JPS6218141A - 秘話方法 - Google Patents

秘話方法

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JPS6218141A
JPS6218141A JP15661685A JP15661685A JPS6218141A JP S6218141 A JPS6218141 A JP S6218141A JP 15661685 A JP15661685 A JP 15661685A JP 15661685 A JP15661685 A JP 15661685A JP S6218141 A JPS6218141 A JP S6218141A
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輝雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
八、産業上の利用分野 B1発明の概要 C0従来の技術 り1発明が解決しようとする問題点 E0問題点を解決するための手段 F1作用 G、実施例 G−11本発明の前提となる技術 G−2,第1の実施例 G−3第2の実施例 H発明の効果 A、産業上の利用分野 本発明は、いわゆるコードレス電話や自動車電話等に用
いて好適な秘話装置に関するものである。
B1発明の概要 本発明は、送信側にスクランブル回路を、受信側にデス
クランブル回路をそれぞれ設けて成る秘話装置において
、 入力信号を加算器に送り、この加算器力Sらの出力信号
を遅延して係数を乗算した後、上記加算器に帰還するよ
うな回路ブロックを複数段縦続接続して上記スクランブ
ル回路また゛はデスクランブル回路を構成し、これに対
応する上記テスクランプル回路またはスクランブル回路
は、入力信号を遅延して係数を乗算し、この信号を入力
信号と加算して出力すZような回路ブロックを複数段縦
続接続して構成することにより、 デスクランブル処理された信号の品質劣化がなく、簡単
な回路構成で秘話のキー数を多くてきるとともに高い秘
話効果が得られるようにしたものである。
C1従来の技術 ]−ドレス電話や自動車電話等においては、信号が無線
伝送され、誰でもが受信可能であるため、他人の傍受に
よる機密漏洩等を防ぐためには秘話装置が必要とされて
いる。
このような秘話装置における信号処理方式には種々のも
のが知られているが、大別すると、周波数軸上でスクラ
ンブル処理する方法と、時間軸上でスクランブル処理す
る方法とに分類できる。
D1発明が解決しようとする問題点 周波数軸上でスクランブル処理する方法としては、■周
波数スペクトラムを反転する方式や、0周波数軸上で複
数の周波数帯域のスロットに分割し、これらのスロット
を入れ換えたりスロット内て周波数を反転する方法等が
知られているが、上記■の方法では、解読が容易に行え
秘話度が低く、また、上記■の方法では、秘話度を高め
ようとすると、高い特性の帯域フィルタが多数個必要と
なって、回路規模が増大するという欠点がある。この他
、例えば特開昭56−158862号に開示された技術
のよう(乙いわゆるF”FT(高速フーリエ変換)等を
用いた秘話方式もあるが、乗算を伴った高速ティンタル
信号処理が必要とされ、回路も複雑化してしまう。
また、時間軸」二で各サンプル値をスクランブル処理す
る方法の場合には、一般に、スペクトラムの拡大の問題
があり、伝送路の伝送特性の影響によりデスクランブル
処理された復調音声の品質が劣化するという欠点がある
本発明は、このような従来の実情に鑑み、秘話のキー数
が多く秘話効果が高く、スペクトラムの拡大が無くデス
クランブル処理後の復調音声の品質劣化も無く、回路構
成も比較的簡単で済むような秘話装置の提供を目的とす
る。
E9問題点を解決するための手段 上述した問題点を解決するために、本発明に係る秘話装
置は、送信側にスクランブル回路を、受信側にデスクラ
ンブル回路をそれぞれ設けて成る秘話装置において、上
記スクランブル回路およびデスクランブル回路のうちの
一方の回路は、入力信号が供給される加算器、この加算
器からの出力信号を遅延する遅延手段およびこの遅延手
段からの出力信号に係数を乗算する係数乗算器を有し、
この係数乗算器からの出力信号を上記加算器に帰還する
とともにこの加算器力)らの出力信号を出力する回路ブ
ロックを複数備え、これらの複数の回路ブロックを縦続
接続して構成され、上記スクランブル回路およびデスク
ランブル回路のうちの他方の回路は、入力信号が供給さ
れる加算器、該入力信号を遅延する遅延手段およびこの
遅延手段力)らの出力信号に係数を乗算する係数乗算器
を有し、この係数乗算器からの出力を上記加算器に供給
するとともにこの加算器からの出力信号を出力する回路
ブロックを複数段縦続接続して構成されることを特徴と
している。
29作用 各回路ブロックの縦続接続回路は、ディンクル・フィル
タ特性を有しているため、入力信号のスペクトラム拡大
が無い。また、各回路ブロックの縦続接続段数、遅延手
段の遅延量および係数乗算器の係数値をそれぞれ変える
ことで、多数の秘話コートのキー数を確保できる。
G、実施例 G−1本発明の前提となる技術 先ず、本発明の詳細な説明に先立ち、本発明の前提とな
る技術について図面を参照しながら説明する。
アナログ音声信号を一定周期で順次サンプリングして得
られたデータ(サンプル値9列に対する時間軸上でのス
クランブル処理として、本件発明者等は、一定サンプル
数毎に上記データ列をプロソ化し、このブロック内で一
定の規則に従ってデータ(サンプル値)の入れ換えを行
うとともに、時間経過に伴って上記ブロックを1サンプ
ルずつシフトシ、時間軸上の谷サンプル点に配置された
データの総和をとって出力するような処理を検討した。
第8図はこのようなスクランブル処理の一具体例を示し
ており、この第8図においては、■ブロック内のサンプ
ル数を4サンプルとし、上記光のサンプル値列の第1番
目のデータ(サンプル値〕をXlとするとき(第8図A
参照)、任意の1ブロツク内の壬サンプルxl + X
i+l + Xi+2 + Xi+8に対して一定の規
則に従った入れ換え処理を施すことにより、X+ + 
X1t3+ xH+t + X1+2(7)順のデータ
列が得られるようにしている。したがって、入力データ
列X1 + X2 、 Xl 、・・・に対して、第8
図に示すように、所定の1ブロツク内のデータX1−X
lはX1+X41x2 、 x3の順に並べ換えられ、
lサンプルだけシフトした次の1ブロツク内のデータx
2〜x4はX2′、X5゜Xl、X4となり、以下同様
にブロックが順次1サンプルずつシフトされて、それぞ
れのブロック内データに対して上記一定の規則に従った
入れ換え処理が施される。そして、時間軸上の各サンプ
ル時点に配されたデータについて、谷サンプル時点毎に
総和をとることにより、第3図に示すように、例えば2
 X3+X4+X6 、2X4+X5+X7等の出力デ
ータ、すなわち一般にxI+x1.+2X+−aの出力
データが得られる。
このような出力データを得るためには、一般的に第9図
を示すような構成のFIR(有限インパルス応答)フィ
ルタ100を用いればよい。このF’IRフィルタ10
0は、加算器101、遅延回路102および係数乗算器
103a〜IL13nより成り、遅延回路102から各
係数乗算器103a〜103nへの信号取り出し点にお
けるそれぞれの遅延量をDI + D2 +・・・、D
nとし、谷係数乗算器103a 〜103nの各係数を
に1 、 k2 + ”’ + knとするとき、F’
IR,フィルタ100の伝達関数TpFD+は、 となる。このようなF’IRフィルター00を秘話装置
の送信側のスクランブル回路として用いる場合には、係
数に1が大となるほど、また、遅延量Diが大となるほ
ど、秘話効果も高くなることが確認できる。
これに対して、受信側のデスクランブル回路としては、
上記FIRフィルター00に対して逆の特性を有し逆の
処理を行うための第10図に示すような丁IR(無限イ
ンパルス応答)フィルター10を用いることが、隣接サ
ンプル間の干渉によるS/Nの劣化を防止する観点から
望ましい。このIIRフィルター10は、第9図のFI
Rフィルタ100と対応する対称的な回路構成を有して
おり、第9図の谷部と対応する部分には同一の参照番号
を付している。このようf、X I I Rフィルタ1
10の伝達関数TI(0は、 ■ TI(D=□ 1+ΣkiD+ となる。
ところで、このIIRフィルタ110のような帰還ルー
プを有する回路系が、発振等を生ずることなく安定に動
作するためには、係数に1に制約が生じ、第10図に示
すような一般的な構成においては、各係数に1を小さく
設定する必要があり、したがって充分な秘話効果が期待
できなくなる。
そこで本件発明者等は、上述した技術をさらに改善し、
復号処理すなわちデスクランブル処理後の出力信号の音
質劣化が無く、安定な復号化(デスクランブル〕処理動
作が行えるとともに、充分な秘話効果を実現できるよう
な秘話装置を提供するものである。
G−2,第1の実施例 第1図は本発明の第1の実施価としての秘話装置の送信
側のスクランブル処理を行う回路構成を示し、第2図は
同秘話装置の受信側のデスクランブル処理を行う回路構
成を示している。
第1図において、入力端子11には伝送しようとするア
ナログ音声信号が供給されている。このアナログ音声入
力信号は、LPF(ローバスフィルり)12を介して八
/D(アナログ/ディジタル)変換器13に送られるこ
とにより、ディジタル信号に変換される。ここで、上記
アナログ音声信号の伝送周波数帯域を例えば300 )
(z〜8.4kHzとするとき、LPF’l 2のカン
トオフ周波数を3.4 kHz −4kHz程度とし、
A/D変換器13でのサンプリング周波数fsを3 k
Hz程度以上とすればよい。
A/D変換器13からのディジタル音声信号は、スクラ
ンブル回路の主要部となる複数個の回路ブロック21,
22.・・・の縦続接続回路に送られる。
ここで、各回路ブロック、例えば21は、入力信号(A
 /D変換器13からの出力信号)が供給される加算器
21Aと、この加算器21八からの出力信号を遅延する
遅延回路21Dと、この遅延回路21Dからの出力信号
に係数ktを乗算する係数乗算器21Cとから成り、こ
の係数乗算器21Cからの出力信号が加算器21Aに帰
還されて入力信号と加算され、この加算出力が回路ブロ
ック21の出力信号として取り出されるようになってい
る。他の回路ブロック22等も同様の構成を有し、前段
の回路ブロック、例えば21からの出力信号が次段の回
路ブロック、例えば22の加算器22Nに送られるよう
に縦続接続あるいはカスケード接続されている。
これらの各回路クロック21,22.・・・において、
各遅延回路21D、22D、・・・は、RA M (ラ
ンダム・アクセス・メモリ)やシフト・レンスタ等のメ
モリを用いて構成でき、遅延ステップ数あるいは段数は
、上記サンプリング周波数fsを3 kHzとするとき
、最大1000〜2000段とし、この段数以下の範囲
内で、スクランブル制御回路20からの秘話コート・デ
ータに応じて遅延量を可変設定できるようになっている
。また、各係数乗算器21C,22C,・・・の谷係数
kl、kz。
・・・は、−1より大きくかつ1より小さい(−1〈k
l、kz、・・・く1)範囲内で、スクランブル制御回
路20からの秘話コード・データに応じて可変設定され
るようになっている。
これらの回路ブロック21,22.・・・の縦続接続回
路からの最終出力信号(最終段の回路ブロックからの出
力信号)は、D/A変換器15に送られてディジタル/
アナログ変換され、LPF’16を介すことによりアナ
ログ信号となって、出力端子17より取り出される。な
お、LPF16のカットオフ周波数は、アナログ音声信
号の伝送周波数帯域以上でかつサンプリング・クロック
信号成分を除去できるような値、例えば4kHz程度に
設定すればよい。
出力端子17から得られたアナログ信号は、例えば無線
伝送のためのAM変調またはFM変調等が施されて送信
され、受信機にて受信されることにより、例えばへM復
調またはF’M復調等が施されて、出力端子17からの
出力と同様なアナログ信号となり、第2図の入力端子6
1に供給される。
次に、第2図に示す受信側のデスクランブル処理を行う
回路構成において、入力端子61に供給されたアナログ
信号は、LPF62を介してへ/D変換器63に送られ
、ディジタル信号に変換される。
このへ/D変換器63からの出力信号は、デスクランブ
ル回路の主要部となる複数個の回路ブロック71,72
.・・・の縦続接続回路(こ送られている。これらの各
回路ブロック71,72.・・・は、それぞれ送信側(
第1図)の各回路ブロック21゜22、・・・に対して
逆の特性となって逆の処理を行わせ得るような構成を有
している。すなわち、例えば回路ブロック71は、入力
信号が供給される加算器71八と、該入力信号を遅延す
る遅延回路71Dと、この遅延回路71Dからの出力信
号に係数klを乗算する係数乗算器71Cとから成り、
この係数乗算器71Cからの出力信号を加算器71Nに
送って上記入力信号と加算するような構成を有しており
、他の回路ブロック72等も同様な回路構成となってい
る。ここで、受信側の各回路ブロック71,72.・・
・の各別算器71A、72N、・・・においては、それ
ぞれ対応する送信側の各回路ブロック21.22.・・
・の各別算器21N。
22N、・・・とは逆の演算操作を行わせる必要があり
、例えば加算器21Aにて信号の加算が行われる場合に
は、対応する加算器71Aでは信号の減算を行わせる必
要がある。これは、係数乗算器71C,72C,・・・
等からの出力信号の極性を反転させて加算してもよく、
さらには、係数kl+ k21・・・等の極性を送信側
と受信側とて互いに反転(ただし絶対値は等しく〕させ
てもよい。
これらの各回路ブロツク71,72.・・・の谷遅延回
路71D、72D、・・・および各係数乗算器71C,
72C,・・・には、テスクランプル制御回路70から
の秘話コード・データが送られており、この秘話コード
・データを上記送信側のスクランブル回路20からの秘
話コード・データと一致させることにより、各遅延回路
71D、72D、・・・の谷遅延量がそれぞれ対応する
送信側の各遅延回路21D1.22D、・・・の谷遅延
量に等しく設定され、また、各係数乗算器71C,72
C,・・・の各係数値がそれぞれ対応する各係数乗算器
21C222C2・・・の各係数値に等しく(あるいは
絶対値が等しく極性が逆となるように)設定される。こ
のとき、受信側の各回路ブロック71,72.・・・は
、送信側の各回路ブロック21,22.・・・に対して
それぞれ逆の特性となって逆の処理が行われ、これらの
各回路ブロック71,72.・・・の縦続接続回路全体
についても、送信側の回路ブロック21.22.・・・
の縦続接続回路全体の特性に対応する逆特性が得られる
すなわち、送信側の各回路ブロツク21,22゜・・・
の縦続接続回路の伝達関数Ts(DIは、一般にnブロ
ックが縦続接続されるものとし、各遅延回路の遅延量を
DI、 D2 、・・・、DI、各係数乗算器の係数を
J+に2+・・・、knとするとき、となる。また、同
様に、受信側の各回路ブロック71.72.・・・がn
個縦続接続されて成る伝達関数TD(DJは、 TD(D)=π (1+kID+)    ・・・・・
・・・・・・・・・・■となる。
さらに、回路ブロック71.72 、・・・の縦続接続
回路からの最終出力信号(最終段の回路ブロックからの
出力信号)を、D/A変換器65およびLPF66を介
してアナログ信号に変換することにより、出力端子67
からは、上記送信側の入力端子11に供給された元のア
ナログ音声信号が復元されて取り出される。
したがって、送信側のスクランブル処理特性としての上
記0式と、受信側のデスクランブル処理特性としての上
記0式とが互いに逆特性の関係にあり、スクランブル処
理に対する完全な逆処理としてのデスクランブル処理が
実現されるため、出力端子67からの復調出力信号とし
ては、隣接サンプル間の相互干渉(クロストーク)等の
悪影響の無い高い品質の音声信号が得られる。また、送
信側でスクランブル処理されて出力端子17から取り出
された信号は、それ自体で聴取不可能な秘話性を有する
のみならず、スクランブル処理のパターン数に対応する
秘話コードのキー数としても、回路ブロック21,22
.・・・の接続段数、遅延回路21D、22D、・・・
の遅延量すなわち遅延ステップ数およびサンプリング周
波数、さらに係数乗算器21C,22C,・・・の各係
数値kl 、 k2.・・・と実用上充分なキー数を有
し、高い秘話効果を得ることができる。また、回路構成
上は、加算器、係数乗算器8よびメモリ等の遅延回路よ
り成る回路ブロックを複数段縦続接続すればよく、接続
段数は2〜3段程度でも充分な秘話効果を実現でき、F
FT等の高速ディジタル信号処理回路等に比べて極めて
簡単な構成で済む。ここで、上記係数乗算器については
、係数として1−2 のような値を選ぶことにより、後
述するように比較的簡単に構成でき、全体の回路規模を
より小さく抑えることができる。さら(乙上記■式や0
式は所定のディジタル・フィルタ特性を示すものである
から、入力信号のスペクトラムの形状に変化を与えるも
ののスペクトラム拡大作用は無く、伝送される信号のス
ペクトラム拡大による悪影響を防止できる。
ところで、上記係数乗算器21C,22C,・・・や7
1C,72C,・・・については、一般の乗算器を用い
てもよいが、係数値として1−2 のような値を選ぶこ
とにより、第3図に示すように極めて簡単な回路にて実
現できる。
この第3図においては、説明を簡略化するために、小ヒ
ツトのデータを乗算処理する例について示しているが、
さらに多くのビットのデータを処理する場合も同様であ
る。第3図のメモリ51は、上記遅延回路21D等に相
当し、このメモリ51からの4ビツト・データは、それ
ぞれインバータ523〜52dを介してビット・シフト
回路53に送られている。ビット・シフト回路53は、
入力されたデータをLSB(最下位ビット)側にNビッ
トだけシフト(いわゆる算術右シフト)して出力する。
このピノ1−・シフト回路53からの出力データは加算
器(全加算器)54に送られて、上記メモリ51からの
データと加算されて出力端子553〜55eに送られる
。したがって、出力端子55a〜55eからは、メモリ
51からのデータに対して係数1−2 が乗算されたデ
ータが取り出される。
なお、上述した送信側回路と受信側回路とを互いに入れ
換えてもよく、すなわち、送信側でのスクランブル処理
用に第2図の回路を用い、受信側でのデスクランブル処
理用に第1図の回路を用いてもよい。ただし、第1図の
回路中には帰還ループが含まれており、一般に入力に対
する応答が長時間にわたって続く性質があるため、受信
側に用いた場合には、単発的なパルス性雑音混入時の応
答成分が長く尾を引くことになり、また、送信側に用い
た場合には、長い区間にわたってサンプルを並べ換える
ことと等価となって秘話効果が向上する。したがって、
第1図の回路は、送信側のスクランブル処理に適用する
方が受信側に用いる場合に比べてより好ましい。
G−3,第2の実施例 次に、第4図は本発明の第2の実施例となる秘話装置の
送信側の回路構成例を、また第5図は同受信側の回路構
成例をそれぞれ示し、第1図や第2図と対応する部分に
は同じ参照番号を付して説明を省略する。
先ず第4図において、A/D変換器13と初段の回路ブ
ロック21との間には、データ(サンプ器13からの出
力信号は、ゲート回路となる切換スイッチ31の一方の
被選択端子aに供給され、また、極性反転回路32を介
して切換スイッチ31の他方の被選択端子すに供給され
ている。ここで、切換動作制御回路33については、予
め2種類の切換動作モートが設定されており、スクラン
ブル制御回路(スクランブル・コントローラ〕20から
の秘話コード・データに応じて上記2種類の切換動作モ
ードのうちの一種類が選択され、この選択されたモード
で切換スイッチ31の切換動作を制御する。上記2種類
の切換動作モードとしては、切換スイッチ31の端子a
を常時選択してA/D変換器13からの出力信号をその
まま次段の回路ブロック21に送るモード(以下非反転
モートあるいは直接モードという)と、切換スイノチ3
1の端子a、bを1サンプル毎に交互に選択してへ/D
変換器13からの出力信号のテーク(サンプル値)の極
性を1サンプルおき(こ反転して次段の回路ブロック2
1に送るモード(以下反転モートという)とを想定して
いる。
ここで、上記反転モート、すなわち1サンプルおきにテ
ークの極性が反転されるモードにおいては、第6図Aに
示すような入力データ列が第6図13に示すようなテー
ク列に変換されて次段の回路ブロック21に送られるこ
とになる。この第6図13に示すテーク列は、入力信号
に上記サンプリング周波数fSの1/2の周波数fs/
2の信号を乗算し、乗算された出力信号をサンプリング
してへ/D変換したものと等価となり、スペクトラムの
拡大は無い。また、極性反転回路32は、入力ディジタ
ル・テークが例えば2の補数表示されたものの場合、M
SB(最上位ヒツト)からLSB(最下位ピノ1−〕ま
での全全ピッを反転(イン/で=1− )するとともに
、この反転データに°1°を加算するような動作を行う
ものである。
また、第4図の回路ブロック21,22.・・・の縦続
接続回路の最終段とD/A変換器15との間には、入力
信号のピーク値を制限するためのいわゆるピーク・リミ
ット回路40が挿入接続されている。このようなピーク
・リミット回路40としては、種々の構成が考えられる
が、例えば第4図には、いわゆる2の補数表示データの
ピーク制限を行うための回路構成例が示されている。
すなわち、このピーク・リミット回路40は、選択回路
41と、入力データを最大値Maと比較する最大値比較
回路42と、入力データを最小値(負側の最大値)Mi
と比較する最小値比較回路43と、最大値発生回路44
と、最小値発生回路45とを有し、選択回路41は、上
記各比較回路42.43からの比較出力に応じて、入力
信号のデータXi、最大値発生回路44からの最大値M
aまたは最小値発生回路45からの最小値M1のうちの
いずれかを選択して出力する。この場合、入力信号(回
路ブロック21,22.・・・の縦続接続回路の最終出
力信号)のデータx1が、M1≦X1≦Maのときには
入力データXiをそのまま出力し、N・fa (x+の
ときには最大値Maを出力し、Mi)xlのときには最
小値Miを出力する。
したがって、ピーク・リミット回路40に例えば第7図
Aに示すようなデータ列が入力されたときには、最小値
M1から最大値Maまでの範囲を越えたデータがそれぞ
れMiやMaに制限されることによって、出力データ列
は第7図Bに示すようなものとなる。
次に、第5図の受信側の回路構成においては、回路ブロ
ック71,72.・・・の縦続接続回路の最終段とD/
A変換器65との間に、上述した送信側の回路部30に
対応する回路部80が挿入接続されている。この回路部
80は、切換スイッチ81、極性反転回路82および切
換動作制御回路83を有する第4図と同様な構成を有し
、同様な動作を行う。すなわち、送信側の回路部30に
て上記非反転モートが選択されたときには、受信側の回
路部80においても、デスクランブル制御回路70から
の秘話コード・データにより非反転モートが選択される
ように制御され、切換スイッチ81は常に端子a側に接
続されて、上記回路ブロック71,72.・・・の縦続
接続回路からの出力信号がそのまま次段のD/A変換器
65に送られる。
また、送信側の回路部30において上記反転モートが選
択されたときには、受信側の回路部80でも反転モード
が選択され、切換スイッチ81は端子a、bに対して1
サンプル毎に交互に切換接続され、上記縦続接続回路か
らの出力信号のデータが1サンプルおきに極性反転され
て次段のD/A変換器65に送られる。この場合、送信
側で1サンプルおきに極性反転されたデータが、受信側
で再度1サンプルおきに極性反転されることで、元のデ
ータ列(あるいは全データの極性が反転したデータ列)
を得ることができる。
このような第2の実施例によれば、前述した遅延回路の
ステップ数およびサンプリング周波数と、係数乗算器の
係数値と、回路ブロックの接続段数を秘話コートのキー
として使用できるのみならず、さらに、回路部30等に
おける1サンプルおきの極性反転動作を行うか否か、す
なわち上述した2つの切換制御動作モードのうちのいず
れを選択するかも秘話コーI・のキーとして使用できる
ため、キー数がさらに増大し、秘話効果が高まる。
さらに、この第2の実施例によれば、回路ブロック21
,22.・・・において生じた瞬時的な大きなピークを
ピーク・リミット回路40において最小値Miから最大
値Maまでの範囲内に制限しているため、送信出力信号
の平均的な変調度を上げることができ、また、オルハー
フロウによる悪影響防止にも貢献し得る。
これは、スクランブル回路においては、回路ブロック2
1,22.・・・内に帰還ループを有し、スクランブル
処理時に等測的にはサンプル値を並べ換える動作をオー
バーラツプしながら行うとともにその加算出力を出力し
ているため、時間軸上の異なる点のデータ(サンプル値
)が加算されることになり、確率的には低いが、瞬時的
に大きなピークを有するスクランブル出力の生ずる虞れ
がある。このように、送信出力信号のクイナミンク・レ
ンジが大きくなると、AM変調や特にF’M変調して送
信する場合に、上記大きなピーク値も正常に伝送するた
めには平均的な変調度を下げざるを得なくなり、受信信
号のS/N劣化等の問題が生ずることになる。これに対
して、上述した本発明の実施例のようにピーク値を所定
の値Mi 、 Maで制限することにより、平均的な変
調度を上げ、受信S/Nを改善することができる。また
他方において、D/A変換器15での有効ビット数によ
る制限を考慮する場合には、スクランブル出力信号がオ
ーバーフロラしていると、例えば2の補数表示データの
場合の符号反転等の悪影響が生じてしまうから、これを
防止するためにもピーク・リミット回路40は有効であ
る。
H8発明の効果 以上の説明からも明らかなよう(乙送信側のスクランブ
ル処理と受信側のデスクランブル処理とが、互いに逆特
性の関係となるような逆の処理となっているため、受信
側の最終的な出力信号(復調出力信号)としては、隣接
サンプル間の相互干渉等の無い高い品質の音声信号が得
られる。また、スクランブル処理パターン数に対応する
いわゆる秘話コードのキー数としては、回路ブロックの
接続段数、遅延回路での遅延ステップ数、サンプリング
周波数および係数乗算器の係数、さらに、■サンプルお
きに極性反転するか否かのモード選択と、実用上充分な
キー数を確保でき、高い秘話効果を得ることができる。
また、回路構成が比較的簡単で済む。さらに、ピーク・
リミット回路によりスクランブル処理時に生じた瞬時的
な大きなピークを所定値で制限しているため、送信時の
平均的な変調度を上げ、S/N改善を図ることができる
とともに、いわゆるオーバーフロラによる悪影響の防止
にも貢献し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例となる秘話装置の送信側
回路の概略構成を示すブロック回路図、第2図は該第1
の実施例の受信側回路の概略構成を示すブロック回路図
、第3図は係数乗算器の−具体例を示すブロック回路図
、第4図は本発明の第2の実施例となる秘話装置の送信
側回路の概略構成を示すブロック回路図、第5図は該第
2の実施例の受信側回路の概略構成を示すフ狛ツク回路
図、第6図は1サンプルおきの極性反転動作を説明する
ためのタイム・チャー1・、第7図はピーク・リミット
動作を説明するためのタイム・チャート、第8図は本発
明の前提となる技術のスクランブル処理動作を説明する
ための図、第9図は同技術のスクランブル処理回路を示
すブロック図、第10図は同技術のデスクランブル処理
回路を示すブロック図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 送信側にスクランブル回路を、受信側にデスクランブル
    回路をそれぞれ設けて成る秘話装置において、 上記スクランブル回路およびデスクランブル回路のうち
    の一方の回路は、 入力信号が供給される加算器と、この加算器からの出力
    信号を遅延する遅延手段と、この遅延手段からの出力信
    号に係数を乗算する係数乗算器とを有し、この係数乗算
    器からの出力信号を上記加算器に帰還するとともにこの
    加算器からの出力信号を出力する回路ブロックを複数備
    え、 これらの複数の回路ブロックを縦続接続して構成され、 上記スクランブル回路およびデスクランブル回路のうち
    の他方の回路は、 入力信号が供給される加算器と、該入力信号を遅延する
    遅延手段と、この遅延手段からの出力信号に係数を乗算
    する係数乗算器とを有し、この係数乗算器からの出力を
    上記加算器に供給するとともにこの加算器からの出力信
    号を出力する回路ブロックを複数備え、 これらの複数の回路ブロックを縦続接続して構成される
    ことを特徴とする秘話装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62122346A (ja) * 1985-11-21 1987-06-03 Toyo Commun Equip Co Ltd 秘話方式
JP2006254435A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Agilent Technol Inc デジタルデータを伝送するシステムおよび方法

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