JPS62186217A - 回転多面鏡の反射率補正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画像読取及び記録装置における回転多面鏡の
反射率補正装置に関する。

従来の技術 回転多面鏡は、回転軸の周囲に複数個の反射鏡を固定配
置したものであり、それぞれの反射鏡における反射率は
均一であることが望ましい。しかしながら、反射鏡各面
の反射率を完全に均一に製作することは不可能であり、
各面ごとの反射率ばらつきが必ず発生してしまう。

反射率が回転多面鏡各面ごとに異なる値をもつために、
レーザビームを回転多面鏡に照射しその回転によって走
査部材（例えば反射原稿あるいは記録部材）を主走査す
る場合、各面に対応する走査ビームの光量ずれが発生す
る。

この光量ずれによって、走査部材を一定速度で副走査方
向に移動した時に、走査線に周期的な光量のばらつき状
態が発生し、例えば高解像度画像読取装置では解像力及
び画像品質の低下を招き、他方画像記録装置においては
記録に縞模様が発生するという問題がある。

従来の回転多面鏡の反射率補正装置ではこの問題を解決
する方法として、各面の反射率を測定しておき、よって
各面の反射率を補正するための数値データを予め準備し
て、対応する面ごとに該数値データを用いて走査光学系
の光路に挿入された光偏向素子の回折効率を変移させ、
走査部材における光■修正を実施している。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、各面全体における反射率を正確に測定す
ることは手間がかかるだけでなく、各面における反射率
誤差を考慮すると従来の方式では近似値を求める範囲を
超えないために、補正が不完全となる上、走査光学系を
構成している光学デバイス（プリズム、レンズ、回路多
面鏡等）における汚れおよび経時変化による劣下を補正
できなかった。

すなわち、従来の回転多面鏡の反射率補正装置では完全
な補正が不可能となっていた。

本発明は従来の上記事情に鑑みてなされたものであり、
従って本発明の目的は、従来の技術に内在する上記欠点
を解消し、反射率の完全な補正を可能とした新規な反射
率補正装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成する為に、本発明に係る回転多面鏡の反
射率補正装置は、レーザビームを基準駆動周波数に従っ
て偏向する光偏向素子と、該偏向されたレーザビームを
回転軸の周囲に複数の反射鏡を隣接配置した回転多面鏡
に照射し、その回転によって走査部材における主走査方
向に偏向させて走査部材を主走査する走査光学系とを備
える光走査手段と、前記回転多面鏡の１面を基準面とし
該基準面を含む各面からの走査開始時に発生する走査開
始パルス信号を計数して、前記基準面を含む各面に対す
るアドレス指示信号を発生する面識別手段と、走査に先
立つ前走査において前記走査部材に載置する反、財部材
からの回転多面鏡各面ごとに基準周波数（例えば目ＯＭ
Ｈｚ）で偏向されたレーザビームの反射光を順次光電変
換素子に結像させ、該光電変換素子からの前記基準面を
含む各面に対応する出力電圧を基準白電圧と比較して前
記アドレスｆｆｔ示信号に従って所定のアドレスに格納
し、かつ前記アドレス指示信号に従って前記各面ごとに
同時に読み出す手段と、読み出された前記各面ごとの出
力電圧によって得られる演算結果にもとすき前記光偏向
素子の回折効率を変移させる回折効率制御手段とを含ん
で構成される。

実施例 次に、本発明をその好ましい一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示す機構構成の
斜視図及び電気構成のブロック図である。

第１図及び第２図において、本発明に係る回転多面鏡の
反射率補正装置は、レーザ光源１と、光偏向素子２と、
反射鏡３１１３３、ビーム径変換レンズ３２、Ｆ−Ｄレ
ンズ３８、回転多面鏡３４を備える走査光学径３と、走
査部材（ここでは原稿台）４と、光電変換素子５と、面
識別回路６と、基準白記憶回路７と、回折効率制御回路
８と、光偏向素子駆動回路９とを含む。

第１図に示す様に、レーザ光源１からのレーザビームは
反射鏡３１で反射され、光偏向素子２に与えられる。光
偏向素子２は、例えば音響光学効果を用いたもので、一
定の基準周波数（例えば１４０Ｈｚ）が入力されると偏
向されたレーザビームが得られる。

光偏向素子２からの偏向された出射ビームはビーム径変
換レンズ３２で所定のビーム径に変換され、反射鏡３３
を経て回転多面鏡３４を照射する。

回転多面鏡３４は回転軸の周囲に固定して隣接配置され
る複数個の反射鏡を有し、各反射鏡は回転軸芯を中心と
する正多角柱を形成する。回転軸はモータ３７の回転に
よって回転方向Ａに等速回転する。回転多面鏡３４を照
射したレーザビームは、回転多面鏡３４の回転で主走査
方向に偏向され、Ｆ−Ｄレンズ３８を経て走査部Ｓを主
走査する。走査部Ｓからの反射光は集光レンズ５１によ
って光電変換素子５に入射する。

本実施例は、画像読み取り装置の場合について説明する
が、走査台４上の走査面上端部に反射部材（例えば白色
板）がｉｉ！置され、走査面には反射原稿がセットされ
る。走査に先立つ前走査の段階では、第１図に示すよう
に反射部材４１上に走査部Ｓがある。走査部４には割り
ナツト４２が固着され走査時に図示しない駆動機構で回
転する送りねじ４３とかみ合って、走査台４を副走査方
向Ｂへ移動させる。

回転多面鏡３４（ここでは６個の反射鏡をもち、それぞ
れＭ１〜Ｍ６とする）に連結される円板３５には１個の
切欠き溝があり、ホトセンサ３６の検出部を切欠き溝が
通過した時基準パルス信号Ｅを発生する。基準パルス信
号Ｅの発生に続いて面Ｍｌに対する走査開始パルス信号
Ｆが光電変換素子３９から発生するよう、回転多面鏡３
４と円板３５との位置が設定される。

次に第２図を使用して本発明の詳細な説明をする。

原稿走査イネーブル信号Ｈが「ロー」の前走査期間、回
折効率制御回路８のＲＯＭ８２から例えば８ビツトの基
準データが読み出され、Ｄ／Ａ変換器８３に供給される
。Ｄ／Ａ変換器８３はアナログ値に変換された電圧を電
圧制御回路８４に供給する。

電力制御回路８４からの電力制御信号と基準駆動周波数
（例えば１４０ＭＨｚ）を光偏向素子２に入力する。

ここで、各面ごとに光偏向素子２に供給する電力制御信
号を例えば１ｗで一定に入力すると、反射部材４！から
の面Ｍ１〜Ｍ６それぞれに対応する反射ビームＬ１〜Ｌ
６が光電変換素子５に入力させる。

回転多面鏡３４を回転すると、第２図に示す様に基準パ
ルス信号Ｅ及び走査開始パルス信号Ｆが面識別回路６に
供給される。面識別回路６はカウンタで基準パルス信号
Ｅの供給ごとに初期値に設定され、走査開始パルス信号
Ｆを計数して各面Ｍ１〜Ｍ６に対応するそれぞれのアド
レス指示信号ｍ１〜ｍ６を発生し、基準白記憶回路７の
メモリ制御器７２に供給する。基準白記憶回路は、Ａ／
Ｄ変換器７！と、メモリ制御器７２と、メモリ７３及び
７４とを備え、アドレス指示信号ｍ１〜ｍ６に応じて反
射部材４１からの各面ごとの光電変換素子からの出力電
圧（例えば８ビツトのディジタルデータ）を格納する。

メモリ制御器７２は走査イネーブル信号Ｈが「ロー」の
期間、メモリ７３．７４に上記したディジタルデータの
書き込みを指示する。まず、アドレス指示信号ｍ１に応
じてメモリ７３、フ４に書き込みアドレスを供給し、而
Ｍｌに対応するディジタルデータの書き込みを指示する
。次に、アドレス指示信号ｍ２に応じてメモリ７４に書
き込みアドレスを供給し、面Ｍ２に対応するディジタル
データの書き込みを指示し、同様にＭ６まで実施する。

従ってメモリ７３には基準白に対応するディジタルデー
タメモリフ４には面Ｍ１〜Ｍ６それぞれに対応するディ
ジタルデータが所定アドレスに格納される。

以」二で回転多面鏡による「白」走査が終了し、次に第
１図に示す送りねじ４３が回転し、走査台４が副走方向
Ｂへ移動する。

メモリ制御器７２はアドレス指示信号ｍ１〜ｍ６に応じ
て、メモリ７３に対しては基準面に対するディンタルデ
ータ、メモリ７４に対しては而Ｍ１〜Ｍ６それぞれに対
応するディジタルデータの読み出しアドレスをそれぞれ
並列に供給する。従って、メモリ７３から基準面に対応
するディジタルデータがアドレス指示信号ごとに繰り返
し読み出され、その読み出し動作に同期してメモリ７４
から而Ｍ１〜Ｍ６それぞれに対応するディジタルデータ
が読み出される。

次に回折効率制御回路８は、演算器８１と、ＲＯＭ８２
と、Ｄ／Ａ変換器８３と、電力制御回路８４とを備え、
メモリ７３および７４からのディジタルデータによる演
算結果をアドレスとしてＲＯＭ８２に格納されている補
正データを読み出す。

ここで、ＲＯＭ８２に格納されている補正データは上記
演算結果にもとすき、電力制御回路８４からの駆動回路
９に対する入力電力を所要値だけ変化させるための８ビ
ツトデイジタルデータとして設定されている。

上記方法により、回転多面鏡各面における偏向されたレ
ーザビームの反射部材からの反射光を一定に補正できる
ことがあきらかであり、また−走査全面での補正を行な
っているために、任意の一面内の補正も同時に実施でき
る。

発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、回転多面鏡の各面
ごとの反射部材からの出力電圧を比較し、該比較結果に
もとづき回折効率制御手段に予め準備された回折効率の
補正データを読み出して光偏向素子の回折効率を変化さ
せることにより、有効面全域にわたって完全な補正を行
なうことが可能となり、画品質を大幅に向上できるとい
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本°発明の一実施例を示すそれぞ
れ機構構成斜視図および電気構成のプロ、ツタ図である
。 １１０．レーザ光源、２６６．光偏向素子、３８１．走
査光学針、３１１３３．　、　、反射鏡、３２．。 、ビーム径変換レンズ、３４．　、　、回転多面鏡、３
８、　、　、　Ｆ−Ｄレンズ、４００．走査部材、５０
．。 充電変換素子、ｅ、、、面識別回路、７．、、基準白記
憶回路、７１．　、　、　Ａ／Ｄ変換器、７２．　、　
、　メモリ制御器、７３．７４．　、　、　メモリ、８
０００回折効率制御回路、１１１．　、　、演算器、８
２．　、　、　ＲＯＭ　。 ８３、　、　、　Ｄ／Ａ変換器、８４．　、　、　ｆｆ
ｉ力制御回路、９９１．光偏向素子駆動回路 特許出願人　　日本電気株式会社 代　理　人　　弁理士熊谷雄太部 第１図 ７基準台言己１回路 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. レーザビームを偏向する光偏向素子と、該光偏向素子に
   より偏向されたレーザビームを回転軸の周囲に複数枚の
   反射鏡を隣接配置した回転多面鏡に照射しその回転によ
   って走査部材における主走査方向に偏光させて走査部を
   主走査する走査光学系とを備える光走査手段と、前記回
   転多面鏡の１面を基準面として該基準面を含む各面から
   の走査開始時に発生する走査開始パルス信号を計数して
   前記基準面を含む各面に対するアドレス指示信号を発生
   する面識別手段と、走査に先立つ前走査において前記走
   査面に載置された反射部材からの前記偏向されたレーザ
   ビームの反射光を受光面にて結像する様に配置された光
   電変換素子と、該光電変換素子の前記基準面を含む各面
   に対応する光電出力電圧を前記アドレス指示信号に従っ
   て所定のアドレスに格納しかつ前記アドレス指示信号に
   従って前記基準面および各面ごとに読み出す白記憶手段
   と、読み出された前記基準面に対応する基準白出力電圧
   と前記各面それぞれに対応する出力電圧とを比較し当該
   比較結果に基き前記光偏向素子の回折効率を変移させる
   回折効率制御手段とを含むことを特徴とする回転多面鏡
   の反射率補正装置。