JPS6218894Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、圧縮機、凝縮器、蒸発器等の冷凍サ
イクルを纒めるベース形状に関するものである。

本考案の目的は、空調装置のベースを上下２段
とし、その上に冷凍サイクル等の各部品を纒める
ことにより、空調機の奥行寸法、幅寸法を小さく
して空調機をコンパクトにすることにある。さら
に、冷凍サイクル等の部品をベースごと空調機の
上方から取り出せる構造とし、便器等のトイレ器
具を動かさずに、サービスできることにある。

空調装置を洗浄水タンクを含む外箱に収納した
場合、トイレは狭いため外形寸法上で大きな制限
を受ける。特に、奥行寸法および幅寸法は可能な
限り小さくしなければならない。そのために、圧
縮機、蒸発器、凝縮器等の冷凍サイクルを上下２
段に構成したベース上に納め、奥行寸法、幅寸法
の短縮を計つた。また、外箱の上方よりベースご
と冷凍サイクル全体を取り出せる構造とし、空調
機のサービス時にトイレ用器具である洗浄水タン
クあるいは便器を移動する必要がなく、空調機の
修理期間中でもトイレが使用できるようにした。

以下、本考案の一実施例を第１図〜第３図によ
り説明する。第１図は、本考案の空調機の蓋９を
外して上から見た外観図で、空調装置は洗浄水タ
ンク１と一体構造である外箱２に納められてい
る。

第２図は、空調装置を外箱より取り出して見た
正面図で、冷凍サイクル部品は、上下２段の形状
であるベース３上にすべて纒められている。ベー
ス３は、ベース３ａとアングル３ｂと仕切板３ｃ
から成つており、ベース３ａと仕切板３ｃによつ
て２段になつている。仕切板は部分的にネジで取
り外しができる。下段のベース３ａには、圧縮機
４、凝縮器５、室外側送風機６が取り付けられて
おり室外側の空気流路となつている。上段の仕切
板３ｃには、蒸発器７、室内側送風機８が取り付
けられており室内側の空気流路となつている。第
３図は、空調機を洗浄水タンク１と一体の外箱２
へ組み込んだ状態を正面より見た断面図である。
空調装置は、洗浄水タンク１の後側に位置してお
り、ベース３上に纒められている冷凍サイクル等
の主要部品は、ベース３ごと外箱２の上から組み
入れられる。この場合、ベース３ａ、アングル３
ｂ、仕切板３ｃの周囲に緩衝材を貼り外箱２とシ
ールして、ベースの下段と上段の仕切板をつく
る。すなわち、室外側空気流路と室内側空気流路
とを分離している。この様にベース３の形状を上
下２段としたために空調機の幅寸法および奥行寸
法を短くすることができ、一般の洗浄水タンクと
同程度の高さ寸法とすることができるために、空
調機を洗浄水タンクと一体の外箱にコンパクトに
納めることができる。また、冷凍サイクル等の主
要部品をベースごと、外箱の上方より、ネジ等を
使用せずに組込める為、空調機のサービス時にお
いても、便器１０等を動かさずに、容易に冷凍サ
イクル等を取り出すことができ、サービスの効率
を上げることができる。

本考案によれば、空調装置を洗浄水タンクと一
体の外箱に纒めた場合に、ベース形状を上下２段
とすることにより、空調機の幅と奥行寸法を短く
でき、しかも、一般の洗浄水タンクと同程度の高
さ寸法とすることができるため、空調機を洗浄水
タンクと一体化しコンパクトに纒められる。ま
た、冷凍サイクル等の主要部品をベースごとネジ
等を使用せずに外箱に組み入れることができるた
め、サービス時には、容易に取り出すことがで
き、サービスの効率を向上させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の空調機の蓋を外して上から
見た平面図、第２図は、本考案の空調装置を外箱
より取り出して見た正面図、第３図は、本考案の
空調機を正面より見た断面図である。 １……洗浄水タンク、２……外箱、３……ベー
ス、３ａ……ベース、３ｂ……アングル、３ｃ…
…仕切板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮器、凝縮器、蒸発器等の冷凍サイクル構成
   要素が載置された上下２段構造のベースと、洗浄
   水タンクを一体に有するとともに上面が開口され
   た外箱とを備え、前記ベースが、前記開口から出
   し入れ可能に前記外箱内に収納されて成ることを
   特徴とするトイレ用空調機の構造。