解決するための手段本発明は、成形工程中の発生磁束の積分値を監視するこ
とにより上記問題点を解決する。すなわち、本発明によ
る磁場射出成形機の監視装置は、磁場射出成形機の電路
形成部材（例えば、タイバー）に発生する磁束を電気信
号として検出する磁束検出器と、磁束検出器の出力信号
を積分可能な積分器と、磁場発生コイルへの通電開始と
同時に積分器の作動を開始させあらかじめ設定された時
間経過後積分器の作動を停止させる計時装置と、積分器
による積分値とあらかじめ設定された上限値及び下限値
との比較を行い積分値が上限値及び下限値間にない場合
にのみ警報信号を出力する比較器と、を有している。

（ホ）作用磁場発生用コイルへの通電開始から計時装置によって設
定される所定時間の間、発生する磁束の積分が行われる
。この積分値があらかじめ設定された上限値と下限値と
の間にあるときには警報信号は出力されない。積分値が
上限値及び下限値間の規格範囲を外れると警報信号が発
せられる。

くべ）実施例以下、本発明の実施例を添付図面の第１〜３図に基づい
て説明する。

磁場射出成形機１０は、固定盤１２、可動盤１４、両者
を連結するタイバー１６及び射出シリンダ１８を有して
おり、固定盤１２及び可動盤１４にはそれぞれボール２
０及び２２を介して固定型２４及び可動型２６が取り付
けられる。

ボール２０及び２２の外周にはそれぞれ磁場発生コイル
２８及び３０が設けられている。磁場発生コイル２８及
び３０には成形工程において図示してない電流制御器か
ら電流が供給される。タイバー１６の外周にサーチコイ
ル３２が設けられており、サーチコイル３２の出力は磁
束計３４によって計測される。サーチコイル３２及び磁
束計３４が磁束検出器を構成する。磁束計３４によって
検出される磁束は積分器３６によって積分可能である。

積分器３６の作動は計時装置である積分時間設定器３８
によって制御される。積分器３６による積分値は比較器
４０に人力される。比較器４０には上下限値設定；１４
２がらの設定値信号が人力されている。これにより比較
器４０は後述のような場合に警報信号４４を出力可能で
ある。

次にこの実施例の作用について説明する。射出成形工程
の所定の段階で磁場発生コイル２８及び３０に電流が供
給され、第１図に破線によって示すような磁路に磁束が
発生する。発生磁束はタイバー１６を通過するためサー
チコイル３２及び磁束計３４によって磁束が計測される
。磁場発生コイル２８及び３０への通電開始と同時に作
動開始信号３７が積分時間設定器３８に人力され、積分
時間設定器３８は積分器３６を作動させると同時に計時
を開始する。この積分時間設定器３８の計時時間はあら
かじめ設定されている。積分時間設定器３８からの信号
に基づいて積分器３６は磁束計３４からの出力の積分を
開始する。この積分は積分時間設定器３８の計時が完了
するまで続行される。積分時間設定器３８の計時が終了
したときの積分値は比較器４０に人力される。比較器４
０ではこの積分値と、上下限値設定器４２に設定されて
いる上限値及び下限値との比較を行う。積分値が上限値
と下限値との間にある場合には比較器４０は特別な信号
を出力することなく成形サイクルを続行させる。°しか
し、積分値が上限値と下限値との間から外れた場合には
警報信号４４を出力し、例えばこの警報信号４４により
異常警報装置を作動させる。これにより所定の磁気特性
から外れた成形品の成形が続行されることが防止される
。

上記のように積分値を上限値と下限値との間に管理する
ことにより磁場の異常を検知することができることを第
２及び３図に基づいて説明する。

７１ｇ２図にタイバーにおける磁束の時間に対する変化
を示す。規格どおりの正常な波形を実線によって示しで
ある。なお、磁場を交互に反転させているのは脱磁を行
うためである。第３図には第２図に示した磁束の積分値
を示しである。実線で示す正常な場合には積分時間設定
器３８に設定された時間経過後の積分値は上限値と下限
値との間に入る。しかし、第２図に破線によって示すよ
うに磁束が正常な場合よりも早い段階で減少したような
場合には積分値は第３図に破線で示すように下限値より
も小さくなり、この場合には警報信号４４が出力される
ことになる。従って、正常な磁束の発生状態が維持され
なくなると、積分値が上限値と下限値との間に入らない
ことになり直ちに検出可能である。また、異常の発生は
積分時間設定器３８に設定された設定時間の間のいずれ
の時点で発生しても積分値が変動するため、成形工程中
の磁場の異常発生を高精度に検出可能である。

（ト）発明の詳細な説明してきたように、本発明によると、磁束の積分値
が所定の範囲内にあるかどうかにより磁場の異常発生を
監視するようにしたので、成形工程中における発生磁束
の異常の検出を、確実にしかも高精度に行うことができ
、成形品の磁気特性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による磁場射出成形機の監視装置を示す
図、第２図は磁束の変化を示す図、第３図は磁束の積分
値の変化を示す図である。１０・・・磁場射出成形機、１２・・・固定盤、１４・
・・可動盤、１６・・・タイバー、１８・・・射出シリ
ンダ、２０．２２・・・ボール、２４・・・固定型、２
６・・・可動型、２８．３０・・・磁場発生コイル、３
２・・・サーチコイル、３４・・・磁束計、３６・・・
積分器、３８・・・積分時間設定器、４０・・・比較器
、４２・・・上下限値設定器、４４・・・警報信号。

Claims

【特許請求の範囲】

　磁場射出成形機の磁路形成部材に発生する磁束を電気
信号として検出する磁束検出器と、磁束検出器の出力信
号を積分可能な積分器と、磁場発生コイルへの通電開始
と同時に積分器の作動を開始させあらかじめ設定された
時間経過後積分器の作動を停止させる計時装置と、積分
器による積分値とあらかじめ設定された上限値及び下限
値との比較を行い積分値が上限値及び下限値間にない場
合にのみ警報信号を出力する比較器と、を有する磁場射
出成形機の監視装置。