JPS62190291A

JPS62190291A - 低摩擦化ゴム用材料

Info

Publication number: JPS62190291A
Application number: JP61031487A
Authority: JP
Inventors: Mamoru Sato; 護佐藤; Kimihiro Nishikawa; 西川　公啓
Original assignee: Mitsubishi Cable Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date: 1986-02-14
Filing date: 1986-02-14
Publication date: 1987-08-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、低摩擦化ゴム製造用のゴム材料に関する。さ
らに詳しくは、空気圧シリンダ等のバッキング等として
使用されうる低摩擦化ゴム用材料に関する。

〔従来技術〕

空気圧シリンダにおいて、通當のバッキングは低圧、低
速時に、スティックスリップ（即ち、びびり現象）を生
起する。ところが、圧力が上昇すればスティックスリッ
プ番よ起こらない。

従って、最低作動圧がより低い程ノンスティ。

クスリップ用として良好なパツキンといえる。しかして
、テフロンのような低摩擦材はパツキン材として望まし
いものであることが周知であるが、シール性に乏しい。

また、ゴムとテフロンとの組み合わせはスティックスリ
ップとシール性の両者の改善を達成するが、高価である
ところから非実用的である。

従って、ゴム単体よりなり、出来る限り低摩擦（作動圧
の小さいもの）のバッキングが待望されている。

ところで、低摩擦用ゴム配合材料として、各種の固体充
填剤が添加されている。充填剤としては、たとえばテフ
ロン粉末、ＭｏＳ、、グラファイト、パラフィン等があ
る。パラフィンは一般にゴム表面にブルームして摩擦を
低下させるための低摩擦化剤として、あるいは耐候性を
改良するための老化防止剤として有用であることが一般
的に知られている。しかし表面にブルームしたパラフィ
ンは油、空気圧シリンダでは潤滑油中に熔解して作動中
にオイルフィルクーを目づまりさセるので好ましくない
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、最低作動圧の低い低摩擦用ゴム配合材
料を提供することである。

本発明の他の目的は、パラフィンを使用してもオイルフ
ィルターを目づまりさせることのない低ＦＪ＋？用ゴム
配合材料を提供することである。

ｃ問題点を解決するための手段〕上記目的は本発明、即ちパラフィン、グラフアイ［・、
さらに好ましくはグリースを含有してなる低摩擦用ゴム
材料によって達成される。

本発明で使用されるグリースは一般に天然若しくは合成
の油状分散媒、即ち、基油に増稠剤を分散させた常温で
粘稠な液状又は半固体物質であって、通常、油状の潤滑
剤に対して潤滑グリース又は単にグリースと称される。

上記基油としては、例えば、トランス油、スピンドル油
、ケーブル油、絶縁油、機械油等の石油系油、ロジン油
、ヒマシ油、オリーブ油、鯨油等の天然油、ポリブテン
、塩素化パラフィン、ポリエチレングリコール等の合成
ＦＪｊ合体油等が用いられ、また、増稠剤としては、例
えば、脂肪酸のバリウム、ストロンチウム、亜鉛、鉛、
カドミウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、リチ
ウム、アルミニウム等の金属塩である金属石ケンのほか
、非石ケン系としてベン］・ナイト、シリカゲル、銅フ
タロシアニン等が用いられる。勿論、上記した増稠剤の
任意の２以上の混合物も用いられる。

かかるグリースの具体例として、例えば、石ケン系グリ
ースとしてナトリウム石ケングリース、カルシウム石ケ
ングリース、リチウム石ケングリース、アルミニウム石
ケングリース、バリウム石ケングリースを、また、非石
ケン系グリースとして、ヘントナイトグリース、シリカ
ゲルグリース等を挙げることができるが、特に、リチウ
ム石ケングリース、アルミニウム石ケングリース、ヘン
トナイトグリース、シリカゲルグリース等が組成物の形
態保持性に優れるところから好ましく用いられる。しか
し、上記のほか、一般に知られているグリース、例えば
、堀口博著「潤滑油とグリース」　（三共出版側昭和４
５年発行）第４０２〜４１９頁に記載されているグリー
スも用いることができる。

特に好ましいグリースとしては、たとえば一般式〔式中、Ｒはアルキル基（たとえば、メチル、エチル、
ｎ−プロピル、１ｓｏ−プロピル、ｎ−ブチル等の炭素
数１〜４のもの）を示す〕で表わされるナトリウムテレ
フタレートを増稠剤とし、合成油を基油とするものが挙
げられる。

グラファイトとしては、天然由来、合成由来のいずれも
が使用しうる。

本発明で使用されるパラフィンとしては、特に制限はな
いが、好ましくは融点５０〜６０℃程度、特に５７〜５
９℃、さらに好ましく５８℃程度のものが使用される。

本発明の低摩擦化ゴム用材料の主成分として使用される
ゴム材料としては、自体既知のものを使用すればよく、
具体的には、たとえばＳＢＲ，ＢＲ，ＩＲＳＥＰＭ、Ｎ
ＢＲＳＡＣＭ、シリコーンゴム等の合成ゴム、天然ゴム
が例示される。

本発明においてパラフィン、グラファイトおよびグリー
スの配合割合は、通常パラフィン５重量部に対してグラ
ファイトは通常、５〜７０重量部程度、好ましくは１０
〜６０重量部程度、さらに好ましくは２５〜４５重量部
程度であり、グリースは通常θ〜２０重量部程度、好ま
しくは５〜１５重量部程度、さらに好ましくは１０重量
部程度である。

ゴムに対する上記パラフィン、グラファイトおよびグリ
ースの配合量は、ゴム１００重量部に対して、これら３
成分の合計として通常２０〜７０重量部程度、好ましく
は４０〜６０重景部程度である。

本発明の低摩擦用ゴム配合材料は、パツキン、特に空気
圧シリンダー用のパツキン等として使用されるものであ
り、必要に応じて上記の成分の他テフロン粉末、二硫化
モリブデン等の固体潤滑剤等を配合してもよい。

〔作用〕

本発明の低摩擦用ゴム配合材料は、最低作動圧力が小さ
く、ブルーミングが生起せず、かつステックスリップ限
界速度も小さいものである。

〔実施例〕

以下、実施例および試験例を示して本発明をより具体的
に説明するが本発明はこれらに限定されるものではない
。

なお、第１表における数字は重量部を意味する。

実施例１〜９、　試験例１第１表に記載した各成分を配合した低摩擦化ゴム用材料
を製造し、これを使用して空気圧シリンダー用のパツキ
ンを製造した。当該パツキンについて、そのステックス
リップ限界速度、最低作動圧力、空気のもれを試験し、
その結果を第２表に示した。

それぞれの試験方法は次の通りである。

（ステックスリップ限界速度）各試料２個をテストシリンダのピストン・パッドに組み
込んで一定圧力で０〜２００ｍｍストじ１−りで種々の
スピードで作動させて、変位形で検出して、ステックス
リップの起こり始める速度を求めた。

（最低作動圧力）各試料２個をテストシリンダのピストンヘットに組み込
みピストンへ・ノド側から空気圧力を供給して最低作動
圧力を試験した。

（空気の漏れ）空気圧を１〜７ｋｇ／Ｃｍ”の範囲で上５７させて、空
気の漏れを試験した。

（共下奈白）第１表（以下、余白）第２表〔効果〕本発明の低摩擦化ゴム用材料は、最低作動圧力が小さく
、しかもスナックスリップ限界速度も小さいのでスナッ
クスリップを生起しに＜＜、かつブルーミングが生起し
ないので、空気圧シリンダの潤滑油に溶解して作動中に
オイルフィルターを目づまりさゼることもない。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ゴム、パラフィンおよびグラファイトを含有して
なる低摩擦化ゴム用材料。
（２）さらにグリースを配合してなる特許請求の範囲第
（１）項記載の低摩擦化ゴム用材料。
（３）空気圧シリンダ用の低摩擦化ゴム用材料である特
許請求の範囲第（１）項または第（２）項記載の低摩擦
化ゴム用材料。